JP5631345B2 - コイルの製造方法 - Google Patents

コイルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5631345B2
JP5631345B2 JP2012042124A JP2012042124A JP5631345B2 JP 5631345 B2 JP5631345 B2 JP 5631345B2 JP 2012042124 A JP2012042124 A JP 2012042124A JP 2012042124 A JP2012042124 A JP 2012042124A JP 5631345 B2 JP5631345 B2 JP 5631345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
winding
coil end
molding
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012042124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013179772A (ja
Inventor
橋本 伸吾
伸吾 橋本
田中 宏幸
宏幸 田中
貴憲 太田
貴憲 太田
和也 岩月
和也 岩月
北村 学
学 北村
渡辺 敦
敦 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2012042124A priority Critical patent/JP5631345B2/ja
Priority to CN201380006572.4A priority patent/CN104067491B/zh
Priority to US14/373,204 priority patent/US9570966B2/en
Priority to KR1020147020644A priority patent/KR101593861B1/ko
Priority to EP13755483.8A priority patent/EP2782224B1/en
Priority to PCT/JP2013/052435 priority patent/WO2013129029A1/ja
Publication of JP2013179772A publication Critical patent/JP2013179772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5631345B2 publication Critical patent/JP5631345B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/04Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of windings, prior to mounting into machines
    • H02K15/0435Wound windings
    • H02K15/0442Loop windings
    • H02K15/045Form wound coils
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/12Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors arranged in slots
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/4902Electromagnet, transformer or inductor
    • Y10T29/49071Electromagnet, transformer or inductor by winding or coiling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Description

本発明は、自動車用回転電機などに使用されるコイルの製造方法に関する。
自動車用回転電機などに使用されるコイルに関する従来技術として、特許文献1には、レーンチェンジ部に相当するクランク形状部を備えるコイルが配置されたステータを有する回転電機の技術が開示されている。この特許文献1の技術では、平角導体を六角のボビンに巻いて巻線を成形し、その後、成形型を用いて前記の巻線を加工することにより、クランク形状部を備えるコイルを成形している。そして、このクランク形状部を備えるコイルをステータコアに配置して、ステータを製造している。
また、特許文献2には、2つの同相のコイルが互いに渡り線で接続されており、当該2つの同相のコイルがなす周回の一部が互い重なるようにして、ステータコアの隣接したスロットに配置される技術が開示されている。
特開2008−104293号公報 特開2009−195006号公報
ここで、特許文献1や特許文献2の技術では、いずれもコイルに備わるレーンチェンジ部は、コイルのユニット単位でかわすように設計が為されている。そのため、例えば、コイルが3回巻きなら、一方のコイルのユニットは他方のコイルのユニットと干渉しないように、導体3本分の幅をレーンチェンジ部でかわすように設計が為されている。しかしながら、このレーンチェンジ部として使える幅は、ステータコアの径の大きさによって制約されてしまう。そのため、コイルの巻回数が多くなるとレーンチェンジ部が大きくなるので、レーンチェンジ部をステータコアの径方向に逃がすことが困難になり、レーンチェンジ部をステータコアの軸方向に逃がさなければならないおそれがある。そして、これにより、コイルエンドが大きくなってしまい、ステータおよびモータが大型化してしまう。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、ステータにおけるコイルエンドの小型化を可能とするコイルを製造することができるコイルの製造方法を提供すること、を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、導体を周状に巻きながら積層して成形され、ステータコアのスロットの内部に配置するスロット内配置部と、前記スロットの外部に配置するコイルエンド配置部と、を備えるコイルを製造するコイルの製造方法において、前記導体を周状に巻きながら隣り合う前記導体の間に前記導体の幅の大きさの隙間を備えるように積層して、前記スロット内配置部に相当する一対のスロット内予定部と、前記コイルエンド配置部に相当する一対のコイルエンド予定部とを備える巻線を成形する巻線工程と、前記コイルエンド予定部を前記巻線の外周方向に突出する凸形状に成形する凸成形工程と、前記コイルエンド予定部にて前記導体の積層方向に前記導体の幅の大きさの段差を成形するクランク成形工程と、前記一対のスロット内予定部のお互いの間隔が前記導体の積層方向について徐々に大きくなるように成形する開き成形工程と、前記一対のコイルエンド予定部のうちの一方または両方の前記コイルエンド予定部に前記導体の積層方向に湾曲する円弧形状部分を成形する円弧成形工程と、を有することを特徴とする。
