JP2014034189A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体部の外部に設けられた液体収容部から筐体部内に設けられた液体噴射ヘッドへの液体の流通を可能としつつ、筐体部とカバー部材との間を閉塞することができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】キャリッジ21の移動領域の少なくとも一部を露呈させる開口部12Kが形成された印刷機能部12Aと、印刷機能部に対して変位可能な画像読取部13と、インクを収容するインクタンク19と、インクタンクと液体噴射ヘッドとの間をインクが流動可能に接続するインク供給チューブ40と、開口部内へ印刷機能部外からインク供給チューブを挿通させる貫通孔80と、を備え、印刷機能部は、トレイ収納部12Hが用紙の排出方向へ突出形成された筐体部分によって構成されるとともに、操作パネル部18が下側が上側よりも排出方向側へ突出する傾斜面を呈する筐体部分によって構成され、貫通孔は、印刷機能部及び画像読取部の少なくとも一方に設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】キャリッジ21の移動領域の少なくとも一部を露呈させる開口部12Kが形成された印刷機能部12Aと、印刷機能部に対して変位可能な画像読取部13と、インクを収容するインクタンク19と、インクタンクと液体噴射ヘッドとの間をインクが流動可能に接続するインク供給チューブ40と、開口部内へ印刷機能部外からインク供給チューブを挿通させる貫通孔80と、を備え、印刷機能部は、トレイ収納部12Hが用紙の排出方向へ突出形成された筐体部分によって構成されるとともに、操作パネル部18が下側が上側よりも排出方向側へ突出する傾斜面を呈する筐体部分によって構成され、貫通孔は、印刷機能部及び画像読取部の少なくとも一方に設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一種として、液体噴射ヘッドから用紙等のターゲットに対してインクを噴射することにより印刷(記録)を行うインクジェット式のプリンターが知られている。このようなプリンターにおいては、比較的大量の印刷を行う場合に液体噴射ヘッドへ連続的に安定してインクを供給するために、インクの収容容量が比較的大きなインクタンクからインク供給チューブを通じてインクカートリッジにインクを供給する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成のプリンターでは、本体ハウジング内で用紙に対する主走査方向への往復移動可能に設けられたキャリッジに液体噴射ヘッドが搭載されている。そして、本体ハウジングの外側に設けられたインクタンクから延びるインク供給チューブが、本体ハウジングの上側の開口部を通じてキャリッジの移動領域に挿入され、キャリッジに搭載されたインクカートリッジに接続される。
ところで、上記のプリンターでは、筐体部(本体ハウジング)には、その開口部を開閉する方向に変位可能なカバー部材(カバー)が設けられる。そして、その開口部を閉塞する方向に変位したカバー部材と筐体部との間に挟まれた状態となることにより、そのカバー部材と開口部の周縁部位との間にインク供給チューブを挿通させる隙間を形成するためのスペーサーが設けられている。そのため、スペーサーの介在によって筐体部の開口部とカバー部材との間を閉塞することができず、その隙間を通じて筐体部の外部からキャリッジの移動領域に粉塵等が進入してしまう虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、筐体部の外部に設けられた液体収容部から筐体部内に設けられた液体噴射ヘッドへの液体の流通を可能としつつ、筐体部とカバー部材との間を閉塞することができる液体噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決する液体噴射装置は、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを備えたキャリッジが移動可能に配置されるとともに、配置された前記キャリッジの移動領域の少なくとも一部を露呈させる開口部が形成された筐体部と、前記筐体部に対して変位可能なカバー部材と、前記液体噴射ヘッドが噴射する前記液体を、前記筐体部の外側に位置し、当該液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部と前記液体噴射ヘッドとの間を前記液体が流動可能に接続する液体供給チューブと、前記開口部内へ前記筐体部外から前記液体供給チューブを挿通させる挿通部と、を備え、前記筐体部は、当該筐体部内から排出される前記ターゲットを受ける排出トレイが引き出し可能に収納されるトレイ収納部が前記ターゲットの排出方向へ突出形成された筐体部分によって構成されるとともに、使用時に操作される操作パネル部が前記トレイ収納部よりも上方位置において下側が上側よりも前記排出方向側へ突出する傾斜面を呈する筐体部分によって構成され、前記挿通部は、前記筐体部及び前記カバー部材の少なくとも一方に設けられている。
