JPH01223643A - 光ディスク記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガラス製ディスク基板の中心式処理を簡単化し
た光ディスク記録媒体に関するものである。

〔従来技術〕

まず、光ディスク記録媒体を通常の再生、記録、消去用
装置（以下装置）に装着する機構を説明する。

第３図は、光ディスク記録媒体１を装着した際の装置回
転機構の模式断面図である。ディスク１を装着すると、
ディスク１はクランパー８により押しつけられ、バネ６
でささえられたテーパーコーン中心軸（以下中心軸）３
はディスク１により押し下げられて、ディスク１の中心
出しがされ、ディスクｌはクランプ面７とクランプ８で
クランプされる。この機構によりディスクの中心穴１１
の径が多少異なっていても常にガタつきなしにディスク
１を装着する事が出来ることになる。

従来、ガラス製ディスク基板（以下ガラス基板）を用い
た光ディスク記録媒体においては、第４図のようにディ
スク１に対しプラスチックや金属から成るハブ９を中心
穴の内周部に嵌め込むか、第５図のようにハブ１０をデ
ィスク１の表面に接着することで、（ａ）長期間ディス
クの着脱が繰り返された場合、テーパーコーン中心軸３
とガラス基板中心穴１１の内周端面が繰り返しぶつかり
、ガラス基板中心穴内周端面にマイクロクラックが発生
してガラスが破損したり、中心軸が摩耗するのを防止し
ていた。又、ハブをディスクに接着する時に案内溝の中
心軸に対して位置合せをするか又は接着後、ハブの内周
部を再加工する事により、光ディスク記録媒体の光学的
案内溝（以下案内溝）の中心とディスク中心穴を一致さ
せることで、（ｂ）ディスクを回転させた時、案内溝が
大きく振れ、光ビームの追随が困難になるのを防止して
いた。

（発明が解決しようとする課題） しかし、これらの従来技術では（ａ）を防止するため中
心穴にハブという別部材を用い、さらに（ｂ）を防止す
るためハブをディスクに接着する時に案内溝の中心軸に
対して位置合せをするか又は接着後、ハブの内周部を再
加工しなければならないという課題があった。

この発明は、光ディスク記録媒体の中心穴の部分を改良
して、上述のような欠点を取り除くことができるよう試
みたものである。

〔課題を解決するための手段〕 本発明によれば、中心穴を有するガラス基板を用いた光
ディスク記録媒体において、ガラス基板の中心穴内周端
面を有機樹脂で被覆し、ガラス基板内周端面上に有機樹
脂被覆膜を形成したものである。

ガラス基板内周端面に接する有機樹脂材料としては、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂いずれでも良く、溶剤乾燥効
果タイプ、−液吸湿硬化タイブ、二液常温硬化タイプ、
加熱硬化タイプ、電子線硬化タイプ等種々の有機樹脂コ
ート剤が使用出来る。

被覆の方法としては例えば、ディスクを回転させながら
筆やデイスペンサーでコーテイング液を内周端面に塗布
する方法等、有機樹脂被膜がガラス基板内周端面に形成
されれば良い。該有機樹脂被膜は、テーパーコーン中心
軸３とディスクの中心穴１１とが接触する部分を被覆し
ていれば良く、ディスク内周の片面のエツジ部にのみ被
覆しても、両面のエツジ部に被覆しても良い。両面記録
タイプのディスク媒体では両面のエツジ部に被覆すると
か好ましい。又、有機樹脂被膜とガラスの密着性を向上
させるため、有機樹脂にシランカップリング剤等を添加
したり、有機樹脂の強靭性や耐摩耗性を向上させるため
、有機樹脂に無機質粉末、いわゆるフィラーを添加する
事もできる。

