JP7016580B2 - 保管庫 - Google Patents

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Description

本発明は、非常開扉装置を備えた保管庫に関する。
宅配荷物等の配送物や手荷物等の物品を一時的に保管し、必要時に取り出すための保管庫が広く使用されつつあるが、保管庫の容量や使用状況によっては、何らかの原因により内部に子供が閉じ込められる危険性を伴う。
そのため、図16に示すように、保管庫の扉80に対しその内側に設けられ扉80の外側において回動開閉操作される扉側係合部82と、保管庫内の本体内側壁90に沿って設けられた非常回動可能な非常レバー92の先端に形成された本体側係合部92aが係合して閉扉状態が保持されるものを備えた保管庫も用いられている。
この保管庫においては、通常は、扉80の外側において扉側係合部82が回動操作されて本体側係合部92aとの係合が解除されることにより開扉可能となり、保管庫の内部に子供等が閉じ込められた非常時には、閉じ込められた者が内部において非常レバー92を回動させることにより扉側係合部82に対する本体側係合部92aの係合が解除されて開扉可能となる。
しかしながら、このような非常レバー92は、保管庫内に閉じ込められた者によって操作され易いとは言えない。
本発明は、閉じ込められた者によって可及的に開扉のための操作が行われやすい非常開扉装置を備えた保管庫を提供することを目的とする。
本発明の保管庫は、次のように表すことができる。
(1) 対象物を収容する内部空間である保管部を備えた保管庫本体と、その保管部に前記対象物を出し入れするための開口部と、その開口部を開閉し得る扉体を有し、その扉体が開いた状態において子供又は大人が1名又は若干名保管部に入って扉体を閉じることができ、
開扉可能とするために所定の操作が必要な状態で扉体が閉じている所定閉扉状態において、開扉可能とするための通常の操作が外部において行われる保管庫であって、
前記所定閉扉状態において前記扉体が開き得るようにするための非常開扉操作を保管部内において行うための非常開扉装置を保管部内における前記開口部に向かって側方に位置する所定壁状部の保管部内方側に有し、
前記非常開扉装置は、非常開扉用***作部を備えた***作体を有し、
前記***作体は、前記非常開扉装置において、前記非常開扉用***作部が、前記所定壁状部に対し水平方向距離を隔てた保管部内方に位置するよう支持されており、
前記非常開扉用***作部は、所定閉扉状態において、通常の操作により開扉可能とするための通常位置と、通常の操作を要せずに前記扉体が開き得る状態となる非常開扉位置をとり得、
前記通常位置における非常開扉用***作部は、前記開口部に向かって、前記非常開扉装置の外周縁部及び当該外周縁部により囲まれた部分並びに当該外周縁部と前記所定壁状部の間の部分が存在する場合はその部分の後方の領域に位置し、保管庫内に閉じ込められた者による所定方向力を受けることにより前記非常開扉位置へ変位し得るものであることを特徴とする保管庫。
開扉可能とするために所定の操作が必要な状態で扉体が閉じている所定閉扉状態において扉体が開き得るようにするための非常開扉操作を保管部内において行うための非常開扉装置を保管部内における前記開口部に向かって側方に位置する所定壁状部の保管部内方側に有し、
非常開扉用***作部を備えた***作体は、前記非常開扉装置において、前記非常開扉用***作部が、前記所定壁状部に対し水平方向距離を隔てた保管部内方に位置するよう支持されており、
前記非常開扉用***作部は、所定閉扉状態において、通常の操作により開扉可能とするための通常位置と、通常の操作を要せずに前記扉体が開き得る状態となる非常開扉位置をとり得、
通常位置における非常開扉用***作部は、前記開口部に向かって、前記非常開扉装置の外周縁部及び当該外周縁部により囲まれた部分並びに当該外周縁部と前記所定壁状部の間の部分が存在する場合はその部分の後方に位置し、保管庫内に閉じ込められた者による所定方向力を受けることにより前記非常開扉位置へ変位し得る。
そのため、通常位置における非常開扉用***作部は、保管庫内に閉じ込められた者の腕や手等の所定方向力を受けることにより非常開扉位置に達して、通常の操作を要せずに前記扉体が開き得る状態となり易い一方、開口部を通じて保管部に収容される対象物により所定方向力を受けることによって非常開扉位置へ変位することが効果的に防がれ得る。
(2) 上記扉体が閉じた状態を保持し得る閉扉状態保持部を有し、閉扉状態保持を解除するための通常の操作が外部において行われるものである上記(1)記載の保管庫。
(3) 上記閉扉状態保持部が、
扉体側に設けられた扉体側係合部及び保管庫本体の側に設けられた本体側係合部であって、閉扉状態において両者が係合している場合は開扉し得ず両者が係合していない場合は開扉し得るもの、
並びに、
扉体側係合部と本体側係合部の係合及び係合解除の動作を行わせる動作機構部からなり、
動作機構部に対する通常の操作が外部において行われるものである上記(2)記載の保管庫。
(4) 上記閉扉状態保持部と、施錠部を有し、
施錠部は、施錠状態と解錠状態を切り換えることができるものであり、
前記施錠状態においては、閉扉状態保持部により扉体が閉じた状態が保持されている閉扉保持状態を解除することができず、
前記解錠状態においては、閉扉保持状態を解除して扉体を開くことができ、
解錠のための通常の操作は外部において行われる上記(2)又は(3)記載の保管庫。
