JP7016266B2 - 電動アシスト自転車 - Google Patents

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Description

本発明は、電動アシスト自転車に関するものである。
従来から、下記特許文献1に示されるような電動アシスト自転車(電動機付自転車)が知られている。この電動アシスト自転車は、前輪と、後輪と、ブレーキレバーと、ペダルと、モータと、バッテリとを備えている。また、この電動アシスト自転車は、回生制動時におけるフィーリングを改善するとともに、ブレーキレバーの操作回数にかかわらず回生制動による制動力を最大限に作用させることを目的としている。詳細には、この電動アシスト自転車では、ブレーキレバーの操作開始直後に最大の回生制動力が作用することが回避され、ブレーキ作動時におけるショックが緩和されている。
特開2015-040015号公報
特許文献1に記載された電動アシスト自転車では、ブレーキレバーが操作された場合にモータによる回生が行われるが、他の電動アシスト自転車では、回生率を向上させるために、ブレーキレバーが操作されない場合にもモータによる回生が行われることがある。
このような電動アシスト自転車では、ユーザによってブレーキレバーが操作されておらず、かつ、回生ブレーキがかかることをユーザが望んでいない場合に、モータによる回生が行われるおそれがある。そのような場合にモータによる回生が行われると、ユーザがストレスを感じてしまうおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、望まない回生ブレーキがかかったとユーザが感じてしまうおそれを抑制することができる電動アシスト自転車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電動アシスト自転車は、前輪と、後輪と、ブレーキレバーと、前記後輪を駆動する踏力が加えられるペダルと、前記ペダルに加えられた前記踏力に応じて前記前輪または前記後輪を駆動するモータと、前記モータによって回生された電力を蓄えるバッテリと、前記モータにより回生を行うか否かを判定する回生判定部と、前記回生を行うと前記回生判定部によって判定された時点から、前記モータによって前記回生が開始される時点までの間に遅延時間を付加する遅延時間付加部とを備え、前記遅延時間中における前記モータによる回生量がゼロである。
つまり、本発明の電動アシスト自転車は、ユーザによってブレーキレバーが操作されていないにもかかわらずモータにより回生を行う場合には、回生ブレーキがかかることをユーザが望んでいない場合が含まれ得る、という考え方に基づいている。
この考え方に基づき、本発明の電動アシスト自転車では、モータにより回生を行うと回生判定部によって判定された時点から遅延時間を経過した後でなければ、モータによる回生が開始されない。
すなわち、本発明の電動アシスト自転車では、回生を行うと回生判定部によって判定された時点でモータによる回生が開始されるのではなく、回生を行うと回生判定部によって判定され、次いで、遅延時間が経過した時点でモータによる回生が開始される。
そのため、本発明の電動アシスト自転車によれば、回生を行うと回生判定部によって判定された時点でモータによる回生が開始される場合よりも、望まない回生ブレーキがかかったとユーザが感じてしまうおそれを抑制することができる。
また、前記電動アシスト自転車では、前記遅延時間中に、前記モータにより前記回生を行わないと前記回生判定部が判定する場合、前記遅延時間の経過後に、前記モータは前記回生を開始せず、前記遅延時間中に、前記モータにより前記回生を行わないと前記回生判定部が判定しない場合、前記遅延時間の経過後に、前記モータは前記回生を開始してもよい。
このように構成することにより、ユーザが回生ブレーキを望まないにもかかわらずモータにより回生を行うと回生判定部が一旦判定した場合であっても、遅延時間中にモータにより回生を行わないと回生判定部が判定した場合には、遅延時間の経過後にモータが回生を開始しない。その結果、望まない回生ブレーキがかかったとユーザが感じることを回避することができる。
また、前記電動アシスト自転車は、前記ブレーキレバーの操作を検出するブレーキ操作検出部を更に備え、前記ブレーキ操作検出部によって前記ブレーキレバーの操作が検出される第1の場合に、前記遅延時間付加部は、前記遅延時間を付加しなくてもよい。
このように構成することにより、ブレーキ操作検出部によってブレーキレバーの操作が検出される第1の場合には、回生を行うと回生判定部によって判定された時点でモータによる回生が開始される。その結果、回生を行うと回生判定部によって判定された時点でモータによる回生が開始されない場合よりも、ブレーキレバーの操作に対する回生ブレーキの応答性を向上させることができる。また、遅延時間が付加されかつ遅延時間中にモータによる回生が開始されない場合よりも、ブレーキレバーが操作された直後の制動力を向上させることができる。
ペダルの回転数が小さい場合には、電動アシスト自転車が平坦路または下り坂を走行中であり、ユーザが回生ブレーキを望んでいると推定することができる。一方で、この推定が誤りである可能性もある。
この点に鑑み、前記電動アシスト自転車は、前記ペダルの回転を検出するペダル回転検出部を更に備え、前記ペダル回転検出部によって検出される前記ペダルの回転数が第2閾値以下である第2の場合に、前記遅延時間付加部は前記遅延時間を付加してもよい。
このように構成することにより、第2の場合(つまり、電動アシスト自転車が平坦路または下り坂を走行中であり、ユーザが回生ブレーキを望んでいると推定される場合であって、その推定が誤りである可能性もある場合)には、遅延時間が付加される。そのため、遅延時間が付加されない場合よりも、望まない回生ブレーキがかかったとユーザが感じてしまうおそれを抑制することができる。
車速が上昇し、かつ、ペダルの回転数が小さい場合には、電動アシスト自転車が下り坂を走行中であり、ユーザが回生ブレーキを望んでいると推定することができる。また、この推定が誤りである可能性は、車速の上昇が考慮されない場合よりも低くなる。
