JP7131703B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤに関する。
一般に、タイヤの接地形状を適切にすることによって、良好な操縦安定性能が得られる。特許文献1には、トレッド部全体の基準輪郭線に対して、陸部をタイヤ径方向外側に突出させることによって、接地形状を改善する技術が開示されている。
特許第5387707号公報
特許文献1に記載のタイヤは、タイヤ径方向外側に陸部が突出している。しかしながら、突出量は大きくないため、接地形状を大きく改善することはできず、ドライ操縦安定性能とウエット操縦安定性能とを両立させる観点からは改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的はドライ操縦安定性能とウエット操縦安定性能とを両立させることができるタイヤを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のある態様によるタイヤは、トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝と、前記複数の周方向主溝によって区画された複数の陸部とを備え、前記複数の陸部は、タイヤ赤道面に最も近いセンター陸部と、前記タイヤ赤道面を基準とするタイヤ幅方向の両側の接地端のうちの一方の接地端を含む第1ショルダー陸部と、前記第1ショルダー陸部と前記センター陸部との間の第1ミドル陸部と、を含み、タイヤ子午断面視において、前記第1ショルダー陸部に位置する接地端と、前記センター陸部のタイヤ幅方向の長さの中点と、前記第1ミドル陸部のタイヤ幅方向の長さの中点とを単一の円弧で繋いだ線を第1仮想プロファイルとしたとき、前記センター陸部の前記第1ミドル陸部側の端部は、前記第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、前記第1ミドル陸部の前記センター陸部側の端部は、前記第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、前記センター陸部の前記第1ミドル陸部側の前記端部の凹み量は、前記第1ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部の凹み量より大きく、タイヤ子午断面視において、前記センター陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝の前記センター陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と前記第1仮想プロファイルとの各交点間の距離をWcとしたとき、前記センター陸部の前記第1ミドル陸部側の前記端部から0.03Wcの距離より内側に、前記センター陸部の接地端が位置するタイヤである。
また、タイヤ子午断面視において、前記第1ミドル陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝の前記第1ミドル陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と前記第1仮想プロファイルとの各交点間の距離をWaとしたとき、前記第1ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部から0.03Waの距離より内側に、前記第1ミドル陸部の接地端が位置することが好ましい。
前記センター陸部の前記第1ミドル陸部側の前記端部の凹み量と、前記第1ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部の凹み量との差は、0.1mm以上0.8mm以下であることが好ましい。
前記センター陸部の車幅方向内側の端部に隣接する前記周方向主溝の溝幅は、前記第1ショルダー陸部に隣接する周方向主溝の溝幅以上であることが好ましい。
前記センター陸部のタイヤ幅方向の長さは、前記第1ミドル陸部のタイヤ幅方向の長さの105%以上120%以下であることが好ましい。
前記第1ショルダー陸部の車幅方向内側の端部が、前記第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、前記センター陸部の車幅方向外側の前記端部の凹み量は、前記第1ショルダー陸部の車幅方向内側の前記端部の凹み量より大きいことが好ましい。
前記第1ミドル陸部の前記第1ショルダー陸部側の端部が、前記第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、前記第1ミドル陸部の前記第1ショルダー陸部側の前記端部の凹み量は、前記第1ショルダー陸部の前記第1ミドル陸部側の前記端部の凹み量以上であることが好ましい。
前記第1ショルダー陸部は、タイヤ幅方向に延在するラグ溝を備え、前記ラグ溝は、溝深さ方向および溝幅方向に面取りを有し、前記溝幅方向の面取り長さは、前記溝深さ方向の面取り長さより大きいことが好ましい。
前記タイヤ赤道面を基準とするタイヤ幅方向の両側の接地端のうちの他方の接地端を含む第2ショルダー陸部と、前記第2ショルダー陸部と前記センター陸部との間の第2ミドル陸部と、をさらに含み、タイヤ子午断面視において、前記第2ショルダー陸部に位置する接地端と、前記センター陸部のタイヤ幅方向の長さの中点と、前記第2ミドル陸部のタイヤ幅方向の長さの中点とを単一の円弧で繋いだ線を第2仮想プロファイルとしたとき、前記センター陸部の第2ミドル陸部側の端部は、前記第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、前記第2ミドル陸部の前記センター陸部側の端部は、前記第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、前記センター陸部の前記第2ミドル陸部側の前記端部の凹み量は、前記第2ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部の凹み量より大きく、タイヤ子午断面視において、前記センター陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝の前記センター陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と前記第2仮想プロファイルとの各交点間の距離をWc’としたとき、前記センター陸部の前記第2ミドル陸部側の前記端部から0.03Wc’の距離より内側に、前記センター陸部の接地端が位置することが好ましい。
タイヤ子午断面視において、前記第2ミドル陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝の前記第2ミドル陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と前記第2仮想プロファイルとの各交点間の距離をWbとしたとき、前記第2ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部から0.03Wbの距離より内側に、前記第2ミドル陸部の接地端が位置することが好ましい。
前記センター陸部の前記第2ミドル陸部側の前記端部の凹み量と、前記第2ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部の凹み量との差は、0.1mm以上0.8mm以下であることが好ましい。
