JP6983488B2 - コルクシートを用いた化粧材 - Google Patents

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Description

本発明は、特に床用化粧材として有用なコルクシートを用いた化粧材に関する。
従来、家屋の床用化粧材として用いられる木質系化粧板としては、良質な原木から得られる木質基材(例えば、広葉樹のラワン合板)の上面に接着剤を介して、天然木の意匠を有する化粧シートを貼着したものが知られている。このシート貼りフロアー材は、現在、住宅用部材として幅広く利用されている。
例えば、特許文献1には、上記シート貼りフロアー材に関して、
「合成樹脂層、基材シート、絵柄模様層、透明性接着剤層、透明性樹脂層及び透明性表面保護層を順に積層してなる化粧層(即ち、化粧シート)を、合成樹脂層が木質基材と接触するよう木質基材上に積層してなる床材用化粧材であって、
(1)基材シート及び透明性樹脂層からなる群から選ばれる少なくとも1種が、JISK6734に準拠する1000MPa以下の引張り弾性率を有し、
(2)合成樹脂層がJIS K6734に準拠する1000MPa以上の引張り弾性率を有する、床材用化粧材。」が開示されている(請求項1)。
しかしながら、特許文献1に記載の床材用化粧材(化粧材)は、木質基材として表面の少なくとも一部に節(ふし)を有する針葉樹合板を用いた場合に、環境試験(耐熱試験や湿熱試験)を行った後に化粧シート上に前記針葉樹合板の節の形状が浮き出る場合があることが指摘されている。つまり、化粧材を長期にわたり使用した場合には化粧材の意匠性を損なう原因となる。
よって、木質基材上に化粧シートが積層されている化粧材であって、木質基材として表面の少なくとも一部に節を有する針葉樹合板を用いた場合であっても、化粧シート上に節の形状が浮き出ることが抑制された化粧材の開発が望まれている。
特開2007−291836号公報
本発明は、木質基材上に化粧シートが積層されている化粧材であって、木質基材として表面の少なくとも一部に節を有する針葉樹合板を用いた場合であっても、化粧シート上に節の形状が浮き出ることが抑制された化粧材を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、木質基材と化粧シートとの間にコルクシートを積層する場合には上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記のコルクシートを用いた化粧材に関する。
1.木質基材上に厚さ0.3mm以上0.7mm以下の化粧シートが積層されている化粧材であって、
(1)前記木質基材は針葉樹合板であり、前記化粧シートを積層する面の少なくとも一部に節を有しており、
(2)前記木質基材と前記化粧シートとの間に厚さが1.0mm以上3.0mm以下のコルクシートが積層されている、
ことを特徴とする化粧材。
2.前記木質基材は、トド松合板、カラ松合板、エゾ松合板、杉合板、ヒノキ合板、赤松合板、パイン合板、セコイヤ合板又はトウヒ合板である、上記項1に記載の化粧材。
3.前記コルクシートは、密度が0.1g/cm以上0.5g/cm以下である、上記項1又は2に記載の化粧材。
4.前記化粧シートは、最表層が電離放射線硬化型樹脂層である、上記項1〜3のいずれかに記載の化粧材。
5.圧縮試験装置を使用し、前記化粧シート側から直径10mmの円筒型治具を一定速度で押圧することにより化粧材を圧縮した際の荷重100N時における変位量が100μm以上である、上記項1〜4のいずれかに記載の化粧材。
6.前記化粧材の厚さが6mm以上20mm以下である、上記項1〜5のいずれかに記載の化粧材。
7.床用化粧材である、上記項1〜6のいずれかに記載の化粧材。
8.前記コルクシートは、密度が0.2g/cm以上0.5g/cm以下である、上記項1〜7のいずれかに記載の化粧材。
本発明のコルクシートを用いた化粧材は、コルクシートを有することにより、木質基材として表面の少なくとも一部に節を有する針葉樹合板を用いた場合であっても、化粧シート上に節の形状が浮き出ることが抑制されている。詳細には、化粧材に対して環境試験(耐熱試験や湿熱試験)を行った後において、化粧シート上に節の形状が浮き出ることが抑制されているため、長期にわたり使用した場合でも良好な意匠性を保持することができる。
本発明のコルクシートを用いた化粧材の一態様を示す断面模式図である。 化粧材の圧縮試験に用いる圧縮試験装置の外観図である。 本明細書におけるマルテンス硬さの測定に用いるダイヤモンド圧子(a)、押し込み操作の模式図(b)及び押し込み荷重と変位の一例(c)を示す図である。
本発明のコルクシートを用いた化粧材(以下、「本発明の化粧材」とも略記する)は、木質基材上に化粧シートが積層されている化粧材であって、
(1)前記木質基材は針葉樹合板であり、前記化粧シートを積層する面の少なくとも一部に節を有しており、
(2)前記木質基材と前記化粧シートとの間にコルクシートが積層されている、
ことを特徴とする。
上記特徴を有する本発明の化粧材は、コルクシートを有することにより、木質基材として表面の少なくとも一部に節を有する針葉樹合板を用いた場合であっても、化粧シート上に節の形状が浮き出ることが抑制されている。詳細には、化粧材に対して環境試験(耐熱試験や湿熱試験)を行った後において、化粧シート上に節の形状が浮き出ることが抑制されているため、長期にわたり使用した場合でも良好な意匠性を保持することができる。