この態様によれば、隣り合う導体の間に当該導体の幅の隙間を備え、コイルエンド配置部にて導体の積層方向について導線の幅の大きさの段差からなるレーンチェンジ部を備えるコイルを製造することができる。そして、これにより、ステータにおけるコイルエンドの小型化を可能とする。すなわち、この態様により製造したコイルを使用してステータを製造するときには、隣り合う2本のコイルについて、一方のコイルにおける隣り合う導体の間の隙間に他方のコイルの導体を挿入することができる。これにより、隣り合う2本のコイルの平角導体を交互に配置することができる。さらに、一方のコイルのリード側コイルエンド配置部と反リード側コイルエンド配置部に備わるレーンチェンジ部分により、他方のコイルの1本の導体をかわすことができる。そのため、前記の従来技術のように複数の導体の幅をレーンチェンジ部でかわす必要がなく、レーンチェンジ部をステータコアの軸方向に逃がす必要がない。したがって、ステータのコイルエンドの軸方向の高さを短縮できる。以上のように、この態様によれば、ステータにおけるコイルエンドの小型化を可能とするコイルを製造することができる。
なお、各工程は適宜、順序を変更できるものとする。そのため、例えば、開き円弧成形工程におけるコイルエンド予定部には、既に凸形状に成形したコイルエンド予定部や、既に段差を成形したコイルエンド予定部なども含まれる。
上記の態様においては、前記一対のコイルエンド予定部について、一方の前記コイルエンド予定部における前記導体の積層方向と他方の前記コイルエンド予定部における前記導体の積層方向とが互いに直交するように前記巻線工程で成形された前記巻線に対し曲げ成形を行う90°曲げ成形工程を有すること、が好ましい。
この態様によれば、コイルをステータコアに配置するときに、ステータコアの軸方向からコイルを配置できる。そのため、複数のコイルからなるコイル籠を作成し、その後、このコイル籠をステータコアの軸方向からステータコアに配置できる。したがって、ステータの製造工程の簡素化を図ることができる。
上記の態様においては、前記90°曲げ成形工程は、前記開き成形工程よりも前に行うこと、が好ましい。
この態様によれば、開き成形工程を90°曲げ成形工程よりも前に行うことにより生じるコイルエンド予定部の変形を防止できる。そのため、コイルエンド予定部を所望の形状に成形することができる。
上記の態様においては、前記開き成形工程と前記円弧成形工程とを同時に行うこと、が好ましい。
この態様によれば、工程を集約することにより、コイルの製造時間を短縮できる。
本発明に係るコイルの製造方法によれば、ステータにおけるコイルエンドの小型化を可能とするコイルを製造することができる。
コイルの外観斜視図である。 コイルの正面図である。 コイルの上面図である。 巻線工程による成形前における成形型の外観斜視図である。 巻線工程による成形前における成形型の側面図である。 巻線工程による成形前における成形型の上面図である。 巻線工程による成形後における成形型と巻線の外観斜視図である。 巻線工程による成形後における成形型と巻線の側面図である。 巻線工程による成形後における成形型と巻線の上面図である。 巻線工程による成形後における巻線の外観斜視図である。 巻線工程による成形後における巻線の上面図である。 凸成形工程による成形前における成形型と巻線の外観斜視図である。 凸成形工程による成形前における成形型と巻線の側面図である。 凸成形工程による成形前における成形型と巻線の上面図である。 凸成形工程による成形後における成形型と巻線の外観斜視図である。 凸成形工程による成形後における成形型と巻線の側面図である。 凸成形工程による成形後における成形型と巻線の上面図である。 凸成形工程による成形後における巻線の外観斜視図である。 凸成形工程による成形後における巻線の上面図である。 クランク成形工程による成形前における成形型と巻線の概要図である。 クランク成形工程による成形後における成形型と巻線の概要図である。 クランク成形工程による成形後における巻線の外観斜視図である。 クランク成形工程による成形後における巻線の上面図である。 90°曲げ成形工程による成形前における成形型と巻線の外観斜視図である。 90°曲げ成形工程による成形前における成形型と巻線の側面図である。 90°曲げ成形工程による成形前における成形型と巻線の上面図である。 90°曲げ成形工程による成形後における成形型と巻線の外観斜視図である。 90°曲げ成形工程による成形後における成形型と巻線の側面図である。 90°曲げ成形工程による成形後における成形型と巻線の上面図である。 90°曲げ成形工程による成形後における巻線の外観斜視図である。 90°曲げ成形工程による成形後における巻線の上面図である。 開き円弧成形工程による成形前における成形型と巻線の外観斜視図である。 開き円弧成形工程による成形前における成形型と巻線の側面図である。 開き円弧成形工程による成形前における成形型と巻線の上面図である。 開き円弧成形工程による成形後における成形型と巻線の外観斜視図である。 開き円弧成形工程による成形後における成形型と巻線の側面図である。 開き円弧成形工程による成形後における成形型と巻線の上面図である。 変形例においてクランク成形工程による成形後における巻線の外観斜視図である。 変形例においてクランク成形工程による成形後における巻線の上面図である。 ステータコアに配置するために追加工した後のコイルの正面図である。 ステータコアに配置するために追加工した後のコイルの上面図である。 コイル籠において隣り合う2本のコイルを抜き出して示した正面図である。 コイル籠において隣り合う2本のコイルを抜き出して示した上面図である。 コイル籠の一部がステータコアに挿入される様子を表した斜視図である。 ステータの斜視図である。 折り曲げ部を有さないコイルの外観斜視図である。 折り曲げ部を有さないコイルの正面図である。 折り曲げ部を有さないコイルの上面図である。
以下、本発明を具体化した実施例について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔コイルの構造〕
まず、本実施例のコイル1の構造について説明する。ここで、図1はコイル1の外観斜視図であり、図2はコイル1の正面図であり、図3はコイル1の上面図である。なお、図1において色付け部分は、後述する開き円弧成形工程にて平角導体10が変形する部分を示したものである。コイル1は、平角導体10からなるものである。ここで、平角導体10は、導電性の高い銅やアルミニウム等の金属を矩形断面のワイヤとして形成したものであり、その周囲はエナメル等の絶縁被覆材で覆われている。そして、この平角導体10に対してエッジワイズ曲げ加工やフラットワイズ曲げ加工を行って、コイル1を製造する。ここで、「エッジワイズ曲げ加工」とは、平角導体10の矩形断面における短辺側の一方の面を内径面とし他方の面を外径面として、当該平角導体10を短辺側方向に曲げて成形することである。また、「フラットワイズ曲げ加工」とは、平角導体10の矩形断面における長辺側の一方の面を内径面とし他方の面を外径面として、当該平角導体10を長辺側方向に曲げて成形することである。
