JP7308807B2 - 電子部品包装用カバーテープ、電子部品包装体およびその製造方法 - Google Patents

電子部品包装用カバーテープ、電子部品包装体およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子部品包装用カバーテープ、該電子部品包装用カバーテープを備える電子部品包装体およびその製造方法に関する。
従来、トランジスタ、ダイオード、コンデンサ、圧電素子レジスタ等の電子部品は、電子機器の製造現場において、当該電子部品を収納することが可能なポケットが連続的に形成されたキャリアテープと、上記キャリアテープにシールするカバーテープとからなる包装体に収容して熱シール処理を施した後、紙製或いはプラスチック製のリールに巻かれた状態で、電子回路基板等に表面実装を行う作業領域まで搬送されている。そして、かかる電子部品は、上述した作業領域内で上記包装体のカバーテープを剥離した後、キャリアテープに形成された上記ポケットから取り出され、電子回路基板等に表面実装されることとなる。
特許文献1には、ポリオレフィン系樹脂をアニオン性界面活性剤で分散した水性分散液を主成分とした接着剤層をカバーテープに形成することにより、キャリアテープから剥がす際に安定した剥離強度が得られると記載されている。
特開2007-276799号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の技術においては、アニオン性界面活性剤が接着界面に染み出ることで、剥離強度を低下させる可能性があり、また特定の成分を用いて接着剤層を作成しており高コストであった。さらに、表面抵抗値に改善の余地があった。
本発明によれば、
シーラント層と、中間層と、基材層とをこの順に備え、当該中間層は当該シーラント層に接しており、当該シーラント層により電子部品をシールするために用いられる電子部品包装用カバーテープであって、
前記中間層は、ポリエチレンを含み、厚みが30~60μmであり、JIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD)が35~52であり、
前記シーラント層の厚みが0.20~0.5μmであり、前記シーラント層の厚みa(μm)に対する前記中間層の厚みb(μm)の比b/aが60~300である、電子部品包装用カバーテープ、を提供することができる。
本発明によれば、
電子部品が収容されたキャリアテープと、
前記電子部品包装用カバーテープと備え、
前記電子部品を封止するように前記シーラント層が前記キャリアテープに接着された電子部品包装体、を提供することができる。
また、本発明によれば、
前記電子部品包装用カバーテープのシーラント層を、電子部品が収容されたポリスチレン製キャリアテープの表面に対向させた状態で下記方法にてヒートシールし、前記電子部品を挟むように長手方向に形成された帯状の2つの熱融着面を介して前記電子部品包装用カバーテープを前記キャリアテープに接着させる工程を含み、
帯状の2つの前記熱融着面の幅の合計値が1.0mm~1.6mmである、電子部品包装体の製造方法、を提供することができる。
(ヒートシール方法)
・装置:VS―120(テーピングマシン)
・シール時のアイロン形状:刃幅0.4mm/刃長32mm
・シール温度:180℃
・シール時間:0.1s
・シール圧力:1kg
本発明によれば、特定の中間層を採用することにより、キャリアテープから剥離する際に安定した剥離強度を発揮することができ、さらに表面抵抗値が低く剥離等に伴う静電気の発生が抑制された電子部品包装用カバーテープおよび前記電子部品包装用カバーテープを備える電子部品包装体およびその製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る電子部品包装用カバーテープの概略断面図である。 本実施形態に係る電子部品包装用カバーテープをキャリアテープにシールした電子部品包装体の概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、「~」は特に断りがなければ「以上」から「以下」を表す。
<電子部品包装用カバーテープ>
本実施形態に係る電子部品包装用カバーテープ10(以下、「カバーテープ10」とも示す。)は、図1に示すように、シーラント層2と、中間層4と、基材層6とをこの順に備える。図2に示すように、電子部品包装用カバーテープ10は、シーラント層2を介して電子部品をシールする。
本実施形態に係る電子部品包装用カバーテープ10において、中間層4は、ポリエチレンを含み、厚みが30~60μmにおけるJIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD)が35~52であり、
シーラント層2の厚みが0.15~0.5μmであり、シーラント層2の厚みa(μm)に対する中間層4の厚みb(μm)の比b/aが60~300である。
