JP7407795B2 - 薬液投与装置および薬液投与装置の制御方法 - Google Patents

薬液投与装置および薬液投与装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、薬液投与装置および薬液投与装置の制御方法に関する。
近年、皮下注射や静脈内注射などによって、患者の体内に薬液を持続的に投与する治療法が行われている。例えば、糖尿病患者に対する治療法として、患者の体内に微量のインスリンを持続的に投与する治療が実施されている。この治療法に用いられる薬液投与装置の一例として、下記特許文献1に示すものがある。
下記特許文献1に示す薬液投与装置は、生体内に薬液を注入する注入部材(カニューレ)を備えた注入部(注入ディスポ部)と、注入部材に薬液を送液する送液部材(送液ディスポ部および送液リユース部)に送液する送液器を備えた送液部と、注入部と送液部との連結分離を検出する検出部と、送液器の動作を制御する制御部とを有する。検出部は、注入ディスポ部の筐体の一面に備えられた当接部材と、送液ディスポ部の連結部の一面に設けられたスイッチを含んでいる。
このような構成の薬液投与装置によれば、制御部において、注入部と送液部とが連結した状態であることを検出部が検出した結果に基づき、送液器による投与動作を制限すれば、生体内への意図しない薬液の投与が防止できるとしている。
国際公開第2016/075976号
しかしながら以上のような注入部と送液部とが分離可能に連結する薬液投与装置においては、これらが連結された状態であっても、注入部に設けられたカニューレと、送液部に設けられた送液器の送液管との接続状態が良好であるとは限らない。また、連結後、カニューレと送液管との接続状態が不安定な場合に、これらの接続部分から薬液が漏れ出すことが懸念され、カニューレと送液管との接続の不具合が精度の高い薬液投与を阻害する要因となっていた。
そこで本発明は、カニューレと送液管との接続状態を検知することが可能な薬液投与装置を提供すること、および精度の高い薬液投与が可能な薬液投与装置の制御方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の薬液投与装置は、皮膚に接着するクレードルに対して装置本体を装着することで使用する薬液投与装置に関する。装置本体は、薬液が充填されるリザーバと、リザーバから延設された送液管と、リザーバからの薬液の排出を制御する演算部と、を筐体内に収容し、送液管の先端部を筐体外へ露出させる嵌合部を備える。クレードルは、皮下に穿刺挿入されるカニューレ部と、嵌合部と接続する嵌入端部を有する接続ポートとを有する。薬液投与装置は、さらに、嵌合部と接続ポートとの接続を検知する接続検知装置を備える。
本発明によれば、カニューレと送液管との接続状態を検知することが可能な薬液投与装置を提供すること、および精度の高い薬液投与が可能な薬液投与装置の制御方法を提供することができる。
第1実施形態の薬液投与装置の全体構成を説明するための分解斜視図である。 第1実施形態の薬液投与装置の要部の平面図である。 第1実施形態の薬液投与装置のブロック図である。 第1実施形態の薬液投与装置における装置本体の斜視図である。 第1実施形態の薬液投与装置におけるクレードルに対する装置本体の装着を説明するための斜視図である。 第1実施形態の薬液投与装置の要部を抜粋した断面図(その1)である。 第1実施形態の薬液投与装置の要部を抜粋した断面図(その2)である。 第1実施形態の薬液投与装置に設けられた接続検知装置を説明する拡大断面図(その1)である。 第1実施形態の薬液投与装置に設けられた接続検知装置を説明する拡大断面図(その2)である。 第1実施形態の薬液投与装置の制御方法を説明するフローチャートである。 第2実施形態の薬液投与装置の要部を抜粋した断面図(その1)である。 第2実施形態の薬液投与装置の要部を抜粋した断面図(その2)である。 第2実施形態の薬液投与装置のブロック図である。
以下、本発明を適用した各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施形態においては、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
≪第1実施形態≫
<薬液投与装置の構成>
図1は、第1実施形態の薬液投与装置1の全体構成を説明するための分解斜視図である。図2は、第1実施形態の薬液投与装置1の要部の平面図である。また図3は、第1実施形態の薬液投与装置1のブロック図である。これらの図に示す薬液投与装置1は、患者の体内に薬液を持続的に投与するための装置である。この薬液投与装置1は、インスリン、鎮痛薬、抗癌治療薬、HIV薬、鉄キレート薬、肺高血圧症治療薬等を投与できる。
このような薬液投与装置1は、装置本体20、クレードル30、クレードル30に設置される投与ポート40、装置本体20と投与ポート40に設けられた接続検知装置50、およびリモートコントローラ60を有する。このうち装置本体20は、リユース部20aとディスポ部20bとに結合可能に分離できる。図2は、装置本体20のディスポ部20b、クレードル30、および投与ポート40の平面図に相当する。
以下、これらの図に基づいて、薬液投与装置1の詳細な構成を、装置本体20を構成するリユース部20aおよびディスポ部20b、クレードル30、投与ポート40、接続検知装置50、リモートコントローラ60の順に説明する。
なお、装置本体20が、クレードル30の第1端から第2端に向かう方向にスライドすることで、装着される。この方向(装着方向)を第1の方向Xとし、第1の方向Xと直交し、薬液投与装置1の薬液投与時における装置本体20とクレードル30が重なる方向とも直交する方向を第2の方向Y(幅方向)とする。すなわち、第2の方向Yは、薬液投与装置1の薬液投与時において生体表面と略平行となる方向である。装置本体20とクレードル30が重なる方向、すなわち第1の方向Xと第2の方向Yとも直交する方向を第3の方向Z(上下方向)とする。ここで、第3の方向Zは、薬液投与装置1の薬液投与時において生体表面と直交する方向である。すなわち、第3の方向Zの下側は生体表面に向かう方向である。
[リユース部20a(装置本体20)]
