JP6191110B2 - 化粧シート - Google Patents

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Description

本発明は、化粧シートに関する。
従来から建材用の化粧シートとして、耐傷性に優れた化粧シートの開発が望まれている。例えば、電離放射線硬化型樹脂を含む表面保護層を有する化粧シートは、耐傷性に優れている。特に、当該表面保護層の厚さを、従来の化粧シートよりも大きくすることにより、耐傷性をさらに向上させる方法がある。しかしながら、当該表面保護層の厚さを大きくすると、表面保護層の平滑性が得られ難くなる、又は泡が発生し易くなる。その結果、表面保護層の塗工の際にスジムラ、塗工ムラ、コート抜け等の塗工欠点が発生し易くなるという問題がある。
耐傷性を向上させるとともに、上記面の状態の悪化に関する問題を解消する目的で、電離放射線硬化型樹脂を含む表面保護層を多層(複数層)塗工し形成する方法が検討されている。しかしながら、かかる方法では、電離放射線硬化型樹脂が硬化する時に発生する収縮応力によって、隣接する層との間に歪み(内部応力)が生じる。その結果、表面保護層と表面保護層との間(表面保護層間)に十分な密着性を付与することができず、使用の際に表面保護層間で剥離するという問題がある。
特許文献1には、上記表面保護層間の密着性を向上させる方法として、第2層(最表層)に電離放射線硬化型樹脂及びイソシアネートを含有させる方法が記載されている。しかしながら、かかる方法では、表面保護層間の十分な密着性は得られるが、塗工工程において塗料のポットライフが短くなり、塗料の流動性が低下する。その結果、最表面にスジムラ、コート抜け等の塗工欠点が発生しやすいという問題がある。また、最表層の表面保護層(コート層)にイソシアネートが含まれているため、塗膜が硬くなり割れやすいという問題がある。
特開2012-071421号公報
従って、本発明の目的は、耐傷性、表面保護層間の密着性、及び耐衝撃性に優れた化粧シートを提供することである。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の層構成によって表面保護層を形成する場合には、化粧シートが上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の化粧シートに関する。
1. 基材シート上に、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有する化粧シートであって、
(1)前記第1表面保護層は、イソシアネート及び水酸基を分子中に有する樹脂を含有する樹脂組成物から形成されており、前記水酸基を分子中に有する樹脂は、重量平均分子量が8万〜10万であり、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオール、及びこれらの1種又は2種以上を組み合わせてなる共重合体、からなる群から選択される少なくとも1種であり、
(2)前記第2表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂及び水酸基を分子中に有する樹脂を樹脂成分とする樹脂組成物から形成されており、前記水酸基を分子中に有する樹脂は、重量平均分子量が8万〜10万であり、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオール、及びこれらの1種又は2種以上を組み合わせてなる共重合体、からなる群から選択される少なくとも1種である、
ことを特徴とする化粧シート。
2. 前記第2表面保護層に含まれる前記水酸基を分子中に有する樹脂がアクリルポリオールである、上記項1に記載の化粧シート。
3. 前記第2表面保護層を形成する樹脂組成物中にイソシアネートを含有しない、上記項1又は2に記載の化粧シート。
4. 前記電離放射線硬化型樹脂が電子線硬化型樹脂である、上記項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
5. 基材シート上に、絵柄模様層、透明性樹脂層、プライマー層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有する、上記項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
6. 化粧シート表面がエンボス加工されている、上記項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
7. 上記項1〜6のいずれかに記載の化粧シートの基材シート側を被着材に貼り合わせてなる化粧材。
以下、本発明の化粧シートについて詳細に説明する。
≪化粧シート≫
本発明の化粧シートは、基材シート上に、少なくとも第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有する化粧シートであって、
(1)前記第1表面保護層は、イソシアネートを含有する樹脂組成物から形成されており、
(2)前記第2表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂及び水酸基を分子中に有する樹脂を樹脂成分とする樹脂組成物から形成されている
ことを特徴とする。
上記特徴を有する本発明の化粧シートは、第1表面保護層及び第2表面保護層がそれぞれ上記特定の条件を満たしているため、耐傷性、表面保護層間の密着性(第1表面保護層と第2表面保護層との層間密着性、(以下単に層間密着性ともいう))及び耐衝撃性に優れる。
本発明の化粧シートの構成は限定的ではなく、基材シート上に少なくとも第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有する化粧シートであればよい。例えば、基材シート上に絵柄模様層、接着剤層、透明性樹脂層、プライマー層、第1表面保護層及び第2表面保護層が順に積層された化粧シートなどが挙げられる。以下、上記化粧シートの構成を代表例として、構成する各層について説明する。
基材シート
本発明の化粧シートは、基材シートを備えており、その表面(おもて面)に少なくとも第1表面保護層及び第2表面保護層が順に積層される。
基材シートとしては、例えば、熱可塑性樹脂により形成されたものが好適である。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステル等が挙げられる。上記の中でもポリプロピレン等のポリオレフィンが好ましい。
