JP6317658B2 - 真空鋳造装置と真空鋳造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、真空ポンプにより金型のキャビティ内を吸引減圧するのと協動して、所定のパターンでストーク(給湯管)内の給湯誘導子を駆動して溶融金属に推力を与え、金型のキャビティ内に溶融金属を充填して鋳造物を成型する真空鋳造装置と真空鋳造方法に関する。
真空鋳造法として、金型のキャビティ内を真空ポンプで吸引減圧し、減圧されたキャビティ内と、溶融金属槽との間の圧力差を利用して、溶融金属槽(保持炉)の溶融金属を、ストークを介して上方に押し上げ、溶融金属槽の上方に配置された金型キャビティ内に溶融金属を充填し、鋳造物を製造する方法が知られている。
溶融金属槽が密閉炉ではなく、キャビティ内を真空ポンプで吸引減圧し、高真空状態(約−100kPa)にすると、例えば、アルミニウム鋳造物を製造する場合、アルミ溶湯の密度が2.5g/cmと比較的軽量な金属であるため、アルミ溶湯は、ストーク内を上方に勢いよく汲み上げられ、瞬時にキャビティ内に充填されてしまう。このようにキャビティ内の空間に溶融金属が勢いよく充填されると、キャビティ内で湯が踊り、湯廻り不良や酸化物や残された空気の巻き込みなどの不具合が生じる。特にキャビティ内に中子が設けられている場合には、その不具合が顕著となる。
このような不具合を改善するため、特許文献1(特開平5−169231号公報)及び特許文献2(特開平6−114533号公報)では、溶融金属槽を密閉炉にしてその中の圧力を調整し、溶融金属がキャビティ内に充填される速度を制御している。これらの技術においては、真空ポンプで金型のキャビティ内を減圧すると共に、溶融金属槽内の圧力を増加させていくことで、キャビティ内の湯廻り不良や残された空気の巻き込みなどを低減している。しかし、キャビティ内への溶融金属の給湯速度を調整する為には、電磁ポンプを用いて溶融金属の給湯速度を制御することが更に望まれる。
電磁ポンプを用いて溶融金属をキャビティ内に充填する低圧鋳造装置は、例えば、特許文献3(特開2014−104469号公報)に開示されている。この低圧鋳造装置では給湯量を高精度に制御でき、400℃程度に加熱された鋳型の下から2〜8cm/s程度の給湯速度でゆっくり溶融金属を注入するのでガスや酸化物の巻き込みの少ない高品質な鋳造物を成型することができる。しかしながら、この低圧鋳造装置ではキャビティ内の減圧に真空ポンプを使用していないため、キャビティ内に多くの空気が存在するため、キャビティ内への給湯速度を上げることが出来ない。従って、真空ポンプにより短時間で吸引減圧して、キャビティ内の空気を非常に少なくして従来の低圧鋳造装置より給湯速度を上げても空気の巻き込みを少なくし、かつ、給湯速度を上げても凝固しにくい金型温度まで下げることによって金型冷却時間を短縮し、鋳造サイクル時間を短縮できる方法が望まれる。
特開平5−169231号公報 特開平6−114533号公報 特開2014−104469号公報
本発明は、上記事情に鑑み、真空ポンプにより金型のキャビティ内を吸引減圧するのと協動して、所定のパターンでストーク内の給湯誘導子を駆動して溶融金属に制動並びに加圧推力を与え、従来よりも温度が低い金型に於いて減圧下のキャビティ内への溶融金属の給湯速度を制御し、短時間で高品質な鋳造物を生産することができる真空鋳造装置及び真空鋳造方法を提供することを目的とする。
本発明では、前記の目的を達成するため、真空鋳造装置は、真空ポンプ25と金型27を連結して、真空ポンプ25により金型27のキャビティ29c内を吸引減圧するのと協動して、所定のパターンでストーク1内の給湯誘導子14を駆動して溶融金属12に制動並びに加圧推力を与え、キャビティ29c内への溶融金属12の給湯速度を制御することができる構成とした。
