JP6996407B2 - 固定子コイル及びこれを備えた固定子 - Google Patents

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Description

本発明は、固定子コイル及び固定子に関する。
特許文献1には、断面が平角形状をした固定子コイルのコイルエンドが、所定ピッチ離れた一対のスロットの外側層から軸方向に延びながら円周方向に傾いた第1部分と、一対のスロットの他方の内側層から軸方向に延びながら円周方向に傾いた第2部分と、コイルエンドの軸方向端部に位置し、径方向に延びて第1部分と第2部分の軸方向の端部に結合された第3部分から構成された車両用交流発電機が開示されている。
この車両用交流発電機において、コイルエンドの第1部分と第3部分、及び第2部分と第3部分のつなぎ部分には、コイルエンド相互間の干渉を避けるように、軸方向及び径方向に曲がるように逃がし部が設けられている。
特開2001-231203号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用交流発電機の固定子コイルは、各コイルエンドの第1部分と第3部分とのつなぎ部分が第1部分よりも径方向の外方側に突出しており、第3部分が第2部分よりも径方向の内方側に突出している。
このため、特許文献1に記載の車両用交流発電機においては、第2層及び第3層の固定子コイルのコイルエンドが占有する径方向の幅が大きくなってしまうため、固定子の直径が大きくなり、ひいては車両用交流発電機の直径が大きくなってしまう。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、外側コイルエンド層と内側コイルエンド層との間に設けられる隙間の径方向の長さを短くでき、固定子のスロットの径方向の寸法を短くでき、固定子の直径を小さくすることができる固定子コイル及び固定子を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、複数のスロットが形成された固定子に設けられ、前記スロットに配置される複数のセグメントコイルからなる固定子コイルであって、前記セグメントコイルは、異なるスロットにそれぞれ収容される一対のスロット収容部と、前記一対のスロット収容部同士を接続し、前記一対のスロット収容部から軸方向に突出したコイルエンドと、を有し、前記一対のスロット収容部は、前記スロットの径方向の内方側に配置される内側スロット収容部と、前記内側スロット収容部よりも前記スロットの径方向の外方側に配置される外側スロット収容部と、を有し、前記コイルエンドは、前記軸方向の端部に設けられた頂部と、前記頂部と前記内側スロット収容部とを接続する内側コイル片と、前記頂部と前記外側スロット収容部とを接続する外側コイル片と、を有し、複数の前記コイルエンドが周方向に整列して配置されてコイルエンド層を形成し、前記コイルエンド層は、前記周方向に隣接する前記コイルエンドの内側コイル片同士が前記軸方向に重なるように配置され、かつ、前記周方向に隣接する前記コイルエンドの外側コイル片同士が前記軸方向に重なるように配置されており、前記コイルエンド層を前記径方向に2つ並べて1組のコイルエンド対を構成し、前記コイルエンド対が前記径方向に少なくとも1組設けられており、前記1組のコイルエンド対は、前記径方向の外方側に配置され、前記コイルエンドの前記頂部が前記径方向の外方側に突出する第1突出部を有する外側コイルエンド層と、前記径方向の内方側に配置され、前記コイルエンドの前記頂部が前記径方向の内方側に突出する第2突出部を有する内側コイルエンド層と、により構成される。
本発明によれば、外側コイルエンド層と内側コイルエンド層との間に設けられる隙間の径方向の長さを短くでき、固定子のスロットの径方向の寸法を短くでき、固定子の直径を小さくすることができる固定子コイル及び固定子を提供することができる。
図1は、本発明の一実施例に係る固定子を軸方向の一方から見た平面図である。 図2は、本発明の一実施例に係る固定子を軸方向に直交する方向に切断した断面図である。 図3は、本発明の一実施例に係る固定子コイルの結線図である。 図4は、本発明の一実施例に係る固定子コイルのスロットでの配置を示す図である。 図5は、本発明の一実施例に係る固定子の斜視図である。 図6は、本発明の一実施例に係る固定子コイルのU相のセグメントコイルを示す斜視図である。 図7は、本発明の一実施例に係る固定子コイルのセグメントコイルの配置を示す平面図である。 図8は、本発明の一実施例に係る固定子コイルの径方向の外方側に配置されたセグメントコイルを示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図を示す。 図9は、本発明の一実施例に係る固定子コイルの径方向の内方側に配置されたセグメントコイルを示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図を示す。 図10は、本発明の一実施例に係る固定子コイルのコイルエンドの側面図である。 図11は、本発明の一実施例に係る固定子の側面図である。
