JP6996584B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤに関する。
従来のタイヤの中には、操縦安定性と、雪道や凍った路面での走行性能である氷雪性能や濡れた路面での走行性能であるウェット性能等との両立を目的として、トレッド部に形成する溝の形状を工夫しているものがある。例えば、特許文献1~6に記載されたタイヤでは、ラグ溝の形状を工夫することにより、操縦安定性や氷雪路面での走行性能、ウェット性能の向上等を図っている。
特開2015-202818号公報 特開2018-172059号公報 特開2018-43628号公報 特開2018-12437号公報 特開2017-226368号公報 特許第5824124号公報
ここで、ライトトラック系のシビアスノー付きオールシーズンタイヤのような、氷雪路面以外の路面の走行時における走行性能も求められるタイヤでは、氷雪性能に加え、乾燥した路面での走行性能であるドライ性能や、濡れた路面での走行性能であるウェット性能も求められる。氷雪性能を高めるための手法としては、例えば、タイヤ幅方向に延びるラグ溝を、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に屈曲させる手法が挙げられる。ラグ溝を屈曲させることにより、ラグ溝の体積を大きくすることができるため、より多くの雪をラグ溝に入り込ませて雪柱せん断力を増加させることができ、また、エッジ長を確保することができるため、エッジ効果を増加させることができる。ラグ溝を屈曲させた場合、これらにより、氷雪性能を高めることができる。しかし、単にラグ溝を屈曲させても、ドライ性能やウェット性能を向上させるのは困難になっており、ドライ性能及びウェット性能と、氷雪性能とを全て満たすのは、大変困難なものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ドライ性能及びウェット性能と、氷雪性能とを満たすことのできるタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤは、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、タイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝と、タイヤ幅方向における両側が前記周方向溝により区画され、タイヤ周方向における両側が前記ラグ溝により区画される複数の陸部と、を備え、前記陸部における前記ラグ溝のエッジ部である幅方向エッジ部は、タイヤ周方向に延びると共に、タイヤ周方向に屈曲する幅方向屈曲部を複数有し、1つの前記幅方向エッジ部が有する複数の前記幅方向屈曲部のうち、前記陸部のタイヤ幅方向における中心をタイヤ周方向に通る陸部中心線に対してタイヤ幅方向外側で前記陸部中心線に最も近い前記幅方向屈曲部を外側屈曲部とし、1つの前記幅方向エッジ部が有する複数の前記幅方向屈曲部のうち、前記陸部中心線に対してタイヤ幅方向内側で前記陸部中心線に最も近い前記幅方向屈曲部を内側屈曲部とする場合に、前記幅方向エッジ部は、前記外側屈曲部と前記内側屈曲部との間の部分が直線状に形成され、前記陸部は、前記陸部のタイヤ幅方向における最外側位置から前記外側屈曲部までのタイヤ幅方向における幅w1と、前記陸部のタイヤ幅方向における最内側位置から前記内側屈曲部までのタイヤ幅方向における幅w2との関係が、w2<w1を満たし、前記陸部のタイヤ幅方向における最大幅wbと、前記外側屈曲部と前記内側屈曲部とのタイヤ幅方向における幅wcとの関係が、0.2≦(wc/wb)≦0.6の範囲内であることを特徴とする。
また、上記タイヤにおいて、前記周方向溝のエッジ部であり、前記陸部のタイヤ幅方向両側に位置する周方向エッジ部のうち、タイヤ幅方向外側の前記周方向エッジ部である外側周方向エッジ部は、タイヤ周方向に延びるストレート形状で形成されることが好ましい。
また、上記タイヤにおいて、前記周方向溝のエッジ部であり、前記陸部のタイヤ幅方向両側に位置する周方向エッジ部のうち、タイヤ幅方向内側の前記周方向エッジ部である内側周方向エッジ部は、タイヤ幅方向内側に凸となって屈曲する周方向屈曲部を有することが好ましい。
また、上記タイヤにおいて、前記陸部のタイヤ周方向両側に位置する前記幅方向エッジ部のうち、一方の前記幅方向エッジ部と前記内側周方向エッジ部との交点をαとし、他方の前記幅方向エッジ部と前記内側周方向エッジ部との交点をβとする場合に、交点αと交点βとのタイヤ周方向における距離Lhと、前記交点αと前記周方向屈曲部とのタイヤ周方向における距離L3との関係が、0.4≦(L3/Lh)≦0.6の範囲内であることが好ましい。
また、上記タイヤにおいて、前記交点αと前記周方向屈曲部とのタイヤ幅方向における距離wαは、前記陸部のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、0.1≦(wα/wb)≦0.2の範囲内であり、前記交点βと前記周方向屈曲部とのタイヤ幅方向における距離wβは、前記陸部のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、0.1≦(wβ/wb)≦0.2の範囲内であることが好ましい。
また、上記タイヤにおいて、前記最外側位置から前記外側屈曲部までのタイヤ幅方向における幅w1は、前記陸部のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、(w1/wb)≧0.3を満たし、前記最内側位置から前記内側屈曲部までのタイヤ幅方向における幅w2は、前記陸部のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、(w2/wb)≧0.1を満たすことが好ましい。
また、上記タイヤにおいて、前記外側屈曲部と前記内側屈曲部とのタイヤ周方向における距離Lkは、前記陸部のタイヤ周方向における全長Lbとの関係が、0.05≦(Lk/Lb)≦0.2の範囲内であることが好ましい。
本発明に係るタイヤは、ドライ性能及びウェット性能と、氷雪性能とを満たすことができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部の踏面を示す平面図である。 図2は、図1のA部詳細図である。 図3は、図1のA部詳細図であり、幅方向エッジ部のタイヤ周方向の振幅の大きさについての説明図である。 図4は、図1のA部詳細図であり、内側周方向エッジ部の形状についての説明図である。 図5Aは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。 図5Bは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。 図5Cは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。
以下に、本発明に係るタイヤの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
以下の説明では、本発明に係るタイヤの一例として、空気入りタイヤ1を用いて説明する。タイヤの一例である空気入りタイヤ1は、空気、窒素等の不活性ガス及びその他の気体を充填することができる。