この点に鑑み、前記電動アシスト自転車は、車速を検出する車速検出部を更に備え、前記車速検出部によって前記車速の上昇が検出され、かつ、前記ペダル回転検出部によって検出される前記ペダルの回転数が第3閾値以下である第3の場合に、前記遅延時間付加部は前記遅延時間を付加し、前記第3の場合に前記遅延時間付加部によって付加される前記遅延時間は、前記第2の場合に前記遅延時間付加部によって付加される前記遅延時間よりも短くてもよい。
このように構成することにより、第3の場合(つまり、電動アシスト自転車が下り坂を走行中であり、ユーザが回生ブレーキを望んでいると推定される場合であって、その推定が誤りである可能性もある場合)には、遅延時間経過後にモータによる回生が行われる。そのため、回生を行うと回生判定部によって判定された時点でモータによる回生が開始される場合よりも、望まない回生ブレーキがかかったとユーザが感じてしまうおそれを抑制することができる。
また、このように構成することにより、第3の場合(つまり、電動アシスト自転車が下り坂を走行中である場合)には、第2の場合(つまり、電動アシスト自転車が平坦路を走行中である可能性もある場合)よりも短い遅延時間が、遅延時間付加部によって付加される。そのため、第3の場合には、第2の場合よりも早期に回生を開始することができ、第2の場合よりも回生量を増加させることができる。
詳細には、このように構成することにより、第2の場合の遅延時間経過中に第3の場合に移行するケースでは、第2の場合の遅延時間から第3の場合の短い遅延時間に短縮されることに伴って、回生が即座に開始されることもあり得る。
また、前記電動アシスト自転車は、前記モータによる回生度合いを変更する回生度合い変更部を更に備え、前記回生度合い変更部は、前記遅延時間の経過後に開始する第1回生時間中における前記モータによる回生度合いを、第1回生度合いに設定し、かつ、前記第1回生時間の経過後に開始する第2回生時間中における前記モータによる回生度合いを、第2回生度合いに設定し、かつ、前記第1回生度合いと前記第2回生度合いとを異なる値に設定してもよい。
また、前記電動アシスト自転車では、前記第1回生度合いは、前記第2回生度合いより弱くてもよい。
このように構成することにより、望まない急な回生ブレーキがかかったとユーザが感じてしまうおそれを抑制し、回生ブレーキ開始時の乗り心地を向上させることができる。
また、前記電動アシスト自転車では、前記第2の場合に前記回生度合い変更部によって設定される前記第1回生度合いは、前記第1の場合に設定される回生度合いよりも弱くてもよい。
このように構成することにより、第2の場合(つまり、電動アシスト自転車が平坦路または下り坂を走行中であり、ユーザが回生ブレーキを望んでいると推定される場合であって、その推定が誤りである可能性もある場合)には、第1の場合よりも弱い回生度合いでモータによる回生が行われる。そのため、第2の場合の回生度合いと第1の場合の回生度合いとが等しい場合よりも、ユーザが回生ブレーキを望んでいないにもかかわらず強い回生ブレーキがかかり、電動アシスト自転車が失速してしまうおそれを抑制することができる。
また、前記電動アシスト自転車は、前記モータによる回生度合いを変更する回生度合い変更部を更に備え、前記回生度合い変更部は、前記遅延時間の経過後に開始する第1回生時間中における前記モータによる回生度合いを、第1回生度合いに設定し、前記第2の場合に前記回生度合い変更部によって設定される前記第1回生度合いは、前記第1の場合に設定される回生度合いよりも弱く、前記第3の場合に前記回生度合い変更部によって設定される前記第1回生度合いは、前記第2の場合に前記回生度合い変更部によって設定される前記第1回生度合いよりも強くてもよい。
このように構成することにより、第2の場合(つまり、電動アシスト自転車が平坦路または下り坂を走行中であり、ユーザが回生ブレーキを望んでいると推定される場合であって、その推定が誤りである可能性もある場合であって、第1の場合よりも推定が誤りである可能性が高い場合)には、第1の場合よりも弱い回生度合いでモータによる回生が行われる。そのため、第2の場合の回生度合いと第1の場合の回生度合いとが等しい場合よりも、ユーザが回生ブレーキを望んでいないにもかかわらず強い回生ブレーキがかかり、電動アシスト自転車が失速してしまうおそれを抑制することができる。
また、このように構成することにより、第3の場合(つまり、電動アシスト自転車が下り坂を走行中であり、ユーザが回生ブレーキを望んでいると推定される場合)には、第2の場合よりも強い回生度合いでモータによる回生が行われる。そのため、第3の場合の回生度合いと第2の場合の回生度合いとが等しい場合よりも、回生量を増加させることができる。
また、前記電動アシスト自転車では、前記第2の場合は、車速検出部によって検出される前記車速が第4閾値より大きい場合であってもよい。
このように構成することにより、車速が低速の場合にモータによる回生が行われることに伴って、車速が低下しすぎてしまい、電動アシスト自転車が不安定になってしまうおそれを抑制することができる。すなわち、車速が第4閾値以下のときにモータによる回生が行われる場合よりも、安全性を向上させることができる。
本発明によれば、望まない回生ブレーキがかかったとユーザが感じてしまうおそれを抑制することができる電動アシスト自転車を提供することができる。
第1実施形態の電動アシスト自転車の一例の構成図である。 図1に示すハンドルなどの拡大図である。 第1実施形態の電動アシスト自転車の一例の機能ブロック図である。 第1実施形態の電動アシスト自転車において実行される処理を説明するためのフローチャートである。 第1の場合におけるモータによる回生量と時間の経過との関係を示す図である。 第2の場合におけるモータによる回生量と時間の経過との関係を示す図である。 第3の場合におけるモータによる回生量と時間の経過との関係を示す図である。 第2実施形態の電動アシスト自転車の第2の場合におけるモータによる回生量と時間の経過との関係を示す図である。 第2実施形態の電動アシスト自転車の第3の場合におけるモータによる回生量と時間の経過との関係を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の電動アシスト自転車の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態の電動アシスト自転車1の一例の構成図である。図2は図1に示すハンドル1cなどの拡大図である。図3は第1実施形態の電動アシスト自転車1の一例の機能ブロック図である。
