JP7286086B2 - コネクタ用ハウジング、及びコネクタ用ハウジングの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、相手側コネクタに嵌合するコネクタ用ハウジング、及びそのコネクタ用ハウジングの製造方法に関する。
従来より、相手側コネクタと嵌合するコネクタのコネクタハウジングとして、例えば、ハウジング本体部と、ハウジング本体部から延びるとともに相手側コネクタに対して係合するロックアームと、を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、当該ロックアームには、相手側コネクタに係合する係り部と、相手側コネクタと係り部との係合が解除される際にユーザによって操作される操作部とが形成されている。
例えば、特許文献1に開示されているコネクタハウジングは、コネクタハウジングが相手側ハウジングに対して挿抜する方向である上下方向と平行な方向に片持状に延びる傾動変位部を有している。そして、傾動変位部には、後端部において操作部が形成されており、操作部よりも前方の位置に係り部としてのロック突起が形成されている。このようなロックアームを有するコネクタハウジングを成形する際には、金型の上型と下型とが上下方向に組み合わされることでキャビティが形成され、そのキャビティに樹脂が注入されて成形が行われる。
特開2012-22901号公報
例えば、係り部及び操作部は、ロックアーム上において当該ロックアームが延びる方向である上下方向に互いに対向した状態で配置される。
そして、コネクタハウジングの係り部における操作部に対向する側の面を上下方向に配置される上型及び下型を用いて成形する場合、操作部に上型又は下型のいずれか一方の一部を貫通させる必要がある。また、操作部と係り部の配置が上下逆の場合があるがこの場合は、コネクタハウジングの操作部における係り部に対向する側の面を成形する場合において、係り部に上型又は下型のいずれか一方の一部を貫通させる必要がある。
特許文献1のコネクタハウジングの場合においては、ロック突起の操作部に対向する側の面を成形するために操作部に金型の一部を貫通させることになる。そして、ロック突起における操作部に対向する側の面が、上型又は下型における操作部を貫通した部分の端面によって成形されることになる。このため、係り部における操作部に対向する側の面の大きさを確保する目的で金型の操作部を貫通する部分を大きくすることが考えられるが、この場合、操作部の肉厚が薄く成形されてしまう。そして、金型の操作部を貫通する部分を大きくすることに伴って操作部は中空構造となり十分な強度が確保されにくくなる。このため、ユーザによる押圧操作によって変形或いは破損を生じてしまい易くなる。一方、操作部と係り部の配置が上下逆の場合は、操作部における係り部に対向する側の面の大きさを確保する目的で金型の係り部を貫通する部分を大きくすることが考えられるが、この場合、係り部の肉厚が薄く成形されてしまう。そして、金型の係り部を貫通する部分を大きくすることに伴って係り部は中空構造となり十分な強度が確保されにくくなる。更に、コネクタハウジングのサイズが小さくなると、操作部或いは係り部に金型の一部を貫通させながら肉厚も確保して成形することが困難になる。
また、操作部の肉厚を確保するために操作部に貫通させる金型の部分を小さくして成形した場合には、成形される係り部が小さくなってしまい相手側コネクタに対して強固に係合して安定したロック状態を維持することが困難になる。つまり、ロック操作部及びロック係り部の強度を確保することと、ロック係り部を相手側コネクタに対して強固に係合して安定したロック状態を維持することとの両立が難しい。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、ロックアームの操作部及び係り部の強度を確保することができるとともに相手側コネクタに対して強固に係合して安定したロック状態を容易に維持することができるコネクタ用ハウジングを提供し、また、そのようなコネクタ用ハウジングを容易に製造することができる製造方法も提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するための本発明のある局面に係るコネクタ用ハウジングは、相手側コネクタに嵌合するハウジング本体部と、当該ハウジング本体部が前記相手側コネクタと嵌合する方向である嵌合方向と平行な方向に沿って前記ハウジング本体部から片持ち状に延びるロックアームと、を備えるコネクタ用ハウジングであって、前記ロックアームは、前記ハウジング本体部から延びるロックアーム本体部と、相手側コネクタに係合するロック係り部と、前記相手側コネクタと前記ロック係り部との係合が解除される際に、ユーザによって操作されるロック操作部と、を有し、前記ロック操作部及び前記ロック係り部は、前記ロックアーム本体部とそれぞれ一体に設けられ、前記ロックアーム本体部からそれぞれ突出する中実の突出部として形成され、前記ロック操作部及び前記ロック係り部には、前記嵌合方向と平行な方向において互いに対向する面である対向面がそれぞれ設けられ、前記ロック操作部の前記対向面と前記ロック係り部の前記対向面とが、前記ロックアーム本体部における前記ロック操作部及び前記ロック係り部が突出する面と垂直な面に対して傾いた状態で互いに平行に形成されている。
この構成によると、コネクタ用ハウジングは、相手側コネクタに嵌合するハウジング本体部と、その嵌合方向に平行な方向に沿って片持ち状に延びるロックアームと、を備える。そして、ロックアームは、ロックアーム本体部と、相手側コネクタに係合するロック係り部と、ユーザによって操作されるロック操作部とを、を有し、当該ロック操作部がロックアーム本体部から突出する中実の突出部として形成されている。このため、ロック操作部は、従来の中空構造のものとは異なり中実構造であるため、ロック操作部の強度が十分確保される。これにより、ユーザによって押圧操作が行われても変形或いは破損することが抑制される。
また、ロック係り部についても中実の突出部として形成されており、従来の中空構造のものとは異なり強度も確保される。更に、ロック係り部が中実の突出部として形成されることで、相手側コネクタに対するロック状態も強固な状態で維持される。
また、ロック操作部及びロック係り部には、嵌合方向と平行な方向において互いに対向する対向面がそれぞれ設けられる。そして、ロック操作部側の対向面は、上下方向に対して垂直な方向に形成されると考えられる。しかし、ロック係り部側の対向面は、相手側コネクタに係合する必要があるため、ロックアーム本体部から突出するに従ってロック操作部側の対向面に近づくように傾斜する面として形成される必要がある。このようなロック操作部及びロック係り部を、ロック係り部又はロック操作部に穴を設けずに成形しようとする場合には、上型及び下型に加えて、更にスライドコアを用いて成形することが考えられる。
上述したようなロック操作部及びロック係り部の対向面をスライドコアで成形する場合、成形後においてスライドコアをロック操作部及びロック係り部の間から抜くときにスライドコアがロック操作部に対して傾斜したロック係り部に引っ掛かってしまい抜けにくくなる。また、スライドコアをロック操作部及びロック係り部の間から無理に抜くとスライドコアがロック操作部に対して傾斜したロック係り部に引っ掛かってロックアームに大きな負荷をかけてしまい破損するおそれがある。また、例えば、ロックアームに負荷をかけることなくスライドコアを抜くには、ロック係り部の対向面の傾斜する面を緩やかにすることも考えられるが、そうするとロック係り部を相手側コネクタに対してロック状態を維持することが困難になる。
