JP2010166717A - 多層モータの冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】インナーロータ,ステータ,アウターロータをほぼ均一に良好に冷却可能な多層モータの冷却構造の提供を図る。
【解決手段】インナーギャップ5とアウターギャップ6には、インナー側冷媒導入経路Ca,アウター側冷媒導入経路Cbを介して冷媒が導入され、インナーロータ2,ステータ3,アウターロータ4が積極的に冷却される。このとき、熱伝達係数増加手段24により、アウターギャップ6に対してインナーギャップ5の熱伝達係数が増加されるため、インナーロータ2,ステータ3,アウターギャップ4がほぼ均一に冷却される。
【選択図】図1

Description

本発明は、多層モータの冷却構造に関する。
多層モータは、例えば特許文献1に示されているように、インナーロータとアウターロータが1つのステータを中間にして同心的に配設されていて、インナーロータとステータとが、アウターロータで内包された構造とされている。
特開2003−299329号公報 特開2003−158839号公報
多層モータは前述のように、主な発熱部位であるステータが、インナーロータとアウターロータとの間に挟まれた状態で囲まれているため熱がこもり易い傾向にある。
一方、モータの冷却構造としては、前記特許文献2に示されているように、ステータとロータ軸とにそれぞれ複数個の冷却孔を軸方向に設けて、これらの冷却孔にファンにより冷却風を導入させるようにした空冷モータが知られている。
しかし、多層モータはモータハウジング内で、前述のようにステータとインナーロータとがアウターロータで内包された構造であるため、この多層モータに前記空冷モータの冷却構造をそのまま適用することは不可能である。
そこで、本発明はインナーロータ,ステータ,およびアウターロータをほぼ均一に良好に冷却することができる多層モータの冷却構造を提供するものである。
本発明にあっては、インナーロータとアウターロータが1つのステータを中間にして同心的に配設され、かつ、前記インナーロータとステータが前記アウターロータで内包された多層モータにおいて、前記インナーロータとステータとの間に形成されたインナーギャップに冷媒を導入するインナー側冷媒導入経路と、前記アウターロータとステータとの間に形成されたアウターギャップに冷媒を導入するアウター側冷媒導入経路と、前記アウターギャップに対してインナーギャップの熱伝達係数を増加させる熱伝達係数増加手段と、を備えたことを主要な特徴としている。
前記インナーギャップとアウターギャップには、インナー側冷媒導入経路,アウター側冷媒導入経路を介して冷媒が導入され、これらのギャップに対面するインナーロータ,ステータ,およびアウターロータが積極的に冷却される。多層モータはインナーロータおよびステータがアウターロータで内包されているため、特にモータ中心側に熱がこもり易く、従って、前記アウターロータ側に較べてインナーロータ側の温度上昇が大きくなる傾向にある。しかし、前記熱伝達係数増加手段によって、アウターギャップに対してインナーギャップの熱伝達係数が増加されるため、インナーロータ,ステータ,およびアウターロータがほぼ均一に冷却される。
本発明によれば、インナーギャップおよびアウターギャップに導入される冷媒によって、インナーロータ,ステータ,およびアウターロータを積極的に冷却できることに加えて
、熱伝達係数増加手段によりアウターギャップに対してインナーギャップの熱伝達係数が増加されるため、前記インナーロータ,ステータ,およびアウターロータがほぼ均一に冷却されて冷却ムラが生じることがなく、多層モータの内部が良好に冷却されて出力の安定化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1は本発明の第1実施形態を示す断面図、図2はアウターロータの側面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図、図4は図1のB範囲部の拡大図、図5はインナーロータ周面を示す略示的斜視図である。