すなわち、本発明の1は、内部にキャビティ29cを有する金型27と、その金型27と連結し、キャビティ29c内を吸引減圧する真空ポンプ25と、ストーク1内の溶融金属12に推力を与える給湯誘導子14と、ストーク1に設けられ、溶融金属12の位置を検知するレベルセンサ19を備え、キャビティ29c内へ溶融金属12を充填して鋳造物を成型する真空鋳造装置において、レベルセンサ19により検知される溶融金属12の湯面を所定の高さに保持するよう給湯誘導子14を駆動し、真空ポンプ25によるキャビティ29c内の吸引減圧と協動してキャビティ29c内へ前記溶融金属12を給湯する給湯誘導子14を所定の制動並びに加圧駆動パターンで駆動する駆動電源31と、駆動パターンを記憶して駆動電源31を制御する制御器と、を備えることを特徴とした真空鋳造装置である。
本発明の2は、ストーク1が、コア2を含み、該コア2の保護管3と、ストーク1との間に生じる流路ギャップが、給湯誘導子14による湯面制動が安定して得られる6mm以上15mm以下であることを特徴とした本発明の1に記載の真空鋳造装置である。
本発明の3は、内部にキャビティ29cを有する金型27と、金型27と連結し、キャビティ29c内を吸引減圧する真空ポンプ25と、ストーク1内の溶融金属12に推力を与える給湯誘導子14と、ストーク1に設けられ、溶融金属12の位置を検知するレベルセンサ19と、を用いて、キャビティ29c内へ溶融金属12を充填して鋳造物を成型する真空鋳造方法であって、前記給湯誘導子14の駆動電源31が、レベルセンサ19により検知される溶融金属12の湯面を所定の高さに保持するよう給湯誘導子14を制動駆動し、真空ポンプ25によるキャビティ29c内の吸引減圧と協動してキャビティ29c内へ溶融金属12を給湯する給湯誘導子14を所定の制動並びに加圧駆動パターンで駆動することを特徴とした真空鋳造方法である。
具体的には、後に説明するように、制御器21により同一駆動パターンで給湯誘導子14が駆動電源31により駆動されることにより、キャビティ29c内への溶融金属12の給湯速度が制御される。
本発明の1の真空鋳造装置によると、真空ポンプを用いてキャビティ29c内を吸引減圧しているため、吸引減圧にかかる時間を短縮することができる。また、電磁ポンプ17を構成する給湯誘導子14を駆動することで、溶融金属12の湯面を所定の高さに保持することができる。また、所定の制動並びに加圧駆動パターンに従い、給湯誘導子14が駆動されることで、溶融金属12の給湯速度を高精度に制御でき、従来よりも温度が低い金型の下から溶融金属12が踊らず(揺動撹拌せず)凝固しない程度の給湯速度で溶融金属を注入することができる。それにより、キャビティ29c内の湯廻り不良や残された空気巻き込みなどを低減し、高品質な鋳造物を成型することができる。
本発明の2の真空鋳造装置によると、適切な幅の流路ギャップを有するため、キャビティ29c内の吸引減圧時に、溶融金属12の湯面振動を抑え、直ちに上昇してキャビティ29c内に注入しない様に制動することができる。それにより、キャビティ内への溶融金属12の給湯速度を高精度に制御できる。
本発明の3の真空鋳造方法によると、真空ポンプを用いてキャビティ29c内を吸引減圧しているため、吸引減圧にかかる時間を短縮することができ、鋳造サイクル時間を短縮できる。また、所定の制動並びに加圧駆動パターンに従い、給湯誘導子14が駆動されることで、溶融金属12の給湯速度を高精度に制御でき、高品質な鋳造物を成型することができる。
真空鋳造装置の一実施例を示す上型と下型を重ね合わせた状態の断面図である。 真空鋳造装置の一実施例を示す上型を上昇させて上型と下型を分離した状態の断面図である。 真空鋳造装置における溶融金属の給湯制御の一例を示すブロック図である。 真空鋳造装置のキャビティ内の圧力と、電磁ポンプの圧力と、溶融金属の湯面の高さとの関係の一例を示すグラフである。
本発明は、溶融金属12が金型27に給湯される際に、真空ポンプ25により金型27を吸引減圧して、溶融金属12を金型27に給湯する真空鋳造装置に関し、給湯誘導子14を駆動して、溶融金属12の給湯速度を高精度に制御するものである。以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて順に説明する。