(5) 上記閉扉状態保持部による扉体が閉じた状態の保持と閉扉保持状態の解除が、それぞれ、前記施錠部による施錠状態と解錠状態の切り換えに連動するものである上記(4)記載の保管庫。
(6) 上記非常開扉装置が、閉扉状態保持部における閉扉状態保持を直接解除するものである上記(2)乃至(5)の何れか1項に記載の保管庫。
(7) 上記非常開扉装置が、施錠部を解錠状態に切り換えるものである上記(5)記載の保管庫。
(8) 上記非常開扉装置が、***作体と、その***作体を回動可能に支持する支持材を有し、前記支持材が保管部内に位置決め固定されて設けられている上記(1)乃至(7)の何れか1項に記載の保管庫。
(9) 保管部内における上記開口部に向かって側方に位置する所定壁状部の保管部内方側に、***作体を有する非常開扉装置用組立体が設けられることにより上記非常開扉装置が構成されている上記(1)乃至(7)の何れか1項に記載の保管庫。
(10) 保管庫本体に、非常開扉装置を設けることに代えて本体側係合部構成材を設けることができ、
保管庫本体に本体側係合部構成材を固定して本体側係合部を設ける固定手段と、保管部内の位置決め部に対し非常開扉装置用組立体を位置決めした上で保管庫本体に非常開扉装置用組立体を固定して非常開扉装置を設ける固定手段が同等のものである上記(9)記載の保管庫。
(11) 上記非常開扉用***作部が、端部に向かって何れかの向きに屈曲するものである上記(1)乃至(10)の何れか1項に記載の保管庫。
(12) 上記扉体が、閉扉状態において外部から保管部内を少なくともある程度視認し得る透明部又は透光部を有するものである上記(1)乃至(11)の何れか1項に記載の保管庫。
本発明の保管庫においては、通常位置における非常開扉用***作部は、保管庫内に閉じ込められた者の腕や手等の所定方向力を受けることにより非常開扉位置に達して、通常の操作を要せずに前記扉体が開き得る状態となり易い一方、開口部を通じて保管部に収容される対象物により所定方向力を受けることによって非常開扉位置へ変位することが効果的に防がれ得る。
保管部に配送物が収容された保管庫の開扉状態の前方側斜視図である。 閉扉状態の保管庫の前方側斜視図である。 非常開扉装置用組立体の表側(保管部内方側)斜視図である。 非常開扉装置用組立体の裏側(所定壁状部側)斜視図である。 非常開扉装置用組立体を取り付ける状態を示す扉体省略前方斜視図である。 非常開扉装置用組立体が取り付けられた状態を示す扉体省略前方斜視図である。 蓋体を閉じた状態の部分拡大斜視図である。 蓋体を閉じた状態の縦断部分拡大斜視図である。 蓋体を開いた状態の部分拡大斜視図である。 蓋体を開いた状態の縦断部分拡大斜視図である。 開口部に向かって左の側板部及び後方板部を省略した通常の閉蓋保持状態を示す斜視図である。 開口部に向かって左の側板部及び後方板部を省略した通常の閉蓋保持解除状態を示す斜視図である。 開口部に向かって左の側板部及び後方板部を省略した通常のやや開扉した状態を示す斜視図である。 開口部に向かって左の側板部及び後方板部を省略した非常解錠状態を示す斜視図である。 開口部に向かって左の側板部及び後方板部を省略した非常解錠時のやや開扉した状態を示す斜視図である。 従来の保管庫の非常開扉機構を示す斜視図である。
[1] 本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図面は何れも本発明の保管庫の実施の形態の一例に関するものである。
(1) この保管庫Aは、対象物を収容する内部空間である保管部Sに宅配荷物等の配送物Vを配送業者等が預け入れて一時的に保管し、配送物Vの受取人が必要時に取り出すために主に使用されるものである。
(2) この保管庫Aは、外形が略直方体形状をなし、保管部Sを備えた保管庫本体Bと、保管部Sに前記対象物を出し入れするために前方に開口する縦長長方形状の開口部Pと、その開口部Pを開閉し得る扉体Dと、非常開扉装置Eを有する。
非常開扉装置Eは、保管部S内における開口部Pに向かって右側方に位置する所定壁状部S1の内方側に設けられ、非常開扉用***作部L1を備えた***作体Lを有する。
この保管庫Aの保管部Sには、扉体Dが開いた状態において子供(小学校低学年までの子供)1名が入ることができ、その状態で扉体Dを閉じることができる。
(3) 保管部Sは、扉体Dが閉じた状態において略直方体形状をなし、4つの周面部の1つである前面部を扉体Dが構成し、他の3つは、左右の側面部(一方は所定壁状部S1)と奥面部である。上方には天面部、下方には底面部が位置する。
(4) 扉体Dは、物品の収容及び取り出しのために開き、保管部Sに収容した物品を保管するために閉じるものである。
扉体Dは、縦長長方形の略垂直板状をなし、扉体Dの一方の長辺部が、保管部S内から開口部Pに向かって左側の開口縁部において垂直方向の回動軸線のまわりに回動し得るよう保管庫本体Bに対し支持されている。保管庫本体Bのうち、保管部S内から開口部Pに向かって右側の開口周縁には、閉扉状態の扉体Dの回動端部の裏側を受けるための、内側への開口張出部B1が上下にわたり一定幅で設けられている。
扉体Dを構成する略垂直金属板状部D1には、外部前方から見て右側(保管部S内から見て左側)の半分程度の領域に、多数の透孔D2が形成されており、その裏側に透明板D3が固定されている。
