JP6988167B2 - 画像形成装置および搬送制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置および搬送制御方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体ドラム(像担持体)に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、画像形成装置では、静電潜像が形成された感光体ドラムへ現像部よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、画像形成装置では、このトナー像を一次的または二次的に用紙に転写させ、該用紙を定着部の定着ニップで加熱、加圧して、用紙にトナー像を定着させる。また、画像形成装置において、用紙に画像を転写させる転写部の上流側には、用紙の幅方向における位置ずれを補正するレジストローラーが設けられる(特許文献1参照)。
特開2014−133634号公報
ところで、画像形成装置では、レジストローラーから二次転写ニップを経て定着ニップに至るまでのアライメントのずれによって、用紙の搬送方向が副走査方向に曲がってしまう現象(副走査曲がり)が発生する問題がある。かかる副走査曲がりは、上記のアライメントずれの他、耐久等によりローラーの用紙幅方向(副走査方向)における両端の径に差異がある場合にも発生しやすい。また、搬送方向のサイズが長い長尺紙は、上記の影響を受けやすいため、副走査曲がりが顕著に発生する。かかる副走査曲がりは転写部で転写される画像のずれや歪み等による画像不良を引き起こすことから、副走査曲がりを抑制する技術が求められている。
これに対し、特許文献1では、レジストローラーと転写ローラーとの間にラインセンサーが配置され、転写ローラーにより用紙を搬送している最中にラインセンサーで用紙の幅方向端部(側端)の位置を検知し、該検知結果に基づいてレジストローラーを動かすレジスト揺動制御の技術が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、用紙側端の基準位置からのずれをラインセンサーで検知し、該検知結果からレジストローラーの揺動量を決定し、該決定された値でレジストローラーを揺動する制御を行うため、揺動の停止時に用紙側端が基準位置からずれる場合があった。
本発明の目的は、用紙の副走査曲がりをより正しく矯正することが可能な画像形成装置および搬送制御方法を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙に画像を転写する転写部と、
用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、
前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
前記プリセット値には、前記第1揺動および前記第2揺動の揺動量が規定される
本発明に係る画像形成装置は、
用紙に画像を転写する転写部と、
用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、
前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
前記プリセット値には、前記第1揺動または前記第2揺動における揺動速度を示す値が含まれる。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙に画像を転写する転写部と、
用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、
前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
前記プリセット値を画像形成条件に応じて規定したテーブルを備える。
本発明に係る画像形成装置は、
用紙に画像を転写する転写部と、
用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、
前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、前記第1揺動および前記第2揺動の実行タイミングを画像形成条件に応じて変える。
本発明に係る搬送制御方法は、
用紙に画像を転写する転写部と、用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、を備える画像形成装置において、前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する搬送制御方法であって、
記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
前記プリセット値には、前記第1揺動および前記第2揺動の揺動量が規定される
本発明に係る搬送制御方法は、
用紙に画像を転写する転写部と、用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、を備える画像形成装置において、前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する搬送制御方法であって、
前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
前記プリセット値には、前記第1揺動または前記第2揺動における揺動速度を示す値が含まれる。
本発明に係る搬送制御方法は、
用紙に画像を転写する転写部と、用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、を備える画像形成装置において、前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する搬送制御方法であって、
前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
前記プリセット値を画像形成条件に応じて規定したテーブルを備える。
本発明に係る搬送制御方法は、
用紙に画像を転写する転写部と、用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、を備える画像形成装置において、前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する搬送制御方法であって、