しかしながら、本発明のある局面に係るコネクタ用ハウジングの構成によると、ロック操作部の対向面とロック係り部の対向面とが、ロックアーム本体部におけるロック操作部及びロック係り部が突出する面と垂直な面に対して傾いた状態で互いに平行に形成されている。このため、ロック操作部及びロック係り部の対向面に対して平行な方向に変位するスライドコアを用い、ロック操作部及びロック係り部を容易に成形することができる。これにより、ロックアーム本体部に負荷をかけずにロック操作部及びロック係り部の間から容易に型を抜くことができる。
また、上述のスライドコアを用いてロック操作部及びロック係り部を成形することが可能となると、ロック係り部の対向面を成形するに際し、ロック操作部に金型の一部を貫通させて成形する必要がない。即ち、ロック操作部及びロック係り部を中実の突出部として容易に成形することができる。このため、ロック操作部及びロック係り部を成形する際、ロック係り部又はロック操作部に金型の一部を貫通させる必要がなく、また、ロック係り部の対向面を成形するに際しロック操作部の大きさに制限されることもない。その結果、ロック操作部及びロック係り部の強度を確保することができ、ロック係り部の大きさを十分に確保することで相手側コネクタに対して強固に係合してロック状態を容易に維持することができる。
従って、上記の構成によると、ロックアームの操作部及び係り部の強度を確保することができるとともに相手側コネクタに対して強固に係合して安定したロック状態を容易に維持することができるコネクタ用ハウジングを提供し、また、そのようなコネクタ用ハウジングを容易に製造することができる製造方法も提供することができる。
(2)好ましくは、上記コネクタ用ハウジングは、前記ロックアームにおける前記嵌合方向に垂直な方向である幅方向において、前記ロック操作部の寸法と、前記ロック係り部の寸法と、前記ロックアーム本体部の寸法とが、同じである。
この構成によると、ロック操作部、ロック係り部、及びロックアーム本体部のそれぞれは、ロックアームにおける嵌合方向に垂直な方向である幅方向において寸法が同じである。即ち、ロック係り部は、ロックアーム本体部の幅方向の寸法に対応した広い領域の対向面を有することとなる。これにより、ロック係り部の対向面の相手側コネクタに対する接触面積を十分に確保することができ、コネクタ用ハウジングのロック係り部を相手側コネクタに対して、より強固に係合してロック状態を維持することができる。
(3)好ましくは、上述のコネクタ用ハウジングを製造する、コネクタ用ハウジングの製造方法では、金型内のキャビティを形成し、形成した前記キャビティに樹脂を注入して前記コネクタ用ハウジングを成形する成形工程を備え、前記成形工程において、前記金型の一方側の部分を構成する上型と、前記金型における前記上型と対向する他方側の部分を構成する下型と、前記上型及び前記下型とともに組み合わされるスライドコアと、によって前記キャビティが形成され、前記成形工程において、前記上型と前記下型とが組み合わされる際に、その組み合わされる方向に垂直な面である垂直面に対して斜めの方向に沿って前記スライドコアが前記下型に対してスライド変位することで前記上型、前記下型、及び前記スライドコアが組み合わされ、前記ロック操作部及び前記ロック係り部にそれぞれ設けられる前記対向面を成形する面が前記スライドコアによって形成される。
この方法によると、コネクタ用ハウジングの製造方法において、金型内のキャビティを形成し、形成したキャビティに樹脂を注入してコネクタ用ハウジングを成形する成形工程を備える。そして、この成形方法においては、上型と下型とが組み合わされる方向に垂直な面である垂直面に対して斜めの方向に沿ってスライドコアが下型に対してスライド変位することで金型が組み合わされる。このため、ロック係り部の対向面を成形するに際し、ロック操作部に金型を嵌合方向に貫通させることなく成形することができる。つまり、ロック係り部の対向面を成形するに際しては、下型に対してスライド変位するスライドコアを用いて成形することができる。これにより、ロック操作部を中空ではなく中実の突出部として成形することができ、ロック操作部の強度が十分確保される。
また、下型に対してスライド変位するスライドコアを用いて成形することができることで、ロック係り部の対向面を成形するに際しロック操作部の大きさに制限されることなく成形することができる。その結果、ロック係り部を相手側コネクタに対して強固に係合してロック状態を維持できるように接触面積を大きくして作製することができる。
また、成形工程において、スライドコアは、上型と下型とが組み合わされる際に、その組み合わされる方向に垂直な面である垂直面に対して斜めの方向に沿って下型に対してスライド変位する。そして、この下型に対してスライド変位するスライドコアによってコネクタ用ハウジングの対向面が形成される。このため、ロック操作部及びロック係り部の対向面に対して平行な方向に変位するスライドコアを用い、ロック操作部及びロック係り部を成形することが可能であり、容易にコネクタ用ハウジングを製造することができる。
従って、上記の製造方法によると、ロックアームの操作部及び係り部の強度を確保することができるとともに相手側コネクタに対して強固に係合して安定したロック状態を容易に維持することができるコネクタ用ハウジングを容易に製造することができる製造方法を提供することができる。
(4)好ましくは、コネクタ用ハウジングを製造する、コネクタ用ハウジングの製造方法では、前記キャビティにおける前記ロック操作部を成形する面は、前記上型と、前記下型と、前記スライドコアとによって形成されており、前記キャビティにおける前記ロック係り部を成形する面は、前記下型と、前記スライドコアとによって形成されており、前記ロック操作部における前記幅方向の両端面と前記ロック係り部における前記幅方向の両端面とは、前記下型における一対の平行な面によって成形される。
この方法によると、ロック操作部における幅方向の両端面とロック係り部における幅方向の両端面とが、下型における一対の平行な面によって成形される。このため、ロック係り部における幅方向の寸法をロック操作部における幅方向の寸法と同じ幅方向の寸法で成形することができる。これにより、ロック係り部を相手側コネクタに対して強固に係合してロック状態を維持できるように接触面積を大きくして作製することができる。また、ロック操作部及びロック係り部の幅方向の両端面を下型における一対の平行な面によって同時に容易に成形することができる。このため、下型のロック操作部及びロック係り部を成形する部分を別々に設ける必要がなく、下型の構造を簡素化することができる。
(5)好ましくは、コネクタ用ハウジングを製造する、コネクタ用ハウジングの製造方法では、前記ロックアーム本体部における前記幅方向の両端面も、前記下型における前記一対の平行な面によって成形される。
この方法によると、コネクタ用ハウジングの製造方法において、ロックアーム本体部における幅方向の両端面が、ロック操作部の両端面とロック係り部の両端面とを成形する下型の一対の平行な面によって成形される。このため、ロック操作部における幅方向の寸法、及びロック係り部における幅方向の寸法を、ロックアーム本体部における幅方向の寸法と同じ幅方向の寸法で成形することができる。これにより、ロック係り部の対向面の幅方向の寸法を、ロックアーム本体部の幅方向の寸法と同じ最大限の幅で成形することができる。即ち、ロック係り部を、相手側コネクタに対して強固に係合してロック状態を維持できるように相手側コネクタへの接触面積を最大限確保して作製することができる。また、ロック操作部、ロック係り部、及びロックアーム本体部の幅方向の両端面を下型における一対の平行な面によって同時に容易に成形することができる。このため、下型のロック操作部、ロック係り部、及びロックアーム本体部を成形する部分を別々に設ける必要がなく、下型の構造を簡素化することができる。
