JP6990510B2 - 建物 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 1)平成28年9月29日 大和ハウス工業(株)製品カタログ「xevoΣ(ジーボシグマ)平屋暮らし」にて公開 2)平成28年9月29日 大和ハウス工業(株)自社ウェブサイトにて公開
本発明は、建物に係り、特に、複数の空間に隣接する位置に部屋が設けられている建物に関する。
住宅等の建物は、その間取りが建物利用者にとって利用し易くなるように設計される。建物の間取りについて一例を挙げて説明すると、所定の部屋を中心にしてその周囲を回遊することが可能となる間取りが挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の間取りについて説明すると、建物内の平面視における略中央部に部屋(以下、中央部屋)を設け、中央部屋の全周囲を取り囲むように複数の部屋(以下、周辺部屋)が隣接配置されている。また、中央部屋と周辺部屋との間の仕切壁には開閉自在な扉が設けられている。さらに、周辺部屋同士の間の仕切壁にも扉が設けられている。
このような間取りであれば、中央部屋から各周辺部屋へ容易に行き来することが可能となる。また、周辺部屋が中央部屋を取り囲んでいるので、中央部屋を中心として各周辺部屋を回遊することが可能となる。
特開2001-90354号公報
特許文献1のように中央部屋の周囲に複数の周辺部屋が配置されている間取りに関して言えば、中央部屋との連続性を確保するのが望ましい周辺部屋が存在する一方で、中央部屋との分離性(遮蔽性)を確保するのが望ましい周辺部屋も存在する。したがって、建物の間取りを設計する際には、周辺部屋と中央部屋との関わり合いを考慮して設計する必要がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の空間に隣接する位置に部屋を設けるにあたって当該部屋と各空間との関係が考慮された建物を提供することである。
前記課題は、本発明の建物によれば、互いに異なる位置に配置された複数の空間と、複数の前記空間の各々と隣接する位置に設けられた寝室と、該寝室と各々の前記空間との境界位置に設けられた仕切壁と、各々の該仕切壁に設けられた開口部と、を有し、複数の前記空間は、連続して繋がっており、複数の前記空間のうち、第1の空間は、前記寝室を基準にして建物の出入口とは反対側に位置する空間であって、前記第1の空間と隣り合う前記仕切壁において前記開口部を開くことで調整される開放度合いの調整許容量が最も大きく設定されており、複数の前記空間のうち、第2の空間は、前記寝室を基準にして前記建物の出入口側に位置する空間であって、前記開放度合いが調整可能な前記仕切壁のうち、前記第2の空間と隣り合う前記仕切壁において前記開口部を開くことで調整される前記開放度合いの調整許容量が最も小さく設定されていることにより解決される。
上記のように構成された本発明の建物では、部屋の周囲に複数の空間が設けられており、当該複数の空間は、連続して繋がっている。これにより、上記の部屋を中心として各空間を回遊することが可能となる。この結果、より回遊性が高い建物が実現される。
また、本発明の建物では、部屋と各空間との境界位置にある仕切壁に開口部が設けられている。そして、各仕切壁における開放度合いの調整許容量は、各仕切壁と隣り合う空間に応じて設定されている。これにより、部屋との連続性を確保したい空間については、当該空間と隣接する仕切壁における開放度合いの調整許容量を大きくする(すなわち、開放度合いがより大きくなる)ことで、部屋との連続性を確保することが可能となる。反対に、部屋との遮蔽性を確保したい空間については、当該空間と隣接する仕切壁における開放度合いの調整許容量を小さくする(すなわち、開放度合いがより小さくなる)ことで、部屋との遮蔽性を確保することができる。
また上記の構成では、第1の空間と隣り合う仕切壁における開放度合いの調整許容量が最も大きくなっているので、部屋と第1の空間との連続性を確保することを重視した間取りを実現することが可能となる。
た、好適な構成を述べると、複数の前記空間及び前記寝室は、略同じ床高さを有しており、前記第1の空間は、プライベートスペースとなる空間であって、前記第2の空間は、パブリックスペースとなる空間である。
また、本発明の建物に関して好適な構成を述べると、前記寝室は、前記建物において前記建物の外壁に面する位置から離れた位置に設けられており、少なくとも一つ以上の前記空間は、前記建物において前記外壁に面する位置に設けられているとよい。
