JP7183837B2 - 車両の車体側部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばホイールハウスの縁部に取付けたシール部材を、サイドドアのドアガーニッシュに当接させるような車両の車体側部構造に関する。
自動車などの車両において、後輪に隣接する車両側方のサイドドアと車体との隙間には、後輪によって巻き上げられた粉塵や雨水が車室内へ侵入することを阻止するシール部材が設けられている。
例えば、後輪の外周形状に対応した切欠きであるホイールアーチに、下端縁が略一致するサイドドアを備えた車両の場合、サイドドアに対面するホイールハウスの縁部に、サイドドアに当接するシール部材を備えることで、後輪によって巻き上げられた粉塵や雨水の車室内への侵入を防止している。
このようにサイドドアにシール部材を当接させる場合、サイドドアのドアインナパネルに直接的にシール部材を当接させると、サイドドアを開閉した際、シール部材に付着した粉塵がドアインナパネルの塗装を傷つけることで、サイドドアの見栄えが低下する、あるいはサイドドアに錆が発生するおそれがあった。
そこで、特許文献1では、乗員が乗降する開口を開閉自在に覆うドア本体の下部に設けた合成樹脂製のドアガーニッシュ(アーチモール)に、シール部材を当接させることで、シール部材に付着した粉塵によるドアインナパネルの損傷を防止する車両の車体側部構造が考案されている。
ところで、特許文献1のドアガーニッシュは、車幅方向に沿った断面において、点ファスナー、及び両面テープを介してドア本体の下縁部に装着固定され、両面テープが貼付された部分よりも車両下方の部分にシール部材が当接している。
このため、例えば、サイドドアの所定の閉位置を超える勢いで、サイドドアが乗員によって閉じられた場合、シール部材がドアガーニッシュを車幅方向外側へ押圧するため、ドアガーニッシュがファスナーを支点にして車幅方向外側へ変位するおそれがある。そうすると、特許文献1は、両面テープが剥離してドア本体からドアガーニッシュが離脱する、あるいはドアが開閉されるたびにドアガーニッシュが撓み変形することで、車両側面の見栄えが低下するおそれがあった。
特開2014-180921号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、粉塵などによる錆の発生を防止できるとともに、車両側面における見栄えの低下を抑えられる車両の車体側部構造を提供することを目的とする。
この発明は、乗員が乗降する車体側方の開口を開閉自在に覆うドア本体、及びドア本体の下縁部に沿って配設されたドアガーニッシュを備えたサイドドアと、車体側に配設されるとともに、前記ドアガーニッシュに当接してシールするシール部材とを備えた車両の車体側部構造であって、前記サイドドアが、前記ドア本体と前記ドアガーニッシュとを連結する合成樹脂製の樹脂ブラケットを備え、側面視における前記ドアガーニッシュの短手方向のうち、路面へ向かう方向を短手方向一方側とし、該短手方向一方側とは逆向きの方向側を短手方向他方側として、前記樹脂ブラケットが、前記ドア本体の下縁部よりも短手方向一方側に位置するとともに、前記シール部材が当接するシール当接部と、前記ドア本体の下縁部を車幅方向で挟持する挟持手段とを備え、前記樹脂ブラケットの挟持手段が、前記ドア本体の下縁部に対して車幅方向外側に位置するとともに、前記シール当接部を有するブラケット本体と、前記ドア本体の下縁部に対して車幅方向内側に位置するとともに、前記ドア本体の下縁部、及び前記ブラケット本体に当接する挟持部材と、前記ドア本体の下縁部よりも短手方向一方側の位置で前記ブラケット本体、及び前記挟持部材を連結する点ファスナーとで構成されたことを特徴とする。
上記ドアガーニッシュの短手方向とは、例えば、後輪の外周形状に沿った側面視略円弧状のドアガーニッシュの場合、後輪の径方向に沿った方向のことをいう。あるいは、車両前後方向に長い側面視略矩形のドアガーニッシュの場合、車両前後方向のことをいう。
この発明により、粉塵などによる錆の発生を防止できるとともに、車両側面における見栄えの低下を抑えることができる。
具体的には、合成樹脂製の樹脂ブラケットにシール部材が当接するため、車両の車体側部構造は、シール部材がドア本体に当接する場合に比べて、シール部材に付着した粉塵による傷付きを抑えて、錆の発生を防止することができる。
さらに、樹脂ブラケットがドア本体の下縁部を車幅方向で挟持する挟持手段を備えたことにより、車両の車体側部構造は、車幅方向の荷重が樹脂ブラケットのシール当接部に作用した場合であっても、車幅方向への樹脂ブラケットの移動を挟持手段によって規制することができる。
これにより、車両の車体側部構造は、ドア本体の下縁部に両面テープを介して樹脂ブラケットを装着した場合に比べて、車幅方向の荷重による樹脂ブラケットの変位を抑えることができるだけでなく、車幅方向の荷重によって樹脂ブラケットがドア本体から離脱することを防止できる。
このため、車両の車体側部構造は、例えば、サイドドアの所定の閉位置を超える勢いで、サイドドアが乗員によって閉じられた際、シール部材がドアガーニッシュを車幅方向外側へ押圧する押圧荷重によって、ドア本体からドアガーニッシュが離脱する、あるいはサイドドアが開閉されるたびにドアガーニッシュが撓み変形することを抑制できる。
従って、車両の車体側部構造は、粉塵などによる錆の発生を防止できるとともに、車両側面における見栄えの低下を抑えることができる。
さらにこの発明は、前記樹脂ブラケットの挟持手段が、前記ドア本体の下縁部に対して車幅方向外側に位置するとともに、前記シール当接部を有するブラケット本体と、前記ドア本体の下縁部に対して車幅方向内側に位置するとともに、前記ドア本体の下縁部、及び前記ブラケット本体に当接する挟持部材と、前記ドア本体の下縁部よりも短手方向一方側の位置で前記ブラケット本体、及び前記挟持部材を連結する点ファスナーとで構成されたことを特徴とする。
この発明により、車両の車体側部構造は、組付けに伴う錆の発生を防止できるとともに、ドア本体の下縁部に対するドアガーニッシュの組付け性を向上することができる。
具体的には、例えば、ドア本体の下縁部に対して短手方向一方側からスライドするように嵌合して挟持する挟持手段の場合、ドア本体の下縁部に対する樹脂ブラケットの組付け性が、ドアインナパネルとドアアウタパネルとを連結するパネル結合部分の加工精度に左右され易いだけでなく、摺動に伴う傷付きがドア本体に発生するおそれがあった。
そこで、ブラケット本体、挟持部材、及び点ファスナーで構成された挟持手段としたことにより、車両の車体側部構造は、ドア本体と樹脂ブラケットとの摺動を抑えて、ドア本体の下縁部を樹脂ブラケットの挟持手段で挟持することができる。
例えば、車両の車体側部構造は、点ファスナーで仮組みされたブラケット本体と挟持部材とを、短手方向一方側からドア本体の下縁部に遊嵌したのち、点ファスナーでブラケット本体と挟持部材とを完全に連結することで、組付けに伴うドア本体と樹脂ブラケットとの摺動を抑えて、ドア本体の下縁部を樹脂ブラケットで挟持することができる。
これにより、車両の車体側部構造は、ドア本体の下縁部に対する樹脂ブラケットの組付け性を向上できるとともに、組付けに伴う傷付きがドア本体に発生することを防止できる。
従って、車両の車体側部構造は、ブラケット本体、挟持部材、及び点ファスナーで構成された挟持手段により、組付けに伴う錆の発生を防止できるとともに、ドア本体の下縁部に対するドアガーニッシュの組付け性を向上することができる。
この発明の態様として、前記ドア本体の下縁部が、前記ドア本体を構成するドアインナパネルとドアアウタパネルとの結合部分であるパネル結合部分を備え、前記樹脂ブラケットの前記挟持手段が、車幅方向に沿った断面において、前記パネル結合部分を跨いで、前記ドア本体の下縁部を挟持する構成であってもよい。