閉扉状態においては、これらの透孔D2及び透明板D3を通じ、外部から保管部S内に荷物が収容されているか否か、人が閉じ込められているか否か等の確認が可能であると共に、保管部S内に閉じ込められた者が、扉体Dの透孔D2及び透明板D3を通じて保管部S内を照らし得る外光により非常開扉用***作部L1を可及的に視認し得て非常開扉操作に繋がり易い。
(5) この保管庫Aは、閉扉状態保持部Cと施錠部Kを有する。
閉扉状態保持部Cは、
扉体D側に設けられた扉体側係合部Da及び保管庫本体Bの側に設けられた本体側係合部Baであって、閉扉状態において両者が係合している場合は開扉し得ず両者が係合していない場合は開扉し得るもの、
並びに、
扉体側係合部Daを先端部に有する扉体側係合材D4、その扉体側係合材D4と連結している回動軸体D5、及び、その回動軸体D5の回動により扉体側係合材D4を回動させて扉体側係合部Daと本体側係合部Baの係合及び係合解除を行わせるための操作摘み部D6(操作対象部)からなる。
本体側係合部Baは、非常開扉装置Eにおける***作体Lの先端部に形成されている。
施錠部Kは、多数の数字を表示する複数個のダイヤルにより任意に選択した解錠状態を設定し、閉扉状態でダイヤルを非解錠状態とすることにより施錠し、ダイヤルを解錠状態に合わることにより解錠し得るものであり、
前記施錠状態においては、操作摘み部D6による扉体側係合材D4の回動による扉体側係合部Daと本体側係合部Baの係合解除ができないよう固定されて、閉扉状態保持部Cにより扉体Dが閉じた状態が保持されている閉扉保持状態を解除することができず、
前記解錠状態においては、操作摘み部D6による扉体側係合材D4の回動が可能で、扉体側係合部Daと本体側係合部Baの係合を解除することにより閉扉保持状態を解除して扉体Dを開くことができる。
施錠部K及び操作摘み部D6は、扉体Dの表側面部(保管庫Aの外周部)に設けた凹部Dbの凹部底Dcに設けられ、屋外使用等における防水や防塵等の保護のために、上部の水平方向軸線のまわりに回動し得るようにヒンジ部Deにより支持された開閉可能な蓋体Dfにより覆われている。蓋体Dfは、下方位置にて閉じた状態から上方に回動させることにより、開蓋状態とすることができ、上方位置から逆向きに下方に回動させることにより閉蓋状態とすることができる。
操作摘み部D6の通常の閉扉保持操作又は閉扉保持解除操作、及び、施錠部Kの施錠・解錠操作は、蓋体Dfが上方に開いた開蓋状態において、保管庫Aの前側(外部)において行われる。すなわち、開扉可能とするために所定の操作が必要な状態で扉体Dが閉じている状態である所定閉扉状態において、開扉可能とするための通常の操作は外部において行われる。
扉体側係合材D4は、細長平板状をなし、扉体Dの裏側において扉体側係合材D4の表裏両面が扉体Dの裏側面に平行状をなす状態で、長手方向の一方の端部(基部)において操作摘み部D6と回動軸体D5を介して連結し、他方の端部(先端部)が扉体側係合部Daを構成している。扉体Dが閉じた状態で扉体Dの表側において操作摘み部D6を回動させることにより、扉体Dの裏側において扉体側係合材D4が回動し、その扉体側係合材D4の先端部の扉体側係合部Daと本体側係合部Baの係合及び係合解除が行われる。
扉体Dが閉じている状態において、操作摘み部D6により扉体側係合部Daを回動させて扉体側係合部Daと本体側係合部Baを係合させれば、施錠部Kが解錠状態であっても、閉扉状態が保持され、保管部S外又は保管部S内において扉体Dに対し開扉のためのトルクを加えても扉体Dを開くことはできない。開扉可能とするためには所定の操作が必要である。
なお、扉体Dが閉じている状態において開扉可能とするための通常の操作は、外部において操作摘み部D6を回動させて扉体側係合部Daを回動させることであるが、この保管庫Aにおいては、保管部S内において扉体側係合部Daを回動させることによっても開扉可能である。
(6) 非常開扉装置Eは、前記所定閉扉状態において扉体Dが開き得るようにするための非常開扉操作を、保管部S内において行うためのものである。
(6-1) 非常開扉装置Eは、***作体Lと、その***作体Lを回動可能に支持する支持材Esを有してなる非常開扉装置用組立体Emが、保管部S内において開口部Pに向かって右側の所定壁状部S1及び開口張出部B1に位置決め固定されることにより設けられている。
非常開扉装置用組立体Emの支持材Esは、溝形断面材からなり、溝方向に直交する横断面において両側板部E1の各側縁部が外方に張り出した側縁張出部E2を有し、拡径頭部T1を有する支持軸体Tにより***作体Lを溝底板部E3の外部側に回動可能に支持するものである。支持材Esにおける溝形断面材には、溝方向の一方の端部に壁体E4が形成され、溝方向の他方の端部には、両方の側板部E1から溝方向に対し直交する外方に張り出した端部張出部E5が形成されている。
所定壁状部S1における上下方向中間位置には、上側に位置する下方開口の上側水平嵌合溝部Saと、下側に位置する上方開口の下側水平嵌合溝部Sbが、一定の間隔を挟んで上下に対向するように、それぞれ溝部形成材により形成されている。何れの溝部も、溝方向は保管部S内で開口部Pに向かって前後方向である。
非常開扉装置用組立体Emにおける支持材Esは、端部張出部E5が前方に位置し、溝底板部E3が保管部Sの内方に位置する状態で、両側縁張出部E2がそれぞれ下方開口の上側水平嵌合溝部Saと、上方開口の下側水平嵌合溝部Sbに、保管部S内の奥側(開口部Pに向かって後方側)から前方に向かって摺動嵌合され、両側縁張出部E2が保管庫本体Bの開口張出部B1にそれぞれ螺子Rにより固定されることにより保管庫Aに対し位置決め固定されている。なお、非常開扉装置用組立体Emを用いず、保管庫本体Bの開口張出部B1における同じ位置に本体側係合部構成材(図示せず)を螺子Rにより固定して本体側係合部とすることも可能である。
