JP7096178B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に関する。
近年の環境意識の高まりなどから建設機械の省エネルギー化が求められている。油圧ショベルやホイールローダ等の建設機械においては機械を駆動させるための油圧システムの省エネルギー化が重要であり、様々なシステムがこれまでに提案されている。
油圧ショベルに適用可能なシステムとして、油圧ポンプとアクチュエータを絞り弁を介さずに接続し、油圧ポンプの吐出流量によりアクチュエータを直接に制御するシステムの適用が検討されている。このシステムはアクチュエータが必要とする流量のみをポンプが吐出するため、分流による損失がなく、省エネルギー化が期待できる。
油圧ショベルへの適用の一例として特許文献1に記載のシステムが発明者らにより提案されている。これは、複数の油圧ポンプと複数のアクチュエータとをバルブを介して接続可能とした油圧回路において、いずれかの油圧ポンプが故障した場合においても作業の継続を可能としたものである。
特開2014―205977号公報
発明者らはポンプが故障した場合のシステムについて上記公知例の通り検討したが、さらに研究を進め、バルブが故障した場合においても操作性の低下を抑制しつつ作業の継続を可能とするシステムについて今回発明した。
バルブが故障した場合に想定される不都合を説明する。いま、あるポンプPi(i=1,2,…,ポンプ数)とあるアクチュエータAj(j=1,2,…,アクチュエータ数)とを接続する流路上の油圧バルブVijが故障により開きっぱなし(開固着)となった場合、当該ポンプPiを別のアクチュエータAk(k≠j)にバルブVikを開いて接続すると、バルブVijおよびバルブVikを介してアクチュエータAjとアクチュエータAkとが繋がってしまい、これら2つのアクチュエータの制御が不能となる。
また、あるポンプPiとあるアクチュエータAjとを接続する流路上のバルブVijが故障により閉じっぱなし(閉固着)となった場合、当該ポンプPiから当該アクチュエータAjへの油の供給が不能となる。その結果、アクチュエータAjがオペレータの意図通りに動作せず、操作性を著しく損なう場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の閉回路ポンプと複数のアクチュエータとを接続する複数のバルブのいずれかが故障した場合でも作業を継続することができる建設機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、複数の閉回路ポンプと、前記複数の閉回路ポンプにそれぞれ接続された複数のアクチュエータと、前記複数の閉回路ポンプと前記複数のアクチュエータとの連通と遮断とを切り換える複数のバルブと、前記複数のアクチュエータを操作するための操作レバーと、前記操作レバーから入力される操作信号に応じて、前記複数のバルブの開閉指令を出力するコントローラとを備えた建設機械において、前記コントローラは、前記複数のバルブの故障状態を判定し、前記複数の閉回路ポンプのうちの1つの閉回路ポンプと前記複数のアクチュエータのうちの1つのアクチュエータとを接続する、前記複数のバルブのうちの1つのバルブが故障状態であると判定された場合に、前記1つの閉回路ポンプに接続されている前記1つのバルブ以外のバルブに対して開指令が出力されないように前記複数のバルブの開閉指令を補正するものとする。
以上のように構成した本発明によれば、複数のバルブのうちの1つのバルブかが故障した場合でも、複数のアクチュエータのうちの2つ以上のアクチュエータが同時に1つの閉回路ポンプに接続されることが無いため、複数のアクチュエータのそれぞれがオペレータの意図に反して動作することを防止することができる。これにより、複数のバルブのいずれかが故障した場合でも、作業を継続することが可能となる。
本発明に係る建設機械によれば、複数の閉回路ポンプと複数のアクチュエータとを接続する複数のバルブのいずれかが故障した場合でも作業を継続することが可能となる。
