JP2007111150A - 平行リンク型テーブル及び断層像撮影装置 - Google Patents

平行リンク型テーブル及び断層像撮影装置 Download PDF

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彰 泉原
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Abstract

【目的】 平行リンク型テーブルの昇降位置によらず天板の体軸方向における移動範囲を一定に制限することが可能なことを課題とする。
【構成】 天板12に取り付けたストッパ部材66と、天板を搭載して被検体体軸方向に駆動する上部構造体63と、一端を床面の台座61に、かつ他端を上部構造体に回動自在に取り付け、該上部構造体を床面との平行を保ちつつ回動可能に支持する4節平行型のリンクL1,L2と、該リンクを被検体体軸方向に回動させるアクチュエータ62と、上部構造体によって被検体体軸方向にスライド自在に支持されるフレーム部材71と、該フレーム部材に取り付けたストッパ部材72と、一端をリンクL1又はL2の中点に、かつ他端をフレーム部材に回動自在に取り付けられ、該リンクL1又はL2の1/2の長さを有するリンクL3とを備え、ストッパ部材66,72間の係合作用により天板の被検体体軸方向への移動範囲を制限する。
【選択図】 図2

Description

本発明は平行リンク型テーブル及び断層像撮影装置に関に関し、更に詳しくは、被検体を載置して撮像領域に搬送する平行リンク型テーブル及び断層像撮影装置に関する。
今日、断層像撮影装置(CT)の普及に伴い、CTを比較的狭い検査室に設置する場合も少なくなく、このような設置環境でCTを安全に運用するには、患者や技師が撮影テーブルと壁との間に挟まれないよう、設置環境に応じて撮影テーブル(天板)の移動範囲を制限する必要がある。
従来は、患者を搭載するための天板部を4節平行型リンクで支持すると共に、該リンクを被検体体軸方向に回動させることにより、天板部をその水平姿勢を保ちつつ昇降させる所謂平行リンク型の撮影テーブルが知られている(特許文献1)。この方式の撮影テーブルは、構造簡単な為、コンパクトかつ安価に構成できると共に、リンクの後退時には天板部が降下すると同時にガントリ空洞部から十分に離れるため、患者が踏み台無しで自由に乗り降りできる。また、ガントリ前方に広い空きスペースを確保できるため、撮影の準備作業を安全かつ容易に行える。一方、リンクの前進時には天板部が上昇すると同時にガントリ空洞部内に接近するため、撮影の際には天板(患者)をガントリ空洞部内の奧深くにまで搬送できる。
特公平02−036098号公報(第3頁、第2図) 特開2004−173756(要約、図3)
しかるに、被検体の撮影に際しては、被検体の撮像中心(患部)をガントリ回転中心ISOの高さに合わせる必要があるが、様々な体格(例えば胸厚140mm〜200mm)の患者をISOの高さに合わせると、リフトされた天板部はその高さに応じて体軸方向に迫り出す位置(初期位置)が異なるため、その後に共通のスキャン計画に従って被検体の撮影を進めると、その途中で天板が設置環境の安全領域を超えてしまい、天板が壁に接触したり、又は壁との間に技師を挟んだりする危険性があった。
これを解決すべく、天板の初期位置を考慮したソフトウェア制御により天板の移動範囲を制限する方法もあるが、ソフトウェアが暴走した場合には危険を回避できない。また、駆動部をアンラッチして天板を手動により操作する場合もあり、この場合はソフトウェア制御が用をなさない。
なお、従来は、4節平行型リンクにより支持した天板部をガントリ前面で垂直に昇降可能とした撮影テーブルが知られている(特許文献2)。しかし、重い天板部を垂直に昇降させる機構は高価である。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的とする所は、平行リンク型テーブルの昇降位置によらず、天板の体軸方向における移動範囲を一定に制限することが可能な平行リンク型テーブル及び断層像撮影装置を提供することにある。
