JPH10111449A - レンズシステム - Google Patents

レンズシステム

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Publication number
JPH10111449A
JPH10111449A JP9267049A JP26704997A JPH10111449A JP H10111449 A JPH10111449 A JP H10111449A JP 9267049 A JP9267049 A JP 9267049A JP 26704997 A JP26704997 A JP 26704997A JP H10111449 A JPH10111449 A JP H10111449A
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JP
Japan
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lens
positive
negative
focal length
lens system
Prior art date
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Pending
Application number
JP9267049A
Other languages
English (en)
Inventor
Roy Estelle Lee
リー・ロイ・エステル
Jen Kausuufuto Babara
バーバラ・ジェーン・カウスーフト
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10111449A publication Critical patent/JPH10111449A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B9/00Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or -
    • G02B9/04Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or - having two components only
    • G02B9/06Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or - having two components only two + components
    • G02B9/08Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or - having two components only two + components arranged about a stop

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最後方の面と像面との間の適度なクリアラン
ス距離をなし、小型で、容易に製造し得る、焦点距離の
短い、優れた画質をもたらすレンズを提供する。 【解決手段】 前方に位置する負の倍率のレンズユニッ
ト及び後方に位置する正の倍率のレンズユニットを備え
たレンズシステムにおいて、後方のレンズユニットが、
負のレンズ素子をもたないように、且つ、非球面及び回
折面を有するように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型で、焦点距離
の短いレンズシステムに関する。限定する訳ではない
が、これは、特に、デジタルカメラ、若しくは例えば8
mmフォルム又はビデオカメラ等の小さなフォーマット
フィルムを用いるカメラに使用するレンズシステムに適
している。
【0002】
【従来の技術】0.8ミリメートルよりも薄いエッジ厚
を有するレンズ素子を作り、取り付けることは困難であ
る。レンズシステムの製造業者は、しばしば、レンズ素
子が少なくとも1ミリメートルよりも薄いエッジ厚を有
することを求める。このことは、正のレンズ素子が、し
ばしば、1ミリメートルを超える中心厚を有することを
意味している。加えて、負のレンズ素子の中心厚は、負
のレンズ素子をより壊れにくく、また、より製造し易く
するために、約1ミリメートルか、若しくはそれ以上で
あることが望まれる。負のレンズ素子のエッジ厚は、そ
