JPH01236439A - 光学的記録媒体用基板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は光ビームにより記録・再生を行なうことが可能
な案内溝および情報用ピット付き光学的記録媒体用基板
の製造方法に関する。

［従来の技術］ 従来、光学的記録媒体用基板は、高密度記録を実施する
ために、その表面に光学的案内溝および情報用ピットが
形成されている。その形成方法として従来からいくつか
の方法が知られている。

その１例を第３図（ａ）〜（ｄ）に基づいて説明すると
、同図に示すように、案内溝および情報用ピットの形状
に対応する凹凸が設けられた型（以下、スタンパ−と称
す）３に、光硬化性樹脂２をドーナツ状に塗布する。（
第３図（ａ）参照）次に、この上にガラス板やプラスチ
ック板等の透明基板ｌを載置する。（第３図（ｂ）参照
）そして、前記光硬化性樹脂２が透明基板ｌの全面に拡
がり透明基板ｌとスタンバ−３が光硬化性樹脂２を介し
て密着した後、第３図（Ｃ）に示す様に、前記光硬化性
樹脂が硬化可能な光１例えば紫外線４を照射する事によ
り、光硬化性樹脂を硬化させて、該光硬化性樹脂にスタ
ンバ−の案内溝および情報用ビットを転写すると共に光
硬化性樹脂を基板に固着させ、スタンバ−から離型し、
第３図（ｄ）に示す光学的記録媒体用基板を得る方法が
知られている。

［発明が解決しようどする課題］ しかしながら、上記の様な従来例では、透明基板に案内
溝および情報用ビットを形成する際、スタンバ−および
透明基板が光硬化性樹脂に対してぬれ性が悪いために光
硬化性樹脂が透明基板の全面にひろがるのに長い時間が
かかり、生産性が悪い、このため、透明基板を加圧して
前記光硬化性樹脂が拡がる時間を短かくすると気泡が混
入しやすい欠点がある。

この様に光硬化性樹脂中に気泡が混入すると、高密度記
録を実施するための案内溝および情報用ビットが形成さ
れず、光学的記録媒体としては致命的な問題となり、製
品の歩留りが低下することになり、コストアップの重大
な要因となる。

本発明は、この様な従来の欠点を改善するためになされ
たものであり、透明基板の光硬化性樹脂に対するぬれ性
を向上させ、気泡の混入を防止した光学的記録媒体用基
板を歩留りよく製造する方法を提供することを目的とす
るものである。

［課題を解決するための手段］ 即ち、本発明は、案内溝および情報用ビットの形状に対
応した凹凸を有する型と透明基板のあらかじめ光硬化性
樹脂の塗布膜を形成した対向面のいずれか一方に光硬化
性樹脂を塗布し、型と透明基板を光硬化性樹脂を介して
密着させた後、透明基板側から光を照射して前記光硬化
性樹脂を硬化せしめると共に透明基板に固着させ、型の
案内溝および情報用ビットの形状を転写することを特徴
とする光学的記録媒体用基板の製造方法である。

以下、本発明を図面に基づいて説明する。

第１図（ａ）〜（ｄ）は本発明の光学的記録媒体用基板
の製造方法の一実施態様を示す工程図である。本発明は
、案内溝および情報用と、ットの形状に対応した凹凸番
有する型（以下、スタンバ−と記す）を用いて案内溝３
よび情報用ビット付きの基板を製造する際に基板のぬれ
性を向上させるために、透明基板ｌ上に光硬化性樹脂を
スピンコード塗布して光硬化性樹脂の塗布膜２ａを形成
する。（第１図（ａ）参照）塗布膜２ａの厚さは、通常
３〜２０Ｂ、好ましくは３〜ｌＯｅ謹が望ましい。

次いで、透明基板ｌの前記光硬化性樹脂の塗布膜２ａ面
上に前記と同じ光硬化性樹脂２をドーナツ状に塗布する
。（第１図（ｂ）、（Ｃ）参照）その後、透明基板ｌを
徐々に案内溝および情報用ビットの形状に対応した凹凸
を有するスタンバ−３上に下降させ、光硬化性樹脂２を
介して透明基板ｌを載置し、前記光硬化性樹脂２が透明
基板１１７）全面に拡がった後、前記光硬化性樹脂２が
硬化可能な光１例えば紫外線４を照射し、案内溝および
情報用ビットを光硬化性樹脂２に転写すると共に透明基
板ｌに固着させてなるものである。

（第１図（ｄ）参照） 上記の工程においては、同じ光硬化性樹脂を用いて、光
硬化性樹脂の塗布膜２ａおよび光硬化性樹脂２の層の２
Ｗｊとも同時に硬化させるため、硬化後の光硬化性樹脂
層は１層の樹脂層から形成されたものとなる。

第２図（ａ）、（ｂ）は本発明の光学的記録媒体用基板
の製造方法の他の実施態様を示す工程図である。同図に
おいては、あらかじめ光硬化性樹脂の塗布膜２ａを形成
した透明基板ｌを、スタンバ−３上に前記と同じ光硬化
性樹脂２をドーナツ状に塗布した上に載置して密着する
。（第２図（ａ）参照） 次いで、第１図と同様に光硬化性樹脂２に紫外線４を照
射し、案内溝および情報用ビットを光硬化性樹脂２に転
写すると共に透明基板１に固着させてなるものである。