本実施形態における多層モータは、図1に示すように、モータハウジング1内に、その中心側からインナーロータ2と、ステータ3と、アウターロータ4と、がこの順に同心的に配設され、前記インナーロータ2とステータ3との間、およびアウターロータ4とステータ2との間に、インナーギャップ5、およびアウターギャップ6が形成されている。
前記ステータ3はその両側に支持ブラケット7を備え、複数本のボルト8により前記モータハウジング1の一方の側壁1aに締結固定されている。
前記インナーロータ2の回転軸9は、前記ステータ3の支持ブラケット7,7に軸受10を介して支持されていると共に、内端部がアウターロータ4の円筒状の回転軸11の端部内に軸受10を介して支持されている。
前記アウターロータ4は円筒状に形成されていて、一方の側壁4aが環状に形成され、この環状側壁4aと他方の側壁4bの中心部に突設した前記円筒状の回転軸10とが、前記モータハウジング1の側壁1a,1bに軸受12を介して支持されている。
これにより、前記インナーロータ2とステータ3とが、アウターロータ4によって内包され、前記ステータ3の両側部とアウターロータ4との間には一対の空間部13,14が形成されている。
前記モータハウジング1には、前記側壁1bに冷媒取入口20と、前記側壁1aに冷媒排出口21が設けられている。
一方、前記アウターロータ4には、前記側壁4bを貫通して前記空間部13と前記冷媒取入口20とを連絡する入口側連通口22と、前記側壁1aを貫通して前記空間部14と前記冷媒排出口21とを連絡する出口側連通口23が設けられている。
そして、前記冷媒取入口20および入口側連通口22と、前記冷媒排出口21および出口側連通口23との間に亘って、前記インナーギャップ5に冷媒としての冷却空気(外気)を導入するインナー側冷媒導入経路Caと、前記アウターギャップ6に同様の冷却空気を導入するアウター側冷媒導入経路Cbと、が設けられている。
前記空間部13に臨むステータ3のブラケット7には、該空間部13とインナーギャップ5とを連通する連通路15が設けられ、前記空間部14に臨むステータ3のブラケット7には、該空間部14とインナーギャップ5とを連通する連通路16が設けられている。
これにより、前記インナー側冷媒導入経路Caは、前記空間部13→連通路15→インナーギャップ5→連通路16→空間部14を辿る経路として構成される。
一方、前記アウター側冷媒導入経路Cbは、前記アウターギャップ6の両端が空間部13,14に開放しているため、空間部13→アウターギャップ6→空間部14を辿る経路として構成される。
従って、本実施形態では前記インナー側冷媒導入経路Caとアウター側冷媒導入経路Cbとが、前記入口側連通口22と出口側連通口23との間に並列に形成されている。
ここで、前記アウターロータ4の入口側連通口22は、図2,図3に示すように、外側(モータハウジング側壁1bに対面した側)の周縁部のうち、図2の矢印で示す回転方向に対して前向きとなるエッジ22aが所要の掬い角が得られるように厚み方向に傾斜して形成されて、冷媒取入口20から送給される冷却空気(外気)を空間部13に取りこみ易くされている。
このように、本発明にあっては、インナーギャップ5とアウターギャップ6とに、それぞれ冷媒を導入するインナー側冷媒導入経路Caと、アウター側冷媒導入経路Cbとが構成されることに加えて、前記アウターギャップCbに対してインナーギャップCaの熱伝達係数を増加させる熱伝達係数増加手段24が設けられている。
この熱伝達係数増加手段24は、本実施形態にあっては、前記アウターギャップCbの上流側端部に設けられて、該アウターギャップCbの冷媒流入量を減少させる流量調整手段、例えば、図4に示すようにラビリンス溝等の絞り部24Aが用いられている。
また、前記インナー側冷媒導入経路Caには、冷媒の強制送給手段25が設けられている。