の中心厚よりも大きい。通常、二つの厚さ(エッジ又は
中心)の大きい方が、レンズ素子に必要とされる空間的
な覆いの幅を決定する。
【0003】前述した必要条件のために、焦点距離の短
いレンズシステム、例えば焦点距離が2及び15ミリメ
ートルの間にあるレンズシステムにおいては、上記レン
ズ素子が、焦点距離に比べて非常に厚くなりがちであ
る。上記製造上の必要条件が、焦点距離が短く、後側焦
点距離の長い小型レンズシステムの設計を困難にしてい
る。つまり、前述した製造上の必要条件が、小型化の必
要条件に相容れないものとなる。例えば良好な収差補正
のために、5mmの焦点距離を備え、4〜6つのレンズ
素子を要するレンズシステムにおいて、レンズシステム
の空間的な覆いの幅を必要最小に決めるすべてのレンズ
素子の厚さの合計が、レンズシステムの焦点距離を容易
に超えてしまう。
【0004】更に、焦点距離の短いレンズシステムで
は、しばしば、後側焦点が非常に小さく、最後方のレン
ズ素子の後面と、光学的な又は他のカメラ部品のいずれ
か一方についての像面との間に十分なクリアランスを備
えていない。クリアランスの問題は、強度の負の倍率を
備えた前方レンズ部品、例えば、逆望遠写真のレンズシ
ステムに用いられるようなレンズ部品を用いることによ
り解決され得る。逆望遠写真のレンズシステムでは、焦
点距離が短く、後側焦点距離が比較的大きい。それら
は、前方に位置する負の倍率のレンズユニット、及び、
後方に位置する正の倍率のレンズユニットの、レンズ素
子の二つのユニット(レンズ素子の二つのグループとも
呼ばれる)を有する。常に、後方のレンズユニットは相
当複雑なもので、少なくとも一つの負の倍率のレンズ素
子を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第42036
53号及び第4493536号は、逆望遠写真レンズシ
ステムの幾つかの例を提供している。これらのレンズシ
ステムは、後側焦点距離よりも短い焦点距離を有してい
る。しかしながら、後方に位置する正の倍率のレンズユ
ニットが、そのうちのひとつが負の倍率を備えた4つの
レンズ素子を有するものである。加えて、上記米国特許
第4203653号に開示された例は、ユニティ(unit
y)の焦点距離を有する(すなわち焦点距離が1に等し
い)ように設計されている。これらの例は、レンズ素子
の中心厚及びエッジ厚が小さくなり過ぎるため、15m
mよりも小さな焦点距離に拡大されることも縮小される
こともできない。また、このことは、上記米国特許第4
493536号に開示されたレンズシステムの例が、1
00mmの焦点距離から15mm又はそれ未満の焦点距
離へ縮小されることができない理由でもある。その結
果、小型化及び大きな後側焦点距離(つまりクリアラン
ス)の必要条件は、製造上の必要条件に相容れないので
ある。
【0006】米国特許第5508848号は、二つのレ
ンズ素子のみからなるレンズシステムを用いて、比較的
大きな所望の後側焦点距離を達成するものである。しか
しながら、このレンズシステムは、軸上の色収差が大き
いという問題を有し、それにより、遅いF/#の適用
(F/11)に制限される。加えて、この特許に開示さ
れたレンズシステムは、レンズ素子が薄くなり過ぎるた
め、15mm若しくはそれより小さな焦点距離に縮小さ
れることができない。
【0007】また、負の倍率の前方レンズユニット及び
正の倍率の後方レンズユニットを備えた他のレンズシス
テムが知られ、比較的少数のレンズ素子からなる。これ
らの素子は、前述した製造上の必要条件を満たすもので
ある。加えて、それらは、後方のレンズユニットにおい
て負のレンズ素子を有していない。あいにく、これらの
レンズシステムは、後側焦点を本質的にもたらさない。
つまり、これらのレンズシステムの後側焦点距離は、0
であるか、若しくは極めて0に近いものであり、例えば
フィルタ、カバーガラス、あるいは焦点制御機構のよう
な光学的な又は他のカメラ部品についてのクリアランス
がまったくもたらされない。これらのレンズシステム
は、米国特許第5436767号及び第5504618
号に開示されている。それらは本質的に後側焦点をもた
ないので、これらレンズシステムは、カメラ内の対物レ
ンズとしては有用でない。
【0008】そこで、本発明は、良好な画質をもたら
し、小型で、容易に製造し得るとともに、最後方の面と
像面との間の適度なクリアランス距離をなし、焦点距離
