JP6880938B2 - 転写シート - Google Patents
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Description
そのため、作業性及びリコート性に優れた転写シートが要望されている。
(1) 離型性支持体と、剥離層と、印刷層と、粘着剤層と、がこの順に積層され、前記剥離層は、アクリルポリオール樹脂と、ウレタン樹脂と、を含有する転写シート。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜に選択して使用してよい。
図1に示すように、転写シート1は、離型支持体としての基材フィルム10、剥離層20、印刷層30、粘着剤層40及び剥離フィルム50を備える。
基材フィルム(離型性支持体)10は、印刷層30を支持するフィルムである。基材フィルム10は、剥離層等から成る転写層に対して離型性を有し、転写シート1が基材60(後述)に転写された後、剥離層20との界面から離型される。基材フィルム10としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンアフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂等から成るフィルムが挙げられる。このうち、強度及び柔軟性に優れる点で、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好ましい。なお、基材フィルム10における剥離層20側の表面には、従来公知の離型層が形成されていてもよく、離型処理が施されていてもよい。
基材フィルム10の膜厚は、好ましくは10μm以上200μm以下であり、より好ましくは20μm以上60μm以下である。
剥離層20は、転写シート1から基材フィルム10の剥離を容易にするために積層される層である。剥離層20は、転写シート1が基材60に転写され、基材フィルム10が剥離された後、転写シート1の最も外側の層として残存する。その剥離層20の表面には、トップコート層70(後述)が形成される。
アクリルポリオール樹脂は、従来の転写シートにも用いられるアクリル骨格による保護性能を有しながら、ポリオールによりリコート性を有する。また、ウレタン樹脂は、他層との密着性の確保に寄与する。
アクリルポリオール樹脂は、水酸基価が30〜130mgKOH/gであることが好ましく、50〜130mgKOH/gであることがより好ましく、60〜120mgKOH/gであることが更に好ましい。アクリルポリオール樹脂の水酸基価を30mgKOH/g以上とすることにより、優れたリコート性を発現できる。また、水酸基価を130mgKOH/g以下とすることにより、剥離層の柔軟性を担保し、転写時に割れにくくすることができる。なお、水酸基価は、無水酢酸を用いたアセチル化法によって測定することができる。
ウレタン樹脂は、重量平均分子量が通常10,000〜100,000程度であり、ガラス転移温度(Tg)が通常−50〜0℃程度である。
剥離層20は、溶剤等に希釈後、従来公知の塗布方法にて塗布乾燥することにより形成できる。剥離層20の層厚(dry)は、好ましくは1μm以上2μm以下程度である。
光安定化剤としては、紫外線吸収剤又はラジカル捕捉剤が用いられる。また、光安定化剤として、両者を併用或いは混合して用いてもよい。
更に、耐候性(特に耐光性)を向上させるためには、上記紫外線吸収剤等に加えて、ラジカル捕捉剤として、ヒンダードアミン系の光安定剤を0.3〜2重量%、より好ましくは0.3〜0.5質量%添加すると良い。
印刷層30は、転写シート1の図柄(意匠)が形成される印刷図柄層である。印刷層30を構成する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩酢ビ(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体)樹脂、アクリル−塩酢ビ樹脂等が挙げられる。また、印刷層30には、着色顔料、着色染料等が添加される。印刷層30の層厚(dry)は、約5μm程度である。
クリア樹脂層の層厚(dry)は、1μm以上が好ましい。
粘着剤層40は、転写シート1を基材60に転写する際に、転写シート1と基材60とを接合する層である。本実施形態の粘着剤層40は、粘着剤組成物の硬化物からなる。粘着剤組成物は、主剤としてのアクリル系粘着剤と、イソシアネート系硬化剤と、を含有する。
粘着剤層40の層厚は、10μm以上50μm以下であることが好ましく、15μm以上30μm以下であることがより好ましい。
