JPH01129930A

JPH01129930A - 熱処理炉

Info

Publication number: JPH01129930A
Application number: JP28921487A
Authority: JP
Inventors: Kakumasa Toyoda; 豊田　赫正
Original assignee: Daido Steel Co Ltd
Current assignee: Daido Steel Co Ltd
Priority date: 1987-11-16
Filing date: 1987-11-16
Publication date: 1989-05-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本願発明は次に述べる問題点の解決を目的とする。

（産業上の利用分野）　この発明は被処理物の熱処理炉
に関し、更に詳しくはコイル状に巻かれている被処理物
を熱処理するようにした熱処理炉に関するものである。

（従来の技術）　従来の熱処理炉にあって、中空の炉体
において雰囲気ガスが入れられている内部空間に、コイ
ル状の被処理物を存置させる為の存置場所と、雰囲気ガ
スを加熱する為のヒータと、雰囲気ガスを攪拌する為の
ファンとを備えて、上記存置場所に置かれるコイル状の
被処理物を、上記ヒータによって加熱されファンによっ
て攪拌された雰囲気ガスで加熱するようにしたものは、
被処理物に温度むらが生じ易く、又被処理物の加熱の為
に長い時間を要する問題点があった。

（発明が解決しようとする問題点）　この発明は上記従
来の問題点を除き、被処理物を温度むら少なく加熱でき
、又被処理物を短い時間で所定温度まで昇温させられる
ようにした熱処理炉を提供しようとするものである。

本願発明の構成は次の通りである。

（問題点を解決する為の手段）　本願発明は前記請求の
範囲記載の通りの手段を講じたものであってその作用は
次の通りである。

（作用）　第１のファン室におけるファンを作動させる
ことにより、ヒータによって加熱された雰囲気ガスは第
１のファン室から被処理物存置室内に送られる。その雰
囲気ガスは、被処理物存置室内に自体の軸線が第１及び
第２のファン室を向くように置かれたコイル状の被処理
物に対してその一端側に吹き当たる、これにより上記被
処理物はその一端側から加熱される。又上記第１のファ
ン室におけるファンを停止させ、第２のファン室におけ
るファンを上記と同様に作動させることにより、ヒータ
によって加熱された雰囲気ガスは第２のファン室から被
処理物存置室内に送られ、上記被処理物における他端側
に吹き当てられる。これにより上記被処理物はその他端
側から加熱される。

（実施例）以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。第１図に示される熱処理装置１において、２は熱処
理炉として例示する低温焼鈍炉、３は真空パージ室、４
は出入用のテーブルを夫々示す。

上記低温焼鈍炉２において、５は中空の炉体、６は雰囲
気ガスが入れられている内部空間、７は出入口、８は開
閉自在の扉、９は扉８を開閉させる為の開閉装置、１０
はコイル状の被処理物Ａを搬送する為の搬送手段を示す
。上記搬送手段１０としては、炉内に備えられた多数の
ローラ１１とシリンダによって作動されるようにしたブ
ツシャ１２とによって構成されている。

次に上記内部空間６につき第２図に基づいて説明する。

１４はコイル状の被処理物を存置させる為の被処理物存
置室で、一端と他端とが夫々接続口１４ａ、１４ｂにな
っていると共に、その内部においては、被処理物Ａをそ
の軸線が上記両接続口を結ぶ方向を向く状態で存置させ
るようにした存置場所１５が定められている。　１６．
１７は夫々第１及び第２のファン室を示し、これらは上
記被処理物存置室１４の両側に夫々設けられ、かつ夫々
被処理物存置室１４の接続口１４ａ、１４ｂに個別に接
続させである。

１８は熱源室を示し、一端１８ａは上記第１のファン室
１６に、他端１８ｂは上記第２のファン室１１に夫々連
通させである。

上記第１及び第２のファン室１６．１７において、２１
゜２２は夫々ファンで、夫々熱源室１８内の雰囲気ガス
を上記被処理物存置室１４における上記各接続口１４ａ
、１４ｂから被処理物存置室１４内に、上記両接続口１
４ａ、１４ｂを結ぶ方向に向けて交互的に送風するよう
にしたものであり、夫々には駆動装置（例えば電気モー
タ）　２３．２４が連結しである。