上記の課題は例えば図2の構成により解決される。即ち、本発明(1)の平行リンク型テーブルは、被検体を載置する天板12と、該天板に取り付けた第1のストッパ部材66と、前記天板を搭載して被検体体軸方向に駆動する上部構造体63と、一端を床面の台座61に、かつ他端を前記上部構造体にそれぞれ回動自在に取り付け、該上部構造体を床面との平行を保ちつつ回動可能に支持する4節平行型の第1,第2のリンクL1,L2と、前記第1,第2のリンクを被検体体軸方向に回動させるアクチュエータ62と、前記上部構造体によって被検体体軸方向にスライド自在に支持されるフレーム部材71と、該フレーム部材に取り付けた第2のストッパ部材72と、一端を前記第1又は第2のリンクの中点に、かつ他端を前記フレーム部材にそれぞれ回動自在に取り付けられ、該第1又は第2のリンクの1/2の長さを有する第3のリンクL3とを備え、前記第1及び第2のストッパ部材間の係合作用により、前記天板の被検体体軸方向への移動範囲を制限したものである。
本発明(1)においては、第2のストッパ部材72を有するフレーム部材71を上部構造体63によって被検体体軸方向にスライド自在に支持すると共に、該フレーム部材71を第3のリンクL3に連結して垂直方向にのみ昇降可能とした構成により、平行リンクの昇降位置によらず、天板12の移動限界を一定に維持可能となる。この場合に、フレーム部材71(即ち、第2のストッパ部材72)のみを垂直に昇降させる構成はシンプルな構造により軽量に構成できるため、テーブル全体を小型かつ安価に提供できる。
本発明(2)では、上記本発明(1)において、前記第2のストッパ部材のセッティング位置は、被検体体軸方向の所定範囲内でマニュアル設定可能に構成されている。従って、天板12の可動範囲を容易に設定できる。
本発明(3)では、上記本発明(1)において、前記第2のストッパ部材のセッティング位置は、被検体体軸方向の所定範囲内で駆動手段によりリモート設定可能に構成されている。従って、天板12の可動範囲を遠隔より容易にリモート設定できる。
また上記の課題は例えば図5の構成により解決される。即ち、本発明(4)の平行リンク型テーブルは、被検体を載置する天板12と、該天板に取り付けた第1のストッパ部材66と、前記天板を搭載して被検体体軸方向に駆動する上部構造体63と、一端を床面の台座61に、かつ他端を前記上部構造体にそれぞれ回動自在に取り付け、該上部構造体を床面との平行を保ちつつ回動可能に支持する4節平行型の第1,第2のリンクL1,L2と、前記第1,第2のリンクを被検体体軸方向に回動させるアクチュエータ62と、前記第1又は第2のリンクの回動角を検出する検出手段90と、前記上部構造体に取り付けた第2のストッパ部材72と、前記上部構造体に取り付けられ、前記検出された検出角に基づき該上部構造体の被検体体軸方向への移動分を相殺する方向に前記第2のストッパ部材のセッティング位置を制御する駆動手段とを備え、前記第1及び第2のストッパ部材間の係合作用により、前記天板の被検体体軸方向への移動範囲を制限したものである。
本発明(4)においては、第2のストッパ部材72を上部構造体63によって被検体体軸方向にスライド自在に支持すると共に、別途検出したリンクの回動角に基づき上部構造体の被検体体軸方向への移動分を相殺する方向に前記第2のストッパ部材のセッティング位置を自動制御する構成により、平行リンクの昇降位置によらず、天板12の移動限界を一定に維持可能となる。
本発明(5)では、上記本発明(1)〜(4)において、前記アクチェータは、一端を前記台座に、かつ他端を前記第1又は第2のリンクの上半部にそれぞれ回動自在に取り付けた伸縮型のアクチュエータからなるものである。この様なアクチュエータには油圧式、ボールネジ式、すべりネジ式のものがある。
本発明(6)の断層像撮影装置は、被検体を挟んで相対向するX線管とX線検出器とを含むX線撮影系を該被検体体軸の回りに回転させて投影データを取得する走査ガントリと、天板に搭載した被検体を前記走査ガントリの空洞部内に搬入し、かつ搬出する上記本発明(1)〜(5)に記載の平行リンク型テーブルと、前記走査ガントリにより取得した投影データに基づき被検体の断層画像を再構成する情報処理手段とを備えるものである。本発明の平行リンク型テーブルはX線CT装置に適用して好適である。
以上述べた如く本発明によれば、平行リンク型テーブルの昇降位置によらず、天板の体軸方向における移動範囲を一定に制限することが可能となるため、比較的狭い設置環境でも平行リンク型テーブルを安全に運用可能となり、よって断層像撮影装置の普及拡大に寄与するところが極めて大きい。