リユース部20aは、蓋体11と、回路基板12と、送液駆動部13と、を有する。リユース部20aは、装置本体20の電子制御機能が集約的に配置された部分である。このリユース部20aは、図1に示した蓋体11の内部に、電子制御機能を収容して構成されている。蓋体11の内部には、回路基板12と、送液駆動部13と、を収容する。回路基板12には、本体出力部14、本体通信部15、および本体演算部16が設けられている。送液駆動部13は、モータや歯車部等を有する。またリユース部20aには、以降に説明する接続検知装置50のセンサ52が電子制御機能として設けられている。
-蓋体11-
蓋体11は、以降に説明するディスポ部20bの筐体21と嵌合するものであり、第3の方向Zの上側の面は、薬液投与装置1の天面となる。筐体11のディスポ部20bに向かう主面側(第3の方向Zの下側)は、上述した電子制御機能が収容された構成となっている。ここで、主面とは、リユース部20aとディスポ部20bとの接続面を指す。
-回路基板12-
回路基板12は、蓋体11内に固定されたもので、上述した送液駆動部13、本体出力部14、本体通信部15、本体演算部16、およびセンサ52を相互に接続する状態で、これらを搭載する。またこの回路基板12は、以降に説明するディスポ部20bに配置される電池23aからの電力を、配線を介して各部に供給するための電源部(図示省略)を備えている。
-送液駆動部13-
送液駆動部13は、ディスポ部20bに設けられたリザーバ22の押し子を駆動させるものである。この送液駆動部13は、例えば電池によって駆動されるモータおよび、モータの駆動によって連動して回転する複数段の歯車で構成されている。なお、送液駆動部13は、これらの構成に限らず、リザーバ22から薬液を排出させる機構を有するものであればよい。
-本体出力部14-
本体出力部14は、警報Wを出力する。この本体出力部14が出力する警報Wとしては、例えば振動または音などを単独で、またはこれらを併用して発するものが適用され、さらに光を発するものであってもよい。
-本体通信部15-
本体通信部15は、ペアリングされたリモートコントローラ60との間で無線通信を行う部分である。この本体通信部15は、発信部と受信部とを有し、所定の波長帯域の電波を使った無線通信を行う部分であり、特に極超短波またはマイクロ波を用いた無線通信を行う。
ここでは、本体通信部15において、通信距離が100m前後の無線通信が行われることとする。具体的には、ZigBee(IEEE802.15.4:周波数2.4GHz)、Bluetooth(登録商標:IEEE802.15.1:周波数2.4GHz)、無線LAN(IEEE802.11a/b/g:周波数2.4GHz,5GHz)等の規格化された無線通信技術が適用される。
-本体演算部16-
本体演算部16は、ペアリングされたリモートコントローラ60から送信された信号、およびセンサ52で取得した信号に基づいて、送液駆動部13の動作を制御することにより、リザーバ22からの薬液の排出を制御する。また本体演算部16は、本体出力部14、および本体通信部15の動作を制御する。このような本体演算部16は、例えばここでの図示を省略したCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備えたものである。本体演算部16によって実行される、薬液投与の制御は、以降の薬液投与装置の制御方法において詳細に説明する。
[ディスポ部20b(装置本体20)]
ディスポ部20bは、筐体21と、この筐体21の内部に収納されたリザーバ22、および電池ボックス23を備えている。筐体21の上面(主面側)は、リユース部20aの蓋体11によって覆われる。
-筐体21-
筐体21は、上面視で略矩形状である長方体であり、いずれの角部も丸く形成されている。筐体21は、使用時において、クレードル30上に対向する筐体底面21dと、筐体底面21dの周囲においてリユース部20a側(第3の方向Zの上側)に向かって立設する筐体側面部21eとを有する。筐体底面21dおよび筐体側面部21eで取り囲まれる空間は、収納部21aを形成する。収納部21aは後述のリザーバ22や電池23a等を収容する。収納部21aは、平箱形状の筐体21の主面側を大きく開口した凹状部である。すなわち、収納部21aは、リユース部20aに向かって開口している。このような筐体21は、収納部21aの開口が、リユース部20aの蓋体11によって閉塞される。平箱形状の筐体21の底面における角部のうちの1箇所には、該底面の一部を、第3の方向Zの上方向に向かって凹ませた裏面収納部21bが設けられる。収納部21aの容積は、裏面収納部21bの容積よりも大きい。また裏面収納部21bの底面26は、筐体21内において、主面側に向かって凸となっている。より詳細には、裏面収納部21bの底面26は、少なくとも壁部25の高さに応じて筐体底面21dから収納部21aの開口側にも向かって凹んでいる。これらの収納部21aと裏面収納部21bとを隔てる壁部25には、裏面収納部21b側に露出する嵌合部21cが形成されている。また、裏面収納部21bは、以降に説明するクレードル30に設置された状態の投与ポート40が収容される。
嵌合部21cは、壁部25上に設けられている。嵌合部21cは、壁部25から裏面収納部21b側に向かって突出する略円筒形状の筒孔28と、接続針管22bとを有する。接続針管22bは、送液管22aに流体接続するとともに、筒孔28の軸方向略中心において、裏面収納部21b側に露出する。接続針管22bは、リザーバ22から延設された送液管22aの先端部であり、送液管22aと一体で形成されてもよい。筒孔28の中心軸は、収納部21aの底面あるいは、筐体底面21dと略平行とされている。筒孔28は、壁部25から、接続針管22bの周囲を囲むように突出することで、接続針管22bを保護する。接続針管22bは、筒孔28内において壁部25から第1の方向Xの第2端部側に向けて突出する。
-リザーバ22-
リザーバ22は、患者に投与する薬液が内部に貯留された外筒と、外筒に嵌入されるガスケットを備える押し子とを備えるシリンジ形状を有している。リザーバ22は、筐体21における収納部21a内に収納される。リザーバ22の外筒の先端には薬液の排出ポートが設けられており、排出ポートを介して送液管22aが接続されている。なお、リザーバ22は、シリンジ形状に限定されることはなく、ソフトバック等の種々の形状を採用できる。
図4は、第1実施形態の薬液投与装置における装置本体20の斜視図であって、リユース部20aとディスポ部20bとを結合させた装置本体20を、ディスポ部20bの裏面収納部21b側から見た図である。この図に示すように、送液管22aの先端は、装置本体20のディスポ部20bの筐体21に形成された嵌合部21c(筒孔28)の略中央において、裏面収納部21b側に引き出された状態となっている。筒孔28及び接続針管22bは、クレードル30に装置本体20が取り付けられる第1の方向Xの第2端部側に向かって突出している。