図1、2は、本発明による真空鋳造装置の一実施例であり、図1は金型27の上型29bを下型29aに重ね合わせた状態、図2は金型27の上型29bを下型29aから分離した状態を示している。この真空鋳造装置は、真空ポンプ25により金型27を吸引減圧して、溶融金属12が吸引されるのと反対方向にストーク1の給湯誘導子14を有する電磁ポンプ17で推力を与えて、ストーク1内に一旦溶融金属12を所定のレベル30に保持し、徐々に電磁ポンプ17の推力を弱めていき、ストーク1を通して下側から金型27に溶融金属12を充填する形式のものである。
溶融金属槽11に収納された溶融金属12にストーク1の下端が差し込まれている。ストーク1の溶融金属12の液面より上にある部分の周囲には、磁性体製のヨーク15にコイル16を巻回した給湯誘導子14が配置されている。ヨーク15は、ストーク1の溶融金属12の液面より上にある部分を囲むようにその外周側に嵌め込まれており、このヨーク15に三相コイルを構成するコイル16が巻回されている。この給湯誘導子14には、冷却器10が設けられ、駆動時に冷却される。
給湯誘導子14は、インバータを含む駆動電源31により駆動される。この駆動電源31からは給湯誘導子14にインバータで変換された三相交流が通電され、給湯誘導子14に移動磁界を発生させる。この移動磁界による電磁誘導により、導電体であるストーク1内の溶融金属12に誘導電流が発生し、この誘導電流と移動磁界との相互作用(掛け合わさる事)によって推力が与えられる。
ストーク1の上部と下部は、フランジ継手等の継手5、5’を介して密に接続されている。保護管3のストーク1に近い一端部の周囲にフランジ6が延設され、このフランジ6の外周に近い部分がストーク1の上部と下部とを接続する前記の継手5、5’の間に挟持されている。これにより、保護管3の中のコア2がストーク1の中心に位置するよう保持されている。フランジ6には、溶融金属12の通路となる複数の円弧状の通過孔7が設けられている。ストーク1の上部は、下部に図示してないバネ等により弾力的に押しつけられている。この状態で継手5、5’の間に挿入された耐熱性のガスケットにより継手5、5’の部分のシール性が確保されている。
ストーク1は、セラミック等の耐熱性、耐蝕性のある材料で作られており、その外周に設けた保温用のマイクロヒータ等からなるヒータ9、9'により溶融金属12の融点以上の温度に加熱され、溶融金属12の凝固を防ぐ。溶融金属槽11の中の溶融金属12に液面センサ等のセンサ13が設けられ、これにより溶融金属槽11の中の溶融金属12の液位が検知される。他方、ストーク1には、電磁誘導により溶融金属12の存在を検知する形式の誘導式液面センサ等のセンサ19が設けられ、これによりストーク1内の液位が検知される。
ストーク1の上端は、台板33に嵌め込まれており、この台板33は、溶融金属槽11と誘導子14を囲むようにして立設された少なくとも3本以上の支柱36'、36'によって支えられている。また、ストーク1の上端は、金型27にリング板状の絶縁材35、35'を介して接続され、溶融金属槽11から金型27に溶融金属12を給湯することができる。台板33が金型27に対して断熱材35を介して熱絶縁されているため金型27が溶融金属12で高温になっても、台板33を低い温度に保持出来る。またストーク1も下型29aに対して断熱材35、35'により熱絶縁されている。これにより、ストーク1内の溶融金属12の温度低下による凝固層の拡大を防止し、更に電磁ポンプ17のストーク1の溶融金属12の温度低下も防止し、鋳造時の湯回り不良を防止できる。
金型27の下型29aの上に上型29bが重ね合わせられ、これら上下の型29a、29bにより金型27が形成される。上型29bの上下動は、スライド板37の上下動に伴って行われる。このスライド板37にはスライドガイド34、34と、後述のベローズ39を収縮させる押出部材45が貫通している。台板33とスライド板37との間に油圧シリンダ等の昇降駆動機構36、36が設けられ、この昇降駆動機構36、36の動作によりスライド板37がスライドガイド34、34に沿って上下にスライドされる。また、押出部材45も昇降駆動機構(図示せず)の動作により上下にスライドして、吊り下げダイベース40を貫通し、ベローズ39の上面の支持板52を下部に押して、ベローズ39を収縮させる。
