JP7150219B1 - 回転電機及び回転電機の冷却システム - Google Patents

回転電機及び回転電機の冷却システム Download PDF

Info

Publication number
JP7150219B1
JP7150219B1 JP2022517717A JP2022517717A JP7150219B1 JP 7150219 B1 JP7150219 B1 JP 7150219B1 JP 2022517717 A JP2022517717 A JP 2022517717A JP 2022517717 A JP2022517717 A JP 2022517717A JP 7150219 B1 JP7150219 B1 JP 7150219B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axial flow
circumferential
flow path
end side
axial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022517717A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022157839A1 (ja
JPWO2022157839A5 (ja
Inventor
裕輔 木本
直司 村上
宇宙 満田
広紀 小林
壮平 鮫島
盛幸 枦山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2022157839A1 publication Critical patent/JPWO2022157839A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7150219B1 publication Critical patent/JP7150219B1/ja
Publication of JPWO2022157839A5 publication Critical patent/JPWO2022157839A5/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/19Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

回転電機1は、それぞれが、スロット11bにコイル12を収容してなるステータ10のスロット11bそれぞれの内部を、ステータ10の一端と他端との間を冷媒が流れる第1の軸方向流路19(1)から第3の軸方向流路19(3)とし、ステータ10が、一端側に配置され、第1の軸方向流路19(1)の一端と第2の軸方向流路19(2)の一端とを接続し、かつ、第1の軸方向流路19(1)の一端と第3の軸方向流路19(3)の一端とを接続せず、第1の軸方向流路19(1)の一端と第2の軸方向流路19(2)の一端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する一端側の周方向接続部16aと、他端側に配置され、第2の軸方向流路19(2)の他端と第3の軸方向流路19(3)の他端とを接続し、かつ、第1の軸方向流路19(1)の他端と第3の軸方向流路19(3)の他端とを接続せず、第2の軸方向流路19(2)の他端と第3の軸方向流路19(3)の他端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する他端側の周方向接続部17aとを備え、第1の軸方向流路19(1)と一端側の周方向接続部16aと第2の軸方向流路19(2)と他端側の周方向接続部17aと第3の軸方向流路19(3)とが直列に接続される。

