JP7494489B2 - 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7494489B2
JP7494489B2 JP2020036157A JP2020036157A JP7494489B2 JP 7494489 B2 JP7494489 B2 JP 7494489B2 JP 2020036157 A JP2020036157 A JP 2020036157A JP 2020036157 A JP2020036157 A JP 2020036157A JP 7494489 B2 JP7494489 B2 JP 7494489B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
unit
condition
image forming
nip portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020036157A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021139983A (ja
Inventor
正泰 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2020036157A priority Critical patent/JP7494489B2/ja
Publication of JP2021139983A publication Critical patent/JP2021139983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7494489B2 publication Critical patent/JP7494489B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラムに関する。
電子写真方式の画像形成装置では、画像形成部でトナー画像を形成した後、定着部の定着ニップ部で、このトナー画像が用紙等の記録材に定着される。定着部では、様々な状況に応じて定着条件が調整される(例えば、特許文献1参照)。定着条件の調整は、例えば、記録材の搬送速度、定着温度、ニップ幅および定着ニップ部にかかる圧力等を変更することによって行われる。
また、記録材に定着されたトナー画像に後加工を施す技術が開発されている。例えば、記録材に定着されたトナー画像に、ニス加工が施される。トナーは、例えば、ワックス等の離型剤を含有しており、記録材に定着されたトナー画像は離型剤を含んでいる。
特開2011-145314号公報
記録材に定着されたトナー画像にニス加工等の後加工が施されたとき、画像品質が低下するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、トナー画像に後加工が施されたときにも、画像品質の低下を抑えることが可能な画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)離型剤を含むトナー画像を形成する画像形成部と、定着部材および加圧部材を有するとともに、前記定着部材と前記加圧部材との間の定着ニップ部において、第1の定着条件で前記トナー画像を記録材に定着させる定着部と、前記記録材に定着された前記トナー画像に所定の後加工が施される情報を予め取得し、前記情報に応じて、前記定着部の設定を前記第1の定着条件とは異なる第2の定着条件に変更する制御部と、を備え、前記第2の定着条件では、前記定着ニップ部における前記加圧部材の移動速度と前記定着部材の移動速度との差が前記第1の定着条件での前記差よりも小さくなる、および、前記定着ニップ部に生じる熱量が前記第1の定着条件での前記熱量よりも小さくなる、の少なくともいずれか一方となる、画像形成装置。
(2)前記定着部材を駆動させる第1駆動部と、前記加圧部材を駆動させる第2駆動部とを更に有し、前記制御部は、前記第2の定着条件での前記差が前記第1の定着条件での前記差よりも小さくなるように、前記第1駆動部および前記第2駆動部を制御する上記(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記制御部は、前記第1の定着条件での前記定着部材の移動速度よりも、前記第2の定着条件での前記定着部材の移動速度を上げるように、前記第1駆動部を制御する、上記(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記制御部は、前記第1の定着条件での前記定着ニップ部の温度よりも前記第2の定着条件での前記定着ニップ部の温度が低くなるように、前記定着部を制御する、上記(1)~(3)のいずれかに記載の画像形成装置。
(5)前記制御部は、前記第1の定着条件で前記定着ニップ部にかかる圧力よりも前記第2の定着条件で前記定着ニップ部にかかる圧力が小さくなるように、前記定着部を制御する、上記(1)~(4)のいずれかに記載の画像形成装置。
(6)前記制御部は、前記第1の定着条件での前記定着ニップ部の幅よりも前記第2の定着条件での前記定着ニップ部の幅が小さくなるように、前記定着部を制御する、上記(1)~(5)のいずれかに記載の画像形成装置。
(7)前記定着ニップ部から前記記録材を離間させる分離部を更に有し、前記制御部は、前記定着部を前記第2の定着条件に変更するとき、前記分離部を制御して前記分離部の分離能力を変更する、上記(1)~(6)のいずれかに記載の画像形成装置。
(8)前記定着部が前記第2の定着条件に設定されているときの前記分離部の分離能力は、前記定着部が前記第1の定着条件に設定されているときの前記分離部の分離能力よりも高くなっている、上記(7)に記載の画像形成装置。
(9)前記分離部は、前記定着ニップ部にエアーを吹き付け、前記制御部は、前記定着部が前記第1の定着条件に設定されているときの前記分離部のエアー風量よりも、前記定着部が前記第2の定着条件に設定されているときの前記分離部のエアー風量が大きくなるように、前記分離部を制御する、上記(7)または(8)に記載の画像形成装置。
(10)上記(1)~(9)のいずれかに記載の画像形成装置と、前記記録材に定着された前記トナー画像に前記後加工を施す、後加工装置と、を備える画像形成システム。
(11)所定の前記後加工は、ニス加工、ラミネート加工、箔押し加工および加飾加工の少なくともいずれか1つを含む、上記(10)に記載の画像形成システム。
(12)離型剤を含むトナー画像を形成する画像形成部と、定着部材および加圧部材を有するとともに、前記定着部材と前記加圧部材との間の定着ニップ部において、第1の定着条件で前記トナー画像を記録材に定着させる定着部と、を備えた画像形成装置を制御する制御方法であって、前記記録材に定着された前記トナー画像に施される後加工の情報を予め取得するステップ(a)と、前記ステップ(a)で取得された前記情報に基づいて、前記定着部の設定を前記第1の定着条件とは異なる第2の定着条件に変更するか判断するステップ(b)と、前記ステップ(b)で、前記定着部の設定を前記第2の定着条件に変更すると判断したとき、前記定着ニップ部での前記加圧部材の移動速度と前記定着部材の移動速度との差を前記第1の定着条件よりも小さくするか、前記定着ニップ部に生じる熱量を前記第1の定着条件よりも小さくするかの少なくともいずれか一方を行って、前記トナー画像を前記記録材に定着させるステップ(c)と、を含む画像形成装置の制御方法。