また、以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸であるタイヤ回転軸(図示省略)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。タイヤ赤道面CLとは、タイヤ回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面であり、タイヤ赤道面CLは、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における中心位置であるタイヤ幅方向中心線と、タイヤ幅方向における位置が一致する。タイヤ幅は、タイヤ幅方向において最も外側に位置する部分同士のタイヤ幅方向における幅、つまり、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから最も離れている部分間の距離である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。また、以下の説明では、タイヤ子午断面とは、タイヤ回転軸を含む平面でタイヤを切断したときの断面をいう。
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド部2の踏面3を示す平面図である。図1に示す空気入りタイヤ1は、タイヤ径方向の最も外側となる部分にトレッド部2が配設されており、トレッド部2の表面、即ち、当該空気入りタイヤ1を装着する車両(図示省略)の走行時に路面と接触する部分は、踏面3として形成されている。踏面3には、タイヤ赤道面CLを中心とするタイヤ幅方向における両側のそれぞれに複数の溝が形成されており、複数の溝によって複数の陸部30が区画されている。溝は、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝10と、タイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝15とを有しており、複数の溝により区画される陸部30は、これらの複数の周方向溝10やラグ溝15により区画されている。
本実施形態では、周方向溝10は3本がタイヤ幅方向に並んで配置されており、3本の周方向溝10は、1本がタイヤ赤道面CL上に配置され、残りの2本は、タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面CLの両側にそれぞれ1本ずつ配置されている。タイヤ幅方向に並ぶ3本の周方向溝10のうち、タイヤ幅方向における中央に位置する周方向溝10は、センター周方向溝11として設けられており、タイヤ幅方向におけるセンター周方向溝11の両側に位置する周方向溝10は、最外周方向溝12として設けられている。つまり、複数の周方向溝10のうち、最外周方向溝12は、タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面CLの両側のそれぞれでタイヤ幅方向における最外側に位置する周方向溝10になっている。
複数の周方向溝10のうち、センター周方向溝11は、タイヤ周方向に延びつつタイヤ幅方向に繰り返し屈曲して形成されている。即ち、センター周方向溝11は、タイヤ周方向に延びつつタイヤ幅方向に振幅することにより、ジグザグ状に形成されている。また、最外周方向溝12は、タイヤ周方向に直線状に延びて形成されている。これらのように形成される周方向溝10は、溝幅が8.0mm以上20.0mm以下の範囲内になっており、溝深さが7.0mm以上15.0mm以下の範囲内になっている。
また、複数の陸部30のうち、最外周方向溝12のタイヤ幅方向内側に位置する陸部30は、センター陸部31になっており、最外周方向溝12のタイヤ幅方向外側に位置する陸部30は、ショルダー陸部32になっている。本実施形態では、タイヤ赤道面CLのタイヤ幅方向における両側に位置する2本の最外周方向溝12の間には、1本のセンター周方向溝11がタイヤ赤道面CL上に配置されているため、最外周方向溝12のタイヤ幅方向内側に位置するセンター陸部31は、センター周方向溝11のタイヤ幅方向における両側に2列が配置されている。つまり、最外周方向溝12のタイヤ幅方向内側に位置する2列のセンター陸部31は、いずれもタイヤ周方向における内側が、センター周方向溝11によって区画され、タイヤ周方向における外側は、最外周方向溝12によって区画されている。また、2本の最外周方向溝12のそれぞれのタイヤ幅方向外側に配置される2列のショルダー陸部32は、いずれもタイヤ幅方向における内側が、最外周方向溝12によって区画されている。
ラグ溝15は、溝幅が5.0mm以上15.0mm以下の範囲内になっており、溝深さが7.0mm以上15.0mm以下の範囲内になっている。ラグ溝15は、最外周方向溝12のタイヤ幅方向内側とタイヤ幅方向外側とのそれぞれに配置され、複数のラグ溝15のうち、最外周方向溝12のタイヤ幅方向内側に位置するラグ溝15は、センターラグ溝16になっている。センターラグ溝16は、センター周方向溝11のタイヤ幅方向両側のそれぞれにおいて、複数がタイヤ周方向に並んで配置されている。センター周方向溝11のタイヤ幅方向両側に位置するセンターラグ溝16は、いずれもタイヤ幅方向における内側の端部がセンター周方向溝11に開口し、タイヤ幅方向における外側の端部が最外周方向溝12に開口している。また、センター周方向溝11のタイヤ幅方向両側に位置するセンターラグ溝16は、タイヤ周方向における位置が互いに異なる位置に配置されている。
センターラグ溝16は、タイヤ幅方向に延びつつ、タイヤ周方向に複数回屈曲している。即ち、センターラグ溝16は、複数の屈曲部を有している。本実施形態では、各センターラグ溝16は、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に2回屈曲しており、このため、各センターラグ溝16は、2箇所の屈曲部を有している。
また、センターラグ溝16の溝底には、センター周方向溝11側の端部と最外周方向溝12側の端部との間の位置に、底上げ部16aが形成されている。底上げ部16aは、センターラグ溝16における2箇所の屈曲部同士の間の部分に配置されている。センターラグ溝16は、両端が周方向溝10に開口するため、センター陸部31は、タイヤ幅方向における両側が周方向溝10により区画され、タイヤ周方向における両側がラグ溝15により区画される、いわゆるブロック形状の陸部30として形成されている。
また、複数のラグ溝15のうち、最外周方向溝12のタイヤ幅方向外側に位置するラグ溝15は、ショルダーラグ溝17になっている。ショルダーラグ溝17は、2列のショルダー陸部32のそれぞれに複数がタイヤ周方向に並んで配置され、各ショルダーラグ溝17は、タイヤ幅方向における内側の端部が最外周方向溝12に開口している。また、ショルダーラグ溝17は、接地端Tをタイヤ幅方向に跨いで形成されており、これにより、ショルダーラグ溝17は、接地端Tのタイヤ幅方向内側に位置する最外周方向溝12の位置から、接地端Tのタイヤ幅方向外側にかけて配置されている。また、ショルダーラグ溝17は、タイヤ幅方向に延びつつ、タイヤ周方向に複数回屈曲しており、ショルダーラグ溝17の溝底には、接地端Tよりもタイヤ幅方向内側の位置に、底上げ部17aが形成されている。
なお、ここでいう接地端Tは、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みして正規内圧を充填し、静止状態にて平板に対して垂直に置かれて正規荷重に相当する荷重を加えられたときの、踏面3における平板に接触する領域のタイヤ幅方向の両最外端をいい、タイヤ周方向に連続する。ここでいう正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、或いは、ETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、或いはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。また、正規荷重とは、JATMAで規定する「最大負荷能力」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、或いはETRTOで規定する「LOAD CAPACITY」である。