図1〜図3に示すように、コイル1は、平角導体10を周状に巻きながら積層して成形されるものである。このコイル1は、隣り合う平角導体10の間に平角導体10の積層方向の隙間δを備える。この隙間δは、平角導体10が挿入できる大きさとしており、詳しくは、平角導体10の短辺幅分の大きさとしている。そして、コイル1は、端部12、端部14、スロット内配置部16、リード側コイルエンド配置部18、反リード側コイルエンド配置部20、折り曲げ部22などを備えている。
ここで、スロット内配置部16は、コイル1をステータコア132(図44参照)に配置するときにスロット136(図44参照)の内部に配置される部分である。このスロット内配置部16は、図1や図2に示すように、図面の上下方向について直線形状に成形されている。
また、リード側コイルエンド配置部18は、コイル1をステータコア132(図44参照)に配置するときにスロット136(図44参照)の外部に配置される部分である。このリード側コイルエンド配置部18は、図1〜図3に示すように、レーンチェンジ部24と、第1縁部26と、第2縁部28などを備えている。第1縁部26と第2縁部28は、各々、図3に示すように、平角導体10の積層方向(図3の上方向)に湾曲する円弧形状部分である。
そして、図3に示すように、レーンチェンジ部24は、リード側コイルエンド配置部18の略中央部(中央部またはその近傍)にて、平角導体10の積層方向(図3の上下方向)について平角導体10の短辺幅分の大きさの段差からなるものである。なお、リード側コイルエンド配置部18における平角導体10の積層方向(図3の上下方向)は、コイル1をステータコア132(図44参照)に配置するときのステータコア132の径方向となる。
また、第1縁部26と第2縁部28は、図1と図2に示すように、各々、R形状部30を備える。このR形状部30は、第1縁部26とスロット内配置部16との接続側端部にてコイル1の周方向について円弧形状に形成され、第2縁部28とスロット内配置部16との接続側端部にてコイル1の周方向について円弧形状に形成される。なお、リード側コイルエンド配置部18は、ステータコア132の軸方向の端面146(図44参照)に対し、電源供給用のリード線(不図示)が接続される側に配置される。
また、反リード側コイルエンド配置部20は、コイル1をステータコア132(図44参照)に配置するときにスロット136(図44参照)の外部に配置される部分である。この反リード側コイルエンド配置部20は、図1〜図3に示すように、レーンチェンジ部32と、第1縁部34と、第2縁部36などを備える。
そして、図2に示すように、レーンチェンジ部32は、反リード側コイルエンド配置部20の略中央部(中央部またはその近傍)にて、平角導体10の積層方向(図2の上下方向)について平角導体10の短辺幅分の大きさの段差からなるものである。なお、反リード側コイルエンド配置部20における平角導体10の積層方向(図2の上下方向)は、コイル1をステータコア132(図44参照)に配置するときのステータコア132の軸方向となる。
また、折り曲げ部22は、コイル1を用いて環状のコイル籠134(図44参照)を形成したときの当該コイル籠134の内側に向かって、反リード側コイルエンド配置部20がスロット内配置部16から突出させるために成形された部分である。そして、この折り曲げ部22を有することにより、リード側コイルエンド配置部18における平角導体10の積層方向と反リード側コイルエンド配置部20における平角導体10の積層方向とが直交する。
このように、コイル1は、隣り合う平角導体10の間に隙間δを備える。そして、このコイル1は、リード側コイルエンド配置部18に平角導体10の短辺幅分の大きさの段差からなるレーンチェンジ部24を備え、反リード側コイルエンド配置部20に平角導体10の短辺幅分の大きさの段差からなるレーンチェンジ部32を備えている。これにより、詳しくは後述するように、ステータ130のコイルエンドの小型化を可能とする。
〔コイルの製造方法〕
次に、以上のような構造のコイル1の製造方法について説明する。コイル1の製造方法では、巻線工程、凸成形工程、クランク成形工程、90°曲げ成形工程、開き円弧成形工程の順に行う。
(巻線工程)
まず、巻線工程について説明する。ここで、図4〜図6は巻線工程による成形前を示しており、図4は成形型の外観斜視図であり、図5は成形型の側面図であり、図6は成形型の上面図である。また、図7〜図9は巻線工程による成形後を示しており、図7は成形型と巻線の外観斜視図であり、図8は成形型と巻線の側面図であり、図9は成形型と巻線の上面図である。そして、図10と図11は巻線工程による成形後を示しており、図10は巻線の外観斜視図であり、図11は巻線の上面図である。
この巻線工程では、図4〜図6に示すように、第1巻線成形型38と第2巻線成形型40を使用する。第1巻線成形型38は、円弧形状の溝部42を備えている。ここでは一例として、第1巻線成形型38は4つの溝部42を備えている。そして、4つの溝部42は、図5に示すように階段状に並んで配置されている。また、第2巻線成形型40は、円弧形状の溝部44を備えている。ここでは一例として、第2巻線成形型40は5つの溝部44を備えている。そして、5つの溝部44は、縦方向に並んで配置されている。
そして、この巻線工程では、図7〜図9に示すように、第1巻線成形型38の溝部42と第2巻線成形型40の溝部44に平角導体10をエッジワイズ曲げ加工を行いながら巻き付ける。そして、平角導体10を周状に巻きながら積層する。
これにより、図10と図11に示すような形状の巻線46を成形する。このように成形された巻線46は、図10と図11に示すように、端部12と端部14を除いて、角丸長方形状(オーバル形状)に成形されている。そして、巻線46は、角丸長方形状に成形された部分において、直線形状のスロット内予定部48と、円弧形状のリード側コイルエンド予定部50と、円弧形状の反リード側コイルエンド予定部52とを備える。また、巻線46は、隣り合う平角導体10の間に隙間δを備える。この隙間δは、平角導体10が挿入できる大きさとし、詳しくは、平角導体10の短辺幅分の大きさとする。このように、巻線工程において、最終形状のコイル1に備わる隙間δが成形される。
また、リード側コイルエンド予定部50と反リード側コイルエンド予定部52の各々の部位で隙間δの高さ分のレーンチェンジが行われており、一対のスロット内予定部48は
互いに平行かつ高さが互い違いに成形される一方、リード側コイルエンド予定部50と反リード側コイルエンド予定部52は図11に示すように傾いている。
そして、スロット内予定部48は、リード側コイルエンド予定部50と反リード側コイルエンド予定部52の配置方向(図10の上下方向)について、直線形状に形成されており、かつ、前記のスロット内配置部16として必要な長さが確保されている。ここで、スロット内配置部16として必要な長さとは、ステータコア132の軸方向(図44の上下方向)についてのスロット136(図44参照)の長さである。よって、スロット内予定部48は既に成形は完了しており、巻線工程の後の成形工程ではリード側コイルエンド予定部50と反リード側コイルエンド予定部52の成形をしさえすれば良い。よって、巻線工程の後のリード側コイルエンド予定部50と反リード側コイルエンド予定部52の成形時において、成形が完了したスロット内予定部48を基準として成形することができるの
