JP6895727B2 - 寝台装置及びx線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

寝台装置及びx線コンピュータ断層撮影装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、寝台装置及びX線コンピュータ断層撮影装置に関する。
X線コンピュータ断層撮影装置には架台と寝台とが装備されている。天板に載置された被検体の撮影部位が撮影範囲に含まれるように天板が架台の開口内にスライドされた状態においてCTスキャンが行われる。
寝台は、天板をスライス方向の一方において支持する片持ち構造を有している。そのため、架台の開口内への天板のスライド送り量が増すにつれて天板の先端部が下方に撓んでしまう。天板の撓みは再構成画像における被検体の位置ずれを引き起こし誤診を惹起する虞がある。
特開平04−138140号公報 特開平04−166136号公報 特開平06−038958号公報
実施形態の目的は、スライドに伴う天板の撓みを低減可能な寝台装置及びX線コンピュータ断層撮影装置を提供することにある。
本実施形態に係る寝台装置は、天板と、前記天板を長手方向にスライド可能に支持する第1スライド機構と、前記第1スライド機構を鉛直方向に昇降可能に支持し、床面に設置された昇降機構と、前記第1スライド機構と前記昇降機構との間に設けられ、前記昇降機構の昇降に連動して前記第1スライド機構を長手方向にスライド可能に支持する第2スライド機構と、を具備する。
図1は、本実施形態に係わるX線コンピュータ断層撮影装置の構成を模式的に示す図である。 図2は、本実施形態に係る架台と寝台との外観を模式的に示す図である。 図3は、本実施形態に係る寝台と架台との側面を模式的に示す図である。 図4は、本実施形態に係る下段スライド機構、昇降機構、及び基台の斜視図である。 図5は、本実施形態に係る下段スライド機構、昇降機構、及び基台の縦断面図である。 図6は、本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の寝台駆動制御系の構成を示す図である。 図7は、本実施形態に係る下段スライド機構と昇降機構との動きを説明するための図である。 図8は、本実施形態に係る天板の位置決めに関する寝台の動きを説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わる寝台装置及びX線コンピュータ断層撮影装置を説明する。
図1は、本実施形態に係わるX線コンピュータ断層撮影装置の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、架台100、寝台1、画像再構成装置200、コンソール300、表示機器400及び入力機器500を有する。例えば、架台100と寝台1とは検査室に設置される。画像再構成装置200、コンソール300、表示機器400及び入力機器500は、検査室に隣接する制御室に設置される。図2は、本実施形態に係る架台100と寝台1との外観を模式的に示す図である。
図1及び図2に示すように、架台100は、撮影空間をなす略円筒形の開口102が形成された筐体101を有する。筐体101には、当該開口102を挟んでX線管(図示せず)とX線検出器(図示せず)とが設けられた回転フレーム(図示せず)が収容され、当該回転フレームはメインフレームにより当該開口102の中心軸回りに回転可能に支持されている。架台100は、回転フレームを中心軸回りに回転させながら、X線管からX線を照射する。X線管から発生され被検体を透過したX線はX線検出器により検出され、検出されたX線の強度を示す生データに変換される。生データは、架台100に設けられた非接触データ伝送装置等により画像再構成装置200に伝送される。
架台100の前方には寝台1が設置されている。寝台1は、天板10と天板支持機構20とを装備する。天板支持機構20は、天板10を天板10の長手方向D1にスライド可能且つ鉛直方向D2に昇降可能に支持している。天板支持機構20は、片持ち支持構造を有する。すなわち、天板支持機構20は、天板10を長手方向D1に関して片側においてのみ支持する。天板10は、天板の中心軸が開口102の中心軸に平行するように配置される。寝台1は、架台100による制御に従い作動する。ここで天板10に長手方向D1に平行する軸をZ軸に規定し、鉛直方向に平行する軸をY軸に規定する。Z軸とY軸とに直交する軸をZ軸に規定する。XYZ座標系は直交座標系をなす。