また、踏面3には、複数のサイプ20が形成されており、サイプ20は、センター陸部31とショルダー陸部32との各陸部30に配置されている。即ち、センター陸部31には、センターサイプ21が配置され、ショルダー陸部32には、ショルダーサイプ22が配置されている。ここでいうサイプ20は、踏面3に細溝状に形成されるものであり、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みし、正規内圧の内圧条件で、無負荷時には細溝を構成する壁面同士が接触しないが、平板上で垂直方向に負荷させたときの平板上に形成される接地面の部分に細溝が位置する際、または細溝が形成される陸部30の倒れ込み時には、当該細溝を構成する壁面同士、或いは壁面に設けられる部位の少なくとも一部が、陸部30の変形によって互いに接触するものをいう。本実施形態では、サイプ20は、細溝を構成する壁面同士の間隔であるサイプ幅が、1mm未満になっており、サイプ深さが4.0mm以上12.0mm以下の範囲内になっている。
センター陸部31に配置されるサイプ20であるセンターサイプ21は、タイヤ幅方向に延びて形成されており、両端が周方向溝10に開口している。つまり、センターサイプ21は、タイヤ幅方向における内側の端部がセンター周方向溝11に開口し、タイヤ幅方向における外側の端部が最外周方向溝12に開口している。また、センターサイプ21は、センターラグ溝16と略平行に形成されている。このため、センターサイプ21は、センターラグ溝16と同様に、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に2回屈曲している。
このように形成されるセンターサイプ21は、タイヤ周方向に隣り合うセンターラグ溝16同士のピッチの大きさによって、隣り合うセンターラグ溝16同士の間に配置される本数が異なっている。つまり、センターラグ溝16は、タイヤ周方向に隣り合うセンターラグ溝16同士の間隔、即ち、タイヤ周方向におけるピッチとして、タイヤ周方向における1周の中で、大きさが異なる複数の大きさのピッチを有している。このため、タイヤ周方向に隣り合うセンターラグ溝16同士は、タイヤ周方向における1周の全て同じピッチになっておらず、異なるピッチで配置される部分も含んでいる。タイヤ周方向に隣り合うセンターラグ溝16同士の間に配置されるセンターサイプ21は、このように異なるピッチで配置されるタイヤ周方向に隣り合うセンターラグ溝16同士の間の部分のうち、ピッチが比較的大きい部分では本数が多く、ピッチが比較的小さい部分では少ない本数で配置されている。
ショルダー陸部32に配置されるサイプ20であるショルダーサイプ22は、タイヤ幅方向に延びて形成されており、タイヤ幅方向における内側端部が最外周方向溝12に対して開口し、最外周方向溝12の位置からタイヤ幅方向外側に向かって延びている。また、ショルダーサイプ22は、タイヤ幅方向に延在することにより、接地端Tをタイヤ幅方向に跨いで形成され、最外周方向溝12に開口する側の端部の反対側の端部は、ショルダー陸部32内で終端している。さらに、ショルダーサイプ22は、延在方向における両側の端部同士の間の一部の範囲で、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に複数回振幅している。
また、ショルダーサイプ22は、センター陸部31に配置されるセンターサイプ21と同様に、隣り合うショルダーラグ溝17同士のピッチの大きさによって、配置される本数が異なっている。つまり、ショルダーラグ溝17は、センターラグ溝16と同様に、タイヤ周方向に隣り合うショルダーラグ溝17は、大きさが異なる複数の大きさのピッチで配置されている。ショルダーサイプ22は、このように異なるピッチで配置されるタイヤ周方向に隣り合うショルダーラグ溝17同士の間の部分のうち、ピッチが比較的大きい部分では本数が多く、ピッチが比較的小さい部分では少ない本数で配置されている。
図2は、図1のA部詳細図である。なお、図2~図4は、センター陸部31の形状を説明するための説明図であり、センター陸部31の形状が認識し易くなるようにセンターラグ溝16の底上げ部16aとサイプ20を省略して図示している。センター陸部31のタイヤ周方向における両側を区画するラグ溝15であるセンターラグ溝16は、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に複数回屈曲しているため、センター陸部31におけるラグ溝15のエッジ部35である幅方向エッジ部40も、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に複数回屈曲している。即ち、センター陸部31のタイヤ周方向における両側に位置する幅方向エッジ部40は、それぞれタイヤ周方向に延びると共に、タイヤ周方向に屈曲する幅方向屈曲部41を複数有している。
本実施形態では、センターラグ溝16は、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に2回屈曲しているため、センター陸部31のタイヤ周方向における両側に位置する幅方向エッジ部40も、タイヤ幅方向に延びつつ、幅方向屈曲部41を2箇所有している。換言すると、幅方向エッジ部40が、タイヤ周方向に屈曲する幅方向屈曲部41を有することにより、センターラグ溝16もタイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に屈曲している。
幅方向エッジ部40が有する2箇所の幅方向屈曲部41のうち、タイヤ幅方向外側に位置する幅方向屈曲部41は外側屈曲部42になっており、タイヤ幅方向内側に位置する幅方向屈曲部41は内側屈曲部43になっている。詳しくは、外側屈曲部42は、1つの幅方向エッジ部40が有する複数の幅方向屈曲部41のうち、陸部30のタイヤ幅方向における中心をタイヤ周方向に通る陸部中心線CBに対して、タイヤ幅方向外側で陸部中心線CBに最も近い幅方向屈曲部41になっている。また、内側屈曲部43は、1つの幅方向エッジ部40が有する複数の幅方向屈曲部41のうち、陸部中心線CBに対してタイヤ幅方向内側で陸部中心線CBに最も近い幅方向屈曲部41になっている。
1つの幅方向エッジ部40が有する外側屈曲部42と内側屈曲部43とは、タイヤ周方向における屈曲の方向が互いに反対方向になっている。即ち、外側屈曲部42は、タイヤ周方向における一方の方向に凸となる向きで屈曲しており、内側屈曲部43は、タイヤ周方向における他方の方向に凸となる向きで屈曲している。また、センター陸部31のタイヤ周方向における両側に位置する幅方向エッジ部40同士では、双方の外側屈曲部42同士のタイヤ周方向における屈曲の方向が互いに同じ方向になっており、双方の内側屈曲部43同士のタイヤ周方向における屈曲の方向が互いに同じ方向になっている。
また、幅方向エッジ部40は、外側屈曲部42と内側屈曲部43との間の部分が直線状に形成されている。さらに、幅方向エッジ部40は、外側屈曲部42から幅方向エッジ部40における最外周方向溝12側の端部との間の部分も直線状に形成されており、内側屈曲部43から幅方向エッジ部40におけるセンター周方向溝11側の端部との間の部分も直線状に形成されている。これらのように、タイヤ幅方向に延びつつタイヤ周方向に屈曲する幅方向エッジ部40は、タイヤ周方向に対するタイヤ幅方向への傾斜角度θwが、いずれの位置においても60°以上90°以下の範囲内になっている。