上記ドアインナパネルとドアアウタパネルとのパネル結合部分は、ヘミング加工によって結合された部分、あるいは溶着によって接合された部分などをいう。
この発明により、車両の車体側部構造は、ドア本体の下縁部をより安定して挟持できるため、車両側面における見栄えの低下をより抑えることができる。
具体的には、パネル結合部分は、例えば、ドアアウタパネルの外観意匠面に比べて加工精度のバラツキが大きくなり易い。このため、パネル結合部分を直接的に挟持する樹脂ブラケットの場合、樹脂ブラケットの挟持手段が、パネル結合部分を安定して挟持できないだけでなく、ドアガーニッシュが所望される位置に配設されないおそれがあった。
そこで、車幅方向に沿った断面において、パネル結合部分を跨いでドア本体の下縁部を挟持する挟持手段としたことにより、車両の車体側部構造は、加工精度のバラツキが大きい部分を避けて、ドア本体の下縁部を挟持することができる。このため、車両の車体側部構造は、ドアガーニッシュを所望される位置に容易に配設することができる。
さらに、樹脂ブラケットの挟持手段がドア本体の下縁部をより安定した状態で挟持できるため、車両の車体側部構造は、車幅方向の荷重が樹脂ブラケットに作用した際、ドア本体の下縁部を挟持した状態が車幅方向の荷重によって開放されることを防止できる。
これにより、車両の車体側部構造は、例えば、乗員によってサイドドアが勢いよく閉じられた際、ドア本体からドアガーニッシュが離脱する、あるいはサイドドアが開閉されるたびにドアガーニッシュが撓み変形することをより抑制できる。
従って、車両の車体側部構造は、パネル結合部分を跨いでドア本体の下縁部を挟持する挟持手段により、ドア本体にガーニッシュをより安定した状態で装着できるとともに、車両側面における見栄えの低下をより抑えることができる。
またこの発明の態様として、前記樹脂ブラケットが、前記挟持手段よりも短手方向他方側の位置で、前記ドア本体に連結される第1連結部と、前記シール当接部よりも短手方向一方側の位置で、前記ドアガーニッシュの下部に連結される第2連結部とを備えてもよい。
この発明により、車両の車体側部構造は、第1連結部、及び挟持手段を介してドア本体に連結された樹脂ブラケットによって、ドアガーニッシュを支持できるため、ドアガーニッシュの支持剛性を向上することができる。
さらに、車両の車体側部構造は、シール当接部に車幅方向の荷重が作用した際、第1連結部を支点としたシール当接部の車幅方向への変位を、挟持手段によって抑えることができる。このため、車両の車体側部構造は、ドアガーニッシュの下部と樹脂ブラケットの第2連結部とを連結した場合であっても、シール当接部に作用した車幅方向の荷重によって、ドアガーニッシュが車幅方向に撓み変形することを防止できる。
加えて、ドアガーニッシュの下部と樹脂ブラケットの第2連結部とが連結されているため、車両の車体側部構造は、ドアガーニッシュと樹脂ブラケットとの隙間からの粉塵の侵入を抑制して、ドア本体の内面が傷付けられることを防止できる。
従って、車両の車体側部構造は、ドア本体に連結される第1連結部、及び挟持手段と、ドアガーニッシュの下部に連結される第2連結部とを樹脂ブラケットが備えたことにより、粉塵などによる錆の発生をより防止できるとともに、車両側面における見栄えの低下を確実に抑えることができる。
またこの発明の態様として、前記樹脂ブラケットの前記シール当接部が、周辺部位の剛性に対して高剛性化された構成であってもよい。
この発明により、車両の車体側部構造は、シール部材を介してシール当接部に車幅方向の荷重が作用した際、シール当接部が車幅方向へ撓み変形することを抑制できる。
このため、車両の車体側部構造は、例えば、乗員によってサイドドアが勢いよく閉じられた際、ドア本体からドアガーニッシュが離脱する、あるいはサイドドアが開閉されるたびにドアガーニッシュが撓み変形することをより確実に抑制できる。
従って、車両の車体側部構造は、高剛性化されたシール当接部により、車両側面の見栄えの低下をより確実に抑えることができる
たこの発明の態様として、前記ブラケット本体の前記シール当接部が、前記挟持部材が当接するとともに、前記点ファスナーを介して前記挟持部材が装着される挟持部材装着部を備え、該挟持部材装着部が、車幅方向に沿った断面において、前記挟持部材の肉厚と略同じ深さで車幅方向外側へ凹設されてもよい。
この発明により、車両の車体側部構造は、挟持部材が当接する部分と、シール部材が当接する部分とを別々に設けたブラケット本体に比べて、ブラケット本体の大型化を抑制することができる。
さらに、車両の車体側部構造は、シール当接部における車幅方向内側の面と、挟持部材における車幅方向内側の面とを略一致させることができるため、車幅方向内側から見たサイドドアの見栄えを向上できるとともに、サイドドアと車体との間におけるシール性を安定して確保できる。
従って、車両の車体側部構造は、車両側面における見栄えの低下をより確実に抑えることができる。
またこの発明の態様として、前記ドア本体の前部が、車体に対して開閉自在に支持され、前記ドアガーニッシュが、後輪の外周形状に対応した切欠きであるホイールアーチに略一致する下端縁を有するとともに、前記ホイールアーチに沿って形成された側面視略円弧状の円弧部を備え、前記樹脂ブラケットが、前記ドアガーニッシュの前記円弧部と前記ドア本体とを連結する構成であってもよい。
この発明により、車両の車体側部構造は、車両側面における見栄えの低下をより安定して抑えることができる。
具体的には、サイドドアは、車両後方ほど回動半径が大きくなるため、例えば、サイドドアの所定の閉位置を超える勢いで、サイドドアが乗員によって閉じられた場合、シール部材がドアガーニッシュを車幅方向外側へ押圧する押圧荷重が、サイドドアの後部ほど大きくなり易い。
そこで、ドアガーニッシュの円弧部とドア本体とを樹脂ブラケットで連結したことにより、車両の車体側部構造は、シール部材がドアガーニッシュを車幅方向外側へ押圧する押圧荷重に対して脆弱になり易いドアガーニッシュの円弧部を、ドア本体に強固に連結することができる。
このため、車両の車体側部構造は、例えば、乗員によってサイドドアが勢いよく閉じられた際、ドア本体からドアガーニッシュの円弧部が離脱する、あるいはサイドドアが開閉されるたびにドアガーニッシュの円弧部が撓み変形することを抑制できる。
従って、車両の車体側部構造は、ドアガーニッシュの円弧部とドア本体とを連結する樹脂ブラケットとしたことにより、車両側面における見栄えの低下をより安定して抑えることができる。
またこの発明の態様として、前記ドアガーニッシュが、合成樹脂製であってもよい。
この発明により、車両の車体側部構造は、ドアガーニッシュの軽量化を図ることができるとともに、意匠性を損なうことなくドアガーニッシュの剛性を容易に向上することができる。このため、車両の車体側部構造は、ドア本体へのドアガーニッシュの組付け性を向上できるとともに、ドアガーニッシュの変位による車両側面の見栄えの低下をさらに確実に抑えることができる。
本発明により、粉塵などによる錆の発生を防止できるとともに、車両側面における見栄えの低下を抑えられる車両の車体側部構造を提供することができる。
車両の車体を車幅方向外側から見た側面視で示す側面図。 図1中のA-A矢視断面図。 リヤサイドドアの分解状態を示す分解斜視図。 リヤサイドドアを車幅方向内側から見た側面視で示す側面図。 図4中のB-B矢視断面図。 車幅方向内側から見た樹脂ブラケットの外観を示す外観斜視図。 車幅方向外側から見た樹脂ブラケットの外観を示す外観斜視図。 車幅方向内側から見た挟持部材装着部近傍の外観を示す拡大斜視図。 車幅方向外側から見た第5突出部分近傍の外観を示す拡大斜視図。 車幅方向外側から見た挟持部材装着部近傍の外観を示す拡大斜視図。 別の実施形態における挟持部材の形状を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態の車両1は、後輪2の外周形状に対応した切欠きであるホイールアーチWに、下端縁が略一致するリヤサイドドア4を備えた車両である。このような車両1の車体側部構造について、図1から図10を用いて詳しく説明する。
