JP7298441B2 - 道路の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、道路の構造及び道路施工方法、特にプレキャストコンクリート版を使用して形成する道路に関する。
近年では、工場で高強度鉄筋コンクリートプレキャスト版(以下、「高強度RC・PCa版」)を製作しておき、現場まで運搬して道路を施工する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。具体的には、特許文献1では、図7に示す手順にて施工する。
まず、道路を施工する領域を所定の深さまで切削した後(ステップ1)、路床、路盤の土工を行う(ステップ2)。この際、路盤を補強するために高強度RC・PCa版の下部全周にわたって枕板を水平に敷設することもある。
続いて、グラウト材の漏出を防止するために路盤上にシートを敷設する(ステップ3)。そして、工場から運搬してきた高強度RC・PCa版をシートの上に敷設する(ステップ4)。各高強度RC・PCa版の敷設高さを調整した後(ステップ5)、コッターを用いて高強度RC・PCa版の結合を行う(ステップ6)。その後、裏込めグラウト充填、すなわち高強度RC・PCa版の下面にグラウト材を充填すると共に(ステップ7)、目地グラウト充填、すなわち高強度RC・PCa版の間にグラウト材を充填する(ステップ8)。そして、グラウト材を養生させて道路を完成させる(ステップ9)。
特許第3778335号明細書 特許第3778334号明細書 特許第3787576号明細書 特許第4010388号明細書 特許第4038822号明細書 特開平11-323944号公報 特開平11-323882号公報 特開平11-166261号公報 特開平11-152785号公報
高強度PRC版研究会、"施工方法"、[online]、[平成30年10月10日]、インターネット(URL:http://www.koukyoudoprc.com/construction/index.html)
しかしながら、特許文献1では、高強度RC・PCa版を路盤上に敷設する際に、一部の高強度RC・PCa版の下部全周に枕板を水平に敷設したり、コッター結合の前工程として、高さ調整したりするなど、アライメント等に多くの時間が必要になっていた。
本発明は、プレキャストコンクリート版を敷設して道路を施工する際の工期の短縮を図ることを目的とする。
本発明に係る道路の構造は、各角部にボルトを通す貫通穴が形成された矩形形状のプレキャストコンクリート版を、道路を施工する領域に碁盤目状に立設させた杭の頂部にボルトで固定して形成される道路の構造であって、前記杭の頂部に固定された前記プレキャストコンクリート版の目地に充填されるグラウト材を、前記プレキャストコンクリート版と路床との間に形成される空間に落下させない落下防止構造を備え、前記落下防止構造は、対向する前記プレキャストコンクリート版の各側面に架設して固定され、前記対向する前記プレキャストコンクリート版の間の目地全体を前記対向する前記プレキャストコンクリート版の側面の位置で塞ぐストッパを備えることを特徴とする。
本発明に係る道路の構造は、各角部にボルトを通す貫通穴が形成された矩形形状のプレキャストコンクリート版を、道路を施工する領域に碁盤目状に立設させた杭の頂部にボルトで固定して形成される道路の構造であって、前記杭の頂部に固定された前記プレキャストコンクリート版の目地に充填されるグラウト材を、前記プレキャストコンクリート版と路床との間に形成される空間に落下させない落下防止構造を備え、前記落下防止構造は、隣接配置される前記プレキャストコンクリート版の一方の裏面に設けられ、前記隣接配置される前記プレキャストコンクリート版が固定される前記杭の間の目地全体を前記隣接配置される前記プレキャストコンクリート版の裏面側から塞ぐつば部材を備えることを特徴とする。
また、前記つば部材は、当該つば部材が設けられる前記プレキャストコンクリート版と一体形成されることを特徴とする。
本発明によれば、プレキャストコンクリート版を敷設して道路を施工する際の工期を短縮することができる。