また、センター陸部31のタイヤ幅方向における内側を区画する周方向溝10であるセンター周方向溝11は、タイヤ周方向に延びつつタイヤ幅方向に繰り返し屈曲しているため、センター陸部31におけるセンター周方向溝11のエッジ部35である内側周方向エッジ部52も、タイヤ周方向に延びつつタイヤ幅方向に屈曲している。この場合における内側周方向エッジ部52は、センター陸部31における周方向溝10のエッジ部35であり、センター陸部31のタイヤ幅方向両側に位置する周方向エッジ部50のうち、タイヤ幅方向内側の周方向エッジ部50になっている。内側周方向エッジ部52は、タイヤ周方向に延びつつタイヤ幅方向に屈曲して形成されることにより、タイヤ幅方向内側に凸となって屈曲する周方向屈曲部53を有している。即ち、内側周方向エッジ部52は、タイヤ周方向に延びつつ、周方向屈曲部53の部分でタイヤ幅方向内側に凸となる向きで1回屈曲している。タイヤ周方向に延びつつタイヤ幅方向に屈曲する内側周方向エッジ部52は、タイヤ周方向に対するタイヤ幅方向への傾斜角度θc2が、いずれの位置においても10°以上40°以下の範囲内になっている。
また、センター陸部31のタイヤ幅方向における外側を区画する周方向溝10である最外周方向溝12は、タイヤ周方向に直線状に延びて形成されているため、センター陸部31における最外周方向溝12のエッジ部35である外側周方向エッジ部51も、タイヤ周方向に延びるストレート形状で形成されている。この場合における外側周方向エッジ部51は、センター陸部31における周方向溝10のエッジ部35であり、センター陸部31のタイヤ幅方向両側に位置する周方向エッジ部50のうち、タイヤ幅方向外側の周方向エッジ部50になっている。タイヤ周方向にストレート形状で延びる外側周方向エッジ部51は、タイヤ周方向に対するタイヤ幅方向への傾斜角度θc1(実施形態ではθc1=0°であるため図示省略)が、いずれの位置においても0°以上10°以下の範囲内になっている。
また、センター陸部31は、センター陸部31のタイヤ幅方向における最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1と、センター陸部31のタイヤ幅方向における最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2との関係が、w2<w1を満たしている。即ち、センター陸部31は、タイヤ幅方向における最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1が、タイヤ幅方向における最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2より大きくなっている。
この場合における最外側位置36は、タイヤ周方向に直線状に延びる外側周方向エッジ部51のタイヤ幅方向における位置になっている。また、最内側位置37は、内側周方向エッジ部52において、タイヤ幅方向内側に凸となって屈曲する部分である周方向屈曲部53のタイヤ幅方向における位置になっている。
なお、センター陸部31の最外側位置36から外側屈曲部42までの幅w1と、最内側位置37から内側屈曲部43までの幅w2とは、(w1/w2)≦5の関係を満たすが好ましい。即ち、センター陸部31は、最外側位置36から外側屈曲部42までの幅w1と、最内側位置37から内側屈曲部43までの幅w2は、1<(w1/w2)≦5の関係を満たすのが好ましい。
また、センター陸部31は、最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1と、センター陸部31のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、(w1/wb)≧0.3を満たしている。また、センター陸部31は、最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2と、センター陸部31のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、(w2/wb)≧0.1を満たしている。この場合におけるセンター陸部31のタイヤ幅方向における最大幅wbは、センター陸部31のタイヤ幅方向における最外側位置36とセンター陸部31のタイヤ幅方向における最内側位置37とのタイヤ幅方向における距離になっている。
さらに、センター陸部31は、センター陸部31のタイヤ幅方向における最大幅wbと、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ幅方向における幅wcとの関係が、0.2≦(wc/wb)≦0.6の範囲内になっている。
図3は、図1のA部詳細図であり、幅方向エッジ部40のタイヤ周方向の振幅の大きさについての説明図である。センター陸部31は、センター陸部31のタイヤ周方向両側に位置する幅方向エッジ部40のいずれも、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ周方向における距離Lkと、センター陸部31のタイヤ周方向における全長Lbとの関係が、0.05≦(Lk/Lb)≦0.2の範囲内になっている。この場合におけるセンター陸部31のタイヤ周方向における全長Lbは、センター陸部31を形成する各点のうち、タイヤ周方向に最も離れた点間のタイヤ周方向における距離になっている。即ち、センター陸部31のタイヤ周方向における全長Lbは、センター陸部31におけるタイヤ周方向の最も一方側に位置する部分と、センター陸部31におけるタイヤ周方向の最も他方側に位置する部分とのタイヤ周方向に距離になっている。
図4は、図1のA部詳細図であり、内側周方向エッジ部52の形状についての説明図である。センター陸部31は、内側周方向エッジ部52と一方の幅方向エッジ部40との交点をαとし、内側周方向エッジ部52と他方の幅方向エッジ部40との交点をβとする場合に、交点αと交点βとのタイヤ周方向における距離Lhと、交点αと周方向屈曲部53とのタイヤ周方向における距離L3との関係が、0.4≦(L3/Lh)≦0.6の範囲内になっている。この場合における交点αは、センター陸部31のタイヤ周方向両側に位置する幅方向エッジ部40のうち、一方の幅方向エッジ部40と内側周方向エッジ部52との交点になっており、交点βは、他方の幅方向エッジ部40と内側周方向エッジ部52との交点になっている。
また、センター陸部31の内側周方向エッジ部52は、交点αと周方向屈曲部53とのタイヤ幅方向における距離wαと、センター陸部31のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、0.1≦(wα/wb)≦0.2の範囲内になっている。また、内側周方向エッジ部52は、同様に交点βと周方向屈曲部53とのタイヤ幅方向における距離wβと、センター陸部31のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、0.1≦(wβ/wb)≦0.2の範囲内になっている。
本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、例えば、小型トラックに装着する小型トラック用の空気入りタイヤ1になっている。空気入りタイヤ1を車両に装着する際には、空気入りタイヤ1をリムホイールにリム組みし、内部に空気を充填してインフレートした状態で車両に装着する。空気入りタイヤ1を装着した車両が走行すると、トレッド部2の踏面3のうち下方に位置する踏面3が路面に接触しながら空気入りタイヤ1は回転する。空気入りタイヤ1を装着した車両で乾燥した路面を走行する場合には、主に踏面3と路面との間の摩擦力により、駆動力や制動力を路面に伝達したり、旋回力を発生させたりすることにより走行する。また、濡れた路面を走行する際には、踏面3と路面との間の水が周方向溝10やラグ溝15等の溝やサイプ20に入り込み、これらの溝で踏面3と路面との間の水を排水しながら走行する。これにより、踏面3は路面に接地し易くなり、踏面3と路面との間の摩擦力により、車両は走行することが可能になる。