当該構成を満たすことにより、キャリアテープから剥がす際に安定した剥離強度を発揮することができ、さらに表面抵抗値が低く剥離等に伴う静電気の発生が抑制された電子部品包装用カバーテープおよび前記電子部品包装用カバーテープを備える電子部品包装体を提供することができる。言い換えれば、剥離強度と表面抵抗値とのバランスに優れた電子部品包装用カバーテープを提供することができる。
以下、カバーテープ10を構成する、シーラント層2、中間層4、および基材層6について説明する。
[シーラント層2]
図1に示すように、本実施形態に係るカバーテープ10において、シーラント層2は、中間層4の一方の面に設けられる。
シーラント層2を構成する材料としては、アクリル系樹脂やポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂と、帯電防止剤とを含むものを使用することができる。熱可塑性樹脂としてはアクリル系樹脂が好ましい。
かかる帯電防止剤の具体例としては、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、スメクタイト等の金属フィラー、ポリエーテル/ポリオレフィン共重合体、ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体等の帯電防止樹脂、ポリオキシエチレンアルキルアミン、第四級アンモニウム、第四級アンモニウム塩基含有メタクリレート共重合体、第四級アンモニウム塩基含有マレイミド共重合体、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、アルキルスルホネート等の界面活性剤、カーボンからなる群より選択される1種またはこれらの混合物が挙げられる。なお、上記カーボンとしては、カーボンブラック、ホワイトカーボン、カーボン繊維、カーボンチューブ等の炭素からなる種々の形状のフィラーを用いることができる。
シーラント層2を構成する材料には、搬送中に生じるブロッキングを防止する観点から、ケイ素、マグネシウムまたはカルシウムを主成分とする酸化物粒子、シリカ、タルク等の無機粒子、ポリエチレン粒子、ポリアクリレート粒子およびポリスチレン粒子等の有機粒子からなる群より選択される1種またはこれらのアロイが含まれていてもよい。
シーラント層2の厚さは、0.15μm~0.5μm、好ましくは、0.20μm~0.5μmとすることができる。シーラント層2の厚さが上記範囲にあると、表面抵抗値と剥離強度とのバランスにさらに優れる。
シーラント層2の表面抵抗値は、種々の要因により発生した静電気を効率よく外部に放出させる観点から、23℃、50RH%の条件で1010Ω未満であり、10Ω以上10Ω以下とすることがより好ましい。
[中間層4]
中間層4を構成する材料は、カバーテープ10全体のクッション性を向上させるとともに、接着対象であるキャリアテープとの密着性を向上させることができる。
中間層4を構成する材料の具体例としては、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂等が挙げられる。中でも、接着対象であるキャリアテープとの密着性を向上させる観点から、オレフィン系樹脂を含むことが好ましく、ポリエチレンを含むことがより好ましい。
中間層4は、本発明の効果の観点から、ポリエチレンを含み、厚みが30~60μm、好ましくは、35~55μmにおけるJIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD)が35~52、好ましくは35~45であることが好ましい。
なお、従来のカバーテープにおける中間層の厚みは、20μm程度である。
中間層4の所定の厚みにおける硬さ(デュロメータD)と剥離強度との関係は明らかでないが、中間層4の厚みが上限値を超えると、ヒートシール時に熱が伝わりにくくなり、シーラント層2とキャリアテープの密着力が低下するものの、中間層4の厚みが所定の範囲にあり硬さ(デュロメータD)が所定の範囲にあれば、ヒートシール時の熱による密着力が向上するとともに中間層4の可撓性の向上によりシートヒール時にシーラント層2との接触面積が大きくなるためと推察される。
中間層4の硬さ(デュロメータD)は、中間層4を構成する樹脂により変化させることができる。
本実施形態の電子部品包装用カバーテープ10は、中間層4の厚さが上記範囲にあると、熱シール後のキャリアテープに対するシーラント層2の剥離強度(JIS C0806-3に準拠した180°剥離強度)が、20gf以上、好ましくは40gf以上とすることができる。上限値は特に限定されないが製造時の剥離容易性の観点から100gf以下程度である。
[基材層6]
基材層6を構成する材料は、中間層4やシーラント層2を積層してカバーテープを作製する際、キャリアテープに対してカバーテープを接着させる際、カバーテープの使用時等に外部から加わる応力に耐えうる機械的強度、キャリアテープに対してカバーテープ10を接着させる際に加わる熱履歴に耐えうる耐熱性を有したものであればよい。また、基材層を構成する材料の形態は、特に限定されないが、加工が容易である観点から、フィルム状に加工されたものであることが好ましい。