前記センター陸部の車幅方向外側の端部に隣接する前記周方向主溝の溝幅は、前記第2ショルダー陸部に隣接する周方向主溝の溝幅以上であることが好ましい。
前記センター陸部のタイヤ幅方向の長さは、前記第2ミドル陸部のタイヤ幅方向の長さの105%以上120%以下であることが好ましい。
前記第2ショルダー陸部の車幅方向外側の端部が、前記第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、前記センター陸部の車幅方向内側の前記端部の凹み量は、前記第2ショルダー陸部の車幅方向外側の前記端部の凹み量より大きいことが好ましい。
前記第2ミドル陸部の前記第2ショルダー陸部側の端部が、前記第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、前記第2ミドル陸部の前記第2ショルダー陸部側の前記端部の凹み量は、前記第2ショルダー陸部の前記第2ミドル陸部側の前記端部の凹み量以上であることが好ましい。
前記第2ショルダー陸部は、タイヤ幅方向に延在するラグ溝を備え、前記ラグ溝は、溝深さ方向および溝幅方向に面取りを有し、前記溝幅方向の面取り長さは、前記溝深さ方向の面取り長さより大きいことが好ましい。
前記トレッド部を構成するゴムの20℃での硬度が65以上であることが好ましい。
本発明にかかるタイヤは、ドライ操縦安定性能とウエット操縦安定性能とを両立させることができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかるタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。 図2は、図1に記載したタイヤのトレッド面の例を示す平面図である。 図3は、陸部の中点を説明する図である。 図4は、他の陸部の中点を説明する図である。 図5は、陸部の端部の凹みを説明する図である。 図6は、陸部の端部の凹みを説明する図である。 図7は、陸部の端部の凹みを説明する図である。 図8は、陸部の端部の凹みを説明する図である。 図9は、センター陸部、ミドル陸部およびショルダー陸部を拡大して示す子午断面図である。 図10は、ショルダー陸部のラグ溝の断面の例を示す図である。 図11は、ショルダー陸部のラグ溝の断面の例を示す図である。 図12は、本実施形態によるタイヤの接地形状の例を示す図である。 図13は、比較例によるタイヤの接地形状の例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の各実施形態の説明において、他の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。各実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の省略、置換又は変更を行うことができる。
[タイヤ]
図1は、本発明の実施の形態にかかるタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。図1は、タイヤ径方向の片側領域の断面図を示している。図2は、図1に記載したタイヤ1のトレッド面の例を示す平面図である。なお、図1および図2は、タイヤの一例として、乗用車用ラジアルタイヤを示している。
図1において、タイヤ子午線方向の断面は、タイヤ1の回転軸(図示省略)を含む平面でタイヤ1を切断したときの断面として定義される。また、タイヤ赤道面CLは、JATMA(Japan Automobile Tire Manufacturers Association)に規定されたタイヤ断面幅の測定点の中点を通りタイヤ回転軸に垂直な平面として定義される。タイヤ赤道面CLは、空気入りタイヤ1の回転軸に直交するとともに、タイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面である。
以下の説明において、タイヤ径方向とは、タイヤ1の回転軸(図示省略)と直交する方向をいう。さらに、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、回転軸と平行な方向をいう。さらに、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。
また、車幅方向外側および車幅方向内側が、タイヤを車両に装着したときの車幅方向に対する向きとして定義される。また、タイヤ赤道面CLを境界とする左右の領域が、車幅方向外側領域および車幅方向内側領域としてそれぞれ定義される。また、タイヤが、車両に対するタイヤ装着方向を示す装着方向表示部(図示省略)を備える。装着方向表示部は、例えば、タイヤのサイドウォール部に付されたマークや凹凸によって構成される。例えば、ECER30(欧州経済委員会規則第30条)が、車両装着状態にて車幅方向外側となるサイドウォール部に車両装着方向の表示部を設けることを義務付けている。
図1において、点TOUTは、車幅方向外側の接地端である。点TINは、車幅方向内側の接地端である。接地端とは、タイヤ1を規定リムにリム組みし、かつ、規定内圧を充填すると共に規定荷重の70%をかけたとき、このタイヤ1のトレッド部2のトレッド面3が路面と接触する領域において、タイヤ幅方向の両最外端をいう。接地端は、タイヤ周方向に連続する。
なお、規定リムとは、JATMAに規定される「標準リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、規定荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。ただし、JATMAにおいて、乗用車用タイヤの場合には、規定内圧が空気圧180[kPa]であり、規定荷重が規定内圧での最大負荷能力の88[%]である。
トレッド面3には、複数の周方向主溝21、22、23および24が設けられている。周方向主溝21、22、23および24により、複数の陸部20C、20Ma、20Mb、20Saおよび20Sbが区画される。陸部20Cは、タイヤ赤道面CLに最も近いセンター陸部である。タイヤ赤道面CL上に周方向主溝が設けられている場合、その周方向主溝のタイヤ幅方向両側の陸部が、タイヤ赤道面CLに最も近い陸部、すなわちセンター陸部である。陸部20Saは、タイヤ赤道面CLを基準とするタイヤ幅方向の両側の接地端TOUT、TINのうちの一方の接地端TOUTを含む第1ショルダー陸部である。20Maは、第1ショルダー陸部20Saとセンター陸部20Cとの間の第1ミドル陸部である。陸部20Sbは、タイヤ赤道面CLを基準とするタイヤ幅方向の両側の接地端TOUT、TINのうちの他方の接地端TINを含む第2ショルダー陸部である。陸部20Mbは、第2ショルダー陸部20Sbとセンター陸部20Cとの間の第2ミドル陸部である。各陸部20C、20Ma、20Mb、20Saおよび20Sbは、タイヤ周方向に連続するリブ状の陸部であっても良いし、タイヤ幅方向に延在する溝によって分断されるブロック列を含む陸部であっても良い。
また、タイヤ1は、タイヤ回転軸を中心とする環状構造を有し、一対のビードコア11、11と、一対のビードフィラー12、12と、カーカス層13と、ベルト層14と、トレッドゴム15と、一対のサイドウォールゴム16、16と、一対のリムクッションゴム17、17とを備える(図1参照)。
