JP7501538B2 - 撮像光学系、および撮像装置 - Google Patents

撮像光学系、および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7501538B2
JP7501538B2 JP2021548407A JP2021548407A JP7501538B2 JP 7501538 B2 JP7501538 B2 JP 7501538B2 JP 2021548407 A JP2021548407 A JP 2021548407A JP 2021548407 A JP2021548407 A JP 2021548407A JP 7501538 B2 JP7501538 B2 JP 7501538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
imaging
imaging optical
aperture stop
phase modulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021548407A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021059763A5 (ja
JPWO2021059763A1 (ja
Inventor
直道 菊地
美希 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Sony Group Corp
Original Assignee
Sony Corp
Sony Group Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp, Sony Group Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JPWO2021059763A1 publication Critical patent/JPWO2021059763A1/ja
Publication of JPWO2021059763A5 publication Critical patent/JPWO2021059763A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7501538B2 publication Critical patent/JP7501538B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes
    • G02B23/2407Optical details
    • G02B23/2423Optical details of the distal end
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/02Telephoto objectives, i.e. systems of the type + - in which the distance from the front vertex to the image plane is less than the equivalent focal length
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3083Birefringent or phase retarding elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/0012Surgical microscopes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/18Arrangements with more than one light path, e.g. for comparing two specimens
    • G02B21/20Binocular arrangements
    • G02B21/22Stereoscopic arrangements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/361Optical details, e.g. image relay to the camera or image sensor
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes
    • G02B23/26Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes using light guides
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0075Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 with means for altering, e.g. increasing, the depth of field or depth of focus
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/005Diaphragms

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Signal Processing (AREA)

Description

本開示は、被写界深度の拡張を行うことが可能な撮像光学系、および撮像装置に関する。
被写界深度の拡張を行う技術が種々、提案されている(特許文献1~4参照)。
特開2015-5919号公報 特開2018-101065号公報 特開2010-271689号公報 米国特許出願公開第2012/0281280号
例えば医療用撮像機器では、高解像化への要求があるが、高解像度化に伴って被写界深度の低下が生じることが懸念される。
解像性能の低下を抑制しつつ被写界深度の拡張を行うことが可能な撮像光学系、および撮像装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る撮像光学系は、開口絞りと、撮像素子の撮像面に向けて像を結像させる結像光学系と、複屈折率を有する物質で構成され、結像光学系に対して2つの瞳関数を与える光学的位相変調子とを備え、以下の条件式を満足する。
1≦(2×L×tan(w)+D)/D<1.4 ……(1)
λ/4*0.75<Re<λ/4*1.1 ……(2)
ただし、
L:開口絞りと光学的位相変調子との距離
D:開口絞りの絞り径(直径)
w:開口絞りに入射する主光線の最大入射角
λ:光の波長
Re:光学的位相変調子の複屈折による位相のリタデーション
とする。
本開示の一実施の形態に係る撮像光学系において、光学的位相変調子は、2つの光学素子基板と2つの光学素子基板の間に形成された複屈折層とを有し、2つの光学素子基板のうちの1つの光学素子基板の表面に反射防止コートが施されている。また、光学的位相変調子は、光学的位相変調子よりも物体側に傾斜配置された光学素子に対して、傾斜方向が反対方向となるように傾斜配置されている。
本開示の一実施の形態に係る撮像装置は、撮像光学系と、撮像光学系の結像位置に配置された撮像素子とを含み、撮像光学系が、上記本開示の一実施の形態に係る撮像光学系によって構成されている。
本開示の一実施の形態に係る撮像光学系、または撮像装置では、所定の条件を満たしつつ、光学的位相変調子によって結像光学系に対して2つの瞳関数が与えられることによって、解像性能の低下を抑制しつつ被写界深度の拡張が行われる。
