JP7355579B2 - タイヤモデルの評価方法及びタイヤモデルの作成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤモデルの評価方法及びタイヤモデルの作成方法に関する。
タイヤが路面上を転動すると、タイヤは路面との接触により生じた力を受けて振動する。このようなタイヤの振動は、車軸やサスペンション等の伝播経路を伝播して車両室内において騒音を発生させたり、タイヤから放射騒音を発生させたりする。
そこで、引用文献1では、有限要素法による固有値解析により、タイヤ断面2次モードにおける振動時の歪みエネルギーの分布を解析し、歪みエネルギーが大きい箇所をタイヤ性能の改良に影響が大きい部位に特定し、当該部位に歪みエネルギーを抑えるための対策を施し、騒音の低減を図ることが提案されている。
引用文献2では、所定周波数帯の中で所定ピッチ毎に周波数の異なる振動をタイヤの有限要素モデルに入力して周波数応答解析を行い、タイヤの振動を予測することが提案されている。
特開2002-205515号公報 特開2015-44484号公報
しかしながら、上記特許文献1では、固有値解析によって複数の固有振動数が取得されるが、固有振動数毎にタイヤ性能の改良に大きく影響する部位が異なることがある。また、上記特許文献2では、モデルに入力した振動の周波数毎に応答が取得されるが、周波数毎にタイヤ性能の改良に大きく影響する部位が異なることがある。
そのため、上記特許文献1や上記引用文献2では、固有振動数毎や周波数毎にタイヤ性能の改良に影響が大きい部位を特定し、特定した部位に対策を施す必要があり、作業工数が増大する。加えて、ある固有振動数や周波数について行った対策が他の固有振動数や周波数に影響を与えることがあり、複数の固有振動数や周波数の中から優先して対策するべき固有振動数や周波数の判断が困難な場合がある。特に、周波数が大きくなるにつれて固有モードが密集するため、高周波数領域では上記したような問題が顕著になる。
本発明は、以上の点に鑑み、着目している周波数帯に対して総合的にタイヤ性能の改良に影響が大きい部位を特定することができるタイヤモデルの評価方法及びタイヤの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のタイヤモデルの評価方法は、複数の要素に分割された有限要素モデルからなるタイヤモデルを評価する方法において、コンピュータが、前記タイヤモデルを用いた周波数応答解析によって、複数の周波数の振動について各周波数における前記各要素に設定された各節点又は前記各要素の第1物理量を取得する第1ステップと、前記コンピュータが、各周波数において取得した前記各節点又は前記各要素の前記第1物理量を前記節点毎又は前記要素毎に集約して物理量分布を求める第2ステップと、を含むものである。
また、本発明のタイヤの製造方法は、コンピュータが、上記タイヤモデルの評価方法を用いて求めた物理量分布からタイヤ性能を改良する部位を特定する第3ステップと、前記第3ステップで特定した部位の材料特性を変更して前記タイヤモデルを修正する第4ステップと、を含むものである。

本発明では、複数の周波数の振動をタイヤの有限要素モデルに入力して周波数応答解析を行う場合であっても、総合的にタイヤ性能の改良に大きく影響する部位を特定することができ、作業工数を抑えつつ当該部位を特定することができる。
第1実施形態の方法を示すフロー図 第1物理量の物理量分布の一例を示す図 第2実施形態の方法を示すフロー図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるタイヤモデルの評価方法を用いてタイヤ性能を改良するために有効な部位を特定する方法を示すフローチャートである。
本実施形態の方法は、コンピュータを用いて実施することができる方法であって、タイヤの有限要素モデル(以下、タイヤFEモデルという)を用いた周波数応答解析によって得られる第1物理量を用いて、タイヤFEモデルにおける第1物理量の分布を求める。
ます、ステップS1において、対象とするタイヤに対して、基準となるタイヤFEモデルを作成又は用意する。具体的には、自然平衡状態のタイヤ断面積を基準形状とし、この基準形状を有限要素にてモデルを作成して、内部構造を含むタイヤ断面形状を表すと共にメッシュ分割によって複数の要素に分割されたタイヤFEモデルを作成又は用意する。
