JP7223255B2 - インクジェットプリンター、インク供給ユニット - Google Patents
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Description
図1は、インクジェットプリンター11の構成を示す外観斜視図である。図2は、インクジェットプリンター11の内部構成を示す側面図である。
以下の説明では、図1に示すインクジェットプリンター11が水平面上に置かれているものとして上下方向に沿う軸をZ軸とし、水平面に沿う軸をX軸及びY軸として図示する。すなわち、インクジェットプリンター11を正面から見た場合において幅方向に沿ったX軸と、奥行方向に沿ったY軸と、高さ方向に沿ったZ軸とは、それぞれが異なる方向であり、相互に直交する。
インクの種類としては、例えば、インクの色が挙げられる。例えば、複数のインクタンク18のそれぞれが相互に異なる色のインクを貯留する構成や、インクタンク18のすべてが同じ色のインクを貯留する構成、または、複数のインクタンク18のうちの一部のインクタンク18が同じ色のインクを貯留し、他は異なる色のインクを貯留する構成、のいずれも採用され得る。インクの色としては、例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン等が挙げられる。更に、異なる種類のインクの例としては、染料を有するインクと顔料を有するインクと、も挙げられる。
インク貯留部27に貯留されたインクは吐出部としてのインクジェットヘッド21に供給され、インクジェットヘッド21からインクが吐出される。
また、インクタンク18は、不図示のインク入口導管を備える。そして、補充用のインクが収容されたインク補充ボトルがインク入口導管に差し込まれることにより、インクタンク18に対してインクが補充される。
なお、本実施形態において従動ローラー46b,46c、及び46dは、排紙ローラーに相当する。
切断部50は、用紙Pを切断するための切断刃51と、切断刃51を保持する保持体55とを有する。切断刃51は、円板状の駆動刃52と従動刃53とで構成される。駆動刃52及び従動刃53は、保持体55に対して回転可能に取り付けられている。駆動刃52及び従動刃53は、Z軸に沿って並ぶように設けられる。保持体55は、X軸に沿って往復移動する。切断部50は、保持体55がX軸に沿って移動することによって、切断刃51により用紙Pを切断する。すなわち、切断刃51を含む切断部50が、用紙Pの搬送方向に交差するX軸に走査することにより用紙Pを切断する。切断部50は、筐体12内の-X方向端部の位置で待機し、図示しないモーター等の駆動源から伝達される駆動力によってX軸に沿って往復移動可能となる。なお、切断部50の移動手段として、キャリッジ20に連結された状態で、キャリッジ20を移動させるモーターの駆動力によってX軸に沿って往復移動させてもよい。
ここで、排紙口16におけるチューブ束300のチューブ整列方向とは、図4に示すように、チューブ束300を構成する全チューブ301の断面において、最も離れた2つのチューブの中心同士を結ぶ直線上に、チューブ束300を構成する全てのチューブ301が存在する場合、上記直線の延伸方向がチューブ束300のチューブ整列方向である。
そして、排紙口16におけるチューブ束300のチューブ整列方向が、用紙Pの表面と略平行となるようにチューブ束300を配置することが好ましい。このようにすれば、チューブ束300を通過させるために、排紙口16の開口をさらに拡大する必要がない。このため、排紙口16の拡大による異物の侵入等を防ぐことができる。また、用紙の排紙口16をチューブ束300の挿入口として流用することができる。
なお、従動ローラー46bは、第1排紙ローラーに相当し、従動ローラー46cは、第2排紙ローラーに相当する。
第1連結部321は、排紙口16と従動ローラー46cとの間に配置される。第1連結部321は屈曲部を有し、当該屈曲部を介して、排紙口16からY軸に沿って筐体12内に挿入されたチューブ301が延びる方向を+Z方向に方向変換させる。