実施の形態1における道路の構造を示す斜視図である。 図1の一部の拡大図であり、一部のプレキャストコンクリート版を取り除いたときの斜視図である。 実施の形態1において組立後のプレキャストコンクリート版をボルトの位置で垂直方向に切断したときの断面図である。 実施の形態1における道路施工方法の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における目地落下防止構造の一例を示す図である。 実施の形態1における目地落下防止構造の他の一例を示す図である。 従来の道路施工方法の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における道路の構造を示す斜視図である。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態における道路の構造を示す斜視図である。図2は、図1の一部の拡大図であり、一部のプレキャストコンクリート版(以下、「路版」)を取り除いたときの斜視図である。図3は、組立後の路版をボルトの位置で垂直方向に切断したときの断面図である。以下、これらの図を用いて本実施の形態における道路の構造について説明する。
「プレキャストコンクリート版(路版)」1は、現場で組立・設置を行うために、工場などで運搬可能な形や大きさに予め製造された板状のコンクリートである。道路は、プレキャストコンクリート版(路版)を並べて敷設することで形成される。本実施の形態における路版1は、矩形形状で形成され、各角部にはボルト4を通す貫通穴5が形成される。
本実施の形態における道路は、図1に示すように、路版1を路体2に立設された杭3の上に敷設して形成される構造を有することを特徴としている。「路体」2とは、道路を施工する領域を掘り下げて形成される道路構造の最下層のことをいう。杭3は、路体2に立設され路版1を支持する。杭3は、円筒形状で形成され、その頂部にはねじ穴6が設けられる。本実施の形態では、1本の杭3に4枚の路版1の一角を載置し、それぞれの路版1をボルト4で杭3に固定するので、杭3の頂部に載置された各路版1の貫通穴5と対向する各位置(4箇所)にねじ穴6が形成される。また、杭3の頂部(杭3と各路版1の角部との間)には、緩衝材7が設けられ、車両等の通行時に路版1が受ける振動を抑制できる構造としている。なお、貫通穴5及びねじ穴6に対向する緩衝材7の位置には、ボルト4を通すための貫通穴8が形成されている。
路版1の角部の裏面であって杭3の頂部(厳密には緩衝材7)と当接する部分には、切り欠き9が形成されている。この切り欠き9は、断面が円形状の杭3を四等分したときの四分円形状をしており、4枚の路版1が1つの杭3に載置されたときに、4枚の路版1の切り欠き9によって、杭3が収まる円筒形状の溝が形成されるようになっている。これにより、路版1と杭3との位置決め、換言すると路版1の貫通穴5と杭3のねじ穴6との位置合わせが容易となる。
切り欠き9の形状は、四分円形状とせずに、杭3の直径の半分を一辺の長さとする正方形状で形成してもよい。この場合、4枚の路版1の切り欠き9によって、杭3が収まる正方形状の溝が形成されるようになるが、路版1と杭3との位置決めは、前述した円筒形状の溝と同様に容易にできる。
なお、ボルト4の頭部の厚みによっては、ボルト4の頭部と路版1の表面とに段差ができる場合がある。この場合、例えば貫通穴5を着脱可能な何らかの部材で塞ぐようにして、その段差を解消するようにしてもよい。
次に、本実施の形態における道路施工方法の手順について図4を用いて説明する。
まず、道路を施工する領域を所定の深さまで切削する(ステップ101)。本実施の形態では、路体2に立設させた杭3の上に路版1を敷設するので、少なくとも路版1の厚み以上に掘り下げる必要がある。本実施の形態では、図1,2に示すように路版1と路体2との間に空間14が形成されるよう深く掘り下げる。