なお、図1は車両1の車体を車幅方向外側から見た側面図を示し、図2は図1中のA-A矢視断面図を示し、図3はリヤサイドドア4の分解斜視図を示し、図4はリヤサイドドア4を車幅方向内側から見た側面図を示し、図5は図4中のB-B矢視断面図を示している。
さらに、図6は車幅方向内側から見た樹脂ブラケット43の外観斜視図を示し、図7は車幅方向外側から見た樹脂ブラケット43の外観斜視図を示し、図8は車幅方向内側から見た挟持部材装着部470近傍の拡大斜視図を示し、図9は車幅方向外側から見た第5突出部分461e近傍の拡大斜視図を示し、図10は車幅方向外側から見た挟持部材装着部470近傍の拡大斜視図を示している。
また、図中において、矢印Fr及び矢印Rrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。さらに、矢印IN及び矢印OUTは車幅方向を示しており、矢印INは車幅方向内側を示し、矢印OUTは車幅方向外側を示している。
車両1の車体側部は、図1に示すように、側面視において、二点鎖線で図示した後輪2の車両上方を覆う左右一対のホイールハウス3と、後輪2の車両前方側に隣接する左右一対のリヤサイドドア4と、リヤサイドドア4の下部を車両前後方向に延びる左右一対のサイドシル5と、リヤサイドドア4の車両後方に隣接する左右一対のリヤフェンダ6と、リヤフェンダ6の車両下方に配設されたリヤバンパ7とを備えている。
ここで、側面視において、後輪2の周方向に沿った方向を周方向とし、後輪2の径方向に沿った方向を径方向Dとし、径方向Dのうち後輪2の径方向中心をとおって路面へ向かう方向を径方向内方Diとし、径方向内方Diとは逆向きの方向を径方向外方Doとして、上述した車両1のホイールハウス3、及びリヤサイドドア4について説明する。
ホイールハウス3は、図1及び図2に示すように、後輪2の外周形状に対応して車両側部を切り欠いた側面視略円弧状のホイールアーチWよりも僅かに大径の側面視略円弧状に形成されている。
このホイールハウス3は、図2に示すように、車幅方向内側に位置するホイールハウスインナ(図示省略)と、ホイールハウスインナに対して車幅方向外側に位置するホイールハウスアウタ31とを、車幅方向に接合して車両上方に突出した略ドーム状に形成されている。
さらに、ホイールハウス3には、図2に示すように、車幅方向に沿った断面において、ホイールハウスアウタ31とで閉断面をなすボディアウタパネル32が、ホイールハウスアウタ31における車幅方向外側の面に接合されている。
より詳しくは、ホイールハウス3は、図2に示すように、ホイールハウスアウタ31における車幅方向外側の縁部と、ボディアウタパネル32における車幅方向外側の縁部とが車幅方向で接合されている。
このホイールハウスアウタ31における車幅方向外側の縁部と、ボディアウタパネル32における車幅方向外側の縁部との接合部分を、ホイールハウス3の縁部3aとする。
そして、ホイールハウス3の縁部3aには、図1及び図2に示すように、リヤサイドドア4の下部(後述する樹脂ブラケット43)との隙間を閉塞する第1シール部材33が配設されている。
第1シール部材33は、弾性を有する合成ゴム製であって、図2に示すように、車幅方向に沿った断面において、径方向外方Doが開口した断面略U字状の取付け部33aと、取付け部33aの車幅方向外側に設けられるとともに、リヤサイドドア4の下部(後述する樹脂ブラケット43)に当接する断面略円環状のシール部33bとで一体形成されている。
また、リヤサイドドア4は、図1に示すように、側面視において、後輪2の外周形状に対応して車両側部を切り欠いた側面視略円弧状のホイールアーチWに、その下縁が略一致する形状に形成されている。なお、リヤサイドドア4は、詳細な図示を省略するが、その前部がドアヒンジを介して車体に開閉自在に支持されている。
このリヤサイドドア4は、図2及び図3に示すように、ドアヒンジを介して車体に開閉自在に支持されるドア本体41と、ドア本体41の下部に配設された合成樹脂製のドアガーニッシュ42と、ドアガーニッシュ42の後部、及びドア本体41を連結する合成樹脂製の樹脂ブラケット43とで構成されている。
ドア本体41は、図2に示すように、車幅方向に沿った断面において、車幅方向内側に位置するドアインナパネル411と、ドアインナパネル411に対して車幅方向外側に位置するドアアウタパネル412とを車幅方向に接合して構成している。
具体的には、ドアインナパネル411は、図2に示すように、車幅方向に沿った断面において、車幅方向に厚みを有する略平板状のドアインナ下縁部411aと、ドアインナ下縁部411aの上端から延設されるとともに、ドア本体41における底面をなすドア底面部411bと、ドア底面部411bから車両上方へ延設されるとともに、ドア本体41における車幅方向内側の側面をなすドア内壁部411c(図4参照)とで一体形成されている。
なお、ドア底面部411bの後部は、図4に示すように、ホイールアーチWに沿った側面視略円弧状に形成されている。このドア底面部411bは、図2に示すように、車幅方向に沿った断面において、ホイールハウス3のボディアウタパネル32に対して径方向外方Doに所定間隔を隔てて対向するとともに、ドアインナ下縁部411aの上端から車幅方向内側、かつ径方向外方Doへ向けて略階段状に延設されている。
一方、ドアアウタパネル412は、リヤサイドドア4の外観意匠面をなすパネル部材であって、図2及び図3に示すように、ドアインナパネル411のドア内壁部411cに車幅方向外側で対面して、リヤサイドドア4の外観意匠面をなすドア意匠面部412aと、ドアガーニッシュ42が装着されるガーニッシュ装着部412bと、ドアインナパネル411のドアインナ下縁部411aに連結されるドアアウタ下縁部412cとを、車両上方からこの順番で一体形成して構成されている。
具体的には、ガーニッシュ装着部412bは、図2及び図3に示すように、サイドシル5に沿って車両前後方向に延びる側面視略矩形の矩形部分と、矩形部分の後端からホイールアーチWに沿って延びる側面視略円弧状の円弧部分とで一体形成されている。なお、ガーニッシュ装着部412bは、ドア意匠面部412aに対して、矩形部分と円弧部分とを一体的に車幅方向内側に凹設して形成されている。
このガーニッシュ装着部412bには、図2に示すように、ドアガーニッシュ42に取付けられた点ファスナー51が嵌合する嵌合孔412dが開口形成されている。なお、嵌合孔412dは、詳細な図示を省略するが、ガーニッシュ装着部412bの矩形部分、及び円弧部分における長手方向に所定間隔を隔てて複数開口形成される。
さらに、ガーニッシュ装着部412bの円弧部分には、図2に示すように、側面視内外方向に沿った断面において、樹脂ブラケット43に取付けられた点ファスナー52が嵌合する嵌合孔412eが、嵌合孔412dよりも径方向内方Diの位置に開口形成されている。
なお、嵌合孔412eは、樹脂ブラケット43に車幅方向で対向する範囲、すなわちガーニッシュ装着部412bの円弧部分に、円弧部分における長手方向である周方向に所定間隔を隔てて複数開口形成されている。
ドアアウタ下縁部412cは、ガーニッシュ装着部412bの矩形部分をさらに車両下方へ延設した部分と、ガーニッシュ装着部412bの円弧部分をさらに径方向内方Diへ延設した部分とで一体形成されている。このドアアウタ下縁部412cは、図2に示すように、ドアインナパネル411のドアインナ下縁部411aに当接するとともに、その先端が、ヘミング加工によって、ドアインナ下縁部411aに連結されている。なお、ドアアウタ下縁部412cの端部には、図2に示すように、防錆のためのシーラー44が、ドアインナ下縁部411aに跨って塗布されている。