本発明の第1の実施例に係る油圧ショベルの側面図である。 本発明の第1の実施例における油圧駆動システムの概略構成図である。 本発明の第1の実施例におけるレバー操作量とアクチュエータ要求流量との関係を示す図である。 本発明の第1の実施例における優先接続テーブルの一例を示す図である。 図2に示すコントローラの機能ブロック図である。 図5に示すバルブ故障判定部の1制御周期の処理を示すフローチャートである。 図5に示すバルブ・ポンプ指令補正部の1制御周期の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施例においてバルブが開固着したときの優先接続テーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施例においてバルブが閉固着したときの優先接続テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施例における油圧駆動システムの概略構成図である。 本発明の第2の実施例におけるレバー操作量とアクチュエータ要求流量との関係を示す図である。 本発明の第2の実施例における優先接続テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施例においてバルブが開固着したときの優先接続テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施例においてバルブが閉固着したときの優先接続テーブルの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、図面を参照して説明する。なお、各図中、同等の部材には同一の符号を付し、重複した説明は適宜省略する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る油圧ショベルの側面図である。
図1に示すように、油圧ショベル100は、クローラ式の走行装置101aを装備した下部走行体101と、下部走行体101上に旋回装置102aを介して旋回可能に搭載された上部旋回体102と、上部旋回体102の前部に上下方向に回動可能に取り付けられたフロント装置103とを備えている。走行装置101aは走行モータ8によって駆動され、旋回装置102aは旋回モータ7によって駆動される。上部旋回体102の前部左側には、オペレータが搭乗するキャブ104が設けられている。
フロント装置103は、上部旋回体102の前部に上下方向に回動可能に取り付けられたブーム2と、ブーム2の先端部に上下または前後方向に回動可能に取り付けられたアーム4と、アーム4の先端部に上下または前後方向に回動可能に取り付けられたバケット6と、ブーム2を駆動するブームシリンダ1と、アーム4を駆動するアームシリンダ3と、バケット6を駆動するバケットシリンダ5とを有する。
図2は、図1に示す油圧ショベル100に搭載された油圧駆動システムの概略構成図である。
両傾転可変容量ポンプである閉回路ポンプP1,P2、片傾転固定容量ポンプであるチャージポンプ21は、図示しない原動機により駆動される。
閉回路ポンプP1,P2は、バルブV11,V12,V21,V22を介して油圧シリンダA1,A2のヘッド室またはロッド室の一方から油を吸込み他方に吐出するよう接続され、各シリンダと閉回路を構成する。なお、図2において、アクチュエータA1は例えばブームシリンダ1であり、アクチュエータA2は例えばアームシリンダ3であり、その他のアクチュエータの駆動に関わる部分は省略している。
チャージポンプ21はタンク22から油を吸込み、メイクアップ弁23a~23dを介して各閉回路に油を補充する。フラッシング弁24a,24bはシリンダのヘッド室とロッド室の受圧面積差によって生じる閉回路の余剰油をチャージ回路40に排出する。メインリリーフ弁25a~25dは閉回路の最大圧力を設定し、チャージリリーフ弁26はチャージ回路40の最大圧力を設定する。
コントローラ50は、圧力センサ27a~27d,28a~28dの圧力情報やキャブ104内に設置される操作レバー31の操作量情報などに基づき、閉回路ポンプP1,P2の吐出流量指令、バルブV11,V12,V21,V22の開閉指令を行う。
次に動作例について説明する。操作レバー31の操作量に対し、コントローラ50のバルブ・ポンプ指令演算部51がバルブへの開閉指令およびポンプへの吐出流量指令を演算する。
バルブ・ポンプ指令演算部51は、まず、図3に示すレバー操作量と要求流量の対応関係を用いて各アクチュエータの要求流量を演算する。例えば、アクチュエータA1に対応する操作レバー31のみを最大操作量の80%量操作すると、グラフ41より定まる関係により、アクチュエータA1の要求流量は1.6と演算される。これは、アクチュエータA1が流量最大吐出のポンプ1.6個分の流量を要求することを表す。
このように定まった要求流量に対し、例えば図4の表60に示す規則を用いてバルブおよびポンプへの指令を具体的に演算する。表60は、閉回路ポンプP1,P2をアクチュエータA1,A2に接続する際の優先順位を規定した優先接続テーブルであり、数字が小さい方の接続がより優先される。先の例ではアクチュエータA1の要求流量が1.6であったので、ポンプは2個必要である。よって、コントローラはバルブV11,V12に開弁指令を、ポンプP1に1.0、ポンプP2に0.6の吐出流量指令をそれぞれ行う。