続いて、杭3を碁盤目状に打設する(ステップ102)。例えば、(株)技研製作所のサイレントパイラー(登録商標)等の圧入機を使用して杭3を所望の深さまで打ち込む。本実施の形態では、路体2に立設させた杭3の上に路版1を敷設するので、各杭3の頂部が路面から路版1の厚み分下の位置で揃うように打設する必要がある。厳密には、切り欠き9の深さと緩衝材7の厚み及び素材の特性(弾性等)を考慮する必要がある。前述したサイレントパイラーを用いると、杭3の高さを容易に揃えることができる。
路版1は、次の工程の前までに工場から道路の施工場所近傍まで運搬されている。そして、クレーン等を使用して杭3の上に路版1を載置していくことで敷設する(ステップ103)。より詳細には、前述したように、路版1の貫通穴5と杭3のねじ穴6の位置が合うように路版1の角部を杭3の頂部に載置する。そして、路版1は、ボルトで杭3に固定される(ステップ104)。なお、図1に例示するように路面標示が形成されている路版1の場合は、道路上の所定の位置に配設する必要がある。このように敷設位置が特定されている路版1の敷設作業の効率性を考慮して、路版1の搬入順を決めておくのが好ましい。
路版1を敷設すると、路版1の間にできる目地(継ぎ目)を塞ぐためにグラウト材を充填する(ステップ105)。そして、グラウト材を所定時間、養生させる(ステップ106)。
本実施の形態によれば、以上の手順にて道路を施工する。従来技術と比較すると、従来技術におけるステップ2、3,5、7を省略できる。特に、路盤上に路版(高強度RC・PCa版)を敷設する従来技術において、安全な道路を作るためには まずステップ2の路床、路版の土工において、最下層の路体部分が平らかつ均等に締め固められていることが重要な工程となる。そのために、土によってできている路体全体をブルドーザーなどで馴らす必要がある。そして、更に砂や砕石を敷き詰め、タイヤローラーやマカダム式ロードローラーによって転圧することで路床、路盤を形成するのが一般的である。更に、ステップ5において路版の高さ調整を行い、ステップ7において下方にグラウト材を充填する。
本実施の形態においては、路版1と路体2との間に空間14を形成し、路版1を高さの揃った杭3の上に敷設するので、路体全体を水平にするなどの工程、路体の上部に路床、路盤を形成する工程、裏込めグラウト充填という工程は不要となる。これにより、工期を大幅に短縮できる。路版1の高さについては、杭3の打ち込む工程において調整すればよく、路体2を調整する必要はない。
ところで、本実施の形態では、前述したように路版1と路体2との間に空間を形成するように施工する。このため、ステップ105において、路版1の目地に充填すべきグラウト材が空間に落下してしまう可能性が生じてくる。そこで、本実施の形態では、路版1の目地に充填されるグラウト材を空間に落下させない落下防止構造を設けるようにした。
図5は、本実施の形態における落下防止構造の一例を示す図である。図5には、杭3と杭3の間に位置する路版1の目地10が示されている。図5では、落下防止構造として、隣接配置される路版1の一方の裏面につば部材11が設けられる。つば部材11は、角柱形状をしており、路版1の一辺の杭3と当接する角部の間に、例えばボルト12などの固定手段により路版1に取り付けられる。もちろん、他の固定手段によって取り付けてもよいし、路版1と一体形成されてもよい。つば部材11は、杭3の間全体の目地10を下方(路版1の裏面側)から塞ぐ。これにより、目地10の上方からグラウト材が充填されると、つば部材11と杭3の頂部でグラウト材の落下を防止することができる。なお、以上の説明から明らかなように、つば部材11は、充填されたグラウト材を受け止め、落下させないようにするために硬質な素材で形成するのが好ましい。
図6は、本実施の形態における落下防止構造の他の一例を示す図である。図6では、落下防止構造として、対向する位置の路版1の各側面に固定されるストッパ13が設けられる。ストッパ13は、路版1の目地10の全体を路版1の側面の位置で塞ぐ。図5に示す落下防止構造と異なり、杭3の上側にも配設可能である。これにより、ストッパ13で目地10の上方から充填されるグラウト材の落下を防ぐことができる。また、路版1の側面の位置で注入されるグラウト材を受け止めるので、図5と比較すると注入するグラウト材の量を減らすことが可能となる。