この構成によれば、カバー部材が筐体部の開口部を閉塞した状態であっても、筐体部及びカバー部材の少なくとも一方に設けられた挿通部を通じて筐体部の開口部に液体供給チューブを挿入し、筐体部の内部に配置されたキャリッジ側に液体を供給することができる。そのため、例えば筐体部外に設けられた液体収容部から筐体部内に配置されたキャリッジに備えられた液体噴射ヘッドへの液体の供給を可能としつつ、カバー部材を筐体部の開口部を閉塞した状態とすることができる。
上記液体噴射装置においては、前記挿通部は、前記筐体部及び前記カバー部材の少なくとも一方に形成された凹部において設けられることが好ましい。
この構成によれば、液体供給チューブを挿通部において挿通させる際、液体供給チューブを凹部によって挿通部へ容易に誘導することができる。
この構成によれば、液体供給チューブを挿通部において挿通させる際、液体供給チューブを凹部によって挿通部へ容易に誘導することができる。
上記液体噴射装置において、前記筐体部及び前記カバー部材の他方には、前記カバー部材が前記開口部を開放する位置側から閉塞する位置側に変位したときに前記一方に形成されている前記凹部に対向する位置に凸部が配設され、前記挿通部は、前記凸部と前記凹部との間に設けられることが好ましい。
この構成によれば、カバー部材が筐体部の開口部を閉塞した状態において、液体供給チューブを凸部と凹部との間に挿通させることにより、液体供給チューブを挿通部において安定して位置決めすることができる。
上記液体噴射装置において、前記挿通部は、前記筐体部および前記カバー部材の少なくとも一方において、前記キャリッジの移動方向における一端側の側面に設けられることが好ましい。
この構成によれば、挿通部から挿入される液体供給チューブの長手方向を、キャリッジの移動方向に沿う方向とすることができるので、移動するキャリッジに液体を供給するために必要なチューブ長さを容易に筐体部内へ挿入することができる。
上記液体噴射装置において、前記挿通部は、前記筐体部および前記カバー部材の少なくとも一方に切り欠き形成された凹溝であることが好ましい。
この構成によれば、カバー部材が筐体部の開口部を閉塞した状態であっても、液体供給チューブが凹溝を通じて筐体部の開口部内の空間域に挿入可能とされる構成を容易に実現することができる。
この構成によれば、カバー部材が筐体部の開口部を閉塞した状態であっても、液体供給チューブが凹溝を通じて筐体部の開口部内の空間域に挿入可能とされる構成を容易に実現することができる。
上記液体噴射装置において、前記挿通部は、前記筐体部および前記カバー部材の少なくとも一方に設けられた貫通孔であることが好ましい。
この構成によれば、カバー部材が筐体部の開口部を閉塞した状態であっても、液体供給チューブが貫通孔を通じて筐体部の開口部に挿入可能とされる構成を容易に実現することができる。
この構成によれば、カバー部材が筐体部の開口部を閉塞した状態であっても、液体供給チューブが貫通孔を通じて筐体部の開口部に挿入可能とされる構成を容易に実現することができる。
上記液体噴射装置において、前記液体供給チューブはチューブ間を継ぐ継手を介して複数のチューブが連結されていることが好ましい。
この構成によれば、複数のチューブを継ぐことによって、液体供給チューブを引き回しに最適な長さに調節することができる。
この構成によれば、複数のチューブを継ぐことによって、液体供給チューブを引き回しに最適な長さに調節することができる。
上記液体噴射装置において、前記液体供給チューブは一本または複数本備えられていることが好ましい。
この構成によれば、液体収容部の個数に応じた本数の液体供給チューブによって、それぞれの液体収容部から液体噴射ヘッドに液体を供給することができる。
この構成によれば、液体収容部の個数に応じた本数の液体供給チューブによって、それぞれの液体収容部から液体噴射ヘッドに液体を供給することができる。
以下、液体噴射装置の一実施形態として、液体の一例としてのインクを噴射する液体噴射ヘッドを備え、ターゲットの一例としての用紙にインクを噴射して文字や図形などを含む画像を印刷するインクジェット式のプリンターについて、図を参照して説明する。
《プリンターの全体構成》
図1に示すように、本実施形態のプリンター11は、略直方体形状を呈する装置本体12と、この装置本体12とは別体で略直方体形状を呈する液体収容部の一例としてのインクタンク19とを有している。そして、図1では図示を省略しているが、プリンター11において、インクタンク19内に収容されたインクが、後述する第1〜第3実施形態の構成を有する隙間形成部材によって配設されるインク供給チューブ40を介して、装置本体12の外側に位置するインクタンク19側から装置本体12側へ供給される。
《プリンターの全体構成》
図1に示すように、本実施形態のプリンター11は、略直方体形状を呈する装置本体12と、この装置本体12とは別体で略直方体形状を呈する液体収容部の一例としてのインクタンク19とを有している。そして、図1では図示を省略しているが、プリンター11において、インクタンク19内に収容されたインクが、後述する第1〜第3実施形態の構成を有する隙間形成部材によって配設されるインク供給チューブ40を介して、装置本体12の外側に位置するインクタンク19側から装置本体12側へ供給される。