画像再構成装置200は、プロセッサとメモリとを装備するコンピュータ装置である。画像再構成装置200は、架台100から伝送された生データに基づいて、被検体によるX線減弱の空間分布を表現するCT画像を再構成する。CT画像のデータは、コンソール300に伝送される。コンソール300は、プロセッサとメモリとを装備するコンピュータ装置である。コンソール300は、X線コンピュータ断層撮影装置の中枢として機能する。コンソール300は、CTスキャンをするために架台100を制御する。また、コンソール300は、CT画像のデータを画像処理する。コンソール300には表示機器400と入力機器500とが接続されている。表示機器400は、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の既知の表示機器である。コンソール300は、CT画像や各種設定画面等を表示機器400に表示する。入力機器500は、キーボード、マウス、各種スイッチ等の既知の入力機器である。コンソール300は、入力機器500の操作に応じた処理を実行する。なお、画像再構成装置200はコンソール300に組み込まれても良い。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、メモリに保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
図3は、本実施形態に係る寝台1と架台100との側面を模式的に示す図である。なお、図3において寝台1の筐体は図示していない。図3に示すように、寝台1は、架台100の前方に設置されている。なお、図3において初期状態の寝台1が示されている。初期状態とは、天板10が最低高さに配置されている状態を示す。なお、最低高さとは、天板10のY方向に関する可動範囲の下限を示すものとする。初期状態において寝台1と架台100との間に医療従事者等のユーザが通行可能な程度のスペースが確保されるように寝台1が配置される。
図3に示すように、寝台1は、天板10、上段スライド機構21、下段スライド機構23、昇降機構25及び基台27を有する。天板10には被検体が載置される。天板10は、柔軟性を有する板状構造体である。天板10は、例えば、発泡ウレタンやカーボン等のX線透過率が比較的高い材質により形成されると良い。
天板10は、上段スライド機構21によりZ方向に関してスライド可能に支持されている。上段スライド機構21は、天板10をスライド可能であれば如何なる構造を有していても良い。例えば、上段スライド機構21は、天板10を支持する頑強な支持フレーム(図示せず)、当該支持フレームに設けられ、天板10をZ方向に関するスライドを案内する案内レール(図示せず)を有している。上段スライド機構21には、天板10を案内レールに沿ってスライドするための動力を発生する駆動装置(以下、上段駆動装置と呼ぶ)31を有している。上段駆動装置31は、サーボモータ等の既存のモータにより実現される。上段駆動装置31は、後述する寝台制御回路41の制御により駆動する。
上段スライド機構21は、下段スライド機構23によりZ方向に関してスライド可能に支持されている。下段スライド機構23は、上段スライド機構21をスライド可能であれば如何なる構造を有していても良い。例えば、下段スライド機構23は、ボールねじにより実現される。下段スライド機構23の詳細な構造については後述する。下段スライド機構23には、上段スライド機構21をZ方向に関してスライドするための動力を発生する駆動装置(以下、下段駆動装置と呼ぶ)33が取付けられている。下段駆動装置33は、サーボモータ等の既存のモータにより実現される。下段駆動装置33は、後述する寝台制御回路41の制御により駆動する。
下段スライド機構23は、昇降機構25によりY方向に関して昇降可能に支持されている。昇降機構25は、下段スライド機構23を昇降可能であれば如何なる構造を有していても良い。例えば、昇降機構25は、Xリンクにより実現される。昇降機構25の詳細な構造については後述する。昇降機構25は、床面に設置された基台27に設けられている。基台27は、剛性を有する金属フレームにより実現される。昇降機構25には、下段スライド機構23をY方向に関して昇降するための動力を発生する駆動装置(以下、昇降駆動装置と呼ぶ)35が取付けられている。昇降駆動装置35は、サーボモータ等の既存のモータにより実現される。昇降駆動装置35は、後述する寝台制御回路41の制御により駆動する。