基材層6を形成する材料としては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリレート系樹脂、ポリメタアクリレート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。中でも、本発明の効果の観点から、ポリエステル系樹脂が好ましい。また、カバーテープの機械的強度、柔軟性を向上させる観点から、ナイロン6を、基材層を構成する材料として用いてもよい。くわえて、基材層を構成する材料中には、帯電防止剤や滑材を含有させてもよい。
基材層6は、上述した材料を含む単層フィルムにより形成してもよいし、上述した材料を各層に含む多層フィルムを用いて形成してもよい。また、基材層6を形成するために使用するフィルムの形態としては、未延伸フィルムであってもよいし、一軸方向又は二軸方向に延伸したフィルムであってもよいが、カバーテープ10の機械的強度を向上させる観点から、一軸方向又は二軸方向に延伸したフィルムであることが好ましい。
基材層6の全光線透過率は、好ましくは、85%以上であり、さらに好ましくは、90%以上である。こうすることで、カバーテープとキャリアテープとからなる包装体において、上記キャリアテープのポケット内に電子部品が正しく収容されているか否かを検査することができる程度の透明性を付与することができる。言い換えれば、基材層の全光線透過率を上記下限値以上とすることにより、カバーテープとキャリアテープとからなる包装体の内部に収容した電子部品を、当該包装体の外部から視認して確認することが可能となる。なお、基材層の全光線透過率は、JIS K7105(1981)に準じて測定することが可能である。
基材層6の厚さは、接着対象であるキャリアテープとの密着性を向上させる観点から、好ましくは、10μm~25μmであり、さらに好ましくは、12μm~25μmである。
[帯電防止層]
本実施形態に係るカバーテープ10は、基材層6において中間層4およびシーラント層2が設けられた面とは反対側の面に帯電防止層が設けられていてもよい。かかる帯電防止層の表面は、上述したように、キャリアテープとカバーテープとからなる包装体に電子部品を収容して搬送する際に、キャリアテープの底面と接触する可能性を有している。
帯電防止層を形成する材料としては、エステル化合物を含む材料が挙げられる。以下、帯電防止層を形成する材料について説明する。
帯電防止層を形成する材料は、たとえば、キャリアテープの底面を形成する材料等の、電子部品を収容して搬送する際に帯電防止層の表面と接触する対象物を形成する材料と比べて帯電列において正側に位置する「正の化合物」と、上記対象物を形成する材料と比べて帯電列において負側に位置する「負の化合物」とを含むものであることが好ましい。こうすることで、帯電防止層の表面が対象物と接触した際に、摩擦に伴う静電気の発生を抑制することができる。この理由は、帯電防止層の表面が対象物と接触した際に、当該帯電防止層を形成する材料に含まれる正の化合物が正極性に帯電する一方、負の化合物は負極性に帯電することになるため、帯電防止層内において電気的に中和することができるからである。
上述した正の化合物としては、たとえば、キャリアテープの底面を形成する材料等の、電子部品を収容して搬送する際に帯電防止層の表面と接触する対象物を形成する材料がポリスチレン等を含む場合が多いことから、アジリジニル化合物とその開環化合物を含むものであることが好ましい。かかるアジリジニル化合物は、一般に、アジリジニル基を有する化合物のことを指し、その具体例としては、N,N´-ヘキサメチレン-1,6-ビス(1-アジリジカルボキシアミド)、N,N´-ジフェニルメタン-4,4´-ビス(1-アジリジンカルボキシアミド)、トリメチロールプロパン-トリ-β-アジリジニルプロピオネート)、N,N´-トルエン-2,4-ビス(1-アジリジンカルボキシアミド)、トリエチレンメラミン、トリメチロールプロパン-トリ-β(2-メチルアジリジン)プロピオネート、ビスイソフタロイル-1-2-メチルアジリジン、トリ-1-アジリジニルフォスフィンオキサイド、トリス-1-2-メチルアジリジンフォスフィンオキサイド等が挙げられる。また、上記アジリジニル化合物として、日本触媒社製のケミタイトPZ-33、DZ-22E等の市販品を使用することもできる。なお、アジリジニル化合物の開環化合物は、アジリジニル化合物中のアジリジニル基が開環した状態にある化合物のことを指す。
上述した正の化合物の含有量は、帯電防止層を形成する材料全量に対して、0.2質量%以上98質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上90質量%以下であるとさらに好ましい。こうすることで、塗膜の物理的な強度が高まり接触による帯電防止剤の滑落に強くなる。
