JP6927192B2 - ポリカーボネート樹脂及びその製造方法 - Google Patents
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Description
[1]下記一般式(1)に示す末端構造を有し、かつ、粘度平均分子量が10,000〜18,000であるポリカーボネート樹脂であって、
該ポリカーボネート樹脂中に含まれる、分子量が1,000以下の低分子量カーボネート化合物の量が1質量%未満である、ポリカーボネート樹脂。
R1は、ハロゲン原子、炭素数5〜14のアルキル基、炭素数1〜23のアルキルオキシ基、又は炭素数2〜23のアルキルエステル基を表し、
rは1〜5の整数を表す。)
[2]前記ポリカーボネート樹指が、下記一般式(2)で表される構造単位を含有するものである、[1]に記載のポリカーボネート樹脂。
R6〜R13はそれぞれ独立に、水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシル基、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基及び置換基を有してもよい炭素数2〜15のアルケニル基からなる群のうちいずれかを表し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、
Xは、単結合、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−及び下記一般式(3)〜(6)からなる群のうち、いずれかの構造を表す。)
R14及びR15はそれぞれ独立に水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2〜5のアルケニル基、及び置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基からなる群のうちいずれかを表し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、
cは1〜20の整数を表す。)
(式中、R16及びR17はそれぞれ独立に水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2〜5のアルケニル基及び置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基からなる群のうちいずれかを表すか、又は、R16及びR17はそれぞれ互いに結合して、炭素数1〜20の炭素環若しくは複素環を形成し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基である。)
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基である。)
[3]前記一般式(2)におけるXが、前記一般式(3)に示す構造を有する、[1]または[2]に記載のポリカーボネート樹脂。
[4]前記一般式(2)で表される構造単位が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンから誘導される構造単位である、[1]〜[3]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
[5]前記一般式(1)で表される末端構造が、下記一般式(7)、(8)又は(9)で示される構造を有する、[1]〜[4]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
[6]前記一般式(7)におけるR33が、n−オクチル基、イソ−オクチル基、t−オクチル基及びドデシル基からなる群のうち、いずれか一種以上である、[5]に記載のポリカーボネート樹脂。
[7]2価フェノールと下記一般式(1a)で表される末端停止剤とを用いて界面重合反応によってポリカーボネート樹脂を製造する方法であって、
R1は、ハロゲン原子、炭素数5〜14のアルキル基、炭素数1〜23のアルキルオキシ基、又は炭素数2〜23のアルキルエステル基を表し、
rは1〜5の整数を表す。)
前記界面重合反応において、
前記2価フェノールを含む溶液に前記末端停止剤を10質量%未満の濃度で含む末端停止剤溶液を添加する工程を含む、ポリカーボネート樹脂を製造する方法。
[8]前記末端停止剤溶液を添加する工程の前に、前記2価フェノールを含む溶液にホスゲンを吹き込む工程を含む、[7]に記載の方法。
[9]前記末端停止剤溶液が、メチレンクロライド、テトラクロロエタン、クロロホルム、1,2−ジクロルエチレン、トリクロロエタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエン、アセトフェノン、シクロヘキサンおよびアニソールからなる群から選択される溶媒を含む、[7]または[8]に記載の方法。
[10]前記末端停止剤溶液が、メチレンクロライドを含む、[7]〜[9]のいずれかに記載の方法。
[11]前記2価フェノールが、下記一般式(2a)で表される化合物である、[7]〜[10]のいずれかに記載の方法。
R6〜R13はそれぞれ独立に、水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシル基、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基及び置換基を有してもよい炭素数2〜15のアルケニル基からなる群のうちいずれかを表し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、
Xは、単結合、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−及び下記一般式(3)〜(6)からなる群のうち、いずれかの構造を表す。)