第2連結部322は、第1連結部321とインク貯留部27との間に配置される。また、第2連結部322はフレーム12Aに固定された状態で配置される。第2連結部322は屈曲部を有し、当該屈曲部を介して、第1連結部321から+Z方向に沿って引き回されたチューブ301が延びる方向を-X方向に方向変換させる。
チューブ束300を構成するチューブ301は弾性を有するため、第1連結部321や第2連結部322のような部材が用いられずに、チューブ301が延びる方向が方向転換されると撓み、チューブ束300の引き回しのためのスペースが拡大する虞がある。第1連結部321及び第2連結部322を用いることにより、チューブ束300の引き回しのためのスペースの拡大を抑制することができる。
ここで、湾曲部330におけるチューブ束300のチューブ整列方向とは、湾曲部330においてチューブ束300を構成するチューブ301の延在方向に対して直交した断面において、最も離れた2つのチューブの中心同士を結ぶ直線上に、全てのチューブ301が存在する場合、上記直線の延伸方向がチューブ束300のチューブ整列方向である。本実施形態では、湾曲部330におけるチューブ束300のチューブ整列方向は、Z軸にほぼ沿った方向であり、用紙Pの紙面のXY平面に対して略直交したZ軸に沿った方向である。このようにすれば、排紙口16とキャリッジ20との間の比較的狭いスペースにチューブ束300を効率良く引き回すことができる。
また、チューブ束300は排紙口16における用紙Pの紙面法線方向に交差する状態で排紙口16から挿入される。これにより、排紙口16を排紙口16における用紙Pの紙面法線方向に拡大させる必要がないので、排紙口16の開口面積が抑えられ、排紙口16から筐体12内への異物の侵入を防止することができる。
なお、本実施形態のインクジェットプリンター11では、インクタンク18を収容したタンク収容部19を筐体12の+X方向側面に配置したが、これに限定されず、例えば、筐体12の+Y方向の前面に配置してもよいし、筐体12の+Z方向の上面に配置してもよい。この場合でも、チューブ束300は、排紙口16から筐体12内に挿入可能であり、チューブ束300の引き回し自由度を高め、引き回しスペースの拡大化を抑制することができる。また、インクジェットプリンター11の設置するためのスペースを有効活用することができる。
次に、第2実施形態について説明する。図5は、インクジェットプリンター11Aの構成を示す外観斜視図あり、図6は、インクジェットプリンター11Aの内部構成を示す側面図である。図7は、インクジェットプリンター11Aの内部構成を示す一部斜視図である。本実施形態のインクジェットプリンター11Aは、インク供給ユニット10Aを備える。本実施形態では、インク供給ユニット10Aにおけるチューブ束300の引き回し形態について主に説明する。なお、インクジェットプリンター11Aの構成において第1実施形態と同様な部分の説明は省略する。
チューブ束300は、排紙口16に対して+Y方向の位置から排紙口16のX軸中央部分に向けて挿入される。すなわち、インクジェットプリンター11Aを+Z方向から見たときに、チューブ束300が排紙口16に対して斜め方向に挿入される。
なお、従動ローラー46bは、第1排紙ローラーに相当し、従動ローラー46cは、第2排紙ローラーに相当する。
ここで、湾曲部330Aにおけるチューブ束300のチューブ整列方向とは、湾曲部330Aにおいてチューブ束300を構成する全チューブ301の延在方向に対して直交する断面において、最も離れた2つのチューブの中心同士を結ぶ直線上に、全てのチューブ301が存在する場合、上記直線の延伸方向がチューブ束300のチューブ整列方向である。本実施形態では、湾曲部330Aにおけるチューブ束300のチューブ整列方向は、Y軸にほぼ沿った方向であり、キャリッジ20の走査方向であるX軸及び用紙Pの紙面法線方向であるZ軸に交差する。このようにすれば、排紙口16とキャリッジ20との間の比較的狭いスペースにチューブ束300を効率良く引き回すことができる。