で、精度良く成形することができる。
スロット内予定部48は、前記のコイル1のスロット内配置部16(図1参照)に相当する部分である。そして、スロット内予定部48は、巻線46の周上にて、互いに対向するように1対備わる。図10や図11で示す例では、一例として、スロット内予定部48は合計5対備わる。
また、リード側コイルエンド予定部50は、前記のコイル1のリード側コイルエンド配置部18(図1参照)に相当する部分である。そして、リード側コイルエンド予定部50は、巻線46における周上にて、反リード側コイルエンド予定部52とともに互いに対向するように対をなす一対のコイルエンド予定部を構成する。図10や図11で示す例では、一例として、リード側コイルエンド予定部50は合計4つ備わる。そして、スロット内予定部48の頂点部54は、平角導体10の積層方向(図10の奥行き方向)について、巻線46の外周方向(図10の上下方向)の位置が徐々に高くなっている。これにより、後述する90°曲げ成形工程による成形後において、頂点部54は、平角導体10の積層方向について、巻線46の外周方向の位置が同じ位置に揃う。
ここで、リード側コイルエンド予定部50は、スロット内予定部48との接続側端部にてR形状予定部58を備える。このR形状予定部58は、コイル1のR形状部30(図1、図2参照)に相当する部分であり、巻線46の周方向について円弧形状に形成される部分である。そして、R形状予定部58は、その曲率がコイル1のR形状部30の曲率と等しくなるように成形されている。そして、本実施例では、この後の各工程を通じてR形状予定部58の曲率に変更を加えることなく、コイル1を製造する。
また、反リード側コイルエンド予定部52は、前記のコイル1の反リード側コイルエンド配置部20(図1参照)に相当する部分である。そして、反リード側コイルエンド予定部52は、巻線46における周上にて、リード側コイルエンド予定部50とともに互いに対向するように対をなす一対のコイルエンド予定部を構成する。図10や図11で示す例では、一例として、反リード側コイルエンド予定部52は合計4つ備わる。そして、反リード側コイルエンド予定部52の頂点部56は、平角導体10の積層方向(図10の奥行き方向)について、巻線46の外周方向(図10の上下方向)の位置が同じ位置に揃っている。このように、巻線工程から後述する各工程を通して、反リード側コイルエンド予定部52の頂点部56の位置を同じ位置に揃えるように管理することにより、最終形状のコイル1における反リード側コイルエンド配置部20の寸法精度が向上する。これにより、後述するコイル籠134の組み立て性が向上する。
(凸成形工程)
次に、凸成形工程について説明する。ここで、図12〜図14は凸成形工程による成形前を示しており、図12は成形型と巻線の外観斜視図であり、図13は成形型と巻線の側面図であり、図14は成形型と巻線の上面図である。また、図15〜図17は凸成形工程による成形後を示しており、図15は成形型と巻線の外観斜視図であり、図16は成形型と巻線の側面図であり、図17は成形型と巻線の上面図である。そして、図18と図19は凸成形工程による成形後を示しており、図18は巻線の外観斜視図であり、図19は巻線の上面図である。なお、図18において色付け部分は、凸成形工程にて平角導体10が変形する部分を示したものである。
この凸成形工程では、図12〜図14に示すように、第1凸成形型60と第2凸成形型62と第3凸成形型64と第4凸成形型66とを使用する。第1凸成形型60は、後述する第2凸成形型62の凸部70と嵌合可能な凹部68を備える。ここでは一例として、第1凸成形型60は4つの凹部68を備える。そして、4つの凹部68は、その底部(不図示)が階段状に並ぶように備わる。また、第2凸成形型62は、第1凸成形型60の凹部68と嵌合可能な凸部70を備える。ここでは一例として、第2凸成形型62は4つの凸部70を備える。そして、4つの凸部70は、階段状に並ぶ前記の凹部68の底部(不図示)に対応するようにして、その頂点部74が階段状に並ぶように備わる。また、第3凸成形型64は、後述する第4凸成形型66の凹部78と嵌合可能な凸部76を備える。さらに、第4凸成形型66は、第3凸成形型64の凸部76と嵌合可能な凹部78を備える。
そして、この凸成形工程では、図12〜図14に示す状態から、図15〜図17に示すように、第1凸成形型60と第2凸成形型62との間に前記のリード側コイルエンド予定部50を挟んで、第1凸成形型60と第2凸成形型62とを嵌合させる。また、第3凸成形型64と第4凸成形型66との間に前記の反リード側コイルエンド予定部52を挟んで、第3凸成形型64と第4凸成形型66とを嵌合させる。
これにより、巻線46を図18と図19に示すような形状に成形する。このように成形された巻線46は、図18と図19に示すように、リード側コイルエンド予定部50と反リード側コイルエンド予定部52が各々、巻線46の外周方向(図18の上下方向)に突出する凸形状に成形される。なお、図19に示すように、隣り合う平角導体10の間に備わる隙間δを維持している。
リード側コイルエンド予定部50は、その略中央部(中央部またはその近傍)に凸部80を備え、この凸部80を挟んで両側に第1縁部26と第2縁部28を備えるように成形される。なお、リード側コイルエンド予定部50の頂点部54は、平角導体10の積層方向(図10の奥行き方向)について、巻線46の外周方向(図10の上下方向)の位置が徐々に高くなっている。
また、反リード側コイルエンド予定部52は、その略中央部(中央部またはその近傍)に凸部82を備え、この凸部82を挟んで両側に第1縁部34と第2縁部36を備えるように成形される。なお、反リード側コイルエンド予定部52の頂点部56は、平角導体10の積層方向(図18の奥行き方向)について、巻線46の外周方向(図18の上下方向)の位置が同じ位置に揃っている。
(クランク成形工程)
次に、クランク成形工程について説明する。ここで、図20はクランク成形工程による成形前における成形型と巻線の概要図であり、図21はクランク成形工程による成形後における成形型と巻線の外観斜視図である。そして、図22と図23はクランク成形工程による成形後を示しており、図22は巻線の外観斜視図であり、図23は巻線の上面図である。なお、図22において色付け部分は、クランク成形工程にて平角導体10が変形する部分を示したものである。
このクランク成形工程では、図20に示すように、第1クランク成形型84と第2クランク成形型86とダミー板88とを使用する。第1クランク成形型84は、第1平坦部92と第2平坦部94との間に段差部90を備えている。また、第2クランク成形型86は、第1平坦部98と第2平坦部100との間に段差部96を備えている。さらに、ダミー板88は、例えば、平角導体10と同材質の板状部材である。そして、第1クランク成形型84と第2クランク成形型86との間において、隣り合う平角導体10の隙間δに各々ダミー板88を挟んだ状態にする。
そして、このクランク成形工程では、図20に示す状態から、図21に示すように、第1クランク成形型84と第2クランク成形型86とにより巻線46を押圧する。