の短いレンズを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、レンズ
システムは、被写体側から順に、(i)前方に位置する
負の倍率のレンズユニット、及び、(ii)後方に位置す
る正の倍率のレンズユニットの、レンズ素子の二つのユ
ニットを有している。後方に位置する正のレンズユニッ
トは、負の倍率のレンズユニットから光を受ける。この
後方に位置する正のレンズユニットは、そのうちの少な
くともひとつが回折面を備えた複数の正の倍率のレンズ
素子を有しており、負の倍率のレンズ素子は全く有して
いない。上記前方に位置する負の倍率のレンズユニット
と後方に位置する正の倍率のレンズユニットとは、共働
して、2〜15ミリメートルの間にあるレンズシステム
の焦点距離、及び、レンズシステムの焦点距離の80〜
120%の間にある後側焦点距離をもたらす。好適な実
施の形態によれば、レンズシステムは、比0.95<f
1/f2<1.7を満足する。ここで、f1は、前方に
位置する負の倍率のレンズユニットの焦点距離であり、
f2は、後方に位置する正の倍率のレンズユニットの焦
点距離である。本発明の長所は、レンズシステムが、約
1ミリメートルのまたそれより大きい、エッジ厚及び中
心厚、2〜15ミリメートルの間にある焦点距離、及
び、後方のレンズ面と像面との間の大きなクリアランス
距離を有することである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。レン
ズユニットについて記載する。本発明に係る第1の実施
の形態では、レンズシステム100が、レンズ素子から
なる2つのレンズユニットに含まれる3つのレンズ部品
10,20及び30(図1参照)を有している。第1の
レンズユニットU1は、レンズ部品10からなり、全体
として負の倍率を有している。第2のレンズユニットU
2は、2つのレンズ部品20及び30からなり、全体と
して正の倍率を有している。これらレンズユニットU1
及びU2の間には、開口絞りが置かれている。焦点距離
に対するレンズシステムの長さ(前方の頂点から後方の
頂点までの長さ)の比は、2〜2.5であることが好ま
しい。上記レンズシステム100では、この比は2.3
である。上記前方及び後方のレンズシステムU1及びU2
の倍率は、レンズシステムが、2〜15ミリメートルの
間にある焦点距離、その焦点距離の約80〜120%の
間にある後側焦点を有するように設定されている。適度
な後側焦点距離をもたらすためには、f2に対するf1
の比が、0.95〜1.7の間にあることが好適であ
る。ここで、f1は、前方に位置する負の倍率のレンズ
ユニットU1の焦点距離であり、f2は、後方に位置す
る正の倍率のレンズユニットU2の焦点距離である。2
つの焦点距離の比が0.95よりも小さくなる場合に
は、後側焦点距離が大きくなり、上記レンズシステムが
大型になる傾向を有することがより好適である。もし、
2つの焦点距離の比の絶対値が1.7よりも大きけれ
ば、後側焦点距離は小さくなり過ぎて、レンズシステム
は十分なクリアランスのスペースを有しないであろう。
この比f1/f2は1.0〜1.5の間にあることがよ
り好ましい。この実施の形態では、f1は6.39mm
で、f2は4.91mmである。比f1/f2の絶対値
は1.3である。レンズシステム100は、6.19m
mの焦点距離と、5.45mmの後側焦点距離とを有す
る。レンズシステムの全長(最前方のレンズ面から像面
までの長さ)は、20.147mmである。表1は、レ
ンズシステム100について特定のパラメータをもたら
すものである。
【0011】次に、レンズ部品10,20及び30につ
いて記載する。第1の発散レンズ部品10は、負の光学
倍率を有し、単体の凹凸ガラスからなるレンズ素子であ
る。このメニスカスレンズ素子は、被写体側の凸面S1
と像側の凹面S2とを有している。凹面S2は、凸面S1
よりも曲率が大きい。第2の正の倍率のレンズ部品20
は、第1のレンズ部品10と像面との間に置かれてい
る。レンズ部品20はプラスチック製である。その屈折
率は、1.564であり、Vナンバーは、32.8であ
る。それは、正の光学倍率を有し、単体の両面凸面のレ
ンズ素子である。この両面凸面のレンズ素子は、被写体
側の凸面S3と、像側の凸面S4とを有している。面S3
は非球面であり、面S4は回折面である。第3の正の倍
率のレンズ部品30は、第2のレンズ部品20と像面と