また、排紙口16からチューブ束300を挿入するにあたり、排紙口16の開口を広げる必要がないので、排紙口16の開口面積が抑えられ、排紙口16から筐体12内への異物の侵入を防止することができる。
また、チューブ束300に湾曲部330Aを形成させることで、筐体12の比較的狭いスペースにチューブ束300を効率良く引き回すことができる。
変形例を以下に述べる。
第1実施形態では、チューブ束300をフレーム12Aの筐体12内側で固定したが、図8に示すように、さらに、チューブ束300をフレーム12Aの筐体12外側で固定してもよい。この場合、チューブ束300のうち、排紙口16に挿入される近傍部分をフレーム12Aの筐体12外側の面に固定する。さらに詳細には、チューブ束300の排紙口16に挿入される手前の部分が、排紙口16の+Z方向端部よりもさらに+Z方向に位置するように粘着テープ308でチューブ束300を固定する。このようにすれば、排紙口16付近におけるチューブ束300の-Z方向への垂れ下がりが防止され、チューブ束300と用紙Pとの干渉を抑制することができる。
第1実施形態では、第1及び第2連結部321,322を介してチューブ301同士を繋いだが、この構成に限定されない。図9に示すように、1本のチューブ301を折り曲げた構成であってもよい。このようにすれば、第1及び第2連結部321,322等が不要となるので、コストを抑えることができる。
上記実施形態では、複数のチューブ301の長さはほぼ同等としたが、これに限定されない。例えば、図10に示すように、複数のチューブ301を屈曲させて引き回す場合、最内周に配置されたチューブ301aから最外周に配置されたチューブ301dの順に、全長を長くしてもよい。このようにすれば、チューブ301a,301b,301c,301dを含むチューブ束300の引き回しを効率良く行うことができる。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、チューブ束300をフレーム12Aに固定してもよい。また、フレーム12Aにリブを設け、当該リブでチューブ束300を支持してもよい。このようにしても、チューブ束300の垂れ下がりを防止することができる。
Claims (8)
- 用紙が通過する排紙口が設けられた筐体と、
前記筐体の外に設けられ、インクを貯留する第1インクタンクと、
前記筐体の内に設けられ、前記インクを貯留する第2インクタンクを有するキャリッジ
と、
前記第2インクタンクと前記第1インクタンクとを接続する複数のチューブが束ねられ
たチューブ束と、
前記用紙の搬送方向において、前記第2インクタンクのインクが前記用紙に吐出される
位置より下流、かつ、前記排紙口より上流に位置するローラー軸と、
前記ローラー軸に、回転可能に支持され、前記用紙の前記インクが吐出される面に接触
可能な排紙ローラーと、
を備え、
前記チューブ束は前記排紙口を通過し、
前記排紙口における前記チューブ束は、前記ローラー軸の延伸方向において前記排紙ロ
ーラーが無い位置を通過し、
前記排紙口における前記チューブ束のチューブ整列方向は、前記排紙口における前記用
紙の紙面法線方向に交差する、ことを特徴とするインクジェットプリンター。 - 請求項1に記載のインクジェットプリンターであって、
前記チューブ束は、前記筐体内で湾曲され、
前記キャリッジの移動に伴って移動可能な湾曲された部分の前記チューブ束の前記チュ
ーブ整列方向が、前記排紙口における前記用紙の紙面に交差する、ことを特徴とするイン
クジェットプリンター。 - 請求項1に記載のインクジェットプリンターであって、
前記チューブ束は、前記筐体内で湾曲され、
前記キャリッジの移動に伴って移動可能な湾曲された部分の前記チューブ束の前記チュ
ーブ整列方向が、前記キャリッジの走査方向及び前記用紙の紙面法線方向に交差する、こ
とを特徴とするインクジェットプリンター。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンターであって、