前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、前記第1揺動および前記第2揺動の実行タイミングを、画像形成条件に応じて変える。
本発明によれば、用紙の副走査曲がりをより正しく矯正することができる。
本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す。 従来のレジスト揺動の制御を説明する図であり、図3Aはレジストローラー対が移動する前の状態を、図3Bはレジストローラー対が移動した後の状態を、各々示す。 ラインセンサーの動作例を示すタイミングチャートであり、図4Aは従来のレジスト揺動の場合を、図4Bは本実施の形態のレジスト揺動の場合を、各々示す。 長尺紙を搬送する場合の本実施の形態のレジスト揺動制御の概要を説明する図であり、図5Aはレジストローラー対が移動する前の状態を、図5Bはレジストローラー対が移動した後の状態を、各々示す。 本実施の形態における揺動動作を説明する図であり、図6Aは用紙の側端検知が可能となった状態を、図6Bはレジストローラー対の揺動可能な方向を、図6Cは第1方向に揺動する場合を、図6Dは第1方向とは逆の第2方向に揺動する場合を、各々示す。 本実施の形態の画像形成装置におけるレジスト揺動に関する搬送制御の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態における画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態における画像形成装置1の制御系の主要部を示す。
本実施の形態の画像形成装置1は、用紙Sとして長尺紙または非長尺紙を使用し、当該用紙Sに画像を形成する。
本実施の形態において、長尺紙は、一般に良く用いられるA4サイズ、A3サイズ等の用紙よりも搬送方向の長さが長い枚葉紙である。以下、単に「用紙」という場合、長尺紙および非長尺紙の両方が含まれ得る。
画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、トナー像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、および制御部100等を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙にトナー像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、記憶部72内の階調補正データ(階調補正テーブルLUT)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示す。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度(線速度)で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、例えば二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるクリーニング部材等を有する。ドラムクリーニング装置415は、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーをクリーニングブレードによって除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
中間転写ベルト421、バックアップローラー423Bおよび二次転写ローラー424により形成される二次転写ニップは、本発明の「転写部」に対応する。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙が二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙に二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙の二次転写ローラー424と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙に静電的に転写される。トナー像が転写された用紙は定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
定着部60は、用紙の定着面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙の定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙を定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙にトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量(剛度)やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53aやループローラー53b等の複数の搬送ローラー、用紙の両面に画像形成するための両面搬送経路等を有する。レジストローラー対53aは、本発明の「用紙搬送部材」に対応する。
レジストローラー対53aは、制御部100の制御の下、用紙Sの幅方向における位置を補正する。具体的には、レジストローラー対53aのニップに用紙Sが挟持されると、レジストローラー対53aが幅方向に移動して用紙Sを移動させるレジスト揺動の制御が行われることにより、用紙Sの幅方向における位置が補正される。かかるレジスト揺動の制御内容については後述する。
ループローラー53bは、搬送方向におけるレジストローラー対53aの上流側に配置されたローラー対である。ループローラー53bは、制御部100の制御の下、レジストローラー対53aとの間で用紙Sにループを形成するように回転することによって、用紙Sの曲がりを補正する。
レジストローラー対53aは、用紙Sの幅方向における位置を補正した後、当該用紙Sがレジストローラー対53aを通過し終わる前、すなわち用紙Sの搬送途中で離間して、移動する前の位置に戻される。そして、レジストローラー対53aは、用紙Sの後端が通過した後、再度圧着される。
また、レジストローラー対53aにおける用紙Sの搬送速度は、制御部100の制御の下、バックアップローラー423Bと二次転写ローラー424とにより形成される二次転写ニップにおける用紙Sの搬送速度よりも速く設定される。