以上の説明でも理解できるように、路版1の側面に設けたストッパ13でグラウト材を受け止めることによって目地10の上方から充填されるグラウト材の空間への落下を防止できればよいので、ストッパ13は、種々の素材にて構成することが可能である。図5に示すように硬質な素材を利用してもよいし、図6に例示したように軟質のシート素材(例えば、ビニールシートや布等)を利用してもよい。
ところで、本実施の形態では、前述したように路版1下(路版1と路体2との間)に空間を形成するように施工できる。空間を形成することで、その空間を様々な目的で利用させることが可能となる。例えば、ゲリラ豪雨などの際に増水した場合、一時的な貯水空間として利用できる。あるいは、インフラ(電気、ガス、水道、情報等に用いる配管やケーブル等の構造物)の設置空間として利用できる。従って、道路施工の計画段階において、空間の利用目的を明らかにしておいて、ステップ101における道路を施工する領域の掘り下げる深さを決めておくのが好ましい。
なお、本実施の形態では、杭3を碁盤目状、すなわち縦横に並べて打設し、その杭3に路版1を固定することで道路を施工する。つまり、杭3の打設位置と路版1の形状とは密接な関係にある。例えば、路版1が正方形状であれば、杭3を路版1の形状及び大きさに合わせた位置に打設する必要がある。
また、曲率を持った道路を施工する場合には、曲率に沿うように杭3を立設する。この場合の路版1の形状は、前述した矩形(長方形(正方形を含む))ではない、路版1が敷設される4本の杭3の中心点を結んだ四辺形としてもよい。より詳細には、路版1は、道路の長さ方向に沿った辺の長さが異なる台形形状となる。また、路版1の道路の長さ方向に沿った辺が曲率に沿うように曲線で形成してもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1において説明したように、路版の間の目地にはグラウト材が充填されることから、路版上の雨水等は、基本的には路版下の路体まで流入されることはない。ただ、経年劣化等が原因で雨水が流入されてしまう可能性が生じうる。また、上記実施の形態1において説明したように、路版と路体との間に空間を形成するよう道路を形成する場合、路体の上面を舗装するなどの工程は不要となる。ただ、路体の上面に何も施さないと、空間に流入した雨水によって路体の土砂が流出してしまう可能性が生じてくる。
そこで、本実施の形態においては、このような問題を未然に防ぐために、道路を施工する領域が掘り下げられることによって形成される路体上に、舗装用の多孔質材料を敷設するようにしたことを特徴としている。
図8は、本実施の形態における道路の構造を示す斜視図である。本実施の形態においては、実施の形態1における道路の構造に対して、ポーラスコンクリート21を路体2の上面に敷設したことを特徴としている。
ポーラスコンクリート21は、舗装用の多孔質材料の1つである。そして、空隙を多く含むコンクリートであることから水分を通過させる透水性能を有している。また、ポーラスコンクリート21は、多孔質であることから内部の孔に水を貯めることができるコンクリートである。つまり、ポーラスコンクリート21は、水分を保持する保水性能を有している。更に、ポーラスコンクリート21は、空隙を持つので、音が当たると、その中で空気の粘性摩擦を生じ、音波のエネルギーの一部が熱エネルギーに変換され、減衰する。つまり、ポーラスコンクリート21は、音を吸収する吸音性能を有している。
本実施の形態における道路施工方法の手順は、図4に示した実施の形態1における道路施工方法の手順において、杭3を碁盤目状に打設した後、全ての路版1を杭3の上に載置する前に、ポーラスコンクリート21を、路版1が杭3の上に載置されていない場所から路体2の上に流し込むことによって敷設する。このとき、必要により整地してもよい。この工程が追加される以外は実施の形態1と同じでよいので説明を省略する。
本実施の形態においては、路体2の上にポーラスコンクリート21を敷設することで、以下の効果を奏することができる。