Description

本開示は、冷却機構を備えた回転電機に関する。
例えば、特許文献1に示すように、ステータのスロット内部を冷媒通路として利用する回転電機が知られている。
すなわち、特許文献1に示された回転電機における冷却機構は、ステータの軸方向両端にオイル室が形成され、一方のオイル室にオイル供給口を介して冷却用オイルが供給され、冷却用オイルがステータ内に形成された冷媒通路を流通して他方のオイル室へ導かれ、オイル排出口から外部へ排出される。
特開2002-186205号公報
特許文献1に示された回転電機にあっては、一方のオイル室から他方のオイル室へステータ内に形成されたすべての冷媒通路に同時に冷媒が流れる構成であるため、ステータを構成するステータコア及びコイルに対する冷却が充分でないという課題があった。
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、ステータを構成するステータコア及びコイルに対する冷却性能が向上された回転電機を得ることを目的とする。
本開示に係る回転電機は、インナーロータとステータとアウターロータとを備えた回転電機であって、ステータは、シャフトの径方向において、外周から中心に向けて延びた複数のティースが環状に配置されたステータコアと、複数のティースそれぞれに巻回され、スロットに収容されたコイルと、を有し、ステータのスロットそれぞれの内部、ステータの一端と他端との間をコイルと接触して冷媒が流れる第1の軸方向流路から第3の軸方向流路が設けられ、ステータ一端側には、第1の軸方向流路の一端と第2の軸方向流路の一端とを接続し、第1の軸方向流路の一端と第2の軸方向流路の一端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する一端側の周方向接続部が設けられ、ステータ他端側には、第2の軸方向流路の他端と第3の軸方向流路の他端とを接続し、第2の軸方向流路の他端と第3の軸方向流路の他端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する他端側の周方向接続部が設けられ、第1の軸方向流路から第3の軸方向流路は周方向に沿って順に隣接して配置されて第1の軸方向流路と一端側の周方向接続部と第2の軸方向流路と他端側の周方向接続部と第3の軸方向流路とが直列に接続され、複数のティースのうち一つを第1のティースとし、第1のティースから周方向に隣接して順に配置された第2のティースから第4のティースとし、コイルを、第1のティースから第4のティースそれぞれに巻回され、周方向に隣接して順に配置された第1のコイルから第4のコイルとすると、第1の軸方向流路は周方向に隣接して配置された第1のコイルと第2のコイルの間であり、第2の軸方向流路は周方向に隣接して配置された第2のコイルと第3のコイルの間であり、第1の軸方向流路は周方向に隣接して配置された第3のコイルと第4のコイルの間である
本開示によれば、ステータのスロットそれぞれの内部に形成される軸方向流路に、コイルと接触して直接冷却して流れる冷媒が他の軸方向流路と分配されることなく流れ、ステータを構成するステータコア及びコイルに対する冷却性能が向上する。
実施の形態1に係る回転電機の基本構成を示す断面模式図である。 実施の形態1に係る回転電機のステータとインナーロータとアウターロータを示し、供給孔と排出孔を模式的に示した斜視図である。 図2において、ステータにおけるモールドされた樹脂を除き、周方向流路と供給孔と排出孔を模式的に示した斜視図である。 図2におけるIV-IV断面図である。 図4における部分拡大図である。 図4における側面断面図である。 実施の形態1に係る回転電機におけるステータコアの1つのティースを示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機における絶縁部材を示す斜視図である。 実施の形態1に係る回転電機におけるインナーウェッジ及びアウターウェッジを示す斜視図である。 実施の形態1に係る回転電機における一端側の周方向接続体をステータコアの一端面側から見た斜視図である。 実施の形態1に係る回転電機における一端側の周方向接続体を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機における冷却機構の冷媒流路を模式的に示す図である。 実施の形態2に係る回転電機における冷却機構の冷媒流路を模式的に示す図である。 実施の形態3に係る回転電機における冷却機構の冷媒流路を模式的に示す図である。 実施の形態4に係る回転電機における一端側の周方向接続体をステータコアの一端面側から見た斜視図である。 実施の形態4に係る回転電機における一端側の周方向接続体を示す断面図である。 実施の形態5に係る回転電機における一端側の周方向接続体を示す断面図である。 実施の形態6に係る回転電機における絶縁部材を示す斜視図である。 実施の形態6に係る回転電機におけるステータとインナーロータとアウターロータを示す横断面図である。 図19における部分拡大図である。 実施の形態7に係る回転電機の冷却システムを示す冷媒サイクル図である。 実施の形態8に係る回転電機の冷却システムを示す冷凍サイクル図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る回転電機1を図1から図12を用いて説明する。
回転電機1は、図1に示すように、ステータ10とインナーロータ20とシャフト30とアウターロータ40と固定子用保持フレーム50と回転子用保持フレーム60と冷却機構を備えたダブルロータ構造の永久磁石式回転電機である。
ステータ10は円環状をなし、一端側において固定子用保持フレーム50に固定される。
インナーロータ20は円環状をなし、ステータ10の内側に、外周面がステータ10の内周面と対向して配置される。
シャフト30は回転軸であり、軸方向の中央部において外周面がインナーロータ20の内周面と接してインナーロータ20に嵌合され、一端が固定子用保持フレーム50に設けられたベアリング54を介して回転自在に保持される。
インナーロータ20とシャフト30は中心軸が同じであり、インナーロータ20は中心軸に沿ってシャフト30が貫通し、シャフト30に固定される
シャフト30の他端は、カップ状の回転子用保持フレーム60の底面中央に接続される。
インナーロータ20の回転に伴い、シャフト30及び回転子用保持フレーム60が回転する。
インナーロータ20は、図2から図6に示すように、インナーロータコア21とインナー側永久磁石22を有する。
インナーロータコア21は、円環状の薄い鋼板が軸方向(図2図示Z方向)に多数積層され、全体として中空円筒形に形成される。インナーロータコア21を構成する鋼板は優れた磁気特性、すなわち、高い透磁率および小さな鉄損を有する。
インナーロータコア21は、その内部にインナー側永久磁石22が挿入される磁石挿入孔が周方向に等間隔に複数形成されている。
インナーロータコア21は、その内部に、遠心力の作用により破損を抑制するための応力緩和穴(図示せず)及びインナー側永久磁石22を冷却するための冷却穴(図示せず)が複数形成されている。
複数のインナー側永久磁石22それぞれはインナーロータコア21における複数の磁石挿入孔のそれぞれに埋め込まれる。
インナー側永久磁石22それぞれは直方体であり、アルニコ、フェライト、又はネオジム等によって形成された永久磁石である。
アウターロータ40は円環状をなし、ステータ10の外側に、内周面がステータ10の外周面と対向して配置される。
アウターロータ40は、図1に示すように、その外周面が回転子用保持フレーム60の内側面に対向して、回転子用保持フレーム60に固定される。
回転子用保持フレーム60の回転に伴い、アウターロータ40は回転する。
アウターロータ40は、図2から図6に示すように、アウターロータコア41とアウター側永久磁石42を有する。
アウターロータコア41は、円環状の薄い鋼板が軸方向(Z方向)に多数積層され、全体として中空円筒形に形成される。アウターロータコア41を構成する鋼板は優れた磁気特性、すなわち、高い透磁率および小さな鉄損を有する。
アウターロータコア41は、その内部にアウター側永久磁石42が挿入される磁石挿入孔が周方向に等間隔に複数形成されている。
アウターロータコア41は、その内部に、遠心力の作用により破損を抑制するための応力緩和穴(図示せず)及びアウター側永久磁石42を冷却するための冷却穴(図示せず)が複数形成されている。
複数のアウター側永久磁石42それぞれはアウターロータコア41における複数の磁石挿入孔のそれぞれに埋め込まれる。
アウター側永久磁石42それぞれは直方体であり、アルニコ、フェライト、又はネオジム等によって形成された永久磁石である。
ステータ10は、図2から図6に示すように、ステータコア11とコイル12と絶縁部材13とウェッジ14、15と周方向接続体16、17を備え、全周を覆うように樹脂18によりモールドされる。
ステータコア11は、薄い鋼板が軸方向(Z方向)に多数積層されて形成される。ステータコア11を構成する鋼板は優れた磁気特性、すなわち、高い透磁率および小さな鉄損を有する。
ステータコア11は、環状に配置された複数のティース11aを有し、隣接するティース11a間がスロット11bである。ステータコア11は、複数のティース11aの集合体である。
ティース11aの数は回転電機によって決まる値であるが、便宜上nとする。各ティース11aは、図7に示すように、外周から中心に向けて延びたT字形状をし、両側面の外周側にアウター側ウェッジ14の側端部が挿入される鍵状の切り欠き11cが形成され、両側面の内周側にインナー側ウェッジ15の側端部が挿入される鍵状の切り欠き11dが形成される。
切り欠き11c及び切り欠き11dはステータコア11の一端から他端まで連通した切り欠きである。
コイル12は絶縁部材13を介して複数のティース11aそれぞれに巻回され、スロット11bに収容される。コイル12を構成する導線は、例えばエナメル被膜などで表層がコーティングされた高い電気伝導率を有する銅製であり、その断面形状は円形又は平角形状である。
絶縁部材13は樹脂製であり、図8に示すように、両端開口の筒形状をなし、巻回部13aと、巻回部13aの両側面の外周側及び内周側にフランジ13bを有する。
絶縁部材13の巻回部13aは各ティース11aの両側面及び両端面に密着し、各ティース11aの両側面及び両端面を覆い、外周側のフランジ13bは各ティース11aの切り欠き11cに、内周側のフランジ13bは各ティース11aの切り欠き11dに密着する。