一対のビードコア11、11は、スチールから成る1本あるいは複数本のビードワイヤを環状かつ多重に巻き廻して成り、ビード部10に埋設されて左右のビード部10のコアを構成する。一対のビードフィラー12、12は、一対のビードコア11、11のタイヤ径方向外側にそれぞれ配置されてビード部10を補強する。
カーカス層13は、1枚のカーカスプライから成る単層構造あるいは複数枚のカーカスプライを積層して成る多層構造を有し、左右のビードコア11、11間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。また、カーカス層13の両端部は、ビードコア11およびビードフィラー12を包み込むようにタイヤ幅方向外側に巻き返されて係止される。また、カーカス層13のカーカスプライは、スチールあるいは有機繊維材(例えば、アラミド、ナイロン、ポリエステル、レーヨンなど)から成る複数のカーカスコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、80[deg]以上100[deg]以下のコード角度を有する。コード角度は、タイヤ周方向に対するカーカスコードの長手方向の傾斜角として定義される。
図1の構成では、カーカス層13が単一のカーカスプライから成る単層構造を有し、その巻き返し部132が本体部131の外周面に沿って延在している。巻き返し部132の終端部は、ベルト層14と本体部131との間に挟まれている。
ベルト層14は、複数のベルトプライを積層して成り、カーカス層13の外周に掛け廻されて配置される。ベルト層14は、一対の交差ベルト141、142と、ベルトカバー143およびベルトエッジカバー144とを含む。本例では、ベルトカバー143が複数設けられている。
一対の交差ベルト141、142は、スチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で15[deg]以上55[deg]以下のコード角度を有する。また、一対の交差ベルト141、142は、相互に異符号のコード角度(タイヤ周方向に対するベルトコードの長手方向の傾斜角として定義される)を有し、ベルトコードの長手方向を相互に交差させて積層される(いわゆるクロスプライ構造)。また、一対の交差ベルト141、142は、カーカス層13のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。
ベルトカバー143およびベルトエッジカバー144は、スチールあるいは有機繊維材から成るベルトカバーコードをコートゴムで被覆して構成され、絶対値で0[deg]以上10[deg]以下のコード角度を有する。また、ベルトカバー143およびベルトエッジカバー144は、例えば、1本あるいは複数本のベルトカバーコードをコートゴムで被覆して成るストリップ材であり、このストリップ材を交差ベルト141、142の外周面に対してタイヤ周方向に複数回かつ螺旋状に巻き付けて構成される。また、ベルトカバー143が交差ベルト141、142の全域を覆って配置され、一対のベルトエッジカバー144、144が交差ベルト141、142の左右のエッジ部をタイヤ径方向外側から覆って配置される。
トレッドゴム15は、カーカス層13およびベルト層14のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのトレッド部2を構成する。トレッド部2のタイヤ幅方向の両端にはショルダー部8が位置している。
一対のサイドウォールゴム16、16は、カーカス層13のタイヤ幅方向外側にそれぞれ配置されて左右のサイドウォール部30を構成する。例えば、図1の構成では、サイドウォールゴム16のタイヤ径方向外側の端部が、トレッドゴム15の下層に配置されてベルト層14とカーカス層13との間に挟み込まれている。しかし、これに限らず、サイドウォールゴム16のタイヤ径方向外側の端部が、トレッドゴム15の外層に配置されてバットレス部に露出しても良い(図示省略)。バットレス部は、トレッド部2のプロファイルと、サイドウォール部30のプロファイルとの接続部の非接地領域である。
一対のリムクッションゴム17、17は、左右のビードコア11、11およびカーカス層13の巻き返し部132のタイヤ径方向内側からタイヤ幅方向外側に延在して、ビード部10のリム嵌合面を構成する。リム嵌合面は、図示しないリムフランジに対するビード部10の接触面である。
インナーライナ18は、タイヤ内腔面に配置されてカーカス層13を覆う空気透過防止層であり、カーカス層13の露出による酸化を抑制し、また、タイヤに充填された空気の洩れを防止する。また、インナーライナ18は、例えば、ブチルゴムを主成分とするゴム組成物、熱可塑性樹脂、熱可塑性樹脂中にエラストマー成分をブレンドした熱可塑性エラストマー組成物などから構成される。
[トレッドパターン]
図2に示すように、タイヤ1は、タイヤ周方向に延在する複数の周方向主溝21、22、23および24と、これらの周方向主溝21、22、23および24に区画された複数の陸部20C、20Ma、20Mb、20Saおよび20Sbとをトレッド面に備える。
図2に示すように、タイヤ赤道面CLに最も近い陸部20Cがセンター陸部である。タイヤ赤道面CLに対し、車幅方向外側の接地端TOUTを含む陸部20Saが第1ショルダー陸部である。センター陸部20Cと第1ショルダー陸部20Saとの間の陸部が第1ミドル陸部20Maである。タイヤ赤道面CLに対し、車幅方向内側の接地端TINを含む陸部20Sbが第2ショルダー陸部である。センター陸部20Cと第2ショルダー陸部20Sbとの間の陸部が第2ミドル陸部20Mbである。
図2に示すように、各陸部は、ラグ溝を備えていてもよい。ラグ溝は、タイヤ幅方向に延在する横溝であり、タイヤ接地時に開口して溝として機能する。第1ショルダー陸部20Saは、ラグ溝L1を備えている。ラグ溝L1の一方の端部は、第1ショルダー陸部20Saにおいて終端している。ラグ溝L1の他方の端部は、接地端TOUTの車両幅方向外側まで延在している。第1ミドル陸部20Maは、ラグ溝L2を備えている。ラグ溝L2の一方の端部は、周方向主溝21に開口している。ラグ溝L2の他方の端部は、周方向主溝22に開口している。センター陸部20Cは、ラグ溝L3を備えている。ラグ溝L3の一方の端部は、センター陸部20Cにおいて終端している。ラグ溝L3の他方の端部は、周方向主溝22に開口している。第2ミドル陸部20Mbは、ラグ溝L4およびL5を備えている。ラグ溝L4およびL5の一方の端部は、第2ミドル陸部20Mbにおいて終端している。ラグ溝L4の他方の端部は、周方向主溝23に開口している。ラグ溝L5の他方の端部は、周方向主溝24に開口している。第2ショルダー陸部20Sbは、ラグ溝L6を備えている。ラグ溝L6の一方の端部は、第2ショルダー陸部20Sbにおいて終端している。ラグ溝L6の他方の端部は、接地端TINの車両幅方向内側まで延在している。これらのラグ溝L1からL6を備えることにより、排水性能を確保することができる。
ここで、センター陸部20Cのタイヤ幅方向の端部に隣接する周方向主溝23の溝幅は、第1ショルダー陸部20Saに隣接する周方向主溝21の溝幅以上であることが好ましい。また、周方向主溝23の溝幅は、第2ショルダー陸部20Sbに隣接する周方向主溝24の溝幅以上である。タイヤ赤道面CL上に周方向主溝が設けられている場合、その周方向主溝の溝幅は、ショルダー陸部に隣接する周方向主溝の溝幅以上であることが好ましい。センター陸部20Cにおいて排出された水を受けとる周方向主溝の溝幅を他の周方向主溝の溝幅よりも広くすることにより、排水性能をより高めることができる。