R14及びR15はそれぞれ独立に水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2〜5のアルケニル基、及び置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基からなる群のうちいずれかを表し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、
cは1〜20の整数を表す。)
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基である。)
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基である。)
[12]前記一般式(2a)におけるXが、前記一般式(3)に示す構造を有する、[11]に記載の方法。
[13]前記一般式(2a)で表される化合物が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンである、[11]または[12]に記載の方法。
[14]前記末端停止剤が、下記一般式(7a)、(8a)又は(9a)で示される化合物である、[7]〜[13]のいずれか一項に記載の方法。
[15]前記末端停止剤が、前記一般式(7a)で示される化合物である、[14]に記載の方法。
[16]前記一般式(7a)におけるR33が、n−オクチル基、イソ−オクチル基、t−オクチル基及びドデシル基からなる群のうち、いずれか一種以上である、[15]に記載の方法。
[17]前記ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量が10,000〜18,000である、[7]〜[16]のいずれかに記載の方法。
[18]前記ポリカーボネート樹脂中に含まれる、分子量が1,000以下の低分子量カーボネート化合物の量が1質量%未満である、[7]〜[17]のいずれかに記載の方法。
第1の態様は、例えば以下の発明を含む。
下記一般式(1)に示す末端構造を有し、かつ、粘度平均分子量が10,000〜18,000であるポリカーボネート樹脂であって、
該ポリカーボネート樹脂中に含まれる、分子量が1,000以下の低分子量カーボネート化合物の量が1質量%未満である、ポリカーボネート樹脂。
R1は、ハロゲン原子、炭素数5〜14のアルキル基、炭素数1〜23のアルキルオキシ基、又は炭素数2〜23のアルキルエステル基を表し、
rは1〜5の整数を表す。)
〔ポリカーボネート樹脂〕
本発明によるポリカーボネート樹脂は、下記一般式(1)で表される末端構造を有し、かつ、粘度平均分子量が10,000〜18,000である。さらに、ポリカーボネート樹脂中に含まれる、分子量が1,000以下の低分子量カーボネート化合物の量が1質量%未満であるという特徴を有する。
cは1〜20の整数を表す。)
本発明のポリカーボネート樹脂を製造するのに用いられる2価フェノールは、分子中に二つの水酸基を有するフェノール系化合物であれば特に限定されないが、得られる成形体の耐衝撃性と、純度が高く、流通量が多いという観点から下記一般式(2a)で表される2価フェノールが好ましい。このような2価フェノールを用いることで、得られるポリカーボネート樹脂が一般式(2)で表される構造単位を有することとなる。
本発明のポリカーボネート樹脂の製造に用いる炭酸エステル形成化合物は、ホスゲン、トリホスゲン、炭酸ジエステル、及び、カルボニル化合物が例示される。炭酸エステル形成化合物の中でも、特にホスゲンが、得られる樹脂の色相や安定性などの品質、更にはコストの観点から好ましい。
さらに、パラ−t−オクチルフェノール、パラヒドロキシ安息香酸2-エチルヘキシルエステル、パラ−n−オクチルオキシフェノールのいずれかもしくは複数を末端停止剤として使用することが、流動性、成形体の強度および耐熱性に加え、入手のし易さの観点からより好ましい。
他の末端停止剤を使用する場合は、全末端停止剤中の20mol%以下であることが好ましく、10mol%以下であることがより好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂は、末端停止剤の使用量によって分子量が制御される。 主骨格のために使用する2価フェノールの重合度と、末端停止剤の使用量は下記数式(I)に示される。
本発明のポリカーボネート樹脂には、必要に応じて、他の樹脂が含まれていてもよい。このような他の樹脂としては、例えば、本発明で用いるポリカーボネート樹脂以外のポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT樹脂)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)等の熱可塑性ポリエステル樹脂;ポリスチレン樹脂(PS樹脂)、高衝撃ポリスチレン樹脂(HIPS)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、メチルメタクリレート−スチレン共重合体(MS樹脂)等のスチレン系樹脂;メチルメタクリレート−アクリルゴム−スチレン共重合体(MAS)等のコア/シェル型のエラストマー、ポリエステル系エラストマー等のエラストマー;環状シクロオレフィン樹脂(COP樹脂)、環状シクロオレフィン(COP)共重合体樹脂等のポリオレフィン樹脂;ポリアミド樹脂(PA樹脂);ポリイミド樹脂(PI樹脂);ポリエーテルイミド樹脂(PEI樹脂);ポリウレタン樹脂(PU樹脂);ポリフェニレンエーテル樹脂(PPE樹脂);ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂);ポリスルホン樹脂(PSU樹脂);ポリメタクリレート樹脂(PMMA樹脂);ポリカプロラクトン等を挙げることができる。特に好ましい混合樹脂としては、PS樹脂、AS樹脂、PMMA樹脂が挙げられる。
