JPH01152243A - 高い腐食疲労強度とすぐれた耐食性を備えたマルテンサイト系ステンレス鋼 - Google Patents

高い腐食疲労強度とすぐれた耐食性を備えたマルテンサイト系ステンレス鋼

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JPH01152243A
JPH01152243A JP31044787A JP31044787A JPH01152243A JP H01152243 A JPH01152243 A JP H01152243A JP 31044787 A JP31044787 A JP 31044787A JP 31044787 A JP31044787 A JP 31044787A JP H01152243 A JPH01152243 A JP H01152243A
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JP
Japan
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stainless steel
corrosion resistance
fatigue strength
martensitic stainless
excellent corrosion
Prior art date
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Application number
JP31044787A
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English (en)
Inventor
Motoki Sakashita
阪下 元貴
Akira Yoshitake
吉竹 晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はマルテンサイト系ステンレス鋼の改良に関し、
より具体的には、高い腐食疲労強度と優れた耐食性が要
求される用途、例えば製紙用サクションロール、海水ポ
ンプ、その他各種化学装置に用いられる材料として好適
なマルテンサイト系ステンレス鋼に関する。
(従来の技術とその問題点〉 例えば製紙工業におけるサクションスリーブロールは白
水環境のもとで使用されるため、優れた耐食性と高い腐
食疲労強度が必要とされる。従来、この種の用途にはJ
IS  5CSI材が広く使用されている。しかし乍ら
、この材料は、塩素イオンを含む腐食環境における耐食
性及び疲労強度が十分でなく、特に繰返し応力の作用す
る条件下では、早期に材料劣化が進行してロールの折損
事故が発生する等、部材としての安定性に欠ける問題が
あった。
特に製紙ミルの場合、近年における操業条件の高速化や
、l) I−T値の低下、S 20 i 2−イオンの
増加等による白水の腐食性環境が苛酷になるにつれ、耐
食性及び腐食疲労強度の改善が要請されている。
本発明はかかる要請を満たした新規な材料を提供するも
のである。
(技術的手段及び作用) 本発明にかかるステンレス鋼は、C0,06%以下、S
i2.0%以下、Mn2.0%以下、Ni4゜5〜7.
0%、Cr14〜17%、Mo1〜3%を含有し、残部
実質的にFeからなる成分組成を有している。
尚、上記の[%Jは全て重量「%」であり、以下の説明
においても同じである。
本発明のマルテンサイト系ステンレス鋼は、高い腐食疲
労強度と優れた耐食性を備えている。
本発明のマルテンサイト系ステンレス鋼は、塩素イオン
を含む腐食環境中で使用される製紙用サクションロール
、化学装置材料、ポンプ部品、海水機器材料として特に
適している。
本発明のステンレス鋼の成分限定理由は次のとおりであ
る。
C:0.06%以下 Cはオーステナイト生成元素であると共に、オーステナ
イト相に固溶されて生地を強(ヒする働きを有する。し
かし、含有量が多くなると、Cr炭化物を形成し、耐食
性改善に有効なCrが消費されることによって耐食性の
低下を招く。又、Cr炭化物が多量に析出すると靭性が
悪化する。よって、0.06%を上限とする。
Si:2.0%以下 Siは、溶製時の脱酸剤としての役割を有する。
しかし、多量に含むと脆化等の材料特性の劣化を招くの
で、2.0%を上限とする。
Mn:2.0%以下 Mnは上記Siと同様に脱酸剤として作用する池、溶製
中のイオウ(S)を固定する役割を有する。しかし、多
量に含まれると耐食性が低下するので、上限は2.0%
とする。
Ni:4.5〜7.0% Niは、オーステナイト生成元素であって、ミクロ組織
中に残留オーステナイト相を生成させ、靭性及び耐食性
の改善に有効である。又、一般に製紙用のサクションス