図1~図3に戻り、リザーバ22の押し子の端部には歯車が設けられており、リユース部20aとディスポ部20bとを結合させた状態において、押し子の端部に設けた歯車は、リユース部20aを構成する送液駆動部13の歯車と嵌合される。これにより、送液駆動部13の駆動によってリザーバ22の押し子が外筒に押し込まれ、外筒の排出ポートを介して送液管22aの先端(接続針管22b)から薬液が排出される構成となっている。
-電池ボックス23-
電池ボックス23は、リユース部20aを構成する送液駆動部13およびその他の構成要素の電源となる電池23aを収納するものであり、筐体21の収納部21aに対して固定されている。この電池ボックス23は、内部に収納した電池23aを、リユース部20aの回路基板12に設けられた電源部に接続するための電極を備えている。なお、この電池ボックス23および電池23aは、リユース部20aの構成要素として設けられてもよい。
[クレードル30]
クレードル30は、接着部32と、載置面部31aと、側壁部31bとを有し、後述の投与ポート40が取り付けられる。クレードル30は、皮膚に接着させて用いられる。クレードル30は、投与ポート40を保持すると共に、上述したリユース部20aとディスポ部20bとを結合させた状態の装置本体20が装着される。皮膚表面上に接着されたクレードル30に対して、クレードル30上において第1の方向Xの第2端部側に向かって装置本体20をスライドさせることで、装置本体20がクレードル30に取り付けられる。このようなクレードル30は、載置面部31aと、側壁部31bと、接着部32とを備えている。
-接着部32-
接着部32は、載置面部31aにおいて、装置本体20が装着される側とは逆側の面に設けられた軟質のシート部材であり、皮膚に対する接着性を有する。この接着部32は、載置面部31aの裏面(皮膚側の面)において、後述する投与ポート40のカニューレ部41を突出させる貫通孔31dを避けて、載置面部31aの広い範囲に設けられている。
-載置面部31a、側壁部31b-
クレードル30は、装置本体20を担持可能に構成される。クレードル30は、略平板状の載置面部31aと、側壁部31bとを有している。載置面部31aは、上面視で角部が湾曲した略矩形状に形成されている。クレードル30に装置本体20が装着されると、載置面部31a上には、装置本体20における筐体21が載置される。
上面視で略矩形状の載置面部31aの少なくとも3つの辺には、載置面部31aに対して略垂直に立設する側壁部31bが形成されている。このため、載置面部31aから皮膚とは反対方向へ、複数の側壁が立設している。載置面部31aの第1の方向Xの第1端部側の辺には、載置面部31aに対して略垂直に連続する側壁部を有していない。すなわち、この位置において、載置面部31aは開放されている。
図5は、第1実施形態の薬液投与装置1におけるクレードル30に対する装置本体20の装着を説明するための斜視図である。この図に示すように、クレードル30に装置本体20を装着させる際には、載置面部31aに対し、側壁部31bを有しない側から第1の方向Xの第2端部側に向かって装置本体20をスライドさせる。
また図1、図2、および図5に示すように、載置面部31aは、投与ポート40を保持するための保持部31cを備えている。保持部31cは、載置面部31aの上面視において、第1の方向Xの第2端部側の領域に設けられている。保持部31cは、後述の貫通孔31dの周囲において、載置面部31aから立設する複数のリブである。図示しない穿刺装置により、カニューレ部41を皮膚に穿刺挿入する際に、投与ポート40を保持部31cに嵌合させることで、カニューレ部41及び投与ポート40をクレードル30に保持させる。
載置面部31aは、貫通孔31dを有する。カニューレ部41は貫通孔31dを通じて皮膚に穿刺挿入される。貫通孔31dの周囲には、皮膚とは反対方向に立設するリブが設けられ、リブは、投与ポート40の下面を支持する。
図6は、第1実施形態の薬液投与装置の要部を抜粋した断面図(その1)であって、投与ポート40を保持した状態のクレードル30に装置本体20を装着する直前の投与ポート40付近の断面図である。また、図7は、第1実施形態の薬液投与装置の要部を抜粋した断面図(その2)であって、投与ポート40を保持したクレードル30に装置本体20を装着した状態においての投与ポート40付近の断面図である。
[投与ポート40]
装置本体20のリザーバ22から供給された薬液は、投与ポート40を通じて患者に投与される。投与ポート40は、患者の皮膚に穿刺されるカニューレ部41を保持し、クレードル30における載置面部31aの保持部31cに保持される。このような投与ポート40は、略円筒形状のカニューレポート42と、カニューレポート42の天面に位置する蓋部材43およびシール部材44と、装置本体20と接続する接続ポート45と、接続ポート45の端面を封止するキャップ46とを備えている。また投与ポート40には、以降に説明する接続検知装置50を構成する被検出部51が設けられている。
-カニューレ部41-
カニューレ部41は、生体に穿刺された状態においてインスリンなどの薬液を生体に導入するための管状部材ある。このようなカニューレ部41は、例えば、樹脂材料によって形成される。カニューレ部41を形成する樹脂材料として、例えば、ポリウレタン、ナイロン、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)などを使用することができる。図示しない穿刺装置を用いて、カニューレ部41は内針400とともに生体内に挿入される。カニューレ部41が生体内に挿入された後に、穿刺装置はクレードル30から取り外され、廃棄される。
-カニューレポート42-
カニューレポート42は、略円筒形状の本体部を有し、カニューレ部41を保持する。カニューレ部41は、カニューレポート中空部42aの下面に、カニューレ部41を保持する。カニューレ部41の近位端部は、薬液投与装置1の側面視において、第3の方向Zの上方向に向かって拡大する漏斗形状に成形され、カニューレポート中空部42a内の固定部に固定されている。投与ポート40をクレードル30に保持させた状態において、カニューレ部41の遠位端(すなわち、カニューレの先端)は、カニューレポート42の下面を通じて、貫通孔31dからクレードル30の下面を超えて突出している。カニューレポート42の天面は、蓋部材43と、その内側のシール部材44とによって液密に封止される。薬液投与装置1の使用時において、カニューレポート42の天面は、底面26に対向する。