インクが供給される側の装置本体12は、その重力方向となる下部側に、印刷部20を内装する筐体部の一例としての印刷機能部12Aが配設される一方、その反重力方向側となる上部側に、原稿(画像)を読み取るスキャナーなどの画像読取機構を内装する画像読取部13がカバー部材の一例として配設される。画像読取部13は、装置本体12の一側端(後方側)に設けられた回転軸13aを中心に回動(変位)して、装置本体12において回転軸13aとは反対側の側端側(前方側)が持ち上がる構成とされている。すなわち、画像読取部13の筐体側面(左右両側面)には手掛部13Tが凹設され、プリンター11の使用者が、例えばメンテナンスに際してこの手掛部13Tに手を差し入れて画像読取部13を持ち上げることが可能である。この持ち上げによって、印刷部20の上方に設けられた印刷機能部12A内において、往復移動可能に配置されたキャリッジ21の移動領域の少なくとも一部を露呈させる開口部12K(図2(a)参照)が露出する。
さらに、この画像読取部13に対して読み取り原稿を自動的に供給する自動原稿供給装置14が、画像読取部13の上方に配設されている。自動原稿供給装置14は、装置本体12の一側端(後方側)に設けられた回転軸14aを中心に回動して、装置本体12において回転軸14aとは反対側の側端側(前方側)が持ち上がる構成とされている。この自動原稿供給装置14の持ち上げによって、使用者は画像読取部13に対して読み取り原稿を手作業で供給することが可能とされている。
また、装置本体12の後方側には、用紙Pを複数枚重ねて載置可能な載置台15が設けられている。この載置台15に載置された用紙Pは、印刷機能部12A内に設けられた印刷部20へ後方から前方に向かって一枚ずつ搬送され、印刷部20において用紙Pに対して印刷が行われる。すなわち、用紙Pは不図示の搬送機構によって載置台15から印刷部20に搬送され、印刷部20において用紙Pの搬送方向(これを副走査方向Yと呼ぶ。)と交差する方向(これを主走査方向Xと呼ぶ。)に沿って不図示の移動機構によって往復移動する液体噴射ヘッド22から用紙Pに対してインクが噴射されることによって画像が印刷される。印刷部20によって画像が印刷された用紙Pは、印刷部20からさらに前方(副走査方向Y)へ搬送され、装置本体12(印刷機能部12A)の前面に設けられた排紙口16から排紙される。
装置本体12(印刷機能部12A)における排紙口16の下側には、排紙口16から排出される用紙Pを受け止める排出トレイの一例としてのスタッカー17が収納されるトレイ収納部12Hが、用紙Pの排出方向(ここでは副走査方向Y)へ突出形成された筐体部分によって構成されている。この突出によって、スタッカー17は把持部17aによって装置本体12から容易に引き出し可能とされ、排出される用紙Pの排出方向(搬送方向)の長さに応じて装置本体12から引き出される。
一方、装置本体12(印刷機能部12A)における排紙口16の上側には、印刷部20における印刷動作などを実行させるための操作パネル部18が配置されている。操作パネル部18は、その下側が上側よりも用紙Pの排出方向側へ突出する傾斜面を呈する筐体部分によって構成されている。この傾斜面においてメニュー画面等を表示するための表示部(例えば液晶ディスプレイ)18aや電源ボタンなどの操作ボタン18bなどの印刷を行う際に操作する操作部材が備えられ、使用者による操作が容易とされている。
さて、本実施形態のプリンター11が備える印刷部20は、主走査方向Xに往復移動する移動体の一例としてのキャリッジ21を有し、このキャリッジ21にインクを噴射する液体噴射ヘッド22が備えられる。キャリッジ21は、主走査方向Xに沿って延在する板部材であるガイドフレーム30に案内されて、主走査方向Xに移動(往復移動)可能に配置されている。すなわち、ガイドフレーム30は、主走査方向Xと直交する板部材の上下両側端部において部材が略U字形に折り曲げられることによって上レール31Aと下レール31Bとが設けられたレール部31を有している。キャリッジ21は、これらの上レール31Aおよび下レール31Bによってその後端側が支持され、所謂片持ち状態とされながら上レール31Aと下レール31Bとに案内されてレール部31を主走査方向Xに沿って往復移動する。そして、往復移動するキャリッジ21に備えられた液体噴射ヘッド22から、インク供給チューブ40によって供給されたインクが噴射され、用紙Pに対する印刷が行われる。
本実施形態のプリンター11では、キャリッジ21において、インク供給チューブ40を介して供給されるインクを液体噴射ヘッド22へ中継する中継アダプターADが装着され、装着された中継アダプターADからインクが液体噴射ヘッド22へ供給される。したがって、インクを収容した状態のインクタンク19からインクを供給するインク供給チューブ40が中継アダプターADに接続されることによって、インク供給チューブ40は、インクタンク19と液体噴射ヘッド22との間をインクが流動可能なインクの流路を形成する。
なお、ここでは、インクタンク19からは一種類のインク(例えば黒インク)が供給され、キャリッジ21には、この一種類のインクに応じた一つの中継アダプターADが装着されているものとする。もとより、中継アダプターADは、インクタンク19から複数種類のインクが供給される場合は、その種類数に応じた複数(図1では最大4つ)の中継アダプターADが装着される。
《第1実施形態》
次に、インク供給チューブ40の装置本体12への挿入を可能にする挿通部に係る第1実施形態について、図2(a),(b)を参照して説明する。第1実施形態では、インク供給チューブ40を長さ方向へ挿入可能な貫通孔80を、挿通部の一例として印刷機能部12Aに備える。