これにより、巻線46を図22と図23に示すような形状に成形する。このように成形された巻線46は、図22と図23に示すように、リード側コイルエンド予定部50と反リード側コイルエンド予定部52にて、各々、平角導体10の積層方向(図23の上下方向)に平角導体10の短辺幅の大きさの段差からなるレーンチェンジ部24,32が成形される。そして、リード側コイルエンド予定部50にて、第1縁部26と第2縁部28との間にレーンチェンジ部24が成形される。また、反リード側コイルエンド予定部52にて、第1縁部34と第2縁部36との間にレーンチェンジ部32が成形される。なお、図23に示すように、隣り合う平角導体10の間において隙間δを維持している。また、図23に示すように、レーンチェンジ部24とレーンチェンジ部32とは互いに反対方向に成形されている。このように、クランク成形工程において、最終形状のコイル1に備わるレーンチェンジ部24とレーンチェンジ部32とが成形される。
(90°曲げ成形工程)
次に、90°曲げ成形工程について説明する。ここで、図24〜図26は90°曲げ成形工程による成形前を示しており、図24は成形型と巻線の外観斜視図であり、図25は成形型と巻線の側面図であり、図26は成形型と巻線の上面図である。また、図27〜図29は90°曲げ成形工程による成形後を示しており、図27は成形型と巻線の外観斜視図であり、図28は成形型と巻線の側面図であり、図29は成形型と巻線の上面図である。そして、図30と図31は90°曲げ成形工程による成形後を示しており、図30は巻線の外観斜視図であり、図31は巻線の上面図である。なお、図30において色付け部分は、90°曲げ成形工程にて平角導体10が変形する部分を示したものである。
この90°曲げ成形工程では、図24〜図26に示すように、一対の曲げ型102を使用する。そして、曲げ型102は、巻線46のスロット内予定部48の一部と反リード側コイルエンド予定部52の上に配置されている。
そして、この90°曲げ成形工程では、図24〜図26に示す状態から、図27〜図29に示すように、反リード側コイルエンド予定部52を、スロット内予定部48に対して90°折り曲げるようにして、90°曲げ成形する。
これにより、巻線46を図30と図31に示すような形状に成形する。このように成形された巻線46は、図30と図31に示すように、リード側コイルエンド予定部50での平角導体10の積層方向と反リード側コイルエンド予定部52での平角導体10の積層方向とが直交するように成形される。そして、リード側コイルエンド予定部50の頂点部54は、平角導体10の積層方向(図30の奥行方向、図31の上下方向)について、巻線46の外周方向(図30の上下方向)の位置が同じ位置に揃う。
このように、90°曲げ成形工程を行うことにより、最終形状のコイル1において、スロット内配置部16やリード側コイルエンド配置部18での平角導体10の積層方向と反リード側コイルエンド配置部20での平角導体10の積層方向とが直交するように成形される。
ここで、反リード側コイルエンド予定部52の頂点部56は、平角導体10の積層方向(図10の奥行き方向)について、巻線46の外周方向(図10の上下方向)の位置が同じ位置に揃っている。このように、巻線工程からその後の各工程を通して、反リード側コイルエンド予定部52の頂点部56の位置を同じ位置に揃えるように管理することにより、最終形状のコイル1における反リード側コイルエンド配置部20の寸法精度が向上する。よって、反リード側コイルエンド配置部20がステータコア132の内径側に精度良く寄り集まることが出来るので、コイルエンド部の小型化を可能とすることが出来る。
(開き円弧成形工程)
次に、開き円弧成形工程について説明する。開き円弧成形工程は、開き成形工程と円弧成形工程とを同時に行う工程である。
ここで、図32〜図34は開き円弧成形工程による成形前を示しており、図32は成形型と巻線の外観斜視図であり、図33は成形型と巻線の側面図であり、図34は成形型と巻線の上面図である。また、図35〜図37は開き成形工程と円弧成形工程による成形後を示しており、図35は成形型と巻線の外観斜視図であり、図36は成形型と巻線の側面図であり、図37は成形型と巻線の上面図である。
この開き円弧成形工程では、図32〜図34に示すように、第1開き円弧成形型106と、第2開き円弧成形型108と、一対の第3開き円弧成形型110と、第4開き円弧成形型112と、第5開き円弧成形型114とを使用する。第1開き円弧成形型106は、後述する第2開き円弧成形型108の凸部118と嵌合可能な凹部116を備えている。ここでは一例として、第1開き円弧成形型106は4つの凹部116を備えている。また、第2開き円弧成形型108は、第1開き円弧成形型106の凹部116と嵌合可能な凸部118を備えている。ここでは一例として、第2開き円弧成形型108は4つの凸部118を備えている。また、第3開き円弧成形型110は、溝部124を備えている。ここでは一例として、第3開き円弧成形型110は、5つの溝部124を備えている。また、第4開き円弧成形型112は、後述する第5開き円弧成形型114の凹部128と嵌合可能な凸部126を備えている。さらに、第5開き円弧成形型114は、第4開き円弧
成形型112の凸部126と嵌合可能な凹部128を備えている。
そして、この開き円弧成形工程では、まず、図32〜図34に示すようにスロット内予定部48を第3開き円弧成形型110の溝部124に配置しておく。そして、図35〜図37に示すように、第1開き円弧成形型106と第2開き円弧成形型108の間にリード側コイルエンド予定部50を挟んで、第1開き円弧成形型106と第2開き円弧成形型108を嵌合させる。また、第4開き円弧成形型112と第5開き円弧成形型114の間に反リード側コイルエンド予定部52を挟んで、第4開き円弧成形型112と第5開き円弧成形型114嵌合させる。さらに、一対の第3開き円弧成形型110を各々反対方向に所定量回転させる。
これにより、巻線46の周上における一対のスロット内予定部48のお互いの間隔が平角導体10の積層方向について徐々に広くなるように成形する開き成形を行う。すなわち、前記の図3に示すように、コイル1の周上における一対のスロット内配置部16の間隔L1〜L5が平角導体10の積層方向(図3の上方向)に沿って、間隔L1,L2,L3,L4,L5の順に徐々に広くなるように成形される。これにより、スロット内配置部16をステータコア132(図44参照)の径方向に放射状に形成されるスロット136
(図44参照)内に確実に配置できる。
また、同時に、リード側コイルエンド予定部50の第1縁部26と第2縁部28を、平角導体10の積層方向に湾曲する円弧形状に成形する円弧成形を行う。これにより、前記の図3に示すように、リード側コイルエンド配置部18の第1縁部26と第2縁部28が、平角導体10の積層方向(図3の上方向)に湾曲する円弧形状に成形される。そして、第1縁部26と第2縁部28を円弧形状に成形することにより、リード側コイルエンド配置部18をステータコア132(図44参照)の周方向に沿って配置することができ
る。
以上のようにして、前記の図1〜図3に示すコイル1を製造することができる。
〔ステータの製造方法〕