次いで、ステップS2において、タイヤFEモデルを用いて周波数応答解析を実施するための条件を設定する。ここでは、例えば、周波数応答解析を行う周波数の範囲とタイヤFEモデルに入力する振動のピッチを設定するとともに、境界条件を設定する。境界条件としては、タイヤの内圧や仮想リムの軸に付与する荷重などが挙げられる。
次いで、ステップS3において、タイヤFEモデルを用いて周波数応答解析を実施する。具体的には、ステップS2において設定した周波数の範囲でステップS2において設定したピッチ毎に周波数の異なる振動を入力し、応答計算により入力した周波数毎にタイヤFEモデルの各節点又は各要素について第1物理量を取得する。
第1物理量とは、タイヤ性能を判断する際に基礎となる物理量であって、例えば、応力、歪み、応力及び歪みの少なくとも一方を用いて算出される物理量(例えば、歪みエネルギーや、歪みエネルギーを要素の体積で除した歪みエネルギー密度等)、振動速度、加速度、変位量等が挙げられる。応力、歪み、応力及び歪みの少なくとも一方を用いて算出される物理量は、要素毎に取得され、振動速度、加速度、変位量は、節点毎に取得される。なお、本実施形態では、第1物理量としてタイヤFEモデルの要素毎に歪みエネルギー密度を取得する。
次いで、ステップS4において、ステップS3で周波数毎に取得した第1物理量を節点毎又は要素毎に集約して物理量分布を取得する。例えば、ステップS3において全部でN個(Nは2以上の整数)の周波数の振動がタイヤFEモデルに入力され、n番目の周波数の振動がタイヤFEモデルに入力された時のi番目の要素の歪みエネルギー密度がF(i,n)とすると、周波数毎に取得した歪みエネルギー密度を要素毎に集約した物理量分布の関数A(i)は下記式(1)次のように表される。
式1
Figure 0007355579000001
なお、周波数毎に取得した第1物理量を節点毎又は要素毎に集約する場合、上記のように単に加算してもよく、上記のように加算したものをステップS3においてタイヤFEモデルに入力した周波数の個数Nで除して平均値を求めてもよい。また、周波数毎に重み係数を第1物理量に乗じてから節点毎又は要素毎に加算したり、その加算値を周波数の個数Nで除して平均値を求めたりしてもよい。
次いで、ステップS5において、得られた第1物理量の物理量分布が目的性能を達成しているか否か判定する。この判定は、種々の方法を採用することができる。一例を挙げると、物理量分布において歪みエネルギー密度が所定範囲を超える部位を特定し、当該部位を、タイヤ性能を改良するために材料特性の変更が有効な部位とすることができる。
次いで、物理量分布において第1物理量が所定範囲を超える部位がある場合(ステップS5のNo)、タイヤFEモデルが目的性能を達成していないとして、ステップS6に進み、ステップS5で特定した部位の材料特性を変更するようにタイヤFEモデルを修正する。
なお、ステップS4において取得した第1物理量の物理量分布について、タイヤFEモデル内の各節点又は各要素の第1物理量の最小値から最大値までを線形に表示ダイナミックレンジの階調(例えば、256階調)に階調を割り当てるようにして、図2に例示するように第1物理量の物理量分布を可視化してもよい。これにより、タイヤ性能を改良するために有効な部位を容易に特定することができる。
タイヤFEモデルを修正した後、ステップS3に戻って変更したタイヤFEモデルについて周波数応答解析を行って第1物理量を取得するとともに物理量分布を取得し(ステップS3~S4)、再び、物理量分布が目的性能を達成しているか否か判定する(ステップS5)。このようなタイヤFEモデルの修正(ステップS6)と、修正したタイヤFEモデルの物理量分布の取得(ステップS3~S4)と、取得した物理量分布が目的性能を達成しているか否か判定(ステップS5)とを、タイヤFEモデルが目標性能を達成するまで繰り返し実行する。
そして、物理量分布が目的性能を達成すると上記制御を終了し、得られたタイヤFEモデルに基づいてタイヤを製造する。