ここで、アクチュエータA1の操作量を80%量維持させたまま、アクチュエータA2に対応する操作レバー31を20%量操作させたとする。このとき、図3のグラフ41よりアクチュエータA1の要求流量は1.6、グラフ42よりアクチュエータA2の要求流量は0.4となるので、アクチュエータA1はポンプを2個、アクチュエータA2は1個必要とする。よって表60より、アクチュエータA1はポンプP1(順位1)、ポンプP2(順位2)の使用を要求し、アクチュエータA2はポンプP2(順位1)の使用を要求する。ここで、ポンプP2が2つ以上のアクチュエータに要求されているので、順位による調整を行う。すなわち、ポンプP2からみてアクチュエータA2の順位が1であり、アクチュエータA1の順位2よりも小さいので、ポンプP2はアクチュエータA2に優先的に接続される。よってコントローラはバルブV11およびV22に開弁指令を、ポンプP1に1.0、ポンプP2に0.4の吐出流量指令をそれぞれ行う。
図5は、コントローラ50の機能ブロック図である。
コントローラ50は前述したバルブ・ポンプ指令演算部51の処理と並行して、バルブ故障判定部52により各バルブの故障の判定および故障状態の分類を行う。判定にあたっては、バルブへの開閉指令情報および圧力センサの情報を用いる。例えばあるバルブについて、開弁指令をしていないのにすなわち閉弁状態であるのに当該バルブ前後の圧力差がなければ、当該バルブは開きっぱなしの故障(開固着故障)であると判定する。また、開弁指令をしているのに当該バルブ前後の圧力差があれば、当該バルブは閉じっぱなしの故障(閉固着故障)であると判定する。
図6は、バルブ故障判定部52の1制御周期の処理を示すフローチャートである。
バルブ故障判定部52、まず、ステップS11で、ポンプPiとアクチュエータAjとがバルブVijを介して接続されているか否かを判定する。ステップS21でYESと判定された場合はステップS22に進み、NOと判定された場合はフローを終了する。
ステップS12では、バルブVijに開指令を出力されているか否かを判定する。ステップS12でYESと判定された場合はステップS13に進み、NOと判定された場合はステップS16に進む。
ステップS13では、ポンプPiが吐出している否かを判定する。ステップS13でYESと判定された場合はステップS14に進み、NOと判定された場合はフローを終了する。
ステップS14では、ポンプPiの吐出圧がリリーフ圧と等しい(バルブVijの前後の圧力差がある)か否かを判定する。ステップS14でYESと判定された場合はステップS15に進み、NOと判定された場合はフローを終了する。
ステップS15では、バルブVijを閉固着と判定し、フローを終了する。
ステップS16では、ポンプPiの吐出圧がアクチュエータAjの圧力と等しい(バルブVijの前後の圧力差がない)か否かを判定する。ステップS16でYESと判定された場合はステップS17に進み、NOと判定された場合はフローを終了する。
ステップS17では、バルブVijを開固着と判定し、フローを終了する。
図5に戻り、バルブ・ポンプ指令補正部53は、バルブ故障判定部52で判定および分類されたバルブ故障情報をもとに、バルブ・ポンプ指令演算部51で演算されたバルブ・ポンプ指令情報を補正する。
図7は、バルブ・ポンプ指令補正部53の処理を示すフローチャートである。図7に示すフローは、ポンプPi(i=1,2,…,M)とアクチュエータAj(j=1,2,…,N)のすべての組み合わせに対して制御周期ごとに実行される。ここで、Mはポンプ数、Nはアクチュエータ数である。
バルブ・ポンプ指令補正部53は、まず、ステップS21で、ポンプPiとアクチュエータAjとがバルブVijを介して接続されているか否かを判定する。ステップS21でYESと判定された場合はステップS22に進み、NOと判定された場合はフローを終了する。
ステップS22では、バルブVijが故障しているか否かを判定する。ステップS22でYESと判定された場合はステップS23に進み、NOと判定された場合はフローを終了する。
ステップS23では、縮退動作モードへの移行指示があるか否かを判定する。縮退動作モードへの移行指示は、キャブ104内の入力手段(例えばスイッチ32)を操作することにより行われる。ステップS23でYESと判定された場合はステップS24に進み、NOと判定された場合はフローを終了する。
ステップS24では、バルブVijが開固着故障か否かを判定する。ステップS4でYESと判定された場合はステップS25に進み、NOと判定された場合はステップS26に進む。
