JPH01161021A - ポリアミド酸又はポリアミド酸エステルの製造法 - Google Patents

ポリアミド酸又はポリアミド酸エステルの製造法

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JPH01161021A
JPH01161021A JP62319206A JP31920687A JPH01161021A JP H01161021 A JPH01161021 A JP H01161021A JP 62319206 A JP62319206 A JP 62319206A JP 31920687 A JP31920687 A JP 31920687A JP H01161021 A JPH01161021 A JP H01161021A
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acid
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宣 菊地
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藤田 利之
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なポリアミド酸又はポリアミド酸エステル
及びこれらの製造法並びに新規なポリイミド及びこの製
造法に関する。
(従来の技術) 従来、ポリイミドは一般にジアミンとテトラカルボン酸
二無水物を溶媒中で反応させてポリアミド酸を生成し、
これを脱水閉環するかまたはジイソシアネートとテトラ
カルボン酸二無水物を反応させて直接ポリイミドを生成
させる等の方法で得られている。
こうして得られるポリアミド酸およびポリイミドの特性
は用いるジアミン、ジイソシアネート”。
テトラカルボン酸二無水物等の選択と、これらの組合せ
で定まり、耐熱性に優れるもの、可とり性に富むもの、
溶解性に優れるもの等9種々知られている。
その中で、テトラカルにン酸二無水物として芳香族テト
ラカルボン酸二無水物を用いたボリイミドは優れた耐熱
性及び機械特性を有しているが。
ポリイミドを作製するための温度は300℃以上を必要
とし、得られたポリイミドの外観はかつ色に着色してい
る。
一方、ポリイミドは種々の分野へ応用されるようになっ
てきており9例えば、l液晶表示素子の配向膜などの光
デバイス分野にも用いられるようになっている。しかし
ながら、上記の芳香族テトラカルボン酸二無水物を用い
たポリイミドでは透明性が低いこと、及び液晶表示素子
自身の耐熱性が乏しいため、ポリイミド化の工程で素子
そのものが分解することから使用することが難かしい。
このため、低温でポリイミド化し、かつ得られたポリイ
ミドの透明性が良好であるテトラカルボン酸二無水物と
して、1,2,3.4−ブタンテトラカルボン酸二無水
物などの脂肪族テトラカルボン酸二無水物、あるいは1
.2.4.5−シクロへキシルテトラカルボン酸二無水
物、1,2,3.4−シクロヘンタンテトラカルボン酸
二無水物などの脂環式テトラカルボン酸二無水物などが
知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 従来から知られている脂肪族テトラカルボン酸二無水物
を用いたポリイミドは耐熱性が非常に低下するという欠
点を有している。
また、脂環式テトラカルボン酸である1、 2.4.5
−シクロへキシルテトラカルボン酸二無水物を用いたポ
リイミドはガラス転移温度、熱分解開始温度は脂肪族テ
トラカルボン酸二無水物に比較して高いが非常にもろい
ことが確認された。あるいは1、2.3.4−シクロペ
ンタンテトラカルボン酸二無水物はポリアミド酸の重合
度が上がらず、やはり非常にもろいポリイミドしか得ら
れない。
本発明は、従来の問題を解決し低温でポリイミド化し、
良好な透明性、耐熱性及び機械特性を併せ持つポリイミ
ドを提供することを目的とする。
(問題点を解決する手段) 第1の発明は、下記一般式[1)、 (n)又け(LI
Dで表わされる構造単位を含む新規なポリアミド酸又は
ポリアミド酸エステルに関する。
(上記CD、 (It)及び〔■1〕の式中、R1は水
素原子又は1価の炭化水素基、R・2は2価Q基全示す
)第2の発明は、一般式〔■〕 (式中、 &及び几4は各々独立して、酸素原子。
二個の水酸基又は水酸基とアルコキシル基を示す)で表
わされる化合物と 一般式〔v〕 82N−ルーNH2CVI (式中r Rsは二価の基を示す)で表わされるジアミ