この冷媒の強制送給手段25として、例えば、図5に示すように前記インナーロータ2の周面に、ロータ回転によりインナーギャップ5内の冷媒を下流側の連通路16側へ塁進させる巻き方向に螺旋溝25Aを設けて、これを強制送給手段25とすることができる。勿論、この螺旋溝25Aは、アウターギャップ6に臨むアウターロータ4の周面に設けるようにしてもよい。
以上の構成からなる第1実施形態の冷却構造にあっては、モータハウジング1の冷媒取入口20から冷媒としての冷却空気(外気)が該モータハウジング1内に送給されると、この冷却空気は図1の矢印で示すようにアウターロータ4の側壁4bに設けられた入口側連通口22を通って、一方の空間部13に流入する。
すると、この空間部13内で冷媒空気はインナー側冷媒導入経路Caと、アウター側冷媒導入経路Cbとに分流され、インナーギャップ5およびアウターギャップ6に導入された後、他方の空間部14内で合流し、アウターロータ4の側壁4aに設けられた出口側連通口23およびモータハウジング1の冷媒排出口21を通って外部へ排出される。
このように、前記インナーギャップ5およびアウターギャップ6に冷却空気が導入さることにより、発熱源であるステータ3は、その内,外周面から冷却され、インナーロータ2およびアウターロータ4の前記ステータ3に対面する周面が冷却される。
ここで、多層モータは前述のようにインナーロータ2およびステータ3がアウターロータ4で内包されているため、特にモータ中心側に熱がこもり易くなり、従って、アウターロータ4側に較べてインナーロータ2側の温度上昇が大きくなる傾向にある。
一方、本実施形態にあっては、前記インナーギャップ5およびアウターギャップ6への冷却空気の導入過程で、該アウターギャップ6では、その上流側端部に設けられた絞り部24Aにより冷媒導入量が減少されるため、アウターギャップ6に対してインナーギャップ5の熱伝達係数が増加される。
この結果、インナーロータ2,ステータ3,およびアウターロータ4がほぼ均一に冷却される。
このように本実施形態によれば、インナーギャップ5およびアウターギャップ6に導入される冷却空気によって、インナーロータ2,ステータ3,およびアウターロータ4を積極的に冷却できることに加えて、熱伝達係数増加手段24によりアウターギャップ6に対してインナーギャップ5の熱伝達係数が増加されるため、前記インナーロータ2,ステータ3,およびアウターロータ4がほぼ均一に冷却されて冷却ムラが生じることがなく、多層モータの内部が良好に冷却されて出力の安定化を図ることができる。
特に本実施形態にあっては、前記熱伝達係数増加手段24として、流量調整手段によりアウターギャップ6の冷媒導入量を減少させることによって、該アウターギャップ6の熱伝達係数を減少させ、相対的にインナーギャップ5の熱伝達係数を増加させるようにしているので、特殊な構造変更を伴うことがなく、しかも、この流量調整手段として、簡易な絞り部24Aを採用しているため、構造を簡単にすることができる。
また、前記インナー側冷媒導入経路Caとアウター側冷媒導入経路Cbとを、冷却空気の入口側連通口22と出口側連通口23との間に並列に形成しているので、インナーギャップ5およびアウターギャップ6の何れにも新気を供給できて、冷却効果を高めることができる。
更に、前記インナー側冷媒導入経路Caには、冷却空気の強制送給手段24が設けられているので、温度上昇の著しいインナーギャップ5への冷却空気の導入をより積極的に行って、熱伝達係数の増加効率を高めることができる。しかも、この強制送給手段24を、インナーロータ2の周面に設けた螺旋溝24Aで構成しているので、専用部品を必要とすることがなくコスト的に有利に得られると共に、小型化することができる。また、外部動力を必要としないのでシステムの高効率化を図ることができる。
図6は本発明の第2実施形態を示すもので、本実施形態にあっては前記インナーロータ2の回転軸9の外端部の軸中心に、冷媒としての冷却空気(外気)を取入れる冷媒取入口20Aが軸方向に形成されている。
