JP7299832B2 - 鋳造方法及び鋳造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鋳造方法及び鋳造装置に関する。
金型へ溶湯を加圧注湯することにより、鋳造品を得る技術が、知られている(例えば、特許文献1(図1)参照)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図7は従来の鋳造装置の基本構成図であり、この鋳造装置100は、第1キャビティ101、第2キャビティ102、第1湯道103、第2湯道104、カッター105を有する上型106と、口金107を有する下型108と、口金107に対向するように配置されるスリーブ111と、このスリーブ111を囲うヒータ112と、スリーブ111に収納されるプランジャ113と、これらの全てを囲う真空容器114と、真空容器114に付属する真空ポンプ115、116とからなる。
真空ポンプ115で真空容器114内を減圧し、真空ポンプ116で第1キャビティ101及び第2キャビティ102を減圧する。
スリーブ111にアルミニウム原料を詰め、ヒータ112で溶解する。溶解後、スリーブ111を前進し、先端を口金107に当てる。プランジャ113を前進して、溶湯を押し出す。
溶湯の一部は、口金107→第1湯道103→第1キャビティ101と流れる。
溶湯の残部は、口金107→第2湯道104→第2キャビティ102と流れる。
溶湯が固まったら、カッター105を前進(図では下降)し、鋳物の湯道部分を切断する。切断された湯道部分は、口金107を通って、スリーブ111へ落下し、次の溶解に再利用される。
次の溶解までは、口金107の回りに溶湯は存在しない。口金107は断熱性能に優れたセラミックス(特許文献1、段落0019)で構成される。
従来の鋳造装置100は、次に述べる利点を有する。
第1キャビティ101及び第2キャビティ102が減圧されているため、湯回り性能が高まる。加えて、減圧されているため、残留空気が無く、巣の発生が抑制される。
一方、従来の鋳造装置100は、次に述べる欠点を有する。
第1に、口金107を通った溶湯は、カッター105に衝突して、左と右へ90°向きを変えるが、流れ方向の急変によって、左右の流れに差ができる。この差は鋳造欠陥の要因となる。
第2に、口金107を構成するセラミックスは、瀬戸物に代表されるように、熱衝撃に弱い。結果、口金107の寿命は比較的短くなる。口金107の交換頻度が高まり、製造コストの高騰要因となる。
第3に、真空容器114や真空ポンプ115が必須であるため、鋳造装置100は高価になる。
複数本の湯道に溶湯を分流させる鋳造において、分流後の流れを極力均一にすることができる鋳造技術が求められる。
特開平10-296424号公報
本発明は、溶湯を分流させる鋳造において、分流後の流れを極力均一にすることができる鋳造技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、一つの湯入口と、この湯入口の上方に配置され下に凸のV字部と、このV字部より上方に配置され前記V字部で分岐された複数本の湯道とを有し、溶湯が前記一つの湯入口から流入し、前記V字部で分流され、前記複数本の湯道を通る鋳造方法であって、
前記溶湯の待機位置、前記V字部より上位に設定され、
繰り返し鋳造が実施される間、前記V字部は前記溶湯で満たされていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、金型と、湯分岐ブロックと、溶湯を供給する電磁ポンプと、この電磁ポンプを制御する制御部とからなる鋳造装置であって、
前記湯分岐ブロックは、一つの湯入口と、この湯入口の上方に配置され下に凸のV字部と、このV字部より上方に配置され前記V字部により分岐された複数本の湯道とを有し、 前記溶湯が前記一つの湯入口から流入し、前記V字部で分流され、前記複数本の湯道を通るように構成され、
前記電磁ポンプは、交流電源で駆動され、
前記制御部は、繰り返して鋳造が実施されるときの前記溶湯の待機位置を、前記V字部より上位に維持することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の鋳造装置であって、
前記湯分岐ブロックは、セラミックスで構成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2又は請求項3記載の鋳造装置であって、
前記制御部は、前記溶湯の待機位置を、前記湯分岐ブロックのほぼ上面に維持することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、V字部は溶湯で満たされている。
仮に、注湯の度に溶湯がV字部に衝突すると、乱れが発生し、分岐後の流れに差が発生する。本発明では、溶湯がV字部に衝突しないため、分岐後の流れに差が発生しない。