図1および図2に示す例では、第1実施形態の電動アシスト自転車1は、前輪1aと、後輪1bと、ハンドル1cと、ブレーキレバー1dと、ペダル1eと、サドル1fと、クランク1gとを備えている。ブレーキレバー1dの非操作時には、ブレーキレバー1dが、図2に「非操作時」で示す位置に位置する。ブレーキレバー1dの操作時には、ブレーキレバー1dが、図2に「操作時」で示す位置に位置する。ペダル1eには、後輪1bを駆動する踏力が、ユーザ(運転者)によって加えられる。また、ペダル1eは、クランク1gに連結されている。
図1および図3に示す例では、第1実施形態の電動アシスト自転車1が、モータ11と、バッテリ12と、入力トルク検出部13と、車速検出部14と、ブレーキ操作検出部15と、ペダル回転検出部16と、制御部17と、入力部18とを備えている。モータ11は、力行モード(放電モード)において、ペダル1eに加えられた踏力に応じて前輪1aを駆動する。
図1および図3に示す例では、モータ11が前輪1aを駆動するが、他の例では、後輪1bに配置されたモータが、ペダル1eに加えられた踏力に応じて後輪1bを駆動してもよい。
図1および図3に示す例では、バッテリ12が、回生モード(充電モード)において、モータ11によって回生された電力を蓄える。また、バッテリ12は、力行モード(放電モード)において、モータ11に電力を供給する。入力トルク検出部13は、ペダル1eに加えられるユーザの踏力に基づく入力トルクを検出する。入力トルク検出部13は、例えばトルクセンサ(図示せず)を備えている。
車速検出部14は、電動アシスト自転車1の車速を検出する。車速検出部14は、例えばモータ11の回転数を検出する回転数センサ(図示せず)を備えている。車速検出部14は、回転数センサの出力に基づいて、電動アシスト自転車1の車速を算出する。
他の例では、車速検出部14が、前輪1aまたは後輪1bの回転数を検出する回転数センサ(図示せず)の出力に基づいて、電動アシスト自転車1の車速を算出してもよい。
更に他の例では、車速検出部14が、加速度センサ(図示せず)によって検出された加速度を積分することにより、電動アシスト自転車1の車速を算出してもよい。
図1~図3に示す例では、ブレーキ操作検出部15は、ブレーキレバー1dがユーザによって操作されているか否かを検出する。ブレーキ操作検出部15は、例えばブレーキセンサ(図示せず)を備えている。
ブレーキレバー1dが、図2に「非操作時」で示す位置に位置する場合、ブレーキセンサはOFF信号を出力する。ブレーキ操作検出部15は、ブレーキセンサが出力するOFF信号に基づいて、ブレーキレバー1dがユーザによって操作されていないことを検出する。
ブレーキレバー1dが、図2に「操作時」で示す位置に位置する場合、ブレーキセンサはON信号を出力する。ブレーキ操作検出部15は、ブレーキセンサが出力するON信号に基づいて、ブレーキレバー1dがユーザによって操作されていることを検出する。
図1~図3に示す例では、上述したように、ブレーキ操作検出部15は、ブレーキレバー1dがユーザによって操作されているか否かを検出する。他の例では、ブレーキ操作検出部15が、ユーザによるブレーキレバー1dの操作量をリニアに検出してもよい。この例では、ユーザによるブレーキレバー1dの操作量が大きくなるに従って、モータ11による回生制動力が大きくなってもよい。
図1および図3に示す例では、ペダル回転検出部16が、ペダル1eの回転(つまり、クランク1gの回転)を検出する。ペダル回転検出部16は、例えばケイデンスセンサ(図示せず)を備えている。
制御部17は、モータ11の力行および回生の制御などを行う。詳細には、制御部17は、モータ11に前輪1aを駆動させる制御、モータ11に回生を行わせる制御などを行う。制御部17は、回生判定部17Aと、遅延時間付加部17Bと、回生度合い変更部17Cとを備えている。
回生判定部17Aは、モータ11により回生を行うか否かを判定する。遅延時間付加部17Bは、回生を行うと回生判定部17Aによって判定された時点から、モータ11によって回生が開始される時点までの間に遅延時間を付加する。
回生度合い変更部17Cは、モータ11による回生度合いの変更を行う。詳細には、回生度合い変更部17Cは、後述する第1の場合に、モータ11の回生度合いを最も強い回生度合いに設定する。また、回生度合い変更部17Cは、後述する第2の場合に、モータ11の回生度合いを最も弱い回生度合いに設定する。また、回生度合い変更部17Cは、後述する第3の場合に、モータ11の回生度合いを2番目に強い回生度合いに設定する。
入力部18は、ユーザによる入力操作を受け付ける。ユーザによる入力操作には、例えば、ユーザの好みによって第1の場合、第2の場合および第3の場合におけるモータ11の回生度合いの大きさを微調整する入力操作などが含まれる。
図4は第1実施形態の電動アシスト自転車1において実行される処理を説明するためのフローチャートである。
第1実施形態の電動アシスト自転車1は、電動アシスト自転車1の使用時に、図4に示す処理を実行する。
図4に示す例では、ステップS11において、例えば制御部17は、ユーザによるブレーキレバー1dの操作が、ブレーキ操作検出部15によって検出されているか否かを判定する。ブレーキレバー1dの操作がブレーキ操作検出部15によって検出されている場合には、ステップS12に進む。一方、ブレーキレバー1dの操作がブレーキ操作検出部15によって検出されていない場合には、ステップS13に進む。
ステップS12において、例えば制御部17は、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出される第1の場合に該当すると判定する。
詳細には、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出された時点で、回生判定部17Aは、モータ11により第1の場合の回生を行うと判定する。