本発明の一実施の形態に係る固定子コイルは、複数のスロットが形成された固定子に設けられ、スロットに配置される複数のセグメントコイルからなる固定子コイルであって、セグメントコイルは、異なるスロットにそれぞれ収容される一対のスロット収容部と、一対のスロット収容部同士を接続し、一対のスロット収容部から軸方向に突出したコイルエンドと、を有し、一対のスロット収容部は、スロットの径方向の内方側に配置される内側スロット収容部と、内側スロット収容部よりもスロットの径方向の外方側に配置される外側スロット収容部と、を有し、コイルエンドは、軸方向の端部に設けられた頂部と、頂部と内側スロット収容部とを接続する内側コイル片と、頂部と外側スロット収容部とを接続する外側コイル片と、を有し、複数のコイルエンドが周方向に整列して配置されてコイルエンド層を形成し、コイルエンド層は、周方向に隣接するコイルエンドの内側コイル片同士が軸方向に重なるように配置され、かつ、周方向に隣接するコイルエンドの外側コイル片同士が軸方向に重なるように配置されており、コイルエンド層を径方向に2つ並べて1組のコイルエンド対を構成し、コイルエンド対が径方向に少なくとも1組設けられており、1組のコイルエンド対は、径方向の外方側に配置され、コイルエンドの頂部が径方向の外方側に突出する第1突出部を有する外側コイルエンド層と、径方向の内方側に配置され、コイルエンドの頂部が径方向の内方側に突出する第2突出部を有する内側コイルエンド層と、により構成される。
これにより、本発明の一実施の形態に係る固定子コイルは、外側コイルエンド層と内側コイルエンド層との間に設けられる隙間の径方向の長さを短くでき、固定子のスロットの径方向の寸法を短くでき、固定子の直径を小さくすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る固定子コイル及び固定子について説明する。
図1に示すように、本発明の一実施例に係る固定子1は、円筒形状に形成されており、固定子コイル10を備えている。固定子1の径方向の内方側には、所定のギャップを介して固定子1に対して相対回転可能な図示しない回転子が配置される。回転子の内部には、不図示の永久磁石が埋め込まれている。
固定子1は、固定子コイル10に三相交流の電流が供給されることで、周方向に回転する回転磁界を発生する。回転磁界が固定子1に発生すると、この回転磁界が回転子の永久磁石に作用してトルクが生じる。このように、固定子1は、発生した磁束を回転子に鎖交させることにより回転子を回転駆動させることができる。
「径方向」とは、回転子の回転軸が延伸する方向に直交する方向であり、回転子の回転軸を中心として放射方向に示される。「径方向の外方側」とは、径方向において回転子の回転軸から遠い側のことであり、「径方向の内方側」とは、径方向において回転子の回転軸に近い側のことである。また、「周方向」とは、回転子の回転軸を中心とする円周方向を示す。また、「軸方向」とは、回転子の回転軸が延伸する方向を示す。
固定子1は、高透磁率の磁性部材によって形成され、非磁性体からなる不図示の連結片を介して不図示のモータケースに磁気的に遮断された状態で固定されている。これにより、例えば、漏れ磁束の発生等が抑制される。
図2に示すように、固定子1は、環状の固定子コア2と、固定子コア2の周方向に所定の間隔をおいて複数形成されたティース3と、を含んで構成されている。ティース3は、固定子コア2から径方向の内方側に突出している。
周方向に隣り合うティース3の間には、溝状の空間であるスロット4が形成されている。スロット4には、三相交流のU相、V相、W相に対応する固定子コイル10が収容されている。
固定子コイル10は、複数本のセグメントコイル11から構成されている。固定子コイル10は、分布巻によりティース3に巻き回されている。固定子コイル10は、通電により磁束を発生させる。本実施例では、スロット4は周方向に等間隔に48個形成されている。
本実施例において、1つのスロット4内には、6本のセグメントコイル11が挿通されている。各セグメントコイル11は、周方向に5個のティース3を跨いで、離間したスロット4にそれぞれ配置される。セグメントコイル11とスロット4との間には、図示しない絶縁紙が設けられている。
図3に示すように、本実施例の固定子コイル10は、スター結線が採用されており、U相巻線、W相巻線、V相巻線からなる。U相巻線、W相巻線、V相巻線はそれぞれ直列に接続された8つの巻線からなる2つの巻線群が並列に接続されている。各巻線群における8つの巻線は、2つの巻線で1つの巻線対を構成している。
U相巻線は、巻線U11a、巻線U12a、巻線U12b、巻線U13a、巻線U13b、巻線U14a、巻線U14b及び巻線U11bが直列接続された第1の巻線群U1と、巻線U21a、巻線U21b、巻線U22a、巻線U22b、巻線U23a、巻線U23b、巻線U24a及び巻線U24bが直列接続された第2の巻線群U2とが並列に接続されている。