本発明のポリカーボネート樹脂中における、他の樹脂の成分割合は、全樹脂成分の10質量%以下であることが好ましく、1質量%以下がさらに好ましい。他の樹脂の成分割合を10質量%以下とすることで、諸物性を維持することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂には、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の添加剤が配合されていてもよい。添加剤としては、熱安定剤、酸化防止剤、難燃剤、難燃助剤、紫外線吸収剤、離型剤及び着色剤から成る群から選択された少なくとも1種類の添加剤が例示される。
また、所望の諸物性を著しく損なわない限り、帯電防止剤、蛍光増白剤、防曇剤、流動性改良剤、可塑剤、分散剤、抗菌剤等を添加してもよい。
また、フルオロアルカン−スルホン酸金属塩として、アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩を挙げることができ、その中でもアルカリ金属塩が好ましい。フルオロアルカンスルホン酸金属塩の炭素数としては、1〜8が好ましく、2〜4がより好ましい。このような範囲とすることにより、高い透明性を維持できるという効果が得られる。好ましいフルオロアルカン−スルホン酸金属塩の具体例として、パーフルオロブタン−スルホン酸ナトリウム、パーフルオロブタン−スルホン酸カリウム、パーフルオロエタン−スルホン酸ナトリウム、パーフルオロエタン−スルホン酸カリウム、等を挙げることができる。
離型剤の添加割合は、配合する場合、ポリカーボネート樹脂100質量部に対して、好ましくは0.001質量部以上、より好ましくは0.01質量部以上であり、また、2質量部以下、より好ましくは1質量部以下である。離型剤の添加割合が少なすぎると、成形時の離型性の効果が十分でない場合があり、離型剤の添加割合が多すぎると、成形体の耐加水分解性の低下、射出成形時の金型汚染等が生じる可能性がある。
着色剤の添加割合は、配合する場合、ポリカーボネート樹脂100質量部に対して、例えば5質量部以下、好ましくは3質量部以下、より好ましくは2質量部以下である。着色剤の添加割合が多すぎると成形体の耐衝撃性が十分で無くなる可能性がある。
本発明のポリカーボネート樹脂は、公知の方法に基づき合成することができるが、追加の精製工程を用いずに分子量が1,000以下の低分子量カーボネート化合物の量を1質量%未満に抑える観点から、界面重合法によって合成するのが好ましい。あるいは、本発明のポリカーボネート樹脂は、本発明の第2の態様に記載の方法で合成してもよい。第2の態様については、本明細書において後述する。
<分子量>
本発明の成形体に含まれるポリカーボネート樹脂の分子量はウベローデ粘度計を用い、以下に示す条件にて測定した粘度平均分子量(Mv)にて評価する。
測定機器:ウベローデ毛管粘度計
溶媒:ジクロロメタン
樹脂溶液濃度:0.5グラム/デシリットル
測定温度:25℃
上記条件で測定し、ハギンズ定数0.45で極限粘度[η]デシリットル/グラムを求め、下記数式(II)により算出する。
本発明のポリカーボネート樹脂に含まれる分子量が1,000以下の低分子量カーボネート化合物の量は、以下に示す条件にて行うゲル浸透クロマトグラフ分析にて評価する。
測定機種:東ソー社製 HLC−8320GPC
カラム:Shodex K−G+K−805Lx2本+K−800D
溶離液:クロロホルム
温度:カラム恒温槽40℃
流速:1.0 ml/min
濃度:0.lwt/vol%
注入量:100μl
前処理:0.45μmフィルターでろ過
検出器:示差屈折計(RI)
上記条件で測定し、試料のポリスチレン換算分子量分布を求め、その結果から分子量1,000未満の低分子量カーボネート化合物の量[質量%]を算出することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂の溶融流動性は高化式フローテスターを用い、以下に示す条件にて測定した容量流速(Q値)にて評価する。Q値が高いと溶融流動性が高いことを示し、Q値が低いと溶融流動性が低いことを示す。
測定機器:高化式フローテスター
荷重:160kgf/cm2
オリフィス:直径1mm×長さ10mm
測定温度:240℃
試験には例えば、株式会社島津製作所製CFT−500Dを使用することができる。
射出成形機(ソディック社製「HSP100A」)により、樹脂温度340℃、金型温度80℃で3.5インチ、厚み0.4mmの薄肉試験片を成形し連続350ショット成形した後、成形後の金型付着物を観察することで評価することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂は、従来のポリカーボネート樹脂に比べて、流動性が高く、さらにモールドデポジットなどの金型汚れを低減することができることから、自動車用照明装置に内蔵される導光部材、液晶バックライトユニットや各種の表示装置、照明装置の分野の導光板用に適している。このような導光板を用いる装置の例としては、携帯電話、モバイルノート、ネットブック、スレートPC、タブレットPC、スマートフォン、タブレット型端末等の携帯端末、カメラ、時計、ノートパソコン、各種ディスプレイ、照明機器等が挙げられる。本発明の一態様によれば、本発明のポリカーボネート樹脂を含む導光板が提供される。
第2の態様は、例えば以下の発明を含む。
2価フェノールと下記一般式(1a)で表される末端停止剤とを用いて界面重合反応によってポリカーボネート樹脂を製造する方法であって、
R1は、ハロゲン原子、炭素数5〜14のアルキル基、炭素数1〜23のアルキルオキシ基、又は炭素数2〜23のアルキルエステル基を表し、
rは1〜5の整数を表す。)
前記界面重合反応において、
前記2価フェノールを含む溶液に前記末端停止剤を10質量%未満の濃度で含む末端停止剤溶液を添加する工程を含む、ポリカーボネート樹脂を製造する方法。
<ポリカーボネート樹脂の製造方法>
本発明の1つの実施形態によると、2価フェノールと下記一般式(1a)で表される末端停止剤とを用いて界面重合反応によってポリカーボネート樹脂を製造する方法であって、