絶縁部材13は各ティース11aとティース11aに巻回されたコイル12との間に介在し、ティース11aとコイル12とを絶縁する。
絶縁部材13として熱伝導率の高い材料、例えば、ステータコア11の1/10の熱伝導率の絶縁材料を選択すると、ステータコア11からコイル12への熱伝導が良く、ステータコア11の冷却性能を上げることができる。これにより、インナーロータ20及びアウターロータ40へのステータコア11からの熱伝導を抑制でき、インナーロータ20及びアウターロータ40の温度上昇を抑制できる。
逆に、絶縁部材13として熱伝導率の低い材料、例えば、ステータコア11の1/100の熱伝導率の絶縁材料を選択すると、ステータコア11からコイル12への熱伝導を抑制できる。
絶縁部材13としてLCP樹脂(Liquid Crystal Polymer、液晶ポリマー)を用いている。
アウター側ウェッジ14は、図9に示すように、平坦部14aと、平坦部14aの一側端に鍵状に加工された一側端部14bと、平坦部14aの他側端に鍵状に加工された他側端部14cとを有する。
アウター側ウェッジ14は、隣接して対向するティース11aの外周側に配置され、一側端部14bが隣接するティース11aにおける一方のティース11aの切り欠き11cに挿入され、他側端部14cが隣接するティース11aにおける他方のティース11aの切り欠き11cに挿入される。
アウター側ウェッジ14は、スロット11bに収容された隣接するコイル12間におけるスロット11bの外周側の開口を閉鎖する。
アウター側ウェッジ14はステータコア11との固定を強固にするため、アウター側ウェッジ14の平坦部14aの表裏をアウター側樹脂部18aにより覆われる。
インナー側ウェッジ15は、図9に示すように、平坦部15aと、平坦部15aの一側端に鍵状に加工された一側端部15bと、平坦部15aの他側端に鍵状に加工された他側端部15cとを有する。
インナー側ウェッジ15は、隣接して対向するティース11aの内周側に配置され、一側端部15bが隣接するティース11aにおける一方のティース11aの切り欠き11dに挿入され、他側端部15cが隣接するティース11aにおける他方のティース11aの切り欠き11dに挿入される。
インナー側ウェッジ15は、スロット11bに収容された隣接するコイル12間におけるスロット11bの内周側の開口を閉鎖する。
インナー側ウェッジ15はステータコア11との固定を強固にするため、インナー側ウェッジ15の平坦部15aの表裏をインナー側樹脂部18bにより覆われる。
アウター側ウェッジ14及びインナー側ウェッジ15としてエポキシガラス(ガラエポ)を用いている。
アウター側樹脂部18a及びインナー側樹脂部18bはステータコア11の一端からエポキシ樹脂が注入され、モールド成形により形成された樹脂の一部である。
各スロット11bにコイル12を収容してなるステータ10のスロット11bそれぞれの内部を、ステータ10の一端と他端との間を冷却用の冷媒が流れる軸方向流路19とする。冷媒は絶縁性の冷媒である。
軸方向流路19はスロット11bに対応して形成され、ティース11aの数がnであると、スロット11bの数及び軸方向流路19の数もnである。
軸方向流路19を、冷媒が供給される軸方向流路を第0の軸方向流路19(0)とし、円周方向に順に第1の軸方向流路19(1)、第2の軸方向流路19(2)、第3の軸方向流路19(3)、・・・、冷媒が排出される軸方向流路を第n-1の軸方向流路19(n-1)とする。
各軸方向流路19は、図4から図6に示すように、スロット11bのそれぞれに収容された隣接するコイル12と、アウター側ウェッジ14及びアウター側樹脂部18aと、インナー側ウェッジ15及びインナー側樹脂部18bに囲まれた空間である。
各軸方向流路19は、基本的には、コイル12とアウター側ウェッジ14とインナー側ウェッジ15に囲まれた空間であり、アウター側樹脂部18a及びインナー側樹脂部18bは、各軸方向流路19を形成するにあたり、補助的な役割である。
なお、軸方向流路19について、個別に説明する必要がある場合を除いて、説明の煩雑さをなくすため、()書きの符号は省略して説明する。
第1の軸方向流路19(1)から第n-2の軸方向流路19(n-2)までの複数の軸方向流路19は、隣接する2つの軸方向流路を一つの軸方向単位流路とする。
すなわち、第1の軸方向流路19(1)と第2の軸方向流路19(2)が一つの軸方向単位流路を構成し、第3の軸方向流路19(3)と第4の軸方向流路19(4)が一つの軸方向単位流路を構成し、同様に周方向に沿って順に2つ一組とした軸方向単位流路が構成される。
一端側の周方向接続体16はステータ10の一端側に配置される。一端側の周方向接続体16を構成する複数の一端側の周方向接続部16aそれぞれは、それぞれの軸方向単位流路における2つの軸方向流路19の一端同士を接続し、軸方向単位流路における2つの軸方向流路19の一端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する。
すなわち、第1の一端側の周方向接続部16a(1)は、第1の軸方向流路19(1)の一端と第2の軸方向流路19(2)の一端と接続し、互いに連通させる。
第2の一端側の周方向接続部16a(2)は、第3の軸方向流路19(3)の一端と第4の軸方向流路19(4)の一端と接続し、互いに連通させる。
同様に順次軸方向単位流路ごとに一端側で周方向接続部16aに2つの軸方向流路19が接続され、連通される。
一端側の周方向接続体16は複数の一端側の周方向接続部16aの集合体である。
一端側の周方向接続体16は、複数のティース11aに対して1つおきに一端側の周方向接続部16aが配置された構成である。
一端側の周方向接続体16は、図10及び図11に示すように、各ティース11aに対して、ティース11aに巻回されたコイル12におけるティース11aの一端側から突出した部分を囲い、ティース11aの両側に位置するスロット11bと連通する空間により一端側の周方向接続部16aが構成された樹脂である。
一端側の周方向接続体16は、一端が第0の軸方向流路19(0)の一端と連通し、他端が図1に示すように、固定子用保持フレーム50の供給孔51に連通する供給孔16bと、一端が第n-1の軸方向流路19(n-1)の一端と連通し、他端が図1に示すように、固定子用保持フレーム50の排出孔52に連通する排出孔16cが形成される。
される。
供給孔51と排出孔52は並列に配置される。
図10は、一端側の周方向接続体16をステータコア11の一端面側から見た図であり、図示裏面は平坦面であり、図1に示すように、裏面が固定子用保持フレーム50の取付面に接して取り付けられる。
また、図10において、へこんでいる部分が空間からなる周方向接続部16aを示し、飛び出ている部分がコイル12におけるティース11aの一端側から突出した部分に密着し、冷媒の周方向へ流れるのを阻止している。両側の周壁はコイル12の飛び出ている部分に密着しているとともに、アウター側樹脂部18a及びインナー側樹脂部18bと連続している。
また、図2においては、供給孔51と排出孔52を仮想的に示し、図3において、周方向接続部16aと、供給孔16b及び供給孔51と排出孔16c及び排出孔52を仮想的に示している。
一端側の周方向接続部16aはそれぞれ、ティース11aに巻回されたコイル12におけるティース11aの一端側から突出した部分の外周面に、冷媒が一端側の周方向接続部16aを構成する空間により直接接する構成をとっているので、一端側の周方向接続部16aに流れる冷媒がコイル12の突出した部分の外周面から熱を効率よく吸熱する。
他端側の周方向接続体17はステータ10の他端側に配置される。他端側の周方向接続体17を構成する複数の他端側の周方向接続部17aそれぞれは、それぞれの隣接された2つの軸方向単位流路における一方の軸方向単位流路の軸方向流路19の他端と、当該軸方向流路19と隣り合う他方の軸方向単位流路の軸方向流路19の他端とを接続し、当該隣り合う2つの軸方向流路19の他端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する。
すなわち、第1の他端側の周方向接続部17a(1)は、第2の軸方向流路19(2)の他端と第3の軸方向流路19(3)の他端と接続し、互いに連通させる。
第2の他端側の周方向接続部17a(2)は、第4の軸方向流路19(4)の他端と第5の軸方向流路19(5)の他端と接続し、互いに連通させる。
同様に順次隣接された軸方向単位流路の隣り合う軸方向流路19ごとに他端側で周方向接続部17aに接続され、連通させる。
他端側の周方向接続体17は複数の他端側の周方向接続部17aの集合体である。
他端側の周方向接続体17は、複数のティース11aに対して、一端側の周方向接続部16aが配置されたティース11a以外に、1つおきに他端側の周方向接続部17aが配置された構成である。
すなわち、一端側の周方向接続体16を構成する一端側の周方向接続部16aと、他端側の周方向接続体17を構成する他端側の周方向接続部17aとは、複数のティース11aに対して互い違いに配置される。
また、他端側の周方向接続体17の構造は、図10及び図11に示した一端側の周方向接続体16の構造と同様であり、各ティース11aに対して、ティース11aに巻回されたコイル12におけるティース11aの他端側から突出した部分を囲い、ティース11aの両側に位置するスロット11bと連通する空間により他端側の周方向接続部17aが構成された樹脂である。
他端側の周方向接続部17aはそれぞれ、ティース11aに巻回されたコイル12におけるティース11aの他端側から突出した部分の外周面に、冷媒が他端側の周方向接続部17aを構成する空間により直接接する構成をとっているので、他端側の周方向接続部17aに流れる冷媒がコイル12の突出した部分の外周面から熱を効率よく吸熱する。
第0の他端側の周方向接続部17a(0)は、第0の軸方向流路19(0)の他端と第1の軸方向流路19(1)の他端と接続し、互いに連通させる。
第n/2の他端側の周方向接続部17a(n/2)は、第n-2の軸方向流路19(n-2)の他端と第n-1の軸方向流路19(n-2)の他端と接続し、互いに連通させる。
その結果、図12に示すように、供給孔16bから第0の軸方向流路19(0)-第0の他端側の周方向接続部17a(0)-第1の軸方向流路19(1)-第1の一端側の周方向接続部16a(1)-第2の軸方向流路19(2)-第1の他端側の周方向接続部17a(1)-第3の軸方向流路19(3)-第2の一端側の周方向接続部16a(2)-・・・-第n-3の軸方向流路19(n-3)-第n/2の一端側の周方向接続部16a(n/2)-第n-2の軸方向流路19(n-2)-第n/2の他端側の周方向接続部17a(n/2)-第n-1の軸方向流路19(n-1)を介して排出孔16cに至る一連の流路となる冷却機構が構成される。