図4は、下段スライド機構23、昇降機構25及び基台27の斜視図である。図5は、下段スライド機構23、昇降機構25及び基台27の縦断面図である。
図4及び図5に示すように、下段スライド機構23は、例えば、支持フレーム51を有している。支持フレーム51は、Z方向に延在する矩形形状を有する金属フレームである。支持フレーム51には、ボールねじ53が設けられている。ボールねじ53は、ねじ軸とスライダとを有する。ボールねじ53は、Z方向に延在するように支持フレーム51に設けられている。ボールねじ53のスライダには上段スライド機構21が取付けられる。支持フレーム51には、ボールねじ53のZ方向に関するスライドを案内するための案内レール59が設けられている。ボールねじ53の一端は軸心回りに回転可能に支持フレーム51に設けられている。ボールねじ53のねじ軸は、下段駆動装置33(図4に図示せず)の回転軸の回転に連動して軸心回りに回転し、ボールねじ53のスライダは、当該ねじ軸の回転に連動して当該ねじ軸の軸心方向(すなわち、Z方向)に沿ってスライドする。ボールねじ53には、ボールねじ53の可動範囲を機械的に制限するストッパ61が設けられると良い。
なお、上記の説明において支持フレーム51は、矩形形状を有するものとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。例えば、支持フレーム51は、案内レール59が取付けられる一対の梁状のフレームであっても良い。この場合、支持フレーム51の短軸方向(X軸方向)の一対のフレームは設けられる必要はない。
昇降機構25は、例えば、Xリンクにより実現される。Xリンク25は、X形状に枢支された一対のリンク(以下、可動リンクと呼ぶ)71とリンク(以下、固定リンクと呼ぶ)73とを有する。可動リンク71と固定リンク73とは、支点75を中心に回転可能に設けられている。可動リンク71と固定リンク73との各々は、例えば、略同一長さを有する一対の板状形状を有する金属板により形成される。また、可動リンク71の支持フレーム51側の端部711と支点75との間の距離、可動リンク71の基台27側の端部713と支点75との間の距離、固定リンク73の支持フレーム51側の端部731と支点75との間の距離及び固定リンク73の基台27側の端部733と支点75との間の距離は略同一長さに設計される。
固定リンク73の基台27側の端部733は基台27に固定される。端部733は、締結具等により固定されても良いし、基台27に設けられた凹部に嵌め込まれることにより固定されても良い。固定リンク73の他の端部731は支持フレーム51に固定される。より詳細には、端部731は、支持フレーム51のうちの長辺に関する一対のフレームに設けられる転子63に固定されている。転子63は案内レール59に締結具等により固定されている。これにより、端部731を支持フレーム51に対して固定することができる。あるいは、端部731は、支持フレーム51に設けられた凹部に嵌め込まれることにより固定されても良い。
可動リンク71の基台27側の端部713は、基台27にスライド可能に支持される。具体的には、端部713にはリードスクリュ81が挿通されている。リードスクリュ81の一端は昇降駆動装置35に接続される。昇降駆動装置35は基台27に配置されている。リードスクリュ81の他端には制動装置83が取付けられている。リードスクリュ81には端部733と昇降駆動装置35との間にナット85が設けられている。ナット85は、リードスクリュ81のねじ山に螺合するねじ溝が形成された貫通孔を有する構造体である。ナット85は、リードスクリュ81にねじ込まれている。
可動リンク71の他の端部711は、支持フレーム51にスライド可能に支持される。具体的には、他端711は、支持フレーム51のうちの長辺に関する一対のフレームに設けられる転子65に固定されている。転子65は案内レール59にスライド可能に取付けられている。
