JPH01198651A - ゴム変性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents
ゴム変性スチレン系樹脂組成物Info
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、衝撃強度が改良されたゴム変性スチレン系樹
脂組成物に関するものである。
脂組成物に関するものである。
さらに詳しくは、強靭化剤として使用するゴム状弾性体
の含有量、ゴム状弾性体を含有してなる軟質成分(以下
軟質成分という。)の粒子径、粒子径分布、膨潤度及び
樹脂マ) IJソックス粘度が特定の範囲内にある衝撃
強度が著しく改良されたゴム変性スチレン系樹脂組成物
に関するものである。
の含有量、ゴム状弾性体を含有してなる軟質成分(以下
軟質成分という。)の粒子径、粒子径分布、膨潤度及び
樹脂マ) IJソックス粘度が特定の範囲内にある衝撃
強度が著しく改良されたゴム変性スチレン系樹脂組成物
に関するものである。
〈従来の技術〉
硬く脆いスチレン系樹脂の衝撃強度を改良するために、
ゴム状弾性体とスチレン系重合体とをブレンドしたり、
ゴム状弾性体の存在下にスチレン系単量体を重合させた
りして、ゴム変性スチレン系樹脂組成物を得ることは、
よく知られている。
ゴム状弾性体とスチレン系重合体とをブレンドしたり、
ゴム状弾性体の存在下にスチレン系単量体を重合させた
りして、ゴム変性スチレン系樹脂組成物を得ることは、
よく知られている。
しかしながら、ABS樹脂と比較すると、未だ衝撃強度
は低く、コストダウン、薄肉化志向という最近の市場の
要望を受けて、ABS樹脂と同程度の衝撃強度を持つゴ
ム変性スチレン系樹脂組成物の開発が強く望まれている
。
は低く、コストダウン、薄肉化志向という最近の市場の
要望を受けて、ABS樹脂と同程度の衝撃強度を持つゴ
ム変性スチレン系樹脂組成物の開発が強く望まれている
。
ゴム変性スチレン系樹脂組成物の衝撃強度改良方法とし
ては、例えば、特開昭57−172948号公報、特開
昭57−187345号公報、特開昭57−18734
6号公報、特開昭60−166338号公報および特開
昭61−85461号公報などに記載されているが、い
ずれも衝撃強度改良剤として、有機ポリシロキサンを添
加したり、2種のスチレン系単量体を共重合させたもの
であり、そのような衝撃強度改良方法では、添加剤の購
入や供給設備の設置、2種のスチレン系単量体の貯蔵や
配合設備にコストがかかるという欠点を有し、また衝撃
強度の改良の程度も十分とはいえない。
ては、例えば、特開昭57−172948号公報、特開
昭57−187345号公報、特開昭57−18734
6号公報、特開昭60−166338号公報および特開
昭61−85461号公報などに記載されているが、い
ずれも衝撃強度改良剤として、有機ポリシロキサンを添
加したり、2種のスチレン系単量体を共重合させたもの
であり、そのような衝撃強度改良方法では、添加剤の購
入や供給設備の設置、2種のスチレン系単量体の貯蔵や
配合設備にコストがかかるという欠点を有し、また衝撃
強度の改良の程度も十分とはいえない。
〈発明が解決しようとする課題〉
本発明者らは、かかる問題を解決し、1に撃強度改良剤
を添加することなしにゴム変性スチレン系樹脂組成物の
衝撃強度を著しく改良することを目的として鋭意研究の
結果、ゴム状弾性体の含有量、軟質成分の粒子径、粒子
径分布、膨潤度及び樹脂マトリックスの極限粘度を特定
することにより、著しい衝撃強度の改良が認められるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
を添加することなしにゴム変性スチレン系樹脂組成物の
衝撃強度を著しく改良することを目的として鋭意研究の
結果、ゴム状弾性体の含有量、軟質成分の粒子径、粒子