以下、図1を参照しながら本発明の化粧材を構成する各層について説明する。なお、以下では木質基材1からみてコルクシート2が位置する方向を「上」又は「おもて」と称し、木質基材1からみて上記方向と反対側を「下」又は「裏」と称する。
木質基材1
木質基材1としては、針葉樹合板であって、化粧シートを積層する面の少なくとも一部に節を有しているものを用いる。このように、表面の少なくとも一部に節(一般には枝に起因する節(ふし))を有する針葉樹合板は、従来、それ自体が意匠性に問題を有する又
は化粧シート表面に節の形状が浮き出ることにより化粧シートの意匠性に影響を与える材料であるとして不良品の扱いがなされてきたが、本発明ではそのような木質基材であっても化粧材の意匠性に影響を与えずに有効利用できる点で利用価値が大きい。
針葉樹としては、例えば、トド松(椴松)、カラ松(唐松)、エゾ松(蝦夷松)、杉、ヒノキ(檜)赤松、パイン、セコイヤ、トウヒ(唐桧)等が挙げられる。
木質基材1の密度は限定的ではないが、一般に密度0.90g/cm以下、特に0.30g/cm以上0.70g/cm以下の合板を用いることが好ましい。
針葉樹合板を構成する木質単板の積層数(プライ数)は限定的ではないが、通常3〜7枚が好ましく、5〜7枚がより好ましい。また、木質合板作製時に用いる接着剤も限定されず、公知の木工用接着剤が広く使用できる。接着剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー、ブタジエン−アクリルニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム等を有効成分とする接着剤が挙げられる。
木質基材1の厚みは限定的ではないが、2mm以上20mm以下が好ましく、2mm以上15mm以下がより好ましい。
コルクシート2
コルクシート2としては、針葉樹合板の表面の節が化粧シート上に浮き出ることを抑制でき、好ましくは化粧材を床材(フロアー材)として使用した際に良好な歩行感を与えることができるものであれば特に限定されず、種々の市販品を用いることができる。
本発明で用いるコルクシート2としては、コルク樫の樹皮のコルク組織を剥離及び加工した弾力性に富む素材であるいわゆる天然コルクだけでなく、コルクに似せて作られたいわゆる合成コルクのいずれも用いることができる。
コルクシート2の密度としては、0.1g/cm以上0.5g/cm以下が好ましく、0.2g/cm以上0.5g/cm以下がより好ましい。
コルクシート2の厚さとしては、針葉樹合板の表面の節が化粧シート上に浮き出ることを抑制するとともに化粧材に良好な歩行感を与える点では1.0mm以上が好ましく、2.0mm以上3.0mm以下がより好ましい。
なお、コルクシート2は単層であってもよく、弾性率や密度が異なる複数のコルクシートの積層体であってもよい。
化粧シート3
化粧シート3としては特に限定されず、化粧材の分野で従来使用されている化粧シートを幅広く使用することができる。例えば、基材シート上に少なくとも絵柄模様層、接着剤層、透明性樹脂層及び透明性保護層を有し、透明性保護層が最表面層として設けられる構成が好ましい実施形態として挙げられる。また、化粧シート3の最表面層には、エンボス加工により凹凸模様が付与されてもよい。
化粧シート3の厚みは限定的ではないが、0.2mm以上0.7mm以下が好ましい。なお、本明細書における化粧シート層の厚みは、後述するエンボス加工の凹凸模様を除いた平坦な個所10箇所の厚みを測定した平均値である。かかる化粧シートの厚みは、化粧シートの断面観察から特定できる。一例を挙げると、化粧シートを切削し、その切削部の断面方向から写真撮影し、その写真から計測する。
以下、上記の実施形態を代表例として化粧シート3の各層について説明する。
≪基材シート≫
基材シートは、その表面(おもて面)には絵柄模様層等が順次積層される。
基材シートとしては、例えば、熱可塑性樹脂により形成されたものが好適である。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル等が挙げられる。上記の中でもポリプロピレン等のポリオレフィンが好ましい。
基材シートは、着色されていてもよい。この場合は、上記のような熱可塑性樹脂に対して着色材(顔料又は染料)を添加して着色することができる。着色材としては、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄等の無機顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料のほか、各種の染料も使用することができる。これらは、公知又は市販のものから1種又は2種以上を選ぶことができる。また、着色材の添加量も、所望の色合い等に応じて適宜設定すればよい。
基材シートには、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤等の各種の添加剤が含まれていてもよい。
基材シートの厚みは、最終製品の用途、使用方法等により適宜設定できるが、一般には50μm以上250μm以下が好ましい。