(13)上記(12)に記載の制御方法を、画像形成装置を制御するコンピューターに実行させるための画像形成装置の制御プログラム。
本発明によれば、トナー画像に所定の後加工が施されるとき、制御部は、事前に定着部の設定を第1の定着条件から第2の定着条件に変更する。第2の定着条件では、定着ニップ部における加圧部材の移動速度と定着部材の移動速度との差が第1の定着条件での差よりも小さくなる、および、定着ニップ部に生じる熱量が第1の定着条件での熱量よりも小さくなる、の少なくともいずれか一方となる。この第2の定着条件でトナー画像を記録材に定着させると、第1の定着条件での定着に比べて、定着後にトナー画像上に染み出す離型剤の量が少なくなる。これにより、離型剤が後加工に及ぼす影響が小さくなり、離型剤に起因した画像品質の低下を抑えることができる。したがって、トナー画像に後加工が施されたときにも、画像品質の低下を抑えることが可能となる。
一実施形態における画像形成システムの構成を例示する概略断面図である。 図1に示した画像形成装置の構成を例示する概略断面図である。 図2に示した画像形成装置の構成を例示する概略ブロック図である。 図2に示した定着部の主要な構成を例示する模式図である。 図2に示した画像形成装置の制御方法の一例を表すフローチャートである。 離型剤の量と画像品質との関係を表す図である。 定着ニップ部における加圧ローラーの移動速度と定着ローラーの移動速度との差と、離型剤の量との関係を表す図である。 ニップ幅およびニップ圧力と、離型剤の量との関係を表す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(一実施形態)
<画像形成システム10の構成>
図1は一実施形態における画像形成システム10の構成を表す概略断面図である。画像形成システム10は、画像形成装置100および後加工装置200を有している。画像形成装置100は、印刷データに基づいて記録材上に画像を形成する。後加工装置200は、この記録材上に形成された画像に、例えば、ニス加工等の後加工を施す。
<画像形成装置100の構成>
図2は一実施形態における画像形成装置100の構成を例示する概略断面図であり、図3は画像形成装置100の構成を例示する概略ブロック図である。
画像形成装置100は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を記録材(例えば、用紙)に形成(印刷)する。なお、記録材は、用紙以外のものであってもよく、例えば、樹脂製のシートおよび樹脂コートされているシート等であってもよい。以下、記録材として用紙を用いる例を説明する。また、画像形成装置100は、ネットワークを通じて外部のクライアント端末からPDL(Page Description Language)形式の印刷データおよび印刷設定情報を含む印刷ジョブを受信し、これに基づいて用紙に画像を形成する。クライアント端末は、例えばパーソナルコンピューター、タブレット端末またはスマートフォンなどである。
図3に示すように、画像形成装置100は、画像読取部110、画像処理部120、画像形成部130、給紙部140、用紙搬送部150、定着部160、通信部300、操作表示部400、および制御部500を有する。これらの構成要素は、内部バス101により相互に通信可能に接続されている。
画像読取部110は、原稿を読み取り、画像情報信号を出力する。原稿台111上に載置された原稿は画像読み取り装置112の査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサーに読み込まれる(図2)。光電変換された画像情報信号は、画像処理部120において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、印刷画像データとして画像形成部130の光書込部3Y、3M、3C、3K(後述)に入力される。
画像形成部130は、帯電、露光、現像、および転写の各工程を含む電子写真方式などの周知の作像プロセスを用いて、印刷画像データに基づいて画像(トナー画像)を用紙上に形成する。画像形成部130は、それぞれ、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、および黒(K)色の画像を形成する4組のサブユニット13Y、サブユニット13M、サブユニット13C、およびサブユニット13Kを有する。
サブユニット13Yは、感光体ドラム1Y、その周囲に配置された帯電部2Y、光書込部3Y、現像装置4Yおよびドラムクリーナ5Yを有して構成される。
同様に、サブユニット13Mは、感光体ドラム1M、その周囲に配置された帯電部2M、光書込部3M、現像装置4Mおよびドラムクリーナ5Mを、サブユニット13Cは、感光体ドラム1C、その周囲に配置された帯電部2C、光書込部3C、現像装置4Cおよびドラムクリーナ5Cを、サブユニット13Kは、感光体ドラム1K、その周囲に配置された帯電部2K、光書込部3K、現像装置4Kおよびドラムクリーナ5Kを有して構成される。
サブユニット13Y、13M、13C、13Kにおけるそれぞれの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、帯電部2Y、2M、2C、2K、光書込部3Y、3M、3C、3K、現像装置4Y、4M、4C、4K、およびドラムクリーナ5Y、5M、5C、5Kはそれぞれ共通する内容の構成である。以下、特に区別が必要な場合を除き符号Y、M、C、Kを付さずに表記することにする。
画像形成部130は、光書込部3に設けられたレーザーにて印刷画像データを感光体ドラム1に書き込み、感光体ドラム1に印刷画像データに基づく潜像を形成する。そして潜像は現像装置4により現像され、感光体ドラム1上に可視画像であるトナー画像が形成される。現像装置4Y、4M、4C、4Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの異なる色のトナーを内包している。このトナーは、トナー母体粒子を含有する静電潜像現像用トナーである。トナー母体粒子は、例えば、結着樹脂として結晶性樹脂および非晶性樹脂を含むとともに、離型剤を含有している。離型剤は、例えば、ワックスである。トナーは、その他必要に応じて、着色剤及び荷電制御剤などの他の構成成分を含有してもよい。