金型27の下型29aの上に上型29bが重ね合わせられると、鋳造物を成型するためのキャビティ29cが形成されて、このキャビティ29cは湯口29dを通してストーク1の上端に連絡される。また、キャビティ29cは、真空ポンプ25と直接又は管状のベローズ39を介して連結している。上型29bの上面には上部ダイベース40’が固定され、上部ダイベース40’は、支柱41、41により吊り下げダイベース40に連結されている。
管状のベローズ39は、上型29b上の上部ダイベース40'と吊り下げダイベース40間に設置されており、伸縮性と気密性を兼ね備えた材料からなる。管状のベローズ39内の上面に固定される支持板52は、吊り下げダイベース40に固定されておらず、管状のベローズ39の収縮に伴って、上下に移動する。また、支持板52には複数の押しピン38が設置されている。押しピン38は上部ダイベース40'及び上型29bを貫通する管を貫通してキャビティ29c内に到達するように構成されている。本実施例では、押しピン38の外周面と押しピンが貫通する管との間に空気が連通する隙間43が設けられており、その隙間43を介して、キャビティ29c内が管状のベローズ39と連結する。また、管状のベローズ39内には、真空ポンプ25による吸引減圧の際などに、管状のベローズ39が押し潰されないように支持バネ付スライド機構49やベローズ収縮防止ピン46が支持板52にそれらの上端が固定されて設置されている。
また、本実施例では、上型29bと下型29aとの間に隙間42を設け、隙間42の全外周にわたり真空ポンプ25と直接連結する空気通路44を設けている。このように、真空ポンプ25と連結する空気通路44が、隙間42の全外周にわたり設けられていることにより、空気通路44が真空ポンプ25により吸引減圧され、それによりキャビティ29c内を外周方向から均一な圧力で吸引減圧することができる。また、前述の押しピン38の外周に設けられている隙間43からも同時に吸引減圧することができるため、キャビティ29c内を外周方向及び上方向から均一な圧力で、短時間で吸引減圧することができる。
この真空鋳造装置により鋳造物を成型するときは、まず、上型29bが下型29aを重ね合わせた状態にしてキャビティ29cを真空ポンプ25により吸引減圧する。キャビティ29c内を真空ポンプ25により瞬時に−100kPa(−1kg/cmG)程度まで吸引減圧させると、大気圧がかかった溶融金属槽11に収納された溶融金属12は、ストーク1を通過して勢いよく汲み上げられる。従って、ストーク1内の溶融金属12に推力を与える電磁ポンプ17の給湯誘導子14を、溶融金属12の金型注入方向と反対方向に推力を与えて制動保持するように駆動する。電磁ポンプ17で発生した電磁力を強めたり、弱めたりする調整を行うことで、制動保持された溶融金属12を精度よくキャビティ29c内に給湯することができる。
ところが、キャビティ29c内を真空ポンプ25により瞬時に吸引減圧させた後又は同時に電磁ポンプ17を駆動すると、大気圧がかかった溶融金属槽11に収納された溶融金属12は、ストーク1を通過して勢いよく汲み上げられ、その汲み上げられる最中の溶融金属12に電磁ポンプ17で推力を与えることになる。勢いよく汲み上げられる最中の溶融金属12には、流体慣性が働いており、所定のレベル30に湯面を保持するように逆方向の推力をかけても、その流体慣性により、所定のレベル30を通り過ぎてしまう。そして、その湯面が流体慣性により上下に揺動し、この揺動が止まるためには時間がかかる。また、勢いよく汲み上げられた溶融金属12が、所定のレベル30を通り過ぎ、キャビティ29c内に少しでも注入されてしまうと、精度のよい給湯が望めない。