次に、インク供給チューブ40の装置本体12への挿入を可能にする挿通部に係る第1実施形態について、図2(a),(b)を参照して説明する。第1実施形態では、インク供給チューブ40を長さ方向へ挿入可能な貫通孔80を、挿通部の一例として印刷機能部12Aに備える。
図2(a)に示すように、液体噴射ヘッド22から噴射されるインクを収容するインクタンク19は、装置本体12に対して、副走査方向Yの先方側から見て右側の筐体外に配置されている。すなわち、インクタンク19は、キャリッジ21の移動領域の外側であって主走査方向XにおけるホームポジションHP寄りの位置に配設されている。そして、インクタンク19に収容されたインクの流路として機能するインク供給チューブ40の一端側がインクタンク19に接続されている。また、インク供給チューブ40の他端側は、キャリッジ21の主走査方向XにおけるホームポジションHP寄りの位置から印刷機能部12Aに設けられた開口部12Kを通じて露呈するキャリッジ21の移動領域に挿入され、キャリッジ21に搭載された中継アダプターADに接続されている。
さて、本実施形態では、一端側がインクタンク19に接続されているインク供給チューブ40の他端側は、副走査方向Yの先方側から見て、装置本体12(印刷機能部12A)の右側面12Rに設けられた貫通孔80を通して、装置本体12外から装置本体12内に挿入される。すなわち、貫通孔80は、キャリッジ21の移動方向(主走査方向X)の一端側の側面、すなわち印刷機能部12Aの筐体部材の右側面12Rに開口を有し、印刷機能部12A外の空間域と印刷機能部12A内のキャリッジ21の移動領域となる空間域とを連通させる。
この貫通孔80から挿入されたインク供給チューブ40の他端は、その長手方向をキャリッジ21の移動方向と沿う方向とされながら、開口部12Kによって露呈するキャリッジ21の移動領域に挿入されて、キャリッジ21に搭載された中継アダプターADへ接続される。したがって、インク供給チューブ40の長さ方向における貫通孔80から中継アダプターADとの間の主走査方向Xに沿って折り返されている部分(図2(a)では略U字形状を呈して湾曲している部分)が、キャリッジ21の移動に伴って追従変形する変形可動部40Hとして形成される。
ところで、図2(b)に示すように、本実施形態においては、インク供給チューブ40は、その長さ方向においてチューブ間を継ぐ継手40Cを介して複数のチューブが連結されている構成とされてもよい。この継手40Cは、インクタンク19とキャリッジ21との間において継がれるチューブの本数に応じて複数個所に設けられ、継いだチューブ間でインクを流動可能とする。ちなみに、本実施形態では、一例として図2(b)に示すように、貫通孔部を有し、チューブが差し込まれる筒形状部が両側に形成された構造を有する継手40Cを介して2本のチューブが継がれた継ぎ目が、図2(a)に示すようにインク供給チューブ40の変形可動部40Hにおいて一箇所形成されている。
また、本実施形態において、貫通孔80は、図2(a)において二点鎖線で示すように、装置本体12(印刷機能部12A)においてキャリッジ21の主走査方向XにおけるホームポジションHPとは逆寄りの装置本体12(印刷機能部12A)の左側面12Lに設けられる構成としてもよい。
この実施形態においても、貫通孔80から挿入されたインク供給チューブ40の他端は、長手方向を主走査方向Xに沿う方向とされながら、開口部12Kによって露呈するキャリッジ21の移動領域に挿入されて、キャリッジ21に搭載された中継アダプターADに接続される。そして、インク供給チューブ40の長さ方向における貫通孔80と中継アダプターADとの間の部分が、例えば図2(a)において二点鎖線で示すように、緩やかに湾曲して伸びる部分とされることによって、キャリッジ21の移動に伴って追従変形する変形可動部40Hとして形成される。なお、貫通孔80が左側面12Lに設けられる場合は、インク供給チューブ40の長さを短くするため、インクタンク19は、装置本体12に対して、副走査方向Yの先方側から見て左側の筐体外、すなわち、キャリッジ21の主走査方向XにおけるホームポジションHPとは逆寄りの位置に配設されることが好ましい。
次に、上記の第1実施形態のプリンター11の作用について説明する。
インク供給チューブ40は、画像読取部13が開口部12Kを開放した状態および閉塞した状態のいずれの状態においても、貫通孔80を通してインクタンク19側から液体噴射ヘッド22側へインクの流動が可能となる。なお、貫通孔80の形状は、図2(a)に示す四角形に限らず、インク供給チューブ40が潰れることなく挿入可能な形状であれば、例えば円形や楕円形など、どのような形状であってもよい。また、例えば右側面12Rの開口端から奥側に向かって開口面積が小さくなるテーパ形状(不図示)が設けられていてもよい。
インク供給チューブ40は、画像読取部13が開口部12Kを開放した状態および閉塞した状態のいずれの状態においても、貫通孔80を通してインクタンク19側から液体噴射ヘッド22側へインクの流動が可能となる。なお、貫通孔80の形状は、図2(a)に示す四角形に限らず、インク供給チューブ40が潰れることなく挿入可能な形状であれば、例えば円形や楕円形など、どのような形状であってもよい。また、例えば右側面12Rの開口端から奥側に向かって開口面積が小さくなるテーパ形状(不図示)が設けられていてもよい。
また、キャリッジ21の移動方向の一端側となる右側面12Rに設けられた貫通孔80から挿入されるインク供給チューブ40は、キャリッジ21の移動方向に沿って挿入できる確率が高くなる。したがって、貫通孔80から挿入されるインク供給チューブ40の長手方向を、キャリッジ21の移動方向に沿う方向とすることができる。