用紙搬送方向におけるレジストローラー対53aの下流側で二次転写ニップの上流側には、ラインセンサー54が配置されている。ラインセンサー54は、光電変換素子をライン状に配置したセンサーであり、用紙Sの幅方向の一方の端部(以下、側端という)を検出して、用紙Sの片寄り(基準位置からのずれ)を検知する役割を担う。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aにより、給紙された用紙Sの傾きが補正(スキュー補正)されるとともに搬送タイミングが調整される。
そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。なお、両面印刷時には、第一面への画像形成が行われた用紙Sは、両面搬送経路を通って表裏が反転された後、第二面にトナー像が二次転写および定着された後、排紙部52により機外に排紙される。
ところで、画像形成装置では、レジストローラー対53aから二次転写ニップを経て定着ニップに至るまでのアライメントのずれによって、用紙の搬送方向が副走査方向に曲がってしまう現象(副走査曲がり)が発生する問題がある。かかる副走査曲がりは、上記のアライメントのずれの他、耐久等によりローラーの用紙幅方向(副走査方向)における両端の径に差異がある場合にも発生しやすい。また、搬送方向のサイズが長い長尺紙は、上記の影響を受けやすいため、副走査曲がりが顕著に発生する(図3A、図5A参照)。かかる副走査曲がりは転写部で転写される画像のずれや歪み等による画像不良を引き起こすことから、副走査曲がりを抑制する技術が求められている。
かかる問題に対して、従来は、ラインセンサー54によって検知される用紙Sの側端の位置を監視し、かかる側端の位置ずれが生じた場合にレジストローラー対53aを揺動させるレジスト揺動制御を行っていた。また、従来のレジスト揺動制御では、用紙Sの先端が転写部に突入する前にレジストローラー対53aを揺動させる制御に主眼が置かれていた。かかる従来のレジスト揺動制御について、図3を参照して説明する。
図3(図3AおよびB)は、用紙Sとして長尺紙を搬送する場合の従来のレジスト揺動の制御を説明する図であり、用紙の搬送方向を矢印Yで、ラインセンサー54で検知される用紙の基準端の位置を点線で、レジストローラー対53aの揺動方向を矢印Xで、各々示す。また、用紙Sから離間状態にあるローラーを点線で示している。
図3Aは、二次転写ニップを形成するバックアップローラー423Bの上流側で用紙S(長尺紙)が全体的に右側(奥側)にずれた状態で搬送されている例を示す。この場合、制御部100は、用紙Sにおける側端のずれ方向およびずれ量をラインセンサー54の出力信号から検知し、かかる検知結果から、レジストローラー対53aの揺動方向および量を算出する。そして、制御部100は、かかる算出値に従って、図3Bに示すように、レジストローラー対53aを用紙搬送方向Yと直交するX方向に揺動させる制御を行う。
また、制御部100は、かかるレジスト揺動制御を行うために、搬送方向におけるレジストローラー対53aの上流側のローラー(図3の例ではループローラー53b)を用紙Sから離間させるように制御する。したがって、レジストローラー対53aの揺動が行われる前後の時期において、用紙Sは、レジストローラー対53aのみによって搬送される。
他方、かかる従来のレジスト揺動制御では、用紙Sの先端が二次転写ニップに突入する前にのみレジストローラー対53aの揺動動作が行われるため、レジスト揺動後において用紙Sの副走査曲がり(斜行等)が発生すると、画像のずれや歪み等が発生する問題がある。特に、長尺紙においては、用紙Sの長さが長くなるほど、この問題が顕著になる。
また、上述した用紙Sの傾斜(斜行)をレジストローラー対53aによってスキュー補正する場合、用紙Sの先端側は補正されるが、長尺紙の場合、用紙後端の傾斜まで補正することができないため、先端側と後端側で歪みが残り、副走査曲がりが発生しやすくなる。
かかる問題に対処するため、用紙S(長尺紙)の先端が二次転写ニップに突入した後にレジスト揺動を繰り返し行うことも考えられる。
しかしながら、従来のレジスト揺動の制御では、基本的に、用紙Sの側端の基準位置からのずれをラインセンサー54で検知し、該検知結果からレジストローラー対53aの揺動量を決定し、該決定された値でレジストローラー対53aを揺動していた。このため、従来のレジスト揺動の制御では、揺動の停止時に用紙Sの側端が基準位置からずれる場合があった。
特に、用紙Sの搬送方向のサイズが長い場合、レジストローラー対53aが揺動する際に、その下流側の二次転写ニップや定着部材、さらには上流側の離間機構を備えていない他の搬送ローラー(オプション装置の給紙ローラーなど)が当該用紙に当接ないし圧着している場合がある。このような場合、ラインセンサー54で検知された用紙Sの側端のずれ量だけレジストローラー対53aを揺動させる従来のレジスト揺動の制御では、揺動量の過不足が発生しやすい。
他方、副走査曲がりは、上述のように、アライメントや各ローラーの前奥差など、各々の機械における個体差によって、曲がり方や曲がり量が変わってくるが、画像形成装置1を部屋等に設置した後は、大きく崩れることは無く、各々の機械において一定の曲がり方や曲がり量になる。すなわち、副走査曲がりに関し、画像形成装置1を部屋等に設置した後は、機器毎の固有の癖などにより、用紙Sのずれる方向やずれ始める時期などが予め分かる場合(予測できる場合)が多い。
本発明者らは、かかる知見に基づいて種々の実験を行った結果、副走査曲がりの矯正を行うために、レジスト揺動の動作開始に関し、基本的に、ラインセンサー54の検知結果に依存する必要は無く、レジストローラー対53aを揺動させる方向等について予め定めたプリセット値に基づいてレジスト揺動制御を行えばよいことを見出した。
以下に説明する構成では、制御部100は、レジストローラー対53aの揺動動作開始に関し、基本的にラインセンサー54で検知された値を用いず、レジストローラー対53aを揺動させる方向、揺動させる回数、各揺動の量、揺動させるタイミング(揺動ポイント)等について予め定めた固定値(プリセット値)を用いて、レジスト揺動制御を行う。
本実施の形態では、1枚の用紙Sに対する揺動ポイントの数、各揺動ポイントにおけるレジストローラー対53aの揺動方向や揺動量などを、プリセット値として任意に規定することができる。
他方、各揺動ポイントにおけるレジストローラー対53aの揺動方向を常に一方向(例えば左方向)とした場合、揺動停止時に用紙Sの側端が目標位置を越えてしまった場合(所謂オーバーランが発生した場合)に、当該用紙Sの側端を目標位置に回復させることができない場合が発生し得る。