加えて、T字部に比較して、V字部であれば、流れの方向の変化が少ないため、流れの一層の均一化が図れる。
よって、本発明により、溶湯を分流させる鋳造において、分流後の流れを極力均一にすることができる鋳造技術が提供される。
請求項2に係る発明では、請求項1の効果に次の効果が加わる。
すなわち、電磁ポンプを採用したので、溶湯の流動性が高まり、溶湯の温度を上げること無く、溶湯の待機位置を、V字部より上位に維持することができる。
請求項3に係る発明では、湯分岐ブロックは、セラミックスで構成されている。セラミックスは、金属に比較して熱伝導率が格段に小さい。セラミックス製湯分岐ブロックは、保温性が良いので、溶湯の温度低下が抑制される。
請求項4に係る発明では、制御部は、溶湯の待機位置を、湯分岐ブロックのほぼ上面に維持する。V字部は溶湯で満たされている。溶湯がV字部に衝突しないため、分岐後の流れに差が発生しない。
また、セラミックス製湯分岐ブロックは、断熱性に富む反面、熱衝撃に弱い。本発明では、セラミックス製湯分岐ブロックに、常に溶湯を流す又は貯めるため、温度変化が少なくなり、熱衝撃が抑制される。結果、セラミックス製湯分岐ブロックの寿命を大幅に延ばすことができる。
鋳造装置の基本構成図である。 電磁ポンプの断面図である。 図2の3部拡大図である。 湯分岐ブロックの断面図である。 図4の5-5矢視図である。 (a)は圧縮前のパッキンの断面図、(b)は図5の6b-6b線断面図である。 従来の鋳造装置の基本構成図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1に示すように、鋳造装置10は、金型11と、湯分岐ブロック40と、電磁ポンプ20と、この電磁ポンプ20を制御する制御部32と、ヒータ12を備えてアルミニウムの溶湯13を貯留する保持炉14とからなる。
この例では、保持炉14に鋼製フレーム15を載せ、この鋼製フレーム15で電磁ポンプ20が支えられているが、保持炉14への電磁ポンプ20の取付け形態は任意である。
なお、保持炉14は、溶解炉、出湯炉、取鍋(とりべ)などのアルミニウムを溶融状態で貯留する容器であればよく、狭義の保持炉に限定されない。
電磁ポンプ20の詳細な構造を、図2に基づいて説明する。
図2に示すように、電磁ポンプ20は、ベースフランジ21と、このベースフランジ21を貫通して上下に伸びている導湯管22と、この導湯管22に収納される鉄心部材23と、導湯管22の下部を囲う下部コイル24と、この下部コイル24を囲いつつベースフランジ21に吊るされる下部ケース25と、導湯管22の上部を囲う上部コイル26と、この上部コイル26を囲いつつベースフランジ21に載っている上部ケース27と、導湯管22から上へ伸びる吐出管28と、この吐出管28を囲う湯面計29と、上部ケース27に繋がっている上部フランジ30とを備えている。
下部コイル24に通電すると、フレミングの左手の原理で、溶湯(図1、符号13)が引き上げられる。
次に、上部コイル26に通電し、下部コイル24を非通電にすると、溶湯が湯面計29まで引き上げられる。湯面計29のレベルが「仮待機レベル」になる。
フレミングの左手の法則により、電流を増すと、力が増加する。
上部コイル26の電流をさらに増すと、溶湯は湯面計29を超えて、吐出管28より上へ吐出される。すると、図1に示す湯分岐ブロック40を通って、金型11に注湯される。
よって、電磁ポンプ20は、保持炉14に貯留した溶湯13を汲み上げて、金型11へ供給する加圧注湯手段である。
本発明者らは、加圧注湯手段としての電磁ポンプ20に、電磁作用特有の圧力現象があり、この現象に注目した。この現象を、図3に基づいて説明する。
図3に示すように、導湯管22と鉄心部材23との間の通路を、溶湯13が上向きに流れている。上部コイル26の上端部26aから鉄心部材23へ達する磁場31は上に凸になるように湾曲化する。この湾曲の度合いは、50Hzであれば2倍の100Hzで変動する。
この磁場31の変動(変位)に起因して、溶湯13の圧力(吐出圧力)が、細かい周期(100Hz)で、微小変動する。すなわち、細かな脈動が不可避的に発生する。
次に、図4に基づいて、湯分岐ブロック40の構造を詳しく説明する。
図4に示すように、湯分岐ブロック40は、略三角形又は台形断面のセラミックス41と、このセラミックス41を収納する金属ケース42と、この金属ケース42の上面を塞ぐ金属蓋43とを備えている。
セラミックス41を採用した理由を、次に述べる。
Figure 0007299832000001
実施例1:セラミックスの一種であるジルコニアは、熱伝導率λが3W/(m・K)である。
実施例2:セラミックスの一種であるアルミナは、熱伝導率λが30W/(m・K)である。
比較例:金属の一種である炭素鋼は、熱伝導率λが43W/(m・K)である。