リーブロールは、口径1 m、鋳造肉厚100n+mを
超える大径厚内のロールであって、通常は遠心力鋳造方
法によって製造される。
これについて、従来の5C3I材では、鋳造時の割れ等
を含む種々の問題が鋳造工程で発生した9この場合、N
1を添加することによって鋳造性を改善することが出来
る。又、適正な量のNiを含有することによって残留オ
ーステナイト相も適正な量とすることが出来る。この適
量の残留オーステナイト相が存在することにより、靭性
が高まり凝固時の凝固形態も改善される。そのため、少
なくとも4.5%含有する必要がある。しかし乍ら、多
量に含有すると残留オーステナイト量が増加しすぎて却
って好ましくなく、又Niは高価な元素であるから、コ
ストアップともなる。従って、7゜0%を上限とする。
Cr:14〜17% Crは、フェライト生成元素であり、フェライト相の形
成による高強度化と、ステンレス鋼としての耐食性を得
るために欠くことの出来ない基本元素である。その含有
量は高強度と高耐食性を確保するために少なくとも14
%を要する。しかし乍ら、多量に含有するとミクロ組織
におけるフェライト相が増加し、耐食性及び靭性が劣化
する。
従って上限は17%とする。尚、Crの量は、オーステ
ナイト生成元素としてのC,Niと、フェライト生成元
素としてのMOの含有量と密接な関連を有し、本発明の
場合、これ等の点も考慮するとCr量は14〜17%の
範囲内が適当である。
Mail〜3% Moは、耐食性、特に孔食に対する抵抗性の改善に大き
な効果を有する。含有量が1%に満たないとその効果が
十分でなく、一方3%を越えると靭性が低下し、又コス
トアップにもなるため、上限は3%とする。
本発明のステンレス鋼は上記成分元素を含有し、残部は
不可避的に混入する不純物元素及びFeからなる。不純
物は、P、Sその他、鋼の溶製時に不可避的に混入する
ものであって、この種の鋼に通常許容される範囲内であ
れば存在しても構わない。
次に、実施例を挙げて本発明のマルテンサイト系ステン
レス鋼の耐食性及び腐食疲労強度の改善結果を具体的に
説明する。
(実施例) 高周波誘導加熱炉で各種成分のき金を溶製し、遠心力鋳
造にて鋳塊を製造した。各供試材の化学成分組成を第1
表に示す。
各供試材に熱処理(1050℃空冷、650°C焼戻し
)を施し、夫々について孔食試験、全面腐食試験及び腐
食疲労強度試験を行なった。その結果を第2表に示す。
なお、各々の試験方法は次のとおりである。
孔食試験は、50℃の6%塩化第二鉄溶液中に24時間
浸漬し、1時間毎における1τ02当たりの腐食による
減量を調べた。
全面腐食試験は、5%沸騰硫酸中に6時間浸漬し、同じ
ようにして腐食減量を調べた。
腐食疲労強度試験は、pl−13,5、C1!−100
0pptn、 S Oa2−100013I)IIIC
7)液中で、小野式回転曲げ疲労試験機を用いて行なっ
た。試験機回転数は3000 rptn、負荷応力は1
8kg/mm2にて行ない、破断に要した繰り返しサイ
クル数を調べた。
(以下余白) 第1表 第2表 前記第1表に於て、供試材N011は従来のJIS  
5C3I材、供試材No、2は本発明のステンレス鋼と
比較するために調製した比較材、供試材No、3は本発
明に係るステンレス鋼である。
第2表の結果から明らかな如く、本発明のステンレス鋼
は、従来材及び比較材に比べて腐食減量は著しく少なく
、優れた耐孔食性及び耐全面腐食性を示している。
又、腐食環境下に於ける疲労強度においても本発明のス
テンレス鋼は従来材及び比較材に比べて約2.5倍以上
の疲労強度を備えている。
(発明の効果) 本発明のステンレス鋼は、耐食性及び腐食疲労強度に優
れている。従って、これ等の特性が要求される、製紙用
ロール、化学装置、ポンプ部品、海水機器等の材料とし
て好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ステンレス鋼であって、重量%にて、C0.06
    %以下、Si2.0%以下、Mn2.0%以下、Ni4
    .5〜7.0%、Cr14〜17%、Mo1〜3%を含
    有し、残部実質的にFeからなる高い腐食疲労強度とす
    ぐれた耐食性を備えたマルテンサイト系ステンレス鋼。
JP31044787A 1987-12-08 1987-12-08 高い腐食疲労強度とすぐれた耐食性を備えたマルテンサイト系ステンレス鋼 Pending JPH01152243A (ja)

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Cited By (1)

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