次に熱源室１８において、２５はヒータ、２６はクーラ
で、夫々矢印２５８．２６ａで示されるように熱源室１
８の一端と他端を結ぶ方向に雰囲気ガスを流通させ得る
ように構成しである。２７．２８は加熱及び冷却の切替
用のダンパで、ダンパ２７はヒータ２５における一方の
通気口２５ｂとクーラ２６における一方の通気口２６ｂ
とを交換的に開閉させられるように構成してあり、ダン
パ２８はヒータ２５における他方の通気口２５Ｇとクー
ラ２６における他方の通気口２６ｃとを交換的に開閉さ
せられるように構成しである。

次に３０は上記被処理物存置室１４における第１のファ
ン室１６側の端部と上記熱源室１８における一端１８ａ
との間を連通させる為の第１の連通路で、上記第２のフ
ァン室１７におけるファン２２の作動時は開放し、第１
のファン室１６におけるファン２１の作動時は閉鎖する
ようにした開閉自在のダンパ３２が備えである。次に３
１は上記被処理物存置室１４における第２のファン室１
７例の端部と上記熱源室１８における他端１８ｂとの間
を連通させる為の第２の連通路で、上記第１のファン室
１６におけるファン２１の作動時は開放し、第２のファ
ン室１７におけるファン２２の作動時は閉鎖するように
した開閉自在のダンパ３３が備えである。

次に再び第１図において、上記真空パージ室Ｂは周知の
もので、中空の本体３５、開閉自在の扉３６゜３７、扉
開閉装置３８等から成る。

次に上記構成のものの動作について説明する。

テーブル４の上に置かれたコイル状の被処理物Ａは周知
の如く真空パージ室３内に入れられる。上記被処理物Ａ
は低温対流加熱を必要とするもので、例えば銅やアルミ
ニウムの長尺の帯板をコイル状に巻いたもの、或いは上
記のような材料の線材をコイル状に巻いたもの等がある
。真空パージ室３においては、熱処理用の雰囲気ガスへ
の置換が行われる。向上記雰囲気ガスとしては被処理物
の熱処理に適したちの例えば窒素ガスが利用される（空
気の場合もある）。

上記のように雰囲気ガスとの置換が行われた後、被処理
物Ａは５’ａ３７．　８を開けて焼鈍炉２の内部空間６
に入れられる。即ち被処理物存置室１４における存置場
所１５に置かれ、その場所で以下のようにして熱処理が
行われる。

先ず第２図に示されるようにダンパ２７．２８が切り替
えられ、又ダンパ３２が閉じられダンパ３３が開かれる
。この状態においてヒータ２５とファン２１とが作動さ
れる。この状態においてはヒータ２５により加熱された
雰囲気ガスはファン２１によって矢印で示されるように
流通させられ、存置場所１５の被処理物Ａにはその軸線
方向の一端ａ側に向けて上記ヒータによって加熱された
雰囲気ガスが吹き当てられる。その結果、被処理物Ａは
上記加熱された雰囲気ガスによってその全体が加熱され
るは勿論のことであるが、特に第１のファン室１６に面
する軸線方向の一端側がよく加熱される。この場合、そ
の一端側の熱は被処理物の内部をその軸線方向に熱伝達
して深部へと伝わる。上記のような状態での運転は例え
ば３０分程度行われる。

上記のような時間が経過すると、次にダンパ３２゜３３
は第３図に示される如き状態にされ、ファン２１が停止
されると共にファン２２が運転される。その結果、ヒー
タ２５によって加熱された雰囲気ガスは第３図に矢印で
示されるように流通し、被処理物はその軸線方向の他端
側が特によく加熱される。

そしてこの場合においても上記の場合と均等に、上記加
熱された他端例の熱は被処理物の内部にその軸線方向に
向かって熱伝達される。このような状態での加熱も上記
と同様の時間行われる。

上記のような動作を繰り返し行うことにより、被処理物
Ａは所定の温度例えば５５０℃（５００〜６５０℃）ま
で加熱されると共に、その温度での均熱処理が行われる
。向上記のような加熱及び均熱処理の時間は例えば７時
間程度で完了することができる（同様の処理を行う場合
、従来は例えば！００時間程必要であった）。