ステップS13において、例えば制御部17は、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1以下であるか否かを判定する。入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1以下である場合、制御部17は、ペダル1eを漕ぐ意図がユーザに無く、電動アシスト自転車1が平坦路または下り坂を走行中であると判断し、ステップS14に進む。一方、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1より大きい場合、制御部17は、ペダル1eを漕ぐ意図がユーザに有り、回生制動を行うべきではないと判断し、図4に示すルーチンを終了する。他の例では、ステップS13を省略してもよい。
図4に示す例では、ステップS14において、例えば制御部17は、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第3閾値TH3以下であるか否かを判定する。ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第3閾値TH3より大きい場合には、ステップS16Bに進む。一方、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第3閾値TH3以下である場合には、ステップS15に進む。
ステップS15において、例えば制御部17は、電動アシスト自転車1の車速の上昇が車速検出部14によって検出されているか否かを判定する。電動アシスト自転車1の車速の上昇が車速検出部14によって検出されている場合、ステップS16Aに進む。一方、電動アシスト自転車1の車速の上昇が車速検出部14によって検出されていない場合、ステップS16Bに進む。
ステップS16Aでは、例えば制御部17が、坂道用回生度合いの演算を行う。次いで、ステップS16Bに進む。
ステップS16Bにおいて、例えば制御部17は、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第2閾値TH2以下であるか否かを判定する。ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第2閾値TH2より大きい場合には、ステップS16Dに進む。一方、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第2閾値TH2以下である場合には、ステップS16Cに進む。
ステップS16Cでは、例えば制御部17が、平地用回生度合いの演算を行う。次いで、ステップS16Dに進む。
ステップS16Dにおいて、例えば制御部17は、ステップS16Aにおいて得られた坂道用回生度合いが、ステップS16Cにおいて得られた平地用回生度合い以上であるか否かを判定する。坂道用回生度合いが平地用回生度合い以上である場合には、ステップS17に進む。一方、ステップS16Aにおいて得られた坂道用回生度合いが、ステップS16Cにおいて得られた平地用回生度合いより小さい場合には、ステップS18に進む。
ステップS17において、制御部17は、第3の場合に該当すると判定する。
ステップS18において、制御部17は、第2の場合に該当すると判定する。
このように、図4に示す処理では、第1の場合に該当するか否か、第2の場合に該当するか否か、および、第3の場合に該当するか否かの判定が行われる。
図4に示す例では、ステップS18において第2の場合に該当すると判定するために車速が考慮されないが、他の例では、ステップS18において第2の場合に該当すると判定するために車速を考慮してもよい。この例では、車速検出部14によって検出される車速Vが第4閾値TH4(例えば、安定走行に必要な車速)より大きい場合に、ステップS18おいて第3の場合に該当すると判定される。
図5は第1の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係を示す図である。図5の縦軸はモータ11による回生量を示しており、図5の横軸は時間を示している。
図5に示す例では、時刻t10以前のモータ11による回生量がゼロである。
時刻t10には、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出される。その結果、回生判定部17Aは、モータ11により第1の場合の回生を行うと判定する。例えば制御部17は、モータ11による回生量をゼロから値B1にステップ状に増加させる。
時刻t10以降においては、ブレーキレバー1dの操作がブレーキ操作検出部15によって検出され続け、モータ11による回生量が値B1に維持される。
つまり、図5に示す例では(第1の場合には)、時刻t10に、回生判定部17Aが、モータ11により回生を行うと判定すると同時に、モータ11による回生が開始される。
すなわち、図5に示す例では(第1の場合には)、回生を行うと回生判定部17Aによって判定される時点と、モータ11によって回生が開始される時点との間に、遅延時間付加部17Bが遅延時間を付加しない。
そのため、図5に示す例では、ブレーキレバー1dの操作に対する回生ブレーキの応答性を向上させることができる。また、遅延時間が付加されかつ遅延時間中にモータ11による回生が開始されない場合よりも、ブレーキレバー1dが操作された直後(時刻t10の直後)の制動力を向上させることができる。
上述したように、図5に示す例では、時刻t10に、モータ11による回生量がゼロから値B1にステップ状に増加させられ、時刻t10以降に、モータ11による回生量が値B1に維持される。他の例では、時刻t10に、モータ11による回生量を、ゼロから値B1よりも小さい値までステップ状に増加させ、時刻t10以降に、モータ11による回生量を、その値から値B1まで徐々に増加させてもよい。