次に、以上のように製造されたコイル1を使用したステータ130の製造方法について説明する。ここで、図40はステータコア132に配置するために追加工した後のコイル1の正面図であり、図41はステータコア132に配置するために追加工した後のコイル1の上面図である。また、図42はコイル籠134において隣り合う2本のコイル1A,1Bを抜き出して示した正面図であり、図43はコイル籠134において隣り合う2本のコイル1A,1Bを抜き出して示した上面図である。そして、図44はコイル籠134の一部がステータコア132に挿入される様子を表した斜視図であり、図45はステータ130の斜視図である。
まず、コイル1をステータコア132に配置するために、コイル1に対し追加工を行い、コイル1を図40と図41に示すような形状に成形する。具体的には、コイル1の一方の端部12に渡し部138とリード部140を備え、コイル1の他方の端部14に渡し部142と接合部144を備えるように成形する。次に、このように成形したコイル1を複数重ねてコイル籠134を形成する。次に、図44に示すように、ステータコア132の軸方向からコイル籠134をスロット136に配置するようにしてステータコア132に配置する。以上により、図45に示すようなステータ130を製造する。
ここで、コイル籠134において隣り合う2本のコイル1A,1Bを抜き出して示した図を図42と図43に示す。図42と図43に示すように、2本のコイル1A,1Bは、お互いの隙間δに入るように噛み合って組み合わされている。そして、リード側のレーンチェンジ部24A,24Bが隣り合うように配置され、また、反リード側のレーンチェンジ部32A,32Bが隣り合うように配置されている。このように、レーンチェンジ部24A,24Bとレーンチェンジ部32A,32Bは、各々、一本の平角導体10をかわすようにして配置されている。
〔本実施例の効果〕
以上のような本実施例によれば、隣り合う平角導体10の間に隙間δを備え、リード側コイルエンド配置部18と反リード側コイルエンド配置部20に、各々、平角導体10の短辺幅の大きさの段差からなるレーンチェンジ部24,32を備えるコイル1を製造することができる。そして、これにより、ステータ130におけるコイルエンドの小型化を可能とする。すなわち、本実施例により製造したコイル1を使用してステータ130を製造するときには、隣り合う2本のコイル1A,1Bについて、一方のコイル1Aにおける隣り合う平角導体10の間の隙間δに他方のコイル1Bの平角導体10を挿入することができる。これにより、コイル1Aの平角導体10とコイル1Bの平角導体10とを交互に配置することができる。さらに、一方のコイル1Aのリード側コイルエンド配置部18と反リード側コイルエンド配置部20に備わるレーンチェンジ部24,32により、他方のコイル1Bの1本の平角導体10の幅をかわすことができる。そのため、前記の従来技術のように複数の導体の幅をレーンチェンジ部でかわす必要がなく、複数の導体の幅分のレーンチェンジ部をステータコア132の軸方向に逃がす必要はない。したがって、ステータ130のコイルエンドの軸方向の高さを短縮できる。以上のように、本実施例によれば、ステータ130におけるコイルエンドの小型化を可能とするコイル1を製造することができる。また、同形状のコイル1を複数使用してステータ130を製造することができるので、ステータ130の組み立て性がよい。
また、リード側コイルエンド予定部50と反リード側コイルエンド予定部52での平角導体10の積層方向が互いに直交するように巻線46に対し曲げ成形を行う90°曲げ成形工程を有する。これにより、コイル1をステータコア132に配置するときに、ステータコア132の軸方向からコイル1を配置できる。そのため、図44に示すように、複数のコイル1からなるコイル籠134を作成し、その後、このコイル籠134をステータコア132の軸方向からステータコア132に配置できる。したがって、ステータ130の製造工程の簡素化を図ることができる。
また、90°曲げ成形工程は開き成形工程よりも前に行うことにより、開き成形工程を90°曲げ成形工程よりも前に行うことにより生じる反リード側コイルエンド予定部52の変形を防止できる。そのため、反リード側コイルエンド予定部52を所望の形状に成形することができる。
また、開き成形工程と円弧成形工程とを同時に行えば、工程を集約することにより、コイル1の製造時間を短縮できる。
〔変形例〕
なお、上記の各工程は順序を変更してもよい。例えば、変形例として、前記の実施例の各工程の順序に対し凸成形工程とクランク成形工程の順序を入れ替えて、巻線工程、クランク成形工程、凸成形工程、90°曲げ成形工程、開き円弧成形工程の順序としてもよい。このような変形例において、クランク成形工程による成形後における巻線46について、その外観斜視図を図38に示し、その上面図を図39に示す。
このような変形例において、クランク成形工程による成形後における巻線46は、図38と図39に示すように、端部12と端部14を除いて、角丸長方形状(オーバル形状)に成形されている。そして、リード側コイルエンド予定部50は、その略中央部(中央部またはその近傍)にレーンチェンジ部24を備えている。また、反リード側コイルエンド予定部52は、その略中央部(中央部またはその近傍)にレーンチェンジ部32を備えている。
また、その他の変形例として、巻線工程、90°曲げ成形工程、クランク成形工程、凸成形工程、円弧開き成形工程の順に行う例や、巻線工程、90°曲げ成形工程、凸成形工程、クランク成形工程、円弧開き成形工程の順に行う例も考えられる。また、その他の変形例として、巻線工程、90°曲げ成形工程、円弧開き成形工程、クランク成形工程、凸成形工程の順に行う例や、巻線工程、90°曲げ成形工程、円弧開き成形工程、凸成形工程、クランク成形工程の順に行う例も考えられる。
また、その他の変形例として、開き成形工程と円弧成形工程とを別に行うことも考えられる。例えば、巻線工程、凸成形工程、クランク成形工程、円弧成形工程、90°曲げ成形工程、開き成形工程の順に行うことが考えられる。また、その他の変形例として、クランク成形工程と凸成形工程とを同時に行うことも考えられる。
さらに、その他の変形例として、90°曲げ成形工程を行わない例も考えられる。このように90°曲げ成形工程を行わない例により製造されたコイル2は、図46〜図48に示すように、前記のコイル1に対して、折り曲げ部22を有さず、反リード側コイルエンド配置部20の第1縁部34と第2縁部36も各々円弧形状に成形されている点が異なる。なお、図46はコイル2の外観斜視図であり、図47はコイル2の正面図であり、図48はコイル2の上面図である。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
1 コイル
2 コイル
10 平角導体
16 スロット内配置部
18 リード側コイルエンド配置部
20 反リード側コイルエンド配置部
22 折り曲げ部
24 レーンチェンジ部
26 第1縁部
28 第2縁部
30 R形状部
32 レーンチェンジ部
34 第1縁部
36 第2縁部
46 巻線
48 スロット内予定部
50 リード側コイルエンド予定部
52 反リード側コイルエンド予定部
54 (リード側コイルエンド予定部の)頂点部