-蓋部材43-
蓋部材43は、シール部材44とともに、カニューレポート42の天面開口を封止する。蓋部材43には、カニューレ部41の軸方向と同軸上に貫通穴43aを有する。この貫通穴43aを有するカニューレポート42、およびカニューレ部41内に、内針400が挿通可能な構成となっている(図6参照)。
-シール部材44-
シール部材44は、カニューレ部41内に内針400を挿し込むことができるように構成されるとともに、内針400が蓋部材43の貫通穴43aから抜去された後にカニューレ部41内から薬液が漏れ出ることを防止する。シール部材44の材料としては、例えばゴム等が挙げられる。
-接続ポート45-
接続ポート45は、カニューレポート42の側周部から延設されるとともに、カニューレポート中空部42aと連続する空間を有する接続ポート本体部49と、接続ポート本体部49の一端部を形成する開口部47と、開口部47を液密に封止するキャップ46と、を有する。薬液投与装置1の使用状態において、接続ポート本体部49の第1の方向Xの第1端部側は、嵌合部21cに嵌入する嵌入端部48となる。嵌入端部48は、端面がキャップ46で覆われている。すなわち、開口部47は、キャップ46で閉塞されている。接続ポート45とカニューレポート42とは、接続ポート45の第1の方向Xの第2端側開口を通じて、連通している。本実施形態では、接続ポート45は中空部を有する略円筒形状をなしている。接続ポート45における、第1の方向Xの第1端側は、開口部47 を有する。装置本体20をクレードル30に装着した状態において、接続ポート45の開口部47は、嵌合部21cに嵌入される。これにより、装置本体20とクレードル30とが接続され、装置本体20から送液された薬液は、接続ポート45および、カニューレポート42を通じてカニューレ部41まで送達される。
-キャップ46-
キャップ46は、接続ポート45の開口部を液密に封止する。キャップ46は、キャップ周面46aを挟んで、一端側にキャップ端面46b、他端側に開口を有する略円筒形状の部材である。キャップ46は、開口部47端面から第1の方向Xの第2端側方向に向かって、開口部47の外周及び端面を覆うようにして取り付けられる。より詳細には、キャップ周面46aは、接続ポート45(あるいは、開口部47)の外周上に設けられた係合溝部と係合する。これにより、接続ポート45が嵌合部21cに挿入された状態において、接続ポート45と嵌合部21cとの間のシール部材としても機能する。キャップ端面46bは平面形状でもよいが、シール性を高めるために接続ポート45の開口形状に沿ってリブを設けてもよい。装置本体20をクレードル30に装着させると、接続針管22bが、キャップ端面46bを貫通する。これにより、送液管22a、接続ポート45、カニューレポート42、およびカニューレ部41が連通した送液路が形成される。
このようなキャップ46は、次の(i)~(iii)の特性を備えた材料によって形成されていることが好ましい。(i)接続ポート45の外側から接続針管22bの先端を挿入することができる。(ii)挿し込まれた接続針管22bの先端と接続ポート45との間を液密に保つことができる。(iii)接続針管22bが挿し込まれることによってキャップ46に形成された穴は、接続針管22bが抜去された後に塞がる。以上のような(i)~(iii)の特性を備えた材料としては、例えばゴム等が挙げられる。
[接続検知装置50]
図8は、第1実施形態の薬液投与装置1に設けられた接続検知装置50を説明する拡大断面図(その1)であって、投与ポート40における円筒形状の接続ポート45の軸方向(すなわち、第1の方向X)に沿った断面図である。また図9は、第1実施形態の薬液投与装置1に設けられた接続検知装置50を説明する拡大断面図(その2)であって、投与ポート40における円筒形状の接続ポート45の軸方向を法線とした面の(すなわち、第2の方向Yに沿った)断面図である。図8および図9とも、投与ポート40を保持したクレードル30に装置本体20を装着した状態の図である。以下、図8および図9と、先の図6および図7に基づいて接続検知装置50の構成を説明する。
これらの図に示す接続検知装置50は、投与ポート40が設置されたクレードル30に対して装置本体20を装着させた場合に、装置本体20の嵌合部21cに投与ポート40の接続ポート45が嵌入されたことを検知するための装置である。このような接続検知装置50は、投与ポート40に設けられた被検出部51と、装置本体20に設けられた検知部としてのセンサ52とによって構成されている
-被検出部51-
被検出部51は、薬液投与装置1の使用状態において、装置本体20と投与ポート40とが接近する部位、あるいは、接触する部位に配置される。被検出部51は、投与ポート40に設けられる。より詳細には、被検出部51は、接続ポート45における、第1の方向Xの第1端部側の領域に配置される。被検出部51は、投与ポート40における接続ポート45の開口部47に配置される。あるいは、被検出部51は、開口部47の外周に配置される。これらの場合、被検出部51を、キャップ46に被検出部51を設けることが好ましい。この場合、キャップ周面46aに磁性部材を含む樹脂を配置することで、被検出部51を形成できる。より詳細には、キャップ46の製造時に、キャップ周面46aの全周にわたって、層状の磁性部51aを成型する。これにより、開口部47の外周面を覆う被検出部51とすることができるため、キャップ46の取付けの向きによらず検出が可能になる。このような磁性材料としては、鉄、コバルト、ニッケル、フェライトなどの磁性粉を使用できる。キャップ46の材料としては、各種ゴム材料や加硫剤等の添加剤を適宜用いることができる。
-センサ52-
センサ52は、嵌合部21cへの接続ポート45の嵌入を検知するための検知部として設けられたもので、被検出部51の種類に応じて設定される。被検知部51を磁性部51aとした場合、センサ52は、磁場(磁界)の大きさを検知できればよく、さらに磁場の方向を計測できる磁気センサ52aであってもよい。このような磁気センサ52aは、例えば磁気抵抗素子やホール素子であってよい。磁気センサ52aは、投与ポート40が設置されたクレードル30に対して装置本体20を正常に装着させた状態において、投与ポート40に設けた磁性部51aの磁力を検出可能な位置に取り付けられている。