このドアインナパネル411のドアインナ下縁部411aと、ドアアウタパネル412のドアアウタ下縁部412cとが車幅方向で当接した部分をドア本体41の下縁部41aとし、ドア本体41の下縁部41aにおいて、ヘミング加工によって、ドアインナ下縁部411aがドアアウタ下縁部412cに挟持された部分をパネル結合部分41bとする。
このような構成のドア本体41におけるパネル結合部分41bは、リヤサイドドア4の下端よりも車両上方に位置している。これより、リヤサイドドア4は、パネル結合部分41bをリヤサイドドア4の下端に略一致させた場合に比べて、リヤサイドドア4の総重量に対するドア本体41の重量が占める割合を抑えている。
そして、上述したドア本体41において、ドアインナパネル411におけるドア底面部411bの隅部には、図2に示すように、ボディアウタパネル32との隙間を閉塞する第2シール部材45が配設されている。
第2シール部材45は、弾性を有する合成ゴム製であって、図2に示すように、ドア底面部411bの隅部に点ファスナ(図示省略)で取付けられる取付け部45aと、ボディアウタパネル32に当接する断面略円環状のシール部45bとで一体形成されている。
また、ドアガーニッシュ42は、図1及び図3に示すように、リヤサイドドア4の下部における外観意匠面をなす合成樹脂部材であって、リヤサイドドア4におけるガーニッシュ装着部412bの矩形部分を覆う側面視略矩形の矩形部42aと、ガーニッシュ装着部412bの円弧部分を覆う側面視略円弧状の円弧部42bとで一体形成されている。
なお、ドアガーニッシュ42は、図1に示すように、側面視において、矩形部42aの下端が、サイドシル5の下端に対して略平行に形成され、円弧部42bの下端が、ホイールアーチWをなすように形成されている。換言すると、ドアガーニッシュ42は、車両前後方向が長手方向となる矩形部42aと、後輪2の周方向に沿った方向が長手方向となる円弧部42bとで一体形成されている。
また、樹脂ブラケット43は、図2及び図3に示すように、ドア本体41におけるガーニッシュ装着部412bの円弧部分と、ドアガーニッシュ42の円弧部42bとを連結する合成樹脂部材であって、側面視略円弧状に形成されている。この樹脂ブラケット43は、図2に示すように、径方向外方Do側の端部がリヤサイドドア4のガーニッシュ装着部412bに連結され、径方向内方Di側の端部がドアガーニッシュ42に連結されている。さらに、樹脂ブラケット43は、後ほど詳述するが、ドア本体41におけるホイールアーチWに沿った部分の下部を車幅方向で挟持するよう構成されている。
引き続き、上述したドアガーニッシュ42の円弧部42b、及び樹脂ブラケット43について、さらに詳述する。
ドアガーニッシュ42の円弧部42bは、図2に示すように、車幅方向に沿った断面において、外観意匠面となるガーニッシュ本体421と、ガーニッシュ本体421から車幅方向内側へ延設されたガーニッシュ底部422と、点ファスナー51を取付けるための複数のファスナー取付け部423とで一体形成されている。
ガーニッシュ本体421は、図2に示すように、車幅方向に沿った断面において、ドアアウタパネル412のガーニッシュ装着部412bに対して車幅方向外側に所定間隔を隔てて対向配置されている。
ガーニッシュ底部422は、図2に示すように、ガーニッシュ本体421における径方向内方Di側の縁端から車幅方向内側へ向けて延設されている。
なお、ガーニッシュ底部422は、図2に示すように、車幅方向に沿った断面において、リヤサイドドア4のパネル結合部分41bと略同じ車幅方向の位置に、その先端が位置する車幅方向の長さで延設されている。
このガーニッシュ底部422には、図2に示すように、後述する点ファスナー53を挿通可能な挿通孔422aが、周方向に所定間隔を隔てて複数開口形成されている。
ファスナー取付け部423は、図2に示すように、車幅方向に沿った断面における断面形状が、ガーニッシュ本体421から車幅方向内側へ立設した断面略門型形状であって、ガーニッシュ本体421における径方向外方Do側の端部に形成されている。このファスナー取付け部423には、車幅方向に沿って点ファスナー51を装着可能な挿通孔423aが、車幅方向内側の平板状部分に開口形成されている。
なお、ファスナー取付け部423は、詳細な図示を省略するが、周方向に所定間隔を隔てて複数形成されている。
また、樹脂ブラケット43は、図2、図4、及び図5に示すように、ドア本体41の下縁部41aに対して車幅方向外側に位置するブラケット本体46と、ドア本体41の下縁部41aに対して車幅方向内側に位置するとともに、ブラケット本体46とでリヤサイドドア4の下縁部41aを挟持する挟持部材48と、ブラケット本体46、及び挟持部材48を連結する点ファスナー49とで構成されている。
ブラケット本体46は、図6及び図7に示すように、ドアガーニッシュ42の円弧部42bに対応する側面視略円弧状に形成されている。このブラケット本体46は、図2、図5、及び図6に示すように、径方向外方Doに位置する側面視略円弧状のブラケット外周部461と、ブラケット外周部461に対して径方向内方Di、かつ車幅方向内側に位置する側面視略円弧状のブラケット内周部464とで一体形成されている。
ブラケット外周部461は、図6及び図7に示すように、車幅方向に厚みを有するとともに、周方向に所定間隔を隔てて、径方向外方Doへ突出した部分を複数有する略平板状に形成されている。
具体的には、ブラケット外周部461における径方向外方Doへ突出した部分を、図6及び図7に示すように、車幅方向内側から見て反時計回りに、車両下方側から第1突出部分461a、第2突出部分461b、第3突出部分461c、第4突出部分461d、及び第5突出部分461eとする。
この第1突出部分461aには、図6及び図7に示すように、点ファスナー52が装着される第1ファスナー座面部462と、点ファスナー52を第1ファスナー座面部462に装着するための開口である第1開口部S1とが設けられている。さらに、第2突出部分461b、第3突出部分461c、第4突出部分461d、及び第5突出部分461eには、第1ファスナー座面部462とは形状が異なる第2ファスナー座面部463と、点ファスナー52を第2ファスナー座面部463に装着するための開口である第2開口部S2とが、それぞれ設けられている。
より詳しくは、第1突出部分461aの第1ファスナー座面部462は、図6及び図8に示すように、側面視略矩形であって、車幅方向内側へ向けて突設して形成されている。なお、第1ファスナー座面部462は、径方向内方Diへ向けて延びるとともに、車幅方向内側へ突設したリブを介して、ブラケット内周部464(後述する外方壁部465)に連結されている。
さらに、第1ファスナー座面部462には、車両前方から車両後方へ点ファスナー52を嵌合可能なように、前端から車両前後方向に延びるスリット状の開口であるスリット開口462aが形成されている。
第1開口部S1は、第1ファスナー座面部462に対して車両前方側に隣接して開口形成されている。この第1開口部S1は、点ファスナー52を車幅方向に沿って挿通可能な大きさで開口形成されている。
一方、第2ファスナー座面部463は、図2及び図6に示すように、側面視略矩形であって、車幅方向内側へ向けて突設して形成されている。なお、第2ファスナー座面部463は、径方向内方Diへ向けて延びるとともに、車幅方向内側へ突設したリブを介して、ブラケット内周部464(後述する外方壁部465)に連結されている。
さらに、第2ファスナー座面部463には、車幅方向内側から見て反時計回りに沿って点ファスナー52を嵌合可能なように、車幅方向内側から見て時計回りの縁端から周方向に延びるスリット状の開口であるスリット開口463aが形成されている。