次に上記のような加熱及び均熱の処理が完了するとヒー
タ２５が停止されると共に、各ダンパ２７．２８゜３２
、３３は第４図に示されるような状態にされる。

この状態においてクーラ２６とファン２１とが運転され
る。その結果、クーラ２６によって冷却された雰囲気ガ
スは矢印で示されるように流通し、被処理物Ａの冷却が
行われる。このような状態を所定時間継続させた後、ダ
ンパ３２．３３は次に第５図に示されるような状態にさ
れる。そしてファン２１が停止され、ファン２２が運転
される。その結果クーラ２６によって冷却された雰囲気
ガスは第５図に矢印で示されるように流通し、被処理物
Ａの冷却が行われる。このような操作も上記加熱、均熱
の場合と同様に繰り返し行われる。上記のような冷却処
理により、被処理物Ａは大気中に出しても酸化しない程
度の温度例えば６０℃まで冷却される。尚この冷却に必
要な時間は例えば４時間程度である（従来の場合は６時
間程度が必要であった）。

上記のような冷却が完了すれば、被処理！ｌ！７１Ａは
真空パージ室３を通して出入用テーブル４上に取り出さ
れる。

（発明の効果）　以上のように本発明にあっては、被処
理物存置室１４内に、自体の軸線が第１及ｑ第２のファ
ン室１６．１７を向くように置いたコイル状の被処理物
Ａを加熱する場合、ヒータ２５で加熱された雰囲気ガス
を上記コイル状の被処理物Ａに対し軸線方向の一端ａ側
と他端す側とから交互に吹き当てることができ、上記コ
イル状の被処理物Ａを温度むら少なく加熱できる特長が
ある。

しかも上記被処理物Ａの加熱の場合、被処理物Ａが帯板
を巻いたコイルであっても、その被処理物への内部にお
いては、その軸線方向の両端ａ。

ｂ側から夫々軸線方向に熱伝達させることができるから
、被処理物Ａの中心部まで速く熱伝達させて短い時間で
所定の温度まで昇温させられる特長もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は熱処理装置
の一部破断図、第２図乃至第５図は熱処理炉の動作説明
図（第１図における■−■線断面図）、第６図は被処理
物の斜視図。Ａ・・・被処理物、５・・・炉体、１４・・・被処理物
存置室、１６・・・第１のファン室、１７・・・第２の
ファン室、１８・・・熱源室、２１．２２・・・ファン
、２５・・・ヒータ、３０．３１・・・連通路、３２、
３３・・・ダンパ。

Claims

【特許請求の範囲】

中空の炉体の内部空間においては、自室の一端と他端と
が夫々接続口となっていると共に、コイル状の被処理物
をその軸線が上記両接続口を結ぶ方向を向く状態で存置
させるようにした被処理物存置室と、上記被処理物存置
室の両側に設けられかつ上記一端の接続口と他端の接続
口に夫々個別に接続させた第１及び第２のファン室と、
一端を上記第１のファン室に、他端を上記第２のファン
室に夫々連通させ、かつ自室内にはヒータを備えさせた
熱源室とを備え、上記第１と第２のファン室には、夫々
熱源室内の雰囲気ガスを上記被処理物存置室における上
記各接続口から被処理物存置室内に、上記両接続口を結
ぶ方向に向けて交互的に送風するようにしたファンを夫
々備えさせ、更に、上記被処理物存置室における第１の
ファン室側の端部と上記熱源室における上記の一端との
間は第１の連通路でもって連通させる一方、上記被処理
物存置室における第２のファン室側の端部と上記熱源室
における上記の他端との間は第２の連通路でもって連通
させ、しかも上記第１の連通路には、上記第２のファン
室におけるファンの作動時は開放し、第１のファン室に
おけるファンの作動時は閉鎖するようにしたダンパを備
えさせる一方、上記第２の連通路には、上記第１のファ
ン室におけるファンの作動時は開放し、第２のファン室
におけるファンの作動時は閉鎖するようにしたダンパを
備えさせたことを特徴とする熱処理炉。