このような磁気センサ52aは、例えば装置本体20のリユース部20aから、ディスポ部20bにおける嵌合部21cの周壁に向かって垂下される状態で配置されている。検出可能な状態において、磁気センサ52aの検知部は収納部21aに配置され、被検出部51は裏面収納部21bに配置される。磁気センサ52aの検知部は、収納部21a内において、筒孔28の周面に沿った領域の少なくとも一部に配置される。これにより、装置本体20を構成するリユース部20aの位置を基準とした接続検知が可能となるため、位置決め精度を向上させることができる。
装置本体20とクレードル30とが正しい位置で接続すると、磁気センサ52aは、光筐体21底面を挟んで、磁性部51aと対向する。このような磁気センサ52aは、磁性部51aに対向させる状態で、複数設けられていることが好ましい。この場合、磁性部51aは開口部47を中心の中心軸を囲むように配置され、かつ、各磁気センサ52aと、磁性部51aと、の対向状態が同一であることが好ましい。これにより、各磁気センサ52aで検出された磁力の強さが均一となることで、磁性部51aが囲む軸と、略円筒形の接続ポート45の中心軸とがほぼ平行であることを検知できる。
[リモートコントローラ60]
リモートコントローラ60は、装置本体20の駆動を操作するものである。リモートコントローラ60は、表示部61、操作部62、コントローラ出力部63、コントローラ通信部64、およびこれらを制御するコントローラ演算部65を備えている。これらを有するリモートコントローラ60は、スマートフォン等の携帯端末に専用プログラムをインストールしたものでもよい。各構成要素の詳細は次のようである。
-表示部61-
表示部61は、装置本体20の駆動に関する各種の設定内容、次に説明する操作部62による入力内容、また装置本体20での投与履歴等を表示する。
-操作部62-
操作部62は、装置本体20によるインスリンの投与設定、装置本体20の制御の実行や停止、および表示部61での表示内容の選択などをユーザが入力するためのユーザインターフェース部分である。このような操作部62は、例えばキーパッドや、表示部61の表示面に設けたタッチパネルであってもよい。操作部62が、タッチパネルである場合、表示部61は、タッチパネル用の選択ボタンやテンキーなどを表示する。
-コントローラ出力部63-
コントローラ出力部63は、以降に説明するコントローラ演算部65からの指示により、警報Wを出力する。このコントローラ出力部63は、警報Wとして、例えば振動、音、発光などを単独で、または併用して発するものが適用される。
-コントローラ通信部64-
コントローラ通信部64は、ペアリングされた装置本体20との通信を行う部分である。このコントローラ通信部64は、発信部と受信部とで構成されている。このコントローラ通信部64は、装置本体20側の本体通信部15との間で無線通信を行う部分であり、本体通信部15と同様の規格化された無線通信技術が適用される。
-コントローラ演算部65-
コントローラ演算部65は、操作部62において入力された各種の設定を表示部61に表示させ、また各種の設定をントローラ通信部64から装置本体20に送信させ、またコントローラ出力部63に対して警報Wを出力させる。
以上のようなコントローラ演算部65は、例えばここでの図示を省略したCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備えたものである。このようなコントローラ演算部65によって前述の入力、表示、通信、出力が実行される。
<薬液投与装置1の使用手順>
次に、以上説明した構成の薬液投与装置1を使用する場合の手順を説明する。先ず薬液投与装置1のユーザは、薬液投与装置1による薬液投与を実施するに先立ち、リユース部20aと、リザーバ22に薬液を充填したディスポ部20bとを結合させ、装置本体20を組み立てる。これにより、ディスポ部20bに配置された電池23aからの電力が、リユース部20aの回路基板12に設けられた電源部に供給され、リユース部20aに設けられた本体演算部16が起動する。この状態で、本体演算部16は、所定のプログラムを実行しユーザからのプライミング命令を待つ。
次に、薬液投与装置1のユーザは、リモートコントローラ60の操作部62の操作により、リザーバ22に充填した薬液を、リザーバ22の外筒から引き出された送液管22a内を満たすように押し出し、接続針管22bの先端から空気を排出させるプライミングを実施させる。なお、リザーバ22から引き出された送液管22a内に予め薬液が満たされたディスポ部20bを準備することで、リユース部20aとディスポ部20bを結合させた際にプライミングを実行しなくてもよい。
また図6を参照し、薬液投与装置1のユーザは、クレードル30に対して投与ポート40を設置する。この際、ユーザは、先ず接着部32によりクレードル30を皮膚に対して接着させる。次に、図示しない穿刺装置等の専用治具を用いて、クレードル30の保持部31cに所定状態で投与ポート40を設置する。これにより投与ポート40のカニューレ部41とカニューレ部41内の内針400とが、ユーザの皮膚に対して穿刺挿入した状態とする。その後、専用治具を投与ポート40から離脱させることにより、カニューレ部41の内部から内針400を抜去し、カニューレ部41を皮下に留置する。
次に、図5を参照し、投与ポート40が設置されたクレードル30に対して、プライミング実行済みの装置本体20を装着する。その後、ユーザは、リモートコントローラ60を操作し、薬液の投与を開始する入力を行う。薬液投与開始の入力に応じて、以降に説明する薬液投与装置の制御方法のプログラムが実行される。
<薬液投与装置1の制御方法>
図10は、第1実施形態に係る薬液投与装置1の制御方法を説明するためのフローチャートである。この図を用いて説明する薬液投与装置1の制御方法は、図3を用いて説明した薬液投与装置1の本体演算部16を構成する各装置のCPUが、ROMやRAMに記録されたプログラムを実行することにより実現される。以下、図3および必要図を参照しつつ、図10のフローチャートに示す順に、薬液投与装置1の制御方法を説明する。
[ステップS101]
ステップS101において、本体演算部16は、本体通信部15が薬液の投与を開始する指示を受信したか否かの判断を実施する。薬液の投与を開始する指示は、ユーザによるリモートコントローラ60の操作部62からの入力に基づく指示であって、操作部62から入力された投与開始の指示の情報は、コントローラ通信部64から本体通信部15に送信される。本体演算部16は、本体通信部15が、投与開始の指示を受信した(YES)と判断するまで待機し、投与開始の指示を受信した(YES)と判断した場合に、次のステップS102に進む。