基材シートは、必要に応じて、絵柄層を形成するインキの密着性を高めるために表面(おもて面)にコロナ放電処理を施してもよい。コロナ放電処理の方法・条件は、公知の方法に従って実施すればよい。また、必要に応じて、基材シートの裏面にコロナ放電処理を施したり、裏面プライマー層を形成したりしてもよい。
≪絵柄模様層(絵柄層)≫
絵柄層は、化粧シート3に所望の絵柄(意匠)を付与するものであり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
絵柄層の形成方法は特に限定されず、例えば、公知の着色剤(染料又は顔料)を結着材樹脂とともに溶剤(又は分散媒)中に溶解(又は分散)して得られるインキを用いた印刷法により、基材シート表面に形成すればよい。
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料;アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料;アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;蛍光顔料;夜光顔料等が挙げられる。これらの着色剤は、単独又は2種以上を混合して使用できる。これらの着色剤には、シリカ等のフィラー、有機ビーズ等の体質顔料、中和剤、界面活性剤等がさらに配合してもよい。
結着材樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、親水性処理されたポリエステル系ウレタン樹脂のほか、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリビニルアセテート、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリスチレン−アクリレート共重合体、ロジン誘導体、スチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコール付加物、セルロース系樹脂なども併用できる。
より具体的には、例えば、ポリウレタン−ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルアミド系
樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリエチレンオキシド系樹脂、ポリN−ビニルピロリドン系樹脂、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド系樹脂、水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノール系樹脂、その他の水溶性合成樹脂;ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖類等の水溶性天然高分子;等を使用できる。また、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン−ポリアクリル系樹脂変性又は混合樹脂、その他の樹脂も使用できる。上記結着材樹脂は、単独又は2種以上で使用できる。
絵柄層の形成に用いる印刷法としては、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、静電印刷法、インクジェット印刷法等が挙げられる。また、全面ベタ状の絵柄模様層(これを着色隠蔽層とも言う)を形成する場合には、例えば、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等の各種コーティング法も挙げられる。
上記以外にも、例えば、手描き法、墨流し法、写真法、転写法、レーザービーム描画法、電子ビーム描画法、金属等の部分蒸着法、エッチング法などを用いたり、他の形成方法と組み合わせて用いたりしてもよい。
絵柄層の厚みは特に限定されず、製品特性に応じて適宜設定できるが、一般的には0.1μm以上10μm以下とすればよい。
≪接着剤層≫
接着剤層は、絵柄層と透明性樹脂層との間に存在する。接着剤層で使用する接着剤は、絵柄層又は透明性樹脂層を構成する成分等に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂等を含む各種接着剤を使用できる。また、反応硬化タイプのほか、ホットメルトタイプ、電離放射線硬化タイプ、紫外線硬化タイプ等の接着剤でもよい。
接着剤層は、絵柄層が認識できる限り、透明でも半透明でもよい。
なお、本発明では、必要に応じ、コロナ放電処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理等の公知の易接着処理を接着面に施すこともできる。
接着剤層は、例えば、接着剤を絵柄模様層の上に塗布後、一度乾燥し、それから、透明性樹脂を積層することにより形成できる。接着剤の塗布方法は特に限定されず、例えば、ロールコート、カーテンフローコート、ワイヤーバーコート、リバースコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、エアーナイフコート、キスコート、ブレードコート、スムースコート、コンマコート等の方法が採用できる。