第2開口部S2は、車幅方向内側から見た側面視において、第2ファスナー座面部463に対して時計回り側に隣接して開口形成されている。この第2開口部S2は、点ファスナー52が車幅方向に沿って挿通可能な大きさで開口形成されている。
一方、ブラケット本体46のブラケット内周部464は、図2、及び図5から図7に示すように、車幅方向に沿った断面における断面形状が、車幅方向外側が開口した断面略門型形状に形成されている。
より詳しくは、ブラケット内周部464は、図2及び図5に示すように、車幅方向に沿った断面において、ブラケット外周部461における径方向内方Di側の縁端から車幅方向内側へ延設された外方壁部465と、外方壁部465に対して径方向内方Diで対向する内方壁部466と、外方壁部465における車幅方向内側の縁端、及び内方壁部466における車幅方向内側の縁端を連結するドア当接部467とで、断面略門型形状に形成されている。
ブラケット内周部464の外方壁部465は、図2及び図5に示すように、車幅方向に沿った断面において、ドア本体41の下縁部41aにおける径方向外方Doの端部と略同じ径方向Dの位置に形成されている。
ブラケット内周部464の内方壁部466は、図5に示すように、車幅方向に沿った断面において、ドアガーニッシュ42のガーニッシュ底部422における径方向外方Doの面に対して、僅かに径方向外方Doに離間した位置に形成されている。
さらに、内方壁部466には、図2、図7、及び図9に示すように、ガーニッシュ底部422の挿通孔422aに対向する略平板状のフランジ部468が形成されている。このフランジ部468は、ドアガーニッシュ42のガーニッシュ底部422に当接可能な肉厚で、かつ車幅方向外側に延設された略平板状であって、その略中央には点ファスナー53が嵌合する嵌合孔468aが開口形成されている。
ブラケット内周部464のドア当接部467は、図2及び図5に示すように、車幅方向に沿った断面において、外方壁部465の近傍が、ドア本体41の下縁部41aに対して車幅方向外側から当接するよう形成されている。なお、ドア当接部467は、図2、図5、及び図6に示すように、ブラケット外周部461からの径方向Dの長さが、車幅方向外側から見て車両下方側から反時計回りに向うほど漸次長くなる略平板状に形成されている。
さらに、ドア当接部467には、図2及び図6に示すように、ホイールハウス3の縁部3aに装着された第1シール部材33に対向するとともに、第1シール部材33が当接するシール当接部469が一体形成されている。このシール当接部469は、図2及び図6に示すように、ドア本体41の下縁部41aが当接する部分に対して径方向内方Di側に隣接するとともに、周方向における樹脂ブラケット43の一端から他端にかけて形成されている。
具体的には、シール当接部469は、図2及び図6に示すように、車幅方向に沿った断面における断面形状が車幅方向内側に突出した断面略門型形状であって、車幅方向内側の面が、ドア本体41のパネル結合部分41bにおける車幅方向内側の面と略一致するように、車幅方向内側へ突設されている。
このようなシール当接部469には、図4から図6、及び図8に示すように、周方向における略中央よりも車両下方側において、後述する挟持部材48が装着される挟持部材装着部470が2つ形成されている。
より詳しくは、2つの挟持部材装着部470は、図6及び図7に示すように、シール当接部469において、第2突出部分461bの第2ファスナー座面部463に対して周方向で近接する部分と、第3突出部分461cの第2ファスナー座面部463に対して周方向で近接する部分とに、それぞれ形成されている。
この挟持部材装着部470は、図5、図6、及び図8に示すように、側面視において、挟持部材48に対応する側面視略矩形であって、車幅方向外側へ向けて凹設されている。
さらに、挟持部材装着部470は、図5に示すように、車幅方向に沿った断面において、挟持部材48の肉厚(後述するブラケット当接部481の肉厚)に略同じ深さで凹設されている。
なお、挟持部材装着部470には、図5、図6、及び図8に示すように、後述する挟持部材48の嵌合脚部485が嵌合する嵌合孔470aが車幅方向に沿って開口形成されている。
上述したような構成のブラケット内周部464には、図2、図5、及び図7に示すように、ドア当接部467の剛性、及びシール当接部469の剛性を、ブラケット外周部461の剛性よりも高剛性化するために、複数の径方向リブ471、及び複数の周方向リブ472が、ドア当接部467における径方向外側の面から車幅方向外側へ向けて立設されている。
より詳しくは、複数の径方向リブ471は、図2、図5、図7、及び図9に示すように、周方向に所定間隔を隔てた位置で、外方壁部465と内方壁部466とを径方向Dに連結するように立設されている。この複数の径方向リブ471のうち、挟持部材装着部470近傍の径方向リブ471は、図5及び図10に示すように、挟持部材装着部470を挟んで周方向に所定間隔を隔てた位置に立設されている。
一方、複数の周方向リブ472は、図2、図5、図7、及び図9に示すように、車幅方向に沿った断面において、シール当接部469をとおるように、径方向Dに所定間隔を隔てた位置で、径方向リブ471を周方向に連結している。
この複数の周方向リブ472のうち、挟持部材装着部470近傍をとおる周方向リブ472は、図5及び図10に示すように、挟持部材装着部470における径方向外方Do側に隣接して径方向リブ471を連結するように立設されている。
また、樹脂ブラケット43の挟持部材48は、図4及び図5に示すように、ブラケット本体46の挟持部材装着部470に対して車幅方向内側から装着可能な側面視略矩形の板状部材であって、ドア本体41の下縁部41a、及びブラケット本体46の挟持部材装着部470の双方に当接する径方向Dに沿った長さを有する形状に形成されている。
具体的には、挟持部材48は、図4及び図5に示すように、車幅方向内側から挟持部材装着部470に当接するブラケット当接部481と、ブラケット当接部481から車幅方向内側、かつ径方向外方Doへ延びる連結部482と、連結部482から径方向外方Doへ延びて、ドア本体41のパネル結合部分41bに当接する挟持部483と、挟持部483をさらに径方向外方Doへ延設した先端部484と、挟持部材装着部470の嵌合孔470aに嵌合する嵌合脚部485とで一体形成されている。
ブラケット当接部481は、図5に示すように、車幅方向に沿った断面において、車幅方向における挟持部材装着部470の長さと略同じ肉厚で形成されている。換言すると、ブラケット当接部481は、図5に示すように、ブラケット本体46に装着された状態において、車幅方向内側の面が、シール当接部469における車幅方向内側の面と略一致する肉厚で形成されている。
さらに、ブラケット当接部481には、点ファスナー49が挿通可能な貫通孔が車幅方向に沿って開口形成されている。この貫通孔は、図5に示すように、点ファスナー49の頭部49aが収容される座繰り部分と、点ファスナー49の軸部49bが挿通可能な開口部分とで一体形成されている。なお、貫通孔の座繰り部分は、点ファスナー49における頭部49aの肉厚と略同じ深さで車幅方向外側へ凹設されている。
挟持部483は、図5に示すように、樹脂ブラケット43の挟持部材装着部470に対して、ブラケット当接部481が後述する点ファスナー49を介して連結された状態において、ドア本体41のパネル結合部分41bを、樹脂ブラケット43のドア当接部467とで挟持するように構成されている。
より詳しくは、挟持部483は、図5に示すように、ブラケット当接部481が樹脂ブラケット43の挟持部材装着部470に当接した状態において、ドア本体41のパネル結合部分41bに対して車幅方向内側から当接可能な形状に形成されている。