本開示の一実施の形態に係る撮像光学系における光学的位相変調子としてのBMの一構成例を概略的に示す断面図である。 一実施の形態に係る撮像光学系における光学的位相変調子としてのBMの他の構成例を概略的に示す断面図である。 一実施の形態に係る撮像光学系におけるBMの同心円状パターン領域の一構成例を概略的に示す平面図である。 BMの光学特性を概略的に示す説明図である。 比較例に係る撮像光学系(通常光学系)の一構成例を概略的に示す断面図である。 一実施の形態に係る撮像光学系(EDOF光学系)の一構成例を概略的に示す断面図である。 比較例に係る撮像光学系の光学特性と一実施の形態に係る撮像光学系の光学特性とを比較して示す説明図である。 比較例に係る撮像光学系のスルーフォーカスMTFと一実施の形態に係る撮像光学系のスルーフォーカスMTFとを比較して示す説明図である。 一実施の形態に係る撮像光学系の撮像装置への適用例1を概略的に示す断面図である。 一実施の形態に係る撮像光学系の撮像装置への適用例2を概略的に示す断面図である。 一実施の形態に係る撮像光学系を通過する中心光線と周辺光線の概要を示す断面図である。 一実施の形態に係る撮像光学系のBMにおける中心光線の通過範囲と周辺光線の通過範囲との概要を示す説明図である。 一実施の形態に係る撮像光学系の複数の空間周波数についてのスルーフォーカスMTFの一例を示す特性図である。 一実施の形態に係る撮像光学系におけるフレア、およびゴーストの発生の概要を示す説明図である。 一実施の形態に係る撮像光学系におけるフレア、およびゴーストの発生を抑制する構成例についての説明図である。 一実施の形態に係る撮像光学系において、ビネッティングがある場合のBMにおける中心光線の通過範囲と周辺光線の通過範囲との一例を示す説明図である。 一実施の形態に係る撮像光学系において、ビネッティングがある場合の中心光線と周辺光線の一例を示す断面図である。 実施例1に係る撮像光学系におけるBMの同心円状パターン領域の構成と開口絞りの直径とを概略的に示す平面図である。 実施例1に係る撮像光学系の全体構成を示す断面図である。 実施例1に係る撮像光学系のスルーフォーカスMTFを示す特性図である。 実施例1に係る撮像光学系のピント位置におけるMTFの周波数特性を示す特性図である。 実施例2に係る撮像光学系におけるBMの同心円状パターン領域の構成と開口絞りの直径とを概略的に示す平面図である。 実施例2に係る撮像光学系の全体構成を示す断面図である。 実施例2に係る撮像光学系のスルーフォーカスMTFを示す特性図である。 実施例2に係る撮像光学系のピント位置におけるMTFの周波数特性を示す特性図である。 実施例3に係る撮像光学系におけるBMの同心円状パターン領域の構成と開口絞りの直径とを概略的に示す平面図である。 実施例3に係る撮像光学系の全体構成を示す断面図である。 実施例3に係る撮像光学系のスルーフォーカスMTFを示す特性図である。 実施例3に係る撮像光学系のピント位置におけるMTFの周波数特性を示す特性図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
0.比較例
1.一実施の形態に係る撮像光学系の概要
2.適用例
3.望ましい構成例
4.効果
5.数値実施例
6.その他の実施の形態
<0.比較例>
医療用撮像機器において、高解像化されることは大きなメリットである。なぜならば、微細な血管や神経、リンパ節など、今までの解像度では見えなかった組織が見られることにより、手術の精度が上がることが期待できるからである。しかし、高解像度化に伴って被写界深度の低下が懸念される。ピント位置から少しでもずれると、ボケてしまっているように見えてしまうため、被写界深度の浅さから術者へのストレスを与えてしまう。またピント修正の頻度を上げてしまうなど、操作の負担を増大させる可能性も考えられる。医療用撮像機器としては、手術顕微鏡、内視鏡、および術野カメラなどが挙げられ、これらの機器は高解像度化と同時に被写界深度が拡大されることが望まれている。
一般に、光学系において被写界深度を拡げることは、単にF値を暗くすることで実現可能であるが、限界解像を落としたり、光量を落としたりすることで、ノイズの増大などにより、画質自体に影響してしまう。そこで、被写界深度の拡大をしていない通常の光学系と同等の画質を有する深度拡張光学系の開発が求められている。
特許文献1(特開2015-5919号公報)には、結像光学系に球面収差を付与することによって被写界深度を拡大する技術が提案されている。しかし、この技術はF値が明るいことが前提であり、結像光学系の限界解像が、センサーのナイキスト周波数に対して十分余裕のあるときにしか有効ではない。医療用撮像機器で用いられる光学系は、F値が暗いため、解像性能は回折限界に近い。球面収差を起こしてしまうと限界解像を損なう。
特許文献2(特開2018-101065号公報)、および特許文献3(特開2010-271689号公報)に記載の技術では、光学系の開口絞り付近に光学的に位相変調させるための、凹凸構造を持たせたフィルタを有するWFC(Wave Front Coding)技術を用いて、深度拡大を可能にしている。ただし、高熱殺菌に耐えられることを求められる医療的な信頼性など考慮すると、このような物理的構造は、経年劣化が懸念され適さない。また、AR(Anti Reflection)コートなども難しく、フレア、ゴースト対策も困難だと考えられる。
特許文献4(米国特許出願公開第2012/0281280号)では、複屈折率物質を用いた位相変調素子を提案しており、これにより通常光学系より深度拡大を可能にする技術が提案されている。しかしながら、具体的な適用範囲や、最適な設計解が明示されていない。
<1.一実施の形態に係る撮像光学系の概要>
一実施の形態に係る撮像光学系は、開口絞りと、結像光学系と、光学的位相変調子とを備える。結像光学系は、撮像素子の撮像面に向けて像を結像させる。光学的位相変調子は、複屈折率を有する物質で構成され、直交関係にある2つの偏光に、それぞれ異なる位相変調を与えることによって、結像光学系に対して2つの瞳関数を与える光学素子である。
図1は、本開示の一実施の形態に係る撮像光学系における光学的位相変調子の一構成例を概略的に示している。図2は、一実施の形態に係る撮像光学系における光学的位相変調子の他の構成例を概略的に示している。
一実施の形態に係る撮像光学系における光学的位相変調子は、深度拡張デバイス(BM:Birefringent Mask)であり、結像光学系の被写界深度を拡張させる効果を有する。一実施の形態に係る撮像光学系は、BMを搭載することによって被写界深度を拡張したEDOF(Extended Depth of Focus)光学系である。BMのデバイスそのものの技術は、例えば上記特許文献4にも記載されている。本開示の技術はWFC技術に類する。
BMは、屈折力を持たない光学素子であり、光学素子基板と光学素子基板の表面上に形成された複屈折層とを有する。例えば、図1に示したBM10のように、ガラス基板12と、ガラス基板12の表面上に形成された複屈折層としてのBM層11とを有する。
また、BMは、2つの光学素子基板の間に複屈折層をサンドイッチのように挟み込まれる構造であってもよい。例えば、図2に示したBM10Aのように、2つのガラス基板12,13の間に複屈折層としてのBM層11を形成した構造であってもよい。サンドイッチ型の構造にすれば、例えば図2に示した構造において、ガラス基板13上にARコートなどを施すことも容易であるので、ゴーストやフレアの懸念が軽減される。
図3は、一実施の形態に係る撮像光学系におけるBM10の同心円状パターン領域の一構成例を概略的に示している。
BM10は、他の光学的位相変調子と違い、その効果を得るための凹凸形状のような構造を持たない。BM層11には、図3に示したように、同心円状のパターン領域が存在し、その隣り合うパターン領域同士の複屈折の異方性の相対的角度が90°になるように配向されている。図3には、中心から順に、第1同心円状パターン領域A1、第2同心円状パターン領域B1、および第3同心円状パターン領域A2が形成されている例を示す。ただし、同心円状のパターン領域の数は、3つに限らず、2つまたは4つ以上、形成されていてもよい。
BM10の光学的特性を、さらに図4ないし図6を参照して説明する。図4(A)~図4(D)は、光学的位相変調子(BM10)の光学特性を概略的に示している。図5は、比較例に係る撮像光学系(通常光学系102)の一構成例を概略的に示している。図6は、一実施の形態に係る撮像光学系(EDOF光学系)101の一構成例を概略的に示している。
図5に示した比較例に係る撮像光学系は、開口絞りStと、結像光学系20とを備える。図5に示した比較例に係る撮像光学系は、構成要素としてBM10を含まない通常光学系102である。