従って、電磁ポンプ17の給湯誘導子14が、真空ポンプ25による吸引減圧力に見合った推力を、給湯方向と逆方向に溶融金属12に与えるように、予め電磁力を加えておき、徐々にキャビティ29c内をゆっくり真空にすることが望ましい。そうすると、ストーク1内をゆっくりと上昇する溶融金属12に逆磁力が発生し、ストーク1内に一旦溶融金属12を保持し、その後、キャビティ29c内への迅速かつ精度のよい給湯が安定して実現する。
以上の様にキャビティ29c内をゆっくり真空にすることでストーク1内に一旦溶融金属12を保持することも出来るが、本実施例の電磁ポンプ17のストーク1には、コア2を内在する保護管3があり、この保護管3とストーク1との間の流路ギャップを狭めることによって、ストーク1には流路絞り効果が働き、ストーク1の下端の導入口18から勢いよく上昇する溶融金属12にブレーキがかかる。実験では流路ギャップを6mm以上15mm以下にすると、慣性で上昇する高さも少なく比較的短時間で安定し、10mm以下にすると数秒で安定するため、好ましい。この様に流路ギャップを狭めることで、キャビティ29c内を短時間に一挙に真空にする時に、上昇する溶融金属12をストーク1の設定レベル30に短時間で保持することができる。
しかし、設定レベル30に溶融金属12を保持しようとしても、大気圧の変動により、真空中を上昇する高さは変動し、例えば大気圧の変動が1%すると真空中を上昇する高さは約4cm変化するため、真空時は、設定レベル30より5cm以下に溶融金属12を上昇させ、レベルセンサ19により電磁ポンプ17の逆推力を短時間で調整して、設定レベル30に溶融金属12が保持できるようにすることが望ましい。更に溶融金属12に含まれる水素がガス化して湯面変動が起こり、飛沫が発生し、溶融金属12がストーク1からキャビティ29c内へ飛散しまうため、溶融金属12に含まれる水素の量にも依るが、それを防ぐため、設定レベル30は金型27より5cm下に設けることが望ましい。例えば、100gの溶融金属12に含まれる水素量が数cc/100gになると、設定レベル30は金型27より10cm以上、下に設ける必要がある。
給湯誘導子14は、レベルセンサ19により検知される溶融金属12のレベル信号により制御され、溶融金属12のキャビティ29c内への給湯速度が制御される。図3は、この制御系統を示しており、給湯誘導子14を駆動する駆動電源31がレベルセンサ19により検知される溶融金属12のレベル信号をもとに制御器21によって制御されることを表している。この制御器21には、給湯誘導子14が駆動電源31により制御された制動並びに加圧パターンが記録され、繰り返し同じ駆動パターンで給湯することが出来る記録装置が内蔵されている。このようにして、制御器21による同一駆動パターンで給湯誘導子14が駆動電源31により駆動されるため、キャビティ29c内への溶融金属12の給湯速度を高精度に制御できる。なお、本実施例の駆動パターンは、使用者が制御器21のタッチパネル等を操作することにより設定することができる。
次に本実施例の駆動パターンを、図4を用いて説明する。図4は、真空鋳造装置のキャビティ29c内の圧力(下側点線で表示)と、電磁ポンプ17の圧力(下側実線で表示)と溶融金属12の湯面の高さ(上側実線で表示)との関係を示すグラフである。なお、溶融金属12の湯面の高さは、溶融金属槽11の湯面からの高さを表す。制御器21は、図4のグラフで表される電磁ポンプ17の圧力を再現するように、駆動電源31を制御する。図4のグラフが示すように、キャビティ29c内の吸引減圧と協動して、駆動電源31が給湯誘導子14を所定の制動並びに加圧駆動パターンで駆動する。
まず、駆動電源31から給湯誘導子14にインバータで変換された三相交流が通電され、移動磁界を発生させておく。この移動磁界による電磁誘導により、キャビティ29cが真空にされてゆくと同時にストーク1内を溶融金属12が駆け上がってゆき、導電体である溶融金属12に真空吸引方向とは逆方向に推力が瞬時に発生する。そして、誘導式液面センサ等のセンサ19の信号を基に、給湯誘導子14への三相交流を通電調整し、ストーク1内の溶融金属12の湯面を設定レベル30に保持する(図4の湯面保持部)。この設定レベル30で溶融金属12の給湯の待機状態とする(図4の(A)で示す電磁ブレーキ部)。