接着剤層の厚みは、透明性保護層、使用する接着剤の種類等によって異なるが、一般的には0.1μm以上30μm以下とすればよい。
≪透明性樹脂層≫
透明性樹脂層は透明である限り着色されていてもよく、絵柄層が視認できる範囲内で半透明であってもよい。
上記樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、
アイオノマー、ポリメチルペンテン、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート等が挙げられる。上記の中でも、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好ましい。より好ましくは、立体規則性を有するポリオレフィン系樹脂である。ポリオレフィン系樹脂を用いる場合は、溶融ポリオレフィン系樹脂を押し出し法により透明性樹脂層を形成することが望ましい。
透明性樹脂層には、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、ラジカル捕捉剤、軟質成分(例えばゴム)等の各種の添加剤が含まれていてもよい。
透明性樹脂層の厚みは特に限定されないが、一般的には10μm以上400μm以下とすればよい。
≪透明性表面保護層≫
透明性樹脂層の上には、透明性表面保護層が形成されている。透明性表面保護層は限定的ではないが、樹脂成分として電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂を含有することが好ましい。実質的には、これらの樹脂から形成されているものが好ましい。電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂により透明性表面保護層を形成する場合には、化粧シート3の耐摩性、耐衝撃性、耐汚染性、耐擦傷性、耐候性等を高め易い。本発明では、これらの中でも最表層が電離放射線硬化型樹脂層であることが好ましい。
電離放射線硬化型樹脂としては特に限定されず、紫外線、電子線等の電離放射線の照射により重合架橋反応可能なラジカル重合性二重結合を分子中に含むプレポリマー(オリゴマーを含む)及び/又はモノマーを主成分とする透明性樹脂が使用できる。これらのプレポリマー又はモノマーは、単体又は複数を混合して使用できる。硬化反応は、通常、架橋硬化反応である。
具体的には、前記プレポリマー又はモノマーとしては、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物が挙げられる。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましい。ここで、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーとしては、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの分子量としては、通常250以上100000以下が好ましい。
ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーとしては、例えば、単官能モノマーとして、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、多官能モノマーとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
カチオン重合性官能基を有するプレポリマーとしては、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、
芳香族系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。また、チオールとしては、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等のポリチオールが挙げられる。ポリエンとしては、例えば、ジオール及びジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリルアルコールを付加したものが挙げられる。
電離放射線硬化型樹脂を硬化させるために用いる電離放射線としては、電離放射線硬化型樹脂(組成物)中の分子を硬化反応させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子が用いられる。通常は紫外線又は電子線を用いればよいが、可視光線、X線、イオン線等を用いてもよい。
紫外線源としては、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。紫外線の波長としては、通常190nm以上380nm以下が好ましい。
電子線源としては、例えば、コッククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、又は直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が使用できる。その中でも、特に100keV以上1000keV以下、好ましくは100keV以上300keV以下のエネルギーをもつ電子を照射できるものが好ましい。