本発明によると、ロックアームの操作部及び係り部の強度を確保することができるとともに相手側コネクタに対して強固に係合して安定したロック状態を容易に維持することができるコネクタ用ハウジングを提供し、また、そのようなコネクタ用ハウジングを容易に製造することができる製造方法も提供することができる。
本発明の一実施形態に係るコネクタ用ハウジングを含むコネクタを示す斜視図であって、これに接続された相手側コネクタとともに示す図である。 図1に示すコネクタを相手側コネクタから外した状態で示す斜視図である。 図1に示すコネクタ用ハウジングをコンタクトが取り付けられた電線とともに示す斜視図である。 相手側コネクタに嵌合した状態のコネクタ用ハウジングについて、相手側コネクタの一部とともに示す断面図である。 図1に示すコネクタ用ハウジングの製造工程の一例を示すためのフローチャートである。 コネクタ用ハウジングを成形するための金型の断面図であって、開いた状態の金型について模式的に示す図である。 コネクタ用ハウジングを成形するための金型の断面図であって、閉じた状態の金型について模式的に示す図である。 閉じた状態の金型の一部をコネクタ用ハウジングとともに示す図である。 図7に示す金型のA-A線矢視位置における断面を示す断面図である。 図7に示す金型のB-B線矢視位置における断面を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。尚、本発明は、相手側コネクタに嵌合するコネクタ用ハウジング、及びそのコネクタ用ハウジングの製造方法として、種々の用途に広く適用することができるものである。
[コネクタ]
図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタ用ハウジング4を含むコネクタ1を示す斜視図であって、これに接続された相手側コネクタ50とともに示す図である。図2は、図1に示すコネクタ1を相手側コネクタ50から外した状態で示す斜視図である。図3は、図1に示すコネクタ用ハウジング4をコンタクト2が取り付けられた電線5とともに示す斜視図である。図4は、相手側コネクタ50に嵌合した状態のコネクタ用ハウジング4について、相手側コネクタ50の一部とともに示す断面図である。
尚、図1、図2及び後述の各図において、説明の便宜上、上と記載された矢印が指示する方向を上側又は上方と称し、下と記載された矢印が指示する方向を下側又は下方と称する。また、右と記載された矢印が指示する方向を右側と称し、左と記載された矢印が指示する方向を左側と称する。更に、前と記載された矢印が指示する方向を前側又は前方と称し、後と記載された矢印が指示する方向を後ろ側又は後方と称する。そして、上下方向とは、コネクタ1の高さ方向であり、また、コネクタ1を相手側コネクタ50に対して挿抜する方向である(以下において嵌合方向D1とも称する)。また、左右方向とは、嵌合方向D1に垂直な方向であり、コネクタ1の幅方向である(以下において幅方向D2とも称する)。
図1及び図2を参照して、コネクタ1及び相手側コネクタ50は、一方側の電線を他方側の電線に接続する雌雄のコネクタとして構成されている。
相手側コネクタ50は、コネクタ1に対して接続される相手側のコネクタとして構成されている。相手側コネクタ50は、相手側コンタクト51と、相手側用リテーナ52と、相手側コネクタ用ハウジング53と、を有している。相手側コネクタ50は、機器等に接続された相手側電線54を相手側コンタクト51を介して、コネクタ1側に機械的且つ電気的に接続するように構成されている。
相手側コネクタ用ハウジング53は、相手側コンタクト51が取り付けられた相手側電線54の端部を収容する。相手側コネクタ用ハウジング53は、コネクタ1に対して接続される。相手側コネクタ用ハウジング53は、相手側ハウジング本体部55と、相手側ハウジング架橋部56と、一対の第1案内溝57と、一対の第2案内溝58と、を有している。
相手側ハウジング本体部55は、コネクタ1を収容する部分として構成されている。相手側ハウジング本体部55は、コネクタ1をスライド挿入可能に構成されている。
相手側ハウジング架橋部56は、相手側コネクタ50をコネクタ1に係合するための部分として設けられている。相手側ハウジング架橋部56は、相手側ハウジング本体部55の前側において左右方向に亘って架橋された部分として構成されている。相手側ハウジング架橋部56は、図2及び図4に示すように、下側面59を有している。
一対の第1案内溝57、及び一対の第2案内溝58は、相手側コネクタ50にコネクタ1を接続する際、コネクタ1を相手側コネクタ50の正しい位置に案内するための案内溝として設けられている。一対の第1案内溝57は、図2に示すように、相手側コネクタ用ハウジング53の内側面の前側に配置されている。一対の第2案内溝58は、一対の第1案内溝57の後方に一対の第1案内溝57と平行に配置されている。
コネクタ1は、相手側コネクタ50に接続されるコネクタとして構成されている。コネクタ1は、相手側コネクタ50と嵌合することにより、コネクタ1に接続された機器と、相手側コネクタ50に接続された機器とを電気的に接続することができる。コネクタ1は、コンタクト2と、リテーナ3と、コネクタ用ハウジング4と、を有している。
図3を参照して、コンタクト2は、相手側コネクタ50の雄側の相手側コンタクト51に対して機械的且つ電気的に接続するように構成されている。即ち、コンタクト2は、雌側のコンタクトとして構成されている。コンタクト2は、電線5の先端部分に被覆部分の一部が剥がされた状態で加締められて取り付けられている。本実施形態におけるコンタクト2は、4つ設けられている。コンタクト2は、電線5を有している。
電線5は、一方側の端部がコネクタ1内に配置されており、他方側が、コネクタ1から上方に延びる。電線5は、複数本設けられており、本実施形態においては前側に2本、後側に2本の合計4本設けられている。電線5は、導電部分と、当該導電部分を被覆する被覆部分とを含んで構成されている。電線5には、先端部分において被覆部分の一部が剥がされてコンタクト2が加締められて取り付けられている。
リテーナ3は、電線5をコネクタ1の所定位置に確実に保持するための部品として設けられる。リテーナ3は、本体部分と、本体部分から平行に延びる一対の係り部を有して構成されている。リテーナ3は、弾性変形可能に構成されている。
[コネクタ用ハウジング]
本発明の実施形態であるコネクタ用ハウジング4は、図1及び図2に示すように、コンタクト2が取り付けられた電線5を収容し、相手側コネクタ50に接続される部分として構成されている。コネクタ用ハウジング4は、ハウジング本体部6と、ロックアーム7と、を有している。
ハウジング本体部6は、相手側コネクタ50の相手側ハウジング本体部55に嵌合する部分として構成されている。ハウジング本体部6は、図2乃至図4に示すように、略角柱状に形成されており、前後上下左右に6つの面を有して構成されている。また、ハウジング本体部6は、左右が対象形状となるように構成されている。ハウジング本体部6は、一対の前側延出部8と、後側延出部9と、一対の第1ガイド突部10と、一対の第2ガイド突部11と、一対の係合突起12と、複数のコンタクト収容部13と、複数の保持部14と、を有している。
一対の前側延出部8は、ハウジング本体部6を相手側ハウジング本体部55に嵌合させる際にユーザが指で押圧する部分として設けられている。また、一対の前側延出部8は、図1乃至図4に示すように、ハウジング本体部6よりも左右方向及び前方に張り出すように形成されており、ハウジング本体部6を相手側ハウジング本体部55に挿入する際に相手側ハウジング本体部55に対するハウジング本体部6の保持位置が規定されるように構成されている。一対の前側延出部8のそれぞれは、ハウジング本体部6の前側上端部の左右に設けられている。