その後、金型27のキャビティ29c内を真空ポンプ25で直接又は管状のベローズ39内部を介して吸引減圧する。前述のように、本実施例の金型27は、上型29bと下型29aとの間に空気が連通する隙間42が設けられ、また押しピン38の外周面にも空気が連通する隙間が設けられているため、金型27のキャビティ29c内は短時間で吸引減圧される。図4の下側点線が金型27のキャビティ29cの吸引減圧の様子を示すグラフである。キャビティ29cが吸引減圧されると、溶融金属12が真空吸引方向に吸引される。真空ポンプによるキャビティ29c内の吸引減圧をそのまま維持して、電磁ポンプ17の逆推力を徐々に弱めて溶融金属12の湯面を徐々に上昇させ、溶融金属12の湯面がストーク1内の最上部を通過し電磁ポンプ17の逆推力を弱めてキャビティ29c内に溶融金属12を注入し、必要に応じてキャビティ29c内のレベル調整を行ってゆく(図4の(B)で示す)。
そして、キャビティ29c内に溶融金属12が充填完了するまでキャビティ29c内の吸引減圧を維持したままにして、電磁ポンプ17の逆推力を徐々に弱めていき、キャビティ29c内に溶融金属12を徐々に給湯し充填を完了させる(図4の(C)で示す)。それにより、キャビティ29c内に所定の給湯量を静かに精度よく給湯できる。電磁ポンプ17の逆推力を徐々に弱めて溶融金属12の湯面を徐々に上昇させる給湯速度は、従来の給湯速度より早くし金型温度を下げても凝固しない範囲とすることによって金型冷却時間を短縮し、鋳造サイクル時間を短縮できる。
キャビティ29c内への溶融金属12が充填完了後は、電磁ポンプ17の逆推力を一挙に弱めてゼロにして、電力の位相反転を行い、キャビティ29c内の吸引減圧と同じ方向へ圧力を掛けて溶融金属12が凝固収縮分の溶融金属12を注入する(図4の(D)で示す)。それにより、鋳造物が冷却して凝固する際に、全体が収縮し、内部に余計な隙間ができるのを防ぐことができ、いわゆる押し湯効果が得られる。
また、キャビティ29c内に充填する際には、図1に示すように、分流子55を使用して、溶融金属12の流れを均一的に分けるようにしてもよい。分流子55を使用することで、金型27の湯口29dで、鋳造物が分離、切断しやすくなるという利点がある。また、分流子55を金型27よりも高温にすることにより、溶融金属12の温度低下を防止するという利点がある。
キャビティ29cの中に溶融金属12を充填後、冷却して凝固した後にキャビティ29c内の吸引減圧を大気開放した後、図2に示すように、スライド板37と共に上型29bを上昇させ、上型29bを下型29aから分離させる。金型27のキャビティ29cが開くと、成型した鋳造物59は上型29bに付いている。上型29bを上昇させて行くと、押出部材45が支持板52に当たり、ベローズ39内の支持板52が押され、支持板52に設置された複数の押しピン38の先端部がキャビティ29cの中に入り込んで、成型した鋳造物59を上型29bから分離させる。
この成型された鋳造物59を受け皿等に取り出すことにより、1回の鋳造工程が完了する。その後、電磁ポンプ17の電力を弱めていき、再び溶融金属12をストーク1内の所定のレベル30の位置に保持する(図4の(E)で示す)。以下、上記で説明した図4に示す給湯誘導子の駆動パターンに従い、下型29aの上に上型29bを重ね合わせ、金型27を組み立て、成型を繰り返す。鋳造を完了する場合には、溶融金属12をストーク1内の所定のレベル30の位置に戻したあと、電磁力をゼロにして溶融金属12を溶融金属槽11に戻す。このように一旦、溶融金属12を所定のレベル30の位置に戻すのは、一気に溶融金属槽11に戻すと、溶融金属槽11の溶融金属12が踊り(溶融金属12の湯面が揺動撹拌され)、溶融金属槽液面の酸化物等の不純物を巻き込んでしまい、その後の鋳造物の中に酸化物等の不純物を混入させてしまうからである。