サブユニット13Y、13M、13C、13Kのそれぞれ感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに、それぞれ、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、黒(K)色、の画像が形成される。
中間転写ベルト6は、複数のローラーにより巻き回され、走行可能に支持されている。サブユニット13Y、13M、13C、13Kより形成された各色のトナー画像は、走行する中間転写ベルト6上に一次転写部7Y、7M、7C、7Kにより逐次転写される。これにより、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色層が重畳したカラーのトナー画像が形成される。
給紙部140は、用紙を画像形成部130に供給する。給紙部140は、上段トレイ141、中段トレイ142、および下段トレイ143を有し、各々のトレイには、例えばA4サイズやA3サイズなどのサイズの異なる用紙が収容されている。
用紙搬送部150は、用紙を搬送する。上段トレイ141、中段トレイ142、または下段トレイ143から供給された用紙は、レジストローラー151を経て、二次転写部7Aに搬送され、用紙上に中間転写ベルト6上のカラーのトナー画像が転写される。このトナー画像は離型剤を含有している。
また、用紙搬送部150は、用紙反転部152を備えており、定着がなされた用紙を用紙反転部152に導いて表裏を反転し排出、あるいは用紙の両面に画像形成を行うことを可能としている。
定着部160は、画像形成部130により用紙に形成されたカラーのトナー画像を定着ニップ部(後述の図4の定着ニップ部N)において用紙に定着する。カラーのトナー画像に画像が定着された用紙は、排紙部153を通じて画像形成装置100の外部に排出される。定着部160の詳細については後述する。
通信部300は、ネットワークを経由して、例えばパーソナルコンピューターなどのクライアント端末に接続し、印刷ジョブなどのデータを送受信する。
操作表示部400は、入力部および出力部を有する。入力部は、例えば、キーボードおよびタッチパネルを備え、文字入力、各種設定、印刷指示などの各種指示(入力)をユーザーが行うために利用される。また、出力部は、ディスプレイを備え、機器構成、印刷ジョブの実施状況、用紙搬送における異常(ジャム)の発生状況などを、ユーザーに提示するために使用される。
制御部500は、画像読取部110、画像処理部120、画像形成部130、給紙部140、用紙搬送部150、定着部160、通信部300、および操作表示部400を制御する。制御部500は、CPU510、補助記憶部520、RAM530、およびROM540を有する。
CPU510は、画像形成装置用の制御プログラムを実行する。制御プログラムは、補助記憶部520に記憶されており、CPU510によって実行される際に、RAM530にロードされる。補助記憶部520は、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリーなどの大容量の記憶装置を備える。RAM530には、CPU510の実行に伴う演算結果などが格納される。ROM540には、各種のパラメーター、各種プログラムなどが記憶されている。CPU510は、上記制御プログラムを実行し、様々な機能を実現する。
<定着部160の構成>
次に、定着部160の具体的な構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、図2に示した定着部160の主要な構成を例示する模式図である。
定着部160は、非接触温度センサー160S、加熱ローラー161、定着ベルト162、定着ローラー163、加圧ローラー164、進入ガイド165、分離部166、第1駆動部M1および第2駆動部M2を有する。
加熱ローラー161は、例えば、アルミニウム等の金属から形成された円筒状の芯金により構成されている。加熱ローラー161では、芯金の外周面がフッ素系樹脂等でコーティングされていてもよい。加熱ローラー161の外径は、例えば50~60[mm]程度である。加熱ローラー161は、ヒーター(例えば、ハロゲンヒーター)1611を内蔵しており、この加熱ローラー161により定着ベルト162が加熱される。
定着ベルト162は、例えば、基体と、基体の外周面を被覆する弾性層と、表層を被覆する耐熱性樹脂とを有している。基体は、例えば、厚さ70[μm]のポリイミド(PI:Polyimide)により構成されている。弾性層としては、例えば厚さ200[μm]の耐熱性のシリコーンゴム(硬度JIS-A30[°])を使用することができる。耐熱性樹脂としては、例えば厚さ50[μm]のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブを使用することができる。定着ベルト162は、無端状のベルトであり、加熱ローラー161と定着ローラー163との間に所定のベルト張力(例えば、250[N])で張架されている。定着ベルト162の外径は、例えば120[mm]である。
定着ベルト162は、トナー画像が形成された用紙に接触して、用紙を所定の定着温度で加熱する。なお、定着ベルト162の表面温度は、非接触温度センサー160Sにより検知され、制御部500によりヒーター1611の加熱を制御し、所定の設定温度に維持される。
定着ローラー163は、定着部材として機能する。定着ローラー163は、例えば、内側から順に円筒形の金属からなる芯金1631、その表面に形成されたシリコーンゴムまたは発泡シリコーンゴム等の素材からなる弾性層1632、およびフッ素樹脂等の離型層(不図示)を有している。定着ローラー163の外径は、例えば65~75[mm]程度であり、好ましくは70[mm]程度である。また、弾性層1632の厚さは、例えば15~25[mm]程度、好ましくは20[mm]程度である。定着ローラー163の軸方向の長さは、搬送可能な最大の用紙幅(例えば、300[mm])に十分対応した長さである。
定着ローラー163は、第1駆動部M1に接続されている。第1駆動部M1は、例えばブラシレスモーターを含んでいる。このとき、制御部500は、第1駆動部M1のU、V、Wの各相に印加する電圧の大きさおよび向きを制御することにより、各相の巻線に流れる電流を制御する。第1駆動部M1の電流制御には、例えばインバーター回路およびPWM(Pulse Width Modulation)回路を使用することができる。定着ローラー163は、この第1駆動部M1から動力が伝達されることにより、例えば図4のR方向、すなわち時計回りに回転駆動される。定着ローラー163の周速度は、例えば300~700[mm/s]程度である。定着ベルト162は、この定着ローラー163の回転に従動して回転(移動)する。したがって、定着ローラー163は、定着ベルト162を介してヒーター1611によって間接的に加熱されることになる。