先端部484は、図5に示すように、樹脂ブラケット43の挟持部材装着部470に対して、ブラケット当接部481が後述する点ファスナー49を介して連結された状態において、ドア本体41の下縁部41aを、樹脂ブラケット43のドア当接部467とで挟持するように構成されている。
より詳しくは、先端部484は、図5に示すように、車幅方向に沿った断面において、車幅方向外側の面が、挟持部483における車幅方向外側の面よりも車幅方向内側に位置するように、挟持部483よりも薄肉に形成されている。この先端部484は、図5に示すように、挟持部483から径方向外方Doへ延設されたのち、車幅方向外側へ屈曲することで、シーラー44を跨いでドア本体41の下縁部41aに当接している。
嵌合脚部485は、図5に示すように、弾性を有する肉厚で、ブラケット当接部481における貫通孔の縁部から車幅方向外側へ向けて複数延設されている。この嵌合脚部485には、図5に示すように、対向する嵌合脚部485に向けて突出するとともに、点ファスナー49の車幅方向内側への移動を規制する係止爪が形成されている。
また、樹脂ブラケット43の点ファスナー49は、図5に示すように、挟持部材48における貫通孔の座繰り部分と略同じ深さの肉厚を有する頭部49aと、挟持部材48における嵌合脚部485の係止爪に係止される突起部分を有する軸部49bとで一体形成されている。
なお、点ファスナー49の軸部49bは、図5に示すように、挟持部材48の貫通孔に挿通された際、挟持部材48の嵌合脚部485の間隔を押し広げるとともに、嵌合脚部485を樹脂ブラケット43の嵌合孔470aに接触させることができるに、その先端から突起部分にかけて軸径が拡径されている。
このように、樹脂ブラケット43は、ブラケット本体46の挟持部材装着部470と、挟持部材48のブラケット当接部481と、点ファスナー49とで、ドア本体41の下縁部41aを挟持する挟持手段を構成している。
以上のように、乗員が乗降する車体側方の開口を開閉自在に覆うドア本体41、及びドア本体41の下縁部41aに沿って配設されたドアガーニッシュ42を備えたリヤサイドドア4と、車体側に配設されるとともに、ドアガーニッシュ42に当接してシールする第1シール部材33とを備えた車両1の車体側部構造は、リヤサイドドア4が、ドア本体41とドアガーニッシュ42とを連結する合成樹脂製の樹脂ブラケット43を備え、樹脂ブラケット43が、ドア本体41の下縁部41aよりも径方向内方Di側に位置するとともに、第1シール部材33が当接するシール当接部469と、ドア本体41の下縁部41aを車幅方向で挟持する挟持手段とを備えたことにより、粉塵などによる錆の発生を防止できるとともに、車両側面における見栄えの低下を抑えることができる。
具体的には、合成樹脂製の樹脂ブラケット43に第1シール部材33が当接するため、車両1の車体側部構造は、第1シール部材33がドア本体41に当接する場合に比べて、第1シール部材33に付着した粉塵による傷付きを抑えて、錆の発生を防止することができる。
さらに、樹脂ブラケット43がドア本体41の下縁部41aを車幅方向で挟持する挟持手段を備えたことにより、車両1の車体側部構造は、車幅方向の荷重が樹脂ブラケット43のシール当接部469に作用した場合であっても、車幅方向への樹脂ブラケット43の移動を挟持手段によって規制することができる。
これにより、車両1の車体側部構造は、ドア本体41の下縁部41aに両面テープを介して樹脂ブラケット43を装着した場合に比べて、車幅方向の荷重による樹脂ブラケット43の変位を抑えることができるだけでなく、車幅方向の荷重によって樹脂ブラケット43がドア本体41から離脱することを防止できる。
このため、車両1の車体側部構造は、例えば、リヤサイドドア4の所定の閉位置を超える勢いで、リヤサイドドア4が乗員によって閉じられた際、第1シール部材33がドアガーニッシュ42を車幅方向外側へ押圧する押圧荷重によって、ドア本体41からドアガーニッシュ42が離脱する、あるいはリヤサイドドア4が開閉されるたびにドアガーニッシュ42が撓み変形することを抑制できる。
従って、車両1の車体側部構造は、粉塵などによる錆の発生を防止できるとともに、車両側面における見栄えの低下を抑えることができる。
また、ドア本体41の下縁部41aが、ドア本体41を構成するドアインナパネル411とドアアウタパネル412との結合部分であるパネル結合部分41bを備え、樹脂ブラケット43の挟持手段が、車幅方向に沿った断面において、パネル結合部分41bを跨いで、ドア本体41の下縁部41aを挟持する構成としたことにより、車両1の車体側部構造は、ドア本体41の下縁部41aをより安定して挟持できるため、車両側面における見栄えの低下をより抑えることができる。
具体的には、パネル結合部分41bは、例えば、ドアアウタパネル412の外観意匠面に比べて加工精度のバラツキが大きくなり易い。このため、パネル結合部分41bを直接的に挟持する樹脂ブラケット43の場合、樹脂ブラケット43の挟持手段が、パネル結合部分41bを安定して挟持できないだけでなく、ドアガーニッシュ42が所望される位置に配設されないおそれがあった。
そこで、車幅方向に沿った断面において、パネル結合部分41bを跨いでドア本体41の下縁部41aを挟持する挟持手段としたことにより、車両1の車体側部構造は、加工精度のバラツキが大きい部分を避けて、ドア本体41の下縁部41aを挟持することができる。このため、車両1の車体側部構造は、ドアガーニッシュ42を所望される位置に容易に配設することができる。
さらに、樹脂ブラケット43の挟持手段がドア本体41の下縁部41aをより安定した状態で挟持できるため、車両1の車体側部構造は、車幅方向の荷重が樹脂ブラケット43に作用した際、ドア本体41の下縁部41aを挟持した状態が車幅方向の荷重によって開放されることを防止できる。
これにより、車両1の車体側部構造は、例えば、乗員によってリヤサイドドア4が勢いよく閉じられた際、ドア本体41からドアガーニッシュ42が離脱する、あるいはリヤサイドドア4が開閉されるたびにドアガーニッシュ42が撓み変形することをより抑制できる。
従って、車両1の車体側部構造は、パネル結合部分41bを跨いでドア本体41の下縁部41aを挟持する挟持手段により、ドア本体41にガーニッシュをより安定した状態で装着できるとともに、車両側面における見栄えの低下をより抑えることができる。
また、樹脂ブラケット43が、挟持手段よりも径方向外方Do側の位置で、ドア本体41に連結される第1連結部(第1ファスナー座面部462、第2ファスナー座面部463)と、シール当接部469よりも径方向内方Di側の位置で、ドアガーニッシュ42のガーニッシュ底部422に連結されるフランジ部468とを備えたことにより、車両1の車体側部構造は、第1連結部(第1ファスナー座面部462、第2ファスナー座面部463)、及び挟持手段を介してドア本体41に連結された樹脂ブラケット43によって、ドアガーニッシュ42を支持できるため、ドアガーニッシュ42の支持剛性を向上することができる。
さらに、車両1の車体側部構造は、シール当接部469に車幅方向の荷重が作用した際、第1連結部(第1ファスナー座面部462、第2ファスナー座面部463)を支点としたシール当接部469の車幅方向への変位を、挟持手段によって抑えることができる。このため、車両1の車体側部構造は、ドアガーニッシュ42のガーニッシュ底部422と樹脂ブラケット43のフランジ部468とを連結した場合であっても、シール当接部469に作用した車幅方向の荷重によって、ドアガーニッシュ42が車幅方向に撓み変形することを防止できる。
加えて、ドアガーニッシュ42のガーニッシュ底部422と樹脂ブラケット43のフランジ部468とが連結されているため、車両1の車体側部構造は、ドアガーニッシュ42と樹脂ブラケット43との隙間からの粉塵の侵入を抑制して、ドア本体41の内面が傷付けられることを防止できる。
従って、車両1の車体側部構造は、ドア本体41に連結される第1連結部(第1ファスナー座面部462、第2ファスナー座面部463)、及び挟持手段と、ドアガーニッシュ42のガーニッシュ底部422に連結されるフランジ部468とを樹脂ブラケット43が備えたことにより、粉塵などによる錆の発生をより防止できるとともに、車両側面における見栄えの低下を確実に抑えることができる。
また、樹脂ブラケット43のシール当接部469が、ブラケット外周部461の剛性に対して高剛性化されたことにより、車両1の車体側部構造は、第1シール部材33を介してシール当接部469に車幅方向の荷重が作用した際、シール当接部469が車幅方向へ撓み変形することを抑制できる。
このため、車両1の車体側部構造は、例えば、乗員によってリヤサイドドア4が勢いよく閉じられた際、ドア本体41からドアガーニッシュ42が離脱する、あるいはリヤサイドドア4が開閉されるたびにドアガーニッシュ42が撓み変形することをより確実に抑制できる。
従って、車両1の車体側部構造は、高剛性化されたシール当接部469により、車両側面の見栄えの低下をより確実に抑えることができる。
また、樹脂ブラケット43の挟持手段が、ドア本体41の下縁部41aに対して車幅方向外側に位置するとともに、シール当接部469を有するブラケット本体46と、ドア本体41の下縁部41aに対して車幅方向内側に位置するとともに、ドア本体41の下縁部41a、及びブラケット本体46に当接する挟持部材48と、ドア本体41の下縁部41aよりも径方向内方Di側の位置でブラケット本体46、及び挟持部材48を連結する点ファスナー49とで構成されたことにより、車両1の車体側部構造は、組付けに伴う錆の発生を防止できるとともに、ドア本体41の下縁部41aに対するドアガーニッシュ42の組付け性を向上することができる。
具体的には、例えば、ドア本体41の下縁部41aに対して径方向内方Di側からスライドするように嵌合して挟持する挟持手段の場合、ドア本体41の下縁部41aに対する樹脂ブラケット43の組付け性が、ドアインナパネル411とドアアウタパネル412とを連結するパネル結合部分41bの加工精度に左右され易いだけでなく、摺動に伴う傷付きがドア本体41に発生するおそれがあった。
そこで、ブラケット本体46、挟持部材48、及び点ファスナー49で構成された挟持手段としたことにより、車両1の車体側部構造は、ドア本体41と樹脂ブラケット43との摺動を抑えて、ドア本体41の下縁部41aを樹脂ブラケット43の挟持手段で挟持することができる。
例えば、車両1の車体側部構造は、点ファスナー49で仮組みされたブラケット本体46と挟持部材48とを、径方向内方Di側からドア本体41の下縁部41aに遊嵌したのち、点ファスナー49でブラケット本体46と挟持部材48とを完全に連結することで、組付けに伴うドア本体41と樹脂ブラケット43との摺動を抑えて、ドア本体41の下縁部41aを樹脂ブラケット43で挟持することができる。
これにより、車両1の車体側部構造は、ドア本体41の下縁部41aに対する樹脂ブラケット43の組付け性を向上できるとともに、組付けに伴う傷付きがドア本体41に発生することを防止できる。
従って、車両1の車体側部構造は、ブラケット本体46、挟持部材48、及び点ファスナー49で構成された挟持手段により、組付けに伴う錆の発生を防止できるとともに、ドア本体41の下縁部41aに対するドアガーニッシュ42の組付け性を向上することができる。
また、ブラケット本体46のシール当接部469が、挟持部材48が当接するとともに、点ファスナー49を介して挟持部材48が装着される挟持部材装着部470を備え、挟持部材装着部470が、車幅方向に沿った断面において、挟持部材48の肉厚と略同じ深さで車幅方向外側へ凹設されたことにより、車両1の車体側部構造は、挟持部材48が当接する部分と、第1シール部材33が当接する部分とを別々に設けたブラケット本体に比べて、ブラケット本体46の大型化を抑制することができる。
さらに、車両1の車体側部構造は、シール当接部469における車幅方向内側の面と、挟持部材48における車幅方向内側の面とを略一致させることができるため、車幅方向内側から見たリヤサイドドア4の見栄えを向上できるとともに、リヤサイドドア4と車体との間におけるシール性を安定して確保できる。
従って、車両1の車体側部構造は、車両側面における見栄えの低下をより確実に抑えることができる。
また、ドア本体41の前部が、車体に対して開閉自在に支持され、ドアガーニッシュ42が、後輪2の外周形状に対応した切欠きであるホイールアーチWに略一致する下端縁を有するとともに、ホイールアーチWに沿って形成された側面視略円弧状の円弧部42bを備え、樹脂ブラケット43が、ドアガーニッシュ42の円弧部42bとドア本体41とを連結する構成としたことにより、車両1の車体側部構造は、車両側面における見栄えの低下をより安定して抑えることができる。
具体的には、リヤサイドドア4は、車両後方ほど回動半径が大きくなるため、例えば、リヤサイドドア4の所定の閉位置を超える勢いで、リヤサイドドア4が乗員によって閉じられた場合、第1シール部材33がドアガーニッシュ42を車幅方向外側へ押圧する押圧荷重が、リヤサイドドア4の後部ほど大きくなり易い。
そこで、ドアガーニッシュ42の円弧部42bとドア本体41とを樹脂ブラケット43で連結したことにより、車両1の車体側部構造は、第1シール部材33がドアガーニッシュ42を車幅方向外側へ押圧する押圧荷重に対して脆弱になり易いドアガーニッシュ42の円弧部42bを、ドア本体41に強固に連結することができる。
このため、車両1の車体側部構造は、例えば、乗員によってリヤサイドドア4が勢いよく閉じられた際、ドア本体41からドアガーニッシュ42の円弧部42bが離脱する、あるいはリヤサイドドア4が開閉されるたびにドアガーニッシュ42の円弧部42bが撓み変形することを抑制できる。
従って、車両1の車体側部構造は、ドアガーニッシュ42の円弧部42bとドア本体41とを連結する樹脂ブラケット43としたことにより、車両側面における見栄えの低下をより安定して抑えることができる。
また、合成樹脂製のドアガーニッシュ42としたことにより、車両1の車体側部構造は、ドアガーニッシュ42の軽量化を図ることができるとともに、意匠性を損なうことなくドアガーニッシュ42の剛性を容易に向上することができる。このため、車両1の車体側部構造は、ドア本体41へのドアガーニッシュ42の組付け性を向上できるとともに、ドアガーニッシュ42の変位による車両側面の見栄えの低下をさらに確実に抑えることができる。
また、樹脂ブラケット43が、ドア本体41のシーラー44を跨いで、ドア本体41の下縁部41aに当接する先端部484を備えたことにより、車両1の車体側部構造は、より安定した状態で、ドア本体41の下縁部41aを挟持することができる。
これにより、車両1の車体側部構造は、車幅方向の荷重が樹脂ブラケット43に作用した際、ドア本体41の下縁部41aを挟持した状態が車幅方向の荷重によって開放されることを防止できる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のサイドドアは、実施形態のリヤサイドドア4に対応し、
以下同様に、
車体側は、ホイールハウス3に対応し、
シール部材は、第1シール部材33に対応し、
側面視におけるドアガーニッシュの短手方向は、後輪2の径方向Dに対応し、
短手方向一方側は、径方向内方Diに対応し、
短手方向他方側は、径方向外方Doに対応し、
挟持手段は、ブラケット本体46、挟持部材48、及び点ファスナー49に対応し、
第1連結部は、第1ファスナー座面部462、及び第2ファスナー座面部463
ドアガーニッシュの下部は、ガーニッシュ底部422に対応し、
第2連結部は、フランジ部468に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
上述した実施形態において、ドアインナパネル411とドアアウタパネル412とのパネル結合部分41bを、ヘミング加工によって結合された部分としたが、これに限定せず、例えば、溶着によって接合された部分をパネル結合部分41bとしてもよい。
また、ドア本体41におけるガーニッシュ装着部412bの円弧部分と、ドアガーニッシュ42の円弧部42bとを連結する樹脂ブラケット43としたが、これに限定せず、ドア本体41におけるガーニッシュ装着部412bの矩形部分と、ドアガーニッシュ42の矩形部42aとを連結する樹脂ブラケットとしてもよい。あるいは、ドア本体41におけるガーニッシュ装着部412bの矩形部分、及び円弧部分と、ドアガーニッシュ42の矩形部42a、及び円弧部42bとを連結する樹脂ブラケットとしてもよい。
また、リヤサイドドア4において、ドア本体41のガーニッシュ装着部412bとドアガーニッシュ42とを連結する樹脂ブラケット43としたが、これに限定せず、リヤサイドドア4の車両前方側に隣接するフロントサイドドアにおいて、ドア本体とドアガーニッシュとを連結する樹脂ブラケットであってもよい。
また、ドア本体41の下縁部41aに対して、ドア当接部467が直接的に当接する樹脂ブラケット43としたが、これに限定せず、ドア本体41の下縁部41aと、樹脂ブラケット43のドア当接部467との間に、両面テープが介在する構成としてもよい。
また、ブラケット本体46、挟持部材48、及び点ファスナー49で構成された挟持手段を2つ備えた樹脂ブラケット43としたが、これに限定せず、樹脂ブラケット43の周方向における一端から他端にかけて、複数の挟持手段を備えた構成としてもよい。
また、車幅方向に沿った断面において、樹脂ブラケット43の挟持部材48を、シーラー44を跨いでドア本体41の下縁部41aに当接する先端部484を有する形状としたが、これに限定せず、ドア本体41の下縁部41aを挟持する構成であれば、適宜の構成としてもよい。
例えば、別の実施形態における挟持部材58の形状を説明する説明図を示す図11(a)のように、先端部を不要にして、ブラケット当接部581と、連結部582と、下端挟持部583と、嵌合脚部584とで一体形成された挟持部材58としてもよい。
あるいは、別の実施形態における挟持部材68の形状を説明する説明図を示す図11(b)のように、車幅方向内側から挟持部材装着部470に当接するブラケット当接部681と、ブラケット当接部681から車幅方向内側、かつ径方向外方Doへ延設されたのち、パネル結合部分41bに対して車幅方向内側に僅かに離間した位置から径方向外方Doへ延びる延設部682と、シーラー44よりも径方向外方Doでドア本体41の下縁部41aに当接する先端部683と、挟持部材装着部470の嵌合孔470aに嵌合する嵌合脚部684とで一体形成された挟持部材68としてもよい。
これにより、車両1の車体側部構造は、加工精度のバラツキが大きいパネル結合部分41bやシーラー44を避けて、ドア本体41の下縁部41aを挟持することができるため、ドア本体41の下縁部41aを挟持した状態をさらに安定させることができる。このため、車両1の車体側部構造は、車幅方向の荷重が樹脂ブラケット43に作用した際、ドア本体41の下縁部41aを挟持した状態が車幅方向の荷重によって開放されることをより確実に防止できる。
1…車両
2…後輪
3…ホイールハウス
4…リヤサイドドア
33…第1シール部材
41…ドア本体
41a…下縁部
41b…パネル結合部分
42…ドアガーニッシュ
42b…円弧部
43…樹脂ブラケット
46…ブラケット本体
48,58,68…挟持部材
49…点ファスナー
411…ドアインナパネル
412…ドアアウタパネル
422…ガーニッシュ底部
462…第1ファスナー座面部
463…第2ファスナー座面部
468…フランジ部
469…シール当接部
470…挟持部材装着部
D…径方向
Di…径方向内方
Do…径方向外方
W…ホイールアーチ

Claims (7)

  1. 乗員が乗降する車体側方の開口を開閉自在に覆うドア本体、及びドア本体の下縁部に沿って配設されたドアガーニッシュを備えたサイドドアと、
    車体側に配設されるとともに、前記ドアガーニッシュに当接してシールするシール部材とを備えた車両の車体側部構造であって、
    前記サイドドアが、
    前記ドア本体と前記ドアガーニッシュとを連結する合成樹脂製の樹脂ブラケットを備え、
    側面視における前記ドアガーニッシュの短手方向のうち、路面へ向かう方向を短手方向一方側とし、該短手方向一方側とは逆向きの方向側を短手方向他方側として、
    前記樹脂ブラケットが、
    前記ドア本体の下縁部よりも短手方向一方側に位置するとともに、前記シール部材が当接するシール当接部と、
    前記ドア本体の下縁部を車幅方向で挟持する挟持手段とを備え
    前記樹脂ブラケットの挟持手段が、
    前記ドア本体の下縁部に対して車幅方向外側に位置するとともに、前記シール当接部を有するブラケット本体と、
    前記ドア本体の下縁部に対して車幅方向内側に位置するとともに、前記ドア本体の下縁部、及び前記ブラケット本体に当接する挟持部材と、
    前記ドア本体の下縁部よりも短手方向一方側の位置で前記ブラケット本体、及び前記挟持部材を連結する点ファスナーとで構成された
    車両の車体側部構造。
  2. 前記ドア本体の下縁部が、
    前記ドア本体を構成するドアインナパネルとドアアウタパネルとの結合部分であるパネル結合部分を備え、
    前記樹脂ブラケットの前記挟持手段が、
    車幅方向に沿った断面において、前記パネル結合部分を跨いで、前記ドア本体の下縁部を挟持する構成である
    請求項1に記載の車両の車体側部構造。
  3. 前記樹脂ブラケットが、
    前記挟持手段よりも短手方向他方側の位置で、前記ドア本体に連結される第1連結部と、
    前記シール当接部よりも短手方向一方側の位置で、前記ドアガーニッシュの下部に連結される第2連結部とを備えた
    請求項1または請求項2に記載の車両の車体側部構造。
  4. 前記樹脂ブラケットの前記シール当接部が、
    周辺部位の剛性に対して高剛性化された構成である
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両の車体側部構造。
  5. 前記ブラケット本体の前記シール当接部が、
    前記挟持部材が当接するとともに、前記点ファスナーを介して前記挟持部材が装着される挟持部材装着部を備え、
    該挟持部材装着部が、
    車幅方向に沿った断面において、前記挟持部材の肉厚と略同じ深さで車幅方向外側へ凹設された
    請求項1に記載の車両の車体側部構造。
  6. 前記ドア本体の前部が、
    車体に対して開閉自在に支持され、
    前記ドアガーニッシュが、
    後輪の外周形状に対応した切欠きであるホイールアーチに略一致する下端縁を有するとともに、前記ホイールアーチに沿って形成された側面視略円弧状の円弧部を備え、
    前記樹脂ブラケットが、
    前記ドアガーニッシュの前記円弧部と前記ドア本体とを連結する構成である
    請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の車両の車体側部構造。
  7. 前記ドアガーニッシュが、合成樹脂製である
    請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の車両の車体側部構造。
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