周方向主溝21、22、23および24は、4.0[mm]以上24.6[mm]以下の溝幅を有し、5.5[mm]以上8.0[mm]以下の溝深さを有する。周方向主溝21、22、23および24は、ウエアインジケータが設けられている溝であってもよいし、ウエアインジケータが設けられていない細溝であってもよい。
溝幅は、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を充填した無負荷状態にて、溝開口部における対向する溝壁間の距離として測定される。切欠き部あるいは面取り部を溝開口部に有する構成では、溝幅方向かつ溝深さ方向に平行な断面視におけるトレッド踏面の延長線と溝壁の延長線との交点を測定点として、溝幅が測定される。
溝深さは、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を充填した無負荷状態にて、トレッド踏面から最大溝深さ位置までの距離として測定される。また、部分的な凹凸部やサイプを溝底に有する構成では、これらを除外して溝深さが測定される。
[トレッドゴム]
トレッド部2を構成するゴムの硬度は65以上であることが好ましい。トレッド部2を構成するゴムの硬度が上記より低いと、通常の荷重において非接地領域だった陸部の膨出部分が、高荷重において潰れてしまう。その場合、非接地領域が小さくなり、ウエット操縦安定性能およびドライ操縦安定性能を両立させる効果が小さくなるため、好ましくない。上記における硬度はJIS-A硬さであり、JIS K-6253に準拠して、Aタイプのデュロメータを用いて温度20℃の条件にて測定されるデュロメータ硬さである。
[仮想プロファイル]
図1に戻り、車幅方向外側の第1ショルダー陸部20Saに位置する接地端TOUTと、センター陸部20Cのタイヤ幅方向の長さの中点PCLと、第1ミドル陸部20Maのタイヤ幅方向の長さの中点POUTとの3点を単一の円弧で繋いだ線を第1仮想プロファイルPR1とする。第1仮想プロファイルPR1は、タイヤ赤道面CLから車幅方向外側の仮想プロファイルである。また、車幅方向内側の第2ショルダー陸部20Sbに位置する接地端TINと、センター陸部20Cのタイヤ幅方向の長さの中点PCLと、第2ミドル陸部20Mbのタイヤ幅方向の長さの中点PINとの3点を単一の円弧で繋いだ線を第2仮想プロファイルPR2とする。第2仮想プロファイルPR2は、タイヤ赤道面CLから車幅方向内側の仮想プロファイルである。
[陸部の中点]
ここで、陸部の中点は、以下のように定義される。図3は、陸部の中点を説明する図である。図3は、陸部の一例として、第2ミドル陸部20Mbの子午断面を示す。図3において、第2ミドル陸部20Mbの周方向主溝24側、すなわち車幅方向外側の端部をT1とする。また、第2ミドル陸部20Mbの周方向主溝23側、すなわち車幅方向内側の端部をT2とする。端部T1と端部T2との間の距離が第2ミドル陸部20Mbのタイヤ幅方向の長さLMである。長さLMの中点PMから第2ミドル陸部20Mbの踏面RMに向かう法線Hと踏面RMとの交点が、第2ミドル陸部20Mbの中点PINである。図1に示すセンター陸部20Cの中点PCL、第1ミドル陸部20Maの中点POUTについても、上記と同様に定義される。
なお、図3に示す例では、第2ミドル陸部20Mbの最大突出位置と中点PINとが一致している。しかしながら、上記のように定義される中点は、陸部の最大突出位置と一致するとは限らない。
ここで、陸部の端部に面取りや切欠き部が設けられている場合、以下のように中点が定義される。図4は、他の陸部の中点を説明する図である。図4は、他の第2ミドル陸部20Mb’の子午断面を示す。図4に示すように、第2ミドル陸部20Mb’の車幅方向内側の端部に面取りMが設けられている。このように面取りMを有する陸部の中点については、以下のように定義される。溝壁KMを延長した延長線KMSと、踏面RM’を延長した延長線RMSとの交点T3を仮想エッジとする。端部T1と交点T3との間の距離が第2ミドル陸部20Mb’のタイヤ幅方向の長さLM’である。長さLM’の中点PM’から第2ミドル陸部20Mb’の踏面RM’に向かう法線Hと踏面RM’との交点が、第2ミドル陸部20Mbの中点PIN’である。陸部の端部に切欠き部が設けられている場合についても、上記と同様に中点が定義される。
[陸部の端部の凹み]
図5から図8は、陸部の端部の凹みを説明する図である。図5は、陸部の一例として、第1ミドル陸部20Maの子午断面を示す。図5において、第1ミドル陸部20Maのタイヤ幅方向の端部は、第1仮想プロファイルPR1よりタイヤ径方向内側に凹んでいる。図5において、第1ミドル陸部20Maの車幅方向外側端部の、第1仮想プロファイルPR1からの凹み量(最大値)をMR1とする。また、第1ミドル陸部20Maの車幅方向内側端部の、第1仮想プロファイルPR1からの凹み量(最大値)をMR2とする。図5に示すように、子午断面視において、第1ミドル陸部20Maの両端部がタイヤ径方向内側に凹むことによって、第1ミドル陸部20Maが凸形状になっている。
図6に示すように、センター陸部20Cの車幅方向外側の端部についても上記と同様に、第1仮想プロファイルPR1よりタイヤ径方向内側に凹んでいる。センター陸部20Cの車幅方向外側端部の、第1仮想プロファイルPR1からの凹み量(最大値)をCR1とする。センター陸部20Cの車幅方向内側の端部についても上記と同様に、第2仮想プロファイルPR2よりタイヤ径方向内側に凹んでいる。センター陸部20Cの車幅方向内側端部の、第2仮想プロファイルPR2からの凹み量(最大値)をCR2とする。図6に示すように、子午断面視において、センター陸部20Cの両端部がタイヤ径方向内側に凹むことによって、センター陸部20Cが凸形状になっている。
図6に示すように、第2ミドル陸部20Mbの車幅方向外側の端部についても上記と同様に、第2仮想プロファイルPR2よりタイヤ径方向内側に凹んでいる。第2ミドル陸部20Mbの車幅方向外側端部の、第2仮想プロファイルPR2からの凹み量(最大値)をMR3とする。第2ミドル陸部20Mbの車幅方向内側の端部についても上記と同様に、第2仮想プロファイルPR2よりタイヤ径方向内側に凹んでいる。第2ミドル陸部20Mbの車幅方向内側端部の、第2仮想プロファイルPR2からの凹み量(最大値)をMR4とする。図6に示すように、子午断面視において、第2ミドル陸部20Mbの両端部がタイヤ径方向内側に凹むことによって、第2ミドル陸部20Mbが凸形状になっている。
図6に示すように、ショルダー陸部20Saの車幅方向内側の端部についても上記と同様に、第1仮想プロファイルPR1よりタイヤ径方向内側に凹んでいる。ショルダー陸部20Saの車幅方向内側端部の、第1仮想プロファイルPR1からの凹み量(最大値)をSR1とする。子午断面視において、ショルダー陸部20Saの両端部がタイヤ径方向内側に凹むことによって、ショルダー陸部20Saが凸形状になる。