この冷媒取入口20Aは、前記ロータ回転軸9の外端部側を支持する軸受10の近傍位置で、前記インナーギャップ5の一側端部に連通している。
本実施形態では、前記第1実施形態におけるモータハウジング1の冷媒取入口20、アウターロータ4の入口側連通口22、および前記空間部14とインナーギャップ5とを連通する連通路16は無い。
従って、本実施形態では、前記インナー側冷媒導入経路Caは、前記ロータ回転軸9の冷媒取入口20A→インナーギャップ5→空間部13を辿る経路として構成される。
また、前記アウター側冷媒導入経路Cbは、前記空間部13→アウターギャップ6→空間部14を辿る経路として構成され、前記インナー側冷媒導入経路Caと、このアウター側冷媒導入経路Cbとが、前記空間部13を中継部として前記冷媒取入口20Aとアウタ
ーロータ4の出口側連通口23との間に直列に構成されている。
また、熱伝達係数増加手段24としての絞り部24A、および冷媒の強制送給手段25としての螺旋溝25Aは、前記第1実施形態におけるアウターギャップ6の入口側端部、およびインナーロータ2の周面に設定される。
更に、本実施形態では、アウターロータ4の出口側連通口23が、該アウターロータ4の周壁4cに設けられている。
この第2実施形態の構成によれば、前記第1実施形態とほぼ同様の作用効果が得られるが、冷媒としての新気(外気)がインナーロータ2の回転軸9の中心部を通ってインナーギャップ5に導入されるため、該ロータ回転軸9も積極的に冷却できて、冷却効果を高めることができる。
また、インナーギャップ5で熱交換された冷却空気がアウターギャップ6に導入されるため、インナーギャップ5とアウターギャップ6との熱伝達係数の高低差をより設定し易くすることができる。
更に、インナー側冷媒導入経路Caとアウター側冷媒導入経路Cbとを直列に構成することで、流路構成を簡単にして流路抵抗を低減できることと、アウターロータ4の出口側連通口23がその周壁4cに設けられていて、冷却空気の排出がスムーズとなって流路抵抗を低減できることにより、冷却空気流量の確保が容易となり、多層モータの冷却性能を向上することができる。
図7は本発明の第3実施形態を示すもので、基本構造は前記第2実施形態と同様であるが、本実施形態にあっては、冷媒の強制送給手段25として、インナーロータ2の回転軸9に同軸固定された遠心式ファン25Bが用いられている。
この遠心式ファン25Bは、前記直列に構成されたインナー側冷媒導入経路Caとアウター側冷媒導入経路Cbとの中継部となる前記空間部13に、インナーギャップ5と該空間部13とを連通する連通路15に臨んで配置されている。
従って、この第3実施形態によれば、前記インナーロータ2の回転により、遠心式ファン25Bが回転してインナーギャップ5を介して冷却空気を強制的に吸引,導入するため、前記第2実施形態と同様の冷却効果を得ることができる。
また、この遠心式ファン25Bはロータ回転軸9に固定されていて外部動力を必要としないのでシステムの高効率化を図ることができ、しかも、前記空間部13のスペースを有効利用して配設されるため、多層モータの大型化を伴うこともない。
図8は本発明の第4実施形態を示している。
本実施形態にあっては、インナー側冷媒導入経路Caとアウター側冷媒導入経路Cbとを、アウターロータ4に設けられた入口側連通口22と出口側連通口23との間に並列に形成されている点は前記第1実施形態と同様であるが、本実施形態では入口側連通口22と出口側連通口23とを第1実施形態とは逆の位置関係に設定している。
即ち、本実施形態ではモータハウジング1の冷媒取入口20が側壁1aに設定され、該側壁1aに隣接したアウターロータ4の環状の側壁4aに、前記冷媒取入口20と空間部14とを連絡する入口側連通口22が設けられている。
また、冷媒の強制送給手段25として、前記第3実施形態と同様の遠心式ファン25Bが採用されているが、該遠心式ファン25Bは空間部13内においてインナーギャップ5とアウターギャップ6の各端部間に跨る大径のものが用いられている。