[ステップS102]
ステップS102において、本体演算部16は、センサ52からの信号を参照し、装置本体20の嵌合部21cに、投与ポート40の接続ポート45が嵌入され、接続針管22bとカニューレ部41とが正常に接続されたか否かを判断する。この際、本体演算部16は、センサ52からの信号強度が、予め設定された閾値を超えている、または閾値以上である場合には、正常に接続された(YES)と判断する。一方、本体演算部16は、センサ52からの信号強度が、予め設定された閾値以下である、または閾値を超えていない場合には、正常に接続されていない(NO)と判断する。
なお、装置本体20に複数のセンサ52が設けられている場合、各センサ52に設定されている閾値は同一の値である必要はない。この場合、装置本体20のディスポ部20bの筐体21における嵌合部21cに対し、投与ポート40の接続ポート45が正常に嵌入された状態において、各センサ52で検知される信号強度が予め実験的に取得されていることとする。そして、取得された値に基づいて、各センサ52で検出される信号強度の閾値が設定されていることとする。ここで、嵌合部21cに対して接続ポート45が正常に嵌入された状態とは、略円筒形状の嵌合部21cに円筒形状の接続ポート45を嵌入させた状態において、それぞれの中心軸が略平行な状態であることとする。
この場合、本体演算部16は、各センサ52からの信号強度の全てが、それぞれに予め設定された閾値を超えている、または閾値以上である場合には、正常に接続された(YES)と判断し、それ以外の場合には正常に接続されていない(NO)と判断する。
そして、正常に接続された(YES)と判断した場合には、ステップS103に進み、正常に接続されていない(NO)と判断した場合にはステップS104に進む。
[ステップS103]
ステップS103において、本体演算部16は、送液駆動部13の駆動によりリザーバ22から薬液を排出する送液処理を開始し、一連の処理を終了させる。
[ステップS104]
一方、ステップS104において、本体演算部16は、本体出力部14に対して警報の出力を指示する。これにより、本体出力部14が警報を出力し、薬液投与装置1のユーザに対して、カニューレ部41と接続針管22bとが正常に接続されていないことを通知し、投与ポート40が設置されたクレードル30に対する装置本体20の装着のし直しを促す。
また、本体演算部16は、本体通信部15に対して、接続不良の送信の実施を指示する。これにより、本体通信部15は、コントローラ通信部64に対して接続不良の通知を送信する。コントローラ演算部65は、コントローラ通信部64が接続不良の通知を受信したことにより、コントローラ出力部63に対して警報の出力を指示する。これにより、コントローラ出力部63が警報を出力し、薬液投与装置1のユーザに対して、カニューレ部41と接続針管22bとが正常に接続されていないことを通知することで、投与ポート40が設置されたクレードル30と、装置本体20との装着のやり直しを促す。その後、一連の処理を終了させる。ここで、装置本体20と、投与ポート40付きのクレードル30とを、ユーザが再接続することが必要な場合、センサ52は、被検出部51からの信号がオフになったことを検知することで、ステップS102に戻るようにしてもよい。あるいは、ステップS103で送液処理が開始された後、すなわち送液中に亘って、嵌合部21cと接続ポート45との接続状態を、センサ52により常にモニタリングするようにしてもよい。
<第1実施形態の効果>
以上説明した第1実施形態の薬液投与装置1は、投与ポート40における接続ポート45を囲む状態で磁性部51aを設け、装置本体20において接続ポート45が嵌入される嵌合部21cに対向する位置に磁気センサ52aを設けた構成である。このため、嵌合部21cに対する接続ポート45の嵌入状態を、磁気センサ52aからの信号強度によって直接的に検出することができる。またこれにより、嵌合部21cに保持された接続針管22bと、接続ポート45との接続を検知することが可能である。また複数の磁気センサ52aを設けることにより、嵌合部21cに対して接続ポート45が平行に嵌入した状態であるか否かを検知することができる。
この結果、装置本体20を、クレードル30に装着した場合に、投与ポート40に保持されたカニューレ部41と、嵌合部21cとの接続不良を検知し、薬液投与装置1のユーザに装着のし直しを促すことが可能である。またこれにより、薬液投与装置1において、装置本体20と投与ポート40との接続部分からの薬液の漏れを防止できると共に、精度の高い薬液投与を実施することが可能になる。
≪第2実施形態≫
<薬液投与装置の構成>
図11は、第2実施形態の薬液投与装置2の要部を抜粋した断面図(その1)である。また図12は、第2実施形態の薬液投与装置2の要部を抜粋した断面図(その2)である。さらに図13は、第2実施形態の薬液投与装置2のブロック図である。これらの図に示す第2実施形態の薬液投与装置2が、第1実施形態の薬液投与装置1と異なるところは、接続検知装置70の構成にあり、他の構成要素は同一である。したがって、ここでは、接続検知装置70の構成のみを説明する。
[接続検知装置70]
接続検知装置70は、投与ポート40が設置されたクレードル30に対して装置本体20を装着させた場合に、嵌合部21cに接続ポート45が嵌入されたことを検知するための装置である。このような接続検知装置70は、投与ポート40に設けられたスイッチ押圧部材71と、装置本体20に設けられた検知部としてのマイクロスイッチ72と、装置本体20のディスポ部20bに設けられた中間部材73、および突出部材74とによって構成されている。なお、薬液投与装置2は、これらの部材が複数設けられていてもよい。以下、各構成を説明する。
-スイッチ押圧部材71-