図6は第2の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係を示す図である。詳細には、図6中の実線が、第2の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係を示しており、図6中の破線が、第1の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係(図5に示す関係)を示している。図6の縦軸はモータ11による回生量を示しており、図6の横軸は時間を示している。
図6に示す一例では、時刻t10以前のモータ11による回生量がゼロである。
時刻t10には、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出されず、かつ、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1以下であり、かつ、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第2閾値TH2以下の状態になる。
その結果、回生判定部17Aは、モータ11により第2の場合の回生を行うと判定する。また、遅延時間付加部17Bは、遅延時間△T10(=t11-t10)を付加する。
詳細には、図6に示す一例では、時刻t10以降においても、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出されず、かつ、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1以下であり、かつ、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第2閾値TH2以下の状態が維持される。
その結果、遅延時間△T10中(つまり、時刻t11になるまで)、モータ11による回生量は、ゼロに維持される。
図6に示す一例では、時刻t11においても、上述したように、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出されず、かつ、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1以下であり、かつ、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第2閾値TH2以下の状態が維持される。
その結果、時刻t10から遅延時間△T10が経過する時刻t11に、制御部17が、モータ11による回生を開始する。
また、時刻t11には、第1回生時間△T11(=t12-t11)が開始する。回生度合い変更部17Cは、第1回生時間△T11中におけるモータ11による回生度合いを、第1回生度合いに設定する。詳細には、第1回生度合いでは、第1回生時間△T11中に、モータ11による回生量が、ゼロから値B21までリニアに増加する。
その結果、時刻t11から第1回生時間△T11が経過する時刻t12に、モータ11による回生量は値B21になる。
図6に示す一例では、時刻t12に、第2回生時間△T12(=t13-t12)が開始する。回生度合い変更部17Cは、第2回生時間△T12中におけるモータ11による回生度合いを、第1回生度合いよりも強い第2回生度合いに設定する。詳細には、第2回生度合いでは、第2回生時間△T12中に、モータ11による回生量が、値B21から値B22までリニアに増加する。
その結果、時刻t12から第2回生時間△T12が経過する時刻t13に、モータ11による回生量は値B22になる。
時刻t13以降においては、モータ11による回生量が値B22に維持される。
つまり、図6に示す一例では、時刻t10に、回生判定部17Aがモータ11により回生を行うと判定し、遅延時間△T10の経過後の時刻t11に、モータ11による回生が開始される。
すなわち、図6に示す一例では、回生を行うと回生判定部17Aによって判定される時点(時刻t10)と、モータ11によって回生が開始される時点(時刻t11)との間に、遅延時間付加部17Bが遅延時間△T10を付加する。
図6に示す他の例では、上述した例と同様に、時刻t10以前のモータ11による回生量がゼロである。また、時刻t10に、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出されず、かつ、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1以下であり、かつ、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第2閾値TH2以下の状態になる。
その結果、上述した例と同様に、回生判定部17Aは、モータ11により第2の場合の回生を行うと判定する。また、遅延時間付加部17Bは、遅延時間△T10(=t11-t10)を付加する。
図6に示す他の例では、上述した例とは異なり、遅延時間△T10中の時刻t10Aに、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1より大きくなる(つまり、図4のステップS13においてNOと判定される)。そのため、回生判定部17Aは、モータ11による回生を行わないと判定する。
そのため、図6に示す他の例では、時刻t10から遅延時間△T10が経過する時刻t11に、制御部17が、モータ11による回生を開始しない。その結果、時刻t11以降においても、モータ11による回生量がゼロに維持される。
すなわち、図6に示す他の例では、時刻t10に、モータ11により回生を行うと回生判定部17Aが一旦判定する。次いで、遅延時間△T10中の時刻t10Aに、モータ11により回生を行わないと回生判定部17Aが判定する。その結果、遅延時間△T10が経過する時刻t11に、制御部17は、モータ11による回生を開始しない。そのため、望まない回生ブレーキがかかったと時刻t11以降にユーザが感じることを回避することができる。
一方、上述した図6に示す一例では、遅延時間△T10中に、モータ11により回生を行わないと回生判定部17Aが判定しない。その結果、遅延時間△T10が経過する時刻t11に、モータ11が回生を開始する。