の間に置かれている。レンズ部品30は、第2のレンズ
部品20と同じプラスチックから作られている。それ
は、正の光学倍率を有し、凹凸レンズ素子である。この
凹凸レンズ素子は、被写体側の凸面S5と、像側の凹面
6を有している。面S6は非球面である。なお、上記内
容に限定されることはなく、レンズ素子20及び30を
製作する上で、ガラス又はプラスチックのような他の光
学材料を使用してもよい。前述したように、本発明によ
れば、レンズシステムの面のひとつが、回折用のもので
ある。より特定すれば、好適な実施の形態では、レンズ
部品20の面S4が、複数の切り子面によりもたらされ
たゾーン構造を有する回折面である。
【0012】以下、上記回折面について記載する。この
回折面は、次の調相式であらわされる。
【数2】 ここで、φ(r)は、回折面により、回折面を通過する
光波面へ導かれる調相因子(phase modification)であ
り、rは、レンズ部品の回折面における光軸からの高さ
であり、また、C1,C2,C3等は、上記回折面を規定
する係数である。この式は、第1の次数の回折面であ
る。この実施の形態については、λ0=546ナノメー
トル(nm)である。
【0013】本発明の1つの様相によれば、回折面は、
レンズシステムの内側にある面であることが好ましい。
この設定は、光の散乱を最小限に抑制するものである。
詳しくは、この設定によれば、上記切り子面における製
造上の欠陥による軸外れ(これが白光の散乱を引き起こ
す)から引き起こされる散乱の問題は最小限に抑制され
る。加えて、この設定では、画質を害する指紋やひっか
き傷が上記回折面に付く惧れもない。好適な実施の形態
では、軸上の色補正を容易にするために、上記回折面
は、第2のレンズ部品に位置設定されている。なお、こ
れに限定されることなく、本発明に係る他の実施の形態
では、上記回折面を面S4以外の面に設定することがで
きる。好ましくは、正のレンズ部品の回折面が、第1の
係数C1が負である調相式により規定される。この実施
の形態では、係数C1の値が、約−6.9E−03であ
る。
【0014】レンズシステム100では、最前方及び最
後方のレンズ面が、横の色を均整化する一方、上記回折
面は、軸上の色を最小限に抑制する。前方にある負の倍
率のレンズ部品10は、正の倍率のレンズ部品20より
も、軸外れの光線を曲げ、上記レンズシステムの横の色
に悪影響する前に軸上の色を補正する見込みを有してい
ない。その結果、本発明の他の特徴によれば、軸上の色
収差をより良好に抑制すべく、負の倍率のレンズ部品2
0の次にくる第1の正の倍率のレンズ部品の面に、第1
の回折面を位置設定することが好ましい。また、後方の
レンズ部品20の回折面を、それが全ての正の倍率をレ
ンズ部品20に付加し、レンズ部品20をより正にする
ように製作することが好ましい。このレンズシステムの
第2のレンズユニットU2において、負のレンズ素子が
全く使用されていないため、正のレンズ部品20及び3
0が、負のレンズ素子により導かれる負の光学倍率をオ
フセットするための付加的な(正の)光学倍率を有する
ことは必要とされない。これにより、全レンズシステム
を小型化することが可能となり、同時に、適度な後側焦
点距離(すなわち、レンズシステムの焦点距離の約80
〜120%に等しい後側焦点距離)がもたらされる。
【0015】上記回折面は、回折面がない場合(図2参
照)に生じるであろう波面の進展を止めるように設計さ
れている。この回折面は、第2のレンズユニットU2
構成するいずれの正のレンズ素子のいずれの面に設定さ
れてもよい。しかしながら、横の色に対する悪影響がよ
り小さいことを考慮すれば、上記回折面が、面S3,S4
若しくはS5に位置設定されることが好ましい。
【0016】前述したように、面が凸面,平面若しくは
凹面であっても、(正の倍率のレンズ部品20の)回折
面をあらわす第1の係数C1は負であることが好まし
い。上記回折面に関するより高い次数の係数(C2,C3
等)は、このレンズ部品20の外に広がる波面のエッジ
を修正するように設定される。これらの係数により、上
記レンズシステム100が優れた収差補正をもたらすこ
とになる。より高い次数の係数の幾つかは正であり、ま
た、幾つかは負であることが好ましい。この実施の形態
について、係数Ciの数値が表2に与えられている。
【0017】上記レンズ部品20の外に広がる波面が、
図2に示されている。より特定的には、図2は、この第
2の正のレンズ部品20が回折面を有していない場合