有機樹脂被覆径案内溝と中心穴との同心度が一致してい
ない場合は、同心度を一致させるため、中心穴内周端面
に被覆した有機樹脂被覆を切削する。

切削方法としては、例えば回転台にディスクを保持して
ディスクを回転させて顕微境等により案内溝を観察し、
案内溝が振れなくなるまで、ディスク位置を移動調整し
た後、バイト等でコートされた有機樹脂被膜をディスク
を回転させながら切削する方法や、同様にしてバイトの
かわりに研硝といしを用いる方法等コートされた有機樹
脂被覆を切削することにより案内溝とディスク中心穴と
の同心度を一致させれば良い。又、紫外線硬化型樹脂等
の迅速硬化タイプの有機樹脂をコート剤として用いると
、ディスクへの樹脂の回転塗布とその後の光学的案内溝
との同心度合わせの内径切削を同一回転台で連続処理す
る事もできる。

有機樹脂被膜の厚さは案内溝とガラス基板中心穴の同心
度が良く、調整のための切削加工を必要としない場合は
３〜２００μｓ、通常２０〜５０μ程度が好ましいが、
同心度が悪く切削加工行なう場合は切削シロを確保する
ため、これより厚めの被覆を形成する必要があるのでズ
レの程度に応じて決めれば良い。

〔実施例〕

実施例１ 通常の方法で製造したガラス製ディスク基板を用いた再
生用光ディスク記録媒体を回転台（有効記録エリアの外
側でディスクを水平保持し、ディスクの外周端面規準で
ディスク回転中心を出した回転台）にセットし、５０ｒ
ｐｍで回転させ、加熱硬化タイプ（エポキシポリアミド
）コート剤液をつけた筆により、ガラス基板中心穴内周
端面にコート剤液を塗布した後、　１００℃、２時間の
加熱硬化を行ない、第１図の光ディスク記録媒体断面図
図に示すような有機樹脂被膜を形成した。

実施例２ 光ディスク記録媒体を回転台（外周端面でディスクを保
持し、かつ、中心出し機構を設けた治具をとりつけた旋
盤）にセットし、紫外線硬化型樹脂（アクリルポリウレ
タン）を、ディスクを１０゜ｒｐｍで回転させながらデ
イスペンサーにより中心穴に塗布した後、同一回転を続
けながら、紫外光により硬化させた。つづいてディスク
を回転させながら顕微鏡等により案内溝を観察して案内
溝が振れなくなるまで、ディスク位置を移動調整した後
回転数を２０００ｒｐｍにし、バイトで有機樹脂被膜を
切削し、案内溝と中心穴との同心度を一致させた。この
ものの中心穴内周端面は第２図の拡大図のように面取り
されていた。

〔発明の効果〕

以上説明したように光ディスク用ガラス基板中心穴円周
端面を有機樹脂被膜で被覆する事により、従来のハブを
用いる事なしに装置の中心軸と中心穴内周が直接接触す
ることを防ぐ事が出き、このため容易に中心軸の摩耗や
ガラス基板中心穴内周に起こるマイクロクラック発生を
防ぐ事が出来る。又、有機樹脂被膜を切削する事により
簡単に案内溝の中心と中心穴との同心度を合わせる事が
出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例１で得られた光ディスク記録媒体の断面
図、 第２図は実施例２で得られた光ディスク記録媒体の中心
穴内周端面の部分拡大図、 第３図は光ディスク記録媒体が記録、再生、消去装置の
回転機構に装着された状態の模式断面図、 第４図及び第５図は従来の光ディスク記録媒体の一例で
あり、ハブを内周部又は下面に接着した光ディスク記録
媒体の断面図である。 １は光ディスク記録媒体、 ３は装置のテーパーコーン中心輪、 ４はターンテーブル、 ５はモーター、 ６はバネ、 ７はクランプ面、 ８はクランパー、 ９、ＩＯはハブ、 １１は中心穴を示す。 特許出願人　　キャノン株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）中心穴を有するガラス基板を用いた光ディスク記
   録媒体において、ガラス基板の中心穴内周端面を有機樹
   脂で被覆した光ディスク記録媒体。
2. （２）請求項１記載の光ディスク記録媒体の有機樹脂被
   覆部を切削する事により、光ディスクの案内溝と中心穴
   の同心度を合わせこむことを特徴とする光ディスク記録
   媒体の製造方法。