図6に示す一例および図6に示す他の例では、回生を行うと回生判定部17Aによって判定された時点(時刻t10)でモータ11による回生が開始されることがないため、回生を行うと回生判定部17Aによって判定された時点(時刻t10)でモータ11による回生が開始される場合よりも、望まない回生ブレーキがかかったとユーザが感じてしまうおそれを抑制することができる。
図6に示す一例では、第1回生時間△T11中におけるモータ11による回生度合い(第1回生度合い)と、第2回生時間△T12中におけるモータ11による回生度合い(第2回生度合い)とが異ならされている。詳細には、第1回生時間△T11中におけるモータ11による回生度合い(第1回生度合い)が、第2回生時間△T12中におけるモータ11による回生度合い(第2回生度合い)よりも弱く設定されている。
そのため、第1回生時間△T11中に望まない急な回生ブレーキがかかったとユーザが感じてしまうおそれを抑制することができ、回生ブレーキ開始時(第1回生時間△T11中)の乗り心地を向上させることができる。
また、図6に示す例では、第2の場合に回生度合い変更部17Cによって設定される第1回生度合い(図6中の実線が示す第1回生時間△T11中における回生量)が、第1の場合に回生度合い変更部17Cによって設定される回生度合い(図6中の破線が示す時刻t10以降の回生量)よりも弱い。
そのため、第2の場合に回生度合い変更部17Cによって設定される第1回生度合いと第1の場合に回生度合い変更部17Cによって設定される回生度合いとが等しい場合よりも、ユーザが回生ブレーキを望んでいないにもかかわらず強い回生ブレーキがかかってしまうおそれを抑制することができる。
図7は第3の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係を示す図である。詳細には、図7中の実線が、第3の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係を示しており、図7中の破線が、第2の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係(図6に実線で示す関係)を示している。図7の縦軸はモータ11による回生量を示しており、図7の横軸は時間を示している。
図7に示す一例では、時刻t10以前のモータ11による回生量がゼロである。
時刻t10には、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出されず、かつ、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1以下であり、かつ、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第3閾値TH3以下の状態(第2の場合)で、車速検出部14によって車速の上昇が検出される。
その結果、回生判定部17Aは、モータ11により第3の場合の回生を行うと判定する。また、遅延時間付加部17Bは、遅延時間△T20(=t21-t10)を付加する。つまり、遅延時間付加部17Bは、遅延時間△T10(図6参照)から遅延時間△T20への変更を行う。
詳細には、図7に示す一例では、時刻t10以降においても、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出されず、かつ、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1以下であり、かつ、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第3閾値TH3以下であり、かつ、車速検出部14によって車速の上昇が検出される状態が維持される。
その結果、遅延時間△T20中(つまり、時刻t21になるまで)、モータ11による回生量は、ゼロに維持される。
図7に示す一例では、時刻t21においても、上述したように、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出されず、かつ、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1以下であり、かつ、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第3閾値TH3以下であり、かつ、車速検出部14によって車速の上昇が検出される状態が維持される。
その結果、時刻t10から遅延時間△T20が経過する時刻t21に、制御部17が、モータ11による回生を開始する。
また、時刻t21には、第1回生時間△T21(=t22-t21)が開始する。回生度合い変更部17Cは、第1回生時間△T21中におけるモータ11による回生度合いを、第1回生度合いに設定する。詳細には、第1回生度合いでは、第1回生時間△T21中に、モータ11による回生量が、ゼロから値B31(>B21)までリニアに増加する。
その結果、時刻t21から第1回生時間△T21が経過する時刻t22に、モータ11による回生量は値B31になる。
図7に示す一例では、時刻t22に、第2回生時間△T22(=t23-t22)が開始する。回生度合い変更部17Cは、第2回生時間△T22中におけるモータ11による回生度合いを、第1回生度合いよりも強い第2回生度合いに設定する。詳細には、第2回生度合いでは、第2回生時間△T22中に、モータ11による回生量が、値B31から値B32(>B22)までリニアに増加する。
その結果、時刻t22から第2回生時間△T22が経過する時刻t23に、モータ11による回生量は値B32になる。
時刻t23以降においては、モータ11による回生量が値B32に維持される。
つまり、図7に示す一例では、時刻t10に、回生判定部17Aがモータ11により第3の場合の回生を行うと判定し、遅延時間△T20の経過後の時刻t21に、モータ11により第3の場合の回生が開始される。
すなわち、図7に示す一例では、第3の場合の回生を行うと回生判定部17Aによって判定される時点(時刻t10)と、モータ11によって第3の場合の回生が開始される時点(時刻t21)との間に、遅延時間付加部17Bが遅延時間△T20を付加する。