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。図1は実施の形態によるX線CT装置の構成図である。このX線CT装置は、被検体100を載せて被検体体軸(z軸)方向に移動させる撮影テーブル10と、X線ファンビームにより被検体のアキシャル/ヘリカルスキャンのデータ収集を行う走査ガントリ20と、撮影テーブル10及び走査ガントリ20の遠隔制御を行うと共に、操作者が各種の設定操作を行う操作コンソール1と備える。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付ける入力装置2と、画像再構成処理等を行う中央処理装置(CPU)3と、走査ガントリ20で取得した投影データを収集するデータ収集バッファ5と、投影データから再構成したCT画像を表示するモニタ6と、本装置の機能を実現するためのプログラムやデータやX線CT画像を記憶する記憶装置7とを備える。撮影テーブル10は、被検体を乗せて走査ガントリ20のボア(空洞部)に入れ出しする昇降機構及び天板(クレードル)12を備える。
走査ガントリ20は、X線管21と、X線管21の管電圧・管電流等を制御するX線コントローラ22と、X線ファンビームのz軸方向の厚さ(スライス厚)を制御するコリメータ23と、多列X線検出器24と、データ収集装置DAS(Data Acquisition System)25と、X線管21や多列X線検出器24等を被検体体軸の回りに回転自在に支持する回転部15と、その制御を行う回転部コントローラ26と、前記操作コンソール1や撮影テーブル10との間で制御信号のやり取りを行う制御コントローラ29とを具備している。
このX線CT装置における投影データの収集は次のように行われる。まず、被検体を走査ガントリ20の空洞部内に位置させた状態でz軸方向の位置を固定し、X線管21からのX線ファンビームを被検体に照射し(X線の投影)、その透過X線を多列X線検出器24で検出する。そして、この透過X線の検出を、X線管21と多列X線検出器24を被検体の周囲を回転させながら{即ち、投影(ビュー)角度を変化させながら}複数N(例えば、N=1000)のビュー方向で、360度分のデータ収集を行う。
検出された各透過X線は、データ収集部25でディジタル値に変換されて投影データd(ch,view)(但し、ch:チャネル、view:ビュー)としてデータ収集バッファ5を介して操作コンソール1に転送される。この動作を1スキャンと呼ぶ。そして、順次z軸方向にスキャン位置を所定量だけ移動して、次のスキャンを行う。このようなスキャン方式はコンベンショナル(又はアキシャル)スキャン方式と呼ばれる。また、この
コンベンショナルスキャン方式において、連続して複数回転分のスキャンを行うスキャン方式はシネスキャン方式とよばれる。また、投影角度の変化に同期して撮影テーブル10を所定速度で移動させ、スキャン位置を移動させながら投影データを収集する方式をヘリカルスキャン方式とよぶ。本発明はコンベンショナルスキャン方式、シネスキャン方式、ヘリカルスキャン方式のいずれにも適用できる。
操作コンソール1は、走査ガントリ20から転送される投影データを中央処理装置3の記憶装置7に格納すると共に、例えば、所定の再構成関数と重畳演算を行い、逆投影処理により被検体の断層像を再構成する。ここで、操作コンソール1は、スキャン処理中に走査ガントリ20から順次転送されてくる投影データからリアルタイムに断層像を再構成し、常に最新の断層像をモニタ6に表示させることが可能である。更に、記憶装置7に格納されている投影データを呼び出し、改めて画像再構成を行うことも可能である。
図2,図3は第1の実施の形態による撮影テーブルの構成図(1),(2)で、図2は撮影テーブル10が走査ガントリ20の前面で比較的低位置に戻された状態の側面構造を示している。この撮影テーブル10は、被検体100を搭載する天板(クレードル)12と、該天板12を搭載して被検体体(z)軸方向に移動させる上部構造体63と、台座61に設けた4節平行型のリンクL1,L2によって天板12を含む上部構造体63を床面との水平を保ちつつyz平面内で回動させるリフト機構部とを備える。
天板12は、その下部の所定位置に固定された第1のストッパ部材66を備える。上部構造体63は、その上面部に設けたローラ部材65及び駆動部64によって天板12をz軸方向にスライド自在に支持している。またこの上部構造体63は、その下部に所定の間隔で、かつ等しい長さで下向きに張り出すような第1,第2のブラケット(bracket)67,68を備えている。なお、図示しないが、このような第1,第2のブラケット及びこれに関連する構造は被検体に向かっての左右対称に設けられる。
更にこの第1,第2のブラケット67,68の内側には、各一対の回転ローラr1,r2及びr3,r4が設けられており、該ローラr1とr2の間及びローラr3とr4の間にはz軸方向に延びるフレーム部材71が挟持されている。これによりフレーム部材71は上部構造体63によってz軸方向にスライド自在に支持されている。