ンとを反応させることを特徴とする下記一般式CI)、
[:■]又は〔■〕で衣わされる構造単位を含む新規な
ポリアミド酸又はポリアミド酸エステルの製造法に関す
る。
(上記CI’ll、[1:11)及び〔IIl沖式中+
 R1は水素原子又は1価の炭化水素基、&は2価の基
を示す)第3の発明は、一般式[”W] (式中1 &は二価の基を示す)で表わされる構造単位
を含む新規なポリイミドに関する。
第4の発明は、下記一般式〔1〕、〔ff〕又は〔m〕
で表わされる構造単位を含む新規なポリアミド酸又はポ
リアミド酸エステルを脱水又は脱アルコール反応させ閉
環させることを特徴とする下記一般式CM)で表わされ
る構造単位を含む新規なポリイミドの製造に関する。
(上記〔139口口、〔川〕及び[VI)の式中p 1
%sは。
水素原子又は1価の炭価水素基、l(2は2価の基を示
す) 以下2本発明について詳述する。
本発明の一般式CI]、I:u〕又は〔[Il]で表わ
される構造単位を含む新規なポリアミド酸又はポリアミ
ド酸エステルは、一般式〔■〕で表わされる化合物と、
一般式〔v〕で表わされるジアミンを溶媒中で反応させ
て得られる。一般式[IV)で表わされる化合物は、新
規な化合物でろって次式で示される様にビフェニル−3
,4,3’、 4’−テトラカルボン酸テる。
すなワチ、  ビフェニル−&4.314′−テトラヵ
ルボン酸テトラメチルエステルをロジウム触媒存在下に
水素化反応させてジシクロヘキシ/9−3.4. a;
4′−テトラカルボン酸テトラメチルエステルとし。
その後酸加水分解あるいはアルカリ加水分解と酸析によ
ってジシクロへキシル−34,W 4’−テトラカルボ
ン酸とする。その後、必要に応じて加熱あるいは無水酢
酸によって脱水閉環させてジシクロへキシル−3,4,
3: 4’−テトラカルボン酸二無水物とすることがで
きる。さらにこのものにアルコールを反応させジクロへ
キシル−&4.λ′4′−テトラカルボン酸ジエステル
とすることができる。
本発明の一般式C1)、(n)又は〔■〕で表わ烙れる
構造単位を含む新規なポリアミド酸又はポリアミド酸エ
ステルにおける一般式(11,(It)及び[111)
のR2で示される二価の基は、一般式[IV)で示され
る化合物と反応させる一般式〔■〕のジアミz ンの、所に対応する。すなわちジアミンの種類によって
決まる。したがって一般式(1’)、[[I)又は〔■
〕で表わされる構造単位を含む新規なポリアミド酸又は
ポリアミド酸エステルを経由する一般式CVT’]で表
わされる構造単位を含む新規なボリイミz ジアミンの種類によって決まる。
本発明に用いられる一般式〔■〕で表わされるジアミン
としては1例えば、4.4’−ジアミノジフェニルエー
テル、4.4’−ジアミノジフェニルメタン。
4.4′−ジアミノジフェニルスルホン、4.4’−ジ
アミノジフェニルサルファイド、ペンテジン、メタフェ
ニレンジアミン、パラフェニレンシアばン。
2.2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、ジアミ
ノベンゾフェノン、1.5−ジアミノナフタレン、2.
6−ジアミノナフタレン、1.3−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、1.4−ビス(4−アミノフェノ
キシ)ベンゼン、4.4’−ジ(4−アミノフェノキシ
)ジフェニルスルホン、4.4’−ジ(3−アミノフェ
ノキシ)ジフェニルスルホン。
ス2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)
プロパンなどの芳香族ジアミン化合物9次の一般式〔■
〕で表わされるシアばノシロキサン。
(式中、1(3は2価の炭化水素基、 R4は1価の炭
化水素基であり2mは1以上の整数である)例えば。
H3CHs II CaHs  C5Hs 等の化合物も用いることができる。
本発明の新規なポリアミド酸又はポリアミド酸エステル
及びポリイミドを製造するに当っては。
例えばN−メチル−2−ピロリドン、N、N−ジメチル
アセトアミド、N、N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラ
メチレンスルホン、p−クロルフェノール、I)−7’
ロモフェノール、2−10ルー4−ヒドロキシトルエン
等の溶媒が用いられる。
本発明を実施するに当っては、一般式[11,(n)及
び/又は(II)で表わされる構造単位を含む新規なポ
