JP7229167B2 - ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地、プレミックス、それを含有するベーカリー製品様低たんぱく食品、及びその製造方法 - Google Patents

ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地、プレミックス、それを含有するベーカリー製品様低たんぱく食品、及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7229167B2
JP7229167B2 JP2019550493A JP2019550493A JP7229167B2 JP 7229167 B2 JP7229167 B2 JP 7229167B2 JP 2019550493 A JP2019550493 A JP 2019550493A JP 2019550493 A JP2019550493 A JP 2019550493A JP 7229167 B2 JP7229167 B2 JP 7229167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
low
protein
starch
dough
protein food
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019550493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019088239A1 (ja
Inventor
好美 宇佐美
圭介 金平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Corp Life Sciences Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Corp Life Sciences Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Corp Life Sciences Ltd filed Critical Mitsubishi Corp Life Sciences Ltd
Publication of JPWO2019088239A1 publication Critical patent/JPWO2019088239A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7229167B2 publication Critical patent/JP7229167B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21DTREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
    • A21D10/00Batters, dough or mixtures before baking
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21DTREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
    • A21D13/00Finished or partly finished bakery products
    • A21D13/40Products characterised by the type, form or use
    • A21D13/44Pancakes or crêpes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21DTREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
    • A21D2/00Treatment of flour or dough by adding materials thereto before or during baking
    • A21D2/08Treatment of flour or dough by adding materials thereto before or during baking by adding organic substances
    • A21D2/14Organic oxygen compounds
    • A21D2/18Carbohydrates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21DTREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
    • A21D8/00Methods for preparing or baking dough
    • A21D8/02Methods for preparing dough; Treating dough prior to baking
    • A21D8/04Methods for preparing dough; Treating dough prior to baking treating dough with microorganisms or enzymes

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

本発明は、小麦粉を使用したベーカリー製品(穀粉を使用した生地を、必要に応じて膨張させ、加熱して得られる食品)と同等な食感を有し、さらには老化を抑制した、たんぱく質含有量が非常に低いベーカリー製品様食品を製造するための生地、プレミックス及びそれを含有するベーカリー製品様食品、及びその製造方法に関する。