上述のような問題点に鑑みて、本実施の形態では、1枚の用紙Sに対してレジストローラー対53aを左右(幅方向)の両方に揺動させるように規定したプリセット値を用いてレジスト揺動を行う。具体的には、1枚の用紙Sに対してレジストローラー対53aを複数回(N回、例えば5回)揺動させるとともに、用紙Sの側端が目標位置に向かう第1方向と、第1方向とは逆の第2方向と、の動作を交互に行うように規定したプリセット値を用いてレジスト揺動を行う。
加えて、本実施の形態では、制御部100は、レジストローラー対53aの揺動すなわち用紙Sの幅方向への移動を開始した後、ラインセンサー54の検出結果に基づいてレジストローラー対53aの揺動を停止させる停止の制御を実行する。
以下、図4に示すタイミングチャートを参照して、本実施の形態におけるレジスト揺動制御(停止制御)の基本的な制御手法を、従来の制御手法と対比して説明する。ここで、図4Aは、従来の制御手法によるレジスト揺動制御の信号シーケンスの例を、図4Bは本実施の形態のレジスト揺動制御における信号シーケンスの例を、各々示す。図中、レジストローラー対53aの揺動動作用に出力される制御信号と、ラインセンサー54に出力される制御信号とを時系列で示しており、各々、信号の立ち上がった状態がオンとなる。すなわち、揺動オンの間はレジストローラー対53aが幅方向に移動しており、ラインセンサー54がオンの間は用紙Sの側端が検知されている。
従来のレジスト揺動制御では、印刷ジョブが開始すると、用紙Sが二次転写ニップに向けて搬送され、用紙Sの先端がラインセンサー54の位置を通過した後に、該用紙Sの側端部の位置(位置ずれ)がラインセンサー54によって検知可能となる。したがって、制御部100は、かかる検知結果からレジストローラー対53aの揺動量すなわち揺動方向および移動量を算出し(図4A参照)、かかる算出結果に従ってレジストローラー対53aを用紙幅方向に移動および停止させるレジスト揺動の制御を行う。
すなわち、図4Aに示すように、従来のレジスト揺動制御では、レジストローラー対53aの揺動開始前にラインセンサー54を稼働させており、図中に両矢印で示す期間にレジストローラー対53aの揺動量が算出され、かかる算出後にレジストローラー対53aの揺動が開始されていた。そして、制御部100は、該算出された揺動量での移動が終わるタイミングで、レジストローラー対53aの揺動を停止させる制御(図4A参照)を行っていた。言い換えると、従来のレジスト揺動制御では、ラインセンサー54による用紙Sの側端の検知結果を、レジストローラー対53aの揺動開始および揺動量算出のために利用するに留まっていた。
このため、従来のレジスト揺動制御では、図4A中に両矢印で示すように、ラインセンサー54による検知時からレジストローラー対53aの移動開始時までの間、レジストローラー対53aの揺動量を算出する処理時間によるタイムラグが発生する。そして、このタイムラグが大きくなるほど、測定時の位置ずれ量と揺動開始時の位置ずれ量との間に差異(誤差)が発生しやすくなり、レジストローラー対53aの移動の停止時に用紙Sの側端が正しい位置(図3の点線参照)からずれやすくなる問題がある。
また、従来のレジスト揺動制御では、レジストローラー対53aの揺動開始時(図4A参照)には、既にレジストローラー対53aの揺動量(幅方向の移動量)が決定された状態にある。このため、用紙Sの先端または後端側がレジストローラー対53a以外のローラー等によっても押圧されるような搬送方向長さが長い長尺紙を通紙する場合(図5A参照)、揺動動作中に用紙Sがレジストローラー対53aに対してスリップして、当該決定された揺動量では位置ずれを解消できない事例も発生する。
このように、ラインセンサー54をレジストローラー対53aの揺動量算出および揺動開始のために使用する従来のレジスト揺動制御によれば、レジストローラー対53aの揺動停止時(図4A参照)に、用紙Sの側端が正しい位置と一致しない場合があった。特に、従来のレジスト揺動制御では、用紙Sとして長尺紙を搬送する場合に誤差が発生しやすかった。
これに対して、本実施の形態のレジスト揺動制御では、ラインセンサー54をレジストローラー対53aの揺動停止のために使用するため、レジスト揺動における上記のような誤差を大幅に減少することができる。
具体的には、図4Bに示すように、本実施の形態では、用紙Sの側端が目標位置(図3A中の点線参照)と一致するタイミングで、レジストローラー対53aの揺動(幅方向への移動)を停止する制御を行う。図4Bでは、レジストローラー対53aの揺動開始後にラインセンサー54による用紙Sの側端の検知(センシング)を一定周期で複数回行い、3回目のセンシングで用紙Sの側端が目標位置に一致してレジストローラー対53aが停止される場合を例示した。他の制御例として、制御部100は、1回目のセンシング結果から用紙Sの側端が目標位置に到達するタイミングを算出(予測)し、予測されたタイミングで2回目のセンシングを行ってもよい。あるいは、制御部100は、2回目のセンシングも省略して、予測されたタイミングでレジストローラー対53aの移動(揺動動作)を停止させてもよい。このような停止の制御とすることにより、ラインセンサー54の稼働回数を減らして寿命を延ばすことができる。
このように、ラインセンサー54の検知信号をレジストローラー対53aの揺動停止のために使用する本実施の形態によれば、用紙Sの側端が目標位置と一致するタイミングでレジストローラー対53aの移動を停止することができる。かかる制御により、レジスト揺動の揺動停止時における上述のような誤差を大幅に減少することができる。
用紙Sとして長尺紙を搬送する場合の本実施の形態における揺動停止の制御手法を、図5(図5A、5B)を参照して説明する。図中、用紙の搬送方向を矢印Yで、ラインセンサー54で検知される用紙の基準端の位置を点線で、レジストローラー対53aの揺動方向を矢印Xで、各々示す。また、この例では、図1に示す画像形成装置1に対して、図示しないオプション装置としての給紙装置が接続されている場合を仮定し、レジストローラー対53aの上流側に、かかる給紙装置の給紙ローラー500が配置されている。
図3で上述したように、従来のレジスト揺動では、レジストローラー対53aの上流側にあるループローラー53bなどの他のローラーは離間するように制御される。言い換えると、従来のレジスト揺動制御では、レジストローラー対53aのみが用紙Sに圧接され、スラスト抵抗を無くした状態でレジストローラー対53aが揺動していた。他方、搬送方向の長さが長い用紙S(長尺紙)では、用紙先端側がレジストローラー対53aに挟まれているときに、図5Aおよび図5Bに示すように、用紙後端側は給紙ローラー500などの他の用紙搬送部材に圧着されている場合があり、このような場合には用紙後端側の位置補正を行うことができない。