本実施形態では、タイヤFEモデルに対して複数の周波数の振動を入力して実施した周波数応答解析によって、各周波数における各節点又は各要素の第1物理量を取得し、各周波数における第1物理量を節点毎又は要素毎に集約して物理量分布を取得する。取得された物理量分布を用いることで注目している周波数範囲について総合的にタイヤ性能を評価することができる。
また、本実施形態で得られた物理量分布に基づいてタイヤ性能を改良するために有効な部位を特定することで、タイヤFEモデルに入力した振動の周波数毎にタイヤ性能の改良に影響が大きい部位を特定する必要がなく、注目している周波数範囲について総合的にタイヤ性能の改良に影響が大きい部位を特定することができ、タイヤ性能が改良されたタイヤを低コストに設計し、製造することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図3に基づいて説明する。
本実施形態では、第1物理量と異なる物理量である第2物理量に基づいてタイヤFEモデルに入力した振動の周波数毎に重み係数Wを算出し、周波数毎に算出した重み係数Wを第1物理量に乗じてから節点毎又は要素毎に第1物理量を集約する点で、上記した第1実施形態と相違する。
詳細には、図3に示すように、ステップS11において、対象とするタイヤの自然平衡状態のタイヤ断面積を基準形状とし、この基準形状を有限要素にてモデルを作成して、基準となるタイヤFEモデルを作成又は用意する。
次いで、ステップS12において、タイヤFEモデルを用いて周波数応答解析を実施するための条件を設定する。ここでは、例えば、周波数応答解析を行う周波数の範囲とタイヤFEモデルに入力する振動のピッチを設定するとともに、境界条件を設定する。境界条件としては、タイヤの内圧や仮想リムの軸に付与する荷重などが挙げられる。
次いで、ステップS13において、タイヤFEモデルを用いて周波数応答解析を実施する。具体的には、ステップS12において設定した周波数の範囲でステップS12において設定したピッチ毎に周波数の異なる振動を入力し、応答計算により入力した周波数毎にタイヤFEモデルの各節点又は各要素について第1物理量及び第2物理量を取得する。
第1物理量とは、タイヤ性能を判断する際に基礎となる物理量であって、応力、歪み、応力及び歪みの少なくとも一方を用いて算出される物理量等、上記した第1実施形態の第1物理量と同様の物理量が挙げられる。なお、本実施形態では、第1物理量としてタイヤFEモデルの要素毎に歪みエネルギー密度を取得する。
第2物理量とは、重み係数Wの算出に用いられる物理量であって、例えば、振動速度、振動変位、加速度、軸変位、速度等の物理量が挙げられる。なお、振動速度、振動変位、加速度、軸変位、速度は、節点毎に取得される。
次いで、ステップS14において、ステップS13で取得した第2物理量から各周波数の重み係数Wを算出する。重み係数Wの算出には、タイヤFEモデルの全ての節点又は要素の第2物理量を用いてもよいが、一部の節点又は要素の第2物理量を用いたり、一部の節点又は要素の第2物理量の所定方向成分を用いたり、あるいは、全ての節点又は要素の第2物理量の所定方向成分を用いて各周波数の重み係数を算出してもよい。
ここでは、第2物理量から各周波数の重み係数Wを算出する例として、各節点の振動速度を第2物理量として取得し、タイヤFEモデルのタイヤ外表面に位置する節点の振動速度の法線方向成分を用いて各周波数の重み係数Wを算出する場合について説明する。
具体的には、周波数と、各節点の点群密度(基準となる節点を中心とする単位面積に含まれる節点の個数)の逆数と、タイヤ外表面に位置する節点での法線方向の振動変位ベクトルとを乗じたベクトルを、周波数毎にタイヤ外表面に位置する全ての節点について足し合わせて、各周波数に適用する重み係数Wを取得する。つまり、タイヤ外表面にJ個(Jは2以上の整数)の節点が存在する場合、タイヤFEモデルにn番目に入力した振動の周波数をωn、タイヤ外表面に位置するj番目の節点のタイヤ外表面に対する法線方向の振動変位ベクトルEj、j番目の節点の点群密度ρjとすると、n番目の周波数に適用する重み係数がWnは、下記式(2)次のように表される。
式2
Figure 0007355579000002
次いで、ステップS15において、ステップS13で取得した第1物理量にステップS14で算出した重み係数Wnを周波数毎に乗じ、周波数毎に重み係数Wnを乗じた第1物理量を節点毎又は要素毎に集約して物理量分布を取得する。