従来、たんぱく質の摂取制限を必要とする人向けに、たんぱく質の量を減らした様々なベーカリー製品様食品が存在していた。
例えば、特開2015-033370号公報や特開2014-060945号公報には、小麦粉原料の一部をでん粉に置換した低蛋白パン製造用原料組成物が開示されている。
また、特表2014-506480号公報には、米粉、そば粉、トウモロコシ粉、キビ粉、タピオカ粉、ジャガイモ粉などのグルテンフリー穀粉等を含む組成物が開示されている。
特開2015-033370号公報 特開2014-060945号公報 特表2014-506480号公報
しかしながら、小麦粉の一部をでん粉に置き換えた、従来のベーカリー製品様低蛋白食品は、小麦由来のたんぱく質が残存しており、低たんぱく化が不十分であった。
また、米粉などのグルテンフリーの穀粉を用いる場合でも、穀粉にはタンパク質が含まれており、より一層の低たんぱく化は困難であった。
一方、小麦粉の代わりにでん粉のみでベーカリー製品様食品を調製する場合、口中での付着性が高くなる「ぬめり」のある食感となっていた。また、老化の進行が速くなるという問題もあった。
そのため、一般的な小麦粉を使用したベーカリー製品と同等な食感を有するにもかかわらず、たんぱく質含有量が非常に低いベーカリー製品様食品製造用生地やプレミックス、さらには老化を抑制したベーカリー製品様低たんぱく食品が求められていた。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、アミロース含量20%(以下、特に断らない限り、「%」は「質量%」を意味する。)以上の生でん粉3~47%を含有する生地を用いることで、でん粉特有のぬめりを抑制し、小麦粉を用いた通常のベーカリー製品と同等の食感を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。また、当該生地に、酢酸でん粉またはリン酸架橋でん粉等の化学修飾されたでん粉を1~45%配合することで、でん粉特有のぬめりだけでなく老化を抑制できること、更に、DE25~40のデキストリンを4~15%配合することでふんわりとした食感にすることができることも発見した。
すなわち、本発明は、第一に、アミロース含量20%以上の生でん粉を3~47%含有することを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地である。
第二に、化学修飾されたでん粉を1~45%含有することを特徴とする、上記第一に記載のベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地である。
第三に、DE25~40のデキストリンを4~15%含有することを特徴とする、上記第一または第二に記載のベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地である。
第四に、上記第一から第三の何れか一つに記載の生地を使用することを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品である。
第五に、アミロース含量20%以上の生でん粉を10~70%含有することを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用プレミックスである。
第六に、化学修飾されたでん粉を5~65%含有することを特徴とする、上記第五に記載のベーカリー製品様低たんぱく食品製造用プレミックスである。
第七に、DE25~40のデキストリンを5~32%含有することを特徴とする、上記第五または第六に記載のベーカリー製品様低たんぱく食品製造用プレミックスである。
第八に、上記第五から第七の何れか一つに記載のプレミックスを配合することを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品である。
第九に、上記第五から第七の何れか一つに記載のプレミックスを配合することを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品の製造方法である。
第十に、前記ベーカリー製品様低たんぱく食品が生地の膨張に微生物を用いないものであることを特徴とする、上記第九に記載の製造方法である。
第十一に、前記ベーカリー製品様低たんぱく食品が生地の膨張に微生物を用いるものであることを特徴する、上記第九に記載の製造方法である。
第十二に、ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地において、アミロース含量20%以上の生でん粉を3~47%含有させることを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品の食感を改良する方法である。
本発明におけるプレミックスとは、ベーカリー製品様食品を製造するための粉体組成物であり、でん粉に糖類、食塩などを必要に応じて配合したものをいう。当該プレミックスに水、その他のものを加えた生地を加熱処理することによりベーカリー製品様食品が得られる。また、本発明におけるベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地またはプレミックスとは、ベーカリー製品様食品を製造するためのたんぱく質含量が1.0%以下である生地またはプレミックスをいう。また、本発明におけるベーカリー製品様低たんぱく食品とは、たんぱく質含量が1.0%以下の生地を加熱処理して得られたものをいう。
本発明におけるベーカリー製品様食品とは、小麦粉などの穀粉を含有する生地を、必要に応じて膨張させ、焼く、蒸す、油調などの加熱を行うことにより製造される食品であるベーカリー製品において、穀粉の一部または全部をでん粉に置換した加熱処理食品をいう。
生地を膨張させるベーカリー製品様食品は、酵母、乳酸菌などの微生物を用いて生地を膨張させるものと、微生物を用いず重曹またはベーキングパウダーといった化学膨張剤を用いて生地を膨張させるものに分類することができる。前者としては食パン、フランスパン、ナン、イーストドーナツなどが挙げられ、後者としてはソーダブレッド、クッキー、パウンドケーキ、ケーキドーナツ、蒸しパン、マフィン、マドレーヌ、パンケーキなどが挙げられる。
生でん粉とは、植物体から取り出し、不純分除去などの精製を行い、脱水処理させた状態のでん粉(βでん粉)を意味し、物理的・化学的あるいは酵素的処理を加えたでん粉である加工でん粉を包含しない。
本発明においては、アミロース含量が20%以上の生でん粉を使用するのが好ましいが、生でん粉中のアミロース含量が生でん粉全量に対し20%以上であればよく、アミロース含量の異なるでん粉を組み合わせて使用することもできる。なお、生でん粉中のアミロース含量は、ヨウ素呈色比色法などによって測定されるが、本発明におけるアミロース含量は、生でん粉の製造者の公称値を採用した。
アミロース含量が20%以上の生でん粉としては、小麦でん粉、えんどう豆でん粉、トウモロコシでん粉などを用いることができる。また、当該生でん粉は、生地に対して3~47%、プレミックスに対して10~70%含有するのが好ましい。この範囲にすることで、でん粉特有のぬめりを改善でき、口中のまとまり感が良い生地になる。
なお、微生物を用いずに生地を膨張させるベーカリー製品様食品については、アミロース含量が30%以上の生でん粉を使用することで、より本発明の効果を得ることができる。
アミロース含量20%以上の生でん粉を用いるとでん粉の老化が起きやすくなるが、酢酸でん粉などの有機酸によりエステル化されたでん粉、リン酸架橋でん粉などのリン酸により架橋化されたでん粉を用いることにより老化を抑制することができる。特に、微生物を用いて生地を膨張させるベーカリー製品様食品においては、化学修飾されたでん粉を使用することが好ましい。化学修飾されたでん粉は、生地に対して1~45%、プレミックスに対して5~65%含有するのが好ましい。この範囲にすることにより、口中のまとまりがよく、老化の進行が抑えられた生地が得られる。
化学修飾されたでん粉とはでん粉のグルコース残基のヒドロキシ基に官能基を導入したものであり、加工でん粉のなかの化学的加工を加えたものに相当する。
また、ベーカリー製品様食品の食感を改善するために、DE25~40のデキストリンを用いることもできる。特に、微生物を用いずに生地を膨張させるベーカリー製品様食品においては、当該デキストリンを使用することが好ましい。DE25~40のデキストリンを使用する場合は、生地に対して4~15%、プレミックスに対して5~32%含有するのが好ましい。この範囲にすることで、ふんわりとした食感を付与でき、生地のキメが細かくなる。
一方、グルテンネットワークの代替としてアルファー化でん粉と増粘多糖類を用いることができる。
アルファー化でん粉は、バレイショ、タピオカ、トウモロコシ、小麦などを由来とするものが使用でき、生でん粉をアルファー化したもののほか、化学修飾したでん粉をアルファー化したものも用いることができる。
増粘多糖類は、グァーガム、キサンタンガムなどを用いることができる。
その他、生地の膨張の補助にヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロースなどのセルロース誘導体を用いることができる。
本発明によると、一般的な小麦粉を使用したベーカリー製品と同等な食感を有するにもかかわらず、たんぱく質含有量が非常に低いベーカリー製品様食品製造用生地やプレミックス、さらに、必要に応じて老化を抑制したベーカリー製品様低たんぱく食品を提供することができる。
以下に実施例を示し、本発明をより詳細に説明するが、本発明は以下に限定されるものではない。
実施例及び比較例でのプレミックスの原料においては、市販品を用いた。生でん粉として、小麦でん粉((株)新進製)、えんどう豆でん粉(日澱化學(株)製)、もち米でん粉(上越スターチ(株)製)、ワキシーコーンでん粉(三和澱粉工業(株)製)、化学修飾されたでん粉として、小麦由来の酢酸でん粉、タピオカ由来のリン酸架橋でん粉、α化でん粉として、小麦由来のα化でん粉、タピオカ由来のα化でん粉、DE25~40のデキストリンとして、とうもろこし、馬鈴薯、甘藷由来のでん粉分解物、その他として、トレハロース、グァーガム、MCT(中鎖脂肪酸油)、膨張剤・乳化剤製剤、HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、還元水あめ、色素、グラニュー糖、キシロース、香料、食塩、微粒二酸化ケイ素、乳化剤を用いた。
以下の微生物を用いて生地を膨張させるベーカリー製品様低たんぱく食品に関する実施例1-1から1-7及び比較例1-1から1-2では、プレミックス320g、ドライイースト3g、植物油20gおよび水250gから作製した生地を、ホームベーカリーにて加熱処理することにより、食パン様の低たんぱく食品を得た。
また、微生物を用いずに生地を膨張させるベーカリー製品様低たんぱく食品に関する実施例2-1から2-6及び比較例2-1では、実施例2-5を除き、プレミックス50g、植物油5gおよび水25gから作製した生地を70g使用して、フライパンの中央に直径8cmの円を描くように広げ、蓋をした状態で生地を加熱処理することにより、パンケーキ様の低たんぱく食品を得た。実施例2-5においては、プレミックス44g、植物油5gおよび水31gから作製した生地を70g使用して、同様の方法によりパンケーキ様の低たんぱく食品を得た。
[実施例1-1]
アミロース含量21~27%の小麦由来の生でん粉を用いて、プレミックス中の生でん粉が53%である表1に記載の組成を有するプレミックスによる食パン様の低たんぱく食品を作製した。
Figure 0007229167000001
得られた低たんぱく食品は、膨らみも小麦粉を使用した食パンと同等で、食感もグルテンに似た弾力があった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例1-2]
アミロース含量40%のえんどう豆由来の生でん粉およびアミロース含量0%のワキシーコーン由来の生でん粉を用いて、生でん粉中のアミロース含量を20%とした表1に記載の組成を有するプレミックスによる食パン様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、小麦粉を使用した食パンと同様な食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例1-3]
アミロース含量40%のえんどう豆由来の生でん粉およびアミロース含量0%のワキシーコーン由来の生でん粉を用いて、生でん粉中のアミロース含量を24.8%とした表1に記載の組成を有するプレミックスによる食パン様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、小麦粉を使用した食パンと同様な食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例1-4]
アミロース含量21~27%の小麦由来の生でん粉を用いて、プレミックス中の生でん粉が10%である表1に記載の組成を有するプレミックスによる食パン様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、小麦粉を使用した食パンと同様な食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例1-5]
アミロース含量21~27%の小麦由来の生でん粉を用いて、プレミックス中の生でん粉が70%である表1に記載の組成を有するプレミックスによる食パン様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、膨らみも小麦粉を使用した食パンと同等で、食感もグルテンに似た弾力があった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例1-6]
実施例1-1の組成において、デキストリンの代わりに、タピオカ由来のリン酸架橋でん粉を増量して、表2に記載の組成を有するプレミックスによる食パン様の低たんぱく食品を作製した。
Figure 0007229167000002
得られた低たんぱく食品は、小麦粉を使用した食パンと遜色ない食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例1-7]
実施例1-1の組成において、デキストリンの代わりに、小麦由来の生でん粉とタピオカ由来のリン酸架橋でん粉を増量して、表2に記載の組成を有するプレミックスによる食パン様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、小麦粉を使用した食パンと遜色ない食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[比較例1-1]
実施例1-1の組成において、小麦でん粉の代わりに、アミロース含量0%のもち米由来の生でん粉を用いて、表2に記載の組成を有するプレミックスによる食パン様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、窯落ちし、食パンの形を保持できていなかった。また、低たんぱく食品の内部は餅状であった。
[比較例1-2]
実施例1-1の組成において、小麦でん粉の代わりに、タピオカ由来のリン酸架橋でん粉を増量して、表2に記載の組成を有するプレミックスによる食パン様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、小麦粉を使用した食パンと異なり、裂いたときにちぎれやすく、弾力の弱いものであった。
[実施例2-1]
アミロース含量40%のえんどう豆由来の生でん粉を用いて、表3に記載の組成を有するプレミックスによるパンケーキ様の低たんぱく食品を作製した。
Figure 0007229167000003
得られた低たんぱく食品は、膨らみも良く、断面はきめ細かく、食感はふんわりとしていて、歯切れがよく、小麦粉を使用したパンケーキと同様の食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例2-2]
アミロース含量40%のえんどう豆由来の生でん粉およびアミロース含量0%のワキシーコーン由来の生でん粉を用いて、生でん粉中のアミロース含量を20%とした表3に記載の組成を有するプレミックスによるパンケーキ様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、断面がきめ細かく、歯切れがよく、小麦粉を使用したパンケーキと同様の食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例2-3]
アミロース含量40%のえんどう豆由来の生でん粉およびアミロース含量0%のワキシーコーン由来の生でん粉を用いて、生でん粉中のアミロース含量を24.9%とした表3に記載の組成を有するプレミックスによるパンケーキ様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、断面がきめ細かく、歯切れがよく、小麦粉を使用したパンケーキと同様の食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例2-4]
アミロース含量40%のえんどう豆由来の生でん粉を用いて、プレミックス中の生でん粉が10%である表3に記載の組成を有するプレミックスによるパンケーキ様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、膨らみも良く、断面がきめ細かく、食感はふんわりとしていて、歯切れがよく、小麦粉を使用したパンケーキと同様の食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例2-5]
アミロース含量40%のえんどう豆由来の生でん粉を用いて、プレミックス中の生でん粉が70%である表3に記載の組成を有するプレミックスによるパンケーキ様の低たんぱく食品を作製した。
得られた低たんぱく食品は、膨らみも良く、断面がきめ細かく、食感はふんわりとしていて、歯切れがよく、小麦粉を使用したパンケーキと同様の食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。
[実施例2-6]
実施例2-1の組成において、小麦由来の酢酸でん粉の代わりに、アミロース含量40%のえんどう豆由来の生でん粉を増量して、表4に記載の組成を有するプレミックスによるパンケーキ様の低たんぱく食品を作製した。
Figure 0007229167000004
得られた低たんぱく食品は、小麦粉を使用したパンケーキと遜色ない食感であった。
[比較例2-1]
実施例2-1の組成において、えんどう豆でん粉の代わりに、アミロース含量0%のもち米由来の生でん粉を用いて、表4に記載の組成を有するプレミックスによるパンケーキ様の低たんぱく食品を作製した。
生地混合時に、流動性がなく、得られた低たんぱく食品は、断面が密状になっており、小麦粉を使用したパンケーキと異なり、もちもちとした餅食感となった。
[実施例2-7]
実施例2-1で用いたプレミックスを54.1g、植物油5.4g、還元水あめ5.4g、砂糖2.7gおよび水32.4gから作製した生地を全量、型に充填し、蒸し器で17分加熱処理して蒸しパン様の低たんぱく食品を得た。
得られた低たんぱく食品は、膨らみも良く、断面はきめ細かく、食感はふんわりとしていて、歯切れがよく、小麦粉を使用した蒸しパンと同様の食感であった。また、一日経過後も、目立った老化はなかった。

Claims (10)

  1. アミロース含量40%以上の生でん粉を3~47%含有し、化学修飾されたでん粉を1~45%含有することを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地。
  2. DE25~40のデキストリンを4~15%含有することを特徴とする、請求項1に記載のベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地。
  3. 請求項1または2に記載の生地を使用することを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品。
  4. アミロース含量40%以上の生でん粉を10~70%含有し、化学修飾されたでん粉を5~65%含有することを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用プレミックス。
  5. DE25~40のデキストリンを5~32%含有することを特徴とする、請求項に記載のベーカリー製品様低たんぱく食品製造用プレミックス。
  6. 請求項4または5に記載のプレミックスを配合することを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品。
  7. 請求項4または5に記載のプレミックスを配合することを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品の製造方法。
  8. 前記ベーカリー製品様低たんぱく食品が生地の膨張に微生物を用いないものであることを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  9. 前記ベーカリー製品様低たんぱく食品が生地の膨張に微生物を用いるものであることを特徴する、請求項に記載の製造方法。
  10. ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地において、アミロース含量40%以上の生でん粉を3~47%、化学修飾されたでん粉を1~45%含有させることを特徴とする、ベーカリー製品様低たんぱく食品の食感を改良する方法。
JP2019550493A 2017-11-02 2018-11-01 ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地、プレミックス、それを含有するベーカリー製品様低たんぱく食品、及びその製造方法 Active JP7229167B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017212811 2017-11-02
JP2017212811 2017-11-02
PCT/JP2018/040767 WO2019088239A1 (ja) 2017-11-02 2018-11-01 ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地、プレミックス、それを含有するベーカリー製品様低たんぱく食品、及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019088239A1 JPWO2019088239A1 (ja) 2020-11-12
JP7229167B2 true JP7229167B2 (ja) 2023-02-27

Family

ID=66333200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019550493A Active JP7229167B2 (ja) 2017-11-02 2018-11-01 ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地、プレミックス、それを含有するベーカリー製品様低たんぱく食品、及びその製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7229167B2 (ja)
CN (1) CN111465324A (ja)
WO (1) WO2019088239A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230004584A (ko) * 2020-04-16 2023-01-06 미츠비시 쇼지 라이프사이언스 가부시키가이샤 덱스트란으로 피복된 조성물을 포함하는 식품 물성 개량제
JP2022118875A (ja) * 2021-02-03 2022-08-16 ハウス食品株式会社 焼成食品
WO2024029614A1 (ja) * 2022-08-04 2024-02-08 株式会社日清製粉ウェルナ 揚げ菓子用ミックス及び揚げ菓子の製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0463561A (ja) * 1990-07-03 1992-02-28 Terumo Corp 食品用材料およびその製造方法
CA2147117C (en) * 1992-12-24 2002-08-20 Kenneth J. Mcnaught Food compositions including resistant starch
JPH11155467A (ja) * 1997-11-25 1999-06-15 Kameda Seika Co Ltd パ ン
JPH11289966A (ja) * 1998-04-10 1999-10-26 Nof Corp 低塩低タンパクパン用組成物及びそれを用いたパンの製造方法
JP2001224300A (ja) * 2000-02-14 2001-08-21 Nippon Flour Mills Co Ltd 低蛋白パン及びその製造方法
JP2007215464A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Bio Tec Japan:Kk 極低蛋白パン及びその製造方法
CN101945587A (zh) * 2008-02-28 2011-01-12 味之素株式会社 低蛋白质食品及其制造方法
JP6312190B2 (ja) * 2013-08-09 2018-04-18 松谷化学工業株式会社 低蛋白パン及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019088239A1 (ja) 2019-05-09
JPWO2019088239A1 (ja) 2020-11-12
CN111465324A (zh) 2020-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2006232333B2 (en) Food product
JP4668849B2 (ja) ベーカリー食品及びその製造方法
JP6147688B2 (ja) ベーカリー製品及びその製造方法
JP4682117B2 (ja) ベーカリー食品用小麦粉代替物及びベーカリー食品
JP7229167B2 (ja) ベーカリー製品様低たんぱく食品製造用生地、プレミックス、それを含有するベーカリー製品様低たんぱく食品、及びその製造方法
JP5769053B2 (ja) 米粉パン生地、米粉パンおよび米粉パンの製造方法
JP6031231B2 (ja) 焼き菓子類用組成物及び焼き菓子
JP5178404B2 (ja) パン類の製造方法
JP4995769B2 (ja) 食感の優れたベーカリー製品及びその製造法
JP2015195770A (ja) ベーカリー製品用組成物
KR101732333B1 (ko) 슈 퍼프 및 그 제조 방법
WO2014128873A1 (ja) 生地主体食品用組成物
JP2018153127A (ja) ベーカリー製品用組成物、ベーカリー製品用生地、及びベーカリー製品の製造方法
JP6667954B2 (ja) ベーカリー製品及びその製造方法
JP7019136B1 (ja) 生地食品の製造方法及び生地食品のざらつきの低下方法
JP3618321B2 (ja) ベーカリー製品用ミックス及びそれを用いたベーカリー製品
JP4014725B2 (ja) 無グルテン小麦粉加工食品およびその製造方法
JP7261070B2 (ja) 新規食感を有するドーナツ
JP2002345394A (ja) ベーカリーの製造法
JP2019017307A (ja) シュー生地用ミックス、シュー生地、及びシュー皮の製造方法
JP6912085B2 (ja) ベーカリー製品及びその製造方法
JP2024031086A (ja) ベーカリー食品用組成物、ベーカリー食品用生地及びベーカリー食品
JP2024093309A (ja) 湯種の製造方法、及び湯種を用いる食品の製造方法
JP2023065894A (ja) ビスケット類の割れ防止方法
JP2023003854A (ja) ベーカリー製品用組成物、ベーカリー製品用生地、及びベーカリー製品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200507

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7229167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150