V相巻線は、巻線V11a、巻線V12a、巻線V12b、巻線V13a、巻線V13b、巻線V14a、巻線V14b及び巻線V11bが直列接続された第1の巻線群V1と、巻線V21a、巻線V21b、巻線V22a、巻線V22b、巻線V23a、巻線V23b、巻線V24a及び巻線V24bが直列接続された第2の巻線群V2とが並列に接続されている。
W相巻線は、巻線W11a、巻線W12a、巻線W12b、巻線W13a、巻線W13b、巻線W14a、巻線W14b及び巻線W11bが直列接続された第1の巻線群W1と、巻線W21a、巻線W21b、巻線W22a、巻線W22b、巻線W23a、巻線W23b、巻線W24a及び巻線W24bが直列接続された第2の巻線群W2とが並列に接続されている。
図3は、本実施例の固定子コイル10の結線図であり、結線方式および各相巻線の電気的な位相関係を示したものである。図3に示すように、W相及びV相はU相とほぼ同様の構成であり、それぞれに誘起される電圧の位相が電気角で120度ずれるように配置されている。
図4は、図3に示す結線図による固定子コイル10のスロット4での配置を示す図である。図4では、図の上から順にU相、V相、W相の相別に配置を示しているが、実際には、これらの相巻線が重なってスロット4に収容される。
各相巻線において、周方向に隣接して配置された巻線は、2つ1組で巻線対を構成する。例えば、図4に示すように、U相巻線の第1の巻線群U1において、巻線U11aと巻線U11b、巻線U12aと巻線U12b、巻線U13aと巻線U13b、巻線U14aと巻線U14bでそれぞれ巻線対を構成している。
また、U相巻線の第2の巻線群U2において、巻線U21aと巻線U21b、巻線U22aと巻線U22b、巻線U23aと巻線U23b、巻線U24aと巻線U24bでそれぞれ巻線対を構成している。これら巻線対を構成する2つの巻線は、互いに異なる巻方向に巻き回されている。
一方の巻線対を構成する巻線U11aと他方の巻線対を構成する巻線U12aとは、1スロット空けて巻き回されている。巻線対を構成する巻線U21aと巻線U21bとは、巻線U11aと巻線U12aとの間のスロット4を共有して巻き回されている。
巻線U11aと巻線U21aとは、同じ方向に巻き回されている。巻線U12aと巻線対U21の巻線U21bとは、同じ方向に巻き回されている。
巻線U22aは、巻線U21bと1スロット空けて巻き回されている。巻線U12aと巻線U12bとは、巻線U21bと巻線U22aとの間のスロット4を共有して巻き回されている。
巻線U12aと巻線U12bとは、逆方向に巻き回されている。巻線U21bと巻線U22aとは、逆方向に巻き回されている。巻線U12bと巻線U22aとは、同じ方向に巻き回されている。巻線U13aと巻線U22bとは、同じ方向に巻き回されている。他の巻線対も同様にして巻き回されている。
このように、第1の巻線群U1の巻線は、同相の第2の巻線群U2の巻線とは異なるスロット4に収容されるように巻き回されている。
V相の第1の巻線群V1及び第2の巻線群V2は、U相の第1の巻線群U1及び第2の巻線群U2と4スロットずらされて、第1の巻線群U1及び第2の巻線群U2と同様に巻き回される。
W相の第1の巻線群W1及び第2の巻線群W2は、V相の第1の巻線群V1及び第2の巻線群V2と4スロットずらされて、第1の巻線群U1及び第2の巻線群U2と同様に巻き回される。
次に、図5から図11を参照して、本実施例に係る固定子コイル10の構成について説明する。
図5に示すように、固定子コイル10は、複数のセグメントコイル11を有する。各セグメントコイル11は、上述した各巻線を構成している。したがって、セグメントコイル11は、複数で1組とされ、当該1組のセグメントコイル11によってU相巻線、V相巻線、W相巻線のそれぞれを構成する。すなわち、複数で1組のセグメントコイル11は、複数相分、本実施例においてはU相、V相及びW相に対応して三相分設けられている。
セグメントコイル11は、断面が長方形状の平角線をエッジワイズ曲げしたものから構成されている。「エッジワイズ曲げ」とは、平角線を曲げにくい方向に曲げる、すなわち平角線の断面の短辺を軸に曲げることをいう。
図6は、固定子1のスロット4に収容されたU相のセグメントコイル11を示しており、U相の各セグメントコイル11の収容部分が視認できるように軸方向に固定子コア2の一部を省略している。
図6に示すように、セグメントコイル11は、一対のスロット収容部12と、コイルエンド13とを含んで構成されている。
一対のスロット収容部12は、それぞれ異なるスロット4に収容される部分である。コイルエンド13は、一対のスロット収容部12同士を接続し、一対のスロット収容部12から軸方向に突出している部分である。コイルエンド13は、エッジワイズ曲げによってU字状に曲げられており、固定子コア2の軸方向の一方の端面2aからスロット4の外部に露出している。
図7に示すように、各セグメントコイル11は、周方向に重なるように配置され、径方向に2列に並んで配置されている。以下、径方向の外方側に配置されたセグメントコイル11をセグメントコイル11Aといい、径方向の内側に配置されたセグメントコイル11をセグメントコイル11Bという。
また、以下において、セグメントコイル11Aとセグメントコイル11Bとを区別せず、単にセグメントコイル11というときは、セグメントコイル11A及びセグメントコイル11Bの両方を含むものとする。
セグメントコイル11A及びセグメントコイル11Bは、それぞれU相、V相及びW相に対応して三相分設けられている。セグメントコイル11Aとセグメントコイル11Bとには、U相、V相及びW相の各相の電流が並列に流れるようになっている。
図8(a)及び図8(b)は、セグメントコイル11Aを示したものであり、図9(a)及び図9(b)は、セグメントコイル11Bを示したものである。図8及び図9に示すように、セグメントコイル11Aとセグメントコイル11Bとは、コイルエンド13の形状が異なる。以下、セグメントコイル11Aのコイルエンドをコイルエンド13Aといい、セグメントコイル11Bのコイルエンドをコイルエンド13Bという。
また、以下において、コイルエンド13Aとコイルエンド13Bとを区別せず、単にコイルエンド13というときは、コイルエンド13A及びコイルエンド13Bの両方を含むものとする。
図8及び図9に示すように、セグメントコイル11の一対のスロット収容部12は、スロット4(図7参照)の径方向の内方側に配置される内側スロット収容部12aと、内側スロット収容部12aよりもスロット4の径方向の外方側に配置される外側スロット収容部12bとを有している。
図8(a)及び図9(a)においては、図中、下方側が径方向の内方側を示し、上方側が径方向の外方側を示している。図8(b)及び図9(b)においては、図中、紙面に対して手前側が径方向の内方側を示し、紙面に対して奥側が径方向の外方側を示している。
図8(a)及び図8(b)に示すように、コイルエンド13Aは、頂部30と、内側コイル片31と、外側コイル片32とを有している。頂部30は、軸方向の端部に設けられている。コイルエンド13Aの軸方向の端部とは、軸方向に突出したコイルエンド13Aの頂点を含む頂点近傍をいう。
内側コイル片31は、頂部30と内側スロット収容部12aとを接続するものである。外側コイル片32は、頂部30と外側スロット収容部12bとを接続するものである。
図9(a)及び図9(b)に示すように、コイルエンド13Bは、頂部40と、内側コイル片41と、外側コイル片42とを有している。頂部40は、軸方向の端部に設けられている。コイルエンド13Bの軸方向の端部とは、軸方向に突出したコイルエンド13Bの頂点を含む頂点近傍をいう。
内側コイル片41は、頂部40と内側スロット収容部12aとを接続するものである。外側コイル片42は、頂部40と外側スロット収容部12bとを接続するものである。
図7に示すように、複数のコイルエンド13Aは、周方向に整列して配置されてコイルエンド層50Aを形成している。また、複数のコイルエンド13Bは、周方向に整列して配置されてコイルエンド層50Bを形成している。
図7及び図10に示すように、コイルエンド層50Aは、周方向に隣接するコイルエンド13Aの内側コイル片31同士が軸方向に重なるように配置され、かつ周方向に隣接するコイルエンド13Aの外側コイル片32同士が軸方向に重なるように配置されている。
コイルエンド層50Bは、周方向に隣接するコイルエンド13Bの内側コイル片41同士が軸方向に重なるように配置され、かつ周方向に隣接するコイルエンド13Bの外側コイル片42同士が軸方向に重なるように配置されている。
図7に示すように、径方向に並んで配置されたコイルエンド層50Aとコイルエンド層50Bとは、1組のコイルエンド対60を構成している。すなわち、本実施例の固定子コイル10においては、コイルエンド層が径方向に2つ並べられることにより1組のコイルエンド対60を構成している。
コイルエンド層50Aは、コイルエンド層50Bに対して径方向の外方側に配置されている。コイルエンド層50Bは、コイルエンド層50Aに対して径方向の内方側に配置されている。本実施例のコイルエンド層50Aは、本発明における外側コイルエンド層を構成する。本実施例のコイルエンド層50Bは、本発明における内側コイルエンド層を構成する。
本実施例の固定子コイル10は、コイルエンド対60が径方向に1組設けられた構成であるが、コイルエンド対60が径方向に複数組、設けられた構成であってもよい。コイルエンド対60の増やし方としては、例えば本実施例のコイルエンド対60に対して径方向の内方側及び外方側にそれぞれ1つずつコイルエンド層を追加していくことにより2組目以上のコイルエンド対を形成していく第1の方法と、本実施例のコイルエンド対60に対して径方向の内方側又は外方側にコイルエンド対を並べていく第2の方法とがある。
第1の方法及び第2の方法のいずれであっても、偶数層のコイルエンド層が形成されるため、径方向に隣接する2つのコイルエンド層を1組のコイルエンド対とすれば本発明を適用可能である。
コイルエンド対60は、径方向の外方側に突出する第1突出部61と、径方向の内方側に突出する第2突出部62とを有している。第1突出部61と第2突出部62とは、互いに径方向の反対側に向けて突出している。
図8(a)に示すように、第1突出部61は、径方向の外方側に設けられたコイルエンド13Aの頂部30に設けられている。第1突出部61は、コイルエンド13Aの頂部30をフラットワイズ曲げによって径方向の外方側に向けて突出するように形成されている。フラットワイズ曲げとは、平角線を曲げやすい方向へ曲げる、すなわち平角線の断面の長辺を軸に曲げることをいう。
コイルエンド13Aの頂部30は、第1屈曲部71と、第2屈曲部72とを有している。第1屈曲部71は、内側コイル片31から径方向の外方側に向けて屈曲して第1突出部61の周方向の一端61aに接続されている。第2屈曲部72は、外側コイル片32から径方向の外方側に向けて屈曲して第1突出部61の周方向の他端61bに接続されている。
図9(a)に示すように、第2突出部62は、径方向の内方側に設けられたコイルエンド13Bの頂部40に設けられている。第2突出部62は、コイルエンド13Bの頂部40をフラットワイズ曲げによって径方向の内方側に向けて突出するように形成されている。
コイルエンド13Bの頂部40は、第3屈曲部73と、第4屈曲部74とを有している。第3屈曲部73は、内側コイル片41から径方向の内方側に向けて屈曲して第2突出部62の周方向の一端62aに接続されている。第4屈曲部74は、外側コイル片42から径方向の内方側に向けて屈曲して第2突出部62の周方向の他端62bに接続されている。
本実施例の固定子コイル10は、コイルエンド層50Aを構成するコイルエンド13A、及びコイルエンド層50Bを構成するコイルエンド13Bがそれぞれ次の関係を満たす寸法に設定されている。
図8(a)に示すように、コイルエンド13Aにおいて、内側コイル片31の径方向の内方側の端面31aと第1突出部61の径方向の内方側の端面61cとの間の径方向の寸法をD1、内側コイル片31の径方向の寸法をW1とする。
図9(a)に示すように、コイルエンド13Bにおいて、外側コイル片42の径方向の外方側の端面42aと第2突出部62の径方向の外方側の端面62cとの間の径方向の寸法をD2、外側コイル片42の径方向の寸法をW2とする。
本実施例の固定子コイル10は、上述した各寸法をそれぞれD1、W1、D2、W2としたとき、「D1>W1かつD2>W2」の関係を満たすようにコイルエンド13A及びコイルエンド13Bの寸法が設定されている。
これにより、本実施例の固定子コイル10は、後述するように、コイルエンド層50A及びコイルエンド層50Bにおいて第1の隙間G1及び第2の隙間G2がそれぞれ形成される。
このため、コイルエンド層50Aにおいては、周方向に隣接する一方のコイルエンド13Aの第1突出部61の径方向の内方側の端面61cと他方のコイルエンド13Aの内側コイル片31の径方向の外方側の端面31bとの接触を回避しやすくなる。
コイルエンド層50Bにおいては、周方向に隣接する一方のコイルエンド13Bの第2突出部62の径方向の外方側の端面62cと他方のコイルエンド13Bの外側コイル片42の径方向の内方側の端面42bとの接触を回避しやすくなる。
図7に示すように、コイルエンド層50Aにおいて、周方向に隣接するコイルエンド13Aのうち一方のコイルエンド13Aの第1突出部61と、他方のコイルエンド13Aの内側コイル片31との間には、第1の隙間G1が形成されている。
コイルエンド層50Bにおいて、周方向に隣接するコイルエンド13Bのうち一方のコイルエンド13Bの第2突出部62と、他方のコイルエンド13Bの外側コイル片42との間には、第2の隙間G2が形成されている。
第1の隙間G1及び第2の隙間G2は、スロット4に対して軸方向に重なるように配置されている。このため、本実施例の固定子コイル10は、固定子コア2に各セグメントコイル11を配置した後、ワニスを塗布する絶縁工程において次の効果を得ることができる。前述の絶縁工程は、コイルエンド13が上方を向くように固定子コア2を垂直に立てた状態でコイルエンド13の上方から各セグメントコイル11にワニスを塗布するものである。
本実施例の固定子コイル10は、絶縁工程においてコイルエンド13の頂部30及び頂部40に付着したワニスが滴下するとき、滴下したワニスが固定子コア2の軸方向の端面2aやティース3の軸方向の端面3aではなくスロット4内に進入しやすい。
したがって、本実施例の固定子コイル10は、固定子コア2の端面2aやティース3の端面3aにワニスが滴下して固定化し、固定化したワニスがコイルエンド13への冷却空気の流れを妨げることを防止することができる。
次に、図1、図5、図6及び図11を参照して、本実施例の固定子コイル10の結線部80について説明する。
図5に示すように、固定子コイル10は、U相巻線、V相巻線、W相巻線の各相巻線を構成するセグメントコイル11のうち、同相の複数の結線側コイルエンド15同士を接続する結線部80を有している。
図5及び図6に示すように、結線側コイルエンド15は、固定子コア2の軸方向の他方の端面2bからスロット4の外部に露出している。結線側コイルエンド15は、コイルエンド13に対して軸方向の反対側に設けられたコイルエンドである。
結線部80は、径方向の外方側に設けられた外側結線部80Aと、径方向の内方側に設けられた内側結線部80Bとからなる。結線部80は、一対の結線用スロット収容部82と、結線用第1コイルエンド83と、結線用第2コイルエンド84とを含んで構成されている。
一対の結線用スロット収容部82は、互いに異なるスロット4に収容される。結線用第1コイルエンド83は、一対の結線用スロット収容部82同士を接続し、一対の結線用スロット収容部82から軸方向に突出している。
図1に示すように、各結線用第1コイルエンド83は、隣接する結線用第1コイルエンド83同士が周方向に一部重なるように配置されている。また、図11に示すように、各結線用第1コイルエンド83は、固定子コア2の軸方向の一方の端面2aからスロット4(図6参照)の外部に露出しており、軸方向に2つの結線用第1コイルエンド83が重なるように配置されている。本実施例の結線用第1コイルエンド83は、本発明における結線用コイルエンドを構成する。
図6に示すように、結線用第2コイルエンド84は、固定子コア2の軸方向の他方の端面2bからスロット4の外部に露出している。結線用第2コイルエンド84は、結線用第1コイルエンド83に対して軸方向の反対側に設けられたコイルエンドである。
ここで、図10に示すように、セグメントコイル11が固定子1のスロット4に配置された場合に、固定子コア2の軸方向の一方の端面2aから軸方向に突出するコイルエンド13の高さは、H1に設定されている。
図11に示すように、セグメントコイル11が固定子1のスロット4に配置された場合に、固定子コア2の軸方向の一方の端面2aから軸方向に突出する結線用第1コイルエンド83の高さは、軸方向に重なる結線用第1コイルエンド83で異なる。軸方向に重なる結線用第1コイルエンド83のうち端面2aに近い側の結線用第1コイルエンド83の高さはH2に設定され、端面2aから遠い側の結線用第1コイルエンド83の高さはH3に設定されている。
本実施例においては、結線用第1コイルエンド83の高さH2及びH3がコイルエンド13の高さH1以下となるように、結線用第1コイルエンド83及びコイルエンド13の寸法が設定されている。本実施例では、端面2aから遠い側の結線用第1コイルエンド83の高さH3がコイルエンド13の高さH1と同一である。
これにより、結線用第1コイルエンド83がコイルエンド13よりも軸方向に突出することがないため、固定子コイル10の軸方向の寸法を短くでき、固定子1の軸長を短くすることができる。
図6及び図11に示すように、結線用第1コイルエンド83は、フラットワイズ曲げによって形成された屈曲部83aを有している。結線用第1コイルエンド83は、屈曲部83aによって結線用スロット収容部82に対して径方向の外方側にオフセットされている。このため、本実施例の固定子1は、径方向の外方側に位置する結線用第1コイルエンド83よりも径方向の内方側に位置する結線用スロット収容部82を収容できる径方向の位置までスロット4が形成されていればよい。したがって、本実施例の固定子1は、結線用第1コイルエンド83の径方向の位置に合わせてスロット4を径方向に長く形成する必要がなく、スロット4の径方向の長さを小さくすることができる。これにより、固定子1の直径が小さくなる。
本実施例の固定子1は、固定子コア2の端面2aから屈曲部83aまでの高さが、端面2aから径方向の外方側に設けられたコイルエンド13Aの第1突出部61までの高さよりも低くなるような位置に屈曲部83aが形成されているのが好ましい。この場合、コイルエンド13Aの第1突出部61と結線用第1コイルエンド83の屈曲部83aとを軸方向に重ねて配置できる。このため、本実施例の固定子1は、径方向の外方側に配置されたセグメントコイル11Aのスロット収容部12と結線部80の結線用スロット収容部82とを径方向に近づけて配置できるので、スロット4の径方向の長さを小さくすることができる。この結果、固定子1の直径が小さくなる。
以上のように、本実施例に係る固定子コイルは、径方向の外方側に設けられたコイルエンド13Aの頂部30に、径方向の外方側に突出する第1突出部61が設けられ、かつ径方向の内方側に設けられたコイルエンド13Bの頂部40に、径方向の内方側に突出する第2突出部62が設けられている。
このように、本実施例に係る固定子コイルは、第1突出部61と第2突出部62とが互いに径方向の反対側に向けて突出しているので、径方向に並べて配置したコイルエンド層50Aとコイルエンド層50Bとを互いに近づけて配置することができる。
このため、本実施例に係る固定子コイルは、コイルエンド層50Aを構成するコイルエンド13Aの内側コイル片31と、コイルエンド層50Bを構成するコイルエンド13Bの内側コイル片41との間の隙間を小さくすることができる。また、本実施例に係る固定子コイルは、コイルエンド13Aの外側コイル片32とコイルエンド13Bの外側コイル片42との間の隙間を小さくすることができる。
これにより、本実施例に係る固定子コイルは、固定子1のスロット4の径方向の径方向の寸法を短くでき、固定子1の直径を小さくすることができる。
また、本実施例に係る固定子コイルは、コイルエンド13Aの頂部30に第1突出部61が設けられているので、複数のコイルエンド13Aを周方向に並べて配置したときに、周方向に隣接するコイルエンド13Aのうち一方のコイルエンド13Aの第1突出部61と他方のコイルエンド13Aの内側コイル片31との間に第1の隙間G1を形成することができる。
また、本実施例に係る固定子コイルは、コイルエンド13Bの頂部40に第2突出部62が設けられているので、複数のコイルエンド13Bを周方向に並べて配置したときに、周方向に隣接するコイルエンド13Bのうち一方のコイルエンド13Bの第2突出部62と他方のコイルエンド13Bの外側コイル片42との間に第2の隙間G2を形成することができる。
このように、本実施例に係る固定子コイルは、コイルエンド層50A及びコイルエンド層50Bにおいて第1の隙間G1及び第2の隙間G2を有するので、セグメントコイル11同士の干渉が抑制される。これにより、セグメントコイル11に形成された絶縁被膜が劣化することを抑制することができる。この結果、本実施例に係る固定子コイルは、セグメントコイル11における絶縁不良を抑制することができる。
また、本実施例に係る固定子コイルは、コイルエンド層50A及びコイルエンド層50Bにおいて第1の隙間G1及び第2の隙間G2を有するので、第1の隙間G1及び第2の隙間G2を通じて、セグメントコイル11を冷却するための冷却風やATF(Automatic Transmission Fluid)を通しやすくすることができる。このため、本実施例に係る固定子コイルは、放熱効果を高めることができる。
また、本実施例に係る固定子コイルにおいて、コイルエンド層50Aの内径面及びコイルエンド層50Bの外径面は、軸方向から見て略円弧状であり、かつ互いの曲率を略一致させている。具体的には、コイルエンド層50Aを構成する各コイルエンド13Aの内側コイル片31の内径面と、コイルエンド層50Bを構成する各コイルエンド13Bの外側コイル片42の外径面とが、略円弧状であり、かつ互いの曲率を一致させている。
このため、本実施例に係る固定子コイルは、コイルエンド層50Aの内径面とコイルエンド層50Bの外径面との間の隙間、すなわち各コイルエンド13Aと各コイルエンド13Bとを絶縁するための隙間の径方向の長さである絶縁距離を一定に設定でき、スロット4の径方向の寸法を短くできる。
また、本実施例に係る固定子コイルは、上述のようにスロット4の径方向の寸法を短くできるので、コイルエンド13の結線部同士を接続する距離が短くなり結線作業を容易にすることができる。
なお、本実施例においては、セグメントコイル11として、断面が長方形状の平角線を用いたが、これに限らず、セグメントコイル11として、断面が円状の丸線を用いてもよい。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 固定子
2 固定子コア
2a、2b 端面
3 ティース
4 スロット
10 固定子コイル
11、11A、11B セグメントコイル
12 スロット収容部
12a 内側スロット収容部
12b 外側スロット収容部
13、13A、13B コイルエンド
15 結線側コイルエンド
30 頂部
31 内側コイル片
31a、31b 端面
32 外側コイル片
40 頂部
41 内側コイル片
42 外側コイル片
42a、42b 端面
50A コイルエンド層(外側コイルエンド層)
50B コイルエンド層(内側コイルエンド層)
60 コイルエンド対
61 第1突出部
61a 一端
61b 他端
61c 端面
62 第2突出部
62a 一端
62b 他端
62c 端面
71 第1屈曲部
72 第2屈曲部
73 第3屈曲部
74 第4屈曲部
80 結線部
80A 外側結線部
80B 内側結線部
82 結線用スロット収容部
83 結線用第1コイルエンド(結線用コイルエンド)
83a 屈曲部
G1 第1の隙間
G2 第2の隙間

Claims (6)

  1. 複数のスロットが形成された固定子に設けられ、前記スロットに配置される複数のセグメントコイルからなる固定子コイルであって、
    前記セグメントコイルは、
    異なるスロットにそれぞれ収容される一対のスロット収容部と、
    前記一対のスロット収容部同士を接続し、前記一対のスロット収容部から軸方向に突出したコイルエンドと、を有し、