また、雪上路面や氷上路面を走行する際には、周方向溝10やラグ溝15、サイプ20のエッジ効果も用いて走行する。つまり、雪上路面や氷上路面を走行する際には、周方向溝10のエッジやラグ溝15のエッジ、サイプ20のエッジが雪面や氷面に引っ掛かることによる抵抗も用いて走行する。また、氷上路面を走行する際には、氷上路面の表面の水をサイプ20で吸水し、氷上路面と踏面3との間の水膜を除去することにより、氷上路面と踏面3は接触し易くなる。これにより、踏面3は、摩擦力やエッジ効果によって氷上路面との間の抵抗が大きくなり、空気入りタイヤ1を装着した車両の走行性能を確保することができる。
また、雪上路面を走行する際には、空気入りタイヤ1は路面上の雪を踏面3で押し固めると共に、路面上の雪がラグ溝15に入り込むことにより、これらの雪も溝内で押し固める状態になる。この状態で、空気入りタイヤ1に駆動力や制動力が作用すると、溝内の雪に対して作用するせん断力である、いわゆる雪柱せん断力が、空気入りタイヤ1と雪との間で発生する。雪上路面を走行する際には、この雪柱せん断力によって空気入りタイヤ1と路面との間で抵抗が発生することにより、駆動力や制動力を路面に伝達することができ、スノートラクション性を確保することができる。これにより、車両は雪上路面での走行性能を確保することができる。
本実施形態に係る空気入りタイヤ1では、さらに、センター陸部31の幅方向エッジ部40は、タイヤ周方向に屈曲する幅方向屈曲部41を複数有している。このため、幅方向エッジ部40は、幅方向屈曲部41を複数有している分、エッジの長さが長くなるため、エッジ効果を発揮し易くなり、また、屈曲して形成される幅方向屈曲部41によっても、エッジ効果を発揮し易くなる。これにより、氷上路面での走行性能を向上させることができる。また、幅方向エッジ部40が屈曲することにより、踏面3に対するエッジが幅方向エッジ部40によって形成されるラグ溝15の長さが長くなるため、ラグ溝15に入り込ませることのできる水や雪の量を増加させることができる。これにより、排水性を向上させたり、雪柱せん断力を向上させたりすることができるため、濡れた路面を走行性能や雪上路面での走行性能を向上させることができる。
氷雪路面や濡れた路面での走行性能の確保は、これらのようにラグ溝15の影響が大きく、ラグ溝15の溝面積を増加させることが有効な手法になっているが、一方で、溝面積を増加させると、陸部30の剛性が低下する。陸部30の剛性が低下した場合、乾燥した路面の走行時において、例えば、コーナリングやレーンチェンジ等によって陸部30に大きめの荷重が作用した際に、陸部30が荷重によって変形し易くなり、走行安定性が低下し易くなる虞がある。
これに対し、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、センター陸部31の幅方向エッジ部40は、陸部中心線CBのタイヤ幅方向外側に位置する最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1と、陸部中心線CBのタイヤ幅方向外側に位置する最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2との関係が、w2<w1を満たしている。これにより、センター陸部31の幅方向エッジ部40が幅方向屈曲部41を複数有する場合でも、センター陸部31における陸部中心線CBのタイヤ幅方向外側寄りの位置の剛性を確保することができる。コーナリング時やレーンチェンジ時には、陸部30のタイヤ幅方向外側寄りの位置に大きな荷重が作用し易くなるため、センター陸部31のタイヤ幅方向外側寄りの位置の剛性が高くなることにより、コーナリングやレーンチェンジを行った際にセンター陸部31に作用する荷重によるセンター陸部31の変形を抑えることができる。従って、乾燥した路面での走行時に、荷重によって陸部30が変形することに起因して安定性が低下することを抑制することができ、走行安定性を確保することができる。これらの結果、ドライ性能及びウェット性能と、氷雪性能とを満たすことができる。
また、センター陸部31のタイヤ幅方向における最大幅wbと、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ幅方向における幅wcとの関係が、0.2≦(wc/wb)≦0.6の範囲内であるため、センター陸部31に大きな荷重が作用した際におけるセンター陸部31の変形をより確実に抑制することができる。つまり、センター陸部31のタイヤ幅方向における最大幅wbと、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ幅方向における幅wcとの関係が、(wc/wb)<0.2である場合は、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ幅方向における幅wcが小さ過ぎるため、外側屈曲部42と内側屈曲部43との距離が近くなり過ぎる虞がある。この場合、センター陸部31における外側屈曲部42と内側屈曲部43との間の部分の剛性が低くなり過ぎるため、センター陸部31に大きな荷重が作用した際に、センター陸部31の変形を抑え難くなる虞がある。また、センター陸部31のタイヤ幅方向における最大幅wbと、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ幅方向における幅wcとの関係が、(wc/wb)>0.6である場合は、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ幅方向における幅wcが大き過ぎるため、センター陸部31の最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1を確保し難くなる虞がある。この場合、センター陸部31のタイヤ幅方向外側寄りの位置の剛性を確保し難くなるため、コーナリング時やレーンチェンジ時等にセンター陸部31のタイヤ幅方向外側寄りの位置に大きな荷重が作用した際に、センター陸部31の変形を抑え難くなる虞がある。
これに対し、センター陸部31のタイヤ幅方向における最大幅wbと、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ幅方向における幅wcとの関係が、0.2≦(wc/wb)≦0.6の範囲内である場合は、センター陸部31の外側屈曲部42と内側屈曲部43との間の部分の剛性が低くなり過ぎたり、センター陸部31のタイヤ幅方向外側寄りの位置の剛性が低くなり過ぎたりすることを抑制することができる。これにより、センター陸部31に大きな荷重が作用した際におけるセンター陸部31の変形をより確実に抑制することができ、乾燥した路面での走行安定性を確保することができる。この結果、より確実にドライ性能及びウェット性能と、氷雪性能とを満たすことができる。
また、センター陸部31は、外側周方向エッジ部51がストレート形状で形成されるため、センター陸部31のタイヤ幅方向外側を区画する周方向溝10をストレート形状にすることができる。これにより、周方向溝10内を流れる水の流れ易さを確保することができ、周方向溝10での排水性を高めることができるため、濡れた路面での走行性能を高めることができる。この結果、より確実にウェット性能を向上させることができる。
また、センター陸部31は、内側周方向エッジ部52が、タイヤ幅方向内側に凸となって屈曲する周方向屈曲部53を有するため、内側周方向エッジ部52のエッジ成分を増加させることができ、氷上路面での走行性能を向上させることができる。また、内側周方向エッジ部52が屈曲することにより、踏面3に対するエッジが内側周方向エッジ部52によって形成されるセンター周方向溝11の長さが長くなるため、センター周方向溝11に入り込ませることのできる雪の量を増加させることができる。これにより、雪柱せん断力を向上させたることができるため、雪上路面での走行性能を向上させることができる。これらの結果、より確実に氷雪性能を向上させることができる。