図6に示した一実施の形態に係る撮像光学系101は、通常光学系102の構成に対して、開口絞りStの付近にBM10を備えたEDOF光学系である。なお、図6では、開口絞りStよりも撮像面Sip側にBM10を配置した構成例を示しているが、開口絞りStよりも物体側にBM10を配置した構成も可能である。また、図6では、開口絞りStよりも撮像面Sip側に結像光学系20を配置した構成例を示しているが、開口絞りStよりも物体側に結像光学系20の一部の光学系が配置されていてもよい。このような撮像光学系101を搭載した撮像装置は、撮像光学系101による結像位置に配置された撮像素子と、撮像素子による撮像画像に対して、後述するPSF(Point Spread Function、点像分布関数)から導かれたデコンボリューションを用いた画像処理を行う画像処理部110とを備える。
図4(A)には、BM10における直交する2つの偏光(X偏光、Y偏光)に作用する屈折率の一例を示す。図4(B)には、BM10によってX偏光とY偏光とのそれぞれに作用する位相変調の一例を示す。図4(C)には、X偏光とY偏光とのそれぞれについて、複数の空間周波数についてのスルーフォーカスMTF(Modulation transfer function)を示す。図4(D)には、通常光学系102と一実施の形態に係る撮像光学系(EDOF光学系)101とのそれぞれについて、複数の空間周波数についてのスルーフォーカスMTFを示す。
例えば図3に示したように、BM10において第1同心円状パターン領域A1と第3同心円状パターン領域A2とがY方向に配向されており、第2同心円状パターン領域B1がX方向に配向されているものとする。この場合、図4(A)に示したように、第1同心円状パターン領域A1と第3同心円状パターン領域A2では、Y偏光に対してはnの屈折率が作用するが、BM10は複屈折率を有するため、X偏光に対してはn+Δnの屈折率が作用する。一方、第2同心円状パターン領域B1では逆に、Y偏光に対してはn+Δnの屈折率が作用し、X偏光に対してはnの屈折率が作用する。
この現象により、X偏光とY偏光とのそれぞれに対して、第1、第3同心円状パターン領域A1,A2と第2同心円状パターン領域B1とで作用する屈折率が異なる。このため、図4(B)に示したように、BM10の透過時の距離(BM10の厚み)の分、第1、第3同心円状パターン領域A1,A2と第2同心円状パターン領域B1とで、透過した光の位相がずれる。その位相ずれ(リタデーション)は、
「(リタデーション)=Δn×(BMの厚み)」というパラメータで表される。リタデーションの目安は、おおよそ、主波長λに対しλ/4程度である。
BM10を通った光は、X偏光とY偏光とで異なった波面を持ち、結像光学系20によって結像される。X偏光とY偏光とで異なった波面を持つため、図6に示したように、X偏光の光線LbとY偏光の光線Laとがそれぞれ、通常光学系102の結像位置P1の前後の位置Pb,Paに結像する。X偏光とY偏光とのそれぞれのスルーフォーカスMTFは、図4(C)に示したようになる。
EDOF光学系の全体的な結像性能は、X偏光とY偏光との平均値となる。EDOF光学系におけるX偏光とY偏光とのそれぞれのスルーフォーカスMTFを平均化したスルーフォーカスMTFは、図4(D)に示したように、通常光学系102のスルーフォーカスMTFよりなだらかな形になる。ただし、EDOF光学系における波面は、理想的な波面ではないので、ピークMTFは低下する。また、EDOF光学系では、X偏光とY偏光とでそれぞれ共役かつ、別の波面を持ったうえで結像される。このため、BM10を搭載したEDOF光学系は、「2つの瞳関数を持つ」と言える。
ここで、BM10の位相変調によって与えられた第1偏光状態(例えばX偏光)と第2偏光状態(例えばY偏光)とのそれぞれの波面収差をΨ1(u,v)とΨ2(u,v)と表すとすると、
Ψ2(u,v)=-Ψ1(u,v)
と共役の関係にある。
EDOF光学系の瞳関数P(u,v)は、それぞれの第1偏光状態、第2偏光状態において、下記の通り与えられる。
P1(u,v)=|P(u,v)|exp{+i(θ(u,v)+Ψ1(u,v))}
P2(u,v)=|P(u,v)|exp{+i(θ(u,v)-Ψ1(u,v))}
u,vは瞳上のX方向,Y方向の座標であり、θ(u,v)は、BM10を搭載していない状態での結像光学系20の波面収差である。
(画像処理との組み合わせ)
図7は、比較例に係る撮像光学系(通常光学系102)の光学特性と一実施の形態に係る撮像光学系(EDOF光学系)101の光学特性とを比較して示している。図7には、光学特性として、PSFとMTFの周波数特性との一例を示す。図8は、比較例に係る撮像光学系(通常光学系102)のスルーフォーカスMTFと一実施の形態に係る撮像光学系(EDOF光学系)101のスルーフォーカスMTFとを比較して示している。図8(A)には、比較例に係る撮像光学系(通常光学系102)のスルーフォーカスMTFの一例を示す。図8(B)には、一実施の形態に係る撮像光学系(EDOF光学系)101のスルーフォーカスMTFの一例を示す。
図7および図8(A),(B)に示したように、EDOF光学系のMTFは通常光学系102よりも、ピーク値が下がってしまう。そのため、一実施の形態に係る撮像装置では、EDOF光学系のPSFから画像処理用のデコンボリューションフィルタ(逆変換フィルタ)を作成し、画像処理部110(図6)においてEDOF光学系を介して撮像された画像にデコンボリューションフィルタによる演算処理を行うことが望ましい。この処理を行うことにより、図8(B)に示したように、MTFを通常光学系102と同じレベルまで復活させることができる。また、BM10はジャストピント位置では、高周波のMTFを0以上に保つことができるため、解像復活のデコンボリューション処理を加えれば、図8(A),(B)に示したように、ジャストピント位置において、通常光学系102と遜色のない限界解像を実現できる。
<2.適用例>
次に、一実施の形態に係る撮像光学系101の撮像装置への適用例を説明する。なお、以下では、上記一実施の形態に係る撮像光学系101の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
一実施の形態に係る撮像光学系101は、例えば、硬性内視鏡等の内視鏡用カメラヘッドや、顕微鏡用の撮像カメラユニットに適用可能である。また、その他のアフォーカル光学系、または略アフォーカル光学系による像を撮像するための光学系として用いることができる。
(適用例1)
図9は、一実施の形態に係る撮像光学系101の撮像装置への適用例1を概略的に示している。図9には、一実施の形態に係る撮像光学系101を内視鏡用カメラヘッド30に適用した構成例を示す。
内視鏡31は、例えば硬性内視鏡またはファイバースコープである。内視鏡31には接眼部32が取り付けられている。
内視鏡用カメラヘッド30は、接眼部32に取り付けられている。内視鏡用カメラヘッド30は、撮像光学系101と、撮像素子100とを備える。撮像素子100による撮像画像には、画像処理部110(図6)において、点像分布関数から導かれたデコンボリューションを用いた画像処理が加えられる。
(適用例2)
図10は、一実施の形態に係る撮像光学系101の撮像装置への適用例2を概略的に示している。図10には、一実施の形態に係る撮像光学系101を手術顕微鏡用撮像カメラユニット40に適用した構成例を示す。
手術顕微鏡は、接眼部41と、結像光学系42と、プリズム43と、ズーム系44と、対物系45とを備える。この手術顕微鏡は、接眼部41を介して肉眼による観察が可能である。手術顕微鏡用撮像カメラユニット40は、例えばプリズム43によって分岐された光路上に配置される。
手術顕微鏡用撮像カメラユニット40は、撮像光学系101と、撮像素子100とを備える。手術顕微鏡用撮像カメラユニット40は、手術顕微鏡を介して患部を撮像するために用いられる。撮像素子100による撮像画像には、画像処理部110(図6)において、点像分布関数から導かれたデコンボリューションを用いた画像処理が加えられる。
<3.望ましい構成例>
以下、一実施の形態に係る撮像光学系101の望ましい構成例について説明する。
(設置許容位置)