図6に示すように、ショルダー陸部20Sbの車幅方向外側の端部についても上記と同様に、第2仮想プロファイルPR2よりタイヤ径方向内側に凹んでいる。ショルダー陸部20Sbの車幅方向外側端部の、第2仮想プロファイルPR2からの凹み量(最大値)をSR2とする。子午断面視において、ショルダー陸部20Sbの両端部がタイヤ径方向内側に凹むことによって、ショルダー陸部20Sbが凸形状になる。
ここで、図6を参照すると、センター陸部20Cの車幅方向外側の端部の凹み量CR1は、第1ミドル陸部20Maの車幅方向内側の端部の凹み量MR2より大きい。また、センター陸部20Cの車幅方向内側の端部の凹み量CR2は、第2ミドル陸部20Mbの車幅方向外側の端部の凹み量MR3より大きい。このように、センター陸部20Cを大きく凹ませることにより、最も排水性が悪いセンター陸部の排水性を向上させることができる。接地圧を増加させてウエット操縦安定性能を高めることができるとともに、陸部の剛性は下がらないので、ドライ操縦安定性能は維持できる。別の対策として、ラグ溝の溝面積を増加して接地圧を上げることも考えられる。しかしながら、そのようにすると、陸部の剛性が低下してドライ操縦安定性能が悪化するため好ましくない。なお、第1ミドル陸部20Maの車幅方向外側端部(すなわちショルダー陸部20Sa側の端部)の凹み量MR1は、ショルダー陸部20Saの車幅方向内側端部(すなわち第1ミドル陸部20Ma側の端部)の凹み量SR1の同等以上であることが好ましい。また、第2ミドル陸部20Mbの車幅方向内側端部(すなわちショルダー陸部20Sb側の端部)の凹み量MR4は、ショルダー陸部20Sbの車幅方向外側端部(すなわち第2ミドル陸部20Mb側の端部)の凹み量SR2の同等以上であることが好ましい。
図5に戻り、第1ミドル陸部20Maのタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝21、22の第1ミドル陸部20Maの溝壁KM1、KM2をそれぞれ延長した延長線KMS1、KMS2と第1仮想プロファイルPR1との各交点をE1、E2とする。また、交点E1と交点E2との間のタイヤ幅方向の距離をWaとする。このとき、第1ミドル陸部20Maの両端部からそれぞれ0.03Waの距離より第1ミドル陸部20Maのタイヤ幅方向の内側に、第1ミドル陸部20Maの接地端が位置する。つまり、交点E1、交点E2からそれぞれ第1ミドル陸部20Maの中心に向かって、第1仮想プロファイルPR1に沿って0.03Waの距離だけ移動した点A1、点A2から第1仮想プロファイルPR1の法線方向に第1ミドル陸部20Maへ投影した点B1、点B2は接地しない。
図6を参照して説明した第2ミドル陸部20Mbのタイヤ幅方向の端部についても上記と同様である。すなわち、図7に示すように、第2ミドル陸部20Mbのタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝23、24の第2ミドル陸部20Mbの溝壁KM3、KM4をそれぞれ延長した延長線KMS3、KMS4と第2仮想プロファイルPR2との各交点をE3、E4とする。また、交点E3と交点E4との間のタイヤ幅方向の距離をWbとする。このとき、第2ミドル陸部20Mbの両端部からそれぞれ0.03Wbの距離より第2ミドル陸部20Mbのタイヤ幅方向の内側に、第2ミドル陸部20Mbの接地端が位置する。つまり、交点E3、交点E4からそれぞれ第2ミドル陸部20Mbの中心に向かって、第2仮想プロファイルPR2に沿って0.03Wbの距離だけ移動した点A3、点A4から第2仮想プロファイルPR2の法線方向に第2ミドル陸部20Mbへ投影した点B3、点B4は接地しない。
図6を参照して説明したセンター陸部20Cのタイヤ幅方向の端部についても上記と同様である。すなわち、図8に示すように、センター陸部20Cの車幅方向外側の端部に隣接する周方向主溝22のセンター陸部20C側の溝壁KMを延長した延長線KMSと第1仮想プロファイルPR1との交点をEとする。また、センター陸部20Cの車幅方向内側の端部に隣接する周方向主溝23のセンター陸部20C側の溝壁KM’を延長した延長線KMS’と第1仮想プロファイルPR1との交点をE’とする。そして、交点Eと交点E’との間のタイヤ幅方向の距離をWcとする。
このとき、センター陸部20Cの両端部からそれぞれ0.03Wcの距離よりセンター陸部20Cのタイヤ幅方向の内側に、センター陸部20Cの接地端が位置する。つまり、交点Eからセンター陸部20Cの中心に向かって、第1仮想プロファイルPR1に沿って0.03Wcの距離だけ移動した点Aから第1仮想プロファイルPR1の法線方向にセンター陸部20Cへ投影した点Bは接地しない。また、交点E’からセンター陸部20Cの中心に向かって、第1仮想プロファイルPR1に沿って0.03Wcの距離だけ移動した点A’から第1仮想プロファイルPR1の法線方向にセンター陸部20Cへ投影した点B’は接地しない。
なお、図8を参照して説明した例では、第1仮想プロファイルPR1と第2仮想プロファイルPR2とが同じであることを前提としている。第1仮想プロファイルPR1と第2仮想プロファイルPR2とが異なる場合、図8において、溝壁KM’を延長した延長線KMS’と第2仮想プロファイルPR2との交点が交点E’になる。
車幅方向内側について第2仮想プロファイルPR2を基準とする場合、図8において、センター陸部20Cの車幅方向内側の端部に隣接する周方向主溝23のセンター陸部20C側の溝壁KM’を延長した延長線KMS’と第2仮想プロファイルPR2との交点がE’になる。そして、交点Eと交点E’との間のタイヤ幅方向の距離をWc’とすると、交点E’からセンター陸部20Cの中心に向かって、第2仮想プロファイルPR2に沿って0.03Wc’の距離だけ移動した点A’から第2仮想プロファイルPR2の法線方向にセンター陸部20Cへ投影した点B’は接地しない。つまり、センター陸部20Cのミドル陸部側の端部から0.03Wc’の距離よりタイヤ幅方向の内側に、センター陸部20Cの接地端が位置する。すなわち、第2仮想プロファイルPR2を基準とする場合、図8において、「距離Wc」を「距離Wc’」と置き換え、「0.03Wc」を「0.03Wc’」に置き換えた状態になる。
なお、図6において、凹み量CR1と凹み量MR2との差は、0.1mm以上0.8mm以下であることが好ましい。凹み量CR2と凹み量MR3との差は、0.1mm以上0.8mm以下であることが好ましい。凹み量の差が小さすぎるとセンター陸部20Cの排水性能が低下するため、好ましくない。凹み量の差は、0.2mm以上0.8mm以下であることがより好ましい。凹み量の差がこの範囲であれば、排水性能をより高めることができる。凹み量の差が大きすぎるとセンター陸部20Cの接地圧が上がりすぎて接地圧が不均一になる。その場合、特にミクロで見たときの接地面積が大きい、乾燥路面での操舵時の横力を路面に効率よく伝えられずに、ドライ操縦安定性能の悪化が生じるため、好ましくない。
[陸部の幅]
図6において、センター陸部20Cの幅、すなわちタイヤ幅方向の幅をWcとする。第1ミドル陸部20Maの幅、すなわちタイヤ幅方向の幅をWaとする。第2ミドル陸部20Mbの幅、すなわちタイヤ幅方向の幅をWbとする。幅Wcは、上述した交点Eと交点E’との間のタイヤ幅方向の距離である。幅Waは、上述した交点E1と交点E2との間のタイヤ幅方向の距離である。幅Wbは、上述した交点E3と交点E4との間のタイヤ幅方向の距離である。