リアミド酸の場合、好ましくはまず一般式〔■〕で表わ
されるジアミンを上記不活性溶媒中に溶解した後、一般
式〔■〕で表わされる化合物の1つであるジシクロへキ
シル−3,4,、¥4′−テトラカルボン酸二無水物を
加え、好ましくは約80℃以下特に室温付近ないしそれ
以下の温度を保ちながら攪拌する。これによって反応は
すみやかに進行し、かつ反応系の粘度は次第に上昇し、
ポリアミド酸が生成する。反応終了後、ポリアミド酸ワ
ニスの粘度を調整するために9反応に用いた溶媒の他に
、ジエチレングリコールモノメチルエーテル。
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレング
リコール−モノブチルエーテルなどのセロソルブ系溶媒
を加えることができる。
一般式CI〕、  [:[]又は〔l1l)で表わされ
る構造単位を含む新規なボリアばド酸エステルを得るに
は。
上記の方法によって合成したポリアミド酸のカルボン酸
基をチオニルクロライド等を用いて酸クロライドとした
後、メタノール、エタノール等のアルコールと反応させ
る方法またはジシクロへキシル−a、 4.3’、4′
−テトラカルボン酸等を上記同様酸クロライドを経由し
てエステル化したもの、もしくはジシクロへキシル−3
,4,3? 4’−テトラカルホン酸二無水物等をアル
コールで開環してジエステル化したものを溶媒中でジア
ミン化合物と反応させる方法等によって得られる。
一般式〔1)、  (n)及びCII[)中のR1が一
価の炭化水素基のとき几lは上記のポリアミド酸エステ
ルを得るときに使用されるアルコールに対応する。
すなわちアルコールからヒドロキシル基を除いた部分が
R+である。このポリアミド酸またはポリアミド酸エス
テルをポリイミドに転化せしめるには。
100〜300℃の温度で好ましくは30分〜5時間熱
処理する。こうすることにエリポリアミド酸の場合、脱
水、閉環し、ポリアミド酸エステルの場合、脱アルコー
ル、閉環し一般式(Vl)で表わされる構造単位を含む
、新規なポリイミドが得られる。この脱水、閉環、脱ア
ルコール、閉環反応には脱水剤、脱アルコール剤として
無水酢酸、リン酸等を用いてもよい。この際ジブチルス
ズシラウリレート、トリエチルアミン等の有機金属系、
アミン系触媒を用いることも可能である。これによって
反応は進行し、かつ反応系の粘度が上昇し。
ポリイミドが生成する。
(実施例) 以下9本発明を実施例により説明する。
参考例 ジシクロへキシル−3,4,3ζ4′−テトラ
カルボン酸およびその二無水物の合成例 (1)  ジシクロへキシル−3,4,3ツ4′−テト
ラカルボン酸テトラメチルエステルの製造 電磁石による上下攪拌装置の付いた容量500m1オー
トクレーブ(版下化学機器■製 5E−50型電磁上下
攪拌式オートクレーブ)にビフェニル3.43: 4/
−テトラカルボン酸テトラメチルエステル38.69(
0,100モル)、テトラヒドロフラン193g及び活
性炭に5重f%ロジウムを担持させた触媒(日本エンゲ
ルハルト社製)3.869を仕込み、水素圧力30 k
g/cm”反応温度100°Cで水素化反応を行なった
。反応時間3.5時間で水素の消費が停止し、その時の
蓄圧器内の水素圧力の減少量から求めた消費水素量は理
論消費水素量(0,60モル)の98.8%であった。
反応液中の活性炭担持ロジウム触媒をr過操作により除
去したのち、エバポレーションで溶融テトラヒドロフラ
ンを除去し、白色ワックス状のジシクロへキシル−3,
4,3ζ4′−テトラカルボン酸テトラメチルエステル
を36.879(0,0925モル)を得た。IH−N
M几(日立製作所■製 日立R−250型核磁気共鳴ス
ペクトロメーター)による分析の結果、ベンゼン核水素
及び炭素−炭素二重結合に付いている水素は見出されず
、水素化反応は完結していることがわかった。
(21ジシクロへキシル−3,4,:3:4’−fト5
カルボン酸の製造 市却管を取付けた11ナス形フラスコにジシクロへキシ
ル−3,4,3,’ 4’−テトラカルボン酸テトラメ
チルエステル29.99(0,075モル)を入れ。
これにメタノール200gを加え均一溶液としたのち、
10%水酸化ナトリウム溶液200ge加え。
100℃の油浴に入れ、リフラツクスを6時間行なった
。この後、エバポレーションによりメタノールを留去し
9反応液量が1409になるまで濃縮し、これに36%
塩酸48m1を加え、1)Hlとした。pH4〜5で液
は白濁し、pH1では白色の微細な粉末が沈殿した。沈
殿物をf過で取り出し、このあと水洗、乾燥し、17.