加圧ローラー164は、加圧部材として機能する。加圧ローラー164は、例えば、内側から順に、円筒形の金属からなる芯金1641、その表面に形成されたシリコーンゴムまたは発泡シリコーンゴム等の素材からなる弾性層1642、および離型層(不図示)を有している。加圧ローラー164の外径、軸方向の長さおよび弾性層1642の厚さは、例えば、定着ローラー163の外径、軸方向の長さおよび弾性層1632の厚さと略同じである。加圧ローラー164の外径、軸方向の長さおよび弾性層1642の厚さと、定着ローラー163の外径、軸方向の長さおよび弾性層1632の厚さとが異なっていてもよい。例えば、加圧ローラー164の弾性層1642の厚さが、定着ローラー163の弾性層1632の厚さよりも小さくなっていてもよく、弾性層1642の厚さが3[mm]程度であってもよい。
加圧ローラー164は、第2駆動部M2に接続されている。第2駆動部M2は、例えばブラシレスモーターを含んでいる。このとき、制御部500は、第2駆動部M2のU、V、Wの各相に印加する電圧の大きさおよび向きを制御することにより、各相の巻線に流れる電流を制御する。第2駆動部M2の電流制御には、例えばインバーター回路およびPWM回路を使用することができる。加圧ローラー164は、この第2駆動部M2から動力が伝達されることにより、例えば、上記R方向とは反対の方向、すなわち反時計回りに回転駆動される。加圧ローラー164の周速度は、例えば300~700[mm/s]程度である。
定着ローラー163および加圧ローラー164は、定着ベルト162を介して互いに圧接されており、定着ローラー163と加圧ローラー164との間、より具体的には、定着ベルト162と加圧ローラー164との間に定着ニップ部Nが形成される。この定着ニップ部Nで、画像形成部130で形成されたトナー画像が用紙に定着される。トナー画像の定着は、制御部500により設定された定着条件下で行われる。定着条件は、例えば、定着ニップ部Nの温度、定着ニップ部Nの幅(以下、ニップ幅という。)、定着ニップ部Nにかかる圧力(以下、ニップ圧力という。)および定着ニップ部Nに生じるせん断力等を調整することにより設定される。
本実施形態では、定着部160を、少なくとも第1の定着条件および第2の定着条件に設定することができる。例えば、初期状態では、定着部160が第1の定着条件に設定されており、後加工装置200が所定の後加工をトナー画像に施すとき、制御部500により、定着部160の設定が第2の定着条件へと変更される。
第2の定着条件では、例えば、第1の定着条件に比べて、定着ニップ部Nにおける加圧ローラー164の移動速度と定着ローラー163の移動速度との差が小さくなっている。このとき、第1の定着条件で定着が行われる場合に比べて、定着ニップ部Nに生じるせん断力が小さくなる。例えば、第1の定着条件では、加圧ローラー164が回転駆動され、定着ベルト162および定着ローラー163は、この加圧ローラー164の回転に従動する。即ち、第1駆動部M1および第2駆動部M2のうち、第2駆動部M2のみが動作する。このとき、定着ニップ部Nでは、定着ローラー163の移動速度に比べて、加圧ローラー164の移動速度が速くなる。一方、第2の定着条件では、定着ローラー163および加圧ローラー164の両方が回転駆動される。即ち、第1駆動部M1および第2駆動部M2の両方が動作する。これにより、第1の定着条件に比べて、定着ローラー163の周速度を上げ、定着ニップ部Nにおける加圧ローラー164の移動速度と定着ローラー163の移動速度との差を小さくすることができる。
あるいは、第2の定着条件では、第1の定着条件に比べて、定着ニップ部Nに生じる熱量が小さくなっている。例えば、第2の定着条件での定着ニップ部Nの温度を、第1の定着条件での定着ニップ部Nの温度に比べて低くすることにより、定着ニップ部Nに生じる熱量を小さくすることができる。例えば、第2の定着条件でのニップ幅を、第1の定着条件でのニップ幅に比べて小さくすることにより、定着ニップ部Nに生じる熱量を小さくすることができる。例えば、第2の定着条件でのニップ圧力を、第1の定着条件でのニップ圧力に比べて小さくすることにより、定着ニップ部Nに生じる熱量を小さくすることができる。第2の定着条件では、定着ニップ部Nの温度、ニップ幅およびニップ圧力のいずれか1つが変更されていてもよく、2つ以上が変更されていてもよい。また、第2の定着条件では、定着ニップ部Nに生じるせん断力および熱量がともに小さくなっていてもよい。
画像形成システム10では、後加工装置200により所定の後加工がトナー画像に施されるとき、定着部160は、このような第2の定着条件下でトナー画像を用紙に定着させる。詳細は後述するが、これにより、第1の定着条件下での定着に比べて、第2の定着条件では、定着後にトナー画像上に染み出す離型剤の量が少なくなる。
進入ガイド165は、画像形成部130から搬送された用紙の定着ニップ部Nへの進入をガイドする。進入ガイド165は、画像形成部130から定着部160へ至る搬送路から定着ニップ部Nへ向けて配置されている。即ち、進入ガイド165は、定着ニップ部Nの入口近傍に配置されている。
分離部166は、定着ニップ部Nの出口近傍に配置されている。この分離部166は、定着ベルト162からの用紙の分離を補助している。分離部166は、例えば、エアー分離により定着ベルト162から用紙を分離する。この分離部166は、例えば、ファンおよびダクトを含んでいる。分離部166は、例えば、用紙が定着ニップ部Nを通過するタイミングに合わせて、所定の風量のエアーを用紙の先端(搬送方向の先端)に吹き付ける。分離部166で発生するエアー風量は、例えば、制御部500により制御される。例えば、定着部160が第1の定着条件に設定されているときの分離部166のエアー風量と、定着部160が第2の定着条件に設定されているときの分離部166のエアー風量とが異なっていてもよい。制御部500は、定着部160の設定を第1の定着条件から第2の定着条件に変更したときに、エアー風量が大きくなるように分離部166を制御することが好ましい。
<後加工装置200の構成>
後加工装置200では、用紙に定着されたトナー画像または用紙に後加工が施される。画像形成装置100から後加工装置200への用紙の搬送は、例えば、自動または手動で行われる。後加工装置200で行われる加工は、例えば、用紙に定着されたトナー画像への加工材料の塗布、接着または貼り付け等を含んでおり、具体的には、ニス加工、箔押し加工、ラミネート加工または加飾加工等である。加飾加工は、例えば、メッキ、蒸着、UV(Ultra Violet)塗装または粒子の接着等である。粒子は、例えば、金属粒子等の光沢を有する粒子である。後加工装置200は、ニス加工を行うとき、トナー画像上にニスを塗布する。後加工装置200は、箔押し加工を行うとき、箔押し材をトナー画像に接着する。後加工装置200は、ラミネート加工を行うとき、ラミネートフィルムをトナー画像に貼り合わせる。後加工装置200は、加飾加工を行うとき、加飾材をトナー画像に接着する。例えば、後加工装置200が、用紙に定着されたトナー画像に加工材料の塗布、接着または貼り付け等を行うとき、制御部500は、この情報を事前に取得し、定着部160の設定を第2の定着条件に変更する。