後側延出部9は、一対の前側延出部8とともにハウジング本体部6を相手側ハウジング本体部55に嵌合させる際にユーザが指で押圧する部分として設けられている。また、後側延出部9は、図1乃至図4に示すように、ハウジング本体部6よりも左右方向及び後方に張り出すように設けられており、ハウジング本体部6を相手側ハウジング本体部55に挿入する際に相手側ハウジング本体部55に対するハウジング本体部6の保持位置が規定されるように構成されている。後側延出部9は、ハウジング本体部6の後側上端部において左右に亘って形成されている。
一対の第1ガイド突部10は、図2及び図3に示すように、板状に形成されている。一対の第1ガイド突部10は、ハウジング本体部6の前側において嵌合方向D1に延びるように形成されている。また、一対の第1ガイド突部10はそれぞれ、ハウジング本体部6の左右両側に配置されている。一対の第1ガイド突部10は、ハウジング本体部6よりも一部前側に張り出した状態で配置されている。
一対の第2ガイド突部11は、図2及び図3に示すように、角柱状に形成されている。一対の第2ガイド突部11は、ハウジング本体部6の左右の側面において、一対の第1ガイド突部10よりも後側に配置されている。一対の第2ガイド突部11は、一対の第1ガイド突部10の延びる方向と平行、即ち、嵌合方向D1に延びるように形成されている。一対の第2ガイド突部11は、一対の第1ガイド突部10よりも短く設定されている。一対の第2ガイド突部11は、下端側がハウジング本体部6の下端部まで延びており、上端側がハウジング本体部6に取り付けられたリテーナ3の下方まで延びている。
一対の第1ガイド突部10及び一対の第2ガイド突部11は、ハウジング本体部6を相手側ハウジング本体部55に対して嵌合方向D1に沿って挿入するために設けられている。ハウジング本体部6を相手側ハウジング本体部55に挿入する際、一対の第1ガイド突部10、及び一対の第2ガイド突部11は、相手側ハウジング本体部55の一対の第1案内溝57、及び一対の第2案内溝58に沿うように挿入される。ハウジング本体部6を一対の第1ガイド突部10及び一対の第2ガイド突部11に沿って相手側ハウジング本体部55に挿入すると、雄側の相手側コンタクト51がずれることなく雌側のコンタクト2に挿入される。
一対の係合突起12は、リテーナ3をハウジング本体部6に保持するために設けられている。一対の係合突起12はそれぞれ、図3に示すように、ハウジング本体部6の上側部分の略中央部において左右両側の面から突出するように設けられている。一対の係合突起12には、リテーナ3の両端部分に形成された開口部分が係合される。
複数のコンタクト収容部13は、コンタクト2を収容するための開口として設けられている。複数のコンタクト収容部13はそれぞれ、図4に示すように、嵌合方向D1に延びる。複数のコンタクト収容部13にはそれぞれ、上方からコンタクト2が挿入される。
複数の保持部14は、コンタクト2のそれぞれをコンタクト収容部13内から脱落するのを防止するために設けられている。図4を参照して、複数の保持部14はそれぞれ、ハウジング本体部6に対して前後方向に揺動自在に設けられている。即ち、複数の保持部14はそれぞれ、コンタクト収容部13の外から中に向かって出退自在に設けられている。より具体的には、複数の保持部14のそれぞれは、コンタクト2が挿入される際、コンタクト2の外面に押圧されてコンタクト収容部13の中から外に向かって撓むように構成されている。そして、コンタクト2が、コンタクト収容部13の奥まで挿入されたときには、保持部14は、復元力によってコンタクト収容部13の外から中へと戻されて、コンタクト2に形成された開口に凸部が係合する。
ロックアーム7は、図1乃至図4に示すように、コネクタ用ハウジング4を相手側コネクタ50に連結するための部分として構成されている。ロックアーム7は、ハウジング本体部6が相手側コネクタ50と嵌合する方向である嵌合方向D1と平行な方向に沿ってハウジング本体部6から片持ち状に延びている。ロックアーム7は、嵌合方向D1に垂直な方向、即ち、幅方向D2において所定の幅を有して形成されている。
ロックアーム7は、ハウジング本体部6に対して前後方向に揺動自在に支持されている。ロックアーム7の前側の面の一部は、コネクタ1が相手側コネクタ50に嵌合した状態(以下において嵌合状態と称する)において、相手側ハウジング架橋部56の内側面に近接するように配置される。ロックアーム7は、ロックアーム本体部15と、ロック操作部16と、ロック係り部17と、を有する。
ロックアーム本体部15は、図1乃至図4に示すように、ハウジング本体部6の前側の上端部から延びている。ロックアーム本体部15は、ハウジング本体部6と一体に形成されている。ロックアーム本体部15はハウジング本体部6の前側の面と平行に、ハウジング本体部6から所定間隔を隔てて配置されている。ロックアーム本体部15は、ロックアーム本体部15におけるロック操作部及びロック係り部が突出する面である前側の面が一対の第1ガイド突部10の前端と、前後方向において一致するように配置されている。ロックアーム本体部15は、ロックアーム外側面18を有している。
ロックアーム本体部15は、前後方向に所定の厚みを有している。また、ロックアーム本体部15は、幅方向D2において所定の幅を有して形成されている。ロックアーム本体部15は、幅方向D2の両側に配置された一対の第1ガイド突部10の間において、一対の第1ガイド突部10に対して平行に配置されている。更に、ロックアーム本体部15は、幅方向D2の両側に配置された一対の第1ガイド突部10の中間位置において、それぞれから所定の間隔を隔てて配置されている。
ロック操作部16は、相手側コネクタ50と後述のロック係り部17との係合が解除される際に、ユーザによって操作される部分として構成されている。ロック操作部16は、ロックアーム本体部15の中央部分に形成されている。ロック操作部16は、ロックアーム本体部15と一体に設けられている。ロック操作部16は、ロックアーム本体部15から突出する中実の突出部として形成されている。
ロック操作部16は、相手側ハウジング架橋部56と対向するロックアーム本体部15の前側の面に対して垂直な方向に突出している。ロック操作部16は、その幅方向D2の寸法がロックアーム本体部15の幅方向D2の寸法と同じに設定されている。ロック操作部16は、ロックアーム本体部15の前側の面上において、嵌合方向D1の略中央部分に配置されている。即ち、ロック操作部16は、後述するロック係り部17から所定の間隔を隔てて上側に配置されている。
ロック係り部17は、ユーザによるロック操作部16の操作によって相手側コネクタ50に係合する部分として設けられている。ロック係り部17は、ロックアーム本体部15の先端部分に形成されている。ロック係り部17は、ロックアーム本体部15と一体に設けられている。ロック係り部17は、ロックアーム本体部15から突出する中実の突出部として形成されている。
ロック係り部17は、その幅方向D2の寸法がロックアーム本体部15の幅方向D2の寸法、及び、ロック操作部16の幅方向D2の寸法と同じに設定されている。即ち、ロックアーム7における嵌合方向D1に垂直な方向である幅方向D2において、ロック操作部16の寸法と、ロック係り部17の寸法と、ロックアーム本体部15の寸法とは、同じである。ロック係り部17は、嵌合状態においては、相手側ハウジング架橋部56の下側に配置されている。ロック係り部17は、ロック操作部16よりも前後方向における厚みが薄く設定されている。