スイッチ押圧部材71は、次に説明するマイクロスイッチ72を押圧するためのものである。このようなスイッチ押圧部材71は、投与ポート40における接続ポート45の第1の方向Xの第1端面に設けられる。ここでは一例として、接続ポート45の開口端を延長した位置において、スイッチ押圧部材71が、キャップ46に保持される状態で設けられていることとする。より詳細には、スイッチ押圧部材71は、キャップ端面46bに設けられた凸状部71aである。凸状部71aは、第1の方向Xにおいて、開口部47の開口縁を延長した位置と、少なくとも凸状部71aの一部が重なるように設けられるのが好ましい。凸状部71aは、開口部47の開口縁のうち、第3の方向Zの上側の領域に設けられるのが好ましい。これにより、リユース部20aから延設される後述のマイクロスイッチ72を配置しやすくなる。装置本体20を構成するリユース部20aの位置を基準とした接続検知が可能となるため、位置決め精度を向上させることができる。凸状部71aは、キャップ46よりも固い材料から形成されるのが好ましい。なお、スイッチ押圧部材71は、キャップ46による接続ポート45の封止状態や、嵌合部21cに対する接続ポート45の嵌入を阻害しないことが重要である。また、スイッチ押圧部材71は、キャップ46の一部を変形したものや、キャップ46と同時に成型されてもよい。あるいは、スイッチ押圧部材71は、キャップ46とは別体のものであってもよい。
薬液投与装置2が複数のスイッチ押圧部材71を有する場合、各スイッチ押圧部材71は、接続ポート45の開口端を延長した各位置に設けられている。各スイッチ押圧部材71は、互いに離れた位置に設けられることが好ましく、キャップ端面46bまたは接続ポート45の開口部端面の中心に対して対称となるように配置される。
-マイクロスイッチ72-
マイクロスイッチ72は、嵌合部21cへの接続ポート45の嵌入を検知するための検知部として設けられる。このマイクロスイッチ72は、投与ポート40が設置されたクレードル30に対して装置本体20をスライドさせながら装着させる場合に、スイッチ押圧部材71によって、直接的または間接的に押圧される位置に配置される。このとき、嵌合部21cの筒孔28の底面28aには、先に説明したスイッチ押圧部材71と対向する位置に、検知中継部Aが設けられている。
マイクロスイッチ72は、例えば、装置本体20のリユース部20aから、ディスポ部20bに向かって垂下される状態で配置されている。薬液投与装置2の使用状態において、検知中継部Aを介して、マイクロスイッチ72は収納部21aに配置され、スイッチ押圧部材71は裏面収納部21bに配置される。マイクロスイッチ72は、検知中継部Aからの応答を検出することで、嵌合部21cへの接続ポート45の嵌入を検知する。スイッチ押圧部材71が複数設けられている場合であれば、それぞれのスイッチ押圧部材71に対応する位置に、それぞれマイクロスイッチ72が設けられていることとする。この場合、嵌合部21cに対して接続ポート45が正常に嵌入された状態、すなわち嵌合部21cに略円筒形状の接続ポート45を嵌入させた状態において、それぞれの中心軸が略平行な状態で、各スイッチ押圧部材71が対応する各マイクロスイッチ72を押圧するように、複数のマイクロスイッチが配置されていることとする。これにより、装置本体20を構成するリユース部20aの位置を基準とした接続検知が可能となるため、位置決め精度を向上させることができる。
またマイクロスイッチ72は、本体演算部16と接続されている。さらにマイクロスイッチ72は、投与ポート40が設置されたクレードル30に対して装置本体20をスライドさせながら装着させた場合に、投与ポート40のスイッチ押圧部材71によって直接的または間接的に押圧されることによりオンとなる。なお、マイクロスイッチ72は、このような場合にオンとなれば、リユース部20aに設けられていてもよい。
-検知中継部A-
検知中継部Aは、使い捨て部材(投与ポート40が接続したクレードル30、ディスポ部20b)とリユース部20aとの間において、押圧部材71からの入力をマイクロスイッチ72に直接的または間接的に伝える。マイクロスイッチ72に対向する位置において、装置本体20のディスポ部20bにおける嵌合部21cの底面の少なくとも1箇所に設けられている。検知中継部Aは、押圧部材71及び/またはマイクロスイッチ72の数や位置に応じて設けられる。検知中継部Aは、ディスポ部20b上に設けられた開口であってもよいが、好ましくは、該開口が可撓性を有する中間部材73で、液密に塞がれているのが好ましい。中間部材73は、膜状であっても、栓体状であってもよい。中間部材73は、投与ポート40が設置されたクレードル30に対して装置本体20をスライドさせながら装着させる場合に、先に説明したスイッチ押圧部材71によって押圧されて、マイクロスイッチ72側に突出する。このような中間部材73は、例えばゴム部材によって形成される。
-突出部材74-
検知中継部Aは、中間部材73の他に、更に突出部材74を有してもよい。突出部材74は、中間部材73のマイクロスイッチ72側に向かう面に設けられたものであって、投与ポート40が設置されたクレードル30に対して装置本体20をスライドさせながら装着させる場合に、マイクロスイッチ72を直接押圧する。突出部材74は、マイクロスイッチ72の検出方法に応じて、スイッチ押圧部材71からの入力を確実に伝えられるものから選択される。スイッチ押圧部材71からの応力をマイクロスイッチ72に伝達しやすくするために、突出部材74を中間部材73よりも硬い材料で形成してもよい。あるいは、突出部材74と、マイクロスイッチ72と、を公知の検出方法を利用した接触センサとしてもよい。
<薬液投与装置2の使用手順および薬液投与装置2の制御方法>
以上説明した構成の薬液投与装置2を使用する場合の手順は、第1実施形態の薬液投与装置1を使用する場合の手順と同様に実施される。このため、ここでの説明は省略する。
<薬液投与装置2の制御方法>
第2実施形態に係る薬液投与装置2の制御方法は、第1実施形態の薬液投与装置1の制御方法と同様に実施される。ただし、図10のフローチャートを用いて説明したステップS102において実施する、送液管22aとカニューレ部41とが正常に接続されたか否かの判断は、次のように行われる。すなわち本体演算部16は、マイクロスイッチ72がオンとなった場合に、正常に接続された(YES)と判断し、マイクロスイッチ72がオンとなっていなければ正常に接続されていない(NO)と判断する。
なお、投与ポート40に複数のマイクロスイッチ72が設けられている場合、本体演算部16は、各接続検知装置70のマイクロスイッチ72が全てオンとなった場合に、正常に接続された(YES)と判断し、それ以外の場合には正常に接続されていない(NO)と判断する。
<第2実施形態の効果>