基材シートは、着色されていても良い。この場合は、上記のような熱可塑性樹脂に対して着色材(顔料又は染料)を添加して着色することができる。着色材としては、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄等の無機顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料のほか、各種の染料も使用することができる。これらは、公知又は市販のものから1種又は2種以上を選ぶことができる。また、着色材の添加量も、所望の色合い等に応じて適宜設定すれば良い。
基材シートには、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤等の各種の添加剤が含まれていても良い。
充填剤としては、例えば、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、モリブデン化合物等が挙げられる。充填剤を含むことにより、目透き抑制効果、表面特性向上効果等が得られる。充填剤の含有量は、樹脂成分100質量部に対して0〜100質量部程度が好ましく、10〜50質量部程度がより好ましい。
基材シートの厚みは、最終製品の用途、使用方法等により適宜設定できるが、一般には50〜250μmが好ましく、50〜100μmがより好ましい。
基材シートは、必要に応じて、絵柄模様層を形成するインキの密着性を高めるために表面(おもて面)にコロナ放電処理を施してもよい。コロナ放電処理の方法・条件は、公知の方法に従って実施すれば良い。
また、必要に応じて、基材シートの裏面にコロナ放電処理を施したり、裏面プライマー層を形成したりしてもよい。
裏面プライマー層
前述の基材シートの裏面には、必要に応じて、裏面プライマー層を設けても良い。例えば、基材シートと被着材とを接着して化粧材を作製する際に有利である。
裏面プライマー層は、公知のプライマー剤を基材シートの片面又は両面に塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂(アクリルウレタン系樹脂)等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、ウレタン−セルロース系樹脂(例えば、ウレタンと硝化綿の混合物にヘキサメチレンジイソシアネートを添加してなる樹脂)からなるプライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。プライマーには、必要に応じて、添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、水酸化マグネシウム等の難燃剤、酸化防止剤、滑剤、発泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤などが挙げられる。添加剤の配合量は、製品特性に応じて適宜設定できる。
裏面プライマー層の厚みは特に限定されないが、通常0.1〜10μm、好ましくは1〜5μm程度である。
絵柄模様層
本発明の化粧シートは、所望により、基材シートの表面(おもて面)に、絵柄模様層を設けてもよい。
絵柄模様層は、化粧シートに所望の絵柄(意匠)を付与するものであり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
絵柄模様層の形成方法は特に限定されず、例えば、公知の着色剤(染料又は顔料)を結着材樹脂とともに溶剤(又は分散媒)中に溶解(又は分散)して得られるインキを用いた印刷法により、基材シート表面に形成すればよい。
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料;アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料;アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;蛍光顔料;夜光顔料等が挙げられる。これらの着色剤は、単独又は2種以上を混合して使用できる。これらの着色剤には、シリカ等のフィラー、有機ビーズ等の体質顔料、中和剤、界面活性剤等がさらに配合してもよい。
結着材樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、親水性処理されたポリエステル系ウレタン樹脂のほか、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリビニルアセテート、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリスチレン−アクリレート共重合体、ロジン誘導体、スチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコール付加物、セルロース系樹脂なども併用できる。
より具体的には、例えば、ポリウレタン−ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリエチレンオキシド系樹脂、ポリN−ビニルピロリドン系樹脂、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド系樹脂、水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノール系樹脂、その他の水溶性合成樹脂;ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖類等の水溶性天然高分子;等を使用できる。また、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン−ポリアクリル系樹脂変性又は混合樹脂、その他の樹脂も使用できる。上記結着材樹脂は、単独又は2種以上で使用できる。
絵柄模様層の形成に用いる印刷法としては、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、静電印刷法、インクジェット印刷法等が挙げられる。また、全面ベタ状の絵柄模様層(これを着色隠蔽層とも言う)を形成する場合には、例えば、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等の各種コーティング法も挙げられる。
上記以外にも、例えば、手描き法、墨流し法、写真法、転写法、レーザービーム描画法、電子ビーム描画法、金属等の部分蒸着法、エッチング法などを用いたり、他の形成方法と組み合わせて用いたりしてもよい。