炭素鋼の熱伝導率λを「1.0」として比較すると、ジルコニアは「0.07」倍、アルミナは「0.7」倍となる。溶湯の温度低下を抑制するには、ジルコニアが好適であることがわかる。よって、セラミックス41は、ジルコニアが推奨される。
なお、冷たい瀬戸物に熱湯を掛けると、瀬戸物が割れることは知られている。ジルコニアは瀬戸物と同じセラミックスであるため、熱衝撃に弱いという欠点を有する。アルミナも同様に、熱衝撃に弱いという欠点を有する。
図4に示すように、略三角形又は台形断面のセラミックス41は、一つの湯入口44と、下に凸のV字部45と、このV字部45で分岐された第1湯道46と第2湯道47と、を有する。
この実施例では、上部フランジ30と、湯入口44との間に、適当な長さの連結管48を介在させた。この連結管48は省いて、直接的に上部フランジ30に湯入口44を繋ぐことは差し支えない。
また、連結管48を、湯分岐ブロック40に一体化してもよい。一体化した場合は、V字部45は、Y字部となる。よって、V字部45はY字部であっても差し支えない。
また、分岐された湯道の本数は、2本(第1湯道46と第2湯道47)に限定されずに、3本以上であってもよい。
第1湯道46の出口と第2湯道47の出口において、好ましくは、金属蓋43に、セラミックス製カラー49を嵌める。セラミックス製カラー49で断熱性を高めることができる。
連結管48と金属ケース42との間に第1パッキン51を挟んで、分割部位をシールする。
金属ケース42と金属蓋43との間に第2パッキン52を挟んで、分割部位をシールする。
金属蓋43と金型11との間に第3パッキン53を挟んで、分割部位をシールする。
溶湯(図1、符号13)は、湯入口44から流入し、V字部45で分流され、第1湯道46と第2湯道47を通って、金型11に至る。
このときに、V字部45が、船の舳先(へさき)の役割を果たすために、綺麗に分流され、第1湯道46の流れと第2湯道47の流れに差がでない。
金型11で複数(例えば2個)の成形品を得る場合、本発明により、均等な成形品を得ることができる。
なお、上記の表1で説明したように、セラミックス41は、熱衝撃に弱い。そこで、以下に述べる対策を講じた。
繰り返し鋳造が実施される間、湯分岐ブロック40が溶湯で満たされるように、待機位置を、湯分岐ブロック40のほぼ上面P1に設定する。湯分岐ブロック40が溶湯で常に加熱されるため、湯分岐ブロック40の温度変化はなく、熱衝撃を受けない。結果、湯分岐ブロック40の寿命を大幅に延ばすことができる。
なお、待機位置は、湯分岐ブロック40のほぼ上面のレベルP1であればよく、金属蓋43の下面のレベルP2であってもよい。要は、セラミックス41が溶湯で満たされればよい。
ところで、図3で説明したように、電磁ポンプ20を交流電源で駆動すると、溶湯に微小な圧力変動が加わる。この圧力変動により、溶湯が固まりにくくなる。すると、従来よりも低温であっても、溶湯は金型のキャビティの末端まで到達する。
溶湯の温度が低いほど熱衝撃が小さくなる。セラミックス41が割れる心配がなければ、溶湯の待機位置は、レベルP1やレベルP2に限定されない。
そこで、溶湯の待機位置を検討する。
仮に、溶湯の待機位置を、連結管48付近のレベルP3まで下げたとする。この場合、上昇する溶湯は、V字部45で分流されるが、この分流の直前に、小規模ではあるが、V字部45に溶湯が衝突する。この衝突により、規模は小さいが流れに乱れが生じる。小さくても乱れは、無いことが望まれる。
そこで、溶湯の待機位置を、V字部45の上位のレベルP4に設定する。これで、衝突は解消される。乱れの無い流れが、V字部45で綺麗に分流される。レベルP4に溶湯を待機させることは、制御部(図1、符号32)による電流制御で容易に実施される。
次に、第1~第3パッキン51、52、53の構造を、図5、図6に基づいて説明する。
図5に示すように、第1パッキン51は、溶湯に近い方の内環部55と、この内環部55を外から囲う外環部56とからなる複合パッキンである。好ましくは、内環部55の内周面にセラミックス系離型剤57を塗布する。
図6(b)は、図5の6b-6b線断面図であり、図6(a)は、図6(b)の分解図である。
図6(a)において、外環部56は、ファインセラミックスの一種であるシリカ(SiO2)を主成分とする鉱物を溶融し、細い糸にし、この糸を集めて綿にし、この綿にバインダーを添加して4mm程度の厚さTの板状に成形した薄板のドーナッツ板である。
シリカ(SiO2)を主成分とするため、耐熱温度が1000℃を超える。綿であるため、クッション性に富む。ファインセラミックスは、アルミナ又はジルコニアであってもよい。すなわち、外環部56は、ファインセラミックスの綿であればよい。
内環部55は、ガラス長繊維(10μm外径)の織布である。加工性を高めるために、織布に耐熱ゴムを塗布してもよい。ガラスは、軟化点が約840℃であるアルミナガラスが好適である。
