JP7041552B2 - ブース用の円弧状ドア装置 - Google Patents
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Description
ところで、前記特許文献1のように円弧状の吊りレールに吊持された円弧状の戸体で出入り口を開閉するように構成されたものでは、戸体の下部の開閉ガイドするガイド部材が設けられていないと、戸体の開閉時に戸体の下部が振れて円滑な開閉作動を行えない惧れがある。特に、戸体を勢い良く開閉すると、戸体に遠心力が働いて戸体の下部が外方側(前方側、外径側)に大きく振れて、円滑な開閉作動の妨げとなる。
一方、通常の平面状の戸体を用いたスライド式ドア装置においては、戸体の下部にガイド溝を設ける一方、躯体側に該ガイド溝に係合するガイド体を設け、戸体の開閉移動に伴いガイド体がガイド溝を相対移動することで戸体の下部の振れを抑止することが汎用的に行われている。そこで、前記円弧状ドア装置においても、このようなガイド溝とガイド体とを設けて戸体の下部の振れを抑止することが提唱されるが、この場合、戸体の開閉移動軌跡は円弧状となるため、ガイド体が一つしか設けられていないと、戸体の径方向の振れに対してガイド体が有効に働かず、戸体の下部の振れを抑止する機能に劣るという問題がある。
そこで、円弧状の戸体の下部に内外のレールを設ける一方、出入り口の戸尻側の前壁部のブース内側面に、前記戸体側の内外のレールにそれぞれ圧接する第1、第2ローラを設けて、戸体の下部の横振れを抑止するようにした技術(例えば、特許文献2参照。)が提唱されている。このものでは、第1、第2ローラの二つのガイド体が設けられているため、ガイド体が一つしか設けられていない場合と比して、戸体の下部の振れを抑止する機能の向上が図れる。
さらに、特許文献2の第1、第2ローラのように戸体の下部に係合するガイド体を設ける場合、該ガイド体は、戸体の閉鎖状態、開放状態の両方において戸体側に係合する位置に設ける必要があるが、特許文献2のものでは、第1、第2ローラは共に戸尻側前壁部のブース内側面に設けられている。このため、閉鎖状態においても第1、第2ローラと戸体側の内外レールとの係合が解除されないよう、閉鎖状態の戸体の引き残し部分(閉鎖状態において戸体がブース内に引き込まれている部分)を、前記係合の分だけ長めに設定する必要が生じる。しかしながら、閉鎖状態の戸体の引き残し部分を長く設定すると、その分戸体の左右幅が長くなって、戸体閉鎖状態でのブース内のスペースを狭くするうえ、コストも高くなるという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、ガイド体は、該ガイド体が取付支持される支持部材を介して戸尻側前面パネル体に支持されるとともに、前記支持部材は、戸尻側前面パネル体の戸先側縁部に外嵌されるエッジ部材を位置決め部材として戸尻側前面パネル体に位置決めされた状態で取付けられることを特徴とする請求項1記載のブース用の円弧状ドア装置である。
請求項2の発明とすることにより、ガイド体が取付け支持される支持部材の戸尻側パネル体に対する位置決めを、該戸尻側パネル体に外嵌されるエッジ部材を利用して容易に行うことができる。
尚、本実施の形態ではトイレブース1が左右に隣接されるものであり、この場合、隣接するトイレブース1間を仕切る側面パネル体4の先端部に設けられる中間の戸先側、戸尻側の前面パネル体2、3同士は左右に連続した一体もので構成され、端側の前面パネル体2,3は各別なもので構成されている。また、本実施の形態では、図2における左側のトイレブース1の左側面は、側面パネル4ではなく壁等の躯体面Wで形成されているが、これらの構成については必要において適宜実施できるものであることは言うまでもない。
さらに戸体5の戸先側端部、戸尻側端部にはそれぞれ戸体5用の端部材(エッジ部材)15,16が設けられ、これら端部材15、16にはゴム質弾性を有した緩衝材15a、16aがさらに設けられている。さらにまた、戸体5の戸尻側端部に設けられた緩衝材16aには、閉鎖姿勢の戸体5と戸尻側前面パネル体3との間を目隠しするための目隠し材16bが装着されている。
尚、図中、25はモヘアであって、該モヘア25は、基端側が戸尻側前面パネル体3の戸先側縁部に外嵌されるエッジ部材24に取付けられ、先端側が戸体5に当接するように設けられている。
因みに、複数のガイド体は、戸体の移動方向に間隔を存する状態で設けられるが、この場合に、戸体の閉鎖状態でも開放状態でも全てのガイド体が戸体側のガイド溝に係合している必要があるため、ガイド体同士は間隔を存してはいるが互いに近接する状態で配設されることになる。このため、複数のガイド体のうちの少なくとも一つが、戸尻側前面パネル体のブース内外側面の延長線間に位置するように設けられていれば、残りのガイド体も、戸尻側前面パネル体のブース内外側面の延長線間の近傍に位置することになって、上記実施の形態と同等の作用効果を奏することになる。
2 戸先側前面パネル体
3 戸尻側前面パネル体
3a 戸尻側前面パネル体のブース外側面
3b 戸尻側前面パネル体のブース内側面
5 戸体
7 吊りレール
20 ガイド溝
21、21a、21b ガイドローラ
22 支持ブラケット
24 エッジ部材
E 出入り口
Claims (2)
- ブース前部に配される戸先側、戸尻側の両前面パネル体のあいだに形成される出入り口を開閉するためのブース用の円弧状ドア装置であって、該円弧状ドア装置を、出入り口をスライド移動して開閉する円弧状の戸体と、出入り口の上部からブース内上部に至るよう配され、前記戸体を吊持する状態で前記円弧状戸体の開閉スライド移動を円弧軌跡を描く状態で案内する円弧状の吊りレールと、戸体円弧に沿う状態で戸体の下部に設けられるガイド溝と、出入り口の戸尻側に配され、前記ガイド溝に相対移動自在に係合して戸体下部の開閉ガイドをするガイド体とを備えて構成するにあたり、該ガイド体は、戸体の移動方向に沿って間隔を存する状態で配される複数が、戸体の前記円弧軌跡を描く状態で案内される移動方向に沿った位置に位置決めされて設けられ、これら複数のガイド体の少なくとも一つは、前記戸尻側前面パネル体よりも戸先側で、且つ、戸尻側前面パネル体のブース内外両側面の延長線間に位置するように設けられることを特徴とするブース用の円弧状ドア装置。
- ガイド体は、該ガイド体が取付支持される支持部材を介して戸尻側前面パネル体に支持されるとともに、前記支持部材は、戸尻側前面パネル体の戸先側縁部に外嵌されるエッジ部材を位置決め部材として戸尻側前面パネル体に位置決めされた状態で取付けられることを特徴とする請求項1記載のブース用の円弧状ドア装置。
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- 2018-02-28 JP JP2018034453A patent/JP7041552B2/ja active Active
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