2液硬化型ウレタン系樹脂としては特に限定されないが、中でも主剤としてOH基を有するポリオール成分(アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール等)と、硬化剤成分であるイソシアネート成分(トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキシレンジイソシアネート等)とを含むものが使用できる。
透明性表面保護層は、必要に応じて、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の着色剤、溶剤等を含んでもよい。
透明性表面保護層は、例えば、透明性ポリプロピレン系樹脂層の上に電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂をグラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法により塗工後、樹脂を硬化させることにより形成できる。電離放射線硬化型樹脂の場合には、電子線照射により樹脂硬化する。
透明性表面保護層の厚さは特に限定されず、最終製品の特性に応じて適宜設定できるが、通常0.1μm以上50μm以下、好ましくは1μm以上20μm以下である。
透明性表面保護層のマルテンス硬さは特に限定されず、最終製品の特性に応じて適宜設定できるが、通常30N/mm以上250N/mm以下 、好ましくは100N/mm以上200N/mm以下である。
本明細書において、マルテンス硬さは、表面皮膜物性試験機(PICODENTOR HM−500、株式会社フィッシャー・インストルメンツ製)を用いて測定される値であり、具体的な測定方法は次の通りである。
この測定方法では、図3(a)に示されるダイヤモンド圧子(ビッカーズ圧子)を用いて、図3(b)に示すように測定試料にダイヤモンド圧子を押し込み、表面にできたピラミッド形のくぼみの対角線の長さからその表面積A(mm)を計算し、試験荷重F(N)を割ることにより硬さを求める。
押し込み条件は、室温(実験室環境温度)において、図3(c)に示されるイメージ図のように、先ず0〜5mNまでの負荷を10秒間で加え、次に5mNの負荷で5秒間保持し、最後に5〜0mNまでの除荷を10秒間で行う。そして、表面積A、試験荷重Fに基づきF/Aにより求められる硬度が上記マルテンス硬さである。
なお、本明細書では、透明性表面保護層以外の層の硬度の影響を回避するために透明性表面保護層の断面のマルテンス硬さを測定した。これに際し、化粧シートを樹脂(冷間硬化タイプのエポキシ2液硬化樹脂)で埋包し、室温で24時間以上放置して硬化させた後、硬化した埋包サンプルを機械研磨して透明性表面保護層の断面を露出させ、当該断面にダイヤモンド圧子を押し込むことにより断面のマルテンス硬さを測定した。
透明性表面保護層のマルテンス硬さは、1)複数の樹脂成分を混合する、2)樹脂にエラストマーを添加する、等によって適宜設定することができる。
≪エンボス加工≫
化粧シート中間体は、透明性表面保護層側からエンボス加工が施されていてもよい。
エンボス加工は、化粧シートに木目模様等の所望のテクスチャーを付与するために行う。例えば、透明性保護層を加熱軟化させた後、所望の形の凹凸模様を有するエンボス板で加圧及び賦型し、冷却固定することによりテクスチャーを付与する。エンボス加工は、公知の枚葉又は輪転式エンボス機で行える。
エンボス加工の凹凸模様としては、例えば、木目導管溝、浮造模様(浮出した年輪の凹凸模様)、ヘアライン、砂目、梨地等が挙げられる。
エンボス加工を施した場合には、必要に応じて、エンボス凹部にワイピング加工によりインキを充填してもよい。例えば、エンボス凹部にドクターブレードで表面をかきながら
インキを充填する。充填するインキ(ワイピングインキ)としては、通常は2液硬化型のウレタン樹脂をバインダーとするインキを用いることができる。特に木目導管溝凹凸に対してワイピング加工を行うことによって、より実際の木目に近い意匠を表現することにより商品価値を高めることができる。
本発明では、透明性表面保護層中に他の成分が含まれていてもよい。例えば、溶剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散剤、光安定剤、ツヤ調整剤、ブロッキング防止剤、滑剤等の添加剤を配合できる。
≪バッカー層≫
化粧シート3は、基材シートの裏面側にいわゆるバッカー層(合成樹脂層)を設けることができる。バッカー層とは、化粧シート3の一部として任意に設けることができ、化粧シート3に緩衝性を付与する比較的厚みのある合成樹脂層である。
以下、本項目において合成樹脂層と表記する。
合成樹脂層は、ポリオレフィン系樹脂を樹脂成分として含むことが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン)、ポリプロピレン等が挙げられる。これらは、一種又は二種以上で用いることができる。この中でも、特にポリプロピレンが好ましい。ポリプロピレンとしては、例えばホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン等が挙げられる。この中でも特に、ホモポリプロピレンが望ましい。