    前記一対のスロット収容部は、
    前記スロットの径方向の内方側に配置される内側スロット収容部と、
    前記内側スロット収容部よりも前記スロットの径方向の外方側に配置される外側スロット収容部と、を有し、
    前記コイルエンドは、
    前記軸方向の端部に設けられた頂部と、
    前記頂部と前記内側スロット収容部とを接続する内側コイル片と、
    前記頂部と前記外側スロット収容部とを接続する外側コイル片と、を有し、
    複数の前記コイルエンドが周方向に整列して配置されてコイルエンド層を形成し、
    前記コイルエンド層は、
    前記周方向に隣接する前記コイルエンドの内側コイル片同士が前記軸方向に重なるように配置され、かつ、前記周方向に隣接する前記コイルエンドの外側コイル片同士が前記軸方向に重なるように配置されており、
    前記コイルエンド層を前記径方向に2つ並べて1組のコイルエンド対を構成し、
    前記コイルエンド対が前記径方向に少なくとも1組設けられており、
    前記1組のコイルエンド対は、
    前記径方向の外方側に配置され、前記コイルエンドの前記頂部が前記径方向の外方側に突出する第1突出部を有する外側コイルエンド層と、
    前記径方向の内方側に配置され、前記コイルエンドの前記頂部が前記径方向の内方側に突出する第2突出部を有する内側コイルエンド層と、により構成されることを特徴とする固定子コイル。
  2. 前記外側コイルエンド層の前記コイルエンドが有する前記頂部は、
    前記内側コイル片から前記径方向の外方側に向けて屈曲して前記第1突出部の周方向の一端に接続される第1屈曲部と、
    前記外側コイル片から前記径方向の外方側に向けて屈曲して前記第1突出部の周方向の他端に接続される第2屈曲部と、を有し、
    前記内側コイルエンド層の前記コイルエンドが有する前記頂部は、
    前記内側コイル片から前記径方向の内方側に向けて屈曲して前記第2突出部の周方向の一端に接続される第3屈曲部と、
    前記外側コイル片から前記径方向の内方側に向けて屈曲して前記第2突出部の周方向の他端に接続される第4屈曲部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の固定子コイル。
  3. 前記セグメントコイルは、平角線によって構成されており、
    前記外側コイルエンド層における、前記内側コイル片の前記径方向の内方側の端面と前記第1突出部の前記径方向の内方側の端面との間の前記径方向の寸法をD1、前記内側コイル片の前記径方向の寸法をW1とし、
    前記内側コイルエンド層における、前記外側コイル片の前記径方向の外方側の端面と前記第2突出部の前記径方向の外方側の端面との間の前記径方向の寸法をD2、前記外側コイル片の前記径方向の寸法をW2としたとき、
    D1>W1かつD2>W2を満たすことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固定子コイル。
  4. 前記外側コイルエンド層における、周方向に隣接する前記コイルエンドのうち一方のコイルエンドの前記第1突出部と他方のコイルエンドの前記内側コイル片との間には第1の隙間が形成されており、
    前記内側コイルエンド層における、周方向に隣接する前記コイルエンドのうち一方のコイルエンドの前記第2突出部と他方のコイルエンドの前記外側コイル片との間には第2の隙間が形成されており、
    前記第1の隙間及び前記第2の隙間は、前記スロットに対して前記軸方向に重なるように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の固定子コイル。
  5. 前記セグメントコイルを複数相分、有し、
    各相のセグメントコイルは、同相の複数のコイルエンド同士を接続する結線部によって接続されており、
    前記結線部は、
    前記スロットに収容される複数の結線用スロット収容部と、
    互いに異なる前記スロットに収容される一対の結線用スロット収容部同士を接続し、前記一対の結線用スロット収容部から軸方向に突出した結線用コイルエンドと、を有し、
    前記セグメントコイルが前記スロットに配置された場合に前記固定子の前記軸方向の端面から前記軸方向に突出する前記結線用コイルエンドの高さが前記端面から前記軸方向に突出する前記コイルエンドの高さ以下となるように、前記結線用コイルエンド及び前記コイルエンドの寸法が設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の固定子コイル。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の固定子コイルを備えたことを特徴とする固定子。
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