ロック操作部16及びロック係り部17には、嵌合方向D1と平行な方向において互いに対向する面である対向面19がそれぞれ設けられている。ロック操作部16及びロック係り部17は、それぞれロックアーム本体部15上の前側の面から前方に向かって突出して形成されている。ロック係り部17における対向面19は、嵌合状態において、相手側ハウジング架橋部56の下側の面である下側面59に対して係合する。ロック操作部16及びロック係り部17の対向面19は、幅方向D2の寸法が同じに設定されている。そして、ロック操作部16の嵌合方向D1の寸法が、ロック係り部17の嵌合方向D1の寸法より大きく設定されている。
ロックアーム外側面18は、図1乃至図4に示すように、ロックアーム本体部15の前側の面として構成されている。ロックアーム外側面18は、ロックアーム本体部15におけるロック操作部16及びロック係り部17が形成される面である。ロックアーム外側面18は、ロックアーム本体部15の前側の面として構成されている。
対向面19は、図4に示すように、ロックアーム本体部15におけるロック操作部16及びロック係り部17が突出する面と垂直な面に対して傾いた状態で互いに平行に形成されている。ロック操作部16の対向面19と嵌合方向D1における反対側の面は、ロックアーム本体部15におけるロック操作部16及びロック係り部17が突出する面に対して垂直に形成されている。ロック係り部17の対向面19と嵌合方向D1における反対側の面は、ロックアーム本体部15におけるロック操作部16及びロック係り部17が突出する面に対して垂直に形成される面に対して傾斜するように形成されている。
上述の構成を備えたコネクタ1は、一対の前側延出部8及び後側延出部9が押圧されてハウジング本体部6が、相手側ハウジング本体部55に対して接続される。このとき、ハウジング本体部6の一対の第1ガイド突起11及び一対の第2ガイド突起12が、相手側ハウジング50に形成された一対の第1案内溝57及び一対の第2案内溝58に沿って案内されて嵌合方向D1にスライド変位する。
更に、一対の前側延出部8及び後側延出部9が相手側ハウジング本体部55の上端部分に当接するまで押圧されることでコンタクト2が相手側コンタクト51に対して電気的、機械的に接続される。このとき、ロックアーム7は、ロック係り部17が相手側ハウジング架橋部56に当接することで後方に撓む。更にハウジング本体部6が押し込まれると、後方に撓んだロックアーム7は、ロック係り部17が相手側ハウジング架橋部56を乗り越えて復元力で戻る。そして、ロック係り部17が相手側ハウジング架橋部56に対して係合し、ハウジング2が、相手側ハウジング50に対して接続される。
[コネクタ用ハウジングの製造方法]
図5は、図1に示すコネクタ用ハウジング4の製造工程の一例を示すためのフローチャートである。図6は、コネクタ用ハウジング4を成形するための金型30の断面図であって、開いた状態の金型30について模式的に示す図である。尚、図6では、断面として現れた外形のみを模式的に図示している。図7は、コネクタ用ハウジング4を成形するための金型30の断面図であって、閉じた状態の金型30について模式的に示す図である。尚、図7では、樹脂が注入される前の閉じた状態の金型30を示している。図8は、閉じた状態の金型30の一部をコネクタ用ハウジング4とともに示す図である。尚、図8では、樹脂が注入されて成形されたコネクタ用ハウジング4と、その周囲に配置された金型について一部省略する形で模式的に示している。図9は、図7に示す金型30のA-A線矢視位置における断面を示す断面図である。図10は、図7に示す金型30のB-B線矢視位置における断面を示す断面図である。
上述したコネクタ用ハウジング4は、図5に示すように、樹脂成形用の金型30によって所定の形状に成形される成形工程S1と、所定の形状に成形された成形体から金型30を脱型する脱型工程S2と、を経て製造される。
成形工程S1においては、金型30が組み合わされて、組み合わされた金型30に樹脂が注入される。
成形工程S1において、コネクタ用ハウジング4を成形する金型30は、図6及び図7に示すように、上型31と、下型32と、スライドコア33とで構成されている。また、成形工程S1においては、上型31と、下型32と、スライドコア33とによって、コネクタ用ハウジング4を成形するためのキャビティ34が形成される。
上型31は、金型30の一方側の部分を構成する。即ち、上型31は、キャビティ34の上側部分を形成するための金型30である。上型31は、図6及び図7に示すように、下型32に対して上下方向に近接及び離間可能に構成されている。上型31には、キャビティ34に樹脂を注入するための注入口35と、アーム第1形成面36とが形成されている。また、上型31には、スライドピン37が取り付けられている。
アーム第1形成面36は、ロックアーム本体部15の前側の面且つロックアーム本体部15のロック操作部16よりも上側の面を成形するキャビティ34の面を形成する。
スライドピン37は、上型31の上下方向の動きに連動して後述するスライドコア33を下型32に対してスライド変位させるための機構の一部として設けられている。スライドピン37は、上型31の下側において着脱自在に取り付けられている。スライドピン37は、略円柱状に形成されており、先端部分が半球状に形成されている。スライドピン37は、上型31の下側の面から斜め後方に向けて延びるように設けられている。即ち、スライドピン37の軸心は、上下方向に対して傾斜するように配置されている。より具体的には、スライドピン37は、その軸心が、上型31及び下型32が近接及び離間する方向に対して下方に向かうに従って後方に傾くように配置されている。
下型32は、金型30における上型31と対向する他方側の部分を構成する。即ち、下型32は、キャビティ34の下側部分を形成するための金型30である。下型32には、載置面38と、受け部39と、下型平行面40とが形成されている。
載置面38は、スライドコア33をスライド変位可能な状態で載置するための下型32における平坦な傾斜面として形成されている。載置面38は、下型32の上側の面に形成されている。載置面38は、上型31及び下型32が組み合わされる際に、その組み合わされる方向に垂直な面である垂直面に対して斜めに形成されている。より具体的には、載置面38は、ロック操作部16及びロック係り部17の対向面19のそれぞれに対して平行な面として形成されている。
受け部39は、スライドコア33が、下型32上において所定範囲を超えてスライド変位するのを規制するための段差部分として形成されている。受け部39は、下型32の上側の面において上方に突出するように形成されている。即ち、受け部39は、載置面38から突出する段状の部分として形成されている。
下型平行面40は、ロック操作部16及びロック係り部17のそれぞれの幅方向D2の両端面を成形する一対の平行な面として構成される。下型平行面40は、図9に示すように、幅方向D2において対向する面として形成されている。下型平行面40は、後述するアーム第2形成面45を幅方向D2の両側から挟むように構成されている。下型平行面40は、ロックアーム本体部15を幅方向D2の両側から挟むように構成されている。
また、下型平行面40のうち左側に配置された一方側の面は、ロック操作部16の左側の端面とロック係り部17の左側の端面とを成形するキャビティ34における面を形成する。また、下型平行面40のうち右側に配置された他方側の面は、ロック操作部16の右側の端面とロック係り部17の右側の端面とを成形するキャビティ34における面を形成する。
スライドコア33は、金型30の上型31及び下型32とともに組み合わされる部分として構成される。スライドコア33は、ロックアーム7のロック操作部16及びロック係り部17の一部を成形する。より具体的には、スライドコア33は、ロック操作部16及びロック係り部17にそれぞれ設けられる対向面19を成形する面を形成する。スライドコア33には、ピン案内穴41と、当接部42と、第1傾斜面43と、第2傾斜面44と、アーム第2形成面45と、が設けられている。