ステップS25では、開固着時の補正処理を実行する。具体的には、ポンプPiをアクチュエータAjにだけ接続するようにバルブおよびポンプへの指令を補正する。開固着時の補正処理の詳細については後述する。
ステップS26では、バルブVijが閉固着故障か否かを判定する。ステップS26でYES判定された場合はステップS27に進み、NOと判定された場合はフローを終了する。
ステップS27では、閉固着時の補正処理を実行する。具体的には、ポンプPiをアクチュエータAj以外のアクチュエータにだけ接続するようバルブおよびポンプへの指令を補正する。閉故障時の補正処理の詳細については後述する。
なお、バルブ故障判定部52は故障情報を開固着故障または閉固着故障と分類して出力するものであればよく、バルブ故障判定部52は前述の圧力情報を用いたものに限られない。例えば変位センサバルブの変位を直接計測して判定してもよいし、流量センサでバルブの通過流量を計測して判定してもよい。
<動作例1-1>
図2において、ポンプP1とアクチュエータA2を接続するバルブV12が開固着した場合の動作を説明する。
この場合のバルブ・ポンプ指令補正部53の処理の流れを図を用いて説明する。ステップS21でポンプP1とアクチュエータA2とがバルブV12を介して接続されている(YES)と判定された後、ステップS22でバルブVijが故障(YES)と判定される。続くステップS23で縮退動作移行指示がある(YES)と判定された後、ステップS24でバルブVijが開固着(YES)と判定される。続くステップS25でポンプP1がアクチュエータA2にのみ接続されるようにバルブおよびポンプへの指令を補正する。

この指令の補正は例えば優先接続テーブルの変更によって行われ、本実施例では図4に示す表60から図8に示す表61へ変更する。表61のテーブルは、ポンプP1はアクチュエータA1には接続されないことを表す。よって、ポンプP1とアクチュエータA1とを接続する流路上のバルブV11は開かない。したがって、ポンプP1がアクチュエータA1,A2の両方に同時に接続されることがないので、アクチュエータA1とアクチュエータA2とがバルブV11およびバルブV12を介して接続されることがない。このため開固着故障後も作業を継続することができる。
<動作例1-2>
図2において、ポンプP1とアクチュエータA2を接続するバルブV12が開固着した場合の動作を説明する。
この場合のバルブ・ポンプ指令補正部53の処理の流れを図6を用いて説明する。ステップS21でポンプP1とアクチュエータA2とがバルブV12を介して接続されている(YES)と判定された後、ステップS22でバルブVijが故障(YES)と判定される。続くステップS23で縮退動作移行指示がある(YES)と判定された後、ステップS24でバルブVijが開固着でない(NO)と判定され、ステップS26でVijが閉故障(YES)と判定される。続くステップS27でポンプP1がアクチュエータA2以外のアクチュエータA1にのみ接続されるようにバルブおよびポンプへの指令を補正する。
この指令の補正は例えば優先接続テーブルの変更によって行われる。具体的には、優先接続テーブルを図4に示す表60から図9に示す表62へ変更する。表62のテーブルは、ポンプP1はアクチュエータA2には接続されないことを表す。これにより、ポンプP1とアクチュエータA2とを接続する流路上のバルブV12は開かない。したがって、ポンプP1の吐出流量がバルブV12によって意図せず閉鎖されることがないので、バルブV12が閉固着した後もアクチュエータA2にレバー操作量に応じた流量を途切れなく供給することができ、操作性の低下を抑制することが可能となる。
本実施例では、複数の閉回路ポンプP1,P2と、複数の閉回路ポンプP1,P2にそれぞれ接続された複数のアクチュエータA1,A2と、複数の閉回路ポンプP1,P2と複数のアクチュエータA1,A2との連通と遮断とを切り換える複数のバルブV11,V12,V21,V22と、複数のアクチュエータA1,A2を操作するための操作レバー31と、操作レバー31から入力される操作信号に応じて、複数のバルブV11,V12,V21,V22の開閉指令を出力するコントローラ50とを備えた建設機械100において、コントローラ50は、複数のバルブV11,V12,V21,V22の故障状態を判定し、複数の閉回路ポンプP1,P2のうちの1つの閉回路ポンプPiと複数のアクチュエータA1,A2のうちの1つのアクチュエータAjとを接続する、複数のバルブV11,V12,V21,V22のうちの1つのバルブPijが故障状態であると判定された場合に、閉回路ポンプPiに接続されているバルブVij以外のバルブVij(j≠k)に対して開指令が出力されないように複数のバルブV11,V12,V21,V22の開閉指令を補正する。