すなわち、支持フレーム51に設けられた案内レール59は、ボールねじ53(すなわち、上段スライド機構21)のZ方向に関するスライドと可動リンク71のZ方向に関するスライドとの両方を一のレールで案内する。よってボールねじ53(上段スライド機構21)のZ方向に関するスライドと可動リンク71のZ方向に関するスライドとを別々のレールで案内する場合に比して本実施形態に係る寝台1は、高さを低減することができる。
昇降駆動装置35の回転軸回りの回転に連動してリードスクリュ81が軸心回りに回転する。リードスクリュ81の回転に連動してナット85がリードスクリュ81の軸心に沿って、すなわち、Z方向にスライドする。例えば、リードスクリュ81が順方向に回転するとナット85が+Z方向にスライドし、リードスクリュ81が逆方向に回転するとナット85が−Z方向にスライドする。ナット85が+Z方向にスライドすることにより可動リンク71を+Z方向に押圧し、可動リンク71と固定リンク73とのZ方向に関する間隔を狭めることにより支持フレーム51をY方向に関して上昇させる。ナット85が−Z方向にスライドすることにより可動リンク71が+Z方向の押圧から開放され、可動リンク71と固定リンク73とのZ方向に関する間隔が広がることにより支持フレーム51をY方向に関して下降させる。
次に、本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の寝台駆動制御系について説明する。図6は、本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の寝台駆動制御系の構成を示す図である。図6に示すように、本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、上段駆動装置31、上段スライド機構21、下段駆動装置33、下段スライド機構23、昇降駆動装置35、昇降機構25、操作パネル43及び寝台制御回路41を有する。
上段駆動装置31は上段スライド機構21に接続されている。上段駆動装置31は寝台制御回路41からの駆動信号を受けて駆動する。下段駆動装置33は下段スライド機構23に接続されている。下段駆動装置33は寝台制御回路41からの駆動信号を受けて駆動する。昇降駆動装置35は昇降機構25に接続されている。昇降駆動装置35は寝台制御回路41からの駆動信号を受けて駆動する。
操作パネル43は寝台1又は架台100に設けられる。操作パネル43は、寝台1の動きを指示するための種々のボタンを有している。例えば、天板10の+Z方向へのスライドを指示する挿入ボタン、天板10の−Z方向へのスライドを指示する退避ボタン、天板10の+Y方向への上昇を指示する上昇ボタン、及び天板10の−Y方向への下降を指示する下降ボタン等を有している。
寝台制御回路41は、操作パネル43のボタン操作に対応する指示信号を受けて上段駆動装置31、下段駆動装置33、及び昇降駆動装置35を制御する。ハードウェア資源として、寝台制御回路41は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。また、寝台制御回路41は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されても良い。プロセッサは、メモリに保存されたプログラムを読み出して実行することで上記機能を実現する。なお、メモリにプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、プロセッサは、当該回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで上記機能を実現する。寝台制御回路41は、寝台1又は架台100に設けられる。あるいは、寝台制御回路41は、コンソール300に設けられても良いし、寝台1を制御するための他の専用のコンピュータに設けられても良い。
挿入ボタンが押下された場合、寝台制御回路41は、上段スライド機構21を駆動して天板10を+Z方向にスライドする。また、寝台制御回路41は、上段スライド機構21のみを駆動するのではなく、上段スライド機構21と下段スライド機構23とを同期的に駆動して天板10を+Z方向にスライドしても良い。退避ボタンが押下された場合、寝台制御回路41は、上段スライド機構21を駆動して天板10を−Z方向にスライドする。また、寝台制御回路41は、上段スライド機構21のみを駆動するのではなく、上段スライド機構21と下段スライド機構23とを同期的に駆動して天板10を−Z方向にスライドしても良い。上昇ボタンが押下された場合、寝台制御回路41は、昇降機構25を駆動して天板10を+Y方向に上昇する。下降ボタンが押下された場合、寝台制御回路41は、昇降機構25を駆動して天板10を−Y方向に下降する。