このフレーム部材71は、その略中央部に前記第1,第2のブラケット67,68と同じ高さに下向きで張り出すような第3のブラケット74を備えている。また、このフレーム部材71の頭部には、上記天板12に固定された第1のストッパ部材66と係合して該天板12のガントリ20方向へのそれ以上の移動を停止させるための第2のストッパ部材72が、そのフレーム部材71へのセッティング位置をマニュアル操作により任意変更可能に取り付けられている。好ましくは、フレーム部材71の側面に目盛73を設けることで、操作者は第2のストッパ部材72を所望の位置に正確にセッティングできる。この目盛りは、天板12の体軸方向への挿入限界位置を容易(直感的)に認識できるものであることが好ましい。
一方、基台61の上面には前記第1,第2のブラケット67,68とz軸方向に等しい間隔で設けられた第4,第5のブラケット81,82を備えている。そして、これら第1,第4のブラケット67,81間及び第2,第5のブラケット68,82間を、等しい長さの第1、第2のリンクL1,L2により回転式の結合部c1〜c4を介してyz平面内に回動自在となるように連結している。これにより、第1,第2のリンクL1,L2は4節平行型の平行リンクを構成している。
また、第2のリンクL2と台座61に設けたブラケット83との間には伸縮型のアクチ
ュエータ(actuator)62が回転式の結合部c7,c8を介してyz平面内で回動自在に連結されている。一例のアクチュエータ62は、ピストンロッド(piston rod)を内蔵したシリンダ(cylinder)からなり、例えば、油圧によりピストンロッドを伸縮させるものである。そして、このピストンロッドの伸縮によって上部構造体63が台座61との平行を維持した状態で昇降される。
更に、第1のリンクL1の丁度中央部(即ち、リンク長の1/2の位置)と、フレーム部材71の第3のブラケット74との間には、第1のリンクL1の丁度1/2の長さを有する第3のリンクL3が回転式の結合部c5,c6を介してyz平面内に回動自在に連結されている。この第3のリンクL3の作用によってフレーム部材71は台座61との水平姿勢を保ちつつ、台座61の垂直方向にのみ昇降することになる。次に、この動作を説明する。
図6はリンクL3による垂直昇降動作を説明する図である。図において、長さ2dのリンクL1の丁度中点に長さdのリンクL3が連結している。この状態では、2等辺3角形c2,c5,c6と2等辺3角形c1,c5,c6とが常に形成される。従って、各リンクが水平方向との間でなす角度をα、かつ垂直方向との間でなす角度をβとすると、角度α,βの間には、
π−2α+π−2β=π
の関係が常に成り立つ。これにより、
α+β=π/2
の関係が常に成り立つ。これは、リンクL1が図の点線で示す位置に倒れた状態でも同様である。従って、リンクL3の頂点c6は基台61に対して常に垂直(矢印b)方向にのみ昇降することになる。
図3は撮影テーブル10が走査ガントリ20の前面で比較的高位置に駆動された状態の側面構造を示している。アクチュエータ62のシリンダが伸びると、平行リンクL1,L2は時計回り(矢印a)の方向に回動し、これに伴い上部構造体63も時計回りの方向に回動する。しかし、フレーム部材71については、スライドフリーな状態で第3のリンクL3に連結しているため、上部構造体63のz軸方向の移動によらず、回転ローラr1〜r4の間をフリーにスライドしつつ垂直(矢印b)方向にのみ上昇する。従って、天板12の昇降位置によらず第2のストッパ部材72を初期設定された一定の位置に保持できる。
こうして、やがて被検体100の撮像中心(患部)がガントリ回転中心ISOと一致する高さに達すると、アクチュエータ62による駆動は停止する。そして、被検体100の撮影に際しては、天板12を駆動部64により体軸方向に移動して被検体100をガントリ空洞部内に搬送し、断層撮影を行う。この場合でも、天板12が予め設定された所定領域(危険領域)にまで前進すると、第1,第2のストッパ部材66,72が係合し、メカニカルな停止作用によって天板12のそれ以上の前進は制限される。
なお、図示しないが、好ましくは、第1,第2のストッパ部材66,72間に近接センサを設け、該センサが所定以上の接近を検出したことにより安全機能が働いて、駆動部64による天板12の駆動を停止する。従って、第1,第2のストッパ部材66,72間に大きな係合負荷が掛からない。近接センサとしては、2物体の接近により生じる光、磁場又は電場の変化を検出するような様々なタイプの公知の近接センサを利用できる。また、駆動部64に電源投入されていなかったり、又は天板12を駆動部よりアンラッチして人手によりフリースライドさせているような場合でも、第1,第2のストッパ部材66,72間のメカニカルな係合作用により天板12の前進は確実に停止される。従って、天板12の手動による操作時にも安全である。