絵柄模様層の厚みは特に限定されず、製品特性に応じて適宜設定できるが、塗工時の層厚は1〜15μm程度、乾燥後の層厚は0.1〜10μm程度である。
接着剤層
本発明の化粧シートは、所望により、絵柄模様層と透明性樹脂層との間に基材シートの表面(おもて面)に、接着剤層を設けてもよい。
接着剤層は、絵柄模様層が認識できる限り、透明でも半透明でもよい。また、接着剤層で使用する接着剤は、特に限定されず、絵柄模様層又は透明性樹脂層を構成する成分等に応じて適宜選択することができる。化粧シートの分野で公知の接着剤としては、例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、ウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。これら接着剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いる。また、イソシアネートを硬化剤とする二液硬化型ポリウレタン樹脂又はポリエステル樹脂も適用し得る。
また、必要に応じ、コロナ放電処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理等の公知の易接着処理を接着面に施すこともできる。
接着剤層は、例えば、接着剤を絵柄模様層の上に塗布後、一度乾燥し、それから、透明性樹脂層を積層することにより形成できる。接着剤の塗布方法は特に限定されず、例えば、ロールコート、カーテンフローコート、ワイヤーバーコート、リバースコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、エアーナイフコート、キスコート、ブレードコート、スムースコート、コンマコート等の方法が採用できる。
接着剤層の厚みは、透明性樹脂層、使用する接着剤の種類等によって異なるが、一般的には0.1〜30μm程度とすれば良い。
透明性樹脂層
本発明の化粧シートは、基材シートの表面(おもて面)と第1表面保護層との間に、透明性樹脂層が積層されていてもよい。
透明性樹脂層を構成する樹脂は、下層に絵柄模様層がある場合は透明であるか、下層の絵柄模様層が視認できる範囲内で半透明であれば、制限されない。その様な樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリメチルペンテン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート等が挙げられる。上記樹脂は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、これらの樹脂を主成分とする共重合体も使用できる。
上記の中でも、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好ましい。より好ましくは、立体規則性を有するポリオレフィン系樹脂である。ポリオレフィン系樹脂を用いる場合は、溶融ポリオレフィン系樹脂を押し出し法により透明性樹脂層を形成することが望ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては単独重合体又は共重合体のいずれも使用することができる。例えばポリプロピレン系樹脂であれば、ホモポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、ブロックポリプロピレン樹脂等が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂は市販品(例えばポリプロピレン系樹脂であれば、プライムポリマー株式会社製(プライムTPO「J−5900」、プライムポリプロ「F219DA」)等)を使用することができる。
透明性樹脂層には、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、ラジカル捕捉剤、軟質成分(例えばゴム)等の各種の添加剤が含まれていても良い。
透明性樹脂層の厚さは特に限定されないが、透明性樹脂層の厚みが薄すぎると耐摩耗性が低下する。また厚すぎると切削時に毛羽立つ等の問題が生じるという理由から、150μm未満が好ましく、40〜100μmがより好ましく、60〜80μmが更に好ましい。
透明性樹脂層は、必要に応じて、上層のプライマー層との密着性を高めるために表面(おもて面)にコロナ放電処理を施してもよい。
プライマー層
本発明の化粧シートでは、所望により、透明性樹脂層と第1表面保護層との間にプライマー層を設けてもよい。プライマー層は、透明性樹脂層と第1表面保護層との接着性(密着性)を高める機能を有する。また、第1表面保護層の延伸部に微細な割れや白化を生じにくくする効果を有する。また、プライマー層を設けることにより、第1表面保護層の形成を容易することができる。プライマー層は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
プライマー層は、公知の又は市販のプライマー剤を前記透明性樹脂層の上に塗布することにより形成できる。特に、プライマー層は、樹脂を架橋させることにより形成された層であることが好ましい。そのような層を形成するためのプライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。これらプライマー剤は単独で又は2種以上を組み合わせて用いる。
プライマー層には、艶消し剤としてシリカを含有させてもよい。プライマー剤中におけるシリカの含有量は、樹脂成分100質量部に対して、0.1〜50質量部が好ましく、10〜40質量部がより好ましい。更に、必要に応じて、プライマー剤に公知の添加剤を含有させてもよい。例えば、プライマー剤にヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤を含有させることにより、透明性樹脂層と第1表面保護層との密着性をより向上させることができる。また、プライマー層には紫外線吸収剤、光安定剤等の各種の耐候剤を加えてもよい。
プライマー層は、例えば直接コーティング法によって形成することができ、グラビアコート、グラビアリバースコート、グラビアオフセットコート、スピンコート、ロールコート、リバースロールコート、キスコート、ホイラーコート、ディップコート、シルクスクリーンによるベタコート、ワイヤーバーコート、フローコート、コンマコート、かけ流しコート、刷毛塗り、スプレーコート等を用いることができる。