次に、本実施形態に係る寝台1の動作例について説明する。図7は、下段スライド機構23と昇降機構25との動きを説明するための図である。図7においては、初期状態の寝台1は点線で示されており、上昇動作後の寝台1は実線で示されている。
図7に示すように、初期状態において下段スライド機構23のZ方向に関する端部、より詳細には、下段スライド機構23の支持フレーム51のZ方向に関する端部は、Z方向に関する位置PE1に配置されているものとする。操作パネル43等を介して上昇指示がなされると寝台制御回路41は、上昇指示に応じて昇降駆動装置35を駆動する。昇降駆動装置35の順回転に連動してリードスクリュ81が軸心回りに回転する。リードスクリュ81の回転に連動してナット85が+Z方向にスライドして可動リンク71を押圧する。ナット85による可動リンク71の押圧により、可動リンク71と固定リンク73との間のZ方向に関する間隔が狭まるように可動リンク71と固定リンク73とが支点75回りに回転する。
上記の通り、可動リンク71の端部711は下段スライド機構23にZ方向にスライド可能に設けられ、可動リンク71の端部713は基台27にZ方向にスライド可能に設けられている。固定リンク73の端部731は下段スライド機構23に固定され、固定リンク73の端部733は基台27に固定されている。このため、ナット85による可動リンク71の押圧により、端部731は、端部733を支点とし端部731と端部733とを結ぶ直線を半径とする円弧PRに沿って移動する。当該移動において、下段スライド機構23に対する端部731の位置関係と基台27に対する端部733の位置関係とは不動である。よって下段スライド機構23のZ方向に関する端部は、可動リンク71のZ方向に関する押進に伴い+Z方向、すなわち、架台100側に迫り出す。例えば、天板が目標高さまで上昇した場合、下段スライド機構23のZ方向に関する端部は、初期状態における位置PE1よりも架台100側に近いPE2まで迫り出すこととなる。
図8は、天板10の位置決めに関する寝台1の動きを説明するための図である。操作パネル43等を介して天板10の上昇ボタンが押下されると寝台制御回路41は、昇降駆動装置35を駆動してXリンク25の可動リンク71と固定リンク73との間隔を狭める。可動リンク71と固定リンク73との間隔を狭めるにつれて下段スライド機構23が架台100に向けて迫り出す。天板10が開口102への挿入可能高さまで到達するまで昇降駆動装置35が駆動される。次に、操作パネル43等を介して天板10の挿入ボタンが押下されると寝台制御回路41は、下段駆動装置33を駆動して上段スライド機構21を架台100に向けてスライドする。上段スライド機構21のZ方向に関する端部が架台100の開口102近傍まで到達すると寝台制御回路41は、下段駆動装置33を停止し、上段駆動装置31を駆動して天板10を開口102内のスキャン面に向けてスライドする。天板10に載置された被検体の撮影部位がFOVに含まれるまで上段駆動装置31が駆動される。なお、寝台制御回路41は、上段駆動装置31と下段駆動装置33とを個別に駆動するのではなく、上段駆動装置31と下段駆動装置33とを同期的に駆動させても良い。
なお、上記の説明においては、開口102に挿入するため、上昇ボタンと挿入ボタンとが押下されるとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。例えば、操作パネル43は、初期状態からワンタッチで天板10を開口102に挿入するための自動挿入ボタンを備えていても良い。自動挿入ボタンが押下された場合、寝台制御回路41は、上段駆動装置31と下段駆動装置33とを昇降駆動装置35とを同期的に駆動して、天板10をY方向に関して上昇し、天板10を開口102に挿入しても良い。