上記の構成では、建物の外壁に面する位置から離れた位置に部屋が設けられている。このような位置関係であれば、部屋の周囲により多くの空間が設けられることになり、部屋を中心とした回遊性がより一層高まる。また、部屋の周囲にある複数の空間のうち、少なくとも一つ以上が外壁に面する位置にあれば、その空間を通じて光が部屋に入り込むため、部屋における採光が適切に行われるようになる。
なお、上記の構成において、前記第1の空間は、複数の前記空間のうち、床面積が最も小さい前記空間であってもよい。
あるいは、前記第1の空間は、前記部屋を基準にして所定の方角に位置している前記空間であってもよい。かかる場合、前記第1の空間は、前記寝室の北側に位置している前記空間であるのが望ましい。
また、本発明の建物は、平屋建て住宅であることとしてもよい。かかる構成では、平屋建て住宅において、複数の空間に隣接する位置に部屋を設け、部屋と各空間との関係が考慮された間取りを実現することが可能となる。
本発明の建物によれば、部屋の周囲に複数の空間を隣接配置することで、部屋を中心として建物の回遊性を向上させることが可能である。また、部屋と各空間との間の仕切壁における開放度合いの調整許容量が、当該仕切壁と隣り合う空間に応じて設定されていることで、部屋と各空間との関わり合いを考慮した間取りが実現される。
本発明の建物の間取り図である。 寝室と書斎空間との間にある仕切壁において開口部が閉められた状態を示す図である。 寝室と書斎空間との間にある仕切壁において開口部が開けられた状態を示す図である。 寝室とリビング空間との間にある仕切壁の説明図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る建物について説明する。なお、以下では、平屋建ての住宅を建物の一例として挙げて説明する。ただし、平屋建ての住宅は、あくまでも建物の一例に過ぎない。すなわち、本発明は、平屋建ての住宅以外の建物、具体的には二階建て以上の住宅や住宅以外の建物(建屋や店舗、若しくは施設等)にも適用可能である。
本実施形態に係る平屋建ての住宅(以下、住宅J)は、特定の居住者(例えば、高齢の居住者)が利用することを前提として設計されたものである。具体的に説明すると、住宅Jの間取りは、従来の平屋建ての住宅よりも宅内での回遊性が向上したものになっている。
より詳しく説明すると、住宅Jの宅内構造を平面視したときに、住宅Jの略中央部分に寝室1が配置されている。寝室1は、図1に示すように平面視で略矩形状の部屋であり、居住者が主に就寝の用途で利用する部屋である。また、寝室1は、住宅Jにおいて住宅Jの外壁10に面する位置から離れた位置に設けられている。
なお、平面視したときの寝室1の形状については、矩形に限定されず、台形あるいは四角形以外の多角形、または円であってもよい。
また、寝室1の周辺には、互いに異なる用途で利用される複数の空間が設けられている。これらの空間は、互いに異なる位置に配置されており、具体的には図1に示すように寝室1の四方を取り囲む位置に配置されている。換言すると、複数の空間の各々と隣接する位置に寝室1が設けられている。
複数の空間について図1を参照しながら詳しく説明すると、寝室1の四方を取り囲む複数の空間のうち、寝室1から見て北側に位置する空間は、居住者が主に書斎として利用する空間であり、以下、書斎空間2と呼ぶ。この書斎空間2は、住宅Jにおいて外壁10に面する位置に設けられている。なお、書斎空間2内には、居住者が利用する書斎机(図1中、破線にて表記)が配置されている。書斎空間2が面している外壁10には、窓が設けられており、この窓を通じて光が書斎空間2に入り込む。ちなみに、書斎空間2は、軒下と繋がっており、その外側には不図示の庭が設けられている。
書斎空間2について更に説明すると、書斎空間2は、寝室1を取り囲む複数の空間のうち、特定の空間に相当し、プライベートスペースとして利用される。このため、書斎空間2は、寝室1を基準として住宅Jの玄関6(住宅Jの出入口)とは反対側に配置されている。また、書斎空間2は、寝室1を取り囲む複数の空間の中で、最も床面積が小さい空間である。さらに、書斎空間2は、寝室1を基準にして所定の方角に位置しており、具体的には、前述したように寝室1の北側に位置している。
寝室1から見て東側に位置する空間は、居住者が主に居間として利用する空間であり、以下、リビング空間3と呼ぶ。このリビング空間3は、書斎空間2と隣り合っており、書斎空間2と同様、住宅Jにおいて外壁10に面する位置に設けられている。また、リビング空間3が面している外壁10には、窓が設けられており、この窓を通じて光がリビング空間3に入り込む。