上記第1実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)画像読取部13が装置本体12(印刷機能部12A)の開口部12Kを閉塞した状態であっても、印刷機能部12Aの開口部12Kにインク供給チューブ40を挿入し、印刷機能部12Aの内部に設けられたキャリッジ21側にインクを供給することができる。そのため、例えば装置本体12外に設けられたインクタンク19から装置本体12内に設けられた液体噴射ヘッド22へのインクの供給を可能としつつ、画像読取部13を印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞した状態とすることができる。
(1)画像読取部13が装置本体12(印刷機能部12A)の開口部12Kを閉塞した状態であっても、印刷機能部12Aの開口部12Kにインク供給チューブ40を挿入し、印刷機能部12Aの内部に設けられたキャリッジ21側にインクを供給することができる。そのため、例えば装置本体12外に設けられたインクタンク19から装置本体12内に設けられた液体噴射ヘッド22へのインクの供給を可能としつつ、画像読取部13を印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞した状態とすることができる。
(2)貫通孔80から挿入されるインク供給チューブ40の長手方向を、キャリッジ21の移動方向に沿う方向とすることができる。これにより、移動するキャリッジ21にインクを供給するために必要なチューブ長さ、(例えば、キャリッジ21の移動に伴って追従変形する変形可動部40Hを形成するために必要なインク供給チューブ40のチューブ長さ)を容易に開口部12Kへ挿入することができる。
《第2実施形態》
次に、インク供給チューブ40の装置本体12への挿入を可能にする挿通部に係る第2実施形態について、図3および図4を参照して説明する。第2実施形態では、インク供給チューブ40を長さ方向へ挿入可能な凹溝85を、挿通部の一例として印刷機能部12Aまたは画像読取部13に備える。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同じ構成部材については同符号を付し、それらの説明は省略する。また、インク供給チューブ40の継手40Cについては図3および図4において図示を省略する。
次に、インク供給チューブ40の装置本体12への挿入を可能にする挿通部に係る第2実施形態について、図3および図4を参照して説明する。第2実施形態では、インク供給チューブ40を長さ方向へ挿入可能な凹溝85を、挿通部の一例として印刷機能部12Aまたは画像読取部13に備える。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同じ構成部材については同符号を付し、それらの説明は省略する。また、インク供給チューブ40の継手40Cについては図3および図4において図示を省略する。
図3に示すように、液体噴射ヘッド22から噴射されるインクを収容するインクタンク19は、装置本体12に対して、副走査方向Yの先方側から見て右側の筐体外に配置されている。そして、インクタンク19に収容されたインクの流路として機能するインク供給チューブ40の一端側がインクタンク19に接続されている。また、インク供給チューブ40の他端側は、キャリッジ21の主走査方向XにおけるホームポジションHP寄りの位置から印刷機能部12Aに設けられた開口部12Kを通じて露呈するキャリッジ21の移動領域に挿入され、キャリッジ21に搭載された中継アダプターADに接続されている。
さて、プリンター11では、図3に示すように、印刷機能部12Aの上面に、画像読取部13を回動自在に支持する側を奥側とした場合に開口部12Kよりも手前側において、画像読取部13に設けられた印刷機能部12A側に突出する凸部の一例としての突出部13bと対向する位置に凹部の一例としての凹形状部12bが形成されている。また、開口部12Kよりも奥側において、画像読取部13に設けられた印刷機能部12A側に突出する凸部の一例としての突出部13cと対向する位置に凹部の一例としての凹形状部12cが形成されている。なお、凹形状部12bは、主走査方向Xにおける開口部12Kの両側に形成されている。
本実施形態の挿通部は、凹形状部12b,12cの少なくとも一箇所において、開口部12Kと連通するように凹溝85が形成されている。そして、本実施形態では、凹溝85は断面形状が略U字形もしくは矩形の溝形状であって、インク供給チューブ40のチューブ外径と略同じ寸法の溝幅および溝深さで形成されるとともに、主走査方向Xに沿って筐体を切り欠いた形状とされている。なお、図3では、凹形状部12b,12cの全ての箇所に凹溝85が形成された状態が示されている。そして、開口部12Kよりも手前右側の凹形状部12bに形成された凹溝85に対してインク供給チューブ40が挿入されている。
この凹溝85から挿入されたインク供給チューブ40の他端は、その長手方向をキャリッジ21の移動方向と沿う方向とされながら、キャリッジ21の移動領域に挿入されて、キャリッジ21に搭載された中継アダプターADへ接続される。したがって、インク供給チューブ40の長さ方向における凹溝85から中継アダプターADとの間の主走査方向Xに沿って折り返されている部分(図3では略U字形状を呈して湾曲している部分)が、キャリッジ21の移動に伴って追従変形する変形可動部40Hとして形成される。