上述した負の化合物としては、たとえば、キャリアテープの底面を形成する材料等の、電子部品を収容して搬送する際に帯電防止層の表面と接触する対象物を形成する材料がポリスチレン等を含む場合が多いことから、エステル化合物を含むものであることが好ましい。かかるエステル化合物とは、有機酸または無機酸とアルコールとが脱水反応により結合して生成した化合物のことを指し、その具体例としては、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートやこれらの誘導体等が挙げられる。
上述した負の化合物の含有量は、帯電防止層を形成する材料全量に対して、0.2質量%以上98質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上90質量%以下であるとさらに好ましい。こうすることで、塗膜の物理的な強度が高まり接触による帯電防止剤の滑落に強くなる。
帯電防止層を形成する材料は、当該帯電防止層の表面抵抗値を低下させて摩擦に伴う静電気の発生を抑制する観点から、導電性ポリマーを含むことが好ましい。かかる導電性ポリマーの具体例としては、ポリアニリン、ポリピロール等が挙げられ、中でもポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT/PSS)系の化合物を好適に用いることができる。
帯電防止層を形成する材料は、当該帯電防止層を形成する際の濡れ性やレベリング性を向上させる観点から、界面活性剤を含むことが好ましい。かかる界面活性剤は、低分子型の界面活性剤であっても、高分子型の界面活性剤であってもよいが、フッ素アルキル構造を含む界面活性剤を好適に用いることができる。
帯電防止層の摩擦帯電圧は、23℃、50%RHの条件下において、好ましくは、-2200V以上2200V以下であり、さらに好ましくは、-800V以上800V以下であり、最も好ましくは、-500V以上500V以下である。言い換えれば、帯電防止層の摩擦帯電圧の絶対値は、23℃、50%RHの条件下において、好ましくは、2200V以下であり、さらに好ましくは、800V以下であり、最も好ましくは、500V以下である。こうすることで、電子部品を搬送する際の振動により、キャリアテープの底面とカバーテープの表面とが接触して発生する帯電により、電子部品が静電破壊されてしまう、又は基板実装時にトラブルを引き起こすという不都合が生じることを抑制できる。
[その他の層]
本実施形態に係るカバーテープ10は、シーラント層2、中間層4、および基材層6以外に任意の層を設けてもよい。
本実施形態に係るカバーテープ10は、基材層4と中間層4の間、あるいは中間層とシーラント層2の間に接着層を設けてもよい。こうすることで、カバーテープの機械的強度を向上させることができる。
上述した接着層を形成する材料には、樹脂が含まれている。かかる樹脂の具体例としては、ウレタン系のドライラミネート用接着樹脂、アンカーコート用接着樹脂等が挙げられ、一般に、ポリエステルポリオールやポリエーテルポリオールなどのポリエステル組成物とイソシアネート化合物とを組み合わせたもの等を使用することができる。
上記のような層構成を備える本実施形態のカバーテープ10は、表面抵抗値と剥離強度とのバランスの観点から、シーラント層2の厚みが0.15μm~0.5μm、好ましくは、0.20μm~0.5μmであり、かつシーラント層2の厚みa(μm)に対する中間層4の厚みb(μm)の比b/aを60~300、好ましくは60~250とすることができる。
また、基材層6の厚みが10μm~25μmであり、さらに好ましくは、12μm~25μmであり、かつシーラント層2の厚みa(μm)に対する中間層4の厚みb(μm)の比b/aをxとした場合に、基材層6の厚みc(μm)とxとの比x/cが3~30、好ましくは4~20とすることができる。これにより、表面抵抗値と剥離強度とのバランスにより優れる。
<電子部品包装体>
図2に示すように、本実施形態の電子部品包装体100は、
電子部品が収容されたキャリアテープ20と、
本実施形態の電子部品包装用カバーテープ10と備え、
電子部品を封止するようにシーラント層2がキャリアテープ20に接着されている。
カバーテープ10の使用方法について、図2を参照して具体的に説明する。
図2に示すように、カバーテープ10は、電子部品の形状に合わせて凹状のポケット21が連続的に設けられたキャリアテープ20の蓋材として用いられる。具体的には、カバーテープ10は、キャリアテープ20のポケット21の開口部全面を覆うように、キャリアテープ20の表面に接着(例えば、ヒートシール)させて使用する。
具体的には、本実施形態の電子部品包装用カバーテープ10を、電子部品が収容されたポリスチレン製のキャリアテープ20の表面に下記方法でヒートシールすることができる。
(ヒートシール方法)
・装置:VS―120(テーピングマシン)
・シール時のアイロン形状:刃幅0.4mm/刃長32mm
・シール温度:180℃
・シール時間:0.1s
・シール圧力:1kg
そして、図2に示すように、電子部品を挟むように長手方向に形成された帯状の2つの熱融着面31,32を介して電子部品包装用カバーテープ10がキャリアテープ20に接着される。この帯状の2つの熱融着面31,32の幅Aおよび幅Bの合計値が1.0mm~1.6mm、好ましくは1.2~1.5mmとすることができる。