以上説明してきたように、本発明の真空鋳造装置は、所定の制動並びに加圧駆動パターンに従い、給湯誘導子14が駆動されることで、溶融金属12の給湯速度を高精度に制御でき、金型27の下からゆっくり溶融金属を注入することができる。それにより、キャビティ29c内の湯廻り不良や溶融金属12の撹拌を低減し、高品質な鋳造物を成型することができる。また、真空ポンプを用いてキャビティ29c内を短時間で吸引減圧しているため、吸引減圧にかかる時間を短縮することができ、更に従来の金型温度も低温化出来るので鋳造サイクル時間を短縮できる。
本発明による真空鋳造装置は、スライド機構により上型を上下動して鋳型を組み立て、或いは脱型する構造の真空鋳造装置において、所定の駆動パターンに従い、溶融金属の給湯速度を高精度に制御でき、良質な鋳造物を生産することができるため、このような鋳造の分野で利用することが出来る。
1 ストーク
2 コア
3 保護管
12 溶融金属
14 給湯誘導子
17 電磁ポンプ
19 レベルセンサ
21 制御器
25 真空ポンプ
27 金型
29a 金型の下型
29b 金型の上型
29c 金型のキャビティ
29d 金型の湯口
31 駆動電源
38 押しピン
39 ベローズ
42、43 隙間

Claims (5)

  1. 内部にキャビティ(29c)を有する金型(27)と、前記金型(27)と連結し、前記キャビティ(29c)内を吸引減圧する真空ポンプ(25)と、ストーク(1)内の溶融金属(12)に推力を与える給湯誘導子(14)と、前記ストーク(1)内に設けられ、前記溶融金属(12)の位置を検知するレベルセンサ(19)と、を備え、前記キャビティ(29c)内へ前記溶融金属(12)を充填して鋳造物を成型する真空鋳造装置において、
    前記レベルセンサ(19)により検知される前記溶融金属(12)の湯面を所定の高さに保持するよう前記給湯誘導子(14)を駆動し、前記真空ポンプ(25)による前記キャビティ(29c)内の吸引減圧と協動して、前記キャビティ(29c)内へ前記溶融金属(12)を給湯する前記給湯誘導子(14)を所定の制動並びに加圧駆動パターンで駆動する駆動電源(31)と、
    前記駆動パターンを記憶して駆動電源(31)を制御する制御器と、を備えることを特徴とした真空鋳造装置。
  2. 制御器(21)は、給湯誘導子(14)の駆動電源(31)を制御することにより、キャビティ(29c)内への溶融金属(12)の給湯速度を制御することを特徴とした請求項1に記載の真空鋳造装置。
  3. 前記ストーク(1)は、コア(2)を含み、該コア(2)の保護管(3)と、前記ストーク(1)との間に生じる流路ギャップが6mm以上15mm以下であることを特徴とした請求項1又は2に記載の真空鋳造装置。
  4. 内部にキャビティ(29c)を有する金型(27)と、前記金型(27)と連結し、前記キャビティ(29c)内を吸引減圧する真空ポンプ(25)と、ストーク(1)内の溶融金属(12)に推力を与える給湯誘導子(14)と、前記ストーク(1)内に設けられ、前記溶融金属(12)の位置を検知するレベルセンサ(19)と、を用いて、前記キャビティ(29c)内へ前記溶融金属(12)を充填して鋳造物を成型する真空鋳造方法であって、
    前記給湯誘導子(14)の駆動電源(31)が、前記レベルセンサ(19)により検知される前記溶融金属(12)の湯面を所定の高さに保持するよう前記給湯誘導子(14)を駆動し、前記真空ポンプ(25)による前記キャビティ(29c)内の吸引減圧と協動して前記キャビティ(29c)内へ前記溶融金属(12)を給湯する前記給湯誘導子(14)を所定の制動並びに加圧駆動パターンで駆動することを特徴とした真空鋳造方法。
  5. 制御器(21)が給湯誘導子(14)の駆動電源(31)を制御することにより、キャビティ(29c)内への溶融金属(12)の給湯速度が制御されることを特徴とした請求項4に記載の真空鋳造方法。
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