後加工装置200で行われる加工は、上記で例示した以外の加工であってもよい。後加工装置200で行われる加工は、例えば、トナー画像への加工材料の塗布、接着および貼り付け等を含んでいなくてもよく、具体的には、用紙の折り加工、裁断加工またはステープル加工等であってもよい。あるいは、画像形成装置100から排出された用紙は、後加工装置200に搬送されなくてもよい。例えば、後加工装置200が行う加工が、トナー画像への加工材料の塗布、接着および貼り付け等を含まないとき、あるいは、トナー画像への後加工が行われないとき、制御部500は、定着部160の設定を第1の定着条件に維持する。
<画像形成装置100の制御方法>
次に、制御部500による画像形成装置100の制御方法を説明する。
図5は、制御部500による画像形成装置100の制御方法の一例を表すフローチャートである。図5のフローチャートに示した処理は、例えば、画像形成装置100にプログラムとして記憶されており、制御部500により実行される。
例えば、制御部500は、まず、定着部160を第1の定着条件に設定する(ステップS101)。第1の定着条件の設定は、例えば、定着ニップ部Nの温度の設定、ニップ幅の設定、ニップ圧力の設定、および定着ローラー163、加圧ローラー164各々の周速度の設定等を含んでいる。
次いで、制御部500は、トナー画像または用紙に施される後加工の情報を取得する(ステップS102)。後加工の情報は、例えば、使用者により制御部500に入力される。続いて、このステップS102で取得された後加工の情報に基づいて、制御部500は、定着部160の設定変更の要否を判断する(ステップS103,S104)。定着部160の設定変更の要否の判断は、例えば、以下のように行われる。
まず、制御部500は、ステップS102で取得された後加工の情報に基づいて、トナー画像または用紙に後加工が施されるかどうかを判断する。トナー画像または用紙に後加工が施されないとき(ステップS103:NO)、例えば、画像形成装置100から排出された用紙が後加工装置200に搬送されないとき、制御部500は定着部160の設定を変更せず、第1の定着条件下で用紙にトナー画像を定着させる(ステップS106)。この用紙は画像形成装置100から排出され、印刷が終了する。
一方、トナー画像または用紙に後加工が施されるとき(ステップS103:YES)、例えば、画像形成装置100から排出された用紙が後加工装置200に搬送されるとき、制御部500は、この後加工が所定の後加工に該当するかどうかを判断する(ステップS104)。所定の後加工は、例えば、用紙に定着されたトナー画像への加工材料の塗布、接着または貼り付け等を含む加工であり、具体的には、ニス加工、箔押し加工、ラミネート加工または加飾加工等である。用紙に定着されたトナー画像に、このような所定の後加工が施されるとき(ステップS104:YES)、制御部500は定着部160の設定を第1の定着条件から第2の定着条件に変更する(ステップS105)。この後、制御部500は、第2の定着条件下で用紙にトナー画像を定着させる(ステップS106)。例えば、制御部500は、定着部160の設定を第1の定着条件から第2の定着条件に変更したとき、エアー風量が大きくなるように、分離部166の設定も変更する。定着後の用紙は、画像形成装置100から排出された後、後加工装置200に搬送され、所定の後加工が施される。
画像形成装置100から排出された後の用紙に、所定の後加工以外の後加工、例えば、折り加工、裁断加工またはステープル加工等が施されるとき(ステップS104:NO)、制御部500は定着部160の設定を変更せず、第1の定着条件下で用紙にトナー画像を定着させる(ステップS106)。定着後の用紙は、画像形成装置100から排出された後、後加工装置200に搬送され、所定の後加工以外の後加工が施される。
このようにして所定枚数の用紙の印刷を行った後、制御部500は処理を終了する(エンド)。
<画像形成システム10の作用効果>
本実施形態の画像形成システム10では、後加工装置200でトナー画像に所定の後加工が施されるとき、制御部500が、予めこの情報を取得し、定着部160の設定を第1の定着条件から第2の定着条件に変更する。第2の定着条件では、例えば、第1の定着条件に比べて、定着ニップ部Nにおける加圧ローラー164の移動速度と定着ローラー163の移動速度との差が小さくなっている。あるいは、第2の定着条件では、第1の定着条件に比べて、定着ニップ部Nに生じる熱量が小さくなっている。定着部160が、このような第2の定着条件下でトナー画像を用紙に定着させると、第1の定着条件下での定着に比べて、定着後にトナー画像上に染み出す離型剤の量が少なくなる。これにより、離型剤が後加工に及ぼす影響が小さくなり、離型剤に起因した画像品質の低下を抑えることができる。以下、この作用効果について説明する。
図6は、トナー画像上の離型剤の量と、後加工を施した後の画像品質との関係を表している。この後加工は、ニス加工である。離型剤の量は、トナー画像上のワックスの量、具体的にはスチレンの量をFT-IR(Fourier Transform Infrared Spectroscopy)を用いて測定することにより求めた。FT-IRには、日本分光社製のFT/IR―4600を使用した。規定の定着条件下で定着を行ったときのトナー画像上のワックスの量を100%として、トナー画像上の離型剤の量の規格化を行った。後述の図7および図8についても、同様に、この規格化を行った。画像品質は、目視により評価した。ランク1.5以上の画像品質を許容範囲とした。
図6に示すように、トナー画像上の離型剤の量が多くなるに連れて、画像品質が低下する。これは、用紙にトナー画像を定着させるとき、トナーに内包されている離型剤がトナー画像上に染み出し、この離型剤が後加工に影響を及ぼすためである。例えば、ニス加工の際には、トナー画像上の離型剤によりニスがはじかれ、画像品質が低下する。例えば、ニス加工では、トナー画像上の離型剤の量が90%以下のとき、画像品質を許容範囲に維持することができる(図6)。例えば、箔押し加工、ラミネート加工および加飾加工の際には、トナー画像上の離型剤により箔押し材、ラミネートフィルムおよび加飾材がトナー画像に接着しにくくなり、画像品質が低下する。例えば、トナー画像上の離型剤の量が、箔押し加工では92%以下、ラミネート加工および加飾加工では93%以下のとき、画像品質を許容範囲に維持することができる。なお、折り加工、裁断加工またはステープル加工等の後加工は、画像品質への影響が小さい。
このような画像品質の問題に対し、画像形成システム10では、後加工装置200が所定の後加工を行うとき、定着部160の設定を第1の定着条件から第2の定着条件に変更するようにした。これにより、第1の定着条件で定着を行う場合に比べて、定着後にトナー画像上に染み出す離型剤の量が少なくなる。