89の白色微粉末結晶のジシクロへキシル−3,4,3
,’ 4’−テトラカルボン酸を得た(0.052モル
)。
この結晶の赤外吸収スペクトル(日立製作所■製 日立
260−30型赤外分光光度計を用いKBr法で測定)
を第1図に示す。IH−NMRスペクトルを第2図に示
す。第2図において2.50ppmの吸収は溶媒d6−
シメチルスルホキシドにもとづく吸収であり、3.35
ppmの吸収は溶媒に含まれている水による吸収である
。これら2つを除いた吸収において、11.95ppm
のカルボキシル基プロトンにもとづく吸収と、0.87
〜3.00ppmのシクロヘキサン環プロトンに基づく
吸収の積分強度比は、前者:後者が29 :132 (
=4:18.2)であり、理論値に一致した。
また、この結晶の融点は219〜222℃であり2元素
分析の結果、炭素56.24%、水素6,53チであり
、計算値炭素56.1.3%、水素6.48%に一致し
た。
(3)ジシクロへキシル−3,4,工4’−テトラカル
ボン酸二無水物の製造 冷却管を取付けた3 00 ml!ナス形フラスコにジ
シクロへキシル−3,4,工4’−テトラカルボン酸1
5.0(0,044モル)と無水酢酸180gとを仕込
み、150℃の油浴に入れ、1時間リフラックスさせた
この後、熱時濾過を行ない、P液を放冷させたところ、
白色結晶が析出した。この結晶を濾過操作で取出し、圧
力30mmHgt温度100℃で2時間乾燥した後の結
晶量は10.89(0,035モル)であった。
結晶の融点は231〜234℃であり2元素分析の結果
、炭素62.59%、水素6.01%であり。
理論値の炭素62.74 %、水素5.92%とよく一
致した。
この結晶の赤外吸収スペクトルを第3図に示す。
IH−NMRスペクトルを第4図に示す。第4図におい
て、10〜131)I)mの低磁場におけるカルボン酸
プロトンの吸収はなく、無水物になっていることがわか
る。
実施例1 温度計、攪拌機および塩化カルシウム管を備えた2 0
0 mJの三つロフラスコに4,4′−ジアミノジフェ
ニルエーテル110149(60ミリモル)および反応
溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン70.92gを
入れ室温で攪拌溶解させた。これに参考例で合成したジ
シクロへキシル−λ4. 工4’−テトラカルボン酸二
無水物18.3799(60ミ’Jモル)を加え、室温
で8時間攪拌を続けた。
この間9反応時間の経過とともにポリアミド酸反応液の
粘度は上昇してゆき、8時間攪拌を行なった時の粘度は
25℃で86ボアズに達した。ついで、この反応液を8
0℃で約5時間加熱(クツキング)し粘度を15ポアズ
調整した後、ガラス板上に塗布して乾燥し、このポリア
ミド酸を一部分採取した。このポリアミド酸の赤外吸収
スペクトル(日立製作所■製日立270−50型赤外分
光光度計を用いてKBr法で測定)を第5図に示した。
次いで、ガラス板上に塗布し乾燥したポリアミド酸を2
50℃で1時間熱処理してガラス板から剥離したところ
、35μm厚さの透明性良好なポリイミドのフィルムが
得られた。このポリイミドのフィルムの一部を採取し、
上記と同様にして測定した赤外吸収スペクトルを第6図
に示した。また。
このもののTg(ガラス転移温度)を、デュポン社製 
910示査走査熱量計を用いて測定したところ244℃
であった。次にこのポリイミドのフィルムを以下に示す
試験方法により評価した。結果を表1に示す。
試験方法 (1)熱分解温度 上記フィルム10■を用い、熱天秤(デュポン社製 9
10型DEC)で空気気流中昇温速度5℃/minで測
定し、5%重量減少した温度を熱分解温度とした。
(2)透過率 分光光度計(日立製作所■製日立200−20型ダブル
ビーム分光光度計)を用いて、波長700nm、  6
00 nmおよび500nmにおける可視光透過率を測
定した。
実施例2 4.4′−ジ(3−アミノフェノキシ)ジフェニルスル
ホン19.4639(45ミリモル)、ジシクロへキシ
ル−3,4,x 4′−テトラカルボン酸二無水物13
.7849(45ミリモル)、N−メチルー2−ピロリ
ドン77.589を用いて実施例1と同様にしてポリア
ミド酸溶液およびポリイミドのフィルムを作製し、実施
例1と同様の評価を行なった結果を表1に併せて示す。
比較例1 4.4′−ジアミノジフェニルエーテル8.0109(
40ミリモル)、ピロメリット酸二無水物8.7259
(40ミリモル)、N−メチル−2−ピロリドン94.