プライマー層の厚さは0.1〜10μm程度であることが好ましい。0.1μm以上であると、表面保護層の割れ、破断、白化等を防ぐ効果を十分に発揮させることができる。一方、プライマー層の厚さが10μm以下であれば、プライマー層を塗工した際、塗膜の乾燥、硬化が安定であるので成形性が変動することが無く好ましい。以上の点から、プライマー層の厚さは0.1〜10μmであることがより好ましい。
第1表面保護層
本発明の化粧シートは、最表面層として後述する第2表面保護層が形成されており、前記第2表面保護層の裏面側には第1表面保護層が形成されている。
第1表面保護層は、イソシアネートを含有する樹脂組成物から形成される。イソシアネートを第1表面保護層に含有することにより、当該イソシアネートと後述する第2表面保護層に含まれる水酸基を分子中に含有する樹脂とが反応し、ウレタン結合を形成する。そのため、第1表面保護層と第2表面保護層との密着性をより強固にすることが可能となり、層間密着性に優れた化粧シートが得られる。
樹脂組成物に含まれるイソシアネートとしては、例えば、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートが用いられる。具体的には、2,4−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃至は脂環式)イソシアネート等が用いられる。或いはまた、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体を用いることができる。例えば、トリレンジイソシアネートの付加体、トリレンジイソシアネート3量体(trimer)等がある。なお、イソシアネートは1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
好ましいイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート及びキシリレンジイソシアネートからなる群から選ばれた少なくとも1種である。
イソシアネートの含有量は、特に限定されないが、後述する樹脂成分100質量部に対して1〜30質量部が好ましい。
第1表面保護層を形成する樹脂組成物は、イソシアネートの他、樹脂成分を含有する。前記樹脂成分としては、特に限定されず、電離放射線硬化型樹脂、水酸基を分子中に有する樹脂、活性水素を含有する基を有する樹脂等を使用することができる。樹脂成分は、1種は2種以上を組み合わせて使用することができる。
電離放射線硬化型樹脂としては、後述する第2表面保護層に含まれる電離放射線硬化型樹脂と同様の樹脂を使用することができる。
水酸基を分子中に有する樹脂としては、後述する第2表面保護層に含まれる水酸基を分子中に有する樹脂と同様の樹脂を使用することができる。好ましい水酸基を分子中に有する樹脂についても、第2表面保護層の場合と同様である。
活性水素を含有する基を有する樹脂は、カルボキシル基、アミノ基、メルカプト基等の活性水素を含有する基を有する樹脂をいう。前記活性水素を含有する基は、水酸基と同様、イソシアネート基と反応可能である。具体的な活性水素を含有する基を有する樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。
前記樹脂組成物中の樹脂成分としては、電離放射線硬化型樹脂及び水酸基を分子中に有する樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種であることが好ましく、水酸基を分子中に有する樹脂、又は電離放射線硬化型樹脂及び水酸基を分子中に有する樹脂であることがより好ましく、水酸基を分子中に有する樹脂であることがさらに好ましい。特に、樹脂成分が水酸基を分子中に有する樹脂、又は電離放射線硬化型樹脂及び水酸基を分子中に有する樹脂である場合、前記水酸基を分子中に有する樹脂は軟らかいので、加工性に優れる。樹脂成分が水酸基を分子中に有する樹脂である場合、第1表面保護層を形成する樹脂組成物に含まれるイソシアネートと反応することにより、樹脂組成物中でもウレタン結合を形成し、硬化する。そのため、前記加工性に優れるだけでなく、樹脂組成物を硬化させるための処理(例えば、電離放射線の照射、熱処理などの硬化処理)を行う必要がないので、生産工程を減らすことができる。
電離放射線硬化型樹脂と水酸基を分子中に有する樹脂とを併用する場合、水酸基を分子中に有する樹脂の含有量は、電離放射線硬化型樹脂100質量部に対して1〜95質量部が好ましい。
電離放射線硬化型樹脂を硬化させるために用いる電離放射線は、後述する第2表面保護層を形成する際に用いられる電離放射線と同様の方法を使用することができる。
第1表面保護層は、必要に応じて、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の着色剤、溶剤、艶消し材等を含んでもよい。また、本発明の効果を損なわない範囲において、耐候剤を含んでもよい。
第1表面保護層は、例えば、透明性樹脂層の上に、イソシアネートを含有する樹脂組成物をグラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法により塗工後、樹脂を硬化させることにより形成できる。電離放射線硬化型樹脂の場合には、電離放射線により樹脂硬化する。水酸基を分子中に有する樹脂の場合には、イソシアネートと反応することより樹脂硬化する。
第1表面保護層の厚さ(層厚)は、特に限定されず、最終製品の特性に応じて適宜設定できるが、通常0.1〜50μm、好ましくは1〜20μmである。
第2表面保護層
本発明の化粧シートは、最表面層として第2表面保護層が形成される。
第2表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂及び水酸基を分子中に有する樹脂を樹脂成分とする樹脂組成物から形成される。電離放射線硬化型樹脂を第2表面保護層に含有することにより、耐傷性及び耐衝撃性に優れる。また、第2表面保護層に水酸基を分子中に有する樹脂を含有することにより、当該樹脂と前述の第1表面保護層を形成する樹脂組成物中のイソシアネートが反応し、ウレタン結合を形成する。そのため、第1表面保護層と第2表面保護層との密着性をより強固にすることが可能となり、層間密着性に優れた化粧シートが得られる。
電離放射線硬化型樹脂としては特に限定されず、紫外線、電子線等の電離放射線の照射により重合架橋反応可能な官能基を分子中に含むプレポリマー(オリゴマーを含む)及び/又はモノマーを主成分とする透明性樹脂が使用できる。これらのプレポリマー又はモノマーは、単体又は複数を混合して使用できる。硬化反応は、通常、架橋硬化反応である。