径分布、膨潤度及び樹脂マトリックスの極限粘度を特定
することにより、著しい衝撃強度の改良が認められるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
〈課題を解決するための手段〉
すなわち本発明は、
スチレン系樹脂がマトリックスを形成し、ゴム状弾性体
を含有してなる軟質成分が粒子状に分散しているゴム変
性スチレン系樹脂組成物において、(A)組成物中に分
散した軟質成分粒子の平均粒子径が0.2〜2.6μで
あり、 (B)該軟質成分の粒子径分布が0.8μ未満の範囲と
、0,8μ以上の範囲に各々極大値を持ち、(C) ゴ
ム状弾性体の含有量が該樹脂組成物の5.0wt%以上
10.0wt%以下であり、かつ(D)該軟質成分粒子
のトルエン中における膨潤度〔SI〕と、樹脂マトリッ
クスの極限粘度〔η〕との比〔SI〕/〔η〕が17〜
23の範囲にあることを特徴とするゴム変性スチレン系
樹脂組成物に関するものである。
を含有してなる軟質成分が粒子状に分散しているゴム変
性スチレン系樹脂組成物において、(A)組成物中に分
散した軟質成分粒子の平均粒子径が0.2〜2.6μで
あり、 (B)該軟質成分の粒子径分布が0.8μ未満の範囲と
、0,8μ以上の範囲に各々極大値を持ち、(C) ゴ
ム状弾性体の含有量が該樹脂組成物の5.0wt%以上
10.0wt%以下であり、かつ(D)該軟質成分粒子
のトルエン中における膨潤度〔SI〕と、樹脂マトリッ
クスの極限粘度〔η〕との比〔SI〕/〔η〕が17〜
23の範囲にあることを特徴とするゴム変性スチレン系
樹脂組成物に関するものである。
本発明の目的を達成するには、上記のごとく、ゴム状弾
性体の含有量、軟質成分の平均粒子径、粒子径分布、膨
潤度と樹脂マ) IJフックス極限粘度との比をそれぞ
れ特定することが必要である。
性体の含有量、軟質成分の平均粒子径、粒子径分布、膨
潤度と樹脂マ) IJフックス極限粘度との比をそれぞ
れ特定することが必要である。
以下さらに詳しく説明する。
本発明に用いるゴム変性スチレン系樹脂は、ゴム状弾性
体の存在下に、芳香族モノビニル単量体を重合せしめる
塊状重合法、または塊状−懸濁2段重合法にて、製造す
ることができる。
体の存在下に、芳香族モノビニル単量体を重合せしめる
塊状重合法、または塊状−懸濁2段重合法にて、製造す
ることができる。
芳香族モノビニル単量体としては、スチレンが一般的で
はあるが、0−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン等のアルキル置換スチレンも使用で
きる。
はあるが、0−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン等のアルキル置換スチレンも使用で
きる。
またゴム状弾性体としては、ポリブタジェン、スチレン
−ブタジェン共重合体類、エチレン−プロピレン系共重
合体類、エチレン−プロピレン−非共役ジエンの三元共
重合体類、イソプレン重合体類、スチレン−イソプレン
共重合体類が使われるが、その中でも、ポリブタジェン
が最も好ましく使われる。ポリブタジェンとしては、シ
ス含有率の高いハイシスポリブタジェン、シス含有率の
低いローシスポリブタジェンともに用いることができる
。
−ブタジェン共重合体類、エチレン−プロピレン系共重
合体類、エチレン−プロピレン−非共役ジエンの三元共
重合体類、イソプレン重合体類、スチレン−イソプレン
共重合体類が使われるが、その中でも、ポリブタジェン
が最も好ましく使われる。ポリブタジェンとしては、シ
ス含有率の高いハイシスポリブタジェン、シス含有率の
低いローシスポリブタジェンともに用いることができる
。
本発明における、ゴム変性スチレン系樹脂組成物は、軟
質成分が粒子状に分散しており、該軟質成分の平均粒子
径は0.2〜2.6μの範囲、好ましくは0.4〜2.