また、タイヤ周方向両側の幅方向エッジ部40と内側周方向エッジ部52のそれぞれの交点である交点α及び交点βのタイヤ周方向における距離Lhと、交点αと周方向屈曲部53とのタイヤ周方向における距離L3との関係が、0.4≦(L3/Lh)≦0.6の範囲内であるため、センター陸部31の剛性の均一化を図ることができる。つまり、交点αと交点βとの距離Lhと、交点αと周方向屈曲部53との距離L3との関係が、(L3/Lh)<0.4であったり、(L3/Lh)>0.6であったりする場合は、周方向屈曲部53のタイヤ周方向における位置が、タイヤ周方向におけるいずれかの方向に偏り過ぎる虞がある。この場合、センター陸部31の剛性が、タイヤ周方向における位置によって大きく偏る虞があり、荷重負荷に対するセンター陸部31の変形が、タイヤ周方向における位置によって大きく異なり易くなるため、偏摩耗が発生し易くなる虞がある。
これに対し、交点αと交点βとの距離Lhと、交点αと周方向屈曲部53との距離L3との関係が、0.4≦(L3/Lh)≦0.6の範囲内である場合は、周方向屈曲部53のタイヤ周方向における位置の偏りを抑制することができ、センター陸部31の剛性の均一化を図ることができる。この結果、偏摩耗の発生を抑えつつ、より確実にドライ性能を向上させることができる。
また、交点αと周方向屈曲部53とのタイヤ幅方向における距離wαと、陸部30のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、0.1≦(wα/wb)≦0.2の範囲内であり、交点βと周方向屈曲部53とのタイヤ幅方向における距離wβと、陸部30のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、0.1≦(wβ/wb)≦0.2の範囲内であるため、センター陸部31の周方向屈曲部53の剛性を確保しつつ、より確実に氷上路面での走行性能を向上させたり、雪上路面での走行性能を向上させたりすることができる。
つまり、交点αと周方向屈曲部53との距離wαと陸部30の最大幅wbとの関係が、(wα/wb)<0.1であったり、交点βと周方向屈曲部53との距離wβと陸部30の最大幅wbとの関係が、(wβ/wb)<0.1であったりする場合は、周方向屈曲部53の突出量が小さ過ぎる虞がある。この場合、周方向屈曲部53を設けても、内側周方向エッジ部52のエッジ成分を増加させ難くなるため、氷上路面での走行性能を効果的に向上させ難くなる虞がある。またこの場合、内側周方向エッジ部52に周方向屈曲部53を設けても、センター周方向溝11の長さを効果的に長くし難くなるため、雪柱せん断力を向上させ難くなり、雪上路面での走行性能を効果的に向上させ難くなる虞がある。また、交点αと周方向屈曲部53との距離wαと陸部30の最大幅wbとの関係が、(wα/wb)>0.2であったり、交点βと周方向屈曲部53との距離wβと陸部30の最大幅wbとの関係が、(wβ/wb)>0.2であったりする場合は、周方向屈曲部53の突出量が大き過ぎるため、センター陸部31における周方向屈曲部53近傍の剛性を確保し難くなる虞がある。この場合、周方向屈曲部53の近傍の剛性が低くなり過ぎることに起因して、偏摩耗が発生し易くなる虞がある。
これに対し、交点αと周方向屈曲部53との距離wαと陸部30の最大幅wbとの関係が、0.1≦(wα/wb)≦0.2の範囲内であり、交点βと周方向屈曲部53との距離wβと陸部30の最大幅wbとの関係が、0.1≦(wβ/wb)≦0.2の範囲内である場合は、周方向屈曲部53近傍の剛性を確保しつつ、内側周方向エッジ部52のエッジ成分を増加させることによって氷上路面での走行性能を向上させたり、センター周方向溝11の長さを長くすることによって雪上路面での走行性能を向上させたりすることができる。この結果、偏摩耗の発生を抑えつつ、より確実に氷雪性能を向上させることができる。
また、最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1と、陸部30のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、(w1/wb)≧0.3を満たし、最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2と、陸部30のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、(w2/wb)≧0.1を満たすため、センター陸部31のタイヤ幅方向外側寄りの位置とタイヤ幅方向内側寄りの位置とのいずれの位置の剛性も、適度な大きさにすることができる。つまり、最外側位置36から外側屈曲部42までの幅w1と、陸部30の最大幅wbとの関係が、(w1/wb)<0.3である場合は、最外側位置36から外側屈曲部42までの幅w1が小さくなり過ぎるため、センター陸部31のタイヤ幅方向外側寄りの位置の剛性を確保し難くなる虞がある。この場合、コーナリング時やレーンチェンジ時等にセンター陸部31のタイヤ幅方向外側寄りの位置に大きな荷重が作用した際に、センター陸部31の変形を抑え難くなる虞がある。また、最内側位置37から内側屈曲部43までの幅w2と、陸部30の最大幅wbとの関係が、(w2/wb)<0.1である場合は、最内側位置37から内側屈曲部43までの幅w2が小さくなり過ぎるため、センター陸部31のタイヤ幅方向内側寄りの位置の剛性が低くなり過ぎる虞がある。この場合、センター陸部31のタイヤ幅方向内側寄りの位置の剛性とタイヤ幅方向外側寄りの位置の剛性との差が大きくなり過ぎる虞があり、過大な剛性差に起因して偏摩耗が発生し易くなる虞がある。
これに対し、最外側位置36から外側屈曲部42までの幅w1と陸部30の最大幅wbとの関係が、(w1/wb)≧0.3を満たし、最内側位置37から内側屈曲部43までの幅w2と陸部30の最大幅wbとの関係が、(w2/wb)≧0.1を満たす場合は、センター陸部31のタイヤ幅方向外側寄りの位置とタイヤ幅方向内側寄りの位置とのいずれの位置の剛性も、適度な大きさにすることができる。この結果、偏摩耗の発生を抑えつつ、より確実にドライ性能を向上させることができる。
また、センター陸部31の最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1と、最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2とが、(w1/w2)≦5の関係を満たすことにより、センター陸部31のタイヤ幅方向外側寄りの位置の剛性とタイヤ幅方向内側寄りの位置の剛性との差が大きくなり過ぎることを抑制することができる。つまり、センター陸部31の最外側位置36から外側屈曲部42までの幅w1と、最内側位置37から内側屈曲部43までの幅w2との関係が、(w1/w2)>5である場合は、センター陸部31のタイヤ幅方向内側寄りの位置の剛性とタイヤ幅方向外側寄りの位置の剛性との差が大きくなり過ぎる虞がある。この場合、過大な剛性差に起因して偏摩耗が発生し易くなる虞がある。
これに対し、センター陸部31の最外側位置36から外側屈曲部42までの幅w1と、最内側位置37から内側屈曲部43までの幅w2との関係が、(w1/w2)≦5を満たす場合は、センター陸部31のタイヤ幅方向外側寄りの位置の剛性とタイヤ幅方向内側寄りの位置の剛性との差が大きくなり過ぎることを抑制することができる。この結果、より確実に偏摩耗の発生を抑制することができる。