ピン案内穴41は、上型31の上下方向の動きに連動してスライドコア33を下型32に対してスライド変位させるための機構の一部として設けられている。ピン案内穴41は、スライドコア33を貫通して設けられている。ピン案内穴41は、円柱状のスライドピン37を収容する部分として形成されている。ピン案内穴41の穴径は、スライドピン37がスライド変位可能なようにスライドピン37の外径よりも大きく設定されている。ピン案内穴41の軸心は、スライドピン37の軸心と平行になるように配置されている。より具体的には、ピン案内穴41は、その軸心が、下方に向かうに従って後方に傾くように配置されている。
当接部42は、スライドコア33が載置面38上においてスライド変位する際、受け部39に当接する部分として構成されている。当接部42は、下型32に対してスライドコア33がスライド変位する方向であるスライド方向D3への動きを規制する。
第1傾斜面43は、図6及び図7に示すように、ロック操作部16の対向面19を成形するキャビティ34の面を形成する。第1傾斜面43は、スライドコア33の後方側の上側に形成されている。第1傾斜面43は、図8に示すように、ロック操作部16の対向面19に対して平行に形成されており、上型31及び下型32が組み合わされる方向に垂直な垂直面に対して斜めに形成されている。即ち、第1傾斜面43は、ロックアーム外側面18と垂直な面に対して傾いた状態で形成されている。
第2傾斜面44は、図6及び図7に示すように、ロック係り部17の対向面19を成形するキャビティ34の面を形成する。第2傾斜面44は、スライドコア33の後方側の下側に形成されている。第2傾斜面44は、図8に示すように、ロック係り部17の対向面19に対して平行に形成されているとともに、ロック操作部16の対向面19に対しても平行に形成されている。即ち、第2傾斜面44は、第1傾斜面43と同様、ロックアーム外側面18と垂直な面に対して傾いた状態で形成されている。
アーム第2形成面45は、図6及び図7に示すように、ロックアーム外側面18のロック操作部16及びロック係り部17の間に挟まされた部分を成形するキャビティ34の面を形成する。アーム第2形成面45は、スライドコア33における後側の面に形成されている。アーム第2形成面45は、嵌合方向D1に平行な面として形成されている。
成形工程S1において行われるキャビティ34の形成に際し上型31及び下型32は嵌合方向D1と平行な方向に変位されて互いに近接される。このとき、下型32上に載置されたスライドコア33は、上方から降下するスライドピン37によってピン案内穴41の内周面が押圧される。そして、ピン案内穴41の内周面が押圧されることでスライドコア33は、ロック操作部16及びロック係り部17の間に向かってスライド変位される。
上型31、下型32、及びスライドコア33が組み合わされると、図7に示すように、コネクタ用ハウジング4の形状に対応する形状のキャビティ34が形成される。更に、成形工程S1においては、コネクタ用ハウジング4に対応する形状に形成されたキャビティ34に樹脂が注入される。
金型30によって形成されるキャビティ34の各部分は、上型31、下型32、及びスライドコア33のうち少なくとも1以上の金型によって形成される。例えば、キャビティ34におけるロック操作部16を成形する面は、図7及び図9に示すように、上型31と、下型32と、スライドコア33とによって形成される。より具体的には、ロック操作部16の対向面19の嵌合方向D1における反対側の面を成形するキャビティ34における面は、上型31によって形成される。キャビティ34におけるロック操作部16の前側の面を成形するキャビティ34の面も、上型31によって形成される。そして、ロック操作部16における幅方向D2の両端面を成形するキャビティ34の面は、下型32によって形成される。
また、図7及び図9に示すように、ロック係り部17の対向面19の嵌合方向D1における反対側の面を成形するキャビティ34における面は、下型32によって形成され、キャビティ34におけるロック係り部17の前側の面を成形する面も、下型32によって形成される。そして、ロック係り部17における幅方向D2の両端面を成形するキャビティ34の面も、下型32によって形成される。
ロック操作部16及びロック係り部17は、ロックアーム7上において嵌合方向D1に並んで配置されており、それぞれの幅方向D2の両端面も嵌合方向D1に並んで配置されている。即ち、ロック操作部16の幅方向D2の左側の面と、ロック係り部17の幅方向D2の左側の面とは、同一平面上に配置されている。また、ロック操作部16の幅方向D2の右側の面と、ロック係り部17の幅方向D2の右側の面とは、同一平面上に配置されている。このため、ロック操作部16における幅方向D2の両端面とロック係り部17における幅方向D2の両端面は、嵌合方向D1に沿って延びる下型平行面40によって同時に形成することができる。
また、図7及び図10に示すように、ロックアーム本体部15における幅方向D2の左側の面と、ロック操作部16及びロック係り部17の幅方向D2の左側の面とは、同一平面上に配置されている。また、ロックアーム本体部15における幅方向D2の右側の面と、ロック操作部16及びロック係り部17の幅方向D2の右側の面とは、同一平面上に配置されている。このため、ロックアーム本体部15における幅方向D2の両端面を成形するキャビティ34の面は、下型32の下型平行面40によって形成される。即ち、ロックアーム本体部15、ロック操作部16、及び、ロック係り部17における幅方向D2の両端面は、嵌合方向D1に沿って延びる下型平行面40によって同時に形成することができる。また、ロックアーム本体部15の後側の面を成形するキャビティ34の面は、下型32によって形成される。
成形工程S1が行われた後は、金型30がコネクタ用ハウジング4から脱型される脱型工程S2が行われる。脱型工程S2では、上型31及び下型32が離間する方向に変位されることで、スライドコア33が下型32に対してスライド方向D3に変位し、上型31、下型32、スライドコア33がそれぞれコネクタ用ハウジング4から脱型される。より具体的には、上型31及び下型32が離間する方向に変位した際、下型32上に載置されたスライドコア33は、上昇するスライドピン37によってピン案内穴41の内周面が押圧される。そして、ピン案内穴41の内周面が押圧されることでスライドコア33は、ロック操作部16及びロック係り部17の間からスライド方向D3そってスライド変位されて脱型される。成形体から金型30が脱型されることでコネクタ用ハウジング4の製造の工程は終了する。
[本実施形態の作用及び効果]
本実施形態によると、コネクタ用ハウジング4は、相手側コネクタ50に嵌合するハウジング本体部6と、その嵌合方向D1に平行な方向に沿って片持ち状に延びるロックアーム7と、を備える。そして、ロックアーム7は、ロックアーム本体部15と、相手側コネクタ50に係合するロック係り部17と、ユーザによって操作されるロック操作部16とを、を有し、当該ロック操作部16がロックアーム本体部15から突出する中実の突出部として形成されている。このため、ロック操作部16は、従来の中空構造のものとは異なり中実構造であるため、ロック操作部の強度が十分に確保される。これにより、ユーザによって押圧操作が行われても変形或いは破損することが抑制される。
また、ロック係り部17についても中実の突出部として形成されており、従来の中空構造のものとは異なり強度も確保される。更に、ロック係り部17が中実の突出部として形成されることで、相手側コネクタ50に対するロック状態も強固な状態で維持される。