例えば、定着ニップ部Nにおける加圧ローラー164の移動速度と定着ローラー163の移動速度との差を小さくすることにより、定着ニップ部Nに生じるせん断力が小さくなる。即ち、第2の定着条件で用紙にトナー画像を定着させると、第1の定着条件での定着に比べて、定着ニップ部Nでトナーが引き延ばされにくくなる。したがって、用紙にトナー画像を定着させる際に、トナー画像上に染み出す離型剤の量が少なくなる。
例えば、定着ニップ部Nの温度を低くすることにより、あるいは、ニップ幅またはニップ圧力を小さくすることにより、定着ニップ部Nに生じる熱量が小さくなる。即ち、第2の定着条件で用紙にトナー画像を定着させると、第1の定着条件での定着に比べて、定着ニップ部Nでトナーが溶融しにくくなる。したがって、用紙にトナー画像を定着させる際に、トナー画像上に染み出す離型剤の量が少なくなる。
図7は、定着ニップ部Nにおける加圧ローラー164の移動速度と定着ローラー163の移動速度との差dと、トナー画像上の離型剤の量との関係を表している。図7中、実線は定着部160を第1の定着条件に設定したときの結果を表し、破線は、このときよりも定着ニップ部Nの温度を20度低くしたときの結果を表す。D1は、定着部160を第1の定着条件に設定したときの差dである。
図7に示すように、差dをD1よりも小さくすることにより(d<D1)、トナー画像上に染み出す離型剤の量が少なくなる。差dをD1よりも大きくすることにより(d>D1)、トナー画像上に染み出す離型剤の量が多くなる。また、第1の定着条件に比べて定着ニップ部Nの温度を低くすることにより、トナー画像上に染み出す離型剤の量が少なくなる。
図8は、ニップ幅およびニップ圧力と、トナー画像上の離型剤の量との関係を表している。定着部160を第1の定着条件に設定したときのニップ幅およびニップ圧力を100%として、ニップ幅およびニップ圧力が表されている。
図8に示すように、ニップ幅またはニップ圧力を小さくすることにより、トナー画像上に染み出す離型剤の量が少なくなる。
このように画像形成システム10では、後加工装置200が所定の後加工を行うとき、トナー画像上に染み出す離型剤の量が少なくなるように、事前に定着部160の定着条件が変更される。これにより、トナー画像上に染み出た離型剤が後加工に及ぼす影響が小さくなり、離型剤に起因した画像品質の低下を抑えることができる。
また、画像形成システム10では、画像形成装置100から排出された用紙に後加工が施されないとき、または、所定の後加工以外の後加工が施されるときには、定着部160の設定は第1の定着条件に維持される。このため、トナー画像上の離型剤の量の減少に起因する不具合の発生を抑えることができる。例えば、トナー画像上の離型剤の量の減少に起因するジャムの発生を抑えることができる。また、印刷後の用紙が積載されるとき、トナー画像上の離型剤の量の減少に起因する用紙間のはりつきおよび画像の乱れ等を抑えることができる。
更に、定着部160の設定を第2の定着条件に変更したとき、分離部166の分離能力を高めることが好ましい。具体的には、分離部166のエアー風量を大きくすることが好ましい。これにより、トナー画像上の離型剤の量の減少に伴う離型性の低下を抑えることができる。また、定着部160の定着条件の設定に応じて、分離部166の分離能力を変更することにより、例えば、エアー風量の増大に起因した消費電力の増加を抑えることが可能となる。
以上のように、本実施形態の画像形成システム10では、トナー画像が定着された用紙に後加工が施されたときにも、画像品質の低下を抑えることが可能となる。特に、印字率が高いパターンを印刷するとき、トナー画像上の離型剤の量が多くなりやすい。このため、画像形成システム10を用いることにより、効果的に画像品質の低下を抑えることができる。また、表面が平滑な用紙、例えば、コート紙への印刷を行うとき、トナー画像上に染み出した離型剤の影響が大きくなりやすい。このため、画像形成システム10を用いることにより、効果的に画像品質の低下を抑えることができる。
以上のように、実施形態において、定着部160および画像形成装置100について説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
例えば、上述の例では、定着部160が定着ベルト162を有する場合について例示したが、そのような場合に限定されず、本発明は、定着部160が定着ベルト162を有しない構成にも適用できる。その場合、定着ローラー163が定着部材として機能する。
また、上述の例では、制御部500が定着条件を制御する場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されず、定着部が制御部を有し、定着部の制御部がトナー付着量を制御するように構成されてもよい。
また、上述の例では、定着部160が第1の定着条件または第2の定着条件に設定される場合について説明したが、定着部160の定着条件は、3つ以上から選択されるようになっていてもよい。例えば、後加工装置200によりニス加工が行われるときの定着条件の設定と、ラミネート加工が行われるときの定着条件の設定とが異なっていてもよい。
また、上述した実施形態に係る画像形成装置100における処理は、上記のフローチャートのステップ以外のステップを含んでもよく、あるいは、上述したステップのうちの一部を含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、画像形成装置100の制御プログラムは、USBメモリー、フレキシブルディスク、CD-ROMなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネットなどのネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリーやストレージなどに転送され記憶される。また、この制御プログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
10 画像形成システム、
100 画像形成装置、
110 画像読取部、
120 画像処理部、
130 画像形成部、
140 給紙部、
150 用紙搬送部、
160 定着部、
160S 非接触温度センサー、
161 加熱ローラー、
1611 ヒーター、
162 定着ベルト、
163 定着ローラー、
164 加圧ローラー、
165 進入ガイド、
166 分離部、
200 後加工装置、
300 通信部、
400 操作表示部、
500 制御部、
510 CPU、
520 補助記憶部、
530 RAM、
540 ROM、
M1 第1駆動部、
M2 第2駆動部、
N 定着ニップ部。

Claims (15)

  1. 離型剤を含むトナー画像を形成する画像形成部と、
    定着部材および加圧部材を有するとともに、前記定着部材と前記加圧部材との間の定着ニップ部において、第1の定着条件で前記トナー画像を記録材に定着させる定着部と、