一実施の形態に係る撮像光学系101において、BM10は位相変調が作用する面を開口絞りSt上に配置することが望ましい。しかし、ゴースト対策や、開口絞りStのメカ構造などの様々な要因により、理想的な位置にBM10を配置することが困難である。BM10の許容配置位置は、例えば、開口絞りStへの光線の入射角度から、条件式(1)によって規定される。
1≦(2×L×tan(w)+D)/D<1.4 ……(1)
ただし、
L:開口絞りStと光学的位相変調子(BM10)との距離
D:開口絞りStの絞り径(直径)
w:開口絞りStに入射する主光線の最大入射角
とする。
図11は、一実施の形態に係る撮像光学系101を通過する中心光線と周辺光線の概要を示している。図12は、一実施の形態に係る撮像光学系101の光学的位相変調子(BM10)における中心光線の通過範囲と周辺光線の通過範囲との概要を示している。
図11および図12に示したように、撮像光学系101において、周辺光線は、BM10の同心円状パターン領域に対し、偏心して入射されてしまう。このため、BM10による位相変調は周辺光線に対し同心円状にならず、中心と比べMTFが大きく変化してしまう。偏心方向に対しては、高周波ではMTFのピーク値が下がってしまう。このMTFのピーク値が下がってしまう許容値を、中心のMTFが10%以上となる空間周波数において、中心のMTFと周辺のMTFとの比率が70%以上とすると、この許容値は、条件式(1)を満たすことで成り立つ。
(BMの許容リタデーション)
一実施の形態に係る撮像光学系101は、以下の条件式を満足することが望ましい。
λ/4*0.75<Re<λ/4*1.1 ……(2)
ただし、
λ:光の波長
Re:光学的位相変調子(BM10)の複屈折による位相のリタデーション
とする。
図13は、一実施の形態に係る撮像光学系101の複数の空間周波数についてのスルーフォーカスMTFの一例を示している。図13には、好ましい例としてBM10のリタデーションが条件式(2)の範囲内にある場合(Re=λ/4*0.86)と、好ましくない例として条件式(2)の範囲外にある場合(Re=λ/4*1.1)とのスルーフォーカスMTFを示す。
BM10のリタデーションは条件式(2)の範囲が最適である。なぜならば、条件式(2)の上限を上回ると、X偏光とY偏光とでピント位置が前後に分離しすぎてしまい、図13に示したように、空間周波数によってはスルーフォーカスMTFが双山になってしまうためである。このような状態になると、そもそもピント位置を定義できず、AF(オートフォーカス)など電子的な演算によるフォーカス合わせが困難になってしまう。また、条件式(2)の下限を下回ると、望まれるBM10の効果を発揮することが困難となる。波長は可視光の場合はλ=550nm程度であり、条件式(2)におけるλは深度拡張を最大限望む波長に任意に設定する。
(望ましい適用レンズ)
例えば図9に示した内視鏡用カメラヘッド30を硬性内視鏡に適用する場合、撮像光学系101の焦点距離は35mm換算で100mm以上の中望遠レンズであることが望ましい。条件式(3)を満たすことは、撮像光学系101が、そのような中望遠レンズであることに相当する。
h/f2<0.50 ……(3)
ただし、
h:撮像面Sipにおける対角方向の最大像高
f2:結像光学系20の開口絞りStよりも撮像面Sip側の光学系の焦点距離
とする。
(フレア、ゴースト対策)
図14は、一実施の形態に係る撮像光学系101Aにおけるフレア、およびゴーストの発生の概要を示している。図15は、一実施の形態に係る撮像光学系101Bにおけるフレア、およびゴーストの発生を抑制する構成例を示している。
図14に示した撮像光学系101Aは、例えば、内視鏡用カメラヘッド30に適用される構成例を示している。撮像光学系101Aの物体側には、内視鏡カバーガラス33とカメラヘッドカバーガラス34とが配置されている。カメラヘッドカバーガラス34は、傾斜配置されている。撮像光学系101Aにおいて、結像光学系20と撮像素子100との間の光路上には、光学フィルタFLと、シールガラスSGとが配置されている。撮像光学系101Aでは、平板状のBM10が光軸に対して垂直配置されている(傾斜配置されていない)。一方、図15に示した撮像光学系101Bでは、BM10が傾斜配置されている。撮像光学系101Bの構成は、BM10が傾斜配置されていることを除き、撮像光学系101Aと同様である。
結像光学系20の前にBM10のような平面板が配置され、さらにBM10の前後に内視鏡カバーガラス33やカメラヘッドカバーガラス34等の光学素子が存在する場合、図14に示したように、BM10およびその前後の光学素子における反射光Lrによる、フレア、およびゴーストの発生が懸念される。特にBM10にARコートができない場合は、BM10における反射光Lrによってフレア、およびゴーストが発生し、解像性能の低下や、疑似像による被写体の誤認の懸念がある。
この対策のため、図15に示したように、BM10の配置に関し、ゴースト、およびフレアとなる反射光Lrを画角外に飛ばすような傾斜を与えることが望ましい。この場合、BM10は、以下の条件式を満足するように傾斜配置されていることが望ましい。
1<θ/w1<2 ……(4)
ただし、
w1:撮像面Sipの短辺方向の像高に結像する光線の、開口絞りStへの入射角度
θ:BM10の傾斜角
とする。
また、BM10の傾斜は、BM10よりも物体側に傾斜配置されたカメラヘッドカバーガラス34等の光学素子に対して、傾斜方向が反対方向となるように傾斜配置されていることが望ましい。
(小型化に適した構成例)
内視鏡や手術顕微鏡に適用される撮像光学系101の多くは望遠レンズである。これらの用途で使われるレンズは小型である方が良く、撮像光学系101は、以下の条件式を満足することが望ましい。
L_all/f2<2.5 ……(5)
ただし、
L_all:開口絞りStより撮像面Sip側の光学系において、最も物体側のパワーのあるレンズの物体側の面から撮像面Sipまでの距離
f2:開口絞りStより撮像面Sip側の光学系の焦点距離(図11参照)
また、内視鏡や手術顕微鏡に適用される撮像光学系101は、開口絞りStより撮像面Sip側において、最も物体側のレンズ群が正のパワーを持ち、次に負のパワーを持つレンズ群が配置されていることが好ましい。これにより、テレフォトタイプの構成となり、撮像光学系101の小型化を図ることができる。
(ビネッティング(Vignetting)について)
図16は、一実施の形態に係る撮像光学系101において、ビネッティングがある場合の光学的位相変調子(BM10)における中心光線の通過範囲と周辺光線の通過範囲との一例を示している。図17は、一実施の形態に係る撮像光学系101において、ビネッティングがある場合の中心光線と周辺光線の一例を示している。
図17に示したように、撮像光学系101において、開口絞りSt以外の絞りStaがある場合、特に周辺光線に対してビネッティング(Vignetting)が生ずる。この場合、図16に示したように、BM10における周辺光線の通過範囲が中心光線の通過範囲に対して小さくなり、また、周辺光線の通過範囲が円対称ではなくなる。BM10の効果を中心光線と周辺光線とに同様に与えるためには、周辺光線でビネッティングはない方が望ましい。BM10の位相変調が円対称でなくなると、BM10の本来の性能が発揮できなくなるためである。
このため、開口絞りStと撮像面Sipとの間には、開口絞りStを通過した後に撮像面Sipの有効像円内に結像する光線を遮る構造物が存在しないことが望ましい。例えば、結像光学系20に、開口絞りSt以外のフレアやゴーストをカットするための絞り構造があったとしても、その絞り構造の径は、有効像円内に結像する光線が絞り構造を通過するときの光学有効径よりも十分大きいことが望ましい。
<4.効果>
以上説明したように、一実施の形態に係る撮像光学系101および撮像装置によれば、所定の条件を満たしつつ、BM10によって結像光学系20に対して2つの瞳関数を与えるようにしたので、解像性能の低下を抑制しつつ被写界深度の拡張を行うことが可能となる。
一実施の形態に係る撮像光学系101によれば、通常光学系102に比べ遜色のない解像性能で、最適な被写界深度拡張が可能となる。一実施の形態に係る撮像光学系101において、適切なゴーストの対策を行えば、コントラスト低下や、二重像などによる弊害を抑え、画質の向上が可能である。