具体的には、前記プレポリマー又はモノマーとしては、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物が挙げられる。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましい。ここで、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーとしては、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの重量平均分子量としては、通常250〜100000程度が好ましい。ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーとしては、例えば、単官能モノマーとして、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、多官能モノマーとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
カチオン重合性官能基を有するプレポリマーとしては、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。また、チオールとしては、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等のポリチオールが挙げられる。ポリエンとしては、例えば、ジオール及びジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリルアルコールを付加したものが挙げられる。
電離放射線硬化型樹脂を硬化させるために用いる電離放射線としては、電離放射線硬化型樹脂(組成物)中の分子を硬化反応させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子が用いられる。通常は紫外線又は電子線を用いればよいが、可視光線、X線、イオン線等を用いてもよい。
紫外線源としては、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。紫外線の波長としては、通常190〜380nmが好ましい。
電子線源としては、例えば、コッククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、又は直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が使用できる。その中でも、特に100〜1000keV、好ましくは100〜300keVのエネルギーをもつ電子を照射できるものが好ましい。
水酸基(−OH基)を分子中に有する樹脂としては、例えば、分子中に2個以上の水酸基を有する樹脂を使用することができる。具体的には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオール又はこれらの共重合体等が挙げられる。水酸基を分子中に有する樹脂は、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。中でも、アクリルポリオール、ポリウレタンポリオール及びアクリル−ウレタンポリオールからなる群から選ばれた少なくとも1種が好ましく、アクリルポリオールがさらに好ましい。
電離放射線硬化型樹脂及び水酸基を分子中に有する樹脂の含有量は、電離放射線硬化型樹脂100質量部に対して、水酸基を分子中に有する樹脂10〜100質量部となるように含有することが好ましい。
第2表面保護層には、耐傷性又は耐擦傷性を更に高めることを目的として、α−アルミナ、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモンド等の無機粒子、架橋アクリルなどの合成樹脂ビーズ等の有機樹脂粒子などの粉末粒子を含有してもよい。これら粉末粒子の粒子形状としては各種形状のものが用いられるが、特に球形状又は球形状に類似したものを用いると、耐擦傷性が良好である。前記粉末粒子を含有する場合、その含有量は、第2表面保護層を形成する樹脂成分100質量部に対して、1〜30質量部が好ましい。上記粉末粒子は、1種又は2種以上使用することができる。
第2表面保護層には、表面の艶消し効果を更に高めることを目的として、艶消し材を使用してもよい。艶消し材としては、シリカ、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、カオリン、マイカ、タルク等の珪酸化合物;二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の無機顔料;ポリウレタン系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系、アクリル系等の微粒子ポリマー等の有機顔料;等が挙げられる。なかでも、艶消し材の質量当たりの艶消し効果が高いという観点から、シリカが好ましい。前記艶消し材を含有する場合、その含有量は、第2表面保護層を形成する樹脂成分100質量部に対して、1〜30質量部が好ましい。なお、上記艶消し材は、1種又は2種以上使用することができる。
第2表面保護層には、防滑性を高めることを目的として、粒子を含有してもよい。粒子としては、例えば、シリカ、シリコーン樹脂(パウダー、ビーズ)等の無機粒子;アクリル、架橋アルキル、架橋スチレン、インゾグアナミン樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン、ナイロン等の有機材料パウダーないしビーズ等が挙げられる。粒子を含有する場合、その含有量は、第2表面保護層を形成する樹脂成分100質量部に対して3〜50質量部であることが好ましい。上記粒子は、1種又は2種以上使用することができる。
第2表面保護層には、耐候性を向上させるために、紫外線吸収剤、光安定剤を含有してもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリシレート系、トリアジン系などが挙げられる。また、紫外線を照射して樹脂層を硬化させる場合には、光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミノキシムエステル、テトラメチルチウラムモノサルファサイド、チオキサントン類、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタセロン等、光重合促進剤(増感剤)としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン等を用いることができる。光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤などが挙げられる。より具体的には、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4ピペリジニル)セバケート、ビス−(N−メチル2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、その他、例えば特公平4−82625号公報に開示されている化合物等が挙げられる。