3μの範囲にあることが必要である。該平均粒子径が0
.2μよりも小さくても、2.6μより大きくても衝撃
強度の改良効果は低下する。
質成分が粒子状に分散しており、該軟質成分の平均粒子
径は0.2〜2.6μの範囲、好ましくは0.4〜2.
3μの範囲にあることが必要である。該平均粒子径が0
.2μよりも小さくても、2.6μより大きくても衝撃
強度の改良効果は低下する。
ここで云う平均粒子径とは、ゴム変性スチレン系樹脂の
超薄切片の透過型電子顕微鏡写真を撮影し、写真中の軟
質成分粒子500個の粒子径を測定して次式により算出
したものである。
超薄切片の透過型電子顕微鏡写真を撮影し、写真中の軟
質成分粒子500個の粒子径を測定して次式により算出
したものである。
ここでn+は粒子径DIの軟質成分粒子の個数である。
また、本発明において(B)該軟質成分粒子の粒子径分
布は、0.8μ未満の範囲と048μ以上の範囲、好ま
しくは0.5μ以下の範囲と3.0μ以上の範囲に各々
別々の極大値を持つことが必要である。粒子径分布の極
大値がただ1つであったり、極大値が上記のいずれかの
範囲だけにある場合には、衡撃強度の改良効果が認めら
れないか、または小さなものになる。
布は、0.8μ未満の範囲と048μ以上の範囲、好ま
しくは0.5μ以下の範囲と3.0μ以上の範囲に各々
別々の極大値を持つことが必要である。粒子径分布の極
大値がただ1つであったり、極大値が上記のいずれかの
範囲だけにある場合には、衡撃強度の改良効果が認めら
れないか、または小さなものになる。
ここで云う粒子径分布は、平均粒子径測定時のn110
i値から得られる分布であるが、微細な粒子の分布を測
定する特別な分析装置、例えばコールタ−カウンターの
ごとき装置を電子顕微鏡写真による測定値との差を考慮
に入れて、使用しても良い。
i値から得られる分布であるが、微細な粒子の分布を測
定する特別な分析装置、例えばコールタ−カウンターの
ごとき装置を電子顕微鏡写真による測定値との差を考慮
に入れて、使用しても良い。
本発明において特定された軟質成分の平均粒子径及び粒
子径分布は、重合工程における攪拌強度“ 、重合温
度、重合間゛始剤や連鎖移動剤の量を変更することや重
合の進んだ重合液の一部を単量体にフィードバックした
り、あるいは重合槽を2つ設け、重合度の異なる重合液
を所定量抜き取って混合した後、重合を完成させる等の
方法により調節することができる。
子径分布は、重合工程における攪拌強度“ 、重合温
度、重合間゛始剤や連鎖移動剤の量を変更することや重
合の進んだ重合液の一部を単量体にフィードバックした
り、あるいは重合槽を2つ設け、重合度の異なる重合液
を所定量抜き取って混合した後、重合を完成させる等の
方法により調節することができる。
また、軟質成分の平均粒子径、粒子径分布の異なる2種
以上のゴム変性スチレン系樹脂を所定量混合することに
より、上記の特定の平均粒子径、粒子径分布を得ること
も可能である。
以上のゴム変性スチレン系樹脂を所定量混合することに
より、上記の特定の平均粒子径、粒子径分布を得ること
も可能である。
また、樹脂組成物中に含有されるゴム状弾性体の量は、
5.Qwt%以上、10.3wt%以下、好ましくは、
5.Qwt%以上9,3wt%以下に調節しなければな
らない。ゴム状弾性体含有量が5.Qwt%未渦の場合
には、衝撃強度の改良効果は小さなものとなるか又は発
現しない。
5.Qwt%以上、10.3wt%以下、好ましくは、
5.Qwt%以上9,3wt%以下に調節しなければな
らない。ゴム状弾性体含有量が5.Qwt%未渦の場合
には、衝撃強度の改良効果は小さなものとなるか又は発
現しない。
ゴム状弾性体含有量が10.9wt%を越えると、該樹
脂組成物の耐熱性や剛性が低下し、機能材料としては、
使いにくいものとなる。
脂組成物の耐熱性や剛性が低下し、機能材料としては、
使いにくいものとなる。
さらに、軟質成分粒子のトルエン中での膨潤度〔S’l
:]とゴム状弾性体を除去した樹脂マ) IJフックス
極限粘度〔η〕との比[:SI’] / (η〕が17
〜23、好ましくは19〜22の範囲にあることが必要
である。C3I3 / 〔η〕が17より小さくても、
23より大きくても、衝撃強度の改良効果は認められな
いか、または小さなものとなる。
:]とゴム状弾性体を除去した樹脂マ) IJフックス
極限粘度〔η〕との比[:SI’] / (η〕が17
〜23、好ましくは19〜22の範囲にあることが必要