一実施の形態に係る撮像光学系101において、BM10は複雑な凹凸構造は存在しないため、医療的信頼性、および製造性の高い深度拡大光学系を提供することができる。一実施の形態に係る撮像光学系101を医療系の撮像機器に用いることで、精度が高く、効率的な施術が可能になることが期待できる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
<5.数値実施例>
次に、本開示の一実施の形態に係る撮像光学系101の具体的な数値実施例について説明する。なお、以下では、一実施の形態に係る撮像光学系101の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[各実施例に共通の構成]
以下の実施例1~3に係る撮像光学系1~3はいずれも、物体側から撮像面Sip側に向かって順に、開口絞りStと、BM10と、結像光学系20とを備えている。結像光学系20と撮像面Sipとの間の光路上には、光学フィルタFLと、シールガラスSGとが配置されている。
実施例1,2に係る撮像光学系1,2のそれぞれにおいて、BM10は傾斜配置されている。実施例3に係る撮像光学系3では、BM10は傾斜配置されていない。実施例1~3に係る撮像光学系1~3のそれぞれにおいて、BM10は、第1同心円状パターン領域A1と、第2同心円状パターン領域B1とを有する。
実施例1~3に係る撮像光学系1~3のそれぞれにおいて、撮像面Sipには撮像素子100が配置される。撮像素子100による撮像画像には、画像処理部110(図6)において、逆変換フィルタを用いた画像処理が加えられる。
[実施例1]
図18は、実施例1に係る撮像光学系1におけるBM10の同心円状パターン領域と開口絞りStの直径とを概略的に示している。図19は、実施例1に係る撮像光学系1の全体構成を示している。
実施例1に係る撮像光学系1において、結像光学系20は、物体側から撮像面Sip側に向かって順に、第1レンズG1と、第2レンズG2と、第3レンズG3と、第4レンズG4と、第5レンズG5と、第6レンズG6とからなる。第1レンズG1と第2レンズG2は互いに接合されている。第4レンズG4と第5レンズG5は互いに接合されている。第1レンズG1および第2レンズG2からなる接合レンズは、正のパワーを持つレンズ群となっている。第3レンズG3は負のパワーを持つレンズ群となっている。
[表1]に、実施例1に係る撮像光学系1の基本的なレンズデータを示す。[表1]において、「Si」は物体側から数えてi番目の面を意味する面番号を示す。面番号には、面の属性を附記している。例えば「G1R1」は第1レンズG1の物体側のレンズ面、「G1R2」は第1レンズG1の撮像面Sip側のレンズ面であることを示す。同様に、「G2R1」は第2レンズG2の物体側のレンズ面、「G2R2」は第2レンズG2の撮像面Sip側のレンズ面であることを示す。他のレンズ面や光学面についても同様である。「ri」は物体側から数えてi番目の面の曲率半径を示す(単位:mm)。「ri」の値が「∞」となっている部分は、開口絞りSt、平面、または仮想面を示す。「di」は物体側から数えてi番目の面とi+1番目の面との間の軸上面間隔を示す(単位:mm)。「ndi」は物体側に第i面を有する硝材または素材のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示す。「νdi」は物体側に第i面を有する硝材または素材のd線に対するアッベ数を示す。以降の他の実施例におけるレンズデータについても同様である。
また、[表2]には、実施例1に係る撮像光学系1における、全系の焦点距離(f)、開口絞りStの絞り径(D)(図18参照)、開放F値(Fno)、および像高(IH)の値を示す。また、[表2]には、光学的位相変調子(BM10)の第1同心円状パターン領域A1の半径(Ring1)(図18参照)、第2同心円状パターン領域B1の半径(Ring2)(図18参照)、およびリタデーション(Re)の値を示す。
Figure 0007501538000001
Figure 0007501538000002
図20は、実施例1に係る撮像光学系1のスルーフォーカスMTFを示している。図20には、BM10が最も強く影響する空間周波数(100(Lp/mm))に関するスルーフォーカスMTFを示す。図20には、実施例1に係る撮像光学系1のスルーフォーカスMTFとして、画像処理を行わなかった場合(深度拡張あり(画像処理なし))の特性と、逆変換フィルタによる画像処理を行った場合(深度拡張あり(画像処理あり))の特性とを示す。また、図20には、比較例として、BM10を用いない光学系(深度拡張なし)のスルーフォーカスMTFを示す。
図20に示したように、実施例1に係る撮像光学系1では、画像処理を行わなかった場合、BM10を用いない光学系に比べて、スルーフォーカスMTFのピークが大きく低下する。ただし、逆変換フィルタによって、BM10を用いない光学系と同じ解像度に戻すための理想的なデコンボリューション処理を加えることで、スルーフォーカスMTFのピークを、BM10を用いない光学系と同等にまで戻すことができ、かつ、深度を大きく拡げることができている。
図21は、実施例1に係る撮像光学系1のピント位置におけるMTFの周波数特性を示している。図21には、実施例1に係る撮像光学系1のMTFの周波数特性として、画像処理を行わなかった場合(深度拡張あり(画像処理なし))の特性を実線で示す。また、図21には、比較例として、BM10を用いない光学系(深度拡張なし)のMTFの周波数特性を示す。また、図21には、BM10を用いない光学系と同じ解像度に戻すための理想的なデコンボリューション処理を加えるための逆変換フィルタの周波数特性を示す。以降の他の実施例におけるMTFの周波数特性についても同様である。
図21に示したように、実施例1に係る撮像光学系1では、画像処理を行わなかった場合、BM10を用いない光学系に比べて、MTFの周波数特性が低下する。ただし、逆変換フィルタによって、BM10を用いない光学系と同じ解像度に戻すための理想的なデコンボリューション処理を加えることで、MTFの周波数特性を、実質的にBM10を用いない光学系と同等にまで戻すことができる。
[実施例2]
図22は、実施例2に係る撮像光学系2におけるBM10の同心円状パターン領域と開口絞りStの直径とを概略的に示している。図23は、実施例2に係る撮像光学系2の全体構成を示している。
実施例2に係る撮像光学系2は、実施例1に係る撮像光学系1と略同じ構成となっているが、実施例1に係る撮像光学系1に対して開口絞りStの絞り径(D)を変えている。実施例2に係る撮像光学系2は、開口絞りStの絞り径を変えることで、深度拡張の効果が変化することを示している。
[表3]に、実施例2に係る撮像光学系2の基本的なレンズデータを示す。また、[表4]には、実施例2に係る撮像光学系2における、全系の焦点距離(f)、開口絞りStの絞り径(D)(図22参照)、開放F値(Fno)、および像高(IH)の値を示す。また、[表4]には、光学的位相変調子(BM10)の第1同心円状パターン領域A1の半径(Ring1)(図22参照)、第2同心円状パターン領域B1の半径(Ring2)(図22参照)、およびリタデーション(Re)の値を示す。
Figure 0007501538000003
Figure 0007501538000004
図24は、実施例2に係る撮像光学系2のスルーフォーカスMTFを示している。図24には、BM10が最も強く影響する空間周波数(100(Lp/mm))に関するスルーフォーカスMTFを示す。図24には、実施例2に係る撮像光学系2のスルーフォーカスMTFとして、画像処理を行わなかった場合(深度拡張あり(画像処理なし))の特性と、逆変換フィルタによる画像処理を行った場合(深度拡張あり(画像処理あり))の特性とを示す。また、図24には、比較例として、BM10を用いない光学系(深度拡張なし)のスルーフォーカスMTFを示す。図24に示したように、実施例2に係る撮像光学系2では、画像処理を行わなかった場合、BM10を用いない光学系に比べて、スルーフォーカスMTFのピークが大きく低下する。ただし、逆変換フィルタによって、BM10を用いない光学系と同じ解像度に戻すための理想的なデコンボリューション処理を加えることで、スルーフォーカスMTFのピークを、BM10を用いない光学系と同等にまで戻すことができ、かつ、深度を大きく拡げることができている。