    前記記録材に定着された前記トナー画像に所定の後加工が施される情報を予め取得し、前記情報に応じて、前記定着部の設定を前記第1の定着条件とは異なる第2の定着条件に変更する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1の定着条件での前記定着ニップ部の幅よりも前記第2の定着条件での前記定着ニップ部の幅が小さくなるように、前記定着部を制御し、
    前記第2の定着条件では、前記定着ニップ部に生じる熱量が前記第1の定着条件での前記熱量よりも小さくなる、画像形成装置。
  2. 前記定着ニップ部から前記記録材を離間させる分離部を更に有し、
    前記制御部は、前記定着部を前記第2の定着条件に変更するとき、前記分離部を制御して前記分離部の分離能力を変更する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着部が前記第2の定着条件に設定されているときの前記分離部の分離能力は、前記定着部が前記第1の定着条件に設定されているときの前記分離部の分離能力よりも高くなっている、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 離型剤を含むトナー画像を形成する画像形成部と、
    定着部材および加圧部材を有するとともに、前記定着部材と前記加圧部材との間の定着ニップ部において、第1の定着条件で前記トナー画像を記録材に定着させる定着部と、
    前記定着ニップ部から前記記録材を離間させる分離部と、
    前記記録材に定着された前記トナー画像に所定の後加工が施される情報を予め取得し、前記情報に応じて、前記定着部の設定を前記第1の定着条件とは異なる第2の定着条件に変更する制御部と、を備え、
    前記第2の定着条件では、前記定着ニップ部における前記加圧部材の移動速度と前記定着部材の移動速度との差が前記第1の定着条件での前記差よりも小さくなり、
    前記第1の定着条件および前記第2の定着条件では、前記定着ニップ部の温度は同じであり、
    前記制御部は、前記定着部を前記第2の定着条件に変更するとき、前記定着部が前記第1の定着条件に設定されているときの前記分離部の分離能力よりも高くなるように、前記分離部を制御する、画像形成装置。
  5. 前記定着部材を駆動させる第1駆動部と、前記加圧部材を駆動させる第2駆動部とを更に有し、
    前記制御部は、前記第2の定着条件での前記差が前記第1の定着条件での前記差よりも小さくなるように、前記第1駆動部および前記第2駆動部を制御する、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記第1の定着条件での前記定着部材の移動速度よりも、前記第2の定着条件での前記定着部材の移動速度を上げるように、前記第1駆動部を制御する、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の定着条件での前記定着ニップ部の幅よりも前記第2の定着条件での前記定着ニップ部の幅が小さくなるように、前記定着部を制御する、請求項4~6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記第1の定着条件での前記定着ニップ部の温度よりも前記第2の定着条件での前記定着ニップ部の温度が低くなるように、前記定着部を制御する、請求項1~のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記第1の定着条件で前記定着ニップ部にかかる圧力よりも前記第2の定着条件で前記定着ニップ部にかかる圧力が小さくなるように、前記定着部を制御する、請求項1~8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記分離部は、前記定着ニップ部にエアーを吹き付け、
    前記制御部は、前記定着部が前記第1の定着条件に設定されているときの前記分離部のエアー風量よりも、前記定着部が前記第2の定着条件に設定されているときの前記分離部のエアー風量が大きくなるように、前記分離部を制御する、請求項2~4のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 請求項1~10のいずれかに記載の画像形成装置と、
    前記記録材に定着された前記トナー画像に前記後加工を施す、後加工装置と、を備える画像形成システム。
  12. 所定の前記後加工は、ニス加工、ラミネート加工、箔押し加工および加飾加工の少なくともいずれか1つを含む、請求項11に記載の画像形成システム。
  13. 離型剤を含むトナー画像を形成する画像形成部と、
    定着部材および加圧部材を有するとともに、前記定着部材と前記加圧部材との間の定着ニップ部において、第1の定着条件で前記トナー画像を記録材に定着させる定着部と、を備えた画像形成装置を制御する制御方法であって、
    前記記録材に定着された前記トナー画像に施される後加工の情報を予め取得するステップ(a)と、
    前記ステップ(a)で取得された前記情報に基づいて、前記定着部の設定を前記第1の定着条件とは異なる第2の定着条件に変更するか判断するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)で、前記定着部の設定を前記第2の定着条件に変更すると判断したとき、前記第1の定着条件での前記定着ニップ部の幅よりも前記第2の定着条件での前記定着ニップ部の幅が小さくなるように、前記定着部を制御し、前記定着ニップ部に生じる熱量を前記第1の定着条件よりも小さくして、前記トナー画像を前記記録材に定着させるステップ(c)と、
    を含む画像形成装置の制御方法。
  14. 離型剤を含むトナー画像を形成する画像形成部と、
    定着部材および加圧部材を有するとともに、前記定着部材と前記加圧部材との間の定着ニップ部において、第1の定着条件で前記トナー画像を記録材に定着させる定着部と、
    前記定着ニップ部から前記記録材を離間させる分離部と、を備えた画像形成装置を制御する制御方法であって、
    前記記録材に定着された前記トナー画像に施される後加工の情報を予め取得するステップ(a)と、
    前記ステップ(a)で取得された前記情報に基づいて、前記定着部の設定を前記第1の定着条件とは異なる第2の定着条件に変更するか判断するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)で、前記定着部の設定を前記第2の定着条件に変更すると判断したとき、前記定着ニップ部での前記加圧部材の移動速度と前記定着部材の移動速度との差を前記第1の定着条件よりも小さくし、かつ、前記定着ニップ部の温度を前記第1の定着条件と同じにして、前記トナー画像を前記記録材に定着させるステップ(c)と、
    前記ステップ(b)で、前記定着部の設定を前記第2の定着条件に変更すると判断したとき、前記定着部が前記第1の定着条件に設定されているときの前記分離部の分離能力よりも高くなるように、前記分離部を制御するステップ(d)と、