839を用いて実施例1と同様にしてポリアミド酸溶液
を得、350℃1時間熱処理してポリイミドのフィルム
を作製し、実施例1と同様の評価を行なった結果を表1
に併せて示す。
比較例2 4.4′−ジアミノジフェニルエーテル15.018g
(75ミリモル)、1,2,3.4−ブタンテトラカル
ボン酸二無水物14.8609(75ミリモル)及びN
−メチル−2−ピロリドン69.72gを用い実施例1
と同様にしてポリアミド酸溶液およびポリイミドのフィ
ルムを作成し、実施例1と同様の評価を行なった結果を
表1に併せて示す。
比較例3 ジャーナルオブオーガニツクケミストリー(J。
Org、 Cherr+、)第31巻3438頁(19
66年)で述べられている方法で、1,2,4.5−7
クロヘキサンテトラカルボン酸を合成し、これを無水酢
酸を用いて脱水閉環させ、1,2,4.5−シクロヘキ
サンテトラカルボン酸二無水物を得た。この酸無水物1
5.6929(70ミリモル)と4,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル14.0179 (70ミIJモル)
及びN−メチル−2−ピロリドン69.3219を用い
、実施例1と同様にしてポリアミド酸の溶液を作成した
。次に、実施例1と同様にしてポリアミド酸溶液をガラ
ス板に塗布し、乾燥後250’C1時間の熱処理を行な
ったところ、塗膜はリン片状にぼろぼろに割れ、フィル
ムを形成出来なかった。
(発明の効果) 第1の発明に係る又は第2の発明によって得られる新規
なポリアミド酸又はポリアミド酸エステルは、第4の発
明によって低温でポリイミド化し第3の発明に係る新規
なポリイミドを与える。かかるポリイミドは、透明性、
耐熱性及び機械特性が良好なものでちる。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例(2)におけるジシクロへキシル−3、
4,3; 4’−テトラカルボン酸の赤外吸収スペクト
ル、第2図は参考例(2)におけるジシクロへキシル−
3,4,3: 4ニーテトラカルボン酸の’H−NMR
スペクトル、第3図は参考例(3)におけるシンクロヘ
キシル−3,4,工4′−テトラカルボン酸二無水物の
赤外吸収スペクトル、第4図は参考例(3)におけるジ
シクロへキシル−3,4,工4′−テトラカルボン酸二
無水物のIH−NMRスペクトル春示也、第5図は実施
例1におけるジシクロへキシル−式4. x 4′−テ
トラカルボン酸二無水物と4.4′−ジアミノジフェニ
ルエーテルとを反応させて得られたポリアミド酸の赤外
吸収スペクトル、第6図は実施例1におけるポリアミド
酸を250℃で熱処理して得られたポリイミドの赤外吸
収スペクトルを示す。 代理人 弁理士 若 林 邦 彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記一般式〔 I 〕、〔II〕又は〔III〕で表わされ
    る構造単位を含む新規なポリアミド酸又はポリアミド酸
    エステル。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (上記〔 I 〕、〔II〕及び〔III〕の式中、R_1は水
    素原子又は1価の炭化水素基、R_2は2価の基を示す
    )2、一般式〔IV〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔IV〕 (式中、R_3及びR_4は各々独立して、酸素原子、
    二個の水酸基又は水酸基とアルコキシル基を示す)で表
    わされる化合物と 一般式 H_2N−R_2−NH_2〔V〕 (式中、R_5は2価の基を示す)で表わされるジアミ
    ンとを反応させることを特徴とする下記一般式〔 I 〕
    、〔II〕又は〔III〕で表わされる構造単位を含む新規
    なポリアミド酸又はポリアミド酸エステルの製造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 (上記〔 I 〕、〔II〕及び〔III〕の式中、R_1は水
    素原子又は1価の炭化水素基、R_2は2価の基を示す
    )3、一般式〔VI〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔VI〕 (式中、R_2は二価の基を示す)で表わされる構造単
    位を含む新規なポリイミド。 4、下記一般式〔 I 〕、〔II〕又は〔III〕で表わされ
    る構造単位を含む新規なポリアミド酸又はポリアミド酸
    エステルを脱水又は脱アルコール反応させ閉環させるこ
    とを特徴とする下記一般式〔VI〕で表わされる構造単位
    を含む新規なポリイミドの製造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔VI〕 (上記〔 I 〕、〔II〕、〔III〕及び〔VI〕の式中、R
    _1は水素原子又は1価の炭価水素基、R_2は2価の
    基を示す)
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