要するに、一端側の周方向接続体16及び他端側の周方向接続体17は軸方向流路19全てに対応し、一端側の周方向接続体16は、隣接するスロット11bにおける一方の軸方向流路19に連通する供給孔16bと、他方の軸方向流路19に連通する排出孔16cを有し、一端側の周方向接続体16及び他端側の周方向接続体17により、一方の軸方向流路19が連通する供給孔16bから他方の軸方向流路19が連通する排出孔16cまで全ての軸方向流路19を連通させる一連の冷却機構が形成される。
一端側の周方向接続体16及び他端側の周方向接続体17は、アウター側樹脂部18a及びインナー側樹脂部18bとともにエポキシ樹脂によりモールド成形され、ステータコア11の一端側に位置する一端側樹脂部が一端側の周方向接続体16に、ステータコア11の他端側に位置する他端側樹脂部が他端側の周方向接続体17になる。
このように、一端側の周方向接続体16と他端側の周方向接続体17とアウター側樹脂部18aとインナー側樹脂部18bは、樹脂のモールド成形により一体的に形成されるので、一連の流路となる冷却機構から冷媒が漏れる恐れがない。
すなわち、モールド成形による樹脂とアウター側ウェッジ14及びインナー側ウェッジ15が冷媒のシール部材として機能する。
このように構成された回転電機1において、ステータ10を冷却する冷却機構は、冷媒が供給孔16bから全ての軸方向流路19と一端側の周方向接続部16a及び他端側の周方向接続部17aを直列的に流れて排出孔16cに至る。
回転電機1におけるステータ10においては、コイル12は、電流印加によるジュール発熱と渦電流が流れることで生じる渦電流損によって発熱し、ステータコア11は、磁界の向きが変化することで生じるヒステリシス損と渦電流損によって発熱する。また、コイル12における絶縁のためのエナメル被膜が、耐熱許容温度を超えて溶解し、部分放電により短絡する危険性がある。
実施の形態1に係る回転電機1は、コイル12による発熱及びステータコア11による発熱に対する冷却性能が向上しており、コイル12のエナメル被膜が耐熱許容温度を超えることがなく、エナメル被膜を過熱から保護できる。
すなわち、実施の形態1に係る回転電機1は、スロット11bにコイル12を収容してなるステータ10のスロット11bの内部を軸方向流路19とし、ステータ10の一端側に配置され、複数の軸方向流路19の内2つの軸方向流路19の一端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する一端側の周方向接続部16aを複数設け、ステータ10の他端側に配置され、複数の軸方向流路19の内2つの軸方向流路19の他端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する他端側の周方向接続部17aを複数設け、複数の軸方向流路19と複数の一端側の周方向接続部16a及び複数の他端側の周方向接続部17aとにより、冷媒流路が形成されるので、ステータ10を構成するステータコア11及びコイル12に対する冷却性能が向上する。
また、実施の形態1に係る回転電機1は、ステータ10のスロット11b全てに対する軸方向流路19が複数の一端側の周方向接続部16a及び複数の他端側の周方向接続部17aにより、一連の冷媒流路に構成されるため、全ての軸方向流路19に流れる冷媒の量が同じであり、全ての軸方向流路19に対して局所的に温度上昇を引き起こすことがなく、かつ、一連の冷媒流路内に流れる冷媒の流速が低下することがなく高い流速が得られ、冷媒とステータコア11及びコイル12との熱伝達率が向上し、ステータコア11及びコイル12に対して高い冷却効率が得られる。
さらに、実施の形態1に係る回転電機1は、複数の一端側の周方向接続部16aの集合体として樹脂による一端側の周方向接続体16を構成し、一端側の周方向接続部16aそれぞれが、隣接する2つの軸方向流路19の一端と連通し、2つの軸方向流路19間に位置するコイルにおけるステータコア11の一端側から突出した部分を囲う空間にて構成し、複数の他端側の周方向接続部17aの集合体として樹脂による他端側の周方向接続体17を構成し、他端側の周方向接続部17aそれぞれが、隣接する2つの軸方向流路19の他端と連通し、2つの軸方向流路19間に位置するコイル12におけるステータコア11の他端側から突出した部分を囲う空間にて構成したので、軸方向流路19におけるコイル12と冷媒との接触する表面積に加え、一端側の周方向接続部16aにおけるコイル12と冷媒との接触する表面積及び他端側の周方向接続部17aにおけるコイル12と冷媒との接触する表面積が増加し、コイル12に対して直接冷却する表面積が増加し、コイル12に対して高効率に冷却できる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る回転電機を、図13を用いて説明する。
実施の形態1に係る回転電機1が、一端側の周方向接続体16において、隣接する軸方向流路19に対して、一方に供給孔16bが、他方に排出孔16cが形成されたものとしたが、実施の形態2に係る回転電機は、供給孔16bと排出孔16cが180度対象の位置に形成された点が異なるだけであり、その他の点については実施の形態1に係る回転電機1と同じである。
すなわち、一端側の周方向接続体16は、隣接する2つの軸方向流路19、つまり、第0の軸方向流路19(0)と第n-1の軸方向流路19(n-1)の一端と連通し、2つの軸方向流路19(0)と19(n-1)間に位置するコイルにおけるステータコア11の一端側から突出した部分を囲う空間にて構成された周方向接続部16a(0)が設けられ、この周方向接続部16a(0)に固定子用保持フレーム50の供給孔51に連通する供給孔16bが形成される。
一方、供給孔16bが形成された周方向接続部16a(0)と180度対象の位置にある周方向接続部16a(n/4)に、固定子用保持フレーム50の排出孔52に連通する排出孔16cが形成される。
このように構成された回転電機において、ステータ10を冷却する冷却機構は、供給孔16bから周方向接続部16a(0)にて分流されて第0の軸方向流路19(0)から周方向接続部16a(n/4)における排出孔16cへの冷媒流路となる冷却機構と、第n-1の軸方向流路19(n-1)から周方向接続部16a(n/4)における排出孔16cへの冷媒流路となる冷却機構との2つの冷却機構を有する。
すなわち、供給孔16bから供給された冷媒は周方向接続部16a(0)にて2つに分流され、一方は第0の軸方向流路19(0)からの冷媒流路を、他方は第n-1の軸方向流路19(n-1)からの冷媒流路を流れ、周方向接続部16a(n/4)にて合流されて排出孔16cから排出される。
要するに、一端側の周方向接続体16及び他端側の周方向接続体17は軸方向流路19全てに対応し、一端側の周方向接続体16は、一つの一端側の周方向接続部16aに連通する供給孔16bと、一つの一端側の周方向接続部16aと180度対象の位置に設けられた一端側の周方向接続部16aに連通する排出孔16cを有し、一端側の周方向接続体16及び他端側の周方向接続体17により、一つの一端側の周方向接続部16aが連通する供給孔16bから、180度対象の位置に設けられた一端側の周方向接続部16aに連通する排出孔16cまで全ての軸方向流路19に対して2つの冷媒流路とする2つの一連の冷却機構が形成される。
実施の形態2に係る回転電機においても、全ての軸方向流路19に対して局所的に温度上昇を引き起こすことがなく、2つの冷却機構における冷媒流路それぞれにおける温度分布の不均一性を抑制され、実施の形態1に係る回転電機1と同様にステータ10を構成するステータコア11及びコイル12に対する冷却性能が向上する。
また、実施の形態2に係る回転電機は、冷却機構として2つの冷媒流路を有する構成としているため、冷媒流路内で発生する圧力損失が低下するので、冷媒供給のための負荷が低減する。
実施の形態3.
実施の形態3に係る回転電機を、図14を用いて説明する。
実施の形態1に係る回転電機1が、全ての軸方向流路19に対して一連の冷却機構としたのに対して、実施の形態3に係る回転電機は軸方向流路19を2つのグループに分け、2つのグループそれぞれに対して一連の冷却機構を構成した点が異なるだけであり、その他の点については実施の形態1に係る回転電機1と同じである。
すなわち、一端側の周方向接続体16は、隣接する2つの軸方向流路19、つまり、第0の軸方向流路19(0)と第n-1の軸方向流路19(n-1)とそれぞれ連通する供給孔16b(1)と供給孔16b(2)が形成され、供給孔16bが形成される2つの軸方向流路19と180度対象の位置にある隣接する2つの軸方向流路19、つまり、第n/2-1の軸方向流路19(n/2-1)と第n/2の軸方向流路19(n/2)とそれぞれ連通する排出孔16c(1)と排出孔16c(2)が形成される。
供給孔16b(1)と供給孔16b(2)との間に冷媒の流れを阻止する隔壁が形成され、排出孔16c(1)と排出孔16c(2)との間に冷媒の流れを阻止する隔壁が形成される。
このように構成された回転電機において、ステータ10を冷却する冷却機構は、供給孔16b(1)から第0の軸方向流路19(0)・・・第n/2-1の軸方向流路19(n/2-1)を経て排出孔16c(1)への冷媒流路となる冷却機構と、供給孔16b(2)から第n-1の軸方向流路19(n-1)・・・第n/2の軸方向流路19(n/2)を経て排出孔16c(2)への冷媒流路となる冷却機構との2つの独立した冷却機構を有する。
すなわち、供給孔16b(1)から供給された冷媒は排出孔16c(1)への冷媒流路を流れて排出孔16c(1)から排出され、供給孔16b(2)から供給された冷媒は排出孔16c(2)への冷媒流路を流れて排出孔16c(2)から排出される。
実施の形態3に係る回転電機においても、全ての軸方向流路19に対して局所的に温度上昇を引き起こすことがなく、2つの冷却機構における冷媒流路それぞれにおける温度分布の不均一性を抑制され、実施の形態1に係る回転電機と同様にステータ10を構成するステータコア11及びコイル12に対する冷却性能が向上する。
また、実施の形態3に係る回転電機は、冷却機構として2つの冷媒流路を有する構成としているため、冷媒流路内で発生する圧力損失が低下するので、冷媒供給のための負荷が低減する。