界面重合反応において、2価フェノールを含む溶液に末端停止剤を10質量%未満の濃度で含む末端停止剤溶液を添加する工程を含む、ポリカーボネート樹脂を製造する方法が提供される。
本発明の製造方法に用いられる2価フェノール及び炭酸エステル形成化合物は、第1の態様において記載したものと同様であるため、記載を省略する。
本発明の製造方法に用いられる末端停止剤についても、第1の態様において記載したものと同様であるため、記載を省略する。なお、本発明の製造方法の好ましい態様において、一般式(7a)、(8a)および(9a)におけるR32、R33およびR34はそれぞれn−オクチル基、イソ−オクチル基、t−オクチル基及びドデシル基からなる群のうち、いずれか一種以上である。
本発明の製造方法に用いられる末端停止剤(1価フェノール)の使用量は、第1の態様において記載したものと同様であるため、記載を省略する。
本発明の製造方法によって得られるポリカーボネート樹脂に必要に応じて混合できる他の樹脂は、第1の態様において記載したものと同様であるため、記載を省略する。
本発明の製造方法によって得られるポリカーボネート樹脂に、本発明の主旨を逸脱しない範囲で配合可能な種々の添加剤は、第1の態様において記載したものと同様であるため、記載を省略する。
本発明による製造方法によって得られるポリカーボネート樹脂は、下記一般式(1)で表される末端構造を有し、かつ、分子量が1,000以下の低分子量カーボネート化合物の量が1質量%未満であるという特徴を有する。
本発明の製造方法によって得られるポリカーボネート樹脂の種々の物性に関する評価方法は、第1の態様において記載したものと同様であるため、記載を省略する。
本発明の製造方法によって得られるポリカーボネート樹脂の用途は、第1の態様において記載したものと同様であるため、記載を省略する。
本実施例において得られた成形体に含まれるポリカーボネート樹脂の分子量は、ウベローデ粘度計を用い、以下に示す条件にて測定した粘度平均分子量(Mv)にて評価した。
測定機器:ウベローデ毛管粘度計
溶媒:ジクロロメタン
樹脂溶液濃度:0.5グラム/デシリットル
測定温度:25℃
上記条件で測定し、ハギンズ定数0.45で極限粘度[η]デシリットル/グラムを求め、下記数式(II)により算出した。
測定機種:東ソー社製 HLC−8320GPC
カラム:Shodex K−G+K−805Lx2本+K−800D
溶離液:クロロホルム
温度:カラム恒温槽40℃
流速:1.0 ml/min
濃度:0.lwt/vol%
注入量:100μl
前処理:0.45μmフィルターでろ過
検出器:示差屈折計(RI)
上記条件で測定し、試料のポリスチレン換算分子量分布を求め、その結果から分子量1,000未満の低分子量カーボネート化合物の量[質量%]を算出した。
測定機器:流動特性評価装置フローテスター
荷重:160kgf/cm2
オリフィス:直径1mm×長さ10mm
測定温度:240℃
測定機器:株式会社島津製作所製CFT−500D
射出成形機(ソディック社製「HSP100A」)により、樹脂温度340℃、金型温度80℃で3.5インチ、厚み0.4mmの薄肉試験片を成形し連続350ショット成形した後、成形後の金型付着物(モールドデポジット)を観察することで評価した。その際、問題なく良好であった場合を「○」(すなわち、合格)とし、汚れが発生し不良だった場合を「×」(すなわち、不合格)と評価した。
<製造例1>
有機化学ハンドブック(第3版:有機合成化学協会編:技術堂発行)の第210頁〜212頁の記載に基づき、東京化成工業株式会社製のフェノールと東京化成工業株式会社製の2,4,4−トリメチル−1−ペンテンを用いてアルキル化を行い、下記化学式のパラ−t−オクチルフェノール(末端停止剤1)を得た。
有機化学ハンドブック(第3版:有機合成化学協会編:技術堂発行)の第143頁〜150頁の記載に基づき、東京化成工業株式会社製の4−ヒドロキシ安息香酸と三菱化学株式会社製の2−エチルヘキサノールを用いて脱水反応によるエステル化を行い、下記化学式のパラヒドロキシ安息香酸2-エチルヘキシルエステル(末端停止剤2)を得た。
有機化学ハンドブック(第3版:有機合成化学協会編:技術堂発行)の第138頁〜140頁の記載に基づき、東京化成工業株式会社製のヒドロキノンと東京化成工業株式会社製のオクタノールを用いてエーテル化を行い、下記化学式のパラ−n−オクチルオキシフェノール(末端停止剤3)を得た。
<実施例1>
9w/w%の水酸化ナトリウム水溶液43.5kgに、新日鉄住金化学株式会社製のビスフェノールA(BPA)7kgとハイドロサルファイト35gを加えて溶解した。これにジクロロメタン17.2kgを加え、撹拌しながら、溶液温度を15℃〜25℃の範囲に保ちつつ、ホスゲン4.1kgを30分かけて吹き込んだ。
ジクロロメタン21.6kgに末端停止剤1を669g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:3%)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
ホスゲンの吹き込み終了後、9w/w%の水酸化ナトリウム水溶液5kg、ジクロロメタン3.4kg及びジクロロメタン13.8kgに末端停止剤1を574g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:4%)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
ホスゲンの吹き込み終了後、9w/w%の水酸化ナトリウム水溶液5kg、ジクロロメタン11.4kg及びジクロロメタン9kgに末端停止剤1を574g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:6%)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