また、第2表面保護層には、抗菌性を付与する為に抗菌剤を含有してもよい。抗菌剤としては、無機系抗菌剤、有機系抗菌剤等がある。特に無機系抗菌剤は有機系抗菌剤に比べ一般に安全性が高く、耐久性、及び耐熱性にも優れているため望ましい。無機系抗菌剤とは、銀をはじめとする銅、亜鉛等の抗菌性金属を各種の無機物担体に担持したものである。抗菌剤を含有する場合、その含有量は、第2表面保護層の樹脂成分100質量部に対して0.1〜10質量部が好ましい。
第2表面保護層は、必要に応じて、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の着色剤、溶剤等を含んでもよい。また、本発明の効果を損なわない範囲において、消臭剤、抗アレルゲン剤といった機能剤を含んでもよい。
第2表面保護層を形成する樹脂組成物中には、イソシアネートを含有しないことが好ましい。イソシアネートを含有すると、塗工工程において塗料のポットライフが短くなるとともに塗料の流動性が低下する。その結果、最表面にスジムラ、コート抜け等の塗工欠点が発生しやすいという問題がある。また、第2表面保護層にイソシアネートを含有すると、当該層が硬くなり割れやすいという問題がある。
第2表面保護層は、例えば、第1表面保護層の上に、電離放射線硬化型樹脂及び水酸基を分子中に有する樹脂を樹脂成分とする樹脂組成物をグラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法により塗工後、樹脂を硬化させることにより形成できる。電離放射線硬化型樹脂は電離放射線により樹脂硬化する。
第2表面保護層の厚さ(層厚)は、特に限定されず、最終製品の特性に応じて適宜設定できるが、通常0.1〜50μm、好ましくは1〜20μmである。
≪化粧シートの製造方法≫
本発明の化粧シートを構成する各層の積層は、例えば、(1)基材シートの裏面に裏面プライマー層を設け、(2)基材シートのおもて面に絵柄模様層を印刷により形成し、(3)当該絵柄印刷模様層上に接着剤層を形成し、(4)当該接着剤層の上に透明性樹脂層を押出しラミネート方式で積層し、(5)当該透明性樹脂層の表面にコロナ放電処理を施した後、プライマー層を形成し、(6)その表面にグラビアコート方式により本発明の第1表面保護層を塗工し、必要であれば、電子線を照射し、(7)その表面にグラビアコート方式により本発明の第2表面保護層を塗工し、電子線を照射することにより、行うことができる。
本発明の化粧シートは、エンボス加工を行うことができる。エンボス加工は、化粧シートに木目模様等の所望のテクスチャーを付与するために行う。例えば、第2表面保護層側から赤外線非接触方式のヒーター等で化粧シートを加熱軟化させた後、所望の形の凹凸模様を有するエンボス版で加圧・賦形し、冷却固定することによりテクスチャーを付与する。エンボス加工は、公知の枚葉又は輪転式エンボス機で行える。エンボス加工の凹凸模様としては、例えば、木目導管溝、浮造模様(浮出した年輪の凹凸模様)、ヘアライン、砂目、梨地等が挙げられる。
バッカー層
化粧シートには、基材シートの裏面にバッカー層(合成樹脂層)を設けても良い。バッカー層を設けることにより、耐衝撃性に優れるだけでなく、耐傷性(特に部分的に荷重が掛かった場合の凹み傷)にも優れる。ただし、本発明の化粧シートは、バッカー層を形成しなくとも、十分な耐衝撃性を確保できる。
バッカー層を形成する方法としては、溶融樹脂の押出し成形によって形成することができる。例えば、Tダイを用いた押出し成形が好適に利用できる。また、バッカー層が多層である場合には、例えば、マルチマニホールドタイプやフィードブロックタイプのTダイを用いることにより、多層同時押出しを行えばよい。
基材シートとバッカー層とを接着させる方法としては、基材シートと溶融樹脂を押出し成形することによって得られるバッカー層とを熱融着によって接着させる方法、基材シートとバッカー層との間に裏面プライマー層及び/又は接着剤層を設けることによって接着させる方法、等が挙げられる。なお、当該接着剤層の成分、形成方法、厚み等の各内容は、上述の接着剤層と同様である。
バッカー層を構成する樹脂としては、限定的ではないが、熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリメチレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)、耐熱性の高いポリアルキレンテレフタレート〔例えば、エチレングリコールの一部を1,4−シクロヘキサンジメタノールやジエチレングリコール等で置換したポリエチレンテレフタレートである、いわゆる商品名PET−G(イーストマンケミカルカンパニー製)〕ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合体、ポリイミド、ポリスチレン、ポリアミド、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)等が挙げられる。これらの樹脂は単独又は2種以上を組み合わせて使用できる。
バッカー層の厚みは、最終製品の用途、使用方法等により適宜設定できるが、一般には100〜800μmが好ましい。
バッカー層には、必要に応じ、コロナ放電処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理等の公知の易接着処理を接着面に施すこともできる。
バッカー層の裏面には、プライマー層を設けてもよい。例えば、バッカー層と被着材とを接着して床用化粧材を作製する際に有利である。当該プライマー層の成分、形成方法、厚み等の各内容は、上述の裏面プライマー層と同様である。
化粧材
本発明の化粧シートの裏面に、被着材を貼り合わせて接合することにより、化粧材とできる。