例えば、ステップS13において全部でN個(Nは2以上の整数)の周波数の振動がタイヤFEモデルに入力され、n番目の周波数の振動がタイヤFEモデルに入力された時のi番目の要素の歪みエネルギー密度がF(i,n)、n番目の周波数に適用する重み係数がWnとすると、周波数毎に重み係数Wnを乗じた歪みエネルギー密度を要素毎に集約した物理量分布A(i)は下記式(3)次のように表される。
式3
Figure 0007355579000003
なお、第1物理量を節点毎又は要素毎に集約する場合、上記のようにタイヤFEモデルに入力した振動の周波数毎に重み係数を第1物理量に乗じてから節点毎又は要素毎に加算してもよく、あるいはまた、その加算値を周波数の個数で除して平均値を求めてもよい。
次いで、ステップS16において、得られた第1物理量の物理量分布が目的性能を達成しているか否か判定する。この判定は、種々の方法を採用することができる。一例を挙げると、物理量分布において歪みエネルギー密度が所定範囲を超える部位を特定し、当該部位を、タイヤ性能を改良するために材料特性の変更が有効な部位とすることができる。
そして、物理量分布において第1物理量が所定範囲を超える部位がある場合(ステップS16のNo)、タイヤFEモデルが目的性能を達成していないとして、ステップS17に進み、ステップS16で特定した部位の材料特性を変更するようにタイヤFEモデルを修正する。
タイヤFEモデルを修正した後、ステップS13に戻って変更したタイヤFEモデルの物理量分布を取得し(ステップS13~S15)、再び、物理量分布が目的性能を達成しているか否か判定する(ステップS16)。このようなタイヤFEMモデルの修正(ステップS17)と、修正したタイヤFEMモデルの物理量分布の取得(ステップS13~S15)と、取得した物理量分布が目的性能を達成しているか否か判定(ステップS16)とを、タイヤFEMモデルが目標性能を達成するまで繰り返し実行する。
そして、物理量分布が目的性能を達成すると上記制御を終了し、得られたタイヤFEMモデルに基づいてタイヤを製造する。
本実施形態では、第1物理量を取得したタイヤFEMモデルと同じモデルから取得した第2物理量に基づいて重み係数Wを周波数毎に算出し、算出した重み係数Wを周波数毎に第1物理量に乗じてから節点毎又は要素毎に集約して物理量分布を取得する。そのため、タイヤ性能への寄与の大きさに応じて各周波数の影響を物理量分布へ反映させることができ、より的確にタイヤ性能の改良に影響が大きい部位を特定することができ、タイヤ性能が改良されたタイヤを低コストに設計し、製造することができる。
また、タイヤFEMモデルの一部の節点の第2物理量を用いたり、第2物理量の所定方向成分を用いたりして各周波数の重み係数を算出することで、タイヤFEMモデルが振動した際にタイヤ性能への寄与が大きい部位による影響を重み係数Wに反映させることができる。その結果、当該重み係数Wを用いて得られる物理量分布に基づいてより正確にタイヤ性能の改良に影響が大きい部位を特定することができる。
特に、本実施形態のようにタイヤFEMモデルのタイヤ外表面に位置する節点の振動速度の法線方向成分を用いて各周波数の重み係数Wを算出し、当該重み係数Wを用いて得られる物理量分布に基づいてタイヤ性能を改良するために有効な部位を特定することで、タイヤ振動発生時にタイヤ外表面を音源とする放射音の発生に寄与の高い部位を特定することができ、放射音の発生を抑えたタイヤを低コストに設計し、製造することができる。
(第2実施形態の変更例1)
上記した第2実施形態では、各節点の振動速度を第2物理量として取得し、タイヤFEモデルのタイヤ外表面に位置する節点の振動速度の法線方向成分を用いて各周波数の重み係数Wを算出する場合について説明したが、第2物理量から各周波数の重み係数Wを算出する方法は、種々の方法を採用することができる。
例えば、第2物理量として各節点の振動速度を取得するのに換えて、各節点の振動変位や加速度を取得し、タイヤFEモデルのタイヤ外表面に位置する節点の振動速度の法線方向成分を用いて各周波数の重み係数Wを算出してもよい。
また、第2物理量として各節点の振動速度や振動変位や加速度を取得し、タイヤFEモデルのタイヤ外表面のショルダー領域内(タイヤ最大幅を中心として、タイヤ呼び幅にタイヤの偏平率の1/2を乗じた長さとなるタイヤ径方向の領域内)に位置する節点の第2物理量の法線方向成分又はタイヤ幅方向成分を用いて各周波数の重み係数Wを算出してもよい。