以上のように構成した本実施例によれば、複数のバルブV11,V12,V21,V22のうちの1つのバルブVijが故障した場合でも、複数のアクチュエータA1,A2のうちの2つ以上のアクチュエータAj,Ak(j≠k)が同時に1つの閉回路ポンプPiに接続されることが無いため、複数のアクチュエータA1,A2のそれぞれがオペレータの意図に反して動作することを防止することができる。これにより、複数のバルブV11,V12,V21,V22のいずれかが故障した場合でも、作業を継続することが可能となる。
また、コントローラ50は、コントローラ50は、前記1つのバルブVijの故障状態が閉固着である場合に、前記1つのバルブVijに対して開指令が出力されないように複数のバルブV11,V12,V21,V22の開閉指令を補正する。これにより、バルブVijが開固着した場合に、閉回路ポンプPi以外の閉回路ポンプPk(k≠i)がアクチュエータAjに接続されるようになるため、アクチュエータAjをオペレータの意図通りに動作させることが可能となる。
また、コントローラ50は、複数のアクチュエータA1,A2に対する複数の閉回路ポンプP1,P2の接続順位を規定した優先接続テーブル60を有し、優先接続テーブル60を変更することにより複数のバルブV11,V12,V21,V22の開閉指令を補正する。これにより、複数のバルブV11,V12,V21,V22のうちの1つのバルブVijが故障した場合に、従来から広く用いられている優先接続テーブル60の変更により、複数のバルブV11,V12,V21,V22の開閉指令を補正することが可能となる。
本発明の第2の実施例に係る油圧ショベル100について、第1の実施例との相違点を中心に説明する。
図10は、本実施例における油圧駆動システムの概略構成図である。第1の実施例では、油圧回路構成が2ポンプ-2アクチュエータとして説明したが、本実施例では4ポンプ-4アクチュエータに拡張して説明する。
図10において、両傾転可変容量ポンプである閉回路ポンプP1~P4、片傾転固定容量ポンプであるチャージポンプ21は、図示しない原動機により駆動される。
閉回路ポンプP1~P4は、バルブV11~V14,V21~V24,V31~34,V41~44を介してアクチュエータA1~A4の一方から油を吸込み他方に吐出するよう接続され、各アクチュエータと閉回路を構成する。なお、図10において、アクチュエータA1は例えばブームシリンダ1であり、アクチュエータA2は例えばアームシリンダ3であり、アクチュエータA3は例えばバケットシリンダ5であり、アクチュエータA4は例えば旋回モータ7であり、その他のアクチュエータの駆動に関わる部分は省略している。
チャージポンプ21はタンク22から油を吸込み、メイクアップ弁23a~23hを介して各閉回路に油を補充する。フラッシング弁24a~24dは、閉回路の低圧側の余剰油をチャージ回路40に排出する。メインリリーフ弁25a~25hは各閉回路の最大圧力を設定を設定する。
コントローラ50は、圧力センサ27a~27h,28a~28hの圧力情報や操作レバー31の操作量情報などに基づき、閉回路ポンプP1~P4の吐出流量指令、バルブV11~V14,V21~V24,V31~34,V41~44の開閉指令を行う。
この油圧回路構成においては、コントローラ50のバルブ・ポンプ指令演算部51は例えば図11および図12に示す関係を用いて演算を行う。図11のグラフ71~74は操作量と要求流量の対応関係を示すグラフであり、いずれのアクチュエータもレバー操作量100%で最大吐出流量のポンプ4台を要求する。図12の表80は当構成における優先接続テーブルであり、図4の表60と同様の働きをする。
<動作例2-1>
図10において、ポンプP1とアクチュエータA2を接続するバルブV12が開固着した場合の動作を説明する。
この場合のバルブ・ポンプ指令補正部53は、第1の実施例と同様、図6のステップS25において、ポンプP1がアクチュエータA2以外のアクチュエータA1に接続されないようにバルブおよびポンプへの指令を補正する。
この指令の補正は、例えば優先接続テーブルの変更によって行われる。具体的には、優先接続テーブルを図12に示す表80から図13に示す表81へ変更する。表81のテーブルは、ポンプP1はアクチュエータA2にのみ接続され、アクチュエータA1,A3,A4のいずれにも接続されないことを表す。これにより、ポンプP1は常にアクチュエータA2にのみ接続されるので、2つ以上のアクチュエータに同時に接続されることがない。したがって、アクチュエータA2と他のアクチュエータA1が接続されることがなく、開固着故障後も作業を継続することが可能となる。
<動作例2-2>