そして、アウターロータ4の出口側連通口23およびモータハウジング1の冷媒排出口21は、アウターロータ4,モータハウジング1の各周壁4c,1cに、前記遠心式ファン25Bの遠心送気方向に整合して設けられている。
前記アウター側冷媒導入経路Cbは、前記入口側連通口22と出口側連通口23との間で、空間部14→アウターギャップ6→空間部13を辿る経路として構成され、熱伝達係数増加手段24としての絞り部24Aは前記第1実施形態と同一位置、即ち、本実施形態ではアウターギャップ6の下流側端部に配設されている。
一方、前記ステータ3には、前記絞り部24Aの上流側で前記アウターギャップ6とインナーギャップ5とを連通する貫通孔26が設けられている。
これにより、前記インナー側冷媒導入経路Caが、前記貫通孔26を介して前記アウター側冷媒導入経路Cbと並列に構成される。即ち、該インナー側冷媒導入経路Caは、空間部14→アウターギャップ6の上流側→貫通孔26→空間部13を辿る経路として構成される。
この第4実施形態では、遠心式ファン25Bの回転によりアウターギャップ6,インナーギャップ5に新気(外気)が吸引,導入されるため、前記第1実施形態と同様の冷却効果が得られるが、特に、本実施形態ではステータ3の貫通孔26を通して新気が導入されるため、該ステータ3をより積極的に冷却できる利点がある。
また、出口側連通口23および冷媒排出口21は、共に遠心式ファン25Bの遠心送気方向に整合してアウターロータ4,モータハウジング1の各周壁4c,1cに設定されているため、排気がスムーズに行われて流路抵抗を低減でき、冷却効果を高めることができる。
図9は本発明の第5実施形態を示すもので、基本構造は前記第4実施形態と同様である。
本実施形態では、前記インナーロータ2とアウターロータ4とがワンウェイクラッチ27で接続され、前記遠心式ファン25Bがこのワンウェイクラッチ27に接続されている。
従って、本実施形態によれば、前記第4実施形態と同様の冷却効果が得られるが、特に本実施形態では前記ワンウェイクラッチ27によって、複合電流により回転されるインナーロータ2,アウターロータ4の何れか高回転側のロータ回転に合わせて遠心式ファン25Bが回転されるので、より一層冷却空気の導入量を増大できて、冷却効果を高めることができる。
また、インナーロータ2またはアウターロータ4の単独駆動であっても、遠心式ファン25Bを回転できて、冷却空気の積極的な導入を確保することができる。
なお、前記第1〜第5実施形態では、何れもモータ内蔵型の強制送給手段25を付設した例を開示したが、勿論、この冷媒の強制送給手段25は外部設置タイプのものであって
もよい。
図10は本発明の第6実施形態を示すもので、本実施形態にあっては前記インナーロータ2の回転軸9の軸心に、冷媒取入口28と冷媒排出口29とを設け、これらを前記インナーギャップ5と接続し、前記冷媒取入口28から冷媒として冷却油を送給するようにしたものである。
このようにインナーギャップ5のみに冷却油を導入した場合でも、アウターギャップ6に対してインナーギャップ5の熱伝達係数を高めて、モータ内部を全体的にほぼ均一に冷却することも可能である。
本発明の第1実施形態を示す断面図。 アウターロータの側面図。 図2のA−A線に沿う断面図。 図1のB範囲部の拡大図。 インナーロータの略示的斜視図。 本発明の第2実施形態を示す断面図。 本発明の第3実施形態を示す断面図。 本発明の第4実施形態を示す断面図。 本発明の第5実施形態を示す断面図。 本発明の第6実施形態を示す断面図。
1…モータハウジング
2…インナーロータ
3…ステータ
4…アウターロータ
5…インナーギャップ
6…アウターギャップ
9…インナーロータの回転軸
13,14…空間部
20,20A…冷媒取入口
21…冷媒排出口
22…入口側連通口
23…出口側連通口
Ca…インナー側冷媒導入経路
Cb…アウター側冷媒導入経路
24…熱伝達係数増加手段
24A…絞り部(流量調整手段)