好ましいアクリル系粘着剤としては、例えば、アクリル酸エステルと他の単量体とを共重合させたアクリル酸エステル共重合体が挙げられる。アクリル酸エステルとしては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸ヒドロキシルエチル、アクリル酸プロピレングリコール、アクリルアミド、アクリル酸グリシジル等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、上記アクリル系粘着剤の市販品としては、例えば、ニッセツ(日本カーバイド社製)、SKダイン(綜研化学社製)等を好適に用いることができる。
粘着剤組成物は、イソシアネート系硬化剤を含有する。イソシアネート系硬化剤は、転写シート1を基材60(後述)に転写する際の粘着性を得るために添加される。アクリル系粘着剤は、水酸基を有するため、イソシアネート系硬化剤を用いることにより、更に部分架橋を向上させることができ、粘着剤層40となったときに、内部破壊がなく適度な貯蔵弾性率を得られる。
粘着剤層40における上記イソシアネート系硬化剤の含有量は、ゲル分率に合わせて設定される。
剥離フィルム50は、転写シート1を基材60に転写する際に、転写シート1から剥離されるフィルムである。剥離フィルム50としては、例えば、シリコン離型タイプのポリエチレンテレフタレート(PET)、未処理のポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等が挙げられる。
剥離フィルム50の厚さは、10μm以上100μm以下が好ましく、20μm以上60μm以下がより好ましい。
次に、化粧材100の製造方法について説明する。
図2及び図3は、それぞれ化粧材100の製造方法を説明する断面図である。
基材本体61は、転写シート1が転写される被転写体である。基材本体61としては、例えば、無機材、木材、樹脂等の材料から成る板、壁等が挙げられる。このうち、無機材としては、例えば、石材、コンクリート、ガラス、金属等が挙げられる。また、基材本体61は、無機材から成る陶磁器等の焼き物(窯業系焼成物)であってもよい。
シーラー層62は、基材本体61の表面を滑らかにして、基材本体61と転写シート1との密着性を高めるための下塗り層である。基材本体61の表面(被転写面)の平滑性が十分な場合、シーラー層62は、省略される。
トップコート層70の厚さについては、特に限定されないが、好ましくは5μm以上1000μm以下、より好ましくは10μm以上300μm以下である。
以上の工程を経ることにより、基材60に転写シート1が転写された化粧材100を得ることができる。
基材フィルム10として、26μm厚のPETフィルム(「ダイアホイル」 三菱樹脂株式会社製)を用意し、その一方の面にアクリルポリオール樹脂とウレタン樹脂とを質量比9:1で含有するインク組成物(「KSI」 昭和インク工業株式会社製)を塗布して、膜厚(dry)1μmの剥離層20を形成した。この剥離層20上に、アクリル−塩酢ビ樹脂組成物と着色顔料からなるグラビアインキ(「EIS」 昭和インク工業株式会社製)を用いて複数回の印刷を行い、図1に示すような印刷層30を形成した。
そして、基材フィルム10側の印刷層30と、剥離フィルム50(PETセパレータ)側の粘着剤層40とを貼り合わせた後、3日間、40℃で加温養生することにより、実施例1の転写シートを得た。
剥離層20を構成する樹脂を、アクリル樹脂組成物(「46−7」 昭和インク工業株式会社製)としたほかは、上記実施例と同じ条件で比較例の転写シートを得た。
10 基材フィルム
20 剥離層
30 印刷層
40 粘着剤層
50 剥離フィルム
60 基材
70 トップコート層
Claims (2)
- 離型性支持体と、剥離層と、印刷層と、粘着剤層と、がこの順に積層され、
前記剥離層は、アクリルポリオール樹脂と、ウレタン樹脂と、を含有し、
前記アクリルポリオール樹脂は、水酸基価が30〜130mgKOH/gである転写シート。 - 請求項1に記載の転写シートであって、
前記剥離層は、前記アクリルポリオール樹脂と前記ウレタン樹脂との含有比率が、質量比で9:1から6:4の範囲内である転写シート。
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JP2017071405A JP6880938B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 転写シート |
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