に、レンズ部品の後方の面の外に広がるであろう球面状
の伝播波面を、破線で示している。また、図2は、1次
の次数C1のみによってあらわされる回折の輪郭を有す
る、第2の正のレンズ部品20の後方の外に広がる波面
(一点鎖線で示す)を示している。実線は、上記回折面
を規定するために他の次数(より高い次数)が与えられ
た場合の波面における効果を示している。
【0018】図3〜図6は、レンズシステム100につ
いての収差グラフを表す。より特定的には、図3は、波
長λ1=546nm,λ2=486nm、及び、λ3=6
56nmでの、縦方向における球面収差を示すものであ
る。図4は、サジタル(sagittal)方向(S)及び接線
(tangential)方向(T)における場の曲率のグラフで
ある。図5は、歪曲のグラフであり、図6は、横の色
(原色はPr、第2次色はSecとする)のグラフであ
る。
【0019】収差の湾曲から分かるように、レンズ素子
が少数でありながらも、結果として得られる画質は非常
に高い。
【表1】
【0020】
【表2】 ここで、Xは光軸OAに沿った距離、Yは光軸からの高
さ、Cは湾曲したレンズ面の頂点における曲率半径の逆
数、Kは円錐係数である。また、AD〜AKは4次,6
次,8次及び10次の球面係数である。2つの球面レン
ズの面に関するこれら球面係数の値は、次の通りであ
る。面S3について、C=0.152625;AD=
0.656E−03;AE=0.82023E−04;
R=1/C=6.552である。一方、面S6について
は、C=0.14374;AD=0.4846E−0
2;AE=0.3000E−03;AF=−0.834
77E−04;AG=0.91325E−05;R=1
/C=6.957である。
【0021】以上の表及び図において、面Si及びそれ
に対応する半径Riは、(観察者の目を位置決めした場
合における)レンズの前方部又は被写体側からレンズの
後方部又は像側まで、下付きの記号により数字を付され
ている。レンズ素子の厚さTiもまた、前方部から後方
部まで数字を付されている。例えば、T1は、第1のレ
ンズ素子の厚さに対応し、T2は、第2のレンズ素子の
厚さに対応している。表では、各面に対応して、同ライ
ン上に空間及び厚さが列挙されている。表にあらわされ
た半径,厚さ及び空間は、ミリメートル単位である。
【0022】次に、他の例について述べる。図1で示さ
れるようなレンズシステム100の後方に置かれたガラ
ス板Pは、場合によっては必要でない。ガラス板のない
レンズシステムが、図7に示されている。このレンズシ
ステムは、図1のレンズシステムに非常に類似してお
り、3つのレンズ部品を有している。それらはレンズ部
品10’,20’及び30’である。1つ又はそれ以上
のより厚いレンズ部品を、2つのレンズ素子の全体の倍
率が元のレンズ部品の全体の倍率に等しくなるように最
初に保つことによって、2つのレンズ素子に分けてもよ
い。図8には、その実行可能な例が、破線により示され
ている。更に、その結果としてのレンズ素子は僅かに間
隔を隔てられ、レンズシステムの性能をより一層改良す
るためには、全体のレンズシステムが、(付加的な面
が、収差をより良好に制御すべく利用され得るという事
実を用いるために)再活用され得る。
【0023】尚、本発明は、以上の例示された実施態様
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であ
ることは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、優れた画質を提供するとともに、小型で、短
い焦点距離(2〜15mm)を有し、最後方のレンズ面
と像面との間に適度な空間クリアランスをもたらすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施の形態に係るレンズ
システムの断面説明図である。
【図2】 上記レンズシステムの正のレンズ部品から広
がる波面を示す図である。
【図3】 上記レンズシステムの長手方向における球面
収差を示す図である。
【図4】 上記レンズシステムのサジタル方向及び接線
方向における場の曲率のグラフである。
【図5】 上記レンズシステムの歪曲のグラフである。
【図6】 上記レンズシステムの横の色のグラフであ
る。
【図7】 本発明の他の実施の形態に係るレンズシステ
ムの断面説明図である。
【図8】 本発明のまた別の実施の形態に係るレンズシ