セラミックス系離型剤57は、酸化チタンと植物油を主成分とし、これらに鉱油、ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル、黒鉛を添加してなるアルミ鋳造用金型離型剤である。なお、セラミックス系離型剤57は、鋳造用の離型剤であれば、種類は問わない。
連結管48と金属ケース42との間に、第1パッキン51を介在させ、連結管48に金属ケース42を相対的に接近させる。この接近で、外環部56が半分程度の厚さになるように圧縮される。
図6(b)に示すように、連結管48と金属ケース42との接続部が、第1パッキン51でシールされた。
溶湯は、セラミックス系離型剤57で一次遮断され、内環部55で二次遮断される。内環部55は織布であるため、溶湯が接触したとしても、簡単には削られない(剥がれない)。
結果、外環部56には、溶湯が到達しない。外環部56は、クッション性に富むため、シール性能を発揮する。よって、第1パッキン51は、長期間に渡って溶湯の漏れを抑制する。
第2パッキン52及び第3パッキン53も、第1パッキン51と同構成とすれば、長期間に渡って溶湯の漏れが抑制される。
なお、第1~第3パッキン51~53において、内環部55及び外環部56は必須の構成要素であるが、セラミックス系離型剤57は必須ではない。
しかし、セラミックス系離型剤57は、溶湯の熱を内環部55へ伝えにくくして内環部55の温度を下げる断熱作用と、溶湯が内環部55へアタックすることを緩和するプロテクト作用とを発揮するため、セラミックス系離型剤57を内環部55の内周面に塗布することは望ましいことである。
セラミックス系離型剤57は、最も溶湯でアタックされるため、剥離、損耗が著しい。しかし、セラミックス系離型剤57は、露出面に塗布されるため、容易に再塗布が可能である。よって、セラミックス系離型剤57を適宜又は適時再塗布することで、長期間にわたって内環部55及び外環部56が保護される。
以上に鋳造装置10の構成を説明したが、この鋳造装置10又は別の形式の周知の鋳造装置を用いて実施する鋳造方法を次に説明する。
この鋳造方法は、図4に示すように、一つの湯入口44から複数本の湯道(例えば、第1湯道46と第2湯道47)に溶湯を分流させる鋳造方法であって、湯道は、V字部45で分岐され、溶湯の待機位置が、V字部45より上位のレベルP4に設定され、繰り返し鋳造が実施される間、V字部45は溶湯で満たされていることを特徴とする。
この鋳造方法は、電磁ポンプ20を備えている鋳造装置10で容易に実施されるが、電磁ポンプを有しない重力金型鋳造法又は低圧鋳造法で実施してもよい。
また、溶湯は、アルミニウム合金溶湯の他、銅合金溶湯、鉄鋼溶湯などでもよく、種類は問わない。
本発明は、一つの湯入口から複数本の湯道に溶湯を分流させる鋳造に好適である。
10…鋳造装置、11…金型、13…溶湯、20…電磁ポンプ、32…制御部、40…湯分岐ブロック、41…セラミックス、44…湯入口、45…V字部、46…湯道(第1湯道)、47…湯道(第2湯道)、P1…溶湯の待機位置(湯分岐ブロックのほぼ上面のレベル)、P4…溶湯の待機位置(V字部より上位のレベル)。

Claims (4)

  1. 一つの湯入口と、この湯入口の上方に配置され下に凸のV字部と、このV字部より上方に配置され前記V字部で分岐された複数本の湯道とを有し、溶湯が前記一つの湯入口から流入し、前記V字部で分流され、前記複数本の湯道を通る鋳造方法であって、
    前記溶湯の待機位置、前記V字部より上位に設定され、
    繰り返し鋳造が実施される間、前記V字部は前記溶湯で満たされていることを特徴とする鋳造方法。
  2. 金型と、湯分岐ブロックと、溶湯を供給する電磁ポンプと、この電磁ポンプを制御する制御部とからなる鋳造装置であって、
    前記湯分岐ブロックは、一つの湯入口と、この湯入口の上方に配置され下に凸のV字部と、このV字部より上方に配置され前記V字部により分岐された複数本の湯道とを有し、 前記溶湯が前記一つの湯入口から流入し、前記V字部で分流され、前記複数本の湯道を通るように構成され、
    前記電磁ポンプは、交流電源で駆動され、
    前記制御部は、繰り返して鋳造が実施されるときの前記溶湯の待機位置を、前記V字部より上位に維持することを特徴とする鋳造装置。
  3. 請求項2記載の鋳造装置であって、
    前記湯分岐ブロックは、セラミックスで構成されていることを特徴とする鋳造装置。
  4. 請求項2又は請求項3記載の鋳造装置であって、
    前記制御部は、前記溶湯の待機位置を、前記湯分岐ブロックのほぼ上面に維持することを特徴とする鋳造装置。
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