なお、図3において二点鎖線で示すように、凹形状部12cに形成された凹溝85にインク供給チューブ40を挿入してもよい。また、凹溝85に対してインク供給チューブ40を挿入する場合は、一例として、図3において左側の凹形状部12bにおいて二点鎖線で示すように、インク供給チューブ40がその他端からのチューブ長さが所定の長さ開口部12Kに挿入された状態で、インク供給チューブ40を上方から凹溝85に落とし込んで挿入することが可能である。
次に、上記の第2実施形態のプリンター11の作用について説明する。
画像読取部13が印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞する閉塞位置に変位された状態であっても、凹形状部12bに形成された凹溝85を通じて、インク供給チューブ40は装置本体12の内部と外部との間で連通する。そのため、装置本体12の外部に設けられたインクタンク19に一端側が接続されたインク供給チューブ40の他端側は、凹溝85を通じて開口部12Kの空間域に挿入可能となる。この点で、本実施形態では、凹溝85は、画像読取部13が印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞した状態で、印刷機能部12Aと画像読取部13との間にインク供給チューブ40を挿通させる挿通部として機能する。
画像読取部13が印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞する閉塞位置に変位された状態であっても、凹形状部12bに形成された凹溝85を通じて、インク供給チューブ40は装置本体12の内部と外部との間で連通する。そのため、装置本体12の外部に設けられたインクタンク19に一端側が接続されたインク供給チューブ40の他端側は、凹溝85を通じて開口部12Kの空間域に挿入可能となる。この点で、本実施形態では、凹溝85は、画像読取部13が印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞した状態で、印刷機能部12Aと画像読取部13との間にインク供給チューブ40を挿通させる挿通部として機能する。
上記第2実施形態によれば、上記第1実施形態における効果(1)に加えて以下の効果を得ることができる。
(3)インク供給チューブ40を凹溝85において挿通させる際、インク供給チューブ40を凹形状部12bによって凹溝85へ容易に誘導することができる。
(3)インク供給チューブ40を凹溝85において挿通させる際、インク供給チューブ40を凹形状部12bによって凹溝85へ容易に誘導することができる。
(4)画像読取部13が印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞した状態において、インク供給チューブ40を突出部13bと凹形状部12bとの間に挿通させることにより、インク供給チューブ40を凹溝85において安定して位置決めすることができる。
(5)凹溝85から挿入されるインク供給チューブ40の長手方向を、キャリッジ21の移動方向に沿う方向とすることができるので、移動するキャリッジ21に追従変形してインクを供給するために必要なチューブ長さを容易に印刷機能部12A内へ挿入することができる。
(6)切り欠き形成された凹溝85によって、画像読取部13が印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞した状態であっても、インク供給チューブが凹溝85を通じて印刷機能部12Aの開口部12K内の空間域に挿入可能とされる構成を容易に実現することができる。
《変形例》
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
《変形例》
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記第1実施形態において挿通部としての貫通孔80を画像読取部13側に設けてもよい。この変形例の場合は、図示を省略するが、画像読取部13は開口部12Kと対向する下面側に設けられた一方の開口と、下面側以外の面に設けられた他方の開口とが連通する貫通孔が形成される。そして、他方の開口から挿入されたインク供給チューブ40の端部が、一方の開口から引き出されて開口部12Kに挿入されるように配設される。
・上記第2実施形態において挿通部としての凹溝85を、印刷機能部12A側でなく、画像読取部13側に設けてもよい。以下、本変形例について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、本変形例では、画像読取部13に設けられた印刷機能部12A側に突出する凸部の一例としての突出部13bにおいて、凹形状部12bと対向する位置に凹溝85が挿通部として形成されている。すなわち、この凹溝85は、画像読取部13が回動して印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞した状態において、開口部12Kの空間域と、装置本体12外の空間域とを連通させる所定の長さで、画像読取部13の右側面13R側から主走査方向Xに沿って筐体内へ向かって切り欠いた形状とされている。そして、この形成された凹溝85に対してインク供給チューブ40が挿入可能とされている。