56 (反リード側コイルエンド予定部の)頂点部
58 R形状予定部
80 (リード側コイルエンド予定部の)凸部
82 (反リード側コイルエンド予定部の)凸部
130 ステータ
132 ステータコア
134 コイル籠
136 スロット
138 渡し部
140 リード部
142 渡し部
144 接合部
δ 隙間

Claims (4)

  1. 導体を周状に巻きながら積層して成形され、ステータコアのスロットの内部に配置するスロット内配置部と、前記スロットの外部に配置するコイルエンド配置部と、を備えるコイルを製造するコイルの製造方法において、
    前記導体を周状に巻きながら隣り合う前記導体の間に前記導体の幅の大きさの隙間を備えるように積層して、前記スロット内配置部に相当する一対のスロット内予定部と、前記コイルエンド配置部に相当する一対のコイルエンド予定部とを備える巻線を成形する巻線工程と、
    前記コイルエンド予定部を前記巻線の外周方向に突出する凸形状に成形する凸成形工程と、
    前記コイルエンド予定部にて前記導体の積層方向に前記導体の幅の大きさの段差を成形するクランク成形工程と、
    前記一対のスロット内予定部のお互いの間隔が前記導体の積層方向について徐々に大きくなるように成形する開き成形工程と、
    前記一対のコイルエンド予定部のうちの一方または両方の前記コイルエンド予定部に前記導体の積層方向に湾曲する円弧形状部分を成形する円弧成形工程と、
    を有することを特徴とするコイルの製造方法。
  2. 請求項1のコイルの製造方法において、
    前記一対のコイルエンド予定部について、一方の前記コイルエンド予定部における前記導体の積層方向と他方の前記コイルエンド予定部における前記導体の積層方向とが互いに直交するように前記巻線工程で成形された前記巻線に対し曲げ成形を行う90°曲げ成形工程を有すること、
    を特徴とするコイルの製造方法。
  3. 請求項2のコイルの製造方法において、
    前記90°曲げ成形工程は、前記開き成形工程よりも前に行うこと、
    を特徴とするコイルの製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つのコイルの製造方法において、
    前記開き成形工程と前記円弧成形工程とを同時に行うこと、
    を特徴とするコイルの製造方法。
JP2012042124A 2012-02-28 2012-02-28 コイルの製造方法 Expired - Fee Related JP5631345B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012042124A JP5631345B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 コイルの製造方法
CN201380006572.4A CN104067491B (zh) 2012-02-28 2013-02-04 线圈的制造方法
US14/373,204 US9570966B2 (en) 2012-02-28 2013-02-04 Method for manufacturing a coil
KR1020147020644A KR101593861B1 (ko) 2012-02-28 2013-02-04 코일의 제조 방법
EP13755483.8A EP2782224B1 (en) 2012-02-28 2013-02-04 Coil manufacturing method
PCT/JP2013/052435 WO2013129029A1 (ja) 2012-02-28 2013-02-04 コイルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012042124A JP5631345B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 コイルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013179772A JP2013179772A (ja) 2013-09-09
JP5631345B2 true JP5631345B2 (ja) 2014-11-26

Family

ID=49082233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012042124A Expired - Fee Related JP5631345B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 コイルの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9570966B2 (ja)
EP (1) EP2782224B1 (ja)
JP (1) JP5631345B2 (ja)
KR (1) KR101593861B1 (ja)
CN (1) CN104067491B (ja)
WO (1) WO2013129029A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5674693B2 (ja) * 2012-03-01 2015-02-25 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 巻線成形装置および巻線成形方法
CN105164898B (zh) * 2013-03-28 2017-04-05 三菱电机株式会社 旋转电机
DE102015004574B4 (de) 2014-05-28 2024-03-28 Sew-Eurodrive Gmbh & Co Kg Verfahren zur Herstellung eines Elektromotors
CN104935098A (zh) * 2015-06-25 2015-09-23 高屋电磁技术(深圳)有限公司 扁平导线层叠绕组电机
CN108028580B (zh) * 2015-09-30 2020-06-16 爱信艾达株式会社 线圈的成型方法和线圈的成型装置
DE102016107929A1 (de) 2016-04-28 2017-11-02 Wobben Properties Gmbh Aluformspule und Wicklungsaufbau sowie Stator eines Generators einer Windenergieanlage und Verfahren zum Herstellen eines Stators
KR102375518B1 (ko) 2017-06-12 2022-03-17 (주)아모텍 인덕터 및 이의 제조 방법
JP2019057975A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 コイルの製造方法およびコイルの製造装置
DE102017223540A1 (de) * 2017-12-21 2019-06-27 Robert Bosch Gmbh Wickelschablone zur Herstellung einer Spulendrahteinheit für einen Elektromotor