    を含む画像形成装置の制御方法。
  15. 請求項13または14に記載の制御方法を、画像形成装置を制御するコンピューターに実行させるための画像形成装置の制御プログラム。
JP2020036157A 2020-03-03 2020-03-03 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム Active JP7494489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020036157A JP7494489B2 (ja) 2020-03-03 2020-03-03 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020036157A JP7494489B2 (ja) 2020-03-03 2020-03-03 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021139983A JP2021139983A (ja) 2021-09-16
JP7494489B2 true JP7494489B2 (ja) 2024-06-04

Family

ID=77668440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020036157A Active JP7494489B2 (ja) 2020-03-03 2020-03-03 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7494489B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009053421A (ja) 2007-08-27 2009-03-12 Ricoh Co Ltd 加熱装置、熱定着装置、熱伝熱装置および画像形成装置
JP2013061634A (ja) 2011-08-23 2013-04-04 Canon Inc 画像加熱装置
JP2014106280A (ja) 2012-11-26 2014-06-09 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2018045078A (ja) 2016-09-14 2018-03-22 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置、色材制御装置、および色材制御プログラム
JP2019069554A (ja) 2017-10-10 2019-05-09 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成システム及びプログラム
JP2019211674A (ja) 2018-06-06 2019-12-12 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御プログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009053421A (ja) 2007-08-27 2009-03-12 Ricoh Co Ltd 加熱装置、熱定着装置、熱伝熱装置および画像形成装置
JP2013061634A (ja) 2011-08-23 2013-04-04 Canon Inc 画像加熱装置
JP2014106280A (ja) 2012-11-26 2014-06-09 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2018045078A (ja) 2016-09-14 2018-03-22 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置、色材制御装置、および色材制御プログラム
JP2019069554A (ja) 2017-10-10 2019-05-09 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成システム及びプログラム
JP2019211674A (ja) 2018-06-06 2019-12-12 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021139983A (ja) 2021-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6000706B2 (ja) 画像加熱装置
JP2005049563A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011145314A (ja) 画像形成装置
JP7494489B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム
JP2006227486A (ja) 画像形成装置
JP7255201B2 (ja) 画像形成装置
JP2009271231A (ja) 画像形成装置
JP2019211674A (ja) 画像形成装置および制御プログラム
JP4701051B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2019101253A (ja) 画像形成装置および距離制御方法
US10527979B2 (en) Image forming apparatus and control program
JP2010191380A (ja) 定着装置及びこれを搭載する画像形成装置
JP2008281606A (ja) 画像形成装置
JP5046807B2 (ja) 画像形成装置
US10386758B2 (en) Image forming apparatus
JP7243297B2 (ja) 画像形成装置
JP5862626B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7180361B2 (ja) 定着装置、画像形成装置および制御方法
JP7310399B2 (ja) 画像形成装置、ならびに画像形成装置の制御方法および制御プログラム
US20230314988A1 (en) Fixing apparatus
JP7130431B2 (ja) 画像形成装置
JP5178940B2 (ja) 画像形成装置
JP2024010975A (ja) 画像形成システム
JP2023074756A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2013041149A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7494489

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150