本実施の形態のレジスト揺動制御は、このように用紙Sがレジストローラー対53aの上流および下流の複数のローラーに押圧されている状態であっても、用紙Sの側端を目標値すなわち基準位置に合わせることができるので、このような場合に特に有効になる。したがって、本実施の形態におけるレジスト揺動制御は、図5Aおよび図5Bに示すように、用紙Sの先端がバックアップローラー423B等により形成される二次転写ニップに入った後に行うようにするとよい。
他方、搬送方向のサイズが短い用紙Sであれば1回の揺動動作で用紙S全体を揺動(幅方向に移動)させることが可能であるのに対し、搬送方向のサイズが長い長尺紙の場合、1回の揺動動作で用紙S全体が動かない場合がある。言い換えると、用紙Sの搬送方向のサイズが長い長尺紙の場合、1回の揺動動作においてレジストローラー対53aを一方向(左または右)のみに揺動して該用紙Sの側端を目標位置で停止させても、依然として揺動量が不足するおそれがある。
具体的には、図1等に示すように、画像形成装置1では、用紙搬送方向におけるラインセンサー54の上流側に二次転写ニップが配置されている。これに対して、本実施の形態では、基本的に、用紙Sの側端をラインセンサー54の位置で目標位置に合わせる制御を行う。このため、例えば長尺紙の側端全体が目標位置に対して右または左にずれており、かつレジストローラー対53aよりも上流側の用紙部位が給紙ローラーなどに押圧されているような場合を仮定すると、用紙Sの側端を目標位置に合わせても揺動量が不足するおそれがある。すなわち、ラインセンサー54の位置で用紙Sの側端を目標位置に到達させても、二次転写ニップにおける用紙Sの側端が正しい位置に到達していない可能性がある。
そこで、本実施の形態では、用紙Sの搬送方向の長さが所定値を越える長尺紙の場合、上述したプリセット値を用いてレジストローラー対53aを左右の両方向に揺動させるとともに、各々の揺動をラインセンサー54の検知結果に基づいて停止させるレジスト揺動制御を行う。
具体的には、制御部100は、プリセット値に規定された揺動タイミング(揺動ポイント)および揺動方向に従って、用紙Sの側端が目標位置に向かう方向にレジストローラー対53aを揺動させる第1揺動を開始し、かかる第1揺動中にラインセンサー54を稼働させ、ラインセンサー54の検知結果に基づいて第1揺動を停止させる制御を行う。続いて、制御部100は、プリセット値に規定された揺動タイミング(揺動ポイント)および揺動方向に従って、第1揺動とは逆方向にレジストローラー対53aを揺動させる第2揺動を開始し、かかる第2揺動中にラインセンサー54を稼働させて、ラインセンサー54の検知結果に基づいて第2揺動を停止させる制御を行う。かかる第1揺動および第2揺動の制御の詳細については後述する。
ここで、用紙Sの搬送方向の長さに関し、所定値を越える場合とは、機内の給紙トレイユニット51a〜51cに収容できず、オプション装置として画像形成装置1に接続される、図示しない給紙装置の給紙トレイにも収容できない長さを有する場合である。例えば、用紙Sの搬送方向のサイズが487.7mmを越える場合が挙げられる。このようなサイズの長尺紙は、かかる長尺紙専用の給紙装置が画像形成装置1に接続されることによって、給紙可能になる。
或いは、用紙Sの搬送方向の長さに関し、所定値を越える場合とは、レジストローラー対53aの位置から、搬送方向におけるレジストローラー対53aの上流にあり、圧着離間機構が無く用紙に対して常時圧着するローラーまでの距離以上の長さを有する場合である。
制御部100は、用紙Sの搬送方向の長さが上述の所定値以下の場合、図4A等で上述した従来の手法によるレジスト揺動制御、すなわちラインセンサー54の検知結果に基づく揺動量でレジストローラー対53aを揺動させる制御を行う。
次に、用紙Sの搬送方向の長さが所定値(例えば487.7mm)を越える長尺紙の場合のレジスト揺動制御の一例について、図6(6A〜6D)を参照して説明する。
印刷ジョブの実行時に、用紙S(長尺紙)は、図5で上述したように、例えば長尺紙専用の給紙装置から画像形成装置1に給紙され、搬送経路部53を通ってレジストローラー対53a、二次転写ニップへと順次搬送される。ここで、図6Aは、ラインセンサー54によって用紙Sの側端位置を検知可能な状態になり、かつ、用紙Sの側端が右側に位置ずれしている場合を例示している。また、図中に破線で示すように、レジスト揺動動作に先立って、ループローラー53bは用紙Sから離間される。
図6Bは、レジストローラー対53aの揺動開始の直前の状態を例示している。図6B中に矢印X1およびX2で示すように、レジストローラー対53aは、用紙搬送方向となる矢印Y方向と直交する幅方向(左右両方向)に、往復移動可能に構成されている。
ここで、制御部100は、図6Cに示すように、プリセット値に従って、用紙Sの側端を目標位置(図中の点線参照)に向かわせる第1方向(図示の例では左すなわち矢印X1方向)への揺動を開始するように、レジストローラー対53aを動作させる。続いて、制御部100は、ラインセンサー54を稼働させて用紙Sの側端位置を検知し(図4B参照)、かかる検知結果に基づいてレジストローラー対53aの揺動を停止させる。ここで、上述した用紙Sの後端側の揺動不足を解消する等の場合には、制御部100は、用紙Sの側端が目標位置を若干越える位置(図6D参照)でレジストローラー対53aの揺動を停止させるように制御するとよい。
さらに、この状態から、制御部100は、プリセット値に従って、図6Dに示すように、第1方向と逆の第2方向(図示の例では右すなわち矢印X2方向)への揺動を開始するように、レジストローラー対53aを動作させる。続いて、制御部100は、ラインセンサー54を稼働させて用紙Sの側端位置を検知し(図6B参照)、かかる検知結果に基づいてレジストローラー対53aの揺動を停止させる。このとき、制御部100は、上述と同様に、用紙Sの側端が目標位置を若干越える位置(図6D参照)でレジストローラー対53aの揺動を停止させるように制御することができる。或いは、制御部100は、用紙Sの側端が目標位置に到達すなわち合致するように、レジストローラー対53aの揺動を停止させてもよい。