25…冷媒の強制送給手段
25A…螺旋溝
25B…遠心式ファン
26…貫通孔
27…ワンウェイクラッチ

Claims (11)

  1. インナーロータとアウターローラが1つのステータを中間にして同心的に配設され、かつ、前記インナーロータとステータが前記アウターロータで内包された多層モータにおいて、
    前記インナーロータとステータとの間に形成されたインナーギャップに冷媒を導入するインナー側冷媒導入経路と、
    前記アウターロータとステータとの間に形成されたアウターギャップに冷媒を導入するアウター側冷媒導入経路と、
    前記アウターギャップに対してインナーギャップの熱伝達係数を増加させる熱伝達係数増加手段と、を備えたことを特徴とする多層モータの冷却構造。
  2. 前記熱伝達係数増加手段が、インナーギャップの冷媒導入量に対してアウターギャップの冷媒導入量を減少させる流量調整手段であることを特徴とする請求項1に記載の多層モータの冷却構造。
  3. 前記流量調整手段が、アウターギャップの上流側または下流側に設けられた絞り部であることを特徴とする請求項2に記載の多層モータの冷却構造。
  4. モータハウジングに冷媒取入口と冷媒排出口とが設けられ、
    前記アウターロータには、前記ステータの両側と該アウターロータとの間に形成された一対の空間部の一方と前記冷媒取入口とを連絡する入口側連通口と、前記空間部の他方と前記冷媒排出口とを連絡する出口側連通口と、が設けられ、
    前記インナー側冷媒導入経路とアウター側冷媒導入経路とが、前記入口側連通口と出口側連通口との間に並列に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の多層モータの冷却構造。
  5. 前記ステータには、前記絞り部の上流側で、前記アウターギャップとインナーギャップとを連通する貫通孔が形成され、前記インナー側冷媒導入経路とアウター側冷媒導入経路とが、該貫通孔を介して並列に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の多層モータの冷却構造。
  6. 前記インナーロータの回転軸に前記インナーギャップに連通する冷媒取入口が設けられている一方、モータハウジングに冷媒排出口が設けられ、
    前記アウターロータには、前記ステータの両側と該アウターロータとの間に形成された一対の空間部の一方と前記冷媒排出口とを連絡する出口側連通口が設けられ、
    前記インナー側冷媒導入経路とアウター側冷媒導入経路とが、前記空間部の他方を中継部として前記冷媒取入口と出口側連通口との間に直列に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の多層モータの冷却構造。
  7. 前記インナー側冷媒導入経路および/またはアウター側冷媒導入経路には、冷媒の強制送給手段が設けられていることを特徴とする請求項4〜6の何れか1つに記載の多層モータの冷却構造。
  8. 前記冷媒の強制送給手段が、インナーロータの周面および/またはアウターロータの周面に設けられた螺旋溝であることを特徴とする請求項7に記載の多層モータの冷却構造。
  9. 前記冷媒の強制送給手段が、前記一対の空間部の何れか一方に配置されて、前記インナーロータの回転軸に設けられた遠心式ファンであることを特徴とする請求項7に記載の多層モータの冷却構造。
  10. 前記インナーロータとアウターロータがワンウェイクラッチで接続され、前記冷媒の強制送給手段が、前記一対の空間部の何れか一方に配置されて、前記ワンウェイクラッチに接続された遠心式ファンであることを特徴とする請求項7に記載の多層モータの冷却構造。
  11. 前記出口側連通口が、アウターロータの周面に形成されていることを特徴とする請求項4〜10の何れか1つに記載の多層モータの冷却構造。
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