本実施形態の電子部品包装用カバーテープ10は、キャリアテープ20との接着面積を確保することができるので、キャリアテープ20から剥離する際により安定した剥離強度を発揮することができる。
実際、電子機器の製造現場においては、以下の手順で電子部品包装体100を作製する。まず、キャリアテープ20のポケット21内に電子部品を収容する。次いで、キャリアテープ20のポケット21の開口部全面を覆うように、キャリアテープ20の表面にシーラント層2を介してカバーテープ10を接着することで、電子部品が包装体100内に密封収容されてなる構造体を得ることができる。かかる電子部品を収容してなる構造体は、上記背景技術の項で述べたように、紙製或いはプラスチック製のリールに包装体100を巻いた状態で、電子回路基板等に表面実装を行う作業領域まで搬送される。上述したリールに包装体100を巻いた状態で電子部品を搬送する際、キャリアテープ20の底面20aは、カバーテープ10の表面10aと接触(摩擦)している。
本実施形態に係るカバーテープ10の幅は、好ましくは、1mm以上100mm以下であり、さらに好ましくは、2mm以上80mm以下であり、最も好ましくは、2mm以上50mm以下である。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の様々な構成を採用することができる。
以下に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<基材>
・ポリエチレンテレフタレート:フタムラ化学社製「FE2001 12μm、25μm、50μm」
<中間層>
・中間層1:低密度ポリエチレン(LDPE):住友化学社製、「スミカセンL705」、表-1に記載の膜厚におけるJIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD):52
・中間層2:直鎖状低密度ポリエチレン:東ソー社製、「ルミタック43-1」、表-1に記載の膜厚におけるJIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD):45
・中間層3:エチレン?αオレフィン共重合体:住友化学社製、「エクセレンVL700」、表-1に記載の膜厚におけるJIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD):43
・中間層4:エチレン?αオレフィン共重合体:住友化学社製、「エクセレンVL731」、表-1に記載の膜厚におけるJIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD):37
・中間層5:エチレン・プロピレン・ヘキセン共重合体:日本ポリエチレン社製、「KC452T」、表-1に記載の膜厚におけるJIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD):35
・中間層6:低密度ポリエチレン:東ソー社製、「ペトロセン205」、表-1に記載の膜厚におけるJIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD):59
・中間層7:エチレン・α?オレフィンランダム共重合体:日本ポリエチレン社製、「KS340T」、表-1に記載の膜厚におけるJIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD):30
<シーラント層>
・ポリ(メタ)アクリル酸誘導体:大日本インキ社製「A450A」
・帯電防止剤(酸化錫):三菱マテリアル社製 「T-1」
(実施例1:カバーテープの製造)
以下手順により製造した。
(1)基材層として、表に示す二軸延伸ポリエチレンテレフタレート製フィルム25μmを準備した。
(2)上記基材層のコロナ処理面側に、表に示す中間層の原料となる樹脂を押出しラミネート法(押出し温度:280℃)により積層することで、基材層上に中間層(厚み40μm)を形成した。
(3)中間層の露出面をコロナ処理した後、60質量%の帯電防止剤と40質量%のアクリル系シーラント樹脂(DIC社製、A450A)をグラビアコーティング法により塗布し、乾燥させて0.5μmのシーラント層を設けた。
(実施例2~12、比較例1~7)
中間層を構成する樹脂、基材層、中間層、およびシーラント層の厚みを表-1に記載のように変えた以外は、実施例1と同様にしてカバーテープを製造した。
得られたカバーテープを以下の方法で評価した。
(表面抵抗値の測定)
23℃、50RH%で、シーラント層側の表面抵抗値を、JIS K6911(1995)に準じて測定した。単位は、Ωである。
以下の基準で表面抵抗値を評価した。評価結果を表-1に示す。
(基準)
◎:10Ω台未満
〇:10Ω台以上、1010Ω台以下
×:1010Ω台超
(剥離強度の測定)