ステムの断面説明図である。
【符号の説明】
10,20,30…レンズ部品 100…レンズシステム U1,U2,U3…レンズユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ素子の2つのレンズユニットから
    なるレンズシステムであって、被写体側から順に、 (i)前方に位置する負の倍率のレンズユニットと、 (ii)該前方に位置する負の倍率のレンズユニットから
    受光する、後方に位置する正の倍率のレンズユニットと
    を備えており、 上記後方に位置する正の倍率のレンズユニットが、少な
    くとも1つが回折面を備えた複数の正の倍率のレンズ素
    子を有する一方、負の倍率のレンズ素子を有しておら
    ず、 上記前方に位置する負の倍率のレンズユニット及び後方
    に位置する正の倍率のレンズユニットが、共働して、2
    〜15ミリメートルの間にあるレンズシステムの焦点距
    離、及び、該レンズシステムの焦点距離の80〜120
    %の間にある後側焦点距離をもたらすことを特徴とする
    レンズシステム。
  2. 【請求項2】 上記前方に位置する負の倍率のレンズユ
    ニットの焦点距離をf1、上記後方に位置する正の倍率
    のレンズユニットの焦点距離をf2とし、上記後方のレ
    ンズユニットが少なくとも1つの非球面を有するように
    設定した場合、|f1/f2|が1.0〜1.5の間に
    あることを特徴とする請求項1記載のレンズシステム。
  3. 【請求項3】 被写体側から順に、第1の負の倍率のレ
    ンズ素子と、第2の正の倍率のレンズ素子と、第3の正
    の倍率のレンズ素子とを備えたレンズシステムであっ
    て、 上記正の倍率のレンズ素子が回折面を有し、このシステ
    ムにおけるレンズ素子の各々が、(i)1ミリメートル
    よりも大きなエッジ厚、及び、(ii)1ミリメートルよ
    りも大きな中心厚を有していることを特徴とするレンズ
    システム。
  4. 【請求項4】 上記第1の負の倍率のレンズ素子と、そ
    の各々が少なくとも1つの非球面を備えた第2の正の倍
    率のレンズ素子との間に開口絞りを有することを特徴と
    する請求項3記載のレンズシステム。
  5. 【請求項5】 上記回折面が、 a)rがレンズ部品の回折面における光軸からの高さで
    あり、 b)λ0が光の波長であり、 c)iが1からnまでの整数であり、 d)Ciが回折面を規定する係数の組であるとき、 【数1】 である調相因子φ(r)を、該回折面を通過する光の波
    面に導入する場合に、そして、C1が負であり、係数Ci
    の少なくとも2つが、上記回折面を備えた正のレンズ部
    品から広がる外向きの波面のエッジを前進させるべく0
    でない場合に、光軸を有することを特徴とする請求項1
    記載のレンズシステム。
JP9267049A 1996-09-30 1997-09-30 レンズシステム Pending JPH10111449A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/724,724 US5768030A (en) 1996-09-30 1996-09-30 Compact small format lens system
US08/724724 1996-09-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10111449A true JPH10111449A (ja) 1998-04-28

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ID=24911638

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9267049A Pending JPH10111449A (ja) 1996-09-30 1997-09-30 レンズシステム

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US (1) US5768030A (ja)
JP (1) JPH10111449A (ja)

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