図25は、実施例2に係る撮像光学系2のピント位置におけるMTFの周波数特性を示している。図25に示したように、実施例2に係る撮像光学系2では、画像処理を行わなかった場合、BM10を用いない光学系に比べて、MTFの周波数特性が低下する。ただし、逆変換フィルタによって、BM10を用いない光学系と同じ解像度に戻すための理想的なデコンボリューション処理を加えることで、MTFの周波数特性を、実質的にBM10を用いない光学系と同等にまで戻すことができる。
[実施例3]
図26は、実施例3に係る撮像光学系3における光学的位相変調子(BM10)の同心円状パターン領域と開口絞りStの直径とを概略的に示している。
図27は、実施例3に係る撮像光学系3の構成を示している。
実施例3に係る撮像光学系3において、結像光学系20は、物体側から撮像面Sip側に向かって順に、第1レンズG1と、第2レンズG2と、第3レンズG3と、第4レンズG4と、第5レンズG5とからなる。各レンズは単レンズとなっている。第1レンズG1は、正のパワーを持つレンズ群となっている。第2レンズG2は負のパワーを持つレンズ群となっている。
[表5]に、実施例3に係る撮像光学系3の基本的なレンズデータを示す。また、[表6]には、実施例3に係る撮像光学系3における、全系の焦点距離(f)、開口絞りStの絞り径(D)(図26参照)、開放F値(Fno)、および像高(IH)の値を示す。また、[表6]には、光学的位相変調子(BM10)の第1同心円状パターン領域の半径(Ring1)(図26参照)、第2同心円状パターン領域の半径(Ring2)(図26参照)、およびリタデーション(Re)の値を示す。
Figure 0007501538000005
Figure 0007501538000006
図28は、実施例3に係る撮像光学系3のスルーフォーカスMTFを示している。図28には、BM10が最も強く影響する空間周波数(40(Lp/mm))に関するスルーフォーカスMTFを示す。図28には、実施例3に係る撮像光学系3のスルーフォーカスMTFとして、画像処理を行わなかった場合(深度拡張あり(画像処理なし))の特性と、逆変換フィルタによる画像処理を行った場合(深度拡張あり(画像処理あり))の特性とを示す。また、図28には、比較例として、BM10を用いない光学系(深度拡張なし)のスルーフォーカスMTFを示す。図28に示したように、実施例3に係る撮像光学系3では、画像処理を行わなかった場合、BM10を用いない光学系に比べて、スルーフォーカスMTFのピークが大きく低下する。ただし、逆変換フィルタによって、BM10を用いない光学系と同じ解像度に戻すための理想的なデコンボリューション処理を加えることで、スルーフォーカスMTFのピークを、BM10を用いない光学系と同等にまで戻すことができ、かつ、深度を大きく拡げることができている。
図29は、実施例3に係る撮像光学系3のピント位置におけるMTFの周波数特性を示している。図29に示したように、実施例3に係る撮像光学系3では、画像処理を行わなかった場合、BM10を用いない光学系に比べて、MTFの周波数特性が低下する。ただし、逆変換フィルタによって、BM10を用いない光学系と同じ解像度に戻すための理想的なデコンボリューション処理を加えることで、MTFの周波数特性を、実質的にBM10を用いない光学系と同等にまで戻すことができる。
[各実施例のその他の数値データ]
[表7]には、上述の各条件式に関する値を、各実施例についてまとめたものを示す。[表7]から分かるように、実施例1,2については、各条件式を満たしている。実施例3については、条件式(4)以外は各条件式を満たしている。
Figure 0007501538000007
<6.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記実施の形態および実施例の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、上記実施例において示した各部の形状および数値は、いずれも本技術を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
例えば、本技術は以下のような構成を取ることもできる。
以下の構成の本技術によれば、所定の条件を満たしつつ、光学的位相変調子によって結像光学系に対して2つの瞳関数を与えるようにしたので、解像性能の低下を抑制しつつ被写界深度の拡張を行うことが可能となる。
[1]
開口絞りと、
撮像素子の撮像面に向けて像を結像させる結像光学系と、
複屈折率を有する物質で構成され、前記結像光学系に対して2つの瞳関数を与える光学的位相変調子と
を備え、
以下の条件式を満足する
撮像光学系。
1≦(2×L×tan(w)+D)/D<1.4 ……(1)
λ/4*0.75<Re<λ/4*1.1 ……(2)
ただし、
L:前記開口絞りと光学的位相変調子との距離
D:前記開口絞りの絞り径(直径)
w:前記開口絞りに入射する主光線の最大入射角
λ:光の波長
Re:前記光学的位相変調子の複屈折による位相のリタデーション
とする。
[2]
前記光学的位相変調子は、直交関係にある2つの偏光に、それぞれ異なる位相変調を与える
上記[1]に記載の撮像光学系。
[3]
前記結像光学系は、以下の条件式を満足する
上記[1]または[2]に記載の撮像光学系。
h/f2<0.50 ……(3)
ただし、
h:前記撮像面における対角方向の最大像高
f2:前記結像光学系の前記開口絞りよりも撮像面側の光学系の焦点距離
とする。
[4]
前記光学的位相変調子は、
屈折力を持たない光学素子であり、
光学素子基板と前記光学素子基板の表面上に形成された複屈折層とを有し、
前記複屈折層は、位相変調を与えるための同心円状パターン領域を少なくとも2つ以上有し、隣り合う2つの前記同心円状パターン領域同士の複屈折の異方性の相対的角度が90°である
上記[1]ないし[3]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
[5]
前記光学的位相変調子は、
屈折力を持たない光学素子であり、
2つの光学素子基板と前記2つの光学素子基板の間に形成された複屈折層とを有し、
前記複屈折層は、位相変調を与えるための同心円状パターン領域を少なくとも2つ以上有し、隣り合う2つの前記同心円状パターン領域同士の複屈折の異方性の相対的角度が90°である
上記[1]ないし[3]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
[6]
前記撮像素子による撮像画像には、点像分布関数から導かれたデコンボリューションを用いた画像処理が加えられる
上記[1]ないし[5]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
[7]
前記光学的位相変調子は、以下の条件式を満足するように傾斜配置されている
上記[1]ないし[6]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
1<θ/w1<2 ……(4)
ただし、
w1:前記撮像面の短辺方向の像高に結像する光線の、前記開口絞りへの入射角度
θ:前記光学的位相変調子の傾斜角
とする。
[8]
前記光学的位相変調子は、前記光学的位相変調子よりも物体側に傾斜配置された光学素子に対して、傾斜方向が反対方向となるように傾斜配置されている
上記[7]に記載の撮像光学系。
[9]
前記光学的位相変調子は、前記結像光学系の被写界深度を拡張させる効果を有する
上記[1]ないし[8]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
[10]
前記開口絞りと前記撮像面との間には、前記開口絞りを通過した後に前記撮像面の有効像円内に結像する光線を遮る構造物が存在しない
上記[1]ないし[9]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
[11]
前記結像光学系は、前記開口絞りよりも撮像面側において、最も物体側から順に、正のパワーを持つレンズ群と、負のパワーを持つレンズ群とを有する