実施例・比較例で得たカバーテープを、それぞれ、5.5mm幅に切断した。
切断したカバーテープを、住友ベークライト社製「CEL-E980A」)の8mm幅のシートに、以下の条件でヒートシールした。これにより、試験用の複合体を得た。
・装置:TWA―6621(テーピングマシン)
・シール時のアイロン形状:刃幅0.3mm/刃長54mm
・シール温度:160℃
・シール時間:0.05s
・シール圧力:5kg
得られた複合体を用いて、カバーテープとキャリアテープの剥離強度を、以下の条件にて測定した。
・剥離装置:856VS(General Production Devices社製)
・剥離速度:300mm/min
・剥離角度:180°
・規格:JIS K 0806-3
以下の基準で剥離強度を評価した。評価結果を表-1に示す。
(基準)
◎:50gf超
〇:40gf以上、50gf以下
×:40gf未満
(シール幅の測定)
実施例・比較例で得たカバーテープを、それぞれ、5.5mm幅に切断した。
切断したカバーテープを、住友ベークライト社製「CEL-E980A」)の8mm幅のシートに、以下の条件でヒートシールした。これにより、試験用の複合体を得た。
・装置:VS―120(テーピングマシン)
・シール時のアイロン形状:刃幅0.4mm/刃長32mm
・シール温度:180℃
・シール時間:0.1s
・シール圧力:1kg
得られた複合体を用いて、カバーテープとキャリアテープが接着している幅AとBの合計値を、以下の条件にて測定した。
・顕微鏡:VHX-6000(キーエンス社製)
Figure 0007308807000001
表1に記載の結果から、中間層4の厚みが所定の範囲であり、かつJIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD)およびシーラント層の厚みaに対する中間層の厚みbの比b/aがいずれも所定の範囲である、実施例の電子部品包装用カバーテープは、これらを一方でも満たさない比較例に比べ、安定した剥離強度を発揮するとともに表面抵抗値が低く、剥離強度と表面抵抗値とのバランスに優れることが明らかとなった。
2 シーラント層
4 中間層
6 基材層
10 電子部品包装用カバーテープ
10a 表面
20 キャリアテープ
20a 底面
21 ポケット
31、32 帯状の熱融着面
A、B 幅
100 電子部品包装体

Claims (7)

  1. シーラント層と、中間層と、基材層とをこの順に備え、当該中間層は当該シーラント層に接しており、当該シーラント層により電子部品をシールするために用いられる電子部品包装用カバーテープであって、
    前記中間層は、ポリエチレンを含み、厚みが30~60μmであり、JIS7215に準拠した硬さ(デュロメータD)が35~52であり、
    前記シーラント層の厚みが0.20~0.5μmであり、前記シーラント層の厚みa(μm)に対する前記中間層の厚みb(μm)の比b/aが60~300である、電子部品包装用カバーテープ。
  2. 前記基材層の厚みが10~25μmであり、前記シーラント層の厚みa(μm)に対する前記中間層の厚みb(μm)の比b/aをxとした場合に、前記基材層の厚みc(μm)との比x/cが3~30である、請求項1に記載の電子部品包装用カバーテープ。
  3. 前記シーラント層はアクリル樹脂を含む、請求項1または2に記載の電子部品包装用カバーテープ。
  4. 前記シーラント層の表面における表面抵抗値が、23℃、50RH%の条件で1010Ω未満である、請求項1~3のいずれかに記載の電子部品包装用カバーテープ。
  5. 電子部品が収容されたキャリアテープと、
    請求項1~4のいずれかに記載の電子部品包装用カバーテープと備え、
    前記電子部品を封止するように前記シーラント層が前記キャリアテープに接着された電子部品包装体。
  6. 前記電子部品を挟むように長手方向に形成された帯状の2つの熱融着面を介して前記電子部品包装用カバーテープの前記シーラント層が前記キャリアテープに接着されており、
    帯状の2つの前記熱融着面の幅の合計値が1.0mm~1.6mmである、請求項5に記載の電子部品包装体。
  7. 請求項1~4のいずれかに記載の電子部品包装用カバーテープのシーラント層を、電子部品が収容されたポリスチレン製キャリアテープの表面に対向させた状態で下記方法にてヒートシールし、前記電子部品を挟むように長手方向に形成された帯状の2つの熱融着面を介して前記電子部品包装用カバーテープを前記キャリアテープに接着させる工程を含み、
    帯状の2つの前記熱融着面の幅の合計値が1.0mm~1.6mmである、電子部品包装体の製造方法。
    (ヒートシール方法)
    ・装置:VS―120(テーピングマシン)
    ・シール時のアイロン形状:刃幅0.4mm/刃長32mm
    ・シール温度:180℃
    ・シール時間:0.1s
    ・シール圧力:1kg
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