ホスゲンの吹き込み終了後、9w/w%の水酸化ナトリウム水溶液5kg、ジクロロメタン9kg及びジクロロメタン7.6kgに末端停止剤1を487g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:6%)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
ホスゲンの吹き込み終了後、9w/w%の水酸化ナトリウム水溶液5kg、ジクロロメタン10.3kg及びジクロロメタン6.2kgに末端停止剤1を396g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:6%)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
末端停止剤1の代わりに末端停止剤2を用いて、ジクロロメタン10.9kgに末端停止剤2を693g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:6%)を用いた以外は実施例6と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
末端停止剤1の代わりに末端停止剤3を用いて、ホスゲンの吹き込み終了後、9w/w%の水酸化ナトリウム水溶液5kg、ジクロロメタン1.9kg及びジクロロメタン14.8kgに末端停止剤3を616g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:4%)を用いた以外は実施例3と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
ホスゲンの吹き込み終了後、9w/w%の水酸化ナトリウム水溶液5kg、ジクロロメタン7.2kg及びジクロロメタン9.7kgに末端停止剤3を616g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:6%)を用いた以外は、実施例8と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
ホスゲンの吹き込み終了後、9w/w%の水酸化ナトリウム水溶液5kg、ジクロロメタン8.4kg及びジクロロメタン8.1kgに末端停止剤1を910g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:10%)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
ジクロロメタン5.1kgに末端停止剤1を574g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:10%)を用いた以外は、実施例4と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
ホスゲンの吹き込み終了後、9w/w%の水酸化ナトリウム水溶液5kg、ジクロロメタン13.8kg及びジクロロメタン2.8kgに末端停止剤1を487g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:15%)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
ホスゲンの吹き込み終了後、9w/w%の水酸化ナトリウム水溶液5kg、ジクロロメタン14.2kg及びジクロロメタン2.3kgに末端停止剤1を264g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:10%)を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
末端停止剤1の代わりに末端停止剤4(東京化成工業株式会社製のパラ−t−ブチルフェノール)を用いて、ジクロロメタン51.6kgに末端停止剤4を522g溶解させた溶液(溶液中の末端停止剤濃度:1%)を用いた以外は実施例1と同様にしてポリカーボネート樹脂ペレット及び成形体を得た。
Claims (13)
- 前記ポリカーボネート樹指が、下記一般式(2)で表される構造単位を含有するものである、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂。
(式中、
R6〜R13はそれぞれ独立に、水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシル基、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基及び置換基を有してもよい炭素数2〜15のアルケニル基からなる群のうちいずれかを表し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、
Xは、単結合、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−及び下記一般式(3)〜(6)からなる群のうち、いずれかの構造を表す。)
(式中、
R14及びR15はそれぞれ独立に水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2〜5のアルケニル基、及び置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基からなる群のうちいずれかを表し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、
cは1〜20の整数を表す。)
(式中、R16及びR17はそれぞれ独立に水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2〜5のアルケニル基及び置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基からなる群のうちいずれかを表すか、又は、R16及びR17はそれぞれ互いに結合して、炭素数1〜20の炭素環若しくは複素環を形成し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基である。)