さらに、供給孔16b(2)と排出孔16c(2)を逆にすることにより、冷媒流路内を流れる冷媒の流れる方向を逆にすることができ、温度上昇に合わせて冷媒の流れる方向を選択でき、より一層温度分布の不均一性を抑制できる。
なお、実施の形態3に係る回転電機は、軸方向流路19を2つのグループに分けたものとしたが、3つのグループもしくは4つのグループに分け、それぞれのグループに対して一端側の周方向接続体16に供給孔16bと排出孔16cが形成されたものでもよい。
この時、隣接する供給孔16bと排出孔16c、供給孔16bと供給孔16b、又は排出孔16cと排出孔16c冷媒の流れを阻止する隔壁が形成される。
要するに、実施の形態3に係る回転電機における冷却機構は、ステータ10のスロット11bの全てに対して軸方向流路19を有し、全ての軸方向流路19を複数のグルーブに分け、一端側の周方向接続体16及び他端側の周方向接続体17は軸方向流路19全てに対応し、一端側の周方向接続体16は、グルーブ毎に一つの軸方向流路19に連通する供給孔16bと、一つの軸方向流路19に連通する排出孔16cを有し、一端側の周方向接続体16及び他端側の周方向接続体17により、グルーブ毎に供給孔16bから排出孔16cまでグループ内の軸方向流路19を連通する冷媒流路とし、複数の独立した一連の冷却機構が形成される。
実施の形態4.
実施の形態4に係る回転電機を、図15及び図16を用いて説明する。
実施の形態1に係る回転電機1は、一端側の周方向接続体16における周方向接続部16aが隣接する2つの軸方向流路19間において、軸方向流路19の径方向の長さと同一幅の周方向流路を形成しているのに対して、実施の形態4に係る回転電機は、一端側の周方向接続体16における周方向接続部16aにおける周方向流路が、隣接する2つの軸方向流路19間を結ぶ主経路Aに、2つの軸方向流路19間の幅が軸方向流路19の径方向の長さより長くして、内周側及び外周側に突出した突出部B及び突出部Cを有する横断面十字状の周方向流路を形成している。
すなわち、一端側の周方向接続体16における周方向接続部16aが、冷媒がコイル12の軸方向端面に直接接する構成をとっているだけではなく、冷媒がステータコア11の軸方向端面の一部に直接接する構成となる突出部B及び突出部Cを有する。
その結果、一端側の周方向接続部16aに流れる冷媒がコイル12の突出した部分の外周面から熱を効率よく吸熱するとともに、ステータコア11の軸方向端面から熱を効率よく吸熱し、より高い冷却効果が得られる。
また、他端側の周方向接続体17における周方向接続部17aが隣接する2つの軸方向流路19間において、実施の形態1に係る回転電機1は周方向経路の横断面が同じであるのに対して、実施の形態4に係る回転電機は、他端側の周方向接続体17における周方向接続部17aにおける周方向流路が、隣接する2つの軸方向流路19間を結ぶ主経路Aに、2つの軸方向流路19間の幅が軸方向流路19の径方向の長さより長くして、内周側及び外周側に突出した突出部B及び突出部Cを有する横断面十字状の周方向流路を形成している。
すなわち、他端側の周方向接続体17における周方向接続部17aが、冷媒がコイル12の軸方向端面に直接接する構成をとっているだけではなく、冷媒がステータコア11の軸方向端面の一部に直接接する構成となる突出部B及び突出部Cを有する。
その結果、他端側の周方向接続部17aに流れる冷媒がコイル12の突出した部分の外周面から熱を効率よく吸熱するとともに、ステータコア11の軸方向端面から熱を効率よく吸熱し、より高い冷却効果が得られる。
実施の形態4に係る回転電機は、一端側の周方向接続体16における周方向接続部16aの周方向経路の形状及び他端側の周方向接続体17における周方向接続部17aの形状が、実施の形態1に係る回転電機1と異なるだけであり、その他の点については実施の形態1に係る回転電機1と同じである。
一端側の周方向接続体16は、図15及び図16に示す横断面から明らかなように、一端側の周方向接続部16aにおける周方向経路は、隣接する2つの軸方向流路19が主経路Aにより連通し、隣接する2つの軸方向流路19の間に内周側及び外周側に突出した突出部B及び突出部Cが形成され、主経路Aと突出部B及び突出部Cは、周方向経路となる連続した空間を構成している。
他端側の周方向接続体17は、図示していないが、他端側の周方向接続部17aにおける周方向経路は、隣接する2つの軸方向流路19が主経路Aにより連通し、隣接する2つの軸方向流路19の間に内周側及び外周側に突出した突出部B及び突出部Cが形成され、主経路Aと突出部B及び突出部Cは、周方向経路となる連続した空間を構成している。
実施の形態4に係る回転電機は、実施の形態1に係る回転電機1と同様の効果を奏する他、一端側の周方向接続体16の一端側の周方向接続部16aにおける周方向経路と他端側の周方向接続体17の他端側の周方向接続部17aにおける周方向経路それぞれに突出部B及び突出部Cが形成され、コイル12の突出した部分の外周面から熱を効率よく吸熱するとともに、ステータコア11の軸方向端面から熱を効率よく吸熱し、より高い冷却効果が得られる。
なお、実施の形態4に係る回転電機は、冷凍機構として隣接する軸方向流路19に供給孔16bと排出孔16cを配置、具体的には第0の軸方向流路19(0)の一端に供給孔16bを、第n-1の軸方向流路19(n-1)の一端に排出孔16cを配置しているが、実施の形態2と同様に、供給孔16bと排出孔16cが180度対象の位置に配置されたものでもよく、また、実施の形態3に示すように、軸方向流路19を2つのグループに分け、2つのグループそれぞれに対して一連の冷却機構を構成したものでもよい。
実施の形態5.
実施の形態5に係る回転電機を、図17を用いて説明する。
実施の形態1に係る回転電機1は、一端側の周方向接続体16における周方向接続部16aが隣接する2つの軸方向流路19間において、周方向経路の横断面が同じであるのに対して、実施の形態5に係る回転電機は、一端側の周方向接続部16aにおける周方向経路の横断面が、軸方向流路19と連通する部分の径方向の長さ、いわゆる幅が実施の形態1に係る回転電機1における一端側の周方向接続部16aの径方向の長さ、いわゆる幅と同じであるが、隣接する2つの軸方向流路19間の部分の径方向の長さ、いわゆる幅が短い。
また、他端側の周方向接続体17における周方向接続部17aが隣接する2つの軸方向流路19間において、実施の形態1に係る回転電機1は周方向経路の横断面が同じであるのに対して、実施の形態5に係る回転電機は、他端側の周方向接続部17aにおける周方向経路の横断面が、軸方向流路19と連通する部分の径方向の長さ、いわゆる幅が実施の形態1に係る回転電機1における他端側の周方向接続部17aの径方向の長さ、いわゆる幅と同じであり、隣接する2つの軸方向流路19間の部分の径方向の長さ、いわゆる幅が短い。
実施の形態5に係る回転電機は、一端側の周方向接続体16における周方向接続部16aの周方向経路の形状及び他端側の周方向接続体17における周方向接続部17aの形状が、実施の形態1に係る回転電機1と異なるだけであり、その他の点については実施の形態1に係る回転電機1と同じである。
一端側の周方向接続体16は、図17に示す横断面から明らかなように、一端側の周方向接続部16aにおける周方向経路は、両端部B、Cと、両端部B、Cより径方向の長さが短い狭小な連通部Aを有する。
両端部B、Cはそれぞれ軸方向流路19と連通し、連通部Aは端部Bと端部Cとを連通し、連通部Aと端部B及び端部Cは、周方向経路となる連続した空間を構成している。
他端側の周方向接続体17は、図示していないが、他端側の周方向接続部17aにおける周方向経路は、両端部B、Cと、両端部B、Cより径方向の長さが短い狭小な連通部Aを有する。
両端部B、Cはそれぞれ軸方向流路19と連通し、連通部Aは端部Bと端部Cとを連通し、連通部Aと端部B及び端部Cは、周方向経路となる連続した空間を構成している。
実施の形態5に係る回転電機は、実施の形態1に係る回転電機1と同様の効果を奏する他、一端側の周方向接続体16の一端側の周方向接続部16aにおける周方向経路と他端側の周方向接続体17の他端側の周方向接続部17aにおける周方向経路それぞれに狭小な連通部Aを有するので、早い流速が得られやすく、コイル12の表面での熱伝達率が向上する。
なお、実施の形態5に係る回転電機は、冷凍機構として隣接する軸方向流路19に供給孔16bと排出孔16cを配置、具体的には第0の軸方向流路19(0)の一端に供給孔16bを、第n-1の軸方向流路19(n-1)の一端に排出孔16cを配置しているが、実施の形態2と同様に、供給孔16bと排出孔16cが180度対象の位置に配置されたものでもよく、また、実施の形態3に示すように、軸方向流路19を2つのグループに分け、2つのグループそれぞれに対して一連の冷却機構を構成したものでもよい。
実施の形態6.
実施の形態6に係る回転電機1を、図18から図20を用いて説明する。
実施の形態1に係る回転電機1における絶縁部材13が両端開口の筒形状をなしているのに対して、実施の形態6に係る回転電機1における絶縁部材13が両端開口の筒形状をなし、両側面部13a3、13a4に解放空間を有する点が異なり、その他の点については実施の形態1に係る回転電機1と同じである。
すなわち、絶縁部材13は、図18に示すように、巻回部13aと、巻回部13aの両側面の外周側及び内周側にフランジ13bを有する。
巻回部13aは両端面部13a1、13a2と、略全域に解放空間を有する両側面部13a3、13a4を有する。
絶縁部材13における巻回部13aの両端面部13a1、13a2は各ティース11aの両端面に密着し、各ティース11aの両端面を覆う。
絶縁部材13における巻回部13aの両側面部13a3、13a4は、図16及び図17に示すように、外周端部と内周端部が各ティース11aの側面に密着し、解放空間によりティース11aの側面とコイル12との間に軸方向流路19と連通する冷媒路を形成する。
コイル12のスロット11b内の外周側面とアウター側ウェッジ14の内面との間、及びコイル12のスロット11b内の内周側面とインナー側ウェッジ15の内面との間に、軸方向流路19と冷媒路とを連通する空間が形成される。
絶縁部材13における外周側のフランジ13bは各ティース11aの切り欠き11cに、内周側のフランジ13bは各ティース11aの切り欠き11dに密着する。