図4及び図5に示すように、ボールねじ53の一端には下段駆動装置33によるボールねじ53の回転を制動する制動装置67が設けられている。制動装置67は、ボールねじ53の固定と開放とを切替可能に構成されている。例えば、制動装置67は摩擦ブレーキや電気ブレーキ等の如何なるタイプであっても良い。例えば、摩擦ブレーキの場合、制動装置67は、ボールねじ53の回転を抑制する制動子と当該制動子をボールねじ53に対して接近又は離反可能に支持する操作機構とを有している。例えば、寝台制御回路41による制御により固定指示がなされた場合、制動子がボールねじ53に抑えつけられ、ボールねじ53が固定(ロック)される。寝台制御回路41による制御により開放指示がなされた場合、制動子がボールねじ53から離反され、ボールねじ53が開放される。
また、制動装置67によるボールねじ53の固定と開放とはユーザの手動により切り替えられても良い。例えば、制動装置67は、制動子に結合された機械的なボタンを有すると良い。当該ボタンが押下された場合、制動子がボールねじ53に抑えつけられ、ボールねじ53が固定(ロック)される。当該ボタンが引っ張られた場合、制動子がボールねじ53から離反され、ねじ軸55が開放される。
例えば、寝台1に制動装置67が搭載されていない場合において、天板10が開口102に挿入された場合において寝台制御回路41に不具合が生じたとき、天板10を−Z方向に退避できなくなる虞がある。しかしながら、上記の通り、手動により固定と開放とを切り替え可能に制動装置67を構成することにより、寝台1の寝台制御回路41に不具合が生じた場合においても下段スライド機構23を−Z方向に退避することができる。これにより被検体等の安全を確保することができる。
上記の通り、本実施形態に係る寝台1は、天板10、上段スライド機構21、昇降機構25及び下段スライド機構23を装備している。上段スライド機構21は、天板10をZ方向にスライド可能に支持する。昇降機構25は、上段スライド機構21をY方向に昇降可能に支持し、床面に設置されている。下段スライド機構23は、上段スライド機構21と昇降機構25との間に設けられ、昇降機構25の昇降に連動して上段スライド機構21をZ方向にスライド可能に支持する。
上記の構成により、寝台1は、昇降機構25の上昇に連動して、上段スライド機構21を支持する下段スライド機構23を架台100に近づけることができる。寝台1は、下段スライド機構23が架台100に迫り出した状態において下段駆動装置33を駆動することにより、天板10支持する上段スライド機構21を架台100に近づけることができる。この状態において寝台1は、上段駆動装置31を駆動して天板10を開口102に挿入することができる。よって開口102付近まで天板10を支持する上段スライド機構21を配置することができるので、開口102における天板10の先端部の下方(−Y方向)への撓みを低減することができる。よって天板10の撓みに起因する再構成画像における被検体の位置ずれを防止し、誤診を防止することができる。
また、上記の通り、本実施形態に係る寝台1は、上段スライド機構21と下段スライド機構23とからなる二段スライド機構を装備している。そのため本実施形態に係る寝台1は、単一のスライド機構を装備する場合に比して、天板10の可動域が同一という条件のもとにおいて、上段スライド機構21と下段スライド機構23とのZ方向に関する長さを短くすることができる。より詳細には、下段スライド機構23の+Z方区への迫り出し分(図7の位置PE1と位置PE2との間隔)だけ上段スライド機構21と下段スライド機構23とのZ方向に関する長さを短くすることができる。これにより本実施形態に係る寝台1は、全体のサイズを縮小させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…寝台、10…天板、20…天板支持機構、21…上段スライド機構、23…下段スライド機構、25…昇降機構(Xリンク)、27…基台、31…上段駆動装置、33…下段駆動装置、35…昇降駆動装置、41…寝台制御回路、43…操作パネル、51…枠状フレーム、53…ボールねじ、55…ねじ軸、57…スライダ、59…案内レール、61…ストッパ、63…転子、65…転子、67…制動装置、71…リンク、73…リンク、75…支点、81…リードスクリュ、83…制動装置、85…ナット、711…端部(浮動端)、713…端部(浮動端)、731…端部(固定端)、733…端部(固定端)、100…架台、101…筐体、102…開口、200…画像再構成装置、300…コンソール、400…表示機器、500…入力機器。

Claims (7)

  1. 天板と、
    前記天板を長手方向にスライド可能に支持する第1スライド機構と、