各種被着材の材質は特に限定されず、例えば、無機非金属系、金属系、木質系、プラスチック系等の材質が挙げられる。具体的には、無機非金属系では、例えば、抄造セメント、押出しセメント、スラグセメント、ALC(軽量気泡コンクリート)、GRC(ガラス繊維強化コンクリート)、パルプセメント、木片セメント、石綿セメント、硅酸カルシウム、石膏、石膏スラグ等の非陶磁器窯業系材料、土器、陶器、磁器、セッ器、硝子、琺瑯等のセラミックス材料などが挙げられる。金属系では、例えば、鉄、アルミニウム、銅等の金属材料(金属鋼板)が挙げられる。木質系では、例えば、杉、檜、樫、ラワン、チーク等からなる単板、合板、パーティクルボード、繊維板、集成材等が挙げられる。プラスチック系では、例えば、ポリプロピレン、ABS樹脂、フェノール樹脂等の樹脂材料が挙げられる。この様な被着材の形状は特に限定されない。
被着材と化粧シートとを貼り合わせるには、例えば接着剤を用いることができる。接着剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、アイオノマー、ブタジエン・アクリルニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム等を有効成分とする公知の接着剤が使用できる。
被着材と化粧シートとの接合後は、例えば、最終製品の特性に応じて、裁断、テノーナーを用いてサネ加工、V字形状の条溝付与、四辺の面取り等を施してもよい。
このようにして製造された化粧材は、例えば、壁、天井、床等の建築物の内装材;窓枠、扉、手すり等の建具の表面化粧板;家具;弱電、OA機器等のキャビネットの表面化粧板;などに用いることができる。
本発明の化粧シートは、第1表面保護層及び第2表面保護層がそれぞれ上記特定の成分を含有する樹脂組成物から形成されるため、耐傷性、層間密着性及び耐衝撃性に優れる。
本発明の化粧シートの層構成を例示する模式図である。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
実施例1
60μm厚さの着色ポリプロピレン(PP)フィルムからなる基材シートの裏面にプライマー層を設けた。次いで、基材シートのおもて面に絵柄模様層を印刷により形成し、さらに当該絵柄模様層上に接着剤層を形成した。当該着色剤層の上に80μm厚さの透明ポリプロピレン(PP)系樹脂シートを押出しラミネート方式で積層し、透明性樹脂層を形成した。当該透明性樹脂層の表面にコロナ放電処理を施した後、前記透明性樹脂層の上に、アクリル−ウレタンブロック重合体(主剤)及びヘキサメチレンジイソシアネート(硬化剤)からなる2液硬化型ウレタン樹脂100質量部並びにシリカ(平均粒径3μm)38質量部からなる樹脂組成物を塗工し、厚さ2μmのプライマー層を形成した。
プライマー層のおもて面に、以下に記載する成分からなる第1表面保護層を形成する樹脂組成物(第1表面保護層形成樹脂組成物)を、硬化後の厚さ(層厚)が7μmとなるようにグラビアコート方式で塗工した後、以下に記載する成分からなる第2表面保護層を形成する樹脂組成物(第2表面保護層形成樹脂組成物)を、硬化後の厚さ(層厚)が15μmとなるようにグラビアコート方式で塗工した。
第2表面保護層形成樹脂組成物を塗工した後、酸素濃度200ppm以下の環境下において電子線照射装置を用いて加速電圧175keV, 5Mradの条件で電子線を照射し、第2表面保護層を硬化させた。次いで、第2表面保護層側(おもて側)を赤外線非接触方式のヒーターで加熱し、基材シート及び透明性樹脂層を柔らかくした後、直ちに熱圧によるエンボス加工を行うことにより木目模様の凹凸模様を賦形し、化粧シートを作製した。
<第2表面保護層形成樹脂組成物>
・2官能ウレタンアクリレート(Tg=25(℃)、重量平均分子量1500) 80質量部
・6官能ウレタンアクリレート(Tg=200以上(℃)、重量平均分子量1500) 20質量部
・アクリルポリオール(Tg=100(℃)、重量平均分子量10万) 40質量部
<第1表面保護層形成樹脂組成物>
・アクリルポリオール(Tg=100(℃)、重量平均分子量10万) 100質量部
・ヘキサメチレンジイソシアネート 15質量部
実施例2
実施例1と同様にして裏面プライマー層、基材シート、絵柄模様層、接着剤層、透明性樹脂層及びプライマー層を形成した。その後、プライマー層のおもて面に、以下に記載する成分からなる第1表面保護層形成樹脂組成物をグラビアコート方式により厚さ7μmとなるように塗工した後、酸素濃度200ppm以下の環境下において電子線照射装置を用いて加速電圧175keV, 2Mradの条件で電子線を照射した。
その後、実施例1と同様にして第2表面保護層形成樹脂組成物の塗工、電子線照射及びエンボス加工を行うことにより、化粧シートを作製した。
<第1表面保護層形成樹脂組成物>
・2官能ウレタンアクリレート(Tg=25(℃)、重量平均分子量1500) 80質量部
・6官能ウレタンアクリレート(Tg=200以上(℃)、重量平均分子量1500) 20質量部
・ヘキサメチレンジイソシアネート 15質量部
実施例3
第1表面保護層形成樹脂組成物の成分を以下に記載する成分とする以外は実施例2と同様にして、化粧シートを作製した。
<第1表面保護層形成樹脂組成物>
・2官能ウレタンアクリレート(Tg=25(℃)、重量平均分子量1500) 80質量部
・6官能ウレタンアクリレート(Tg=200以上(℃)、重量平均分子量1500) 20質量部
・アクリルポリオール(Tg=100(℃)、重量平均分子量10万) 40質量部
・ヘキサメチレンジイソシアネート 15質量部
実施例4
第2表面保護層形成樹脂組成物に含まれるアクリルポリオールの含有量を40質量部に代えて10質量部とする以外は実施例1と同様にして、化粧シートを作製した。
実施例5
第2表面保護層形成樹脂組成物に含まれるアクリルポリオールの含有量を40質量部に代えて100質量部とする以外は実施例1と同様にして、化粧シートを作製した。
実施例6
第1表面保護層形成樹脂組成物を、硬化後の厚さ7μmに代えて3μmとなるように塗工し、第2表面保護層形成組成物を、硬化後の厚さ15μmに代えて17μmとなるように塗工する以外は実施例1と同様にして、化粧シートを作製した。
実施例7
第1表面保護層形成樹脂組成物を、硬化後の厚さ7μmに代えて10μmとなるように塗工し、第2表面保護層形成樹脂組成物を、硬化後の厚さ15μmに代えて10μmとなるように塗工する以外は実施例1と同様にして、化粧シートを作製した。
実施例8
第1表面保護層形成樹脂組成物及び第2表面保護層形成樹脂組成物に含まれるアクリルポリオール(Tg=100(℃)、重量平均分子量10万)に代えて、アクリルポリオール(Tg=90(℃)、重量平均分子量8万)を使用する以外は実施例1と同様にして、化粧シートを作製した。
比較例1〜3