その他、合成樹脂層の樹脂成分として、上記ポリオレフィン系樹脂以外の樹脂成分を用いてもよい。例えば塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、メタクリル樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアリレート、非晶性ポリエチレンテレフタレート(いわゆるA−PET)〔三菱化学(株):ノバクリアー(商品名)〕、ポリエチレンテレフタレート共重合体(いわゆるPETG)等が挙げられる。この中でも特に、A−PETが好ましい。なお、A−PETは、耐熱性を付与する目的で、PENと共に用いることが望ましい。
合成樹脂層中における前記ポリオレフィン系樹脂の含有量は、90質量%以上100質量%以下が好ましく、95質量%以上100質量%以下がより好ましい。
また、合成樹脂層は、結晶化核剤を含むことが好ましい。結晶化核剤を含むことにより、合成樹脂層の引張り弾性率をより向上させることができる。前記結晶化核剤としては、例えばビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール、リン酸2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ナトリウム、ロジンの金属塩、ロジン誘導体の金属塩、安息香酸の金属塩等を用いることができる。ロジンの金属塩、ロジン誘導体の金属塩及び安息香酸の金属塩としては、ナトリウム塩、銅塩、亜鉛塩等が挙げられる。これら結晶化核剤は、一種又は二種以上で用いることができる。特に、本発明では、結晶化核剤として、ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール及びリン酸2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ナトリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。前記結晶化核剤の含有量については、後述する合成樹脂層のマルテンス硬さが10N/mm以上となるように適宜設定すればよいが、合成樹脂層の樹脂成分100質量部に対し、通常0.05質量部以上0.4質量部以下、好ましくは0.1質量部以上0.3質量部以下である。
合成樹脂層は、上記樹脂成分等を含む樹脂組成物を、例えば、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出し法等により基材シートの上に積層させればよい。また、前記合成樹脂層として既成のフィルムを用いてもよい。
合成樹脂層の厚みは特に限定されず、通常50μm以上210μm以下、好ましくは100μm以上200μm以下程度である。
合成樹脂層のマルテンス硬さは特に限定されず、最終製品の特性に応じて適宜設定できるが、通常10N/mm以上250N/mm以下、好ましくは20N/mm以上200N/mm以下である。
合成樹脂層のマルテンス硬さは、1)複数の樹脂成分を混合する、2)樹脂にエラストマーを添加する、等によって適宜設定することができる。
本発明の化粧材の物性及び製造方法
本発明の化粧材は、木質基材1、コルクシート2及び化粧シート3を、それぞれ接着剤を介して積層することにより作製することができる。化粧材の厚さは限定的ではないが、6mm以上20mm以下が好ましく、10mm以上15mm以下がより好ましい。
接着剤としては限定されず、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー等のほか、ブタジエン−アクリルニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム等が挙げられる。これら接着剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いる。
本発明の化粧材は、良好な歩行感を得る点では、圧縮試験装置を使用し、化粧シート側から直径10mmの円筒型治具を一定速度で押圧することにより化粧材を圧縮した際の荷重100N時における変位量が100μm以上であることが好ましい。かかる変位量(柔らかさ)であれば良好な歩行感が得られ易い。具体的には図2に示す圧縮試験装置を準備し、金属基盤上に測定サンプルの化粧板を置き、直径10mmの円筒型治具(円筒型治具の底面と金属基盤面は平行)を一定速度で押圧することにより化粧材を圧縮した際の荷重100N時における変位量を測定する。なお、測定サンプルは、円筒型治具と化粧シート側が接触するように金属基盤上に置く。
測定装置及び測定条件の詳細は下記の通りである。
・圧縮試験機(株式会社エー・アンド・デイ製圧縮・引張試験機、型番:RTC-1250A、LOAD CELL:UR-1KN-D)
・測定サンプル形状:縦4cm×横4cm
・圧縮速度:10mm/分
・円筒型治具:直径10mmの円筒状先端形状治具。
本発明の化粧材は、環境試験(耐熱試験や湿熱試験)を行った後において、化粧シート上に節の形状が浮き出ることが抑制されているため、長期にわたり使用した場合でも良好な意匠性を保持することができる。ここで、耐熱試験は、温度60℃のオーブン内で1週間放置する条件を意味し、湿熱試験は、温度40℃、湿度90%RHで1週間放置する条件を意味し、いずれの条件でも化粧シート上に節の形状の浮き出しが確認されないか、又は軽微(許容範囲)な浮き出しが確認される程度に留まっている。