である。C3I3 / 〔η〕が17より小さくても、
23より大きくても、衝撃強度の改良効果は認められな
いか、または小さなものとなる。
本発明で云う膨潤度[:Sr1とは、次の方法により測
定される。すなわち、樹脂組成物1.0grを室温にお
いて、トルエン50m1に溶解し、不溶のゲル分を遠心
分離にて沈澱、回収する。次に該ゲル分を溶液のデカン
テーションによって単離し、湿った状態で秤量する。そ
の後乾燥し、再秤量する。
定される。すなわち、樹脂組成物1.0grを室温にお
いて、トルエン50m1に溶解し、不溶のゲル分を遠心
分離にて沈澱、回収する。次に該ゲル分を溶液のデカン
テーションによって単離し、湿った状態で秤量する。そ
の後乾燥し、再秤量する。
軟質成分の湿潤重量をW、 (ゲル分)、乾燥重量をl
ツ2とすると膨潤度〔SI〕は、次式によって定義され
る。
ツ2とすると膨潤度〔SI〕は、次式によって定義され
る。
1!12
膨潤度C3I:]は、値が大きくなるほど軟質成分の架
橋度が小さく、やわらかいと考えられる。
橋度が小さく、やわらかいと考えられる。
また、樹脂マトリックスの極限粘度〔η〕は、樹脂成分
0.5grをメチルエチルケトン/メタノール= 10
/1溶液50m1!に溶解し、遠心分離によって不溶の
ゲル分を沈澱させた後、上澄液をメタノール1βに移し
、樹脂成分を再沈澱させる。濾過後、乾燥させた沈殿物
100mgを精秤し、30rnlのトルエンに溶解し、
30℃の温度でウベローデ型毛管粘度計を使って測定し
た値である。極限粘度〔η〕は値が大きいほど樹脂マト
リックスの分子量が太き(なると考えられる。
0.5grをメチルエチルケトン/メタノール= 10
/1溶液50m1!に溶解し、遠心分離によって不溶の
ゲル分を沈澱させた後、上澄液をメタノール1βに移し
、樹脂成分を再沈澱させる。濾過後、乾燥させた沈殿物
100mgを精秤し、30rnlのトルエンに溶解し、
30℃の温度でウベローデ型毛管粘度計を使って測定し
た値である。極限粘度〔η〕は値が大きいほど樹脂マト
リックスの分子量が太き(なると考えられる。
以下に実施例を示すが、本発明は実施例のみに限定され
るものではない。
るものではない。
〈実施例〉
実施例及び比較例に示されたアイゾツト衝撃強度は、J
I S K7110に基づいて測定されたものであ
る。
I S K7110に基づいて測定されたものであ
る。
実施例−1
軟質成分の平均粒子径0.2μのゴム変性ポリスチレン
(以下間PSと略す)と平均粒子・径4.9μの)11
PSを90/10に混合した後、射出成形した。この試
料の膨潤度と樹脂マトリックスの粘度の比(以下[:S
r1 / Cη〕と略す〉は20.7であり、アイゾツ
ト衝撃強度は11.4kg −cm / c+nもの高
い値を示した。
(以下間PSと略す)と平均粒子・径4.9μの)11
PSを90/10に混合した後、射出成形した。この試
料の膨潤度と樹脂マトリックスの粘度の比(以下[:S
r1 / Cη〕と略す〉は20.7であり、アイゾツ
ト衝撃強度は11.4kg −cm / c+nもの高
い値を示した。
実施例−2
軟質成分の平均粒子径0.2μの旧PSと平均粒子径4
.9μの旧PSを75/25に混合した後、射出成形し
た。この試料の〔SI〕/〔η〕は19.5であり、ア
イゾツト衝撃強度は11.3kg−Cm/Cmもの高い
値を示した。
.9μの旧PSを75/25に混合した後、射出成形し
た。この試料の〔SI〕/〔η〕は19.5であり、ア
イゾツト衝撃強度は11.3kg−Cm/Cmもの高い
値を示した。
実施例−3
軟質成分の平均粒子径0.2μの旧PSと平均粒子径4
.2μの旧PSを50150に混合した後、射出成形し
た。この試料のC3l) / Cη〕は20.3であり
、アイゾツト衝撃強度は11.1kg−cm 7cmも
の高い値を示した。
.2μの旧PSを50150に混合した後、射出成形し
た。この試料のC3l) / Cη〕は20.3であり
、アイゾツト衝撃強度は11.1kg−cm 7cmも
の高い値を示した。
比較例−1
軟質成分の平均粒子径0.2μの旧PSと平均粒子径4
.2μの旧PSを5/95に混合した後、射出成形した
。この試料の平均粒子径は4.0μであり、〔SI:]
/ Cη〕が19.2であるにもかかわらず、アイゾ
ツト衝撃強度は8.1kg−cm/cmと低い値になっ
た。
.2μの旧PSを5/95に混合した後、射出成形した
。この試料の平均粒子径は4.0μであり、〔SI:]