また、ロック操作部16及びロック係り部17には、嵌合方向D1と平行な方向において互いに対向する対向面19がそれぞれ設けられる。そして、ロック操作部16側の対向面19は、上下方向に対して垂直な方向に形成されると考えられる。しかし、ロック係り部17側の対向面19は、相手側コネクタ50に係合する必要があるため、ロックアーム本体部15から突出するに従ってロック操作部16側の対向面19に近づくように傾斜する面として形成される必要がある。このようなロック操作部16及びロック係り部17を、ロック係り部17又はロック操作部16に穴を設けずに成形しようとする場合には、上型31及び下型32に加えて、更にスライドコア33を用いて成形することが考えられる。
上述したようなロック操作部16及びロック係り部17の対向面19をスライドコア33で成形する場合、成形後においてスライドコア33をロック操作部16及びロック係り部17の間から抜くときにスライドコア33がロック操作部16に対して傾斜したロック係り部17に引っ掛かってしまい抜けにくくなる。また、スライドコア33をロック操作部16及びロック係り部17の間から無理に抜くとスライドコア33がロック操作部16に対して傾斜したロック係り部17に引っ掛かってロックアーム7に大きな負荷をかけてしまい破損するおそれがある。また、例えば、ロックアーム7に負荷をかけることなくスライドコア33を抜くには、ロック係り部17の対向面の傾斜する面を緩やかにすることも考えられるが、そうするとロック係り部17を相手側コネクタ50に対してロック状態を維持することが困難になる。
しかしながら、本発明のある局面に係るコネクタ用ハウジングの構成によると、ロック操作部16の対向面19とロック係り部17の対向面19とが、ロックアーム本体部15におけるロック操作部16及びロック係り部17が突出する面と垂直な面に対して傾いた状態で互いに平行に形成されている。このため、ロック操作部16及びロック係り部17の対向面19に対して平行な方向に変位するスライドコア33を用い、ロック操作部16及びロック係り部17を容易に成形することができる。これにより、ロックアーム本体部15に負荷をかけずにロック操作部16及びロック係り部17の間から容易に型を抜くことができる。
また、上述のスライドコア33を用いてロック操作部16及びロック係り部17を成形することが可能となると、ロック係り部17の対向面19を成形するに際し、ロック操作部16に金型30の一部を貫通させて成形する必要がない。即ち、ロック操作部16及びロック係り部17を中実の突出部として容易に成形することができる。このため、ロック操作部16及びロック係り部17を成形する際、ロック係り部17又はロック操作部16に金型30の一部を貫通させる必要がなく、また、ロック係り部17の対向面19を成形するに際しロック操作部16の大きさに制限されることもない。その結果、ロック操作部16及びロック係り部17の強度を確保することができ、ロック係り部17の大きさを十分に確保することで相手側コネクタ50に対して強固に係合して安定したロック状態を容易に維持することができる。
従って、本実施形態によると、ロックアームの操作部及び係り部の強度を確保することができるとともに相手側コネクタに対して強固に係合して安定したロック状態を容易に維持することができるコネクタ用ハウジングを提供し、また、そのようなコネクタ用ハウジングを容易に製造することができる製造方法も提供することができる。
また、この構成によると、ロック操作部16、ロック係り部17、及びロックアーム本体部15のそれぞれは、ロックアーム7における嵌合方向D1に垂直な方向である幅方向D2において寸法が同じである。即ち、ロック係り部17は、ロックアーム本体部15の幅方向D2の寸法に対応した広い領域の対向面19を有することとなる。これにより、ロック係り部17の対向面19の相手側コネクタ50に対する接触面積を十分に確保することができ、コネクタ用ハウジング4のロック係り部17を相手側コネクタ50に対して、より強固に係合してロック状態を維持することができる。
本実施形態に係る製造方法によると、コネクタ用ハウジングの製造方法において、金型30内のキャビティ34を形成し、形成したキャビティ34に樹脂を注入してコネクタ用ハウジング4を成形する成形工程S1を備える。そして、この成形方法S1においては、上型31と下型32とが組み合わされる方向に垂直な面である垂直面に対して斜めの方向に沿ってスライドコア33が下型32に対してスライド変位することで金型が組み合わされる。このため、ロック係り部17の対向面19を成形するに際し、ロック操作部16に金型30を嵌合方向D1に貫通させることなく成形することができる。つまり、ロック係り部17の対向面19を成形するに際しては、下型32に対してスライド変位するスライドコア33を用いて成形することができる。これにより、ロック操作部16を中空ではなく中実の突出部として成形することができ、ロック操作部16の強度が十分確保される。
また、下型32に対してスライド変位するスライドコア33を用いて成形することができることで、ロック係り部17の対向面19を成形するに際しロック操作部16の大きさに制限されることなく成形することができる。その結果、ロック係り部17を相手側コネクタ50に対して強固に係合してロック状態を維持できるように接触面積を大きくして作製することができる。
また、成形工程S1において、スライドコア33は、上型31と下型32とが組み合わされる際に、その組み合わされる方向に垂直な面である垂直面に対して斜めの方向に沿って下型32に対してスライド変位する。そして、この下型32に対してスライド変位するスライドコア33によってコネクタ用ハウジング4の対向面19が形成される。このため、ロック操作部16及びロック係り部17の対向面19に対して平行な方向に変位するスライドコア33を用い、ロック操作部16及びロック係り部17を成形することが可能であり、容易にコネクタ用ハウジング4を製造することができる。
従って、上記の製造方法によると、ロックアームの操作部及び係り部の強度を確保することができるとともに相手側コネクタに対して強固に係合して安定したロック状態を容易に維持することができるコネクタ用ハウジングを容易に製造することができる製造方法を提供することができる。
また、この方法によると、ロック操作部16における幅方向D2の両端面とロック係り部17における幅方向D2の両端面とが、下型32における一対の平行な面によって成形される。このため、ロック係り部17における幅方向D2の寸法をロック操作部16における幅方向D2の寸法と同じ幅方向D2の寸法で成形することができる。これにより、ロック係り部17を相手側コネクタ50に対して強固に係合してロック状態を維持できるように接触面積を大きくして作製することができる。また、ロック操作部16及びロック係り部17の幅方向D2の両端面を下型32における一対の平行な面によって同時に容易に成形することができる。このため、下型32のロック操作部16及びロック係り部17を成形する部分を別々に設ける必要がなく、下型32の構造を簡素化することができる。