図7に示す他の例では、上述した例と同様に、時刻t10以前のモータ11による回生量がゼロである。また、時刻t10に、ブレーキ操作検出部15によってブレーキレバー1dの操作が検出されず、かつ、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1以下であり、かつ、ペダル回転検出部16によって検出されるペダル1eの回転数Pが第3閾値TH3以下の状態で、車速検出部14によって車速の上昇が検出される。
その結果、上述した例と同様に、回生判定部17Aは、モータ11により第3の場合の回生を行うと判定する。また、遅延時間付加部17Bは、遅延時間△T20(=t21-t10)を付加する。
図7に示す他の例では、上述した例とは異なり、遅延時間△T20中の時刻t10Bに、入力トルク検出部13によって検出される入力トルクTRが第1閾値TH1より大きくなる(つまり、図4のステップS13においてNOと判定される)。そのため、回生判定部17Aは、モータ11により第3の場合の回生を行わないと判定する。
そのため、図7に示す他の例では、時刻t10から遅延時間△T20が経過する時刻t21に、制御部17が、モータ11による第3の場合の回生を開始しない。その結果、時刻t21以降においても、モータ11による回生量がゼロに維持される。
すなわち、図7に示す他の例では、時刻t10に、モータ11により第3の場合の回生を行うと回生判定部17Aが一旦判定する。次いで、遅延時間△T20中の時刻t10Bに、モータ11により第3の場合の回生を行わないと回生判定部17Aが判定する。その結果、遅延時間△T20が経過する時刻t21に、制御部17は、モータ11による第3の場合の回生を開始しない。そのため、望まない回生ブレーキがかかったと時刻t21以降にユーザが感じることを回避することができる。
一方、上述した図7に示す一例では、遅延時間△T20中に、モータ11により第3の場合の回生を行わないと回生判定部17Aが判定しない。その結果、遅延時間△T20が経過する時刻t21に、モータ11が第3の場合の回生を開始する。
図7に示す一例および図7に示す他の例では、第3の場合の回生を行うと回生判定部17Aによって判定された時点(時刻t10)でモータ11による第3の場合の回生が開始されることがないため、第3の場合の回生を行うと回生判定部17Aによって判定された時点(時刻t10)でモータ11による第3の場合の回生が開始される場合よりも、望まない回生ブレーキがかかったとユーザが感じてしまうおそれを抑制することができる。
図7に示す一例では、第1回生時間△T21中におけるモータ11による回生度合い(第1回生度合い)と、第2回生時間△T22中におけるモータ11による回生度合い(第2回生度合い)とが異ならされている。詳細には、第1回生時間△T21中におけるモータ11による回生度合い(第1回生度合い)が、第2回生時間△T22中におけるモータ11による回生度合い(第2回生度合い)よりも弱く設定されている。
そのため、第1回生時間△T21中に望まない急な回生ブレーキがかかったとユーザが感じてしまうおそれを抑制することができ、回生ブレーキ開始時(第1回生時間△T21中)の乗り心地を向上させることができる。
また、図7に示す例では、第3の場合に回生度合い変更部17Cによって設定される第1回生度合い(図7中の実線が示す第1回生時間△T21中における回生量)が、第2の場合に回生度合い変更部17Cによって設定される第1回生度合い(図7中の破線が示す第1回生時間△T11(図6参照)中における回生量)よりも強い。
そのため、第3の場合に回生度合い変更部17Cによって設定される第1回生度合いと第2の場合に回生度合い変更部17Cによって設定される第1回生度合いとが等しい場合よりも、回生量を増加させることができる。
また、図7に示す例では、第3の場合に遅延時間付加部17Bによって付加される遅延時間△T20は、第2の場合に遅延時間付加部17Bによって付加される遅延時間△T10(図6参照)よりも短い。
そのため、遅延時間△T20の長さと遅延時間△T10の長さとが等しい場合よりも、早期に回生を開始することができ、回生量を増加させることができる。
上述した図7に示す一例では、時刻t10に、回生判定部17Aが、モータ11により第3の場合の回生を行うと判定するが、図7に示す更に他の例では、時刻t10以降の任意の時刻に、回生判定部17Aが、モータ11により第3の場合の回生を行うと判定してもよい。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態の電動アシスト自転車1について説明する。
第2実施形態の電動アシスト自転車1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の電動アシスト自転車1と同様に構成されている。従って、第2実施形態の電動アシスト自転車1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の電動アシスト自転車1と同様の効果を奏することができる。
図8は第2実施形態の電動アシスト自転車1の第2の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係を示す図である。詳細には、図8中の階段状の実線が、第2実施形態の電動アシスト自転車1の第2の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係を示しており、図8中の直線状の破線が、第1実施形態の電動アシスト自転車1の第2の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係(図6に実線で示す関係)を示している。図8の縦軸はモータ11による回生量を示しており、図8の横軸は時間を示している。
第1実施形態の電動アシスト自転車1では、図8に直線状の破線で示すように、第1回生時間△T11中に、モータ11による回生量が、ゼロから値B21までリニアに増加する。
一方、第2実施形態の電動アシスト自転車1では、図8に階段状の実線で示すように、第1回生時間△T11中に、モータ11による回生量が、複数回のステップにおいて、ゼロから値B21までステップ状に増加する。