図4に示すように、本変形例では、画像読取部13に設けられた印刷機能部12A側に突出する凸部の一例としての突出部13bにおいて、凹形状部12bと対向する位置に凹溝85が挿通部として形成されている。すなわち、この凹溝85は、画像読取部13が回動して印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞した状態において、開口部12Kの空間域と、装置本体12外の空間域とを連通させる所定の長さで、画像読取部13の右側面13R側から主走査方向Xに沿って筐体内へ向かって切り欠いた形状とされている。そして、この形成された凹溝85に対してインク供給チューブ40が挿入可能とされている。
したがって、本変形例では、画像読取部13を開口部12Kの閉塞状態に回動させる前に、インク供給チューブ40を印刷機能部12Aの凹形状部12bの上面における凹溝85との略対向位置に配置しておく。こうすることで、画像読取部13が開口部12Kを閉塞させる状態に回動されたとき、画像読取部13に形成された凹溝85に対してインク供給チューブ40が円滑に挿入されることになる。
このとき、凹溝85は、インク供給チューブ40の外径と略同じ寸法もしくは少し小さい寸法の溝幅もしくは溝深さで形成されていることが好ましい。こうすれば、インク供給チューブ40は嵌合状態でこの凹溝85に挿入されるので、インク供給チューブ40は、その長手方向における移動が拘束される。したがって、インク供給チューブ40の長さ方向における凹溝85から中継アダプターADとの間の主走査方向Xに沿って折り返されている部分(図4では略U字形状を呈して湾曲している部分)が、キャリッジ21の移動に伴って追従変形する変形可動部40Hとして形成される。
・上記第2実施形態において、挿通部としての凹溝85を印刷機能部12Aと画像読取部13の両方に設けてもよい。本変形例について、その一例を、図5を参照して説明する。
図5に示すように、本変形例では、手掛部13Tにおいて印刷機能部12Aの凹形状部12b側と画像読取部13の突出部13b側とのそれぞれに、凹部の一例としての第1凹溝86と第2凹溝87とが互いに溝形状が対向するようにそれぞれ形成されている。すなわち、挿通部としての凹溝85は、それぞれ開口部12Kの空間域と装置本体12外の空間域とを連通させるように右側面12Rから主走査方向Xに沿って筐体内へ向かって切り欠いて形成された第1凹溝86と第2凹溝87によって構成される。そして、画像読取部13が回動して印刷機能部12Aの開口部12Kを閉塞した状態において、それらが上下に重なることによって形成される凹溝85に対してインク供給チューブ40が挿入可能とされている。
この構成によれば、画像読取部13および印刷機能部12Aのそれぞれにおいて切り欠く溝深さが浅くできるので、例えば図5に示すように、副走査方向Yの手前側(後方側)においてインク供給チューブ40の凹溝85が形成可能とされるなど、凹溝85の形成可能な筐体部分の領域範囲が広くなる。
・上記第2実施形態において、凹溝85は、必ずしも凹形状部12b,12cにおいて形成されなくてもよい。要は、プリンター11の動作に影響を及ぼすことがない位置であれば、装置本体12において筐体のいかなる部分においても、凹溝85を形成しても差し支えない。
・上記第1、第2実施形態では、インク供給チューブ40が一本であるものとして説明したが、もとよりプリンター11において複数のインクタンク19が備えられる場合は、各インクタンク19側からそれぞれのインク供給チューブ40を介して液体噴射ヘッド22側にインクを供給する構成とすればよい。一例として、上記第2実施形態の変形例においてインク供給チューブ40を複数本配設する場合について、図5を参照して説明する。
図5において二点鎖線で示すように、ここでは2本(複数)のインク供給チューブ40が、2本のチューブを挿通可能に溝幅が広げられて形成された凹溝85に挿入される。このとき、インク供給チューブ40は凹形状部12bの平面に沿う水平方向に並列された状態で挿入される。そして、キャリッジ21に設けられた2つの中継アダプターADに接続される。
なお、2本のインク供給チューブ40は、互いに並列に連結されたチューブで構成されていてもよいし、それぞれ個別に分離された個別のチューブで構成されていてもよい。また、インクタンク19が互いに異なる位置(例えば装置本体12に対して左右両側の位置)に位置する場合は、2本のインク供給チューブ40はそれぞれ別の位置(右側面12Rと左側面12L)に形成された凹溝85から、それぞれ挿入されるようにしてもよい。
この構成によれば、インクタンク19の個数に応じた本数のインク供給チューブ40を備えることによって、それぞれのインクタンク19から液体噴射ヘッド22にインクを供給することができる。
・上記第1実施形態において貫通孔80は必ずしも、主走査方向Xと交差する方向の面である装置本体12の側面に設けられなくてもよい。例えば、貫通孔80から開口部12Kの空間域に挿入されたインク供給チューブ40が挿入後において主走査方向Xに沿う方向へ延在させることが可能であれば、貫通孔80は主走査方向Xに沿う面となる前面や背面(後面)において設けられていてもよい。