図10において、ポンプP1とアクチュエータA2を接続するバルブV12が閉固着した場合の動作を説明する。
この場合のバルブ・ポンプ指令補正部53は、第2の実施例と同様、図6のステップS27において、ポンプP1をアクチュエータA2にだけ接続するようにバルブおよびポンプへの指令を補正する。具体的には、優先接続テーブルを図12に示す表80から図14に示す表82へ変更する。表82のテーブルは、ポンプP1はアクチュエータA1,A3,A4のいずれかにのみ接続され、アクチュエータA2には接続されないことを表す。したがって、ポンプP1の吐出流量がバルブV12によって意図せず閉鎖されることがないので、バルブV12が閉固着した後もアクチュエータA2にレバー操作量に応じた流量を途切れなく供給することができ、操作性の低下を抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば以下の様な変形例が含まれる。
バルブ・ポンプ指令演算部51は、操作レバー31の操作量入力からバルブの開閉指令およびポンプの吐出流量指令を演算するものであればよく、優先接続テーブルを用いた方法に限定されない。例えば優先接続テーブルを用いずにその都度空いているポンプのうちから無作為に使用するような演算を行ってもよい。
また、上述した実施例は閉回路ポンプのみを用いてアクチュエータを駆動する構成としたが、これに限られるものではなく、すべて開回路ポンプの構成や閉回路ポンプおよび開回路ポンプが混在した構成としてもよい。その場合は開回路ポンプの吐出流量の方向を切り換えるための方向制御弁が別途必要となる。
また、ポンプ数とアクチュエータ数についても上述した実施例のものに限られない。例えばポンプ数が3、アクチュエータ数が4である構成や、ポンプ数が4、アクチュエータ数が2であるような構成でもよい。
1…ブームシリンダ、2…ブーム、3…アームシリンダ、4…アーム、5…バケットシリンダ、6…バケット、7…旋回モータ、8…走行モータ、21…チャージポンプ、22…タンク、23a~23h…メイクアップ弁、24a~24d…フラッシング弁、25a~25h…メインリリーフ弁、26…チャージリリーフ弁、27a~27h,28a~28h…圧力センサ、30…チャージ回路、31…操作レバー、32…スイッチ、41,42…グラフ、50…コントローラ、51…バルブ・ポンプ指令演算部、52…バルブ故障判定部、53…バルブ・ポンプ指令補正部、60~62…優先接続テーブル、71~74…グラフ、80~82…優先接続テーブル、100…油圧ショベル(建設機械)、101…下部走行体、102…上部旋回体、103…フロント装置、104…キャブ、A1~A4…アクチュエータ、P1~P4…閉回路ポンプ、V11~V14,V21~V24,V31~V34,V41~V44…バルブ、W1~W8,X1~X8…圧力信号、Y11~Y14,Y21~Y24,Y31~Y34,Y41~Y44…開閉指令信号、Z1~Z4…吐出流量指令信号。

Claims (3)

  1. 複数の閉回路ポンプと、
    前記複数の閉回路ポンプにそれぞれ接続された複数のアクチュエータと、
    前記複数の閉回路ポンプと前記複数のアクチュエータとの連通と遮断とを切り換える複数のバルブと、
    前記複数のアクチュエータを操作するための操作レバーと、
    前記操作レバーから入力される操作信号に応じて、前記複数のバルブの開閉指令を出力するコントローラとを備えた建設機械において、
    前記コントローラは、
    前記複数のバルブの故障状態を判定し、
    前記複数の閉回路ポンプのうちの1つの閉回路ポンプと前記複数のアクチュエータのうちの1つのアクチュエータとを接続する、前記複数のバルブのうちの1つのバルブが故障状態であると判定された場合に、前記1つの閉回路ポンプに接続されている前記1つのバルブ以外のバルブに対して開指令が出力されないように前記複数のバルブの開閉指令を補正する
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、前記1つのバルブの故障状態が閉固着である場合に、前記1つのバルブに対して開指令が出力されないように前記複数のバルブの開閉指令を補正する
    ことを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、前記複数のアクチュエータに対する前記複数の閉回路ポンプの接続順位を規定した優先接続テーブルを有し、前記優先接続テーブルを変更することにより前記複数のバルブの開閉指令を補正する
    ことを特徴とする建設機械。
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