絶縁部材13は各ティース11aとティース11aに巻回されたコイル12との間に介在し、両端面部13a1、13a2がティース11aの両端面とコイル12とを絶縁し、両側面部13a3、13a4における解放空間により形成された冷媒路に充填された絶縁性の冷媒により、ティース11aの側面とコイル12とが絶縁される。
絶縁部材13の材料は、実施の形態1に係る回転電機1における絶縁部材13の材料と同じである。
実施の形態6に係る回転電機1は、実施の形態1に係る回転電機1と同様の効果を奏する他、ティース11aの側面とコイル12との間に軸方向流路19と連通する冷媒路に冷媒が流れることにより、ステータ10のティース11aの側面を直接冷却でき、ステータコア11の温度上昇を抑えられる。
なお、冷凍機構としては、実施の形態2と同様に、供給孔16bと排出孔16cが180度対象の位置に配置されたものでもよく、また、実施の形態3に示すように、軸方向流路19を2つのグループに分け、2つのグループそれぞれに対して一連の冷却機構を構成したものでもよい。
実施の形態7.
実施の形態7は、実施の形態1から実施の形態5に係る回転電機1の冷却システム100であり、図21を用いて説明する。
図21において、回転電機1として実施の形態1に係る回転電機を示しているが、実施の形態2から実施の形態5に係る回転電機のいずれかの回転電機であってもよい。
冷却システム100は、ポンプ101と、熱交換器102と、放熱用ファン103と、タンク104と、制御装置105を備え、回転電機1の排出孔52から、熱交換器102及びポンプ101を介して回転電機1の供給孔51までを冷媒配管106により接続された冷媒サイクルである冷媒回路によって構成される。
制御装置105は、ポンプ101及び放熱用ファン103をステータ10の熱負荷の状態に応じて制御し、ステータ10の一連の冷却機構へ供給する冷媒の流量及び圧力と温度を調節する。
ポンプ101は、熱交換器102により冷却された冷媒を昇圧して高圧にし、高圧にされた冷媒を冷媒配管106を介して回転電機1の供給孔51へ吐出し、高圧の冷却された冷媒を回転電機1におけるステータ10の一連の冷却機構へ送り出す。使用される冷媒は絶縁性の冷媒である。
ポンプ101は、インバータ等で構成される制御回路を有し、制御装置105により制御回路が制御され、ステータ10の熱負荷の状態に応じて、ステータ10の一連の冷却機構へ供給する冷媒の流量及び圧力が制御される。
熱交換器102は、回転電機1におけるステータ10の発熱により温度上昇した冷媒を回転電機1の排出孔52から冷媒配管53を介して受け、受けた温度上昇した冷媒を外気と熱交換して冷却する。熱交換器102により冷却された冷媒が冷媒配管106を介してポンプ101へ送られる。
熱交換器102は放熱用ファン103により空冷され、回転電機1におけるステータ10の発熱により温度上昇した冷媒が放熱用ファン103から送風された外気と熱交換される。
放熱用ファン103はステータ10の熱負荷の状態に応じて制御装置105により制御され、熱交換器102により冷却される冷媒の温度を調節する。
熱交換器102は、冷媒回路内を循環する冷媒の漏洩時に、冷媒を蓄える貯留部としても機能する。
熱交換器102は放熱用ファン103による空冷に限られるものではなく、回転電機1におけるステータ10の発熱により温度上昇した冷媒を冷却用の冷媒と熱交換して冷却する熱交換器でもよく、両者を合わせ持った熱交換器でもよい。
タンク104は、冷媒回路内を循環する冷媒の漏洩時に、冷媒を蓄える貯留部である。
次に、実施の形態7に係る回転電機の冷却システム100の動作について説明する。
ポンプ101にて所定の温度及び流量に設定された高圧の冷却された冷媒が、冷媒配管53を介して回転電機1の供給孔51へ吐出され、ステータ10の一連の冷却機構へ送り出される。
ステータ10の一連の冷却機構へ送り出された冷媒は、ステータ10内の発熱するステータコア11及びコイル12を冷却し、温度上昇した冷媒が回転電機1の排出孔52から冷媒配管53を介して熱交換器102へ導かれる。
熱交換器102へ導かれた温度上昇した冷媒は、熱交換器102により放熱されることで、温度が低下させられる。
温度が低下した冷媒はポンプ101に導かれ、この動作を連続的に繰り返される。
実施の形態7に係る回転電機の冷却システム100は、高圧の冷却された冷媒を回転電機1におけるステータ10の一連の冷却機構に循環させることにより、回転電機1におけるステータ10が冷却され、過熱による回転電機1の動作停止を抑制できる。
実施の形態8.
実施の形態8は、実施の形態1から実施の形態5に係る回転電機1の冷却システム100であり、図22を用いて説明する。
図22において、回転電機1として実施の形態1に係る回転電機を示しているが、実施の形態2から実施の形態5に係る回転電機のいずれかの回転電機であってもよい。
冷却システム100は、膨張弁111と、圧縮機112と、熱交換器113と、放熱用ファン114と、アキュムレータ115と、流路切替装置116と、制御装置117を備え、回転電機1の供給孔51と膨張弁111とは液冷媒配管118により接続され、流路切替装置116と回転電機1の排出孔52とはガス冷媒配管119により接続され、流路切替装置116から膨張弁111までの内部配管としてガス冷媒配管119及び液冷媒配管118が用いられ、回転電機1の排出孔52から、液冷媒配管118-アキュムレータ115及び圧縮機112-熱交換器113-膨張弁111を介して回転電機1の供給孔51まで冷凍サイクルである冷媒回路によって構成される。
制御装置117は、膨張弁111、圧縮機112、放熱用ファン114、アキュムレータ115、流路切替装置116をステータ10の熱負荷の状態に応じて制御し、ステータ10の一連の冷却機構へ供給する冷媒の流量及び圧力と温度を調節する。
膨張弁111は、熱交換器113からの凝縮された高圧・中温の液体冷媒を膨張させて液体冷媒の温度をさらに低下させ、低圧・低温の液体冷媒を液冷媒配管118を介して回転電機1の供給孔51へ吐出し、高圧の冷却された冷媒を回転電機1におけるステータ10の一連の冷却機構へ送り出す。使用される冷媒は絶縁性の冷媒である。
膨張弁111は、例えば、電子式にて弁の開度が制御装置117により可変に制御される膨張弁が用いられる。
流路切替装置116は、回転電機1におけるステータ10の発熱により蒸発し、温度上昇した低圧・高温の気体冷媒を、回転電機1の排出孔52からガス冷媒配管119を介し、アキュムレータ115を介して圧縮機112へ導く。
アキュムレータ115は、流路切替装置116から導かれた余剰の気体冷媒を液体冷媒として蓄える。
圧縮機112は、アキュムレータ115及び流路切替装置116を介して回転電機1の排出孔52から低圧・高温の気体冷媒を吸引し、昇温昇圧させて高圧・高温の気体冷媒を熱交換器113へ吐出する。
圧縮機112は、インバータ等で構成される制御回路を有し、制御装置117により制御回路が制御され、ステータ10の熱負荷の状態に応じて、ステータ10の一連の冷却機構へ供給する冷媒の流量及び圧力が制御される。
熱交換器113は、圧縮機112により昇温昇圧させて高圧・高温の気体冷媒を外気と熱交換して高圧・高温の気体冷媒を凝縮させ、高圧・中温の液体冷媒とする。
熱交換器113は放熱用ファン114により空冷され、熱交換器113により、高圧・高温の気体冷媒が放熱用ファン114から送風された外気と熱交換される。
熱交換器113により熱交換された高圧・中温の液体冷媒は、液冷媒配管118を介して膨張弁111へ送られる。
放熱用ファン114はステータ10の熱負荷の状態に応じて制御装置117により制御され、熱交換器113により冷却される冷媒の温度を調節する。
熱交換器113は、冷媒回路内を循環する冷媒の漏洩時に、冷媒を蓄える貯留部としても機能する。
熱交換器113は放熱用ファン114による空冷に限られるものではなく、圧縮機112からの高圧・高圧の気体冷媒を冷却用の冷媒と熱交換して冷却する熱交換器でもよく、両者を合わせ持った熱交換器でもよい。
次に、実施の形態6に係る回転電機の冷却システム100の動作について説明する。
膨張弁111から、所定の温度及び流量に設定された低圧・低温の液体冷媒が、液冷媒配管118を介して回転電機1の供給孔51へ吐出され、ステータ10の一連の冷却機構へ送り出される。
ステータ10の一連の冷却機構へ送り出された低圧・低温の液体冷媒は、ステータ10内の発熱するステータコア11及びコイル12を冷却し、蒸発しながら排出孔32から低圧・高温の気体冷媒として排出され、ガス冷媒配管119及び流路切替装置116を介してアキュムレータ57に回収される。
ステータ10内の発熱するコイル12は低圧・低温の液体冷媒と接触することにより冷却されるとともに、液体冷媒が蒸発することによる気化潜熱により、さらに冷却が促進される。
アキュムレータ57に回収された低圧・高温の気体冷媒は、圧縮機112により吸引され、昇温昇圧させて高圧・高温の気体冷媒として熱交換器113へ吐出される。
熱交換器113へ送られた高圧・高温の気体冷媒は、熱交換器102により放熱されることで凝縮され、温度が低下させられた高圧・中温の液体冷媒として膨張弁111へ導かれ、この動作を連続的に繰り返される。
実施の形態8に係る回転電機の冷却システム100は、低圧・低温の液体冷媒を回転電機1におけるステータ10の一連の冷却機構に循環させることにより、回転電機1におけるステータ10のコイル12が低圧・低温の液体冷媒に接することにより冷却され、液体冷媒が蒸発する際の気化潜熱により、さらに冷却が促進される。
これにより、回転電機1におけるステータ10が冷却され、過熱による回転電機1の動作停止を抑制できる。
なお、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る回転電機は航空機用駆動モータに好適である。
1 回転電機、10 ステータ、11 ステータコア、11a ティース、11b スロット、12 コイル、13 絶縁部材、14、15 ウェッジ、16 一端側の周方向接続体、16a 一端側の周方向接続部、16b 供給孔、16c 排出孔、17 他端側の周方向接続体、17a 他端側の周方向接続部、18 樹脂、19、19(1)~19(n) 軸方向流路、20 インナーロータ、21 インナーロータコア、22 インナー側永久磁石、30 シャフト、40 アウターロータ、41 アウターロータコア、42 アウター側永久磁石、50 固定子用保持フレーム、60 回転子用保持フレーム、100 冷却システム、101 ポンプ、102、113 熱交換器、103、114 放熱用ファン、111 膨張弁、112 圧縮機、115 アキュムレータ。