例えば、プリセット値として1枚の用紙Sに対して5回の揺動(5個の揺動ポイント)が規定されている場合、制御部100は、レジストローラー対53aを、矢印X1方向、X2方向、X1方向、X2方向、およびX1方向の順で揺動させる。そして、制御部100は、これら各揺動動作において、ラインセンサー54の検知結果に基づいて、プリセット値に規定された各々の揺動量でレジストローラー対53aの揺動を停止させるように制御する。
上述した一連の動作中、第1方向(矢印X1方向)または第2方向(矢印X2方向)への揺動動作において、図6中の点線位置からオフセットさせる場合のずれ位置(ずれ量)は、プリセット値に任意に設定することができる。当該ずれ位置(ずれ量)は、例えば、図示しない設定画面等を通じてユーザーが調整できるようにしてもよい。
なお、レジストローラー対53aの揺動量(幅方向への移動距離)の点では、第1方向への揺動動作と第2方向への揺動動作とでは、多くの場合、第1方向への揺動動作の揺動量が大きくなる。このため、制御部100は、第1方向への揺動速度を第2方向への揺動速度よりも速くするようにレジストローラー対53aを動作させるとよい。
このように、1枚の用紙S(長尺紙)に対する本実施の形態のレジスト揺動制御では、プリセット値に従って、第1方向への揺動の開始およびラインセンサー54の検知結果に基づく停止、および第2方向への揺動の開始およびラインセンサー54の検知結果に基づく停止を交互に実行する。このように、左右に往復させるようにレジストローラー対53aを揺動させる制御を行う本実施の形態によれば、特に長尺紙における副走査曲がりに起因する画像不良の発生を効果的に防止することができる。
なお、説明の便宜上、図6では用紙Sの先端が二次転写ニップに突入する前に左右両方向での揺動動作の開始および停止を行っている図を示した。他方、実際の長尺紙の搬送では、用紙Sの先端が二次転写ニップに入った後の副走査曲がり(位置ずれ)が特に問題となる場合が多い。すなわち、用紙Sの先端が二次転写ニップに入った後は、レジストローラー対53aの上流側および下流側の両方で用紙Sが搬送部材に押圧されるため、用紙Sの先端が二次転写ニップに突入する前よりも、レジスト揺動動作における誤差(通常は揺動不足)が生じやすくなる。
したがって、本実施の形態では、用紙Sの搬送方向の長さが上述の所定値を越える場合、図6で上述した第1揺動および第2揺動による一連の動作を、基本的には用紙Sの先端が二次転写ニップに入った後に実行する。なお、用紙Sの先端が二次転写ニップに突入する前は、第1揺動および第2揺動の両方を行うレジスト揺動制御を行っても構わないが、基本的には上述した従来手法による制御、すなわちラインセンサー54の検知結果に基づく揺動量でレジストローラー対53aを揺動させる制御(図4A参照)を行えばよい。
また、用紙Sの搬送方向の長さが上述の所定値以下の場合、図示しないユーザー選択画面等を通じて、第1揺動および第2揺動からなるレジスト揺動制御を行うように選択できるようにしてもよい。或いは、用紙Sの種類(坪量など)により、第1揺動および第2揺動からなるレジスト揺動制御を行うか否かを制御部100で決定してもよい。
以下、プリセット値の一例についてより詳しく説明する。プリセット値には、用紙Sが二次転写ニップに突入された後から当該用紙Sがレジストニップを抜けるまでの、レジストローラー対53aの各揺動の開始タイミングが規定される。すなわち、プリセット値は、二次転写ニップへの用紙Sの突入開始後においてレジストローラー対53aの側端が目標位置に向かって揺動を開始するタイミング(揺動タイミング)を示す値が規定される。かかる揺動タイミングは、一枚の用紙Sに対して複数設定されることができる。一枚の用紙Sに対して揺動タイミングが複数設定される場合、各タイミング間のインターバルは任意に設定されることができる。総じて、プリセット値は、レジストローラー対53aの用紙幅方向への移動開始のタイミングないし用紙S上のポイントを、用紙Sの搬送方向における全長に亘って規定する値が含まれる。
例えば、用紙Sが長尺紙の場合、上述した第1揺動および第2揺動による一連の動作を繰り返し行うように、プリセット値に揺動開始タイミングを複数規定(設定)するとよい。
また、用紙Sの搬送方向の長さが所定値(例えば487.7mm)を越える長尺紙の場合、用紙Sの後端側が給紙ローラーなどに押圧されている間の時期において、上述した第1揺動および第2揺動による一連の動作を繰り返し行うように、プリセット値に揺動開始タイミングを複数規定(設定)するとともに、各揺動タイミングにおける揺動量を設定するとよい。このような設定とすることにより、レジストローラー対53aが左右の両方に揺動する動作が繰り返し行われることで、用紙Sの後端側も目標位置に近づいていくことになる。
また、プリセット値は、第1揺動の停止から第2揺動開始までの時間を示す値を規定してもよい。すなわち、用紙Sの搬送方向の長さが所定値(例えば487.7mm)を越える長尺紙の場合、第1揺動の動作完了から直ちに第2揺動を開始せず、第1揺動の動作完了から所定時間後に第2揺動を開始することで、(長尺紙)の後端側がより目標位置に近づきやすくなることがある。第1揺動の停止から第2揺動開始までの時間を示す値は、揺動タイミング(揺動ポイント)毎に規定され得る。
さらに、プリセット値は、上述した第1揺動または第2揺動におけるレジストローラー対53aの揺動速度を示す値を含めてもよい。かかる揺動速度の値は、揺動タイミング(揺動ポイント)毎に規定され得る。
他方、印刷ジョブ実行時における画像形成条件、例えば画像形成装置1の周囲の環境や使用する用紙Sの種類等が異なる場合、用紙Sの副走査曲がりが発生するタイミングが異なるケースが発生し得る。このような場合、レジストローラー対53aの揺動開始のタイミングや各揺動の時間間隔(インターバル)を画一的に適用すると、誤差が発生する、すなわち副走査曲がりの発生に対して第1揺動の開始時期が遅れるおそれ、或いはこの逆となるおそれがある。言い換えると、レジストローラー対53aにおける各揺動の好ましいタイミングは、画像形成条件によって異なって来るものと考えられる。
したがって、制御部100は、第1揺動および第2揺動を行うタイミングを、画像形成条件に応じて変えるようにするとよい。例えば、制御部100は、プリセット値によって規定されたレジストローラー対53aの各揺動開始のタイミングや各揺動間のインターバルを変えるように、プリセット値を補正する。この場合、制御部100は、プリセット値に、画像形成条件に応じた補正値または補正係数(比率)を加算または乗算して、プリセット値に変更を加え、当該変更されたプリセット値を用いてレジスト揺動の制御を行う。