上記[1]ないし[10]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
[12]
以下の条件式を満足する
上記[1]ないし[11]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
L_all/f2<2.5 ……(5)
ただし、
L_all:前記開口絞りより撮像面側の光学系において、最も物体側に配置されたパワーのあるレンズの物体側の面から撮像面までの距離
f2:開口絞りより撮像面側の光学系の焦点距離
とする。
[13]
アフォーカル光学系による像を撮像するための光学系として構成されている
上記[1]ないし[12]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
[14]
手術顕微鏡を介して患部を撮像するための光学系として構成されている
上記[1]ないし[13]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
[15]
硬性内視鏡のカメラヘッド用の光学系として構成されている
上記[1]ないし[13]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
[16]
ファイバースコープを用いた内視鏡のカメラヘッド用の光学系として構成されている
上記[1]ないし[13]のいずれか1つに記載の撮像光学系。
[17]
撮像光学系と、
前記撮像光学系による結像位置に配置された撮像素子と
を含み、
前記撮像光学系は、
開口絞りと、
前記撮像素子の撮像面に向けて像を結像させる結像光学系と、
複屈折率を有する物質で構成され、前記結像光学系に対して2つの瞳関数を与える光学的位相変調子と
を備え、
以下の条件式を満足する
撮像装置。
1≦(2×L×tan(w)+D)/D<1.4 ……(1)
λ/4*0.75<Re<λ/4*1.1 ……(2)
ただし、
L:前記開口絞りと光学的位相変調子との距離
D:前記開口絞りの絞り径(直径)
w:前記開口絞りに入射する主光線の最大入射角
λ:光の波長
Re:前記光学的位相変調子の複屈折による位相のリタデーション
とする。
[18]
前記撮像素子による撮像画像に対して、点像分布関数から導かれたデコンボリューションを用いた画像処理を行う画像処理部、をさらに備える
上記[17]に記載の撮像装置。
本出願は、日本国特許庁において2019年9月25日に出願された日本特許出願番号第2019-174200号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (16)

  1. 開口絞りと、
    撮像素子の撮像面に向けて像を結像させる結像光学系と、
    複屈折率を有する物質で構成され、前記結像光学系に対して2つの瞳関数を与える光学的位相変調子と
    を備え、
    前記光学的位相変調子は、
    2つの光学素子基板と前記2つの光学素子基板の間に形成された複屈折層とを有し、
    前記2つの光学素子基板のうちの1つの光学素子基板の表面に反射防止コートが施され、
    前記光学的位相変調子は、前記光学的位相変調子よりも物体側に傾斜配置された光学素子に対して、傾斜方向が反対方向となるように傾斜配置され、
    以下の条件式を満足する
    撮像光学系。
    1≦(2×L×tan(w)+D)/D<1.4 ……(1)
    λ/4*0.75<Re<λ/4*1.1 ……(2)
    ただし、
    L:前記開口絞りと光学的位相変調子との距離
    D:前記開口絞りの絞り径(直径)
    w:前記開口絞りに入射する主光線の最大入射角
    λ:光の波長
    Re:前記光学的位相変調子の複屈折による位相のリタデーション
    とする。
  2. 前記光学的位相変調子は、直交関係にある2つの偏光に、それぞれ異なる位相変調を与える
    請求項1に記載の撮像光学系。
  3. 前記結像光学系は、以下の条件式を満足する
    請求項1に記載の撮像光学系。
    h/f2<0.50 ……(3)
    ただし、
    h:前記撮像面における対角方向の最大像高
    f2:前記結像光学系の前記開口絞りよりも撮像面側の光学系の焦点距離
    とする。
  4. 前記光学的位相変調子は、
    屈折力を持たない光学素子であり
    前記複屈折層は、位相変調を与えるための同心円状パターン領域を少なくとも2つ以上有し、隣り合う2つの前記同心円状パターン領域同士の複屈折の異方性の相対的角度が90°である
    請求項1に記載の撮像光学系。
  5. 前記撮像素子による撮像画像には、点像分布関数から導かれたデコンボリューションを用いた画像処理が加えられる
    請求項1に記載の撮像光学系。
  6. 前記光学的位相変調子は、以下の条件式を満足するように傾斜配置されている
    請求項1に記載の撮像光学系。
    1<θ/w1<2 ……(4)
    ただし、
    w1:前記撮像面の短辺方向の像高に結像する光線の、前記開口絞りへの入射角度
    θ:前記光学的位相変調子の傾斜角
    とする。
  7. 前記光学的位相変調子は、前記結像光学系の被写界深度を拡張させる効果を有する
    請求項1に記載の撮像光学系。
  8. 前記開口絞りと前記撮像面との間には、前記開口絞りを通過した後に前記撮像面の有効像円内に結像する光線を遮る構造物が存在しない
    請求項1に記載の撮像光学系。
  9. 前記結像光学系は、前記開口絞りよりも撮像面側において、最も物体側から順に、正のパワーを持つレンズ群と、負のパワーを持つレンズ群とを有する
    請求項1に記載の撮像光学系。
  10. 以下の条件式を満足する
    請求項1に記載の撮像光学系。
    L_all/f2<2.5 ……(5)
    ただし、
    L_all:前記開口絞りより撮像面側の光学系において、最も物体側に配置されたパワーのあるレンズの物体側の面から撮像面までの距離
    f2:開口絞りより撮像面側の光学系の焦点距離
    とする。
  11. アフォーカル光学系による像を撮像するための光学系として構成されている
    請求項1に記載の撮像光学系。
  12. 手術顕微鏡を介して患部を撮像するための光学系として構成されている
    請求項1に記載の撮像光学系。
  13. 硬性内視鏡のカメラヘッド用の光学系として構成されている
    請求項1に記載の撮像光学系。
  14. ファイバースコープを用いた内視鏡のカメラヘッド用の光学系として構成されている
    請求項1に記載の撮像光学系。
  15. 撮像光学系と、
    前記撮像光学系による結像位置に配置された撮像素子と
    を含み、
    前記撮像光学系は、
    開口絞りと、
    前記撮像素子の撮像面に向けて像を結像させる結像光学系と、
    複屈折率を有する物質で構成され、前記結像光学系に対して2つの瞳関数を与える光学的位相変調子と
    を備え、
    前記光学的位相変調子は、
    2つの光学素子基板と前記2つの光学素子基板の間に形成された複屈折層とを有し、
    前記2つの光学素子基板のうちの1つの光学素子基板の表面に反射防止コートが施され、
    前記光学的位相変調子は、前記光学的位相変調子よりも物体側に傾斜配置された光学素子に対して、傾斜方向が反対方向となるように傾斜配置され、
    以下の条件式を満足する
    撮像装置。
    1≦(2×L×tan(w)+D)/D<1.4 ……(1)
    λ/4*0.75<Re<λ/4*1.1 ……(2)
    ただし、
    L:前記開口絞りと光学的位相変調子との距離
    D:前記開口絞りの絞り径(直径)
    w:前記開口絞りに入射する主光線の最大入射角
    λ:光の波長
    Re:前記光学的位相変調子の複屈折による位相のリタデーション
    とする。
  16. 前記撮像素子による撮像画像に対して、点像分布関数から導かれたデコンボリューションを用いた画像処理を行う画像処理部、をさらに備える
    請求項15に記載の撮像装置。
JP2021548407A 2019-09-25 2020-08-05 撮像光学系、および撮像装置 Active JP7501538B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019174200 2019-09-25