寝室1から見て南側に位置する空間は、居住者が主に食事室として利用する空間であり、以下、ダイニング空間4と呼ぶ。このダイニング空間4は、住宅Jにおいて外壁10に面する位置、特に南側の外壁10に面する位置に設けられている。また、ダイニング空間4が面している外壁10には、ガラス扉が設けられており、ガラス扉を通じて光がダイニング空間4に入り込む。なお、宅内において南側に位置するダイニング空間4では、他の空間(書斎空間2やリビング空間3)と比較して採光量が大きくなる傾向にある。
ダイニング空間4について更に説明すると、ダイニング空間4は、来客等、居住者以外の者も利用する空間であり、パブリックスペースとして利用される。このため、ダイニング空間4は、玄関6からアクセスし易い位置、具体的には、寝室1を基準として玄関6とは同じ側に配置されている。また、ダイニング空間4は、寝室1を取り囲む複数の空間の中で、最も床面積が大きい空間である。
寝室1から見て西側に位置する空間は、廊下5であり、居住者が例えば寝室1から浴室7やトイレ8に向かう際に通過する空間である。廊下5の東側には、寝室1が廊下5と隣り合った状態で配置されている。他方、廊下5の西側には浴室7(厳密には浴室7と隣接する脱衣場)、トイレ8及びウォークインクローゼット9が配置されている。
上述した4つの空間(すなわち、書斎空間2、リビング空間3、ダイニング空間4及び廊下5)は、図1に示すように、連続して繋がっている。ここで、「連続して繋がっている」とは、空間同士の間に仕切壁や扉等が設けられておらず、一の空間から他の空間へ移動する際に特段の動作(例えば、ドア開放動作等)を要さずに移動することが可能な状態を意味する。
以上のように住宅Jでは寝室1を取り囲む4つの空間が連続して繋がっている。このため、居住者は、寝室1を中心として各空間を回遊することができ、例えば、書斎空間2からリビング空間3を経由してダイニング空間4まで移動することが可能である。
ところで、寝室1は、図1に示すように、矩形状に配置された仕切壁1a、1b、1c、1dによって区画されている。換言すると、仕切壁1a、1b、1c、1dは、寝室1と寝室1を取り囲む4つの空間の各々との境界位置に設けられている。また、各仕切壁1a、1b、1c、1dには開口部が設けられている。
さらに、各仕切壁1a、1b、1c、1dでは、上記の開口部を開くことで開放度合いが調整される。ここで、「開放度合い」とは、仕切壁1a、1b、1c、1dを介して隣り合う寝室1と空間とが連続している度合いを意味し、分かり易くは開口部の開き度合いである。
そして、各仕切壁1a、1b、1c、1dにおける開放度合いの調整許容量は、各仕切壁1a、1b、1c、1dと隣り合う空間に応じて異なっている。ここで、「調整許容量」とは、開放度合いを調整する際の許容量を意味し、分かり易くは、調整可能な開放度合いの限界値(上限値)を意味している。
以下、各仕切壁1a、1b、1c、1dの構造、及び、各仕切壁1a、1b、1c、1dにおける開放度合いの調整許容量について詳しく説明する。
第一の仕切壁1aは、寝室1と書斎空間2との境界位置に設けられている。この仕切壁1aには、図2及び図3に示すように、横方向に幾分広く形成された開口部Wが設けられている。また、第一の仕切壁1aには、開口部Wを開閉するために設けられた4枚の引き戸11が設置されている。各引き戸11は、可動部材に相当し、図3に示すように、3枚の引き戸11を残り1枚の引き戸11の後ろに移動させて当該引き戸11と重ねることが可能である。
すなわち、第一の仕切壁1aにおける開放度合いは、4枚の引き戸11が横方向に連なって開口部Wを閉塞するときに最も小さくなる。一方、3枚の引き戸11が残り1枚の引き戸11の後ろに移動して3枚分の引き戸11と同じ幅だけ開口部Wが開いたとき、第一の仕切壁1aにおける開放度合いが最も大きくなる。つまり、第一の仕切壁1aにおける開放度合いの調整許容量は、3枚の引き戸11に相当する量となる。また、第一の仕切壁1aに設けられた開口部Wのサイズは、4枚の引き戸11に相当する大きさである。
なお、第一の仕切壁1aに設けられた開口部Wは、書斎空間2が面している外壁10に設けられた窓と対向する位置にある。したがって、当該窓から書斎空間2に入り込んだ光は、開口部Wを通じて寝室1内にまで入り込むようになる。