また、センター陸部31の外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ周方向における距離Lkと、陸部30のタイヤ周方向における全長Lbとの関係が、0.05≦(Lk/Lb)≦0.2の範囲内であるため、センター陸部31の幅方向エッジ部40近傍の剛性を確保しつつ、より確実に氷上路面での走行性能を向上させたり、雪上路面での走行性能を向上させたりすることができる。つまり、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ周方向における距離Lkと、陸部30の全長Lbとの関係が、(Lk/Lb)<0.05である場合は、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ周方向における距離Lkが小さ過ぎるため、幅方向エッジ部40に複数の幅方向屈曲部41を形成しても、エッジの長さやセンターラグ溝16の長さを長くし難くなる虞がある。この場合、幅方向エッジ部40のエッジ長さが長くなることによるエッジ効果や、センターラグ溝16の長さを長くなることによる雪柱せん断力を効果的に向上させ難くなるため、氷雪性能を効果的に向上させ難くなる虞がある。また、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ周方向における距離Lkと、陸部30の全長Lbとの関係が、(Lk/Lb)>0.2である場合は、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ周方向における距離Lkが大き過ぎるため、センター陸部31における幅方向エッジ部40近傍の剛性が低くなり過ぎる虞がある。この場合、センター陸部31の幅方向エッジ部40近傍の剛性と、幅方向エッジ部40以外の位置の剛性との差が大きくなり過ぎる虞があり、過大な剛性差に起因して偏摩耗が発生し易くなる虞がある。
これに対し、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ周方向における距離Lkと、陸部30の全長Lbとの関係が、0.05≦(Lk/Lb)≦0.2の範囲内である場合は、幅方向エッジ部40近傍の剛性を確保しつつ、幅方向エッジ部40のエッジ成分を増加させることによって氷上路面での走行性能を向上させたり、センターラグ溝16の長さを長くすることによって雪上路面での走行性能を向上させたりすることができる。この結果、偏摩耗の発生を抑えつつ、より確実に氷雪性能を向上させることができる。
[変形例]
なお、上述した実施形態では、幅方向エッジ部40には、幅方向屈曲部41が2箇所に形成されているが、1つの幅方向エッジ部40に形成される幅方向屈曲部41は、3箇所以上であってもよい。幅方向エッジ部40は、陸部30のタイヤ幅方向における陸部中心線CBの両側それぞれで陸部中心線CBから最も近い幅方向屈曲部41である外側屈曲部42と内側屈曲部43とが形成されていればよく、外側屈曲部42及び内側屈曲部43以外の幅方向屈曲部41がさらに形成されていてもよい。即ち、外側屈曲部42に対して陸部中心線CBが位置する側の反対側に他の幅方向屈曲部41が形成されていてもよく、内側屈曲部43に対して陸部中心線CBが位置する側の反対側に他の幅方向屈曲部41が形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、幅方向屈曲部41は、幅方向エッジ部40が角状に屈曲することによって形成されており、周方向屈曲部53は、内側周方向エッジ部52が角状に屈曲することによって形成されているが、幅方向屈曲部41や周方向屈曲部53は、角状に形成されていなくてもよい。幅方向屈曲部41や周方向屈曲部53は、幅方向エッジ部40や内側周方向エッジ部52が、例えば、小さな曲率半径で湾曲することにより屈曲して形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、周方向溝10は3本が設けられているが、周方向溝10は3本以外であってもよい。周方向溝10は、例えば、2本であってもよく、4本以上であってもよい。幅方向屈曲部41を複数有する幅方向エッジ部40は、タイヤ幅方向における最外側に位置する周方向溝10である最外周方向溝12のタイヤ幅方向内側に位置する陸部30をセンター陸部31とする際における、センター陸部31のタイヤ周方向における両側を区画するラグ溝15のエッジ部35であればよい。即ち、幅方向屈曲部41を複数有する幅方向エッジ部40を有する陸部30は、最外周方向溝12のタイヤ幅方向内側に位置する陸部30であれば、その位置は問わない。
また、上述した実施形態では、本発明に係るタイヤの一例として空気入りタイヤ1を用いて説明したが、本発明に係るタイヤは、空気入りタイヤ1以外であってもよい。本発明に係るタイヤは、例えば、気体を充填することなく使用することができる、いわゆるエアレスタイヤであってもよい。
[実施例]
図5A~図5Cは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。以下、上記の空気入りタイヤ1について、従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する比較例の空気入りタイヤとについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、乾燥した路面での走行性能であるドライ性能と、濡れた路面での走行性能であるウェット性能と、氷雪路面での走行性能である氷雪性能とについての試験を行った。
性能評価試験は、JATMAで規定されるタイヤの呼びが195/65R15 91Tサイズの空気入りタイヤ1を、リムサイズ15×6.0JのJATMA標準のリムホイールにリム組みし、排気量が1400ccの前輪駆動の乗用車の評価車両に試験タイヤを装着して、空気圧を前輪230kPa、後輪220kPaに調整して評価車両で走行をすることにより行った。
各試験項目の評価方法は、ドライ性能については、試験タイヤを装着した評価車両で、テストコースのドライハンドリング路面を走行した際の操縦安定性を、テストドライバーの官能評価により比較した。ドライ性能は、テストドライバーの官能評価を、後述する従来例を100として指数で表すことによって評価し、指数が大きいほどドライ路面での操縦安定性が高く、ドライ性能に優れていることを示している。
また、ウェット性能については、試験タイヤを装着した評価車両で、水深1mmになるように撒水したテストコースのウェットハンドリング路面を走行した際の操縦安定性を、テストドライバーの官能評価により比較した。ウェット性能は、テストドライバーの官能評価を、後述する従来例を100として指数で表すことによって評価し、指数が大きいほどウェット路面での操縦安定性が高く、ウェット性能に優れていることを示している。
また、氷雪性能については、試験タイヤを装着した評価車両で、テストコースの圧雪ハンドリング路面を走行した際のトラクション性や操縦安定性をテストドライバーの官能評価により比較した。氷雪性能は、テストドライバーの官能評価を、後述する従来例を100として指数で表すことによって評価し、指数が大きいほど氷雪路面でのトラクション性や操縦安定性が高く、氷雪性能に優れていることを示している。
性能評価試験は、従来の空気入りタイヤの一例である従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1である実施例~17と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する空気入りタイヤである比較例1~3と、参考例1との21種類の空気入りタイヤについて行った。このうち、従来例は、陸部30の最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1と、最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2との大きさが同じ大きさになっている。また、比較例1は、陸部30の最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1と、最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2との関係が、w2>w1になっている。また、比較例2は、陸部30の最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1と、最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2との関係が、w2<w1になっているものの、陸部30の最大幅wbと、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ幅方向における幅wcとの関係が、(wc/wb)<0.2になっている。また、比較例3は、陸部30の最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1と、最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2との関係が、w2<w1になっているものの、陸部30の最大幅wbと、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ幅方向における幅wcとの関係が、(wc/wb)>0.6になっている。