/ Cη〕が19.2であるにもかかわらず、アイゾ
ツト衝撃強度は8.1kg−cm/cmと低い値になっ
た。
比較例−2
軟質成分の平均粒子径1.6μの旧PSを射出成形した
。成形後の試料の〔SI] / Cη〕が20.6であ
るにもかかわらず、粒子径分布の極大値が1つであるた
めに、アイゾツト衝撃強度は7.3kg−cm/cmと
低い値になった。
。成形後の試料の〔SI] / Cη〕が20.6であ
るにもかかわらず、粒子径分布の極大値が1つであるた
めに、アイゾツト衝撃強度は7.3kg−cm/cmと
低い値になった。
比較例−3
軟質成分の平均粒子径1.0μの旧PSと平均粒子径1
.6μの旧PSを25/75に混合した後、射出成形し
た。
.6μの旧PSを25/75に混合した後、射出成形し
た。
この試料の平均粒子径は1.5μ、[Sl:] / [
η]は19.4であるにもかかわらず、粒子径分布の極
大値が0.8μ以上の範囲だけにあるため、アイゾツト
衝撃強度は7.4kg−cm/cmと低い値になった。
η]は19.4であるにもかかわらず、粒子径分布の極
大値が0.8μ以上の範囲だけにあるため、アイゾツト
衝撃強度は7.4kg−cm/cmと低い値になった。
比較例−4
軟質成分の平均粒子径0.2μと平均粒子径1.0μの
旧PSを10/90に混合した後、射出成形した。
旧PSを10/90に混合した後、射出成形した。
この試料の平均粒子径は0.9μ、粒子径分布の極大値
が、0.8μ未満と0.8μ以上の範囲に分かれている
にもかかわらず、〔SI〕/〔η〕が16.5と小さい
ためにアイゾツト衝撃強度は7.0kg−cm/cmと
低い値を示した。
が、0.8μ未満と0.8μ以上の範囲に分かれている
にもかかわらず、〔SI〕/〔η〕が16.5と小さい
ためにアイゾツト衝撃強度は7.0kg−cm/cmと
低い値を示した。
実施例及び比較例をまとめると表−1のようになる。
実施例−4〜5、比較例−5〜6
実施例−1で用いた、軟質成分の平均粒子径0゜2μの
旧PSと平均粒子径4.9μの旧PSを90/10に混
合した樹脂組成物と同一の極限粘度を有する、ゴム状弾
性体を含有していないポリスチレン樹脂(以下GPPS
と略す)とを90/10〜50150の比率になるよう
に混合した後、射出成形した。これらの試料の(Sl)
/ Cη〕、アイゾツト衝撃強度の測定結果を表−2
に示す。
旧PSと平均粒子径4.9μの旧PSを90/10に混
合した樹脂組成物と同一の極限粘度を有する、ゴム状弾
性体を含有していないポリスチレン樹脂(以下GPPS
と略す)とを90/10〜50150の比率になるよう
に混合した後、射出成形した。これらの試料の(Sl)
/ Cη〕、アイゾツト衝撃強度の測定結果を表−2
に示す。
〈発明の効果〉
本発明の樹脂組成物は、きわめて高い衝撃強度を有し、
これまでABS樹脂が使用されてきた電気機器のハウジ
ングあるいは各種容器などにABS樹脂の代替品として
使用でき、コストダウンにかかわる経済的価値は、きわ
めて大であると云える。
これまでABS樹脂が使用されてきた電気機器のハウジ
ングあるいは各種容器などにABS樹脂の代替品として
使用でき、コストダウンにかかわる経済的価値は、きわ
めて大であると云える。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 スチレン系樹脂がマトリックスを形成し、ゴム状弾性体
を含有してなる軟質成分が粒子状に分散しているゴム変
性スチレン系樹脂組成物において、(A)組成物中に分
散した軟質成分粒子の平均粒子径が0.2〜2.6μで
あり、 (B)該軟質成分の粒子径分布が0.8μ未満の範囲と
、0.8μ以上の範囲に各々極大値を持ち、(C)ゴム
状弾性体の含有量が該樹脂組成物の5.0wt%以上1
0.0wt%以下であり、かつ(D)該軟質成分粒子の
トルエン中における膨潤度〔SI〕と、樹脂マトリック
スの極限粘度〔η〕との比〔SI〕/〔η〕が17〜2
3の範囲にあることを特徴とするゴム変性スチレン系樹
脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63179988A JPH0684461B2 (ja) | 1987-07-23 | 1988-07-18 | ゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-185281 | 1987-07-23 | ||