ここで、画像形成条件としては、用紙Sの種類(例えば、長さ、幅、表面の光沢度、坪量(剛度)、など)、画像形成装置1の周囲の環境(典型的には温湿度条件)、カバレッジ(印字率)、両面印刷時における印刷面(第1面か第2面か)など、種々の条件が挙げられる。これを考慮すると、上記の補正値や補正係数は、各条件に応じた個々のテーブルに登録しておくとよい。この場合、制御部100は、印刷ジョブの実行時に用紙Sの種類等を特定して、対応するテーブルの補正値や補正係数を読み出してプリセット値に変更を加え、当該変更されたプリセット値を用いてレジスト揺動の制御を行う。
或いは、揺動開始のタイミングや各々の揺動間のインターバルを、画像形成条件に応じた各々のプリセット値として予め規定しておいてもよい。ここで、上記のように画像形成条件が多岐に亘ることに鑑みると、プリセット値は、これら各条件に応じた個々のテーブルに登録しておくとよい。この場合、制御部100は、印刷ジョブの実行時に用紙Sの種類等を特定して、対応するテーブルのプリセット値を読み出してレジスト揺動の制御を行う。
以下、画像形成装置1におけるレジストローラー対53aひいては用紙Sの揺動制御に関する動作の一例について、図7のフローチャートを参照して説明する。図示のフローチャートは、用紙Sの搬送方向のサイズが487.7mmを越える長尺紙の場合であり、上述した長尺紙専用の給紙装置が画像形成装置1に接続されている場合の印刷ジョブの実行において、画像形成される用紙Sの一枚毎に実行される。
印刷ジョブの実行時に、制御部100は、印刷ジョブのユーザー設定情報から、印刷しようとする用紙Sの種類(長さ、幅、光沢度、坪量(剛度)、など)の情報を取得する(ステップS100)。
ステップS120において、制御部100は、取得された画像形成条件(この例では用紙の種類)に対応するテーブルに登録されているプリセット値を読み出して、各揺動ポイントにおけるレジストローラー対53aの揺動の方向、揺動量などを設定する。
続いて、制御部100は、用紙Sが二次転写ニップに突入するまで待機し(ステップS140、NO)、用紙Sが二次転写ニップに突入すると(ステップS140、YES)、ステップS160に移行する。
ステップS160において、制御部100は、設定された値すなわちプリセット値に従ったタイミングおよび方向で、レジストローラー対53aの第1方向への揺動(第1揺動)を開始する制御を行う(図6C参照)。
かかる制御により、二次転写ニップに突入した用紙Sに対して、プリセット値に従ったタイミングで、用紙Sの位置ずれを直す方向にレジストローラー対53aが揺動し、かかる揺動とともに用紙Sが幅方向に揺動する。
また、このとき、当該用紙S(長尺紙)の先端側は二次転写ニップに挟持されて、トナー画像が形成されながら搬送され、かかる長尺紙の後端側は、長尺紙オプション装置における給紙トレイユニット内の給紙ローラー500により押圧されながら搬送されている(図5A参照)。
続くステップS180において、制御部100は、ラインセンサー54をオンにして用紙Sの側端の位置を検知し、ラインセンサー54による検知結果に基づいて、プリセット値に規定された揺動量で第1方向の揺動を停止するようにレジストローラー対53aを制御する。かかる第1方向への揺動動作では、制御部100は、用紙Sの側端が目標位置(基準位置)に到達するタイミングで停止させず、上述のように、当該側端が基準位置を多少越えるような位置(所謂オーバーランする位置)でレジストローラー対53aを停止させることができる。
レジストローラー対53aを停止させた後、制御部100は、プリセット値に規定された次の揺動タイミング(揺動ポイント)で、第1方向の逆方向である第2方向(図6D参照)に揺動(第2揺動)を開始するようにレジストローラー対53aを制御する(ステップS200)。この第2方向への揺動時には、制御部100は、第1方向の揺動速度よりも遅い速度で揺動するように、レジストローラー対53aを制御する。
続くステップS220において、制御部100は、再びラインセンサー54をオンにして用紙Sの側端の位置を検知し、ラインセンサー54による検知結果に基づいて、プリセット値に規定された揺動量で当該揺動を停止するようにレジストローラー対53aを制御する。
この後、制御部100は、ステップS120での設定内容に従って、プリセット値に従ったタイミングでのレジストローラー対53aの揺動開始およびラインセンサー54の検知結果に基づく揺動停止を繰り返すように制御する(ステップS240)。
このような制御を行うことにより、二次転写ニップの領域における用紙Sの側端を目標位置(基準位置)に正確に合わせることができ、画像不良の発生が効果的に予防され、結果として、用紙の副走査曲がりがより正しく矯正される。
かくして、制御部100は、1枚の用紙に対してプリセット値に規定された回数のレジスト揺動が終了すると、ステップS260において、印刷ジョブが終了したか否かについて判定する。かかる判定の結果、印刷ジョブが終了していない場合(ステップS260、NO)、制御部100は、ステップS100に戻り、次の用紙Sに対するレジストローラー対53aの揺動制御および画像形成等の印刷処理を行う。他方、印刷ジョブが終了した場合(ステップS260、YES)、制御部100は、上述した一連の処理を終了する。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、アライメントのずれや各ローラーの幅方向における径の差などに起因する用紙Sの副走査曲りを補正することが出来、ひいては、副走査方曲がりに起因する画像ずれ等の発生を防止することができる。また、ラインセンサー54による用紙Sの側端の検知結果に基づいてレジストローラー対53aの揺動停止の制御を行う本実施の形態によれば、従来のレジスト揺動制御と比較して、用紙の副走査曲がりをより正確に矯正することができる。
また、レジストローラー対53aの第1揺動(開始と停止)および第2揺動(開始と停止)との一連の制御を行う本実施の形態によれば、二次転写ニップの領域における長尺紙の側端を正しい位置に合わせることができる。したがって、本実施の形態によれば、用紙Sの副走査曲がりを、従来制御と比較してより正しく矯正する、すなわち画像不良の発生を効果的に防止するように矯正することが可能になる。
上述した実施の形態では、中間転写ベルト421を用いて印刷する画像を用紙Sに二次的に転写させる転写部を備えた画像形成装置の例を説明した。他方、上記実施の形態は、印刷する画像を用紙Sに一次的に転写させる転写方式の画像形成装置(例えばモノクロプリンタなど)に対しても、同様に適用されることができる。