これに対し、本発明に係る空気入りタイヤ1の一例である実施例~17は、全て陸部30の最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1と、最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2との関係が、w2<w1を満たし、陸部30の最大幅wbと、外側屈曲部42と内側屈曲部43とのタイヤ幅方向における幅wcとの関係が、0.2≦(wc/wb)≦0.6の範囲内になっている。さらに、実施例~17と、参考例1に係る空気入りタイヤ1は、外側周方向エッジ部51はストレート形状であるか否かや、内側周方向エッジ部52は周方向屈曲部53を有しているか否か、交点αと交点βとのタイヤ周方向における距離Lhに対する、交点αと周方向屈曲部53とのタイヤ周方向における距離L3の比(L3/Lh)、陸部30の最大幅wbに対する、交点αと周方向屈曲部53とのタイヤ幅方向における距離wαの比(wα/wb)、陸部30の最大幅wbに対する、交点βと周方向屈曲部53とのタイヤ幅方向における距離wβの比(wβ/wb)、陸部30の最大幅wbに対する、最外側位置36から外側屈曲部42までのタイヤ幅方向における幅w1の比(w1/wb)、陸部30の最大幅wbに対する、最内側位置37から内側屈曲部43までのタイヤ幅方向における幅w2の比(w2/wb)が、それぞれ異なっている。
これらの空気入りタイヤ1を用いて性能評価試験を行った結果、図5A~図5Cに示すように、実施例~17に係る空気入りタイヤ1は、従来例や比較例1~3に対して、ドライ性能とウェット性能と氷雪性能とのいずれの性能についても性能の低下を抑え、ドライ性能とウェット性能と氷雪性能とを合わせた総合的な性能を向上させることができることが分かった。つまり、実施例~17に係る空気入りタイヤ1は、ドライ性能及びウェット性能と、氷雪性能とを満たすことができる。
1 空気入りタイヤ(タイヤ)
2 トレッド部
3 踏面
10 周方向溝
11 センター周方向溝
12 最外周方向溝
15 ラグ溝
16 センターラグ溝
16a、17a 底上げ部
17 ショルダーラグ溝
20 サイプ
21 センターサイプ
22 ショルダーサイプ
30 陸部
31 センター陸部
32 ショルダー陸部
35 エッジ部
36 最外側位置
37 最内側位置
40 幅方向エッジ部
41 幅方向屈曲部
42 外側屈曲部
43 内側屈曲部
50 周方向エッジ部
51 外側周方向エッジ部
52 内側周方向エッジ部
53 周方向屈曲部

Claims (6)

  1. タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、
    タイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝と、
    タイヤ幅方向における両側が前記周方向溝により区画され、タイヤ周方向における両側が前記ラグ溝により区画される複数の陸部と、
    を備え、
    前記陸部における前記ラグ溝のエッジ部である幅方向エッジ部は、タイヤ周方向に延びると共に、タイヤ周方向に屈曲する幅方向屈曲部を複数有し、
    1つの前記幅方向エッジ部が有する複数の前記幅方向屈曲部のうち、前記陸部のタイヤ幅方向における中心をタイヤ周方向に通る陸部中心線に対してタイヤ幅方向外側で前記陸部中心線に最も近い前記幅方向屈曲部を外側屈曲部とし、
    前記1つの前記幅方向エッジ部が有する複数の前記幅方向屈曲部のうち、前記陸部中心線に対してタイヤ幅方向内側で前記陸部中心線に最も近い前記幅方向屈曲部を内側屈曲部とする場合に、
    前記幅方向エッジ部は、前記外側屈曲部と前記内側屈曲部との間の部分が直線状に形成され、
    前記陸部は、前記1つの前記幅方向エッジ部が有する前記外側屈曲部と前記内側屈曲部とにおける、前記陸部のタイヤ幅方向における最外側位置から前記外側屈曲部までのタイヤ幅方向における幅w1と、前記陸部のタイヤ幅方向における最内側位置から前記内側屈曲部までのタイヤ幅方向における幅w2との関係が、w2<w1を満たし、
    前記陸部のタイヤ幅方向における最大幅wbと、前記外側屈曲部と前記内側屈曲部とのタイヤ幅方向における幅wcとの関係が、0.2≦(wc/wb)≦0.6の範囲内であり、
    前記周方向溝のエッジ部であり、前記陸部のタイヤ幅方向両側に位置する周方向エッジ部のうち、タイヤ幅方向外側の前記周方向エッジ部である外側周方向エッジ部は、タイヤ周方向に延びるストレート形状で形成されることを特徴とするタイヤ。
  2. 前記周方向溝のエッジ部であり、前記陸部のタイヤ幅方向両側に位置する周方向エッジ部のうち、タイヤ幅方向内側の前記周方向エッジ部である内側周方向エッジ部は、タイヤ幅方向内側に凸となって屈曲する周方向屈曲部を有する請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記陸部のタイヤ周方向両側に位置する前記幅方向エッジ部のうち、一方の前記幅方向エッジ部と前記内側周方向エッジ部との交点をαとし、他方の前記幅方向エッジ部と前記内側周方向エッジ部との交点をβとする場合に、交点αと交点βとのタイヤ周方向における距離Lhと、前記交点αと前記周方向屈曲部とのタイヤ周方向における距離L3との関係が、0.4≦(L3/Lh)≦0.6の範囲内である請求項に記載のタイヤ。
  4. 前記交点αと前記周方向屈曲部とのタイヤ幅方向における距離wαは、前記陸部のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、0.1≦(wα/wb)≦0.2の範囲内であり、
    前記交点βと前記周方向屈曲部とのタイヤ幅方向における距離wβは、前記陸部のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、0.1≦(wβ/wb)≦0.2の範囲内である請求項に記載のタイヤ。
  5. 前記最外側位置から前記外側屈曲部までのタイヤ幅方向における幅w1は、前記陸部のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、(w1/wb)≧0.3を満たし、
    前記最内側位置から前記内側屈曲部までのタイヤ幅方向における幅w2は、前記陸部のタイヤ幅方向における最大幅wbとの関係が、(w2/wb)≧0.1を満たす請求項1~のいずれか1項に記載のタイヤ。
  6. 前記1つの前記幅方向エッジ部が有する前記外側屈曲部と前記内側屈曲部とのタイヤ周方向における距離Lkは、前記陸部のタイヤ周方向における全長Lbとの関係が、0.05≦(Lk/Lb)≦0.2の範囲内である請求項1~のいずれか1項に記載のタイヤ。
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