そして、上記撮影後、被検体100を走査ガントリ20の外側に搬出する動作については上記の逆である。なお、後退時における天板12は、図示しないが、従来と同様の方法により所定のホームポジションにおいてメカニカルに停止する。
図4は第2の実施の形態による撮影テーブルの構成図で、第3のリンクL3を第2のリンクL2の側に設けると共に、この第3のリンクL3にフレーム部材71を連結した場合の変形例を示している。この平行リンクの動作については上記第1の実施の形態による動作の説明から容易に類推できるので、説明を省略する。
更に、この第2の実施の形態では、フレーム部材71にガイドレール77を取り付け、このガイドレール77に対して第2のストッパ部材72をスライド自在に取り付けている。また、このフレーム部材71にギヤードモータ75を固定すると共に、そのネシを切った回転シャフトに第2のストッパ部材72を螺合させている。この構成では、例えばモータ75が左回転するとストッパ部材72が体軸方向で後退し、また右回転するとストッパ部材72が前進する。従って、この構成によれば、第2のストッパ部材72のセッティング位置を撮影テーブル10の表面の操作パネル(不図示)から、又は操作コンソール1から所望にリモート制御できる。
図5は第3の実施の形態による撮影テーブルの構成図で、従来の単純な4節平行型リンクの構造をそのまま使用すると共に、別途に平行リンクの傾き角を検出し、該検出角に基づいて上部構造体の被検体体軸方向への移動分を相殺する方向に第2のストッパ部材72のセッティング位置を自動的に補正する場合を示している。
図において、アクチュエータ62のシリンダが伸びると、平行リンクL1,L2は時計回り(矢印a)の方向に回動し、これに伴い上部構造体63も時計回りの方向に回動する。本実施の形態では、この上部構造体63にガイドレール77を設けると共に、このガイドレール77に対して第2のストッパ部材72をz軸方向にスライド自在に取り付けている。また、この上部構造体63にギヤードモータ75を固定し、かつそのネシを切った回転シャフト76に第2のストッパ部材72を螺合させている。この構成では、例えばモータ75が左回転するとストッパ部材72が体軸方向で後退し、また右回転するとストッパ部材72が前進する。なお、このストッパ部材72の初期位置のセッティングについては、上記図4で述べたと同様にして、予め撮影テーブル10の表面の操作パネルから、又は操作コンソール1から所望にリモート設定できる。
一方、リンクL2の下端部には回転式結合部c3の回転軸を介して角度センサ90が設けられており、該角度センサ90によってリンクL2の基台61の表面からの回転角θを計測可能になっている。計測された回転角θは、例えばCPU3に入力され、ここで回転角θに対する第3のブラケット68のz軸方向のオフセット位置が計算される。この位置は、今、リンクL2の長さを2dとすると、結合部c3がある位置から、
H=2dcosθ
だけz軸方向にオフセットした位置である。
CPU3では、アクチェータ62の駆動と連動し、その都度検出されたリンクL2の回転角θに基づき、上部構造体63の体軸方向への移動分Δhをリアルタイムに求める。今、リンクL2の回転角がθ1からθ2(>θ1)に変化したとすると、上部構造体63の体軸方向への移動分Δhは、
Δh=2d(cosθ1−cosθ2)
により求まる。これに応じて、CPU3は第2のストッパ部材72の位置をΔhだけ戻すことにより、上部構造体63の水平方向移動分によらず、第2のストッパ部材72を初期
セッティング位置を常に一定に維持できる。従って、その後の撮影の際にも天板12の行き過ぎを適正に阻止できる。
なお、上記実施の形態では、アクチュエータ62が油圧シリンダによる場合を述べたが、これに限らない。他にも、ギヤードモータとボールネジからなる伸縮型アクチュエータを利用しても良い。又は、伸縮型のアクチュエータを用いる代わりに、ギヤードモータの回転軸をリンクL1又はL2の下端部に直結して、リンクL1又はL2を直接回動駆動するように設けても良い。
また、上記実施の形態では、本発明を適用した断層像撮影装置の一例としてX線CT装置への適用例を述べたが、これに限らない。本発明の撮影テーブルは被検体内に取り込んだ放射性医薬品(ポジトロン核種)に含まれる陽電子(positoron)が消滅するときに発生する1対のγ線(2個のフォトン)を検出して画像化するPET装置にも適用可能である。