以上説明した第2実施形態の薬液投与装置2では、投与ポート40における接続ポート45の先端にスイッチ押圧部材71を設け、装置本体20において接続ポート45が嵌入される嵌合部21cに対向する位置にマイクロスイッチ72を設けた構成である。このため、嵌合部21cに対する接続ポート45の嵌入状態を、マイクロスイッチ72のオン/オフによって直接的に検出することができる。またこれにより、嵌合部21cに保持された接続針管22bと、接続ポート45に連通するカニューレ部41との接続を検知することが可能である。また複数組のスイッチ押圧部材71とマイクロスイッチ72とを設けることにより、嵌合部21cに対して接続ポート45が平行に嵌入した状態であるか否かを検知することができる。
この結果、第1実施形態と同様に、装置本体20を投与ポート40が設置されたクレードル30に装着した場合に、投与ポート40に保持されたカニューレ部41と、リザーバ22から延設された接続針管22bとの接続不良を検知し、薬液投与装置2のユーザに装着のし直しを促すことが可能である。すなわち、嵌入端部48と接続針管22bとの接続を、接続部の近傍で検出することができる。これにより、薬液投与装置2において、装置本体20と投与ポート40との接続部分からの薬液の漏れを防止すると共に、精度の高い薬液投与を実施することが可能になる。
1,2…薬液投与装置
14…本体出力部
15…本体通信部
16…本体演算部
20…装置本体
21c…嵌合部
22…リザーバ
22a…送液管
22b…接続針管
30…クレードル
40…投与ポート
41…カニューレ部
45…接続ポート
50,70…接続検知装置
51a…磁性部材
52a…磁気センサ(検知部)
60…リモートコントローラ
63…コントローラ出力部
64…コントローラ通信部
71…スイッチ押圧部材
72…マイクロスイッチ(検知部)

Claims (14)

  1. 薬液が充填されるリザーバと、前記リザーバから延設された送液管と、前記リザーバからの薬液の排出を制御する演算部と、を筐体内に収容し、前記送液管の先端部を筐体外へ露出させる嵌合部を更に有する装置本体と、
    皮下に穿刺挿入されるカニューレ部と、前記嵌合部と接続する嵌入端部を有する接続ポートと、を保持するクレードルと、
    前記嵌合部と前記接続ポートとの接続を検知する接続検知装置と、を備え、
    前記演算部は、前記接続検知装置からの信号に基づいて前記リザーバから薬液の排出を制御し、
    前記接続検知装置は、
    前記接続ポートの嵌入端部に設けられた被検出部と、前記嵌合部の周辺領域、または、前記嵌合部のいずれかに設けられた検知部としてのセンサとを有し、
    前記被検出部は、前記嵌合部と嵌合する位置に設けられている
    ことを特徴する薬液投与装置。
  2. 前記演算部は、前記接続検知装置の検知部からの信号に基づいて前記嵌合部に前記接続ポートが嵌入したと判断した場合に、前記リザーバからの薬液の排出を実施する
    請求項1に記載の薬液投与装置。
  3. 前記接続ポートの嵌入端部は、前記送液管が貫通可能なキャップで閉塞され、
    前記被検出部は、前記キャップに設けられる
    請求項1または2に記載の薬液投与装置。
  4. 前記被検出部が磁性体であり、前記センサが磁気センサである
    請求項1~3のうちの何れか1項に記載の薬液投与装置。
  5. 前記演算部は、前記センサからの信号が予め設定された閾値に達した場合に、前記嵌合部に前記接続ポートが嵌入したと判断する
    請求項に記載の薬液投与装置。
  6. 前記接続検知装置は、複数の前記磁気センサとを有し、
    前記演算部は、前記複数の磁気センサからの信号が予め設定された各閾値に達した場合に、前記嵌合部に前記接続ポートが嵌入したと判断する
    請求項4または5に記載の薬液投与装置。
  7. 前記磁性体は、前記接続ポートの開口部の中心軸を囲むように配置され、
    前記複数の磁気センサは、前記磁性体に対向して配置されている
    請求項6に記載の薬液投与装置。
  8. 前記被検出部が、スイッチ押圧部材であり、
    前記検知部が、前記接続ポートが前記嵌合部に嵌入された状態において前記スイッチ押圧部材によって押圧されるマイクロスイッチである、
    請求項に記載の薬液投与装置。
  9. 前記演算部は、前記マイクロスイッチが押圧された場合に、前記嵌合部に前記接続ポートが嵌入したと判断する
    請求項に記載の薬液投与装置。
  10. 前記接続検知装置は、複数の前記スイッチ押圧部材と、前記各スイッチ押圧部材に対応して設けられた複数の前記マイクロスイッチとを有し、
    前記演算部は、前記複数のマイクロスイッチが全て押圧された場合に、前記嵌合部に前記接続ポートが嵌入したと判断する
    請求項8または9に記載の薬液投与装置。
  11. 前記演算部からの指示によって警報を出力する出力部を備え、
    前記演算部は、前記嵌合部に前記接続ポートが嵌入されていないと判断した場合には、前記出力部に対して警報の出力を指示する
    請求項1~10のうちの何れか1項に記載の薬液投与装置。
  12. 前記装置本体に設けられた通信部と、
    前記通信部を介して前記リザーバからの薬液排出の制御を設定するためのリモートコントローラとを備え、
    前記リモートコントローラは、警報を出力する出力部を備え、
    前記演算部は、前記嵌合部に前記接続ポートが嵌入されていないと判断した場合には、前記通信部から前記リモートコントローラに対して前記リモートコントローラの出力部からの警報の出力を指示する
    請求項1~11のうちの何れか1項に記載の薬液投与装置。
  13. 薬液が充填されるリザーバと、前記リザーバから延設された送液管と、前記リザーバからの薬液の排出を制御する演算部と、を筐体内に収容し、前記送液管の先端部を筐体外へ露出させる嵌合部を更に有する装置本体と、
    皮下に穿刺挿入されるカニューレ部と、前記嵌合部と接続する嵌入端部を有する接続ポートと、を保持するクレードルと、
    前記接続ポートの嵌入端部において前記嵌合部と嵌合する位置に設けられた被検出部と、前記嵌合部の周辺領域、または、前記嵌合部のいずれかに設けられた検知部としてのセンサとを有し、前記嵌合部と前記接続ポートとの接続を検知する接続検知装置と、
    を備え、
    前記演算部は、前記接続検知装置からの信号に基づいて前記リザーバから薬液の排出を制御することを特徴する薬液投与装置の制御方法。
  14. 前記接続検知装置の検知部からの信号に基づいて前記嵌合部に前記接続ポートが嵌入したと判断した場合に、前記リザーバからの薬液の排出を実施する
    請求項13に記載の薬液投与装置の制御方法。
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