(6-2) 全体として細長平板状をなすレバー状の***作体Lは、非常開扉装置用組立体Emの支持材Esが保管庫Aに対し位置決め固定された状態において、支持材Esにおける垂直状をなす溝底板部E3に対し、その保管部Sの内方側に、水平状をなす支持軸体Tにより水平回動軸線のまわりに回動し得るよう支持されている。
非常開扉装置用組立体Emは、更に、支持軸体Tよりも前方側において、***作体Lが水平状をなすようにその***作体Lを上向きに受止し得る垂直縦断面L字状の受止部Er(溝底板部E3との間に形成され上方及び前後に開口する)を、支持軸体Tよりも後方側において、***作体Lが後方に向かって下降傾斜した状態で後方斜め上向きに受止し得る受止突部Etを、それぞれ溝底板部E3の内方側に有する。これにより、***作体Lは、全体として前後方向水平状をなす状態と後方に向かって下降傾斜した状態の間で揺動し得るものとなっている。***作体Lは、後方に向かって下降傾斜した場合に前後方向水平状をなす状態に戻るようねじりコイルばねGによって付勢されている。
***作体Lは、前後方向水平状をなす状態において、その横断面が縦長状をなし、内方に折曲されている先端部が本体側係合部Baを構成し、支持材Esの後方に突出する非常開扉用***作部L1の後部は後方に向かって上向き傾斜状をなす。
非常開扉用***作部L1は、前記所定閉扉状態において、通常の操作により開扉可能とする場合の通常位置(***作体Lが前後方向水平状をなす位置)と、通常の操作を要せずに前記扉体Dが開き得る状態となる非常開扉位置(***作体Lが後方に向かって上向き傾斜状をなし、先端部の本体側係合部Baが上昇して扉体側係合部Daとの係合が解除される位置)をとり得る。
(6-3) 保管部S内に閉じ込められた者は、非常開扉用***作部L1が通常位置に位置し、扉体Dが閉じていて閉扉状態保持部Cにより扉体Dが閉じた状態が保持され、且つ、施錠部Kが施錠状態にあって閉扉保持状態を内部から解除することができない場合であっても、非常開扉装置Eにおける支持材Esの後方に突出した非常開扉用***作部L1を押し下げることにより、***作体Lの先端部の本体側係合部Baを上昇させて扉体側係合部Daとの係合を直接解除し得、扉体Dを前方に押せば開扉し得る状態とすることができる。
非常開扉用***作部L1は、支持材Esによって、所定壁状部S1に対し十分な水平方向距離を隔てた保管部S内方に位置するよう支持されているので、非常開扉用***作部L1が操作され易く、閉じ込められた者の動作が可及的に非常開扉に繋がるようにすることができると共に、非常開扉用***作部L1が保管庫A外から不正な手段により操作されて扉体Dが開けられる恐れが低減される。
また、通常位置における非常開扉用***作部L1の後部は後方に向かって上向き傾斜状をなすので、保管部S内に閉じ込められた者の様々な動作が可及的に非常開扉用***作部L1を非常開扉位置へ変位させることに繋がり易いものとすることができる。
(6-4) 通常位置における非常開扉用***作部L1は、開口部Pに向かって、所定の部分の後方の領域、すなわち、非常開扉装置Eの外周縁部、及び、当該外周縁部により囲まれた部分の後方(開口部Pに向かって後方)の領域に位置する。
通常位置における非常開扉用***作部L1は、所定壁状部S1に対し水平方向距離を隔てた保管部S内方であって、開口部Pに向かって前記所定の部分の後方の領域に位置するため、保管庫A内に閉じ込められた者の腕や手等の力を受けることにより非常開扉位置に達して、通常の操作を要せずに前記扉体Dが開き得る状態となり易い一方、開口部Pを通じて保管部Sに収容される対象物により回動力を受けることによって非常開扉位置へ変位することが効果的に防がれ得る。
[2] 本発明の実施の形態を、上記以外の形態を含めて更に説明する。
(1) 本発明の保管庫は、主として、対象物を収容する内部空間である保管部に宅配荷物等の配送物や手荷物等の物品を一時的に保管し、必要時に取り出すためのものであるが、必ずしもこの用途に限るものではない。
(2) 本発明の保管庫は、保管部を備えた保管庫本体と、その保管部への物品の収容及び保管部からの物品の取り出しのための十分な面積の開口部と、その開口部を開閉し得る扉体(開き戸、引戸を含む)と、非常開扉装置を有する。
本発明の保管庫は、その扉体が開いた状態において子供又は大人が1名又は若干名保管部に入って扉体を閉じることができる。典型的な態様は、扉体が開いた状態において子供1名が保管部に入ることができ、その状態で扉体を閉じることができるものである。
扉体が閉じていて、扉体を開くこと(開扉)を可能とするために所定の操作が必要な状態(所定閉扉状態)において、開扉可能とするための通常の操作は、外部において行われる。なお、通常の操作というのは、通常の保管庫使用状況における操作であり、保管部内に人が閉じ込められた状態で内部において行う操作のように非常時の操作は該当しない。
非常開扉装置は、所定閉扉状態において扉体が開き得るようにするための非常開扉操作を保管部内において行うためのものである。非常開扉装置は、保管部内における前記開口部に向かって側方(保管部において開口部に向かって何れか一方の側方又は両方の側方)に位置する所定壁状部の保管部内方側に位置し、非常開扉用***作部を備えた***作体を有する。