また、第1実施形態の電動アシスト自転車1では、図8に直線状の破線で示すように、第2回生時間△T12中に、モータ11による回生量が、値B21から値B22までリニアに増加する。
一方、第2実施形態の電動アシスト自転車1では、図8に階段状の実線で示すように、第2回生時間△T12中に、モータ11による回生量が、複数回のステップにおいて、値B21から値B22までステップ状に増加する。
図9は第2実施形態の電動アシスト自転車1の第3の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係を示す図である。詳細には、図9中の階段状の実線が、第2実施形態の電動アシスト自転車1の第3の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係を示しており、図9中の直線状の破線が、第1実施形態の電動アシスト自転車1の第3の場合におけるモータ11による回生量と時間の経過との関係(図7に実線で示す関係)を示している。図9の縦軸はモータ11による回生量を示しており、図9の横軸は時間を示している。
第1実施形態の電動アシスト自転車1では、図9に直線状の破線で示すように、第1回生時間△T21中に、モータ11による回生量が、ゼロから値B31までリニアに増加する。
一方、第2実施形態の電動アシスト自転車1では、図9に階段状の実線で示すように、第1回生時間△T21中に、モータ11による回生量が、複数回のステップにおいて、ゼロから値B31までステップ状に増加する。
また、第1実施形態の電動アシスト自転車1では、図9に直線状の破線で示すように、第2回生時間△T22中に、モータ11による回生量が、値B31から値B32までリニアに増加する。
一方、第2実施形態の電動アシスト自転車1では、図9に階段状の実線で示すように、第2回生時間△T22中に、モータ11による回生量が、複数回のステップにおいて、値B31から値B32までステップ状に増加する。
なお、電動アシスト自転車1の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…電動アシスト自転車、1a…前輪、1b…後輪、1c…ハンドル、1d…ブレーキレバー、1e…ペダル、1f…サドル、1g…クランク、11…モータ、12…バッテリ、13…入力トルク検出部、14…車速検出部、15…ブレーキ操作検出部、16…ペダル回転検出部、17…制御部、17A…回生判定部、17B…遅延時間付加部、17C…回生度合い変更部、18…入力部

Claims (9)

  1. 前輪と、
    後輪と、
    ブレーキレバーと、
    前記後輪を駆動する踏力が加えられるペダルと、
    前記ペダルに加えられた前記踏力に応じて前記前輪または前記後輪を駆動するモータと、
    前記モータによって回生された電力を蓄えるバッテリと、
    前記モータにより回生を行うか否かを判定する回生判定部と、
    前記回生を行うと前記回生判定部によって判定された時点から、前記モータによって前記回生が開始される時点までの間に遅延時間を付加する遅延時間付加部と、
    前記モータによる回生度合いを変更する回生度合い変更部とを備え、
    前記遅延時間中における前記モータによる回生量がゼロであり、
    前記回生度合い変更部は、
    前記遅延時間の経過後に開始する第1回生時間中における前記モータによる回生度合いを、第1回生度合いに設定し、
    前記第1回生時間の経過後に開始する第2回生時間中における前記モータによる回生度合いを、第2回生度合いに設定し、かつ、
    前記第1回生度合いと前記第2回生度合いとを異なる値に設定する、
    電動アシスト自転車。
  2. 前記遅延時間中に、前記モータにより前記回生を行わないと前記回生判定部が判定する場合、前記遅延時間の経過後に、前記モータは前記回生を開始せず、
    前記遅延時間中に、前記モータにより前記回生を行わないと前記回生判定部が判定しない場合、前記遅延時間の経過後に、前記モータは前記回生を開始する、
    請求項1に記載の電動アシスト自転車。
  3. 前記ブレーキレバーの操作を検出するブレーキ操作検出部を更に備え、
    前記ブレーキ操作検出部によって前記ブレーキレバーの操作が検出される第1の場合に、前記遅延時間付加部は、前記遅延時間を付加しない、
    請求項1または請求項2に記載の電動アシスト自転車。
  4. 前記ペダルの回転を検出するペダル回転検出部を更に備え、
    前記ペダル回転検出部によって検出される前記ペダルの回転数が第2閾値以下である第2の場合に、前記遅延時間付加部は前記遅延時間を付加する、
    請求項3に記載の電動アシスト自転車。
  5. 車速を検出する車速検出部を更に備え、
    前記車速検出部によって前記車速の上昇が検出され、かつ、前記ペダル回転検出部によって検出される前記ペダルの回転数が第3閾値以下である第3の場合に、前記遅延時間付加部は前記遅延時間を付加し、
    前記第3の場合に前記遅延時間付加部によって付加される前記遅延時間は、前記第2の場合に前記遅延時間付加部によって付加される前記遅延時間よりも短い、
    請求項4に記載の電動アシスト自転車。
  6. 前記第1回生度合いは、前記第2回生度合いよりも弱い、
    請求項に記載の電動アシスト自転車。
  7. 前記第2の場合に前記回生度合い変更部によって設定される前記第1回生度合いは、前記第1の場合に設定される回生度合いよりも弱い、
    請求項に記載の電動アシスト自転車。
  8. 前記回生度合い変更部は、
    前記第2の場合に前記回生度合い変更部によって設定される前記第1回生度合いは、前記第1の場合に設定される回生度合いよりも弱く、
    前記第3の場合に前記回生度合い変更部によって設定される前記第1回生度合いは、前記第2の場合に前記回生度合い変更部によって設定される前記第1回生度合いよりも強い、
    請求項に記載の電動アシスト自転車。
  9. 前記第2の場合は、車速検出部によって検出される車速が第4閾値より大きい場合である、
    請求項に記載の電動アシスト自転車。
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