第2表面保護層形成樹脂組成物中の成分を、以下の表1に記載の通りに変更する以外は、実施例1と同様にして化粧シートを作製した。なお、表1中の第2表面保護層形成樹脂組成物のイソシアネートとは、ヘキサメチレンジイソシアネートを意味する。
比較例4〜8
第1表面保護層形成樹脂組成物及び/又は第2表面保護層形成樹脂組成物中の成分を、以下の表1に記載の通りに変更する以外は、実施例2と同様にして化粧シートを作製した。なお、表1中の第1表面保護層形成樹脂組成物の水酸基を有する樹脂とは、アクリルポリオール(Tg=100(℃)、重量平均分子量10万)を意味し、表1中の第2表面保護層形成樹脂組成物のイソシアネートとは、ヘキサメチレンジイソシアネートを意味する。
試験方法
≪密着性試験(常態)≫
化粧シートの第2表面保護層側(化粧シートのおもて面側)に対し、セロハンテープ(セロテープ(登録商標)、工業用24mm巾、ニチバン(株)製)を貼り合わせた後、45度の角度で勢いよく剥がし、化粧シート及びセロハンテープを目視した。第1表面保護層と第2表面保護層の界面に剥れがないものを○、部分的に剥れているものを△、全面剥れているものを×と評価した。○評価のみを合格とした。
≪密着性試験(S−UV試験後)≫
超促進耐候試験機(「アイスーパーUVテスター」、岩崎電気株式会社製)(以下、S−UVと記す)を用いて、「各化粧シートを、温度63℃湿度50%RHの状況下において、照度が60mW/cm2(365nm)である光を20時間照射し、次いで4時間結露の状態にする」というサイクルを200時間繰り返した後、前記密着性試験(常態)と同様の評価を行った。○評価のみを合格とした。
≪ホフマンスクラッチ試験≫
米国BYK−GARDNER社製のホフマンスクラッチ試験機を用いて試験を行った。具体的には、まず、2.7mmの中密度木質繊維板(MDF)上に水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製リカボンド BA-10L (主剤):BA-11B (硬化剤)=100:2.5(質量比))を80g/m2で均一に塗工し、各化粧シートを貼り合わせて、室温で3日間養生することにより各化粧材を作製した。当該各化粧材表面に対して45°の角度で接するようにスクラッチ刃(φ7の円柱形の刃)をセットし、試験機を化粧材上で移動させた。除去に荷重(錘)を高めていき、化粧シート表面に擦り傷圧痕等が生じるまで試験を繰り返し行った。1000g荷重において傷が見られないものを○、500g〜900g荷重において傷が発生したものを△、400g荷重以下において傷が発生したものを×と評価した。○評価のみを合格とした。
≪耐衝撃性試験(デュポン衝撃試験)≫
2.7mmの中密度木質繊維板(MDF)上に水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製リカボンド BA-10L (主剤):BA-11B (硬化剤)=100:2.5(質量比))を80g/m2で均一に塗工し、各化粧シートを貼り合わせて、室温で3日間養生することにより各化粧材を作製した。JIS K5600のテュポン衝撃試験に従って、各化粧材表面上に半径6.3mmの半球形状の先端を有した撃ち型を静置させ、前記撃ち型上に500g荷重のおもりを高さ300mmから落下させることにより評価した。試験を5回行い、5回とも目視により化粧シート表面に割れが観察できないものを○、1回でも割れが観察できなかったものを△、5回全て割れが認められたものを×と評価した。○評価のみを合格とした。
≪加工性試験≫
実施例1〜3の化粧シートを常温(25℃)で折り曲げて変化を目視観察により評価した。白化が軽微で、割れて切れないものを◎、白化はするが、割れて切れないものを○、割れて切れるものを×と評価した。◎及び○を合格とした。
≪生産性≫
実施例1〜3の化粧シートの表面保護層を設ける際の生産性として、電離放射線の照射が1回である場合を◎、2回までを○、3回以上を×と評価した。◎及び○を合格とした。
Figure 0006191110
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1:裏面プライマー層
2:基材シート
3:絵柄模様層
4:接着剤層
5:透明性樹脂層
6:プライマー層
7:第1表面保護層
8:第2表面保護層

Claims (7)

  1. 基材シート上に、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有する化粧シートであって、
    (1)前記第1表面保護層は、イソシアネート及び水酸基を分子中に有する樹脂を含有する樹脂組成物から形成されており、前記水酸基を分子中に有する樹脂は、重量平均分子量が8万〜10万であり、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオール、及びこれらの1種又は2種以上を組み合わせてなる共重合体、からなる群から選択される少なくとも1種であり、
    (2)前記第2表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂及び水酸基を分子中に有する樹脂を樹脂成分とする樹脂組成物から形成されており、前記水酸基を分子中に有する樹脂は、重量平均分子量が8万〜10万であり、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオール、及びこれらの1種又は2種以上を組み合わせてなる共重合体、からなる群から選択される少なくとも1種である、
    ことを特徴とする化粧シート。
  2. 前記第2表面保護層に含まれる前記水酸基を分子中に有する樹脂がアクリルポリオールである、請求項1に記載の化粧シート。
  3. 前記第2表面保護層を形成する樹脂組成物中にイソシアネートを含有しない、請求項1又は2に記載の化粧シート。
  4. 前記電離放射線硬化型樹脂が電子線硬化型樹脂である、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
  5. 基材シート上に、絵柄模様層、透明性樹脂層、プライマー層、第1表面保護層及び第2表面保護層を順に有する、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
  6. 化粧シート表面がエンボス加工されている、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の化粧シートの基材シート側を被着材に貼り合わせてなる化粧材。
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