(3) 保管部は、例えば、扉体が閉じた状態において略直方体形状をなし、4つの周面部の1つである前面部を扉体が構成し、他の3つは、左右の側面部と奥面部である。上方には天面部、下方には底面部が位置するものとすることができるが、これに限るものではない。
(4) 扉体は、開口部を開閉し得、保管部に対象物を出し入れするために開き、保管部に収容した物品を保管するために閉じるものである。
扉体は、一般的には、保管庫の外周部(例えばほぼ垂直状をなす外周部。保管庫の外形が略直方体形状をなすものである場合は、例えば前面部。)に、垂直状の面(仮想的な面)に沿った十分な面積の開口部を形成するために、その開口部に対応する形状(例えば、その開口部を閉塞し得る略板状)をなし、前記垂直状の面に沿う水平方向の一端部付近に位置する垂直方向の回動軸線のまわりに回動することにより開閉するものとすることができる。但し、これに限るものではなく、例えば、垂直状態で閉じた扉体が上端部又は下幹部に位置する水平回動軸線のまわりに上方へ回動して開くものや下方へ回動して開くものとすること、或いは水平状態で閉じた扉体が水平回動軸線のまわりに回動して開くものとすることもできる。
扉体は、閉扉状態において外部から保管部内を少なくともある程度視認し得る(保管部内の様子が少なくともぼんやりとわかる)透明部又は透光部を有するものとすることができる。
この場合、外部から保管部内に荷物が収容されているか否か、人が閉じ込められているか否か等の確認が可能である他、保管部内に閉じ込められた者が、扉体の透明部又は透光部を通じて保管部内を照らし得る外光により非常開扉用***作部を可及的に視認し得て非常開扉操作に繋がり易いものとすることができる。
(5) 本発明の保管庫においては、開扉可能とするために所定の操作が必要な状態で扉体が閉じている状態である所定閉扉状態において、開扉可能とするための通常の操作が外部において行われる。その例としては、次のようなものが挙げられる。
(5-1) 扉体が閉じた状態を保持し得る閉扉状態保持部を有し、閉扉状態保持を解除するための通常の操作が外部において行われるもの。
前記閉扉状態保持部は、例えば、
扉体側に設けられた扉体側係合部及び保管庫本体の側に設けられた本体側係合部であって、閉扉状態において両者(扉体側係合部と本体側係合部)が係合している場合は開扉し得ず両者が係合していない場合は開扉し得るもの、
並びに、
扉体側係合部と本体側係合部の係合及び係合解除の動作(例えば、扉体側係合部と本体側係合部の両方又は一方を変位させて係合又は係合解除するための手動機構部の動作又は電動若しくはその他の自動機構部の動作)を行わせる動作機構部からなり、
動作機構部に対する通常の操作が外部において行われるものとすることができる。
動作機構部に対する操作の操作対象部は、例えば、扉体の外部側又は保管庫の外部におけるその他の位置に設けることができる。操作対象部の例としては、回動操作が行われるレバー、ノブ若しくは摘み、押圧操作が行われるボタン、その他の把手部等の手動機構部の動作を行わせる手動操作部、或いは、電動若しくはその他の自動機構部の動作を行わせるためのスイッチ部を挙げることができる。
(5-2) 前記閉扉状態保持部と、施錠部を有し、
施錠部は、施錠状態と解錠状態を切り換えることができるものであり、
前記施錠状態においては、閉扉状態保持部により扉体が閉じた状態が保持されている閉扉保持状態を解除することができず、
前記解錠状態においては、閉扉保持状態を解除して扉体を開くことができ、
解錠のための通常の操作は外部において行われるもの。
施錠のための通常の操作は外部において行われるものとすることができる。
上記施錠部は、例えば、
多数の数字・文字・記号等を表示する複数個のダイヤルにより任意に選択した解錠状態を設定し、閉扉状態でダイヤルを非解錠状態とすることにより施錠し、ダイヤルを解錠状態に合わることにより解錠し得るもの;
閉扉状態において、解錠状態とするための数字等の暗号を電子的に記憶させることにより施錠し、解錠状態とするための暗号を入力することにより解錠し得るもの;
閉扉状態において、電波、赤外線、可視光等による解錠信号を設定することにより施錠し、解錠信号を受信することにより解除し得るもの;
鍵を挿入して回動等の解錠・施錠操作をするための鍵穴
等とすることができるが、これらに限るものではない。
(5-3) 前記閉扉状態保持部による扉体が閉じた状態の保持と閉扉保持状態の解除は、それぞれ、前記施錠部による施錠状態と解錠状態の切り換えに連動するものとすることもできる。すなわち、施錠部による解錠状態から施錠状態への切り換えに、閉扉状態保持部による扉体が閉じた状態の保持が連動し、施錠部による施錠状態から解錠状態への切り換えに、閉扉状態保持部による閉扉保持状態の解除が連動するものとすることもできる。この場合例えば、施錠部による施錠状態から解錠状態への切り換えに、閉扉保持状態の解除が連動する閉扉状態保持部の他に、施錠部が施錠状態であっても解錠状態であっても外部において閉扉保持状態の解除が可能な別の閉扉状態保持部を有し、施錠部が施錠状態である場合は、当該別の閉扉状態保持部による閉扉保持状態を解除しても施錠部に連動する閉扉状態保持部が閉扉保持状態であるために扉体を開くことができないものとすることもできる。