JP2019174200 2019-09-25
PCT/JP2020/030000 WO2021059763A1 (ja) 2019-09-25 2020-08-05 撮像光学系、および撮像装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2021059763A1 JPWO2021059763A1 (ja) 2021-04-01
JPWO2021059763A5 JPWO2021059763A5 (ja) 2023-06-22
JP7501538B2 true JP7501538B2 (ja) 2024-06-18

Family

ID=75164967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021548407A Active JP7501538B2 (ja) 2019-09-25 2020-08-05 撮像光学系、および撮像装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20220346631A1 (ja)
EP (1) EP4012471A4 (ja)
JP (1) JP7501538B2 (ja)
WO (1) WO2021059763A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006053218A (ja) 2004-08-10 2006-02-23 Olympus Corp カメラヘッド
US20090116096A1 (en) 2006-04-20 2009-05-07 Xceed Imaging Ltd. All Optical System and Method for Providing Extended Depth of Focus of Imaging
US20160291230A1 (en) 2015-03-31 2016-10-06 Sony Corporation Camera, optical system and interchangeable lens with birefringent device
JP2017158764A (ja) 2016-03-09 2017-09-14 ソニー株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及び記録媒体
WO2018109117A1 (en) 2016-12-16 2018-06-21 Sony Corporation Capturing an image of a scene

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010271689A (ja) 2009-04-21 2010-12-02 Fujifilm Corp 位相補正板、撮像システム、撮像装置、携帯電話、車載機器、監視カメラ、内視鏡装置、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、およびレンズユニット
WO2011045065A1 (en) 2009-10-15 2011-04-21 Sony Corporation Birefringent device with application specific pupil function and optical device
JP6115350B2 (ja) 2013-06-21 2017-04-19 株式会社リコー 撮像装置および撮像方法および撮像装置用の結像光学系
JP6786377B2 (ja) 2016-12-21 2020-11-18 株式会社日立製作所 光学部品およびそれを用いた撮像システム
WO2019044328A1 (ja) * 2017-08-31 2019-03-07 ソニー株式会社 医療用画像処理装置、医療用画像処理システム、及び医療用画像処理装置の駆動方法
JP6951753B2 (ja) 2018-03-27 2021-10-20 エバ・ジャパン 株式会社 情報探索システム及びプログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006053218A (ja) 2004-08-10 2006-02-23 Olympus Corp カメラヘッド
US20090116096A1 (en) 2006-04-20 2009-05-07 Xceed Imaging Ltd. All Optical System and Method for Providing Extended Depth of Focus of Imaging
US20160291230A1 (en) 2015-03-31 2016-10-06 Sony Corporation Camera, optical system and interchangeable lens with birefringent device
JP2017158764A (ja) 2016-03-09 2017-09-14 ソニー株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及び記録媒体
WO2018109117A1 (en) 2016-12-16 2018-06-21 Sony Corporation Capturing an image of a scene

Also Published As

Publication number Publication date
US20220346631A1 (en) 2022-11-03
EP4012471A1 (en) 2022-06-15
WO2021059763A1 (ja) 2021-04-01
JPWO2021059763A1 (ja) 2021-04-01
EP4012471A4 (en) 2022-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002501216A (ja) 光学画像用アンチエイリアシング装置および方法
JP2005292280A (ja) 魚眼レンズおよびこれを用いた撮像装置
JP2008233284A (ja) ズームレンズ、光学機器、および結像方法
JP2007058054A (ja) ズームレンズおよびそれを有する撮像装置
CN109416459B (zh) 内窥镜物镜光学***
CN107589534B (zh) 一种透镜***及镜头
JP4338827B2 (ja) ズームレンズ
JPH10111449A (ja) レンズシステム
TW480344B (en) Front end focal length converter
JPH0526487B2 (ja)
JP2005107036A (ja) ズームレンズ
JP4930832B2 (ja) 接眼レンズ及びこれを備えたファインダー光学系並びに光学機器
JP7501538B2 (ja) 撮像光学系、および撮像装置
JP5935879B2 (ja) ズームレンズ及び光学機器
JP2008107380A (ja) ズームビューファインダ及び撮像装置
JP7030536B2 (ja) 撮像光学系および撮像装置
JP6037324B2 (ja) ズームレンズ系
JPH09171146A (ja) 光学拡大器
WO2021084835A1 (ja) 光学系及び光学機器
JP4481598B2 (ja) ワイドコンバータレンズおよびそれを用いた光学装置
JP2003241090A (ja) 波長選択素子を備えた光学系
JP2004258516A (ja) ズームレンズ
JP5829803B2 (ja) 撮像レンズ、撮像装置および撮像ユニット
JP2000249820A (ja) フィルターおよびレンズ鏡筒
JPH11326754A (ja) 大口径比内焦超望遠レンズ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230614

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240520