このような本発明の化粧板は、例えば、壁、天井、床等の建築物の内装材;バルコニー、ベランダ等の外装材;窓枠、扉、手すり等の建具の表面化粧板や家具;又は弱電、OA機器等のキャビネットの表面化粧板等に用いることができる。特に、上記化粧板は床用化粧材として好適に用いることができる。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。なお、実施例1、2及び9は参考例である。
実施例1(化粧材の作製)
基材シートである厚さ0.06mmの着色ポリプロピレンシートに絵柄印刷層をグラビア印刷により形成した。
次いで、絵柄印刷層の上に透明樹脂層である厚さ0.08mmの透明性ポリプロピレン系樹脂フィルムを、ウレタン系ドライラミネート用接着剤を用いて接着した。
次いで、透明性樹脂層の上に厚さ0.015mmの電子線硬化型透明性表面保護層を形成し、0.16mm厚のシートを作製した。
次いで、上記0.16mm厚のシート裏面にバッカー層として厚さ0.06mmのポリプロピレン(PP)系透明樹脂層を熱接着によって設けた後、裏面用プライマーを塗布し、化粧シートを得た。
木質基材である厚さ9mm、密度:0.42g/mの椴松合板上に、厚さ2mmのコルクシートを接着し、最後に化粧シートを貼り合せて化粧材を得た。
なお、木質合板とコルクシート、コルクシートと化粧シートの貼り合せには、酢ビ系エマルジョン接着剤(BA−10L,7g/尺角)を用いた。
(接着剤配合比:BA−10L接着剤配合…BA−10L:BA−11B=100:2.5(ジャパンコーティングレジン株式会社製))
実施例2〜11及び比較例1(化粧材の作製)
実施例1において各種要件を下記表1に示す通りに変更した以外は、実施例1と同様にして化粧材を作製した。
試験例1
≪環境試験1:耐熱≫
耐熱試験は、温度60℃のオーブン内で1週間放置後、化粧シート表面における椴松合板の節の形状の浮き出しの有無を確認した。
節の形状の浮き出しの有無を確認する際は、床面に各化粧材を置き、椅子に座った状態で各化粧材に対して垂線方向(上方)から目視により確認した。なお、各化粧材と観察者との距離は概ね1mとした。
評価基準は次の通りとした。
1…甚大な節の形状の浮き出しが認められた
2…1と3の間の評価
3…許容範囲の僅かな節の形状の浮き出しが認められた
4…3と5の間の評価
5…節の形状の浮き出しは認められない。
≪環境試験2:湿熱≫
湿熱試験は、温度40℃、湿度90%RHで1週間放置後、化粧シート表面における椴松合板の節の形状の浮き出しの有無を確認した。
評価結果は外観観察の場合と同じとした。
試験例1の結果を下記表1に示す。
Figure 0006983488
試験例2
≪柔らかさ(歩行感)≫
比較例1、実施例1、2及び5で作製した化粧板に関して、圧縮試験装置を使用し、化粧シート側から直径10mmの円筒型治具を一定速度で押圧することにより化粧材を圧縮した際の荷重100N時における変位量を測定した。かかる変位量は100μm以上であることが好ましい。
試験例2の結果を下記表2に示す。
Figure 0006983488
表2の結果から明らかな通り、実施例1、2及び5では100μm以上の変位量であり、歩行感に優れることが分かる。
1.木質基材
2.コルクシート
3.化粧シート

Claims (8)

  1. 木質基材上に厚さ0.3mm以上0.7mm以下の化粧シートが積層されている化粧材であって、
    (1)前記木質基材は針葉樹合板であり、前記化粧シートを積層する面の少なくとも一部に節を有しており、
    (2)前記木質基材と前記化粧シートとの間に厚さが1.0mm以上3.0mm以下のコルクシートが積層されている、
    ことを特徴とする化粧材。
  2. 前記木質基材は、トド松合板、カラ松合板、エゾ松合板、杉合板、ヒノキ合板、赤松合板、パイン合板、セコイヤ合板又はトウヒ合板である、請求項1に記載の化粧材。
  3. 前記コルクシートは、密度が0.1g/cm以上0.5g/cm以下である、請求項1又は2に記載の化粧材。
  4. 前記化粧シートは、最表層が電離放射線硬化型樹脂層である、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧材。
  5. 圧縮試験装置を使用し、前記化粧シート側から直径10mmの円筒型治具を一定速度で押圧することにより化粧材を圧縮した際の荷重100N時における変位量が100μm以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧材。
  6. 前記化粧材の厚さが6mm以上20mm以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧材。
  7. 床用化粧材である、請求項1〜6のいずれかに記載の化粧材。
  8. 前記コルクシートは、密度が0.2g/cm以上0.5g/cm以下である、請求項1〜7のいずれかに記載の化粧材。
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