上述した実施の形態では、二次転写ニップの上流側に設けられ制御部100により揺動制御される用紙搬送部材がレジストローラー対53aである場合を説明した。他の例として、用紙搬送部材は、例えば、レジストローラー対53a以外のローラー、用紙搬送ガイド、などが付加的または代替的に適用されることができる。
上述した実施の形態では、用紙Sとして枚葉紙を使用する場合を説明した。他方、上記実施の形態は、ロール紙に対しても同様に適用することができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
53a レジストローラー対(用紙搬送部材)
53b ループローラー
54 ラインセンサー(検知部)
100 制御部
421 中間転写ベルト
423B バックアップローラー
424 二次転写ローラー
500 給紙装置の給紙ローラー

Claims (12)

  1. 用紙に画像を転写する転写部と、
    用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、
    前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
    前記プリセット値には、前記第1揺動および前記第2揺動の揺動量が規定される、
    画像形成装置。
  2. 用紙に画像を転写する転写部と、
    用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、
    前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
    前記プリセット値には、前記第1揺動または前記第2揺動における揺動速度を示す値が含まれる、
    画像形成装置。
  3. 用紙に画像を転写する転写部と、
    用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、
    前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
    前記プリセット値を画像形成条件に応じて規定したテーブルを備える、
    画像形成装置。
  4. 用紙に画像を転写する転写部と、
    用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、
    前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、前記第1揺動および前記第2揺動の実行タイミングを画像形成条件に応じて変える、
    画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記第1揺動および前記第2揺動の動作開始後に、前記用紙の前記幅方向の端部位置を検出する検出部によって当該揺動の動作中に検出された前記端部位置に基づいて、当該揺動を停止させる制御を行う、
    請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記用紙の先端が前記転写部に入った後に、前記第1揺動および前記第2揺動の制御を実行する、
    請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記用紙は、前記用紙搬送方向のサイズが所定長さ以上である、
    請求項1からのいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記第1揺動の揺動速度を前記第2揺動よりも速くする、
    請求項1からのいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 用紙に画像を転写する転写部と、用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、を備える画像形成装置において、前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する搬送制御方法であって、
    記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
    前記プリセット値には、前記第1揺動および前記第2揺動の揺動量が規定される、
    搬送制御方法。
  10. 用紙に画像を転写する転写部と、用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、を備える画像形成装置において、前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する搬送制御方法であって、
    前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
    前記プリセット値には、前記第1揺動または前記第2揺動における揺動速度を示す値が含まれる、
    搬送制御方法。
  11. 用紙に画像を転写する転写部と、用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、を備える画像形成装置において、前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する搬送制御方法であって、
    前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、
    前記プリセット値を画像形成条件に応じて規定したテーブルを備える、
    搬送制御方法。
  12. 用紙に画像を転写する転写部と、用紙搬送方向における前記転写部の上流側に設けられ、前記用紙を搬送する用紙搬送部材と、を備える画像形成装置において、前記用紙を該用紙の幅方向に沿って揺動させるように前記用紙搬送部材の揺動を制御する搬送制御方法であって、
    前記用紙の前記幅方向の端部が目標位置に向かう方向に前記用紙搬送部材を揺動させる第1揺動と前記用紙搬送部材を前記第1揺動とは逆方向に揺動させる第2揺動とを交互に行う実行タイミングを前記用紙に対して予め規定したプリセット値を用いて、前記第1揺動と前記第2揺動とを交互に実行する制御を行い、前記第1揺動および前記第2揺動の実行タイミングを、画像形成条件に応じて変える、
    搬送制御方法。
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