Claims (20)

  1. シャフトに固定された円環状のインナーロータと、
    前記インナーロータの径方向外側に設けられたステータと、
    前記ステータの径方向外側に設けられたアウターロータと、
    を備えた回転電機であって、
    前記ステータは、前記シャフトの径方向において、外周から中心に向けて延びた複数のティースが環状に配置されたステータコアと、前記複数のティースそれぞれに巻回され、スロットに収容されたコイルと、を有し、
    前記 ステータのスロットそれぞれの内部に、前記ステータの一端と他端との間を前記コイルと接触して冷媒が流れる第1の軸方向流路から第3の軸方向流路が設けられ
    前記ステータ一端側には、前記第1の軸方向流路の一端と第2の軸方向流路の一端とを接続し、かつ、前記第1の軸方向流路の一端と前記第3の軸方向流路の一端とを接続せず、前記第1の軸方向流路の一端と前記第2の軸方向流路の一端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する一端側の周方向接続部が設けられ
    前記ステータの 他端側には、前記第2の軸方向流路の他端と前記第3の軸方向流路の他端とを接続し、かつ、前記第1の軸方向流路の他端と前記第3の軸方向流路の他端とを接続せず、前記第2の軸方向流路の他端と前記第3の軸方向流路の他端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する他端側の周方向接続部が設けられ
    前記第1の軸方向流路から前記第3の軸方向流路は、周方向に沿って順に隣接して配置され、
    前記第1の軸方向流路と前記一端側の周方向接続部と前記第2の軸方向流路と前記他端側の周方向接続部と前記第3の軸方向流路とが直列に接続され、
    前記複数のティースのうち一つを第1のティースとし、前記第1のティースから周方向に隣接して順に配置された第2のティースから第4のティースとし、
    前記コイルを、前記第1のティースから第4のティースそれぞれに巻回され、周方向に隣接して順に配置された第1のコイルから第4のコイルとすると、
    前記第1の軸方向流路は周方向に隣接して配置された前記第1のコイルと前記第2のコイルの間であり、
    前記第2の軸方向流路は周方向に隣接して配置された前記第2のコイルと前記第3のコイルの間であり、
    前記第3の軸方向流路は周方向に隣接して配置された前記第3のコイルと前記第4のコイルの間である、
    回転電機。
  2. 前記第1の軸方向流路の他端から前記第1の軸方向流路に流れた冷媒は、前記第1の軸方向流路の一端から前記一端側の周方向接続部、前記一端側の周方向接続部から前記2の軸方向流路の一端、前記2の軸方向流路、前記2の軸方向流路の他端から前記他端側の周方向接続部、前記他端側の周方向接続部から前記3の軸方向流路の他端、前記3の軸方向流路、前記3の軸方向流路の一端へと流れる 請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ステータは、前記複数のティースそれぞれとコイルの間に介在された絶縁部材と、前記スロットに収容された隣接するコイル間における前記スロットの開口を閉鎖するウェッジとをさらに有し、
    前記第1の軸方向流路から前記第3の軸方向流路はそれぞれ、前記スロットのそれぞれに収容された隣接するコイルと前記ウェッジで囲まれた空間である請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記ステータは、前記複数のティースそれぞれとコイルの間に介在された絶縁部材と、前記スロットに収容された隣接するコイル間における前記スロットの開口を閉鎖するウェッジとをさらに有し、
    前記第1の軸方向流路から前記第3の軸方向流路はそれぞれ、内周側及び外周側を前記ウェッジにより閉鎖され、
    内周側を閉鎖する前記ウェッジは、隣接して対向する前記ティースの内周側に配置され、一側端部が前記隣接するティースにおける一方のティースに挿入され、他側端部が前記隣接するティースにおける他方のティースの切り欠きに挿入されるインナー側ウェッジであり、
    外周側を閉鎖する前記ウェッジは、隣接して対向する前記ティースの外周側に配置され、一側端部が前記隣接するティースにおける一方のティースに挿入され、他側端部が前記隣接するティースにおける他方のティースの切り欠きに挿入されるアウター側ウェッジである、
    請求項1又は請求項2に 記載の回転電機。
  5. それぞれが、スロットにコイルを収容してなるステータのスロットそれぞれの内部において、前記ステータの一端と他端との間を前記コイルと接触して冷媒が流れる第1の軸方向流路から第3の軸方向流路とされ、
    前記ステータが、
    一端側に配置され、前記第1の軸方向流路の一端と第2の軸方向流路の一端とを接続し、かつ、前記第1の軸方向流路の一端と前記第3の軸方向流路の一端とを接続せず、前記第1の軸方向流路の一端と前記第2の軸方向流路の一端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する一端側の周方向接続部と、
    他端側に配置され、前記第2の軸方向流路の他端と前記第3の軸方向流路の他端とを接続し、かつ、前記第1の軸方向流路の他端と前記第3の軸方向流路の他端とを接続せず、前記第2の軸方向流路の他端と前記第3の軸方向流路の他端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する他端側の周方向接続部とを備え、
    前記第1の軸方向流路と前記一端側の周方向接続部と前記第2の軸方向流路と前記他端側の周方向接続部と前記第3の軸方向流路とが直列に接続され、
    前記ステータは、外周から中心に向けて延びた複数のティースが環状に配置されたステータコアと、前記複数のティースそれぞれに巻回され、前記スロットに収容されたコイルと、前記複数のティースそれぞれとコイルの間に介在された絶縁部材と、前記スロットに収容された隣接するコイル間における前記スロットの開口を閉鎖するウェッジとを有し、
    前記第1の軸方向流路から前記第3の軸方向流路はそれぞれ、前記スロットのそれぞれに収容された隣接するコイルと前記ウェッジで囲まれた空間であり、
    前記一端側の周方向接続部は、前記コイルにおける前記ティースの一端側から突出した部分を囲い、前記第1の軸方向流路の一端と前記第2の軸方向流路の一端と連通する空間を含む樹脂で構成され、
    前記 他端側の周方向接続部は、前記コイルにおける前記ティースの他端側から突出した部分を囲い、前記第2の軸方向流路の他端と前記第3の軸方向流路の他端と連通する空間を含む樹脂で構成された回転電機。
  6. それぞれが、スロットにコイルを収容してなるステータのスロットそれぞれの内部において、前記ステータの一端と他端との間を前記コイルと接触して冷媒が流れる第1の軸方向流路から第3の軸方向流路とされ、
    前記ステータが、
    一端側に配置され、前記第1の軸方向流路の一端と第2の軸方向流路の一端とを接続し、かつ、前記第1の軸方向流路の一端と前記第3の軸方向流路の一端とを接続せず、前記第1の軸方向流路の一端と前記第2の軸方向流路の一端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する一端側の周方向接続部と、
    他端側に配置され、前記第2の軸方向流路の他端と前記第3の軸方向流路の他端とを接続し、かつ、前記第1の軸方向流路の他端と前記第3の軸方向流路の他端とを接続せず、前記第2の軸方向流路の他端と前記第3の軸方向流路の他端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する他端側の周方向接続部とを備え、
    前記第1の軸方向流路と前記一端側の周方向接続部と前記第2の軸方向流路と前記他端側の周方向接続部と前記第3の軸方向流路とが直列に接続され、
    前記ステータは、外周から中心に向けて延びた複数のティースが環状に配置されたステータコアと、前記複数のティースそれぞれに巻回され、前記スロットに収容されたコイルと、前記複数のティースそれぞれとコイルの間に介在された絶縁部材と、前記スロットに収容された隣接するコイル間における前記スロットの開口を閉鎖するウェッジとを有し、
    前記第1の軸方向流路から前記第3の軸方向流路はそれぞれ、前記スロットのそれぞれに収容された隣接するコイルと前記ウェッジで囲まれた空間であり、
    前記絶縁部材が、両端開口の筒形状をなし、前記ティースの両端面に密着し、前記ティースの両端面を覆う両端面部と、前記ティースの側面と前記コイルとの間に前記軸方向流路と連通する冷媒路を形成する解放空間を有する両側面部を具備する回転電機。
  7. 前記絶縁部材が、両端開口の筒形状をなし、前記ティースの両端面に密着し、前記ティースの両端面を覆う両端面部と、前記ティースの側面と前記コイルとの間に前記軸方向流路と連通する冷媒路を形成する解放空間を有する両側面部を具備する請求項5に記載の回転電機。
  8. シャフトに固定された円環状のインナーロータと、
    前記インナーロータの径方向外側に設けられたステータと、
    前記ステータの径方向外側に設けられたアウターロータと、
    を備えた回転電機であって、
    前記ステータは、前記シャフトの径方向において、外周から中心に向けて延びた複数のティースが環状に配置されたステータコアと、前記複数のティースそれぞれに巻回され、スロットに収容されたコイルと、を有し、
    前記 ステータのスロットそれぞれの内部、前記ステータの一端と他端との間を前記コイルと接触して冷媒が流れる流路とする複数の軸方向流路が設けられ、前記複数の軸方向流路は隣接する2つの軸方向流路を一つの軸方向単位流路とされ、
    隣接する2つの軸方向流路を一組とした前記軸方向単位流路は周方向に沿って順に隣接して配置され、
    前記ステータ一端側には、それぞれがそれぞれの前記軸方向単位流路における2つの軸方向流路の一端同士を接続し、前記軸方向単位流路における2つの軸方向流路の一端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する複数の一端側の周方向接続部を有する一端側の周方向接続体が設けられ
    前記ステータ他端側には、それぞれがそれぞれの隣接された2つの前記軸方向単位流路における一方の軸方向単位流路の軸方向流路の他端と、当該軸方向流路と隣り合う他方の前記軸方向単位流路の軸方向流路の他端とを接続し、当該隣り合う2つの軸方向流路の他端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する複数の他端側の周方向接続部を有する他端側の周方向接続体が設けられ、
    前記複数の軸方向流路それぞれは前記ステータの対応するスロットの内部に収容された円周方向に隣接して配置された前記コイルの間である、
    回転電機。
  9. 前記ステータのスロットの全てに対して前記軸方向流路を有し、
    前記一端側の周方向接続体及び他端側の周方向接続体は前記軸方向流路全てに対応し、
    前記一端側の周方向接続体は、隣接するスロットにおける一方の前記軸方向流路に連通する供給孔と、他方の前記軸方向流路に連通する排出孔を有し、
    前記一端側の周方向接続体及び前記他端側の周方向接続体により、前記一方の軸方向流路が連通する前記供給孔から前記他方の軸方向流路が連通する前記排出孔まで全ての前記軸方向流路を連通させる一連の冷却機構となす請求項8に記載の回転電機。
  10. 前記ステータのスロットの全てに対して前記軸方向流路を有し、
    前記一端側の周方向接続体及び他端側の周方向接続体は前記軸方向流路全てに対応し、
    前記一端側の周方向接続体は、一つの前記一端側の周方向接続部に連通する供給孔と、前記一つの一端側の周方向接続部と180度対象の位置に設けられた前記一端側の周方向接続部に連通する排出孔を有し、
    前記一端側の周方向接続体及び前記他端側の周方向接続体により、前記一つの一端側の周方向接続部が連通する前記供給孔から、180度対象の位置に設けられた前記一端側の周方向接続部に連通する前記排出孔まで全ての前記軸方向流路に対して2つの冷媒流路とする2つの一連の冷却機構となす請求項8に記載の回転電機。
  11. 前記ステータのスロットの全てに対して前記軸方向流路を有し、前記全ての軸方向流路を複数のグルーブに分け、
    前記一端側の周方向接続体及び他端側の周方向接続体は前記軸方向流路全てに対応し、
    前記一端側の周方向接続体は、グルーブ毎に一つの軸方向流路に連通する供給孔と、一つの軸方向流路に連通する排出孔を有し、
    前記一端側の周方向接続体及び前記他端側の周方向接続体により、グルーブ毎に前記供給孔から前記排出孔までグループ内の前記軸方向流路を連通する冷媒流路とし、複数の独立した一連の冷却機構となす請求項8に記載の回転電機。
  12. 前記ステータは、外周から中心に向けて延びた複数のティースが環状に配置されたステータコアと、前記複数のティースそれぞれに巻回され、前記スロットに収容されたコイルと、前記複数のティースそれぞれとコイルの間に介在された絶縁部材と、前記スロットに収容された隣接するコイル間における前記スロットの開口を閉鎖するウェッジとを有し、
    前記軸方向流路はそれぞれ、前記スロットのそれぞれに収容された隣接するコイルと前記ウェッジで囲まれた空間である請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の回転電機。
  13. それぞれが、スロットにコイルを収容してなるステータのスロットそれぞれの内部を、前記ステータの一端と他端との間を前記コイルと接触して冷媒が流れる流路とする複数の軸方向流路を有し、前記複数の軸方向流路は隣接する2つの軸方向流路を一つの軸方向単位流路とされ、
    前記ステータが、
    前記一端側に配置され、それぞれがそれぞれの前記軸方向単位流路における2つの軸方向流路の一端同士を接続し、前記軸方向単位流路における2つの軸方向流路の一端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する複数の一端側の周方向接続部を有する一端側の周方向接続体と、
    前記他端側に配置され、それぞれがそれぞれの隣接された2つの前記軸方向単位流路における一方の軸方向単位流路の軸方向流路の他端と、当該軸方向流路と隣り合う他方の前記軸方向単位流路の軸方向流路の他端とを接続し、当該隣り合う2つの軸方向流路の他端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する複数の他端側の周方向接続部を有する他端側の周方向接続体とを備え、
    前記ステータは、外周から中心に向けて延びた複数のティースが環状に配置されたステータコアと、前記複数のティースそれぞれに巻回され、前記スロットに収容されたコイルと、前記複数のティースそれぞれとコイルの間に介在された絶縁部材と、前記スロットに収容された隣接するコイル間における前記スロットの開口を閉鎖するウェッジとを有し、
    前記軸方向流路はそれぞれ、前記スロットのそれぞれに収容された隣接するコイルと前記ウェッジで囲まれた空間であり、
    前記一端側の周方向接続体における複数の一端側の周方向接続部はそれぞれ、前記コイルにおける前記ティースの一端側から突出した部分を囲い、前記ティースの両側に位置する前記スロットと連通する空間を含む樹脂で構成され、
    前記他端側の周方向接続体における複数の他端側の周方向接続部はそれぞれ、前記コイルにおける前記ティースの他端側から突出した部分を囲い、前記ティースの両側に位置する前記スロットと連通する空間を含む樹脂で構成された、
    回転電機。
  14. それぞれが、スロットにコイルを収容してなるステータのスロットそれぞれの内部を、前記ステータの一端と他端との間を前記コイルと接触して冷媒が流れる流路とする複数の軸方向流路を有し、前記複数の軸方向流路は隣接する2つの軸方向流路を一つの軸方向単位流路とされ、
    前記ステータが、
    前記一端側に配置され、それぞれがそれぞれの前記軸方向単位流路における2つの軸方向流路の一端同士を接続し、前記軸方向単位流路における2つの軸方向流路の一端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する複数の一端側の周方向接続部を有する一端側の周方向接続体と、
    前記他端側に配置され、それぞれがそれぞれの隣接された2つの前記軸方向単位流路における一方の軸方向単位流路の軸方向流路の他端と、当該軸方向流路と隣り合う他方の前記軸方向単位流路の軸方向流路の他端とを接続し、当該隣り合う2つの軸方向流路の他端との間を冷媒が流れる周方向流路を形成する複数の他端側の周方向接続部を有する他端側の周方向接続体とを備え、
    前記ステータは、外周から中心に向けて延びた複数のティースが環状に配置されたステータコアと、前記複数のティースそれぞれに巻回され、前記スロットに収容されたコイルと、前記複数のティースそれぞれとコイルの間に介在された絶縁部材と、前記スロットに収容された隣接するコイル間における前記スロットの開口を閉鎖するウェッジとを有し、
    前記軸方向流路はそれぞれ、前記スロットのそれぞれに収容された隣接するコイルと前記ウェッジで囲まれた空間であり、
    前記絶縁部材が、両端開口の筒形状をなし、前記ティースの両側面に密着し、前記ティースの両端面を覆う両端面部と、前記ティースの側面と前記コイルとの間に前記軸方向流路と連通する冷媒路を形成する解放空間を有する両側面部を具備する回転電機。
  15. 前記絶縁部材が、両端開口の筒形状をなし、前記ティースの両側面に密着し、前記ティースの両端面を覆う両端面部と、前記ティースの側面と前記コイルとの間に前記軸方向流路と連通する冷媒路を形成する解放空間を有する両側面部を具備する請求項13に記載の回転電機。
  16. 前記ステータのスロットの全てに対して前記軸方向流路を有し、
    前記一端側の周方向接続体及び他端側の周方向接続体は前記軸方向流路全てに対応し、
    前記一端側の周方向接続体は、隣接するスロットにおける一方の前記軸方向流路に連通する供給孔と、他方の前記軸方向流路に連通する排出孔を有し、
    前記一端側の周方向接続体及び前記他端側の周方向接続体により、前記一方の軸方向流路が連通する前記供給孔から前記他方の軸方向流路が連通する前記排出孔まで全ての前記軸方向流路を連通させる一連の冷却機構となす請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の回転電機。
  17. 前記ステータのスロットの全てに対して前記軸方向流路を有し、
    前記一端側の周方向接続体及び他端側の周方向接続体は前記軸方向流路全てに対応し、
    前記一端側の周方向接続体は、一つの前記一端側の周方向接続部に連通する供給孔と、前記一つの一端側の周方向接続部と180度対象の位置に設けられた前記一端側の周方向接続部に連通する排出孔を有し、
    前記一端側の周方向接続体及び前記他端側の周方向接続体により、前記一つの一端側の周方向接続部が連通する前記供給孔から、180度対象の位置に設けられた前記一端側の周方向接続部に連通する前記排出孔まで全ての前記軸方向流路に対して2つの冷媒流路とする2つの一連の冷却機構となす請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の回転電機。
  18. 前記ステータのスロットの全てに対して前記軸方向流路を有し、前記全ての軸方向流路を複数のグルーブに分け、
    前記一端側の周方向接続体及び他端側の周方向接続体は前記軸方向流路全てに対応し、
    前記一端側の周方向接続体は、グルーブ毎に一つの軸方向流路に連通する供給孔と、一つの軸方向流路に連通する排出孔を有し、
    前記一端側の周方向接続体及び前記他端側の周方向接続体により、グルーブ毎に前記供給孔から前記排出孔までグループ内の前記軸方向流路を連通する冷媒流路とし、複数の独立した一連の冷却機構となす請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の回転電機。
  19. 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の回転電機における複数の軸方向流路と複数の周方向接続部が接続された一連の冷却機構に対して、前記一連の冷却機構における冷媒が供給される軸方向流路に冷媒を供給し、前記一連の冷却機構における冷媒が排出される軸方向流路から冷媒を排出させ、前記一連の冷却機構に冷媒を循環させる回転電機の冷却システムにおいて、
    冷却された冷媒を昇圧し、昇圧した冷媒を前記一連の冷却機構へ送り出すポンプと、前記一連の冷却機構から排出される冷媒を熱交換して冷却し、冷却された冷媒が前記ポンプに循環される熱交換器と、
    を備えた回転電機の冷却システム。
  20. 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の回転電機における複数の軸方向流路と複数の周方向接続部が接続された一連の冷却機構に対して、前記一連の冷却機構における冷媒が供給される軸方向流路に冷媒を供給し、前記一連の冷却機構における冷媒が排出される軸方向流路から冷媒を排出させ、前記一連の冷却機構に冷媒を循環させる回転電機の冷却システムにおいて、
    高圧・中温の液体冷媒を膨張させて低圧・低温の液体冷媒として前記一連の冷却機構へ送る膨張弁と、前記一連の冷却機構から排出される低圧・高温の気体冷媒を貯留するアキュムレータと、前記アキュムレータを介して前記一連の冷却機構から排出される低圧・高温の気体冷媒を吸引し、当該吸引した低圧・高温の気体冷媒を圧縮して高圧・高温の気体冷媒を吐出する圧縮機と、前記圧縮機から吐出された高圧・高温の気体冷媒を熱交換して前記高圧・中温の液体冷媒として前記膨張弁へ循環される熱交換器と、
    を備えた回転電機の冷却システム。
JP2022517717A 2021-01-20 2021-01-20 回転電機及び回転電機の冷却システム Active JP7150219B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/001745 WO2022157839A1 (ja) 2021-01-20 2021-01-20 回転電機及び回転電機の冷却システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2022157839A1 JPWO2022157839A1 (ja) 2022-07-28
JP7150219B1 true JP7150219B1 (ja) 2022-10-07
JPWO2022157839A5 JPWO2022157839A5 (ja) 2022-12-23