前記筐体の内に設けられ、前記用紙を切断する切断部を備え、
前記キャリッジは、前記第2インクタンクのインクを前記用紙に吐出する吐出部を有し
、
前記切断部は、前記用紙の搬送方向において、前記排紙口と前記吐出部との間で、前記
用紙を切断し、
前記チューブ束のうち、前記排紙口より前記第2インクタンク側の部分が、前記排紙口
が設けられた前記筐体のフレームに固定される、ことを特徴とするインクジェットプリン
ター。 - 用紙が通過する排紙口が設けられた筐体と、
前記筐体の外に設けられ、インクを貯留する第1インクタンクと、
前記筐体の内に設けられ、前記インクを貯留する第2インクタンクを有するキャリッジ
と、
前記排紙口を通過し、前記第2インクタンクと前記第1インクタンクとを接続する複数
のチューブが束ねられたチューブ束と、
前記用紙の搬送方向において、前記第2インクタンクのインクが前記用紙に吐出される
位置より下流、かつ、前記排紙口より上流に位置し、前記用紙の前記インクが吐出される
面に接触可能な第1排紙ローラーと、
前記搬送方向において、前記第1排紙ローラーより下流、かつ、前記排紙口より上流に
位置するローラー軸と、
前記ローラー軸に、回転可能に支持され、前記用紙の前記インクが吐出される面に接触
可能な第2排紙ローラーと、
を備え、
前記排紙口における前記チューブ束のチューブ整列方向は、前記排紙口における前記用
紙の紙面法線方向に交差し、
前記チューブ束は、前記第1排紙ローラーと前記排紙口を含む前記筐体のフレームとの
間を通過し、
前記排紙口における前記チューブ束は、前記ローラー軸の延伸方向において前記第2排
紙ローラーが無い位置を通過する、ことを特徴とするインクジェットプリンター。 - 用紙が通過する排紙口が設けられた筐体と、
前記筐体の外に設けられ、インクを貯留する第1インクタンクと、
前記筐体の内に設けられ、前記インクを貯留する第2インクタンクを有し、前記第2イ
ンクタンクのインクを前記用紙に吐出する吐出部を有するキャリッジと、
前記排紙口を通過し、前記第2インクタンクと前記第1インクタンクとを接続する複数
のチューブが束ねられ、前記排紙口より前記第2インクタンク側の部分が、前記排紙口が
設けられた前記筐体のフレームに固定されるチューブ束と、
前記筐体の内に設けられ、前記用紙の搬送方向において、前記排紙口と前記吐出部との
間で、前記用紙を切断する切断部と、
前記搬送方向において、前記第2インクタンクのインクが前記用紙に吐出される位置よ
り下流、かつ、前記排紙口より上流に位置し、前記用紙の前記インクが吐出される面に接
触可能な第1排紙ローラーと、
前記搬送方向において、前記第1排紙ローラーより下流、かつ、前記排紙口より上流に
位置するローラー軸と、
前記ローラー軸に、回転可能に支持され、前記用紙の前記インクが吐出される面に接触
可能な第2排紙ローラーと、
を備え、
前記排紙口における前記チューブ束のチューブ整列方向は、前記排紙口における前記用
紙の紙面法線方向に交差し、
前記チューブ束は、前記第1排紙ローラーと前記フレームとの間を通過し、
前記排紙口における前記チューブ束は、前記ローラー軸の延伸方向において前記第2排
紙ローラーが無い位置を通過する、ことを特徴とするインクジェットプリンター。 - 請求項5または6に記載のインクジェットプリンターであって、
前記チューブ束は、前記筐体内で湾曲され、
前記キャリッジの移動に伴って移動可能な湾曲された部分の前記チューブ束の前記チュ
ーブ整列方向が、前記排紙口における前記用紙の紙面に交差する、ことを特徴とするイン
クジェットプリンター。 - 請求項5または6に記載のインクジェットプリンターであって、
前記チューブ束は、前記筐体内で湾曲され、
前記キャリッジの移動に伴って移動可能な湾曲された部分の前記チューブ束の前記チュ
ーブ整列方向が、前記キャリッジの走査方向及び前記用紙の紙面法線方向に交差する、こ
とを特徴とするインクジェットプリンター。
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