第二の仕切壁1bは、寝室1とリビング空間3との境界位置に設けられている。この仕切壁1bの上端部には、図4に示すように、仕切壁1bの横幅方向に沿って長く形成された開口部Wが設けられている。そして、第二の仕切壁1bにおいて、図4に示すように、開口部Wには欄間12が設けられている。つまり、第二の仕切壁1bに設けられた開口部Wのサイズは、欄間12に相当する大きさである。
欄間12は開口部Wに対して固定されているため、開口部Wは、常に一定の開口率にて維持される。したがって、第二の仕切壁1bにおける開放度合いは、一定である一方、その調整許容量については零(ゼロ)となる。ただし、これに限定されるものではなく、第二の仕切壁1bにおける開放度合いが調整可能であってもよい。
なお、第二の仕切壁1bに形成された開口部Wでは、光が欄間12を通じてリビング空間3から寝室1に入り込むようになっている。つまり、第二の仕切壁1bに形成された開口部Wは、寝室1における採光の目的で設けられている。
第三の仕切壁1cは、寝室1とダイニング空間4との境界位置に設けられている。この仕切壁1cには、開き戸13と、開き戸13によって開閉される開口部とが設けられている。開き戸13は、可動部材に相当し、前後に移動することで第三の仕切壁1cに設けられた開口部を開閉する。すなわち、第三の仕切壁1cにおける開放度合いは、開き戸13が閉じて開口部Wを閉塞するときに最も小さくなり、開き戸13を開けて開口部Wが開いたときに最も大きくなる。つまり、第三の仕切壁1cにおける開放度合いの調整許容量は、1枚の開き戸13に相当する量となる。また、第三の仕切壁1cに設けられた開口部のサイズは、1枚の開き戸13に相当する大きさである。
なお、第三の仕切壁1cに設けられた開口部は、ダイニング空間4が面している外壁10に設けられたガラス扉と対向する位置にある。したがって、当該ガラス扉からダイニング空間4に入り込んだ光は、第三の仕切壁1cに設けられた開口部を通じて寝室1内にまで入り込むようになる。
第四の仕切壁1dは、寝室1と廊下5との境界位置に設けられている。この仕切壁1dには、横長な開口部が設けられている。また、第四の仕切壁1dには、開口部を開閉するために設けられた2枚の引き戸14が設置されている。2枚の引き戸11の各々は、可動部材に相当し、開口部の脇位置まで移動することが可能である。
すなわち、第四の仕切壁1dにおける開放度合いは、2枚の引き戸14が横方向に連なって開口部を閉塞するときに最も小さくなる。一方、2枚の引き戸14の双方が互いに反対向きに移動して開口部の脇位置に至ったとき(つまり、開口部が全開となったとき)に、第四の仕切壁1dにおける開放度合いが最も大きくなる。つまり、第四の仕切壁1dにおける開放度合いの調整許容量は、2枚の引き戸14に相当する量となる。また、第四の仕切壁1dに設けられた開口部Wのサイズは、2枚の引き戸14に相当する大きさである。
以上までに説明してきたように、本実施形態では、各仕切壁1a、1b、1c、1dにおける開放度合いの調整許容量が、各仕切壁1a、1b、1c、1dと隣り合う空間に応じて設定されている。特に、本実施形態では、各仕切壁1a、1b、1c、1dにおける開口部のサイズが、各仕切壁1a、1b、1c、1dと隣り合う空間に応じて異なっている。さらに、引き戸11、14や開き戸13等の可動部材が設けられた仕切壁1a、1c、1dでは、可動部材が移動可能な範囲が、各仕切壁1a、1c、1dにおける開放度合いの調整許容量に応じて設定されている。
以上の結果、寝室1を取り囲む複数の空間の各々と寝室1との関わり合いを考慮した間取りが実現される。より詳しく説明すると、寝室1を取り囲む複数の空間のうち、書斎空間2と隣り合う仕切壁1aにおける開放度合いの調整許容量が最も大きく設定されており、具体的には、前述したように3枚の引き戸11分に相当する。
そして、上記の仕切壁1aにおいて3枚の引き戸11を残り1枚の引き戸11の後ろまで動かして開放度合いを最も大きくすれば、寝室1と書斎空間2との連続性が最も高まり、寝室1と書斎空間2との一体感(繋がり感)が増す。これにより、居住者は、プライベートスペースとしての書斎空間2がより広くなったように感じる。かかる効果は、書斎空間2の床面積が寝室1を取り囲む複数の空間の中で最も小さいケースにおいて特に有効である。
なお、書斎空間2は、寝室1を取り囲む複数の空間の中で最も北寄りに配置されている。また、書斎空間2が面する外壁10には窓が設けられている。したがって、寝室1と書斎空間2との間の仕切壁1aにおいて開放度合いを最も大きくすれば、上記の窓から書斎空間2に入り込む外光(すなわち、北側の光)を寝室1に積極的に取り込むことが可能となる。