(5-4) 前記施錠部や操作対象部は、屋外使用等における防水や防塵等の保護のために回動等により開閉可能な蓋体により覆われたものとすることができる。施錠部や操作対象部の位置を、例えば、扉体又はその他の垂直状外周部に設けた凹部の凹部底として蓋体により覆うものとすることにより、更に保護効果を高めることもできる。
(6) 非常開扉装置によって、前記所定閉扉状態において扉体が開き得るようにするための非常開扉操作が、保管部内において行われ得る。
(6-1) 前記のように閉扉状態保持部を有するもの(閉扉状態保持部と施錠部を有するものを含む)においては、非常開扉装置は、例えば、閉扉状態保持部における閉扉状態保持を直接解除するものとすることができる。例えば、非常開扉装置が前記閉扉状態保持部における本体側係合部を変位させて閉扉状態保持を解除するものとすることができる。或いは、例えば非常開扉装置の一部(例えば***作体の一部)が前記閉扉状態保持部における本体側係合部を構成し、その本体側係合部が変位して閉扉状態保持を解除するものとすることができる。
また、前記のように閉扉状態保持部と施錠部を有し、閉扉状態保持部による扉体が閉じた状態の保持と閉扉保持状態の解除が、それぞれ、前記施錠部による施錠状態と解錠状態の切り換えに連動するものにおいては、非常開扉装置は、閉扉状態保持部における閉扉状態保持を直接解除するものとする他、施錠部を解錠状態に切り換えるものとすることもできる。
(6-2) 非常開扉装置は、非常開扉用***作部を備えた***作体を有し、***作体は、非常開扉装置において、前記非常開扉用***作部(***作体のうち非常開扉用***作部以外の一部又は全部を含むものとすることもできる)が、前記所定壁状部に対し水平方向距離(例えば1.5乃至10cm、好ましくは2乃至5cm)を隔てた保管部内方に位置するよう支持されている。
非常開扉用***作部がこのように位置することにより、閉じ込められた者の動作が可及的に非常開扉に繋がるようにすることができると共に、非常開扉用***作部が保管庫外から不正な手段により操作されて扉体が開けられる恐れが低減される。
なお、例えば、保管部内における前記開口部に向かって側方に位置する所定壁状部の保管部内方側に(例えば、必要に応じ[オプション等により])、***作体を有する非常開扉装置用組立体が設けられることにより非常開扉装置が構成されているものとすることもできる。例えば、保管部内の位置決め部に対し非常開扉装置用組立体を位置決め固定(例えば螺子又はその他による固定)することにより非常開扉装置を設けるものとすることができる。
非常開扉装置は、例えば、***作体と、その***作体を回動可能に支持する支持材を有し、前記支持材が保管部内に位置決め固定されて設けられているものとすることができる。このような非常開扉装置を設けるための非常開扉装置用組立体は、***作体と、その***作体を回動可能に支持する支持材を有してなるものである。
前記支持材は、例えば、溝形断面材からなり、溝底板部の外部側(又は内部側)に***作体を支持するものとすることができる。その溝形断面材は、例えば、溝方向に直交する横断面において両側板部の各側縁部が外方及び内方の一方又は両方に張り出した側縁張出部を有し、その張出部において保管部内に固定されたり保管部内に設けられた溝状部に嵌合して位置決めされるものなどとすることができる。またその溝形断面材の溝方向の一方又は両方の端部に壁体が形成されているものとすることができる。更にまた、その溝形断面材の溝方向の一方又は両方の端部に、一方又は両方の側板部から外方又は内方(溝方向に対しほぼ直交する方向)に張り出した端部張出部が形成され、その端部張出部が保管庫本体への固定や位置決めに利用されるものとすることもできる。
保管部内の位置決め部に対する非常開扉装置用組立体の位置決め固定は、例えば、平行状に向かい合う(又は逆向きの)一対の溝状部(又は例えばあり溝等の溝開口側への離脱が防がれる1又は2以上の溝状部)と、その溝状部の横断面形状に対応する横断面形状を有し当該溝状部に嵌合する突条部又はその他の嵌合部を、保管部内の位置決め部と非常開扉装置用組立体にそれぞれ(又は両方を)設け、前記溝状部に前記突条部又はその他の嵌合部を嵌合させることにより、前記溝状部の溝方向に直交し互いに直交する二方向において位置決めし、更に、溝方向において保管庫本体に対し非常開扉装置用組立体を螺子止め又はその他により固定することにより行い得る。例えば非常開扉装置用組立体を構成する前記のような溝形断面材の側縁張出部を、溝状部に嵌合する突条部とすることもできる。
特に、前記溝方向が保管部内で開口部に向かって前後方向であるもの(例えば溝状部が前記所定壁状部に設けられたもの)であること(例えば、非常開扉装置用組立体を奥側から保管庫本体の側に対し摺動嵌合させるもの)が好ましく、溝方向における保管庫本体に対する非常開扉装置用組立体の固定は、保管部の開口部、特に、開口部に開口周縁から内側への開口張出部を有する場合の当該開口張出部に対する固定であることが好ましい。
また、保管庫本体に、非常開扉装置を設けることに代えて本体側係合部構成材を設けることができ、非常開扉装置を設けることが選択されない場合に保管庫本体に本体側係合部構成材を固定して本体側係合部を設ける固定手段と、保管部内の位置決め部に対し非常開扉装置用組立体を位置決めした上で保管庫本体に非常開扉装置用組立体を固定して非常開扉装置を設ける固定手段は、同等のもの(例えば、何れも、保管庫本体における所定の箇所[例えば保管部の開口部、特に、開口部に開口周縁から内側への開口張出部を有する場合の当該開口張出部]に対し所定の螺子止め等により固定するもの)であることが好ましい。