また、第2物理量として各節点の振動速度や振動変位や加速度を取得し、タイヤFEモデルのタイヤ内表面に位置する節点の第2物理量のタイヤ面内方向成分を用いて各周波数の重み係数Wを算出してもよい。このように算出された重み係数Wを用いて物理量分布を取得することで、タイヤの空洞共鳴音の発生に寄与の高い部位を特定することができ、空洞共鳴音の発生を抑えたタイヤを低コストに設計し、製造することができる。
(第2実施形態の変更例2)
第2実施形態では、第2物理量が、第1物理量と同じモデルを用いた周波数応答解析によって取得される物理量である場合について説明するが、これに限定されない。
例えば、タイヤFEモデルの周囲の空気をモデル化し、当該モデルを用いた周波数応答解析によって得られる所定の目標位置での音圧や音響パラメータを第2物理量としたり、タイヤFEモデルに装着するリムをモデル化し、当該モデルを用いた周波数応答解析によって得られる変位、速度、加速度又はジャークを第2物理量としたり、車両の少なくとも一部をモデル化し、当該モデルを用いた周波数応答解析によって得られる当該モデルの所定箇所で発生する反力を第2物理量としたりするなど、タイヤFEモデルに隣接する領域をモデル化し、当該モデルを用いた周波数応答解析によって得られる物理量を第2物理量としてもよい。
(他の実施形態)
なお、上記した各実施形態では、取得した第1物理量分布に基づいてタイヤ性能を改良するために有効な部位を特定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、例えば、構造の異なる複数のタイヤ性能を比較したり、タイヤを構成している部材のタイヤ性能への寄与度を取得したりするなど、取得した第1物理量分布に基づいて、タイヤモデルの種々の評価を行うことができる。
上記の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。

Claims (7)

  1. 複数の要素に分割された有限要素モデルからなるタイヤモデルを評価する方法において、
    コンピュータが、前記タイヤモデルを用いた周波数応答解析によって、複数の周波数の振動について各周波数における前記各要素に設定された各節点又は前記各要素の第1物理量を取得する第1ステップと、
    前記コンピュータが、各周波数において取得した前記各節点又は前記各要素の前記第1物理量を前記節点毎又は前記要素毎に集約して物理量分布を求める第2ステップと、
    を含むタイヤモデルの評価方法。
  2. 前記コンピュータが、前記第2ステップにおいて、第1ステップで入力した振動の周波数毎に重みを付けて前記第1物理量を前記節点毎又は前記要素毎に集約して物理量分布を求める請求項1に記載のタイヤモデルの評価方法。
  3. 前記コンピュータが、前記第1物理量を取得した前記タイヤモデルから前記第1物理量と異なる第2物理量を取得し、取得した前記第2物理量から各周波数の重み係数を求める請求項2に記載のタイヤモデルの評価方法。
  4. 前記第2物理量が、前記第1物理量と同じ前記タイヤモデルを用いた周波数応答解析によって取得される物理量である請求項3に記載のタイヤ性能改良部位の特定方法。
  5. 前記コンピュータが、一部の前記節点又は前記要素の前記第2物理量、又は、一部又は全部の前記節点又は前記要素の前記第2物理量の所定方向成分から各周波数の重み係数を算出する請求項3又は4に記載のタイヤモデルの評価方法。
  6. 前記第1物理量が、前記各要素の応力、歪み、応力及び歪みの少なくとも一方を用いて算出される物理量のいずれか1つを含む物理量である請求項1~5のいずれか1項に記載のタイヤモデルの評価方法。
  7. コンピュータが、請求項1~6のいずれか1項に記載のタイヤモデルの評価方法を用いて求めた物理量分布からタイヤ性能を改良する部位を特定する第3ステップと、
    前記第3ステップで特定した部位の材料特性を変更して前記タイヤモデルを修正する第4ステップと、を含むタイヤモデルの作成方法。
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