（第１図（ｂ）参照）本発明において、光硬化性樹脂と
しては、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート
、ポリカーボネイトアクリレート等を用いることができ
る。なお、光硬化性樹脂としては、粘性の低いもの程光
硬化性樹脂のひろがる速度も速くなり、生産効率も向上
できるので好ましい。

透明基板としては、ガラス、ポリカーボネイト（ＰＣ）
　、ＰＭＭＡなとの樹脂等の基材が利用できる。

また、従来、透明基板にカップリング剤などを塗布し、
透明基板と光硬化性樹脂との密着性を向上させる例が知
られているが、この場合、透明基板単体よりも、むしろ
ぬれ性は悪くなるが、本発明によれば、この様な問題も
改善され透明基板と光硬化性樹脂とのぬれ性は向上し、
さらに透明基板にスピンコードにより均一に光硬化性樹
脂が塗布されるので、硬化一体化した透明基板上の光硬
化性樹脂層の厚みのムラは従来法に比べ、減少させるこ
とができる。

本発明の光学的、記録媒体用基板の製造方法は、カード
状の光学的記録媒体用基板およびディスク状の光学的記
録媒体用基板等にも適用することができる。

［作用］ 本発明においては、あらかじめ光硬化性樹脂を透明基板
に塗布して塗布面を形成することにより、透明基板の光
硬化性樹脂に対するぬれ性は向上し、スタンバ−と透明
基板を光硬化性樹脂を介してｉ＆置し密着させる際に、
光硬化性樹脂の拡がるスピードは速くなり生産性が向上
される。

［実施例］ 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。

なお、本発明は下記の実施例に限定されるものではない
。

実施例１ 第１図に示す工程により光学的記録媒体用基板を製造し
た。

透明基板としてφ１３０　ａｍ、内周φ１５■−１厚み
１．２ｍｓ＋のドーナツ状青板ガラスに光硬化性樹脂と
してＭＲＡ−５０００（三菱レイヨン■製）を塗布し、
スピンナーで３０００ｒｐ−でスピンコードして、厚さ
１゜ｐｍの前記光硬化性樹脂の塗布１ｉ　２　ａを形成
した。

次いで、この上に前記と同じ光硬化性樹脂をドーナツ状
に塗布した。この光硬化性樹脂塗布面を下側にして、ス
タンバ−上に載置した。その後、前記光硬化性樹脂が透
明基板の全面にひろがった時に、光強度２３０ｎＷ／ｃ
■２の紫外線を３０秒照射し、光硬化性樹脂２，２ａを
硬化させた。その後、スタンバ−から前記光硬化性樹脂
が硬化一体化した透明基板を剥離し、案内溝および情報
用ピットのプレフォーマットパターンが形成された光学
的記録媒体用基板を得た。

実施例２ 第２図に示す工程により光学的記録媒体用基板を製造し
た。

透明基板に光硬化性樹脂をスピンコードし、−方スタン
バー上に前記と同じ光硬化性樹脂をドーナツ状に塗布し
、前記透明基板の光硬化性樹脂塗布面を下にして、スタ
ンバ−上にｉ置した事以外は、実施例１と同様にして、
案内溝および情報用ピットのプリフォーマットパターン
が形成された光学的記録媒体用基板を得た。

［発明の効果］ 以上説明した様に、本発明によれば、案内溝および情報
用ピットを形成するための透明基板の光硬化性樹脂に対
するぬれ性を向上させ、光硬化性樹脂中に気泡が混入す
ることを防止する効果がある。これにより、歩留りよく
光学的記録媒体用基板を製造することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（ｄ）は本発明の光学的記録媒体用基板
の製造方法の一実施態様を示す工程図、第２図（ａ）、
（ｂ）は他の実施態様を示す工程図および第３図（ａ）
〜（ｄ）は従来の光学的記録媒体用基板の製造方法を示
す工程図である。 ｌ・・・透明基板　　　　　２・・・光硬化性樹脂２ａ
＝光硬化性樹脂の塗布膜 ３・・・スタンバ−４・・・紫外線 ５・・・中心軸

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）案内溝および情報用ピットの形状に対応した凹凸
   を有する型と透明基板のあらかじめ光硬化性樹脂の塗布
   膜を形成した対向面のいずれか一方に光硬化性樹脂を塗
   布し、型と透明基板を光硬化性樹脂を介して密着させた
   後、透明基板側から光を照射して前記光硬化性樹脂を硬
   化せしめると共に透明基板に固着させ、型の案内溝およ
   び情報用ピットの形状を転写することを特徴とする光学
   的記録媒体用基板の製造方法。
2. （２）前記透明基板の対向面にあらかじめ形成した塗布
   膜の光硬化性樹脂と、型の案内溝および情報用ピットの
   形状を転写する光硬化性樹脂とは同一である請求項１記
   載の光学的記録媒体用基板の製造方法。