(6-3) 非常開扉用***作部は、所定閉扉状態において、通常の操作により開扉可能とする場合の通常位置と、通常の操作を要せずに前記扉体が開き得る状態となる非常開扉位置をとり得る。
すなわち、非常開扉用***作部が非常開扉位置に変位すると、前述のように、例えば、
非常開扉装置が閉扉状態保持部における本体側係合部を変位させて閉扉状態保持を解除する、
非常開扉装置の一部(例えば***作体の一部)が閉扉状態保持部における本体側係合部を構成し、その本体側係合部が変位して閉扉状態保持を解除する、又は、
非常開扉装置が施錠部を解錠状態に切り換えることにより閉扉状態保持を解除する等により、通常の操作を要せずに扉体が開き得る状態となる。
(6-4) ***作体の例としては、例えば、レバー状の非常開扉用***作部を(例えば、保管部内における開口部に向かって後方側に)備えるもの、一端部(例えば、前記後方側)を非常開扉用***作部とし全体としてレバー状をなすものを挙げることができる。
***作体がレバー状である場合、例えば、前記所定壁状部に対しほぼ平行状をなすように非常開扉装置において支持されるものとすることができ、例えば、非常開扉用***作部が通常位置に位置する場合に***作体は、ほぼ水平状をなすものとすることができるが、必ずしもこれに限るものではない。
このような非常開扉用***作部は、例えば、通常位置から一方の向き(例えば下方)に変位して非常開扉位置に至るものの他、非常開扉位置を2箇所に有し、通常位置から何れの向き(例えば下方又は上方)に変位して非常開扉位置に至るものとすることができる。
またこのような非常開扉用***作部は、例えば、端部に向かって何れかの向きに(上向き又は下向きに、或いはその他の向きに)屈曲するものとすることにより、閉じ込められた者の様々な動作が可及的に非常開扉用***作部を非常開扉位置へ変位させることに繋がり易いものとすることができる。
非常開扉用***作部の他の例として、下方若しくはその他の方向に押圧されることにより通常位置から非常開扉位置に変位し得る被押圧体、保管部内における開口部に向かって後方若しくは側方に又はその他の方向に押圧されることにより通常位置から非常開扉位置に変位し得る被伏倒体(例えば、通常位置において基部に対し起立しており、何れかの向きに押圧されることにより基部に対し倒れるレバー状体)等を挙げることができるが、これらに限るものではない。
非常開扉用***作部は、蓄光塗料や蛍光塗料などによる蓄光性や蛍光性を有するものとして保管部内に閉じ込められた者にとっての視認性を可及的に良くすることが好ましい。
***作体は、非常開扉用***作部が非常開扉位置又はその他の通常位置以外の位置に位置する場合に自動的に通常位置に復帰するよう弾性材(例えばねじりコイルばね、その他のばね等)等により付勢されたものとすることもできる。その場合、非常開扉用***作部が非常開扉位置に位置することにより確実に開扉されるようにすること(例えば、非常開扉用***作部の通常位置への自動復帰のタイミングが早すぎたり速度が速すぎたりすることがないようにすること)が望ましい。
(6-5) 前記通常位置における非常開扉用***作部は、前記開口部に向かって、所定の部分の後方の領域に位置し、保管庫内に閉じ込められた者による所定方向力を受けることにより前記非常開扉位置へ(例えば所定壁状部に対し平行状をなす仮想的な面に沿って)変位し得るものである。
前記所定の部分の後方の領域とは、
前記非常開扉装置の外周縁部(***作体のための支持部やガイド部等を含むものとすることができる)
及び
当該外周縁部により囲まれた部分(非常開扉装置の保管部内方側部、すなわち前記所定壁状部に対し水平方向に最も離隔した部分を含む外周縁部)
並びに
当該外周縁部と前記所定壁状部の間の部分が存在する場合(例えば、非常開扉装置と所定壁状部の間に空隙が存在する場合)はその部分を併せた部分の後方(開口部に向かって後方)の領域である。
従って、前記通常位置における非常開扉用***作部は、所定壁状部に対し水平方向距離を隔てた保管部内方であって、開口部に向かって前記所定の部分の後方の領域に位置するため、保管庫内に閉じ込められた者の腕や手等の所定方向力を受けることにより非常開扉位置に達して、通常の操作を要せずに前記扉体が開き得る状態となり易い一方、開口部を通じて保管部に収容される対象物により所定方向力を受けることによって非常開扉位置へ変位することが効果的に防がれ得る。
非常開扉装置は、例えば、保管部内における前記所定壁状部に対し設けることができる他、天面部又は底面部に対し設けることもできる。
また、非常開扉装置は、例えば、開口部が保管部の水平方向前方に位置する場合、上下方向における中間位置に設けることができる他、例えば、下端部若しくは下端部付近から上下方向における中間位置にわたり連続するように設けること、上端部若しくは上端部付近から上下方向における中間位置にわたり連続するように設けること、又は、下端部若しくは下端部付近から上端部若しくは上端部付近にわたり連続するように設けることもできる。
また、非常開扉装置は、例えば、保管部内の開口部から奥側にわたり位置するものとすること、或いは、保管部内の開口部よりも奥側の位置からその奥側にわたり位置するものとすることができる。
A 保管庫
B 保管庫本体
B1 開口張出部
Ba 本体側係合部
C 閉扉状態保持部
D 扉体
D1 略垂直金属板状部
D2 透孔
D3 透明板
D4 扉体側係合材
D5 回動軸体
D6 操作摘み部