    前記第1スライド機構を長手方向にスライド可能に支持する第2スライド機構と、
    前記第2スライド機構を支持し、前記第2スライド機構を鉛直方向に昇降させる昇降機構であって、前記第2スライド機構の昇降中は常に前記第2スライド機構を前記長手方向に移動させる昇降機構と、を具備し、
    前記第2スライド機構は、前記第1スライド機構に取付けられたスライダと、前記スライダを前記長手方向にスライド可能に支持するボールねじと、前記スライダの前記長手方向に関するスライドをガイドする支持フレームとを有し、
    前記昇降機構は、前記第2スライド機構を鉛直方向に昇降可能に支持するXリンクと、前記Xリンクを支持し床面に設置された基台と、前記Xリンクを回動するための動力を発生する昇降駆動装置とを有し、
    前記Xリンクは、X形状に枢支された一対のリンクを有し、前記一対のリンクのうちの一方のリンクの一端が前記基台に固定され他端が前記支持フレームに固定され、前記一対のリンクのうちの他方のリンクの一端が前記基台にスライド可能に支持され他端が前記支持フレームにスライド可能に支持され、
    前記支持フレームは、前記スライダの前記長手方向に関するスライドと前記他方のリンクの前記他端の前記長手方向に関するスライドとの両方を一のレールで案内する、
    寝台装置。
  2. 前記天板を移動させる上段駆動装置と、
    前記第1スライド機構を移動させる下段駆動装置と、
    前記天板を架台の開口部に近接させるための指示信号を受けて、前記上段駆動装置と前記下段駆動装置とを同期的に制御する制御回路と、
    を更に備える請求項1記載の寝台装置。
  3. 前記第2スライド機構は、前記他方のリンクの前記他端に取付けられ、前記長手方向に関してスライド可能に前記支持フレームに案内される転子を更に有する、請求項1記載の寝台装置。
  4. 前記ボールねじに接続され、前記ボールねじの回転のための動力を発生する駆動装置と、
    前記駆動装置による前記ボールねじの回転を制動する制動装置と、をさらに備える、
    請求項1記載の寝台装置。
  5. 前記制動装置は、前記ボールねじの固定と開放とを切り替え可能に構成される、請求項4記載の寝台装置。
  6. 前記第1スライド機構は、前記長手方向に沿う第1の方向に前記天板をスライド可能であり、
    前記第2スライド機構は、前記第1の方向に前記第1スライド機構をスライド可能であり、
    前記昇降機構は、前記昇降機構による前記第2スライド機構の上昇中は常に前記第2スライド機構を前記第1の方向に移動させる、
    請求項1記載の寝台装置。
  7. 被検体を載置する寝台とX線でCT撮影する架台とを有するX線コンピュータ断層撮影装置であって、
    前記寝台は、
    天板と、
    前記天板を長手方向にスライド可能に支持する第1スライド機構と、
    前記第1スライド機構を長手方向にスライド可能に支持する第2スライド機構と、
    前記第2スライド機構を支持し、前記第2スライド機構を鉛直方向に昇降させる昇降機構であって、前記第2スライド機構の昇降中は常に前記第2スライド機構を前記長手方向に移動させる昇降機構と、を備え、
    前記第2スライド機構は、前記第1スライド機構に取付けられたスライダと、前記スライダを前記長手方向にスライド可能に支持するボールねじと、前記スライダの前記長手方向に関するスライドをガイドする支持フレームとを有し、
    前記昇降機構は、前記第2スライド機構を鉛直方向に昇降可能に支持するXリンクと、前記Xリンクを支持し床面に設置された基台と、前記Xリンクを回動するための動力を発生する昇降駆動装置とを有し、
    前記Xリンクは、X形状に枢支された一対のリンクを有し、前記一対のリンクのうちの一方のリンクの一端が前記基台に固定され他端が前記支持フレームに固定され、前記一対のリンクのうちの他方のリンクの一端が前記基台にスライド可能に支持され他端が前記支持フレームにスライド可能に支持され、
    前記支持フレームは、前記スライダの前記長手方向に関するスライドと前記他方のリンクの前記他端の前記長手方向に関するスライドとの両方を一のレールで案内する、
    X線コンピュータ断層撮影装置。
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