センター陸部20Cの幅Wcは、隣接する第1ミドル陸部20Ma、第2ミドル陸部20Mbの幅Wa、Wbの105%以上120%以下であることが好ましい。すなわち、幅Waに対する幅Wcの比Wc/Waが1.05以上1.20以下であることが好ましい。また、幅Wbに対する幅Wcの比Wc/Wbが1.05以上1.20以下であることが好ましい。接地長が長いセンター陸部20Cのタイヤ幅方向の長さを隣接する陸部よりも大きくすることにより、排水性能を維持しつつドライ操縦安定性能を確保できる。比Wc/Wa、比Wc/Wbが1.20を超えると、排水性能が低下するため、好ましくない。
[ラグ溝]
図9は、センター陸部20C、ミドル陸部20Maおよびショルダー陸部20Saを拡大して示す子午断面図である。図9に示すように、ショルダー陸部20Saには、ラグ溝L1が設けられている。ミドル陸部20Maには、ラグ溝L2が設けられている。センター陸部20Cには、ラグ溝L3が設けられている。これらのラグ溝L1、L2およびL3が設けられていることにより、排水性能が向上する。したがって、ウエット操縦安定性能をさらに高めることができる。
また、ラグ溝L1、L2およびL3の溝開口部に、面取りを備えていることが好ましい。特に、ショルダー陸部20Saのラグ溝L1は、排水性能に寄与する効果が大きい。このため、ラグ溝L1の溝開口部に、面取りを備えていることが好ましい。
図10および図11は、ショルダー陸部20Saのラグ溝の断面の例を示す図である。図10に示すように、ラグ溝L1aの開口部に、面取りM11、M12が設けられている。陸部20Saの踏面に対する、ラグ溝L1aの面取りM11、M12の角度θ1、θ2は、ともに45[deg]である。したがって、面取りM11、M12の溝深さ方向の長さMDと面取りM11、M12の溝幅方向の長さMWとが同じである。
また、図11に示すように、ラグ溝L1bの開口部に、面取りM13、M14が設けられている。ショルダー陸部20Saの踏面に対する、ラグ溝L1bの面取りM13、M14の角度θ3、θ4は、例えば、ともに27[deg]である。したがって、面取りM13、M14の溝深さ方向の長さMDよりも面取りM13、M14の溝幅方向の長さMWが大きい。このように、ラグ溝L1の面取りM13、M14について、溝深さ方向の長さMDよりも溝幅方向の長さMWを大きく設定することにより、排水性能を高めることができる。このため、ウエット操縦安定性能とドライ操縦安定性能とを両立させることができる。
[接地形状の例]
図12は、本実施形態によるタイヤの接地形状の例を示す図である。図12に示す各領域は、図2を参照して説明したトレッド部2に設けられている各陸部に対応する。図12において、領域40Cは図2中のセンター陸部20Cに対応する。領域40Maは第1ミドル陸部20Maに対応し、領域40Mbは第2ミドル陸部20Mbに対応する。領域40Saは第1ショルダー陸部20Saに対応し、領域40Sbは第2ショルダー陸部20Sbに対応する。上述したように、各陸部の端部において、第1仮想プロファイルPR1および第2仮想プロファイルPR2からの凹み量が適切に設定されているため、領域40Cのタイヤ周方向の長さが最も長く、ショルダー陸部に対応する領域40Sa、40Sbのタイヤ周方向の長さが比較的短い。したがって、各領域のバランスがよい。このため、周方向主溝に対応する部分の排水性能を高めることができる。
図13は、比較例によるタイヤの接地形状の例を示す図である。図13は、各陸部の端部において、第1仮想プロファイルPR1および第2仮想プロファイルPR2からの凹み量が適切に設定されていない場合の接地形状の例を示す。図13は、センター陸部に対応する領域50C、第1ミドル陸部に対応する領域50Ma、第2ミドル陸部に対応する領域50Mb、第1ショルダー陸部に対応する領域50Sa、第2ショルダー陸部に対応する領域50Sbを示す。
図13を参照すると、各領域のラグ溝に対応する部分の面積は、図12の場合に比べて狭い。このため、図13の場合は排水性能を向上させることが難しい。また、各領域のタイヤ周方向の長さを比較すると、センター陸部20Cに対応する領域50Cのタイヤ周方向の長さは、第2ミドル陸部20Mbに対応する領域50Mbのタイヤ周方向の長さより短い。また、第1ショルダー陸部に対応する領域50Saのタイヤ周方向の長さが比較的長い。このように、各領域のタイヤ周方向の長さのバランスが悪い。このため、ドライ操縦安定性能およびウエット操縦安定性能を向上させることが難しい。
[まとめ]
上述したように、周方向主溝両側のセンター陸部の端部とミドル陸部の端部とが仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、後者より前者の凹み量を大きくし、センター陸部のミドル陸部側の端部から0.03Wc(またはWc’)の範囲が接地しない構造を採用することによって、適切なタイヤの接地形状を得ることができる。これにより、ドライ操縦安定性能およびウエット操縦安定性能を向上させることができる。
ドライ操縦安定性能およびウエット操縦安定性能は、特に車幅方向外側において効果があるため、少なくとも車幅方向外側において、上記の構造を採用することによって、ドライ操縦安定性能およびウエット操縦安定性能を向上させることができる。さらに、車幅方向内側においても上記の構造を採用することによって、ドライ操縦安定性能およびウエット操縦安定性能を向上させることができる。
上記の構造は、排水性が必要となるセンター陸部の膨出を隣接する陸部の膨出よりも大きくし、加えてセンター陸部に隣接する周方向主溝の幅を比較的広くすることにより、陸部から周方向主溝へ効果的に水を排出できる。また、膨出量を大きくしたことで、センター陸部のタイヤ幅方向端部が接地しないので、実際の接地面積が小さくなり、接地圧が高まり、ウエット操縦安定性能の向上につながる。仮に、全ての陸部の膨出量を大きくした場合、ウエット操縦安定性能は高くなるものの、接地面積が小さすぎるためにドライ操縦安定性能の低下が生じる。上記の構造によれば、ドライ操縦安定性能およびウエット操縦安定性能を向上させることができる。
[実施例]
本実施例では、条件が異なる複数種類のタイヤについて、ドライ操縦安定性能およびウエット操縦安定性能に関する試験が行われた(表1から表6を参照)。これらの試験では、255/35ZR19(96Y)19×9Jの空気入りタイヤを、規定リムに組み付け、空気圧230kPaを充填した。車両は排気量3500ccのFRセダンとした。テストコースにてテストドライバーにより所定の路面および速度にてドライ操縦安定性能およびウエット操縦安定性能について官能評価を行った。この評価は、従来例のタイヤを基準(100)とした指数評価によって行われ、数値が大きいほど優れている。なお、評価の数値が「95」以上であれば、タイヤに必要な性能は確保されている。
実施例1から実施例31のタイヤは、トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝と、複数の周方向主溝によって区画された複数の陸部とを備え、車両外側領域において、タイヤ赤道面に最も近いセンター陸部と、タイヤ赤道面を基準とするタイヤ幅方向の両側の接地端のうちの一方の接地端を含む第1ショルダー陸部と、第1ショルダー陸部とセンター陸部との間の第1ミドル陸部とを含むタイヤである。そして、実施例1から実施例31のタイヤは、車両外側において、センター陸部の第1ミドル陸部側の端部は、第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、第1ミドル陸部のセンター陸部側の端部は、第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、センター陸部の第1ミドル陸部側の端部の凹み量は、第1ミドル陸部のセンター陸部側の端部の凹み量より大きく、タイヤ子午断面視において、センター陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝のセンター陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と第1仮想プロファイルとの各交点間の距離をWcとしたとき、センター陸部の第1ミドル陸部側の端部から0.03Wcの距離より内側に、センター陸部の接地端が位置するタイヤである。
また、実施例17から実施例31のタイヤは、車両内側において、センター陸部の第2ミドル陸部側の端部は、第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、第2ミドル陸部のセンター陸部側の端部は、第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、センター陸部の第2ミドル陸部側の端部の凹み量は、第2ミドル陸部のセンター陸部側の端部の凹み量より大きく、タイヤ子午断面視において、センター陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝のセンター陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と第2仮想プロファイルとの各交点間の距離をWc’としたとき、センター陸部の第2ミドル陸部側の端部から0.03Wc’の距離より内側に、センター陸部の接地端が位置するタイヤである。
従来例のタイヤは、仮想プロファイルからの凹み量が均一であるタイヤである。比較例1のタイヤは、センター陸部の第2ミドル陸部側の端部の凹み量が、第2ミドル陸部のセンター陸部側の端部の凹み量より小さいタイヤである。比較例3および比較例4のタイヤは、センター陸部の第2ミドル陸部側の端部の凹み量が、第2ミドル陸部のセンター陸部側の端部の凹み量と同じタイヤである。比較例2のタイヤは、センター陸部の第1ミドル陸部側の端部から0.03Wcの距離より外側に、センター陸部の接地端が位置するタイヤである。なお、表1中の凹み量が負の値(すなわちマイナスの数値)である場合は、突出している量を示す。
実施例1から実施例31のタイヤによると、少なくとも車両外側領域において、センター陸部の第1ミドル陸部側の端部は、第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、第1ミドル陸部のセンター陸部側の端部は、第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、センター陸部の第1ミドル陸部側の端部の凹み量は、第1ミドル陸部のセンター陸部側の端部の凹み量より大きく、タイヤ子午断面視において、センター陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝のセンター陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と第1仮想プロファイルとの各交点間の距離をWcとしたとき、センター陸部の第1ミドル陸部側の端部から0.03Wcの距離より内側に、センター陸部の接地端が位置する場合に、良好な結果が得られることがわかる。
さらに、実施例17から実施例31のタイヤによると、車両内側領域においても、センター陸部の第2ミドル陸部側の端部は、第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、第2ミドル陸部のセンター陸部側の端部は、第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、センター陸部の第2ミドル陸部側の端部の凹み量は、第2ミドル陸部のセンター陸部側の端部の凹み量より大きく、タイヤ子午断面視において、センター陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝のセンター陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と第2仮想プロファイルとの各交点間の距離をWc’としたとき、センター陸部の第2ミドル陸部側の端部から0.03Wc’の距離より内側に、センター陸部の接地端が位置する場合に、良好な結果が得られることがわかる。
Figure 0007131703000001
Figure 0007131703000002
Figure 0007131703000003
Figure 0007131703000004
Figure 0007131703000005
Figure 0007131703000006
1 タイヤ
2 トレッド部
3 トレッド面
8 ショルダー部
10 ビード部
11 ビードコア
12 ビードフィラー
13 カーカス層
14 ベルト層
15 トレッドゴム
16 サイドウォールゴム
17 リムクッションゴム
18 インナーライナ
20C センター陸部
20Ma 第1ミドル陸部
20Mb 第2ミドル陸部
20Sa 第1ショルダー陸部
20Sb 第2ショルダー陸部
21、22、23、24 周方向主溝
30 サイドウォール部
CL タイヤ赤道面
L1、L1a、L1b、L2、L3、L4、L5、L6 ラグ溝
PR1 第1仮想プロファイル
PR2 第2仮想プロファイル
IN、TOUT 接地端

Claims (17)

  1. トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝と、前記複数の周方向主溝によって区画された複数の陸部とを備え、
    前記複数の陸部は、
    タイヤ赤道面に最も近いセンター陸部と、
    前記タイヤ赤道面を基準とするタイヤ幅方向の両側の接地端のうちの一方の接地端を含む第1ショルダー陸部と、
    前記第1ショルダー陸部と前記センター陸部との間の第1ミドル陸部と、
    を含み、
    タイヤ子午断面視において、前記第1ショルダー陸部に位置する接地端と、前記センター陸部のタイヤ幅方向の長さの中点と、前記第1ミドル陸部のタイヤ幅方向の長さの中点とを単一の円弧で繋いだ線を第1仮想プロファイルとしたとき、
    前記センター陸部の前記第1ミドル陸部側の端部は、前記第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、
    前記第1ミドル陸部の前記センター陸部側の端部は、前記第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、
    前記センター陸部の前記第1ミドル陸部側の前記端部の凹み量は、前記第1ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部の凹み量より大きく、
    タイヤ子午断面視において、前記センター陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝の前記センター陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と前記第1仮想プロファイルとの各交点間の距離をWcとしたとき、前記センター陸部の前記第1ミドル陸部側の前記端部から0.03Wcの距離より内側に、前記センター陸部の接地端が位置する
    タイヤ。
  2. タイヤ子午断面視において、前記第1ミドル陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝の前記第1ミドル陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と前記第1仮想プロファイルとの各交点間の距離をWaとしたとき、前記第1ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部から0.03Waの距離より内側に、前記第1ミドル陸部の接地端が位置する請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記センター陸部の前記第1ミドル陸部側の前記端部の凹み量と、前記第1ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部の凹み量との差は、0.1mm以上0.8mm以下である請求項1または請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記センター陸部の車幅方向内側の端部に隣接する前記周方向主溝の溝幅は、前記第1ショルダー陸部に隣接する周方向主溝の溝幅以上である請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のタイヤ。
  5. 前記センター陸部のタイヤ幅方向の長さは、前記第1ミドル陸部のタイヤ幅方向の長さの105%以上120%以下である請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のタイヤ。
  6. 前記第1ショルダー陸部の車幅方向内側の端部が、前記第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、
    前記センター陸部の車幅方向外側の前記端部の凹み量は、前記第1ショルダー陸部の車幅方向内側の前記端部の凹み量より大きい請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のタイヤ。
  7. 前記第1ミドル陸部の前記第1ショルダー陸部側の端部が、前記第1仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、
    前記第1ミドル陸部の前記第1ショルダー陸部側の前記端部の凹み量は、前記第1ショルダー陸部の前記第1ミドル陸部側の前記端部の凹み量以上である請求項6に記載のタイヤ。
  8. 前記第1ショルダー陸部は、タイヤ幅方向に延在するラグ溝を備え、
    前記ラグ溝は、溝深さ方向および溝幅方向に面取りを有し、
    前記溝幅方向の面取り長さは、前記溝深さ方向の面取り長さより大きい請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のタイヤ。
  9. 前記タイヤ赤道面を基準とするタイヤ幅方向の両側の接地端のうちの他方の接地端を含む第2ショルダー陸部と、
    前記第2ショルダー陸部と前記センター陸部との間の第2ミドル陸部と、をさらに含み、
    タイヤ子午断面視において、前記第2ショルダー陸部に位置する接地端と、前記センター陸部のタイヤ幅方向の長さの中点と、前記第2ミドル陸部のタイヤ幅方向の長さの中点とを単一の円弧で繋いだ線を第2仮想プロファイルとしたとき、
    前記センター陸部の第2ミドル陸部側の端部は、前記第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、
    前記第2ミドル陸部の前記センター陸部側の端部は、前記第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、
    前記センター陸部の前記第2ミドル陸部側の前記端部の凹み量は、前記第2ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部の凹み量より大きく、
    タイヤ子午断面視において、前記センター陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝の前記センター陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と前記第2仮想プロファイルとの各交点間の距離をWc’としたとき、前記センター陸部の前記第2ミドル陸部側の前記端部から0.03Wc’の距離より内側に、前記センター陸部の接地端が位置する
    請求項1から請求項8のいずれか1つに記載のタイヤ。
  10. タイヤ子午断面視において、前記第2ミドル陸部のタイヤ幅方向の両端部にそれぞれ隣接する周方向主溝の前記第2ミドル陸部側の溝壁をそれぞれ延長した延長線と前記第2仮想プロファイルとの各交点間の距離をWbとしたとき、前記第2ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部から0.03Wbの距離より内側に、前記第2ミドル陸部の接地端が位置する請求項9に記載のタイヤ。
  11. 前記センター陸部の前記第2ミドル陸部側の前記端部の凹み量と、前記第2ミドル陸部の前記センター陸部側の前記端部の凹み量との差は、0.1mm以上0.8mm以下である請求項9または請求項10に記載のタイヤ。
  12. 前記センター陸部の車幅方向外側の端部に隣接する前記周方向主溝の溝幅は、前記第2ショルダー陸部に隣接する周方向主溝の溝幅以上である請求項9から請求項11のいずれか1つに記載のタイヤ。
  13. 前記センター陸部のタイヤ幅方向の長さは、前記第2ミドル陸部のタイヤ幅方向の長さの105%以上120%以下である請求項9から請求項12のいずれか1つに記載のタイヤ。
  14. 前記第2ショルダー陸部の車幅方向外側の端部が、前記第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、
    前記センター陸部の車幅方向内側の前記端部の凹み量は、前記第2ショルダー陸部の車幅方向外側の前記端部の凹み量より大きい請求項9から請求項11のいずれか1つに記載のタイヤ。
  15. 前記第2ミドル陸部の前記第2ショルダー陸部側の端部が、前記第2仮想プロファイルよりタイヤ径方向内側に凹んでおり、
    前記第2ミドル陸部の前記第2ショルダー陸部側の前記端部の凹み量は、前記第2ショルダー陸部の前記第2ミドル陸部側の前記端部の凹み量以上である請求項14に記載のタイヤ。
  16. 前記第2ショルダー陸部は、タイヤ幅方向に延在するラグ溝を備え、
    前記ラグ溝は、溝深さ方向および溝幅方向に面取りを有し、
    前記溝幅方向の面取り長さは、前記溝深さ方向の面取り長さより大きい請求項9から請求項15のいずれか1つに記載のタイヤ。
  17. 前記トレッド部を構成するゴムの20℃での硬度が65以上である請求項1から請求項16のいずれか1つに記載のタイヤ。
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