他方、ダイニング空間4と隣り合う仕切壁1cにおける開放度合いの調整許容量は、書斎空間2と隣り合う仕切壁1aにおける開放度合いの調整許容量に比して幾分小さく設定されており、具体的には、前述したように1枚の開き戸13分に相当する。これは、寝室1からダイニング空間4へのアクセスし易さ(行き易さ)を確保しつつ、パブリックスペースであるダイニング空間4から寝室1を極力隔てるためである。
以上までに本発明の一実施形態について説明してきたが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。また、本発明にその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記の実施形態では、住宅Jの略中央部分に配置されている部屋が寝室1であり、寝室1を取り囲む空間が、それぞれ書斎空間2、リビング空間3、ダイニング空間4及び廊下5として利用されることとした。ただし、上記の部屋及び各空間の用途については、特に限定されるものではなく、任意に決めることが可能である。また、部屋を取り囲む複数の空間の中に、同じ用途の空間が複数存在してもよい。また、部屋を取り囲む空間の数についても自由に設定することが可能である。
また、上記の実施形態の中で説明した各仕切壁1a、1b、1c、1dにおける開放度合いの調整許容量は、あくまでも一例に過ぎず、上述した値に限定されるものではない。
また、上記の実施形態では、仕切壁1a、1c、1dに設けられた可動部材が引き戸11、14や開き戸13であることとしたが、これに限定されるものではなく、他の可動部材(例えば、折れ戸、上下移動式のシャッター、アコーディオン状の間仕切り等)を用いてもよい。
1 寝室(部屋)
1a、1b、1c、1d 仕切壁
2 書斎空間(空間、特定の空間)
3 リビング空間(空間)
4 ダイニング空間(空間)
5 廊下(空間)
6 玄関(出入口)
7 浴室
8 トイレ
9 ウォークインクローゼット
10 外壁
11 引き戸(可動部材)
12 欄間
13 開き戸(可動部材)
14 引き戸(可動部材)
J 住宅(建物、平屋建ての住宅)
W 開口部

Claims (6)

  1. 互いに異なる位置に配置された複数の空間と、
    複数の前記空間の各々と隣接する位置に設けられた寝室と、
    該寝室と各々の前記空間との境界位置に設けられた仕切壁と、
    各々の該仕切壁に設けられた開口部と、を有し、
    複数の前記空間は、連続して繋がっており、
    複数の前記空間のうち、第1の空間は、前記寝室を基準にして建物の出入口とは反対側に位置する空間であって、
    前記第1の空間と隣り合う前記仕切壁において前記開口部を開くことで調整される開放度合いの調整許容量が最も大きく設定されており、
    複数の前記空間のうち、第2の空間は、前記寝室を基準にして前記建物の出入口側に位置する空間であって、
    前記開放度合いが調整可能な前記仕切壁のうち、前記第2の空間と隣り合う前記仕切壁において前記開口部を開くことで調整される前記開放度合いの調整許容量が最も小さく設定されていることを特徴とする建物。
  2. 複数の前記空間及び前記寝室は、略同じ床高さを有しており、
    前記第1の空間は、プライベートスペースとなる空間であって、前記第2の空間は、パブリックスペースとなる空間であることを特徴とする請求項に記載の建物。
  3. 前記寝室は、前記建物において前記建物の外壁に面する位置から離れた位置に設けられており、
    少なくとも一つ以上の前記空間は、前記建物において前記外壁に面する位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記第1の空間は、複数の前記空間のうち、床面積が最も小さい前記空間であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物。
  5. 前記第1の空間は、前記寝室の北側に位置している前記空間であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物。
  6. 前記建物が平屋建て住宅であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物。
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