・上記第2実施形態において凹溝85は必ずしも、主走査方向Xに沿う方向に切り欠いて形成されなくてもよい。例えば、凹溝85から開口部12Kの空間域に挿入されたインク供給チューブ40が挿入後において主走査方向Xに沿う方向へ延在させることが可能であれば、凹溝85は副走査方向Yに沿う方向に切り欠いて形成されていてもよい。
・上記実施形態において、キャリッジ21に中継アダプターADを搭載しない構成としてもよい。すなわち、印刷機能部12Aの外部に設けられたインクタンク19からインク供給チューブ40を通じて供給されるインクを、中継アダプターADを介さずに液体噴射ヘッド22側へと供給するようにしてもよい。
・上記第1、第2実施形態において、インクタンク19は装置本体12(印刷機能部12A)や画像読取部13に固定部材(例えばねじや粘着剤など)を用いて取り付けられる構成とされてもよい。また、取りつけられる位置は、副走査方向Yの先方側(前面側)から見て左右の側壁部分や後面とすることができる。あるいは自動原稿供給装置14の上面も可能である。
・上記実施形態において、ターゲットは用紙に限定されず、布や樹脂フィルム、樹脂シート、金属シートなどを採用してもよい。
・上記第1〜第3実施形態のプリンター11において、印刷機能部12Aの上部側に配設されるカバー部材は、画像読取部13や自動原稿供給装置14を備えることなく、開口部12Kの少なくとも一部を覆う筐体部材であってもよい。
・上記第1〜第3実施形態のプリンター11において、印刷機能部12Aの上部側に配設されるカバー部材は、画像読取部13や自動原稿供給装置14を備えることなく、開口部12Kの少なくとも一部を覆う筐体部材であってもよい。
・上記実施形態において、プリンター11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…液体噴射装置の一例としてのプリンター、12…装置本体、12A…筐体部の一例としての印刷機能部、12H…トレイ収納部、12K…開口部、13…カバー部材の一例としての画像読取部、18…操作パネル部、19…液体収容部としてのインクタンク、21…キャリッジ、22…液体噴射ヘッド、40…液体供給チューブの一例としてのインク供給チューブ、40C…継手、80…貫通孔、85…凹溝、P…ターゲットの一例としての用紙。
Claims (8)
- ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドを備えたキャリッジが移動可能に配置されるとともに、配置された前記キャリッジの移動領域の少なくとも一部を露呈させる開口部が形成された筐体部と、
前記筐体部に対して変位可能なカバー部材と、
前記液体噴射ヘッドが噴射する前記液体を、前記筐体部の外側に位置し、当該液体を収容する液体収容部と、
前記液体収容部と前記液体噴射ヘッドとの間を前記液体が流動可能に接続する液体供給チューブと、
前記開口部内へ前記筐体部外から前記液体供給チューブを挿通させる挿通部と、
を備え、
前記筐体部は、当該筐体部内から排出される前記ターゲットを受ける排出トレイが引き出し可能に収納されるトレイ収納部が前記ターゲットの排出方向へ突出形成された筐体部分によって構成されるとともに、使用時に操作される操作パネル部が前記トレイ収納部よりも上方位置において下側が上側よりも前記排出方向側へ突出する傾斜面を呈する筐体部分によって構成され、
前記挿通部は、前記筐体部及び前記カバー部材の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記挿通部は、前記筐体部及び前記カバー部材の少なくとも一方に形成された凹部において設けられることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記筐体部及び前記カバー部材の他方には、前記カバー部材が前記開口部を開放する位置側から閉塞する位置側に変位したときに一方に形成されている前記凹部に対向する位置に凸部が配設され、前記挿通部は、前記凸部と前記凹部との間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記挿通部は、前記筐体部および前記カバー部材の少なくとも一方において、前記キャリッジの移動方向における一端側の側面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記挿通部は、前記筐体部および前記カバー部材の少なくとも一方に切り欠き形成された凹溝であることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記挿通部は、前記筐体部および前記カバー部材の少なくとも一方に設けられた貫通孔であることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記液体供給チューブはチューブ間を継ぐ継手を介して複数のチューブが連結されていることを特徴とする請求項1〜6のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記液体供給チューブは一本または複数本備えられていることを特徴とする請求項1〜7のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
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-
2012
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