Da 扉体側係合部
Db 凹部
Dc 凹部底
De ヒンジ部
Df 蓋体
E 非常開扉装置
E1 側板部
E2 側縁張出部
E3 溝底板部
E4 壁体
E5 端部張出部
Em 非常開扉装置用組立体
Er 受止部
Es 支持材
Et 受止突部
G ねじりコイルばね
K 施錠部
L ***作体
L1 非常開扉用***作部
P 開口部
R 螺子
S 保管部
S1 所定壁状部
Sa 上側水平嵌合溝部
Sb 下側水平嵌合溝部
T 支持軸体
T1 拡径頭部
V 配送物

Claims (12)

  1. 対象物を収容する内部空間である保管部を備えた保管庫本体と、その保管部に前記対象物を出し入れするための開口部と、その開口部を開閉し得る扉体を有し、その扉体が開いた状態において子供又は大人が1名又は若干名保管部に入って扉体を閉じることができ、
    開扉可能とするために所定の操作が必要な状態で扉体が閉じている所定閉扉状態において、開扉可能とするための通常の操作が外部において行われる保管庫であって、
    前記扉体が閉じた状態を保持し得る閉扉状態保持部を有し、閉扉状態保持を解除するための通常の操作が外部において行われるものであり、
    前記閉扉状態保持部が、扉体側に設けられた扉体側係合部及び保管庫本体の側に設けられた本体側係合部であって、閉扉状態において両者が係合している場合は開扉し得ず両者が係合していない場合は開扉し得るものであり、
    前記所定閉扉状態において前記扉体が開き得るようにするための非常開扉操作を保管部内において行うための非常開扉装置を構成する非常開扉装置用組立体であって、非常開扉用***作部を備えた***作体を有するものが、前記保管庫本体の保管部内における前記開口部に向かって側方に位置する所定壁状部の保管部内方側に、上方及び下方の両方又は一方に空間を有する状態で取り付けられることにより、非常開扉装置が保管部内に設けられ、
    前記***作体は、前記非常開扉装置において、前記非常開扉用***作部が、前記所定壁状部に対し水平方向距離を隔てた保管部内方に位置するよう支持されており、
    前記非常開扉用***作部は、所定閉扉状態において、通常の操作により開扉可能とするための通常位置と、通常の操作を要せずに前記扉体が開き得る状態となる非常開扉位置をとり得、
    前記通常位置における非常開扉用***作部は、保管庫内に閉じ込められた者による所定方向力を受けることにより前記非常開扉位置へ変位し得るものであることを特徴とする保管庫。
  2. 上記保管庫本体に上記非常開扉装置用組立体を取り付けて非常開扉装置を設けることに代えて、非常開扉装置を設けることを選択せずに前記保管庫本体に上記本体側係合部を構成するための本体側係合部構成材が取り付けられ得る請求項1記載の保管庫。
  3. 上記保管部内に、上記非常開扉装置用組立体を位置決めするための位置決め部を有し、
    前記非常開扉装置用組立体が、前記位置決め部に対し位置決めされた上で保管庫本体に固定されるものであり、
    保管庫本体に上記本体側係合部構成材が固定される固定手段と、前記非常開扉装置用組立体が、前記位置決め部に対し位置決めされた上で保管庫本体に固定される固定手段が、同等のものである請求項2記載の保管庫。
  4. 上記保管部内に、上記非常開扉装置用組立体を位置決めするための位置決め部を有し、
    前記非常開扉装置用組立体が、前記位置決め部に対し位置決めされた上で保管庫本体の上記開口部の周縁部のうち閉扉状態の上記扉体により覆われる部分に固定されるものである請求項1乃至3の何れか1項に記載の保管庫。
  5. 上記閉扉状態保持部が、
    体側係合部と本体側係合部の係合及び係合解除の動作を行わせる動作機構部を有し
    動作機構部に対する通常の操作が外部において行われるものである請求項1乃至4の何れか1項に記載の保管庫。
  6. 施錠状態と解錠状態を切り換えることができる施錠部を有し、
    前記施錠状態においては、上記閉扉状態保持部により扉体が閉じた状態が保持されている閉扉保持状態を解除することができず、
    前記解錠状態においては、前記閉扉保持状態を解除して扉体を開くことができ、
    解錠のための通常の操作は外部において行われる請求項1乃至5の何れか1項に記載の保管庫。
  7. 上記閉扉状態保持部による扉体が閉じた状態の保持と閉扉保持状態の解除が、それぞれ、前記施錠部による施錠状態と解錠状態の切り換えに連動するものである請求項記載の保管庫。
  8. 上記非常開扉装置が、閉扉状態保持部における閉扉状態保持を直接解除するものである請求項乃至の何れか1項に記載の保管庫。
  9. 上記非常開扉装置が、施錠部を解錠状態に切り換えるものである請求項記載の保管庫。
  10. 上記非常開扉装置が、***作体と、その***作体を回動可能に支持する支持材を有し、前記支持材が保管部内に位置決め固定されて設けられている請求項1乃至の何れか1項に記載の保管庫。
  11. 上記非常開扉用***作部が、端部に向かって何れかの向きに屈曲するものである請求項1乃至10の何れか1項に記載の保管庫。
  12. 上記扉体が、多数の透孔が形成された板状部の裏側に透明又は透光板が固定されたものであり、前記透孔及び透明又は透光板を通じて閉扉状態において外部から保管部内を少なくともある程度視認し得るものである請求項1乃至11の何れか1項に記載の保管庫。
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