(式中、R18〜R21はそれぞれ独立に水素、ハ口ゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2〜5のアルケニル基及び置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基からなる群のうちいずれかを表すか、又は、R18及びR19並びにR20及びR21は、それぞれ互いに結合して、炭素数1〜20の炭素環若しくは複素環を形成し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基である。)
(式中、R22〜R31はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。) - 前記一般式(2)におけるXが、前記一般式(3)に示す構造を有する、請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂。
- 前記一般式(2)で表される構造単位が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンから誘導される構造単位である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
- 前記末端停止剤溶液を添加する工程の前に、前記2価フェノールを含む溶液にホスゲンを吹き込む工程を含む、請求項5に記載の方法。
- 前記末端停止剤溶液が、メチレンクロライド、テトラクロロエタン、クロロホルム、1,2−ジクロルエチレン、トリクロロエタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエン、アセトフェノン、シクロヘキサンおよびアニソールからなる群から選択される溶媒を含む、請求項5または6に記載の方法。
- 前記末端停止剤溶液が、メチレンクロライドを含む、請求項5〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記2価フェノールが、下記一般式(2a)で表される化合物である、請求項5〜8のいずれか一項に記載の方法。
(式中、
R6〜R13はそれぞれ独立に、水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシル基、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基及び置換基を有してもよい炭素数2〜15のアルケニル基からなる群のうちいずれかを表し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、
Xは、単結合、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−及び下記一般式(3)〜(6)からなる群のうち、いずれかの構造を表す。)
(式中、
R14及びR15はそれぞれ独立に水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2〜5のアルケニル基、及び置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基からなる群のうちいずれかを表し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基であり、
cは1〜20の整数を表す。)
(式中、R16及びR17はそれぞれ独立に水素、ハロゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2〜5のアルケニル基及び置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基からなる群のうちいずれかを表すか、又はR16及びR17はそれぞれ互いに結合して、炭素数1〜20の炭素環若しくは複素環を形成し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基である。)
(式中、R18〜R21はそれぞれ独立に水素、ハ口ゲン、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルコキシ基、置換基を有してもよい炭素数6〜12のアリール基、置換基を有してもよい炭素数2〜5のアルケニル基及び置換基を有してもよい炭素数7〜17のアラルキル基からなる群のうちいずれかを表すか、又は、R18及びR19並びにR20及びR21は、それぞれ互いに結合して、炭素数1〜20の炭素環若しくは複素環を形成し、
前記置換基はそれぞれ独立に、ハロゲン、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基である。)
(式中、R22〜R31はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。) - 前記一般式(2a)におけるXが、前記一般式(3)に示す構造を有する、請求項9に記載の方法。
- 前記一般式(2a)で表される化合物が、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンである、請求項9または10に記載の方法。
- 前記ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量が10,000〜18,000である、請求項5〜11のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ポリカーボネート樹脂中に含まれる、分子量が1,000以下の低分子量カーボネート化合物の量が1質量%未満である、請求項5〜12のいずれか一項に記載の方法。
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