まず、ポーラスコンクリート21は、透水性能を有しているので、空間14に雨水が流入した際に、ポーラスコンクリート21上の雨水の排水を促しつつ、地面(路体2)からの土砂の流出を抑制することができる。これにより、道路の構造と空間14を保全することができる。
また、ポーラスコンクリート21は、保水性能を有しているので、ポーラスコンクリート21の孔内の水分の蒸発熱によって路版1や空間14の温度の上昇を抑制することができる。これにより、ヒートアイランドの防止に貢献できる。
また、ポーラスコンクリート21は、吸音性能を有しているので、空間14の利用に伴う騒音の発生を軽減することができる。
ところで、路体2上、雨水により特に浸食されやすいのは、路版1と杭3の隙間から侵入してくる雨水によって浸食される杭3の周辺と、路版1の目地から侵入してくる雨水が滴り落ちる目地の下方であると推測できる。従って、ポーラスコンクリート21が持つ上記3つの性能のうち特に透水性能に着目するならば、ポーラスコンクリート21を路体2全体に敷設せずに、杭3の周辺と路版1の目地の下方の少なくとも一方に敷設するようにしてもよい。これにより、浸食されやすい路体2上の杭3の周辺と路版1の目地の下方部分の浸食を防ぐことができる。
本実施の形態では、路体2の上に敷設する多孔質材料として、ポーラスコンクリート21を例にして説明したが、これに限定する必要はない。例えば、ポーラスアスファルトなどの他の多孔質材料を用いてもよい。本実施の形態においては、ポーラスコンクリートの方がポーラスアスファルトより流動性があって敷設が容易なので、ポーラスコンクリートを用いることにした。ただ、いずれか一方のみを使用する必要はなく、路体2上の場所によってポーラスコンクリート又はポーラスアスファルトのいずれかを選択して使用するようにしてもよい。
また、ポーラスコンクリート21は、上記3つの性能を全て有しているので、ポーラスコンクリート21を用いているが、いずれか1つの性能を有する多孔質材料を用いるようにしてもよい。
1 プレキャストコンクリート版(路版)、2 路体、3 杭、4,12 ボルト、5,8 貫通穴、6 ねじ穴、7 緩衝材、9 切り欠き、10 目地、11 つば部材、13 ストッパ、14 空間、21 ポーラスコンクリート。

Claims (3)

  1. 各角部にボルトを通す貫通穴が形成された矩形形状のプレキャストコンクリート版を、道路を施工する領域に碁盤目状に立設させた杭の頂部にボルトで固定して形成される道路の構造であって、
    前記杭の頂部に固定された前記プレキャストコンクリート版の目地に充填されるグラウト材を、前記プレキャストコンクリート版と路床との間に形成される空間に落下させない落下防止構造を備え、
    前記落下防止構造は、
    対向する前記プレキャストコンクリート版の各側面に架設して固定され、前記対向する前記プレキャストコンクリート版の間の目地全体を前記対向する前記プレキャストコンクリート版の側面の位置で塞ぐストッパを備えることを特徴とする道路の構造。
  2. 各角部にボルトを通す貫通穴が形成された矩形形状のプレキャストコンクリート版を、道路を施工する領域に碁盤目状に立設させた杭の頂部にボルトで固定して形成される道路の構造であって、
    前記杭の頂部に固定された前記プレキャストコンクリート版の目地に充填されるグラウト材を、前記プレキャストコンクリート版と路床との間に形成される空間に落下させない落下防止構造を備え、
    前記落下防止構造は、
    隣接配置される前記プレキャストコンクリート版の一方の裏面に設けられ、前記隣接配置される前記プレキャストコンクリート版が固定される前記杭の間の目地全体を前記隣接配置される前記プレキャストコンクリート版の裏面側から塞ぐつば部材を備えることを特徴とする道路の構造。
  3. 前記つば部材は、当該つば部材が設けられる前記プレキャストコンクリート版と一体形成されることを特徴とする請求項2に記載の道路の構造。
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