また、上記本発明に好適なる複数の実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、処理及びこれらの組み合わせの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
実施の形態によるX線CT装置の構成図である。 第1の実施の形態による撮影テーブルの構成図(1)である。 第1の実施の形態による撮影テーブルの構成図(2)である。 第2の実施の形態による撮影テーブルの構成図である。 第3の実施の形態による撮影テーブルの構成図である。 リンクL3による垂直昇降動作を説明する図である。
符号の説明
1 操作コンソール
10 撮影テーブル
20 走査ガントリ
12 天板(クレードル)
61 台座
62 アクチュエータ
63 上部構造体
64 駆動部
65 ローラ部材
66,72 ストッパ部材
67,68 ブラケット
71 フレーム部材
75 ギヤードモータ
76 シャフト
77 ガイドレール
90 角度センサ
100 被検体
c1〜c4 結合部
L1〜L3 リンク
r1〜r4 ローラ

Claims (6)

  1. 被検体を載置する天板と、
    該天板に取り付けた第1のストッパ部材と、
    前記天板を搭載して被検体体軸方向に駆動する上部構造体と、
    一端を床面の台座に、かつ他端を前記上部構造体にそれぞれ回動自在に取り付け、該上部構造体を床面との平行を保ちつつ回動可能に支持する4節平行型の第1,第2のリンクと、
    前記第1,第2のリンクを被検体体軸方向に回動させるアクチュエータと、
    前記上部構造体によって被検体体軸方向にスライド自在に支持されるフレーム部材と、
    該フレーム部材に取り付けた第2のストッパ部材と、
    一端を前記第1又は第2のリンクの中点に、かつ他端を前記フレーム部材にそれぞれ回動自在に取り付けられ、該第1又は第2のリンクの1/2の長さを有する第3のリンクとを備え、
    前記第1及び第2のストッパ部材間の係合作用により、前記天板の被検体体軸方向への移動範囲を制限したことを特徴とする平行リンク型テーブル。
  2. 前記第2のストッパ部材のセッティング位置は、被検体体軸方向の所定範囲内でマニュアル設定可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の平行リンク型テーブル。
  3. 前記第2のストッパ部材のセッティング位置は、被検体体軸方向の所定範囲内で駆動手段によりリモート設定可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の平行リンク型テーブル。
  4. 被検体を載置する天板と、
    該天板に取り付けた第1のストッパ部材と、
    前記天板を搭載して被検体体軸方向に駆動する上部構造体と、
    一端を床面の台座に、かつ他端を前記上部構造体にそれぞれ回動自在に取り付け、該上部構造体を床面との平行を保ちつつ回動可能に支持する4節平行型の第1,第2のリンクと、
    前記第1,第2のリンクを被検体体軸方向に回動させるアクチュエータと、
    前記第1又は第2のリンクの回動角を検出する検出手段と、
    前記上部構造体に取り付けた第2のストッパ部材と、
    前記上部構造体に取り付けられ、前記検出された検出角に基づき該上部構造体の被検体体軸方向への移動分を相殺する方向に前記第2のストッパ部材のセッティング位置を制御する駆動手段とを備え、
    前記第1及び第2のストッパ部材間の係合作用により、前記天板の被検体体軸方向への移動範囲を制限したことを特徴とする平行リンク型テーブル。
  5. 前記アクチェータは、一端を前記台座に、かつ他端を前記第1又は第2のリンクの上半部にそれぞれ回動自在に取り付けた伸縮型のアクチュエータからなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の平行リンク型テーブル。
  6. 被検体を挟んで相対向するX線管とX線検出器とを含むX線撮影系を該被検体体軸の回りに回転させて投影データを取得する走査ガントリと、
    天板に搭載した被検体を前記走査ガントリの空洞部内に搬入し、かつ搬出する請求項1乃至5の何れか一つに記載の平行リンク型テーブルと、
    前記走査ガントリにより取得した投影データに基づき被検体の断層画像を再構成する情報処理手段とを備えることを特徴とする断層画像撮影装置。
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