また、この方法によると、コネクタ用ハウジングの製造方法において、ロックアーム本体部15における幅方向D2の両端面が、ロック操作部16の両端面とロック係り部17の両端面とを成形する下型32の一対の平行な面によって成形される。このため、ロック操作部16における幅方向D2の寸法、及びロック係り部17における幅方向D2の寸法を、ロックアーム本体部15における幅方向D2の寸法と同じに幅方向の寸法で成形することができる。これにより、ロック係り部17の対向面19の幅方向D2の寸法を、ロックアーム本体部15の幅方向D2の寸法と同じ最大限の幅で成形することができる。即ち、ロック係り部17を、相手側コネクタ50に対して強固に係合してロック状態を維持できるように相手側コネクタ50への接触面積を最大限確保して作製することができる。また、ロック操作部16、ロック係り部17、及びロックアーム本体部15の幅方向D2の両端面を下型32における一対の平行な面によって同時に容易に成形することができる。このため、下型32のロック操作部16、ロック係り部17、及びロックアーム本体部15を成形する部分を別々に設ける必要がなく、下型32の構造を簡素化することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。例えば、次のような変形例が実施されてもよい。
(1)前述の実施形態では、ロック係り部17がロックアーム本体部15の先端部分に形成され、ロック操作部16がロックアーム本体部15の中央部分に形成されている場合を例に説明したがこの通りでなくてもよい。例えば、ロック係り部17がロックアーム本体15の中央部分に形成されており、ロック操作部16がロックアーム本体部15の先端部分に形成されていてもよい。
(2)また、前述の実施形態では、ロックアーム本体部15、ロック操作部16、及びロック係り部17はそれぞれ幅方向D2の寸法が同じ場合を例に説明したがこの通りでなくてもよい。例えば、ロック操作部16及びロック係り部17の幅方向D2の寸法が同じであって、ロックアーム本体部15の幅方向D2の寸法が、ロック操作部16及びロック係り部17の幅方向D2の寸法と異なるものであってもよい。また、ロックアーム本体部15、ロック操作部16、及びロック係り部17の幅方向D2の寸法がぞれぞれ異なるものであってもよい。
(3)また、前述の実施形態では、スライドコア33は、上型31に取り付けられたスライドピン37によって、上型31の動きに連動して下型32に対してスライド変位可能に構成されている場合を例に説明したがこの通りでなくてもよい。例えば、スライドコア33は、上型31或いは下型32との動きとは連動することなく独立して構成されていてもよい。
本発明は、相手側コネクタに嵌合するコネクタ用ハウジング、及びそのコネクタ用ハウジングの製造方法として、種々の用途に広く適用することができるものである。
4 コネクタ用ハウジング
6 ハウジング本体部
7 ロックアーム
15 ロックアーム本体部
16 ロック操作部
17 ロック係り部
18 ロックアーム外側面
19 対向面
30 金型
31 上型
32 下型
33 スライドコア
34 キャビティ
50 相手側コネクタ
D1 嵌合方向
D2 幅方向
S1 成形工程

Claims (4)

  1. 相手側コネクタに嵌合するハウジング本体部と、当該ハウジング本体部が前記相手側コネクタと嵌合する方向である嵌合方向と平行な方向に沿って前記ハウジング本体部から片持ち状に延びるロックアームと、を備えるコネクタ用ハウジングであって、
    前記ロックアームは、前記ハウジング本体部から延びるロックアーム本体部と、相手側コネクタに係合するロック係り部と、前記相手側コネクタと前記ロック係り部との係合が解除される際に、ユーザによって操作されるロック操作部と、を有し、
    前記ロック操作部及び前記ロック係り部は、前記ロックアーム本体部とそれぞれ一体に設けられ、前記ロックアーム本体部からそれぞれ突出する中実の突出部として形成され、
    前記ロック操作部及び前記ロック係り部には、前記嵌合方向と平行な方向において互いに対向する面である対向面がそれぞれ設けられ、
    前記ロック操作部の前記対向面と前記ロック係り部の前記対向面とが、前記ロックアーム本体部における前記ロック操作部及び前記ロック係り部が突出する面と垂直な面に対して傾いた状態で互いに平行に形成されており、
    前記ハウジング本体部は、当該ハウジング本体部を前記相手側コネクタに対して前記嵌合方向に沿って挿入するために設けられ、板状に張り出した状態で形成されているとともに前記嵌合方向に沿って延びるように形成されている一対のガイド突部を有し、
    前記ロックアーム本体部は、前記ロックアームにおける前記嵌合方向に垂直な方向である幅方向の両側に配置された前記一対のガイド突部の間において、前記一対のガイド突部に対して平行に配置され、
    前記ロックアーム本体部における前記ロック操作部及び前記ロック係り部が突出する面と、前記一対のガイド突部における前記ハウジング本体部から板状に張り出した端部とが、前記嵌合方向及び前記幅方向に平行な面において一致する位置に配置されていることを特徴とする、コネクタ用ハウジング。
  2. 請求項1に記載のコネクタ用ハウジングであって、
    記幅方向において、前記ロック操作部の寸法と、前記ロック係り部の寸法と、前記ロックアーム本体部の寸法とが、同じであることを特徴とする、コネクタ用ハウジング。
  3. 相手側コネクタに嵌合するハウジング本体部と、当該ハウジング本体部が前記相手側コネクタと嵌合する方向である嵌合方向と平行な方向に沿って前記ハウジング本体部から片持ち状に延びるロックアームと、を備えるコネクタ用ハウジングを製造する、コネクタ用ハウジングの製造方法であって、
    前記ロックアームは、前記ハウジング本体部から延びるロックアーム本体部と、相手側コネクタに係合するロック係り部と、前記相手側コネクタと前記ロック係り部との係合が解除される際に、ユーザによって操作されるロック操作部と、を有し、
    前記ロック操作部及び前記ロック係り部は、前記ロックアーム本体部とそれぞれ一体に設けられ、前記ロックアーム本体部からそれぞれ突出する中実の突出部として形成され、
    前記ロック操作部及び前記ロック係り部には、前記嵌合方向と平行な方向において互いに対向する面である対向面がそれぞれ設けられ、
    前記ロック操作部の前記対向面と前記ロック係り部の前記対向面とが、前記ロックアーム本体部における前記ロック操作部及び前記ロック係り部が突出する面と垂直な面に対して傾いた状態で互いに平行に形成されており、
    前記コネクタ用ハウジングの製造方法は、
    金型内のキャビティを形成し、形成した前記キャビティに樹脂を注入して前記コネクタ用ハウジングを成形する成形工程を備え、
    前記成形工程において、前記金型の一方側の部分を構成する上型と、前記金型における前記上型と対向する他方側の部分を構成する下型と、前記上型及び前記下型とともに組み合わされるスライドコアと、によって前記キャビティが形成され、
    前記成形工程において、前記上型と前記下型とが組み合わされる際に、その組み合わされる方向に垂直な面である垂直面に対して斜めの方向に沿って前記スライドコアが前記下型に対してスライド変位することで前記上型、前記下型、及び前記スライドコアが組み合わされ、前記ロック操作部及び前記ロック係り部にそれぞれ設けられる前記対向面を成形する面が前記スライドコアによって形成され
    前記キャビティにおける前記ロック操作部を成形する面は、前記上型と、前記下型と、前記スライドコアとによって形成されており、
    前記キャビティにおける前記ロック係り部を成形する面は、前記下型と、前記スライドコアとによって形成されており、
    前記ロックアームにおける前記嵌合方向に垂直な方向である幅方向における前記ロック操作部の両端面と前記ロック係り部の両端面とは、前記下型における一対の平行な面によって成形されることを特徴とする、コネクタ用ハウジングの製造方法。
  4. 請求項に記載のコネクタ用ハウジングの製造方法であって、
    前記ロックアーム本体部における前記幅方向の両端面も、前記下型における前記一対の平行な面によって成形されることを特徴とする、コネクタ用ハウジングの製造方法。
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