JP18528187 | 1987-07-23 | ||
JP63179988A JPH0684461B2 (ja) | 1987-07-23 | 1988-07-18 | ゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01198651A true JPH01198651A (ja) | 1989-08-10 |
JPH0684461B2 JPH0684461B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=26499671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63179988A Expired - Lifetime JPH0684461B2 (ja) | 1987-07-23 | 1988-07-18 | ゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0684461B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51139850A (en) * | 1975-05-15 | 1976-12-02 | Labofina Sa | High impact polystylene composition and process for production thereof |
US4214056A (en) * | 1978-05-19 | 1980-07-22 | Monsanto Company | Method for preparing a monoalkenyl aromatic polyblend having a dispersed rubber phase as particles with a bimodal particle size distribution |
US4493922A (en) * | 1980-09-20 | 1985-01-15 | Basf Aktiengesellschaft | Impact-resistant thermoplastic molding material |
JPS60192755A (ja) * | 1984-03-15 | 1985-10-01 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 薄肉成形品用のゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
-
1988
- 1988-07-18 JP JP63179988A patent/JPH0684461B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51139850A (en) * | 1975-05-15 | 1976-12-02 | Labofina Sa | High impact polystylene composition and process for production thereof |
US4214056A (en) * | 1978-05-19 | 1980-07-22 | Monsanto Company | Method for preparing a monoalkenyl aromatic polyblend having a dispersed rubber phase as particles with a bimodal particle size distribution |
US4493922A (en) * | 1980-09-20 | 1985-01-15 | Basf Aktiengesellschaft | Impact-resistant thermoplastic molding material |
JPS60192755A (ja) * | 1984-03-15 | 1985-10-01 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 薄肉成形品用のゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0684461B2 (ja) | 1994-10-26 |
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