KR102013853B1 (ko) * 2018-03-06 2019-08-23 곽기영 적층형 스테이터 및 이를 구비하는 발전기 및 모터의 제조 방법
JP6996407B2 (ja) * 2018-04-19 2022-01-17 スズキ株式会社 固定子コイル及びこれを備えた固定子
JPWO2020045637A1 (ja) * 2018-08-31 2021-08-12 日本電産株式会社 ステータの製造方法
CN112567608A (zh) * 2018-08-31 2021-03-26 日本电产株式会社 定子的制造方法和定子
WO2020262246A1 (ja) * 2019-06-25 2020-12-30 株式会社デンソー モータ
EP3787156B1 (en) * 2019-08-30 2024-02-28 ABB Schweiz AG A method and an arrangement for producing a segment coil
WO2021131575A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 コイル及びそれを備えたステータ、モータ

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1066314A (ja) * 1996-08-14 1998-03-06 Toyota Motor Corp モータのステータ作製方法
JP3586186B2 (ja) 2000-11-15 2004-11-10 株式会社日立製作所 回転電機の固定子
JP2003070197A (ja) * 2001-08-29 2003-03-07 Mitsubishi Materials Corp ステータコイルとそれを用いたモータ、及びステータコイルの製造方法とモータの製造方法、及びコイルユニットとコイルユニットの製造方法
JP4160536B2 (ja) * 2004-06-21 2008-10-01 株式会社日立製作所 回転電機の固定子及びその製造方法
JP2006149113A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Nishishiba Electric Co Ltd 型巻コイルの製造方法
JP4234749B2 (ja) * 2006-10-19 2009-03-04 株式会社日立製作所 回転電機、クランク形状の連続巻きコイル、分布巻き固定子及びそれらの形成方法
US8384263B2 (en) 2008-02-14 2013-02-26 Hitachi, Ltd. Rotating electrical machine having a compact stator
JP5033668B2 (ja) 2008-02-14 2012-09-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機
WO2011074114A1 (ja) * 2009-12-18 2011-06-23 トヨタ自動車株式会社 ステータ
JP5434704B2 (ja) * 2010-03-12 2014-03-05 株式会社豊田自動織機 回転電機のステータの製造方法及び製造装置
JP5292360B2 (ja) 2010-06-10 2013-09-18 トヨタ自動車株式会社 モータ
JP5482481B2 (ja) * 2010-06-11 2014-05-07 トヨタ自動車株式会社 ステータおよび回転電機
CN101980430B (zh) * 2010-11-15 2012-11-14 南车株洲电机有限公司 一种电机定子线圈绕线模
JP5560176B2 (ja) 2010-12-08 2014-07-23 トヨタ自動車株式会社 モータ及びモータ製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20140109997A (ko) 2014-09-16
US20150013149A1 (en) 2015-01-15
WO2013129029A1 (ja) 2013-09-06
JP2013179772A (ja) 2013-09-09
CN104067491B (zh) 2016-08-24
EP2782224A1 (en) 2014-09-24
EP2782224B1 (en) 2016-11-23
EP2782224A4 (en) 2016-01-06
CN104067491A (zh) 2014-09-24
KR101593861B1 (ko) 2016-02-12
US9570966B2 (en) 2017-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5631345B2 (ja) コイルの製造方法
US8884489B2 (en) Motor
JP5683045B2 (ja) 巻線成形装置および巻線成形方法
WO2014174658A1 (ja) 電機子コイル及びその製造方法
JP5028234B2 (ja) 回転電機、及び固定子の製造方法
JP5531634B2 (ja) 回転電機の固定子の製造方法
CN107710557A (zh) 电动机的定子
JP6341288B2 (ja) ステータ組立方法及びステータ
JP6414339B2 (ja) コイルの成形方法およびコイルの成形装置
JP2013251996A (ja) コイルの製造方法
JP5860767B2 (ja) コイルの製造方法
EP2555392A2 (en) Segmented rotor and stator lamination cores
JP5621263B2 (ja) 固定子巻線の製造方法及びその製造装置
JP6576559B2 (ja) 回転電機及び、回転電機の単位コイルの製造方法
JP2014230345A (ja) 回転電機の積層鉄心および回転電機の積層鉄心の製造方法およびステータおよび回転電機
TWI599142B (zh) 旋轉電機之定子、旋轉電機、以及旋轉電機之定子的製造方法
JP5674693B2 (ja) 巻線成形装置および巻線成形方法
JP2015126636A (ja) 回転電機のステータおよびコイルの製造方法
KR101587706B1 (ko) 분할 요크를 갖는 적층 스테이터 코어
JP6789062B2 (ja) 回転電機の固定子および固定子巻線の製造方法
JP2013251997A (ja) コイルの製造方法
JP5683046B2 (ja) 巻線成形装置および巻線成形方法
JP3241105U (ja) モーターステータ用共通インシュレータ
JP2011019308A (ja) 回転電機のステータ構造および回転電機のステータの製造方法
JP2014023167A (ja) 電機子のインシュレータおよび電機子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5631345

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees