JPH0234612A - ゴム変性スチレン系樹脂 - Google Patents

ゴム変性スチレン系樹脂

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JPH0234612A
JPH0234612A JP18527088A JP18527088A JPH0234612A JP H0234612 A JPH0234612 A JP H0234612A JP 18527088 A JP18527088 A JP 18527088A JP 18527088 A JP18527088 A JP 18527088A JP H0234612 A JPH0234612 A JP H0234612A
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rubber
styrene
resin
butadiene
weight
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JP18527088A
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Shuji Yoshimi
吉見 周二
Toshibumi Tamura
俊文 田村
Hiroshi Teshigahara
勅使川原 宏
Takayuki Nishimoto
西本 教幸
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NIPPON PORISUCHIREN KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON PORISUCHIREN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、成形品表面の光沢および耐衝撃性に優れたゴ
ム変性スチレン系樹脂に関する。
[従来の技術] ゴム状重合体の存在下にスチレン系単量体を重合させて
得られるゴム変性スチレン系樹脂は、比較的良好な物性
バランスに加え、優れた成形加工性を有しており、また
これらと製造法の異なるスチレン系樹脂であるABS樹
脂に比べ安価であるため、汎用樹脂として、弱電機器分
野、事務機器分野、包装容器分野、雑貨分野等で広く使
用されているが、近年、成形品表面光沢等の外観の要求
される用途への適用が特に強く望まれている。
一般にゴム変性スチレン系樹脂は、ブタジェン系ゴムの
スチレン系単量体溶液を塊状重合または塊状−懸濁重合
することにより製造されており、要求物性に応じて原料
組成、重合条件等の調整が適宜なされている。しかし、
従来のゴム変性スチレン系樹脂は、成形品表面の光沢と
耐衝撃性のバランスが劣るという欠点を有していた。
ゴム変性スチレン系樹脂は、樹脂中の分散ゴム粒子相に
より耐衝撃性を発現させているが、この分散ゴム粒子が
成形品表面の光沢を低下させるため、光沢を向上させる
手段として分散ゴム粒子径を小さくする方法が従来より
一般的に検討されている。しかし、従来より用いられて
いる通常のブタジェン系ゴムを用いた場合、例えばミド
ルシスゴムでは満足できる光沢が得られるまで分散ゴム
粒子径を小さくすると耐衝撃性の低下が大きく、またハ
イシスゴムでは耐衝撃性は比較的良好であるが光沢、外
観に問題があり、光沢と耐衝撃性のバランスを共に満足
するゴム変性スチレン系樹脂を得ることは困難であった
また、分散ゴム粒子径を比較的容易に小さくできるブタ
ジェン系ゴムとして、平均分子量を低下させることによ
り溶液粘度を低下させたブタジェン系ゴムも知られてい
るが、これらを使用した場合、耐衝撃性が不十分であっ
たり、得られるゴム変性スチレン系樹脂中に大粒径のゲ
ル化物が発生し易く、光沢の低下や外観不良を生じたり
する問題があり、満足できる光沢と耐衝撃性のバランス
を有する樹脂を得ることは困難であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、成形品表面の光沢を向上させた場合の
耐衝撃性の低下を少なくすることにより、光沢と耐衝撃
性のバランスに優れたゴム変性スチレン系樹脂を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、かかる問題点に鑑み鋭意検討した結果、
特定の構造を有する2種類のブタジェン系ゴムを特定の
比率で組合わせて用い、かつ特定の分散ゴム粒子構造を
とることにより、上記目的が有効に達せられ、光沢と耐
衝撃性のバランスに優れたゴム変性スチレン系樹脂が得
られることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、ブタジェン系ゴムの存在下にスチレン
系単量体を重合して得られるゴム変性スチレン系樹脂で
あって、 a)ブタジェン系ゴムがスチレン含有量25重量%未満
、1.2−結合含有量30モル96以下のブタジェン系
重合体(A)およびスチレン含有量25〜50重量%の
スチレン−ブタジエンブロック共重合体(B)とからな
り、かつ該樹脂中の(A)と(B)の重量比が(A)/
(B)−9515〜45155であり、b)該樹脂中に
分散しているゴム粒子相の重量平均粒径が0.3〜1.
1μであり、 C)該樹脂中のトルエン不溶分の膨潤度が7〜14であ
る、 ことを特徴とするゴム変性スチレン系樹脂に関する。
また、本発明は、上記ゴム変性スチレン系樹脂中に有機
ポリシロキサンが0.01〜0,5重量%含有されてい
るゴム変性スチレン系樹脂に関する。
以下、本発明のゴム変性スチレン系樹脂について詳しく
説明する。
本発明に用いるブタジェン系重合体(A)のスチレン含
有量は、25重孟%朱満であることが必要であり、好ま
しくは10重量%以下、更に好ましくは0重量%である
。スチレン含有量が25重量%以上の場合は、耐衝撃性
が劣るので好ましくない。
また、本発明に用いるブタジェン系重合体(A)は、1
.2結合金有量が30モル%以下であることが必要であ
る。1.2結合金有量が30モル%を越える場合は、耐
衝撃性が劣り、また得られるゴム変性スチレン系樹脂中
に大粒径のゲル化物が発生し易く、成形品表面の外観不
良を生じることがあり好ましくない。ブタジェン系重合
体(A)のシス1.4結合金有瓜が25〜45モル%の
場合、外観の優れた成形品を与えるゴム変性スチレン系
樹脂が得られ、またシス−1,4結合金有量が90モル
%以上の場合、耐衝撃性の優れたゴム変性スチレン系樹
脂が得られる。またシス−1,4結合金有量が25〜4
5モル%の場合、重量平均分子量と数平均分子量との比
が1.1〜1.6、かつ分岐状の高分子鎖の含有率が5
0重量%以上の構造をとることにより、更に優れた光沢
、外観を有する樹脂を得ることができる。
本発明に用いるブタジェン系重合体(A)は、エチルリ
チウム、n−ブチルリチウム、ステアリルリチウム等の
何機リチウム化合物触媒、もしくはコバルトまたはニッ
ケル化合物と有機アルミニウム化合物を金白゛する触媒
により、1.3−ブタジェンを主成分とする単量体を重
合することにより得ることができる。具体的には、ポリ
ブタジェン、スチレン−ブタジェン共重合体があげられ
る。前者の触媒を用いた場合は、シス−1,4結合金有
量が25〜40モル%のブタジェン系重合体が得られ、
後者の触媒を用いた場合はシス−1,4結合金有量が9
0モル%以上のブタジェン系重合体が得られる。また、
分岐状の高分子鎖を有するブタジェン系重合体は、有機
リチウム化合物触媒の存在ドに1,3−ブタジェンを主
成分とする単量体を重合し、さらにモノメチル三塩化ケ
イ素、四塩化ケイ素、四臭化ケイ素等の多官能の結合剤
によりカップリングし、分岐を形成させることにより得
ることができる。
本発明に用いるスチレンーブタジエンブロック共重合体
(B)は、リチウム系触媒により 1.3−ブタジェン
を主成分とする兵役ジオレフィンとスチレンを主成分と
するスチレン系単量体とをブロック共重合することによ
り得られる共重合体であり、例えば−最大(S−B) 
 、S (B−5)  。
口n ((S−B)  )  X等(ただし、Bはブタジェン
   m を主とするブロック、Sはスチレンを主とするブロック
、nは1以上の整数、mは3以上の整数、Xはカップリ
ング剤の残基である。)の配列、好ましくは、S−Bも
しくは5−B−3の配列を有するブロック共重合体であ
る。また、本発明に用いるスチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体は、一部ランダム部を含有してもよいが、ス
チレンブロック部を構成するスチレン量は全スチレン量
に対して50モル%以上、好ましくは75モル%以上で
あることが望ましい。スチレンブロックを構成するスチ
レン量が50モル%未満の場合は、良好な光沢、外観を
与えるゴム変性スチレン系樹脂を得ることはできない。
また、スチレン−ブタジエンブロック共重合体中のスチ
レン含有量は25〜50重量%、好ましくは35〜45
重二%で二部ことが必要である。スチレン含有量が25
重量5未満の場合は、光沢の改良効果が劣り、スチレン
含有量が50重量%を越える場合は耐衝撃性が劣るため
、いずれの場合も改良された光沢と耐衝撃性のバランス
を有するゴム変性スチレン系樹脂を得ることはできない
本発明に用いるブタジェン系ゴムは、ブタジェン系重合
体(A)およびスチレン−ブタジエンブロック共重合体
(B)からなることが必要であり、 (A)と(B)の
重量比は(A)/(B) −9515〜45/ 55、
好ましくは(A)/(B) −90/10〜80/ 4
0である。 (A)の割合が重量比で95を越える場合
は、光沢が不十分であり、(A)の割合が重量比で45
未満の場合は耐衝撃性が劣るため、いずれの場合も改良
された光沢と耐衝撃性を6するゴム変性スチレン系樹脂
を得ることはできない。
本発明に用いるブタジェン重合体(A)とスチレン−ブ
タジエンブロック共重合体(1’3)のそれぞれの溶液
粘度(25℃における5重量%スチレン溶液の粘度)は
特に限定されるものではないが、分散ゴム粒子径調整の
点で溶液粘度は20〜2[10cpsの範囲にあること
が望ましい。また、本発明のゴム変性スチレン系樹脂に
おけるブタジェン系ゴムの金白゛二は特に限定されるも
のではないが、得られるゴム変性スチレン系樹脂の光沢
、耐衝撃性および剛性等の物性バランスの点で3〜12
重二%二部囲にあることが好ましい。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂中に分散しているゴム
粒子相の重量平均粒径は、0.3〜1.1μ、好ましく
は0.4〜0.8μであることが必要である。
ゴム粒子相の重量平均粒径が1.1μを越える場合は、
得られるゴム変性スチレン系樹脂の光沢が劣り、また0
、3μ未満では耐衝撃性か劣るため、光沢と耐衝撃性を
共に満足するゴム変性スチレン系樹脂を得ることはでき
ない。
また、本発明のゴム変性スチレン系樹脂中のトルエン不
溶分の膨潤度は7〜14、好ましくは9〜12であるこ
とが必要である。ゴム変性スチレン系樹脂中のトルエン
不溶分の膨潤度が7未満の場合は、得られるゴム変性ス
チレン系樹脂の耐衝撃性が劣り、また膨潤度が14を越
える場合も得られるゴム変性スチレン系樹脂の耐衝撃性
が劣り好ましくない。また、膨潤度が14を越える場合
、得られるゴム変性スチレン系樹脂の成形品表面の光沢
が劣り、特に射出成形品においてゲート近傍の表面に曇
りが生じたり、流動末端表面の光沢低下が著しい等の問
題があり好ましくない。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂の重合方法としては、
従来より公知の塊状重合法、塊状−懸濁重合法等が用い
られる。例えば、塊状重合法による場合は、本発明に用
いられるブタジェン系ゴムのスチレン系単量体溶液、も
しくはこれにトルエン、エチルベンゼン等を希釈剤とし
て加えた溶液を撹拌下に加熱することにより所定の重合
率まで予備重合を行い、更に所定の重合率まで塊状重合
を実施した後、加熱、減圧条件下で未反応単量体、希釈
剤を除去し、重合を完結させる。
また、塊状−懸濁重合法による場合は、本発明に用いら
れるブタジェン系ゴムのスチレン系単量体溶液を予備重
合工程として撹拌下に加熱することにより、所定の重合
率まで塊状重合を実施した後、この重合溶液を懸濁剤を
含む水中に懸濁させ、重合開始剤の存在下で懸濁重合を
実施し、重合を完結させる。
これらの重合に際し、連鎖移動剤、重合開始剤、可塑剤
、酸化防IL剤等の添加剤を必要に応じて適宜使用する
ことができる。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂中の分散ゴム粒子相の
粒子径は、用いるブタジェン系ゴムの溶液粘度、ゴム溶
液の濃度、ブタジェン系重合体(^)とスチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体(B)の使用比率、予備重合時
の撹拌強度、連鎖移動剤あるいは重合開始剤の種類およ
び添加量等の変更により調整される。
また、ゴム変性スチレン系樹脂中のトルエン不溶分の膨
潤度は、塊状重合法では未反応単量体除・去工程におけ
る加熱、減圧条件等の変更により調整され、塊状−懸濁
重合法では懸濁重合時の重合温度および時間、重合開始
剤の種類および添加量等の変更により調整される。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂中の分散ゴム粒子相の
重量平均粒径は、重合条件の変更により調整される以外
に、2種以上のゴム変性スチレン系樹脂のブレンドによ
っても調整することができる。
また、本発明のゴム変性スチレン系樹脂のブタジェン系
ゴムの含有量は、重合時のブタジェン系ゴムの使用量の
変更による以外に、ブタジェン系ゴムを含有しないスチ
レン系樹脂とのブレンドによっても調整することができ
る。
本発明におけるスチレン系単量体とは、スチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルキシレン
等であり、これらは単独または2種以上を混合して使用
される。また、これらのスチレン系単量体と共重合可能
なアクリロニトリル、メタクリル酸メチル等の単量体で
スチレン系単量体の一部を置換することができる。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂は、他の熱可塑性樹脂
、例えばポリフェニレンエーテル等を混合使用できる。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂は、有機ポリシロキサ
ンを添加することにより耐衝撃性をさらに向上させるこ
とができる。ここで有機ポリシロキサンとは、ポリジメ
チルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン等の有
機基とポリシロキサン結合を有するポリマーである。有
機ポリシロキサンの粘度(25℃における粘度)は、1
000〜20000estが好ましい。
有機ポリシロキサンの添加量は0.1〜0,5重量%が
好ましい。有機ポリシロキサンの添加量が0、口重量9
6未満では、耐衝撃性の改良効果が十分でなく、また有
機ポリシロキサンの添加量が0,5重量%を越える場合
は成形品表面にベトッキが生じて好ましくない。
有機ポリシロキサンを含有するゴム変性スチレン系樹脂
は、スチレン系単量体に有機ポリシロキサンを添加して
重合を行なって製造してもよいし、またゴム変性スチレ
ン系樹脂と有機ポリシロ午サンを押出機等を用いて溶融
混合して製造してもよい。
また、本発明のゴム変性スチレン系樹脂は、加工に際し
て、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、離型剤、
滑剤、充填材、耐衝撃性改良剤、色剤等を添加混合使用
できる。
[実 施 例] 以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説明する。
なお、実施例および比較例におけるブタジェン系ゴムの
構造解析は、以下の方法で実施した。
(1) 1.2結合金有量およびシス−1,4結合金有
量赤外吸収スペクトル分光法により算出した。
(2)スチレン含有量 紫外吸収スペクトル分光法により算出した。
(3)重R’l’均分子ii1k(My)と数平均分子
ii1k(Mn)との比(My /Mn)および分岐状
の高分子鎖の含有率(カップリング率) GPC(東洋曹達製、HLC−802UR)を使用し、
屈折計を検出器として用い、展開溶媒としてテトラヒド
ロフラン(THF)を用いて40℃でMy/Mnを測定
した。また、分岐状の高分子鎖と未カップリングの高分
子鎖のそれぞれの平均分子量に相当するピークの高さの
相対比をもって、それぞれの高分子鎖の重量比率とし、
分岐状の高分子鎖の含有率(カップリング率)を算出し
た。
また、実施例および比較例におけるゴム変性スチレン系
樹脂の物性測定は、以下の方法で実施した。
(1)ゴム粒子相の重量平均粒径 樹脂の超薄切片法による透過型電子顕微鏡写真により、
 200〜700個のゴム粒子径を測定し、次式により
算出した。
重量平均粒径−ΣN1D1/ ΣN1Di3・4 ここで、Nlは粒径D1のゴム粒子の個数であり、粒径
DIはゴム粒子の長径と短径の平均値である。
(2)トルエン不溶分の膨潤度 樹脂をトルエンに溶解し、常温で24時間放置した後、
遠心分離、デカンテーション操作により膨潤状態のトル
エン不溶分重量(Ws)を7Ip+定した。
ついで減圧乾燥を行い、乾燥状態のトルエン不溶分重量
(Wd)を測定し、次式により算出した。
トルエン不溶分膨潤度−Ws/Wd (3)光沢 射出成形により2關厚の平板を成形し、JISK710
5により、60度鏡面光沢度を測定した。
(4)成形品表面の外観 射出成形により2順厚の平板を成形し、表面外観に異状
の無いものを01ゲート付近に若干の曇りを生じたもの
をΔ、傷、曇り、光沢ムラ等の外観不良を生じたものを
×とした。
(5)アイゾツト衝撃値 射出成形により試験片を成形し、JIS K8871に
よりflll+定した。
実施例 1 1.2結合金有二が2モル%、シス用、4結合金有二が
96モル%、MW /Mnが3.6であるポリブタジェ
ンゴム(^)4.8重量部およびスチレン含有量が40
重二部であるS(スチレン)−B(ブタジェン)配列を
有するスチレン−ブタジエンブロック共重合ゴム(B)
 3 、2重量部をスチレン99重量部および白色鉱/
l′t11重量部に溶解したゴム溶液を内容積5gの撹
拌機付オートクレーブに仕込み、塊状重合開始時に【−
ドデシルメルカプタン0.02重量部、重合開始2時間
後にnニドデシルメルカプタン0.05重量部を加え、
115℃で5時間、撹拌機の回転数が220rpn+の
撹拌下で塊状重合した後冷却し、予備重合液を得た。次
いで、内容積10gの撹拌機付オートクレーブに水10
0重量部、第3リン酸カルシウム1重量部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ0.001ffiffi部を仕
込み、次に、前記予備重合液100重量部、重合開始剤
としてベンゾイルパーオキサイド0.2ffiu部、t
〜ブチルパーオキシベンゾエート0.35M量部を加え
、90℃で4時間、140℃で3時間、撹拌下で懸濁重
合を行った。得られた懸濁重合液に塩酸を加え、ン戸別
、水洗、乾燥した後、2.6−ジー【−ブチル−p−ク
レゾール0゜1重量%、ジンクステアレート0.3重量
%を混合し、押出機によりベレット化することによりゴ
ム変性スチレン系樹脂を得た。得られた樹脂の物性を第
1表に示す。
実施例 2 実施例1において、ポリブタジェンゴム(A)を1.2
結合金有量が13モル%、シス−1,4結合金有量が3
5モル%、My/Mnが2.1であるポリブタジェンゴ
ムに変更し、ポリブタジェンゴム(A)とスチレン−ブ
タジエンブロック共重合ゴム(B)の比率を第1表に示
す比率に変更し、ゴム粒子径調整のため塊状重合時の撹
拌回転数を変更した以外は、実施例1と同様にしてゴム
変性スチレン系樹脂を得た。得られた樹脂の物性を第1
表に示す。
実施例 3 実施例1において、ポリブタジェンゴム(A)を1.2
結合金有量が13モル%、シス−1,4結合金有量が3
5モル%、Mw /Mnが1.4、カップリング率が6
5重量%であるポリブタジェンゴムに変更し、ポリブタ
ジェンゴム(A)とスチレン−ブタジエンブロック共重
合ゴム(B)の比率を第1表に示す比率に変更し、ゴム
粒子径調整のため塊状重合時の撹拌回転数を変更した以
外は、実施例1と同様にしてダム変性スチレン系樹脂を
得た。得られた樹脂の物性を第1表に示す。
実施例 4 実施例1において、ポリブタジェンゴム(^)を1.2
結合金有量が25モル%、シス−1,4結合金有二が3
3モル%、Mw/Mnが1.3、カップリング率が70
重量%であるポリブタジェンゴムに変更し、ポリブタジ
ェンゴム(A)とスチレン−ブタジエンブロック共重合
ゴム(B)の比率を第1表に示す比率に変更し、ゴム粒
子径調整のため塊状重合時の撹拌回転数を変更した以外
は、実施例1と同様にしてゴム変性スチレン系樹脂を得
た。得られた樹脂の物性を第1表に示す。
実施例 5 実施例1において、スチレン−ブタジエンブロック共重
合ゴム(B)をスチレン含有量が30重量%であるスチ
レン−ブタジエンブロック共重合ゴム(S−B配列)に
変更し、ゴム粒子径調整のため塊状重合時の撹拌回転数
を変更した以外は、実施例1と同様にしてゴム変性スチ
レン系樹脂を得た。得られた樹脂の物性を第1表に示す
比較例 1 ブタジェン系ゴムとして、実施例1で用いたポリブタジ
ェンゴム(^)7.0重量部のみを用い、ゴム粒子径調
整のため塊状重合時の撹拌回転数を変更した以外は、実
施例1と同様にしてゴム変性スチレン系樹脂を得た。得
られた樹脂の物性を第1表に示す。
比較例 2 ブタジェン系ゴムとして、実施例2で用いたポリブタジ
ェンゴム(A)7.07lft部のみを用い、ゴム粒子
径調整のため塊状m金時の撹拌回転数を変更した以外は
、実施例1と同様にしてゴム変性スチレン系樹脂を得た
。得られた樹脂の物性を第1表に示す。
比較例 3 ブタジェン系ゴムとして、実施例4で用いたポリブタジ
ェンゴム(^)7.0重量部のみを用い、ゴム粒子径調
整のため塊状重合時の撹拌回転数を変更した以外は、実
施例1と同様にしてゴム変性スチレン系樹脂を得た。得
られた樹脂の物性を第1表に示す。
比較例 4 実施例1において、ポリブタジェンゴム(A)とスチレ
ン−ブタジエンブロック共重合ゴム(B)の比率を第1
表に示す比率に変更し、ゴム粒子径調整のため塊状重合
時の撹拌回転数を変更した以外は、実施例1と同様にし
てゴム変性スチレン系樹脂を得た。得られた樹脂の物性
を第1表に示す。
比較例 5 実施例1において、スチレン−ブタジエンブロック共重
合ゴム(B)をスチレン含有量20重量%のスチレン−
ブタジエンブロック共重合ゴム(S−B配列)に変更し
、ゴム粒子径調整のため塊状重合時の撹拌回転数を変更
した以外は、実施例1と同様にしてゴム変性スチレン系
樹脂を得た。
得られた樹脂の物性を第1表に示す。
比較例 6 実施例1において、スチレンーブタジエンブロック共重
合ゴム(B)をスチレン含有量25重量%のスチレン−
ブタジェンランダム共重合ゴムに変更し、ゴム粒子径調
整のため塊状重合時の撹拌回転数を変更した以外は、実
施例1と同様にしてゴム変性スチレン系樹脂を得た。得
られた樹脂の物性を第1表に示す。
比較例 7 実施例1において、ポリブタジェンゴム(A)を1.2
結合金有量か35モル%、シス−1,4結合金有量が2
8モル%、Mw、”unが1.4、カップリング率が5
6重量%であるポリブタジェンゴムに変更し、ポリブタ
ジェンゴム(A)とスチレン−ブタジエンブロック共重
合ゴム(r3)の比率を第1表に示す比率に変更し、ゴ
ム粒子径調整のため塊状重合時の撹拌回転数を変更した
以外は、実施例1と同様にしてゴム変性スチレン系樹脂
を得た。得られた樹脂の物性を第1表に示す。
比較例 8 実施例1において、ポリブタジェンゴム(A)とスチレ
ン−ブタジエンブロック共1ゴム(B)の比率を第1表
に示す比率に変更し、実施例1における塊状重合時の撹
拌回転数を小さくした以外は、実施例1と同様にしてゴ
ム変性スチレン系樹脂を得た。得られた樹脂の物性を第
1表に示す。
比較例 9 実施例1において、懸濁重合時の重合開始剤の使用態を
ベンゾイルパーオキサイド0.25重量部、t−ブチル
パーオキシベンゾエート0.1重量部に変更した以外は
、実施例1と同様にしてゴム変性スチレン系樹脂を得た
。得られた樹脂の物性を第1表に示す。
比較例 IO 実施例2において、懸濁重合時の重合開始剤をt−ブチ
ルパーオキシベンゾエート0.1重量部、ジ−t−ブチ
ルパーオキサイド0.25重量部に変更し、重合条件を
120℃で3時間、145℃で2時間に変更した以外は
、実施例2と同様にしてゴム変性スチレン系樹脂を得た
。得られた樹脂の物性を第1表に示す。
第1表に見られるとおり、実施例1〜5における本発明
のゴム変性スチレン系樹脂は、光沢と耐衝撃性のバラン
スに優れ、成形品の外観も良好であるが、比較例1〜3
の如くポリブタジェンゴム(A)を単独で使用した場合
、あるいは比較例4の如くポリブタジェンゴム(A)と
スチレン−ブタジエンブロック共重合ゴム(n)の比率
が本発明における比率の範囲以外の場合、あるいは比較
例5の如く本発明における構造以外のスチレン−ブタジ
エンブロック共重合ゴム([3)を用いた場合、あるい
は比較例6の如くスチレン−ブタジエンブロック共重合
ゴム(B)の代わりにスチレン−ブタジェンランダム共
重合ゴムを用いた場合、あるいは比較例7の如く本発明
における構造以外のポリブタジェンゴム(A)を用いた
場合、いずれも光沢と耐衝撃性のバランスが劣っており
、しかも比較例1、 3. 5. 6. 7では外観不
良も生じており好ましくない。
また、比較例8〜lOの如く、使用するブタジェン系ゴ
ムが本発明の範囲内であっても、得られるゴム変性スチ
レン系樹脂中のゴム粒子相の重量平均粒径またはトルエ
ン不溶分の膨潤度が本発明の範囲外の場合は、光沢と耐
衝撃性のバランスが劣っており、しかも比較例8,9で
は外観不良も生じており好ましくない。
これらの結果から、特定のブタジェン系ゴム2種類を特
定の範囲で組合わせて用い、かつ分散ゴム粒子相を特定
の構造にコントロールすることにより、はじめて外観、
光沢、耐衝撃性を共に満足するゴム変性スチレン系樹脂
が得られることがわかる。
実施例 6 実施例1で得られたゴム変性スチレン系樹脂に、25℃
における粘度が1000cstのポリジメチルシロキサ
ンを0.1重量%添加混練りすることによりゴム変性ス
チレン系樹脂を得た。得られた樹脂の光沢は98%、ア
イゾツト衝撃値は10.4kgcm/cmであり、良好
な光沢と耐衝撃性を示した。
[発明の効果] 以上の説明で示したように、本発明によるゴム変性スチ
レン系樹脂は、成形品表面の光沢等の外観と耐衝撃性の
バランスに優れているため、従来のゴム変性スチレン系
樹脂では不満足であった外観の要求される用途に適用す
ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ブタジエン系ゴムの存在下にスチレン系単量体を
    重合して得られるゴム変性スチレン系樹脂であって、 a)ブタジエン系ゴムがスチレン含有量25重量%未満
    、1,2−結合含有量30モル%以下のブタジエン系重
    合体(A)およびスチレン含有量25〜50重量%のス
    チレン−ブタジエンブロック共重合体(B)とからなり
    、かつ該樹脂中の(A)と(B)の重量比が(A)/(
    B)=95/5〜45/55であり、b)該樹脂中に分
    散しているゴム粒子相の重量平均粒径が0.3〜1.1
    μであり、 c)該樹脂中のトルエン不溶分の膨潤度が7〜14であ
    る、 ことを特徴とするゴム変性スチレン系樹脂。
  2. (2)ゴム変性スチレン系樹脂中に有機ポリシロキサン
    が0.01〜0.5重量%含有されていることを特徴と
    する請求項(1)記載のゴム変性スチレン系樹脂。
JP18527088A 1988-07-25 1988-07-25 ゴム変性スチレン系樹脂 Pending JPH0234612A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH037710A (ja) * 1989-03-31 1991-01-14 Idemitsu Petrochem Co Ltd スチレン系樹脂組成物
JP2019052283A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 中国石油化工股▲ふん▼有限公司 ブタジエン−スチレン線状共重合体、その調製方法および組成物、ならびに芳香族ビニル樹脂およびその調製方法

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JPH037710A (ja) * 1989-03-31 1991-01-14 Idemitsu Petrochem Co Ltd スチレン系樹脂組成物
JP2019052283A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 中国石油化工股▲ふん▼有限公司 ブタジエン−スチレン線状共重合体、その調製方法および組成物、ならびに芳香族ビニル樹脂およびその調製方法

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