Family

ID=82549626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022517717A Active JP7150219B1 (ja) 2021-01-20 2021-01-20 回転電機及び回転電機の冷却システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7150219B1 (ja)
WO (1) WO2022157839A1 (ja)

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5093204U (ja) * 1973-12-27 1975-08-06
JPS55162841A (en) * 1979-06-05 1980-12-18 Toshiba Corp Rotary electric machine
JPS5731387B2 (ja) * 1975-12-05 1982-07-05
JP2001077571A (ja) * 1999-09-01 2001-03-23 Yaskawa Electric Corp 冷却装置
JP2002186205A (ja) * 2000-12-14 2002-06-28 Nissan Motor Co Ltd 回転電機
JP2003164088A (ja) * 2001-11-28 2003-06-06 Nissan Motor Co Ltd 電動機の固定子構造
JP2004129396A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Nissan Motor Co Ltd 複軸多層モータのステータ構造
JP2008011641A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Toshiba Corp 回転電機
JP2010166717A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Nissan Motor Co Ltd 多層モータの冷却構造
JP2011241750A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Mitsubishi Electric Corp 密閉型圧縮機
US20120080964A1 (en) * 2010-10-04 2012-04-05 Bradfield Michael D Coolant Channels for Electric Machine Stator
WO2012101813A1 (ja) * 2011-01-28 2012-08-02 トヨタ自動車株式会社 モータの冷却装置
US8405262B1 (en) * 2011-11-30 2013-03-26 Kollmorgen Corporation Cooling of electric motor with coolant pipe and conduction plates or cups
US20160118857A1 (en) * 2014-10-28 2016-04-28 Hyundai Motor Company Cooling unit of drive motor
US20160118862A1 (en) * 2014-10-28 2016-04-28 Ingersoll-Rand Company Cooling system for electric rotor machine
CN106026449A (zh) * 2016-05-18 2016-10-12 中车株洲电机有限公司 外转子电机冷却装置
JP2020162338A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機
JP2020167764A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 日立金属株式会社 可動コイル型ボイスコイルモータ
JP2020171072A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 マツダ株式会社 回転電機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6805093B2 (ja) * 2017-02-13 2020-12-23 株式会社三井ハイテック 固定子積層鉄心の製造方法及び固定子積層鉄心

Patent Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5093204U (ja) * 1973-12-27 1975-08-06
JPS5731387B2 (ja) * 1975-12-05 1982-07-05
JPS55162841A (en) * 1979-06-05 1980-12-18 Toshiba Corp Rotary electric machine
JP2001077571A (ja) * 1999-09-01 2001-03-23 Yaskawa Electric Corp 冷却装置
JP2002186205A (ja) * 2000-12-14 2002-06-28 Nissan Motor Co Ltd 回転電機
JP2003164088A (ja) * 2001-11-28 2003-06-06 Nissan Motor Co Ltd 電動機の固定子構造
JP2004129396A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Nissan Motor Co Ltd 複軸多層モータのステータ構造
JP2008011641A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Toshiba Corp 回転電機
JP2010166717A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Nissan Motor Co Ltd 多層モータの冷却構造
JP2011241750A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Mitsubishi Electric Corp 密閉型圧縮機
US20120080964A1 (en) * 2010-10-04 2012-04-05 Bradfield Michael D Coolant Channels for Electric Machine Stator
WO2012101813A1 (ja) * 2011-01-28 2012-08-02 トヨタ自動車株式会社 モータの冷却装置
US8405262B1 (en) * 2011-11-30 2013-03-26 Kollmorgen Corporation Cooling of electric motor with coolant pipe and conduction plates or cups
US20160118857A1 (en) * 2014-10-28 2016-04-28 Hyundai Motor Company Cooling unit of drive motor
US20160118862A1 (en) * 2014-10-28 2016-04-28 Ingersoll-Rand Company Cooling system for electric rotor machine
CN106026449A (zh) * 2016-05-18 2016-10-12 中车株洲电机有限公司 外转子电机冷却装置
JP2020162338A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機
JP2020167764A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 日立金属株式会社 可動コイル型ボイスコイルモータ
JP2020171072A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 マツダ株式会社 回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2022157839A1 (ja) 2022-07-28
WO2022157839A1 (ja) 2022-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106104989B (zh) 机器冷却***
US20180337572A1 (en) Rotary electric machine
JP4066982B2 (ja) ディスク型回転電機のステータ冷却構造
US11355976B2 (en) Integral fluid cooling of electrical machine
US20130113311A1 (en) Internal cooling of magnetic core for electric machine
JP6003879B2 (ja) 熱磁気サイクル装置
CN115023565A (zh) 用于在至少部分电力驱动的车辆内处理流体的装置
JP2016506235A (ja) 軸方向モータのシュー冷却用間隙
JP6270213B2 (ja) 電動機
US9735630B2 (en) Cooling arrangement for an electrical machine
US10714989B2 (en) Claw pole type motor and home appliance including same
KR20200102253A (ko) 모터
US10903706B2 (en) Rotor of rotary electric machine
JP7150219B1 (ja) 回転電機及び回転電機の冷却システム
JP6402739B2 (ja) 回転電機
JP7276358B2 (ja) 回転電機及び回転電機の冷却構造
WO2020229399A1 (en) Stator for axial flux machine
JP2023086910A (ja) 回転電機及び回転電機の冷却構造
CN111247724A (zh) 具有包括部分细分通道的冷却装置的电机
KR20170086903A (ko) 모터 장치 및 그 고정자 코어
US12040668B2 (en) Stator for axial flux machine
JP6116365B2 (ja) 液冷モータ
KR20230012393A (ko) 전동기의 직접 슬롯 냉각 시스템
BR102022013122A2 (pt) Máquina elétrica de fluxo axial e processo de fabricação de máquina elétrica de fluxo axial
KR20230102312A (ko) 발열개선을 위한 회전자 및 이를 포함하는 모터

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220318

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220318

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7150219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150