JP6485156B2 - 水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品 - Google Patents

水圧転写フィルム及びこれを用いた加飾成形品 Download PDF

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Description

本発明は、水圧転写フィルム、及びこれを用いた加飾成形品に関する。
建材、自動車内装品、家電製品、OA機器などには表面に木目調や金属調などの装飾が施された成型品が利用されている。これらの成型品は複雑な三次元形状を有するものが多く、従来、その複雑な形状からなる成型品に意匠性の高い装飾を簡便に施す方法が検討されている。
こうした装飾方法として、水圧を利用した水圧転写法が知られている。水圧転写法では、水溶性または水膨潤性の水溶性フィルムに、所望の装飾層を印刷した転写フィルムを用意し、該転写フィルムの装飾層に、有機溶剤からなる活性剤組成物を塗布して、該装飾層を膨潤、粘着化させる(これを活性化という)。その前又は後に、前記転写フィルムを転写用の装飾層(印刷層)面を上面にして、水面上に浮遊させ、次いで、該転写フィルム上に被転写体となる物品を押圧して、水圧によって転写フィルムを被転写体の装飾処理をすべき被転写面に密着させた後、水溶性フィルムを除去して装飾層を転写する。
このような水圧転写法は、立体面への転写加工性、クリア塗装官等の「深み」や、高品質な柄表現が出来るなどの意匠性の点で、優れた曲面加飾法であることが知られている。また、近年、この水圧転写法を用いて、樹脂成形品に対して優れた立体感を表出した意匠を付与する試みがなされている。
ところで、例えば木目のような自然物を印刷によって表現する場合、通常のインキを用いる方法では、本物が有する艶を再現することが難しい。このため、艶消し剤を含む層を印刷の柄と同調するように設けることで、質感の高い(より自然物に近い)意匠を表現する技術が知られている。例えば、木目の場合、導管部分の柄に対応する位置に低艶層を設けることで、質感の高い意匠を表現する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、水溶性フィルム上に意匠層を有する水圧転写フィルムであって、該意匠層が、少なくとも部分的に設けられた低艶層を有し、該低艶層を構成する樹脂組成物がバインダー樹脂と艶消し剤とを含み、該艶消し剤の吸油量が180mL/100g以上である水圧転写フィルムが開示されている。特許文献1においては、低艶層を構成する樹脂組成物中のバインダー樹脂として、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、硝化綿などが使用されており、このような樹脂により形成された低艶層による低光沢領域とその他の領域との艶の差によって、質感のある意匠を発現することが可能である。
また、特許文献2には、水溶性フィルム上に意匠層を有する水圧転写フィルムにおいて、バインダー樹脂及び艶消し剤を含む低艶部分と、アクリルポリマーポリオールまたはその硬化物を含む高艶部分との艶の差によって強いコントラストを表現する手法が開示されている。例えば、特許文献2に開示された手法において、絵柄層によって木目模様を表出する際に、意匠層の低艶部分と絵柄層の導管部分とを同調させることにより、艶差により導管部分が視覚的に凹部となった模様が得られることが記載されている。
特開2014−69502号公報 特開2013−240976号公報
前述のように、高い立体感を表出した意匠を樹脂成形品に付与し得る新規な水圧転写フィルムの開発が要望されている。
本発明は、高い立体感を表出した意匠を樹脂成形品に付与し得る水圧転写フィルム、その製造方法、及び該フィルムを用いた加飾成形品を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、水溶性フィルムと、当該水溶性フィルムの表面上において凹凸形状を形成している意匠層と、絵柄層とをこの順に有する水圧転写フィルムにおいて、意匠層を、アクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成し、さらに、絵柄層が、当該絵柄層における他の部分より相対的に明度の低い暗色部分を有しており、意匠層と絵柄層とは、意匠層によって形成された凹部と、絵柄層の暗色部分とが同調するように形成されていることにより、高い立体感を表出した意匠を樹脂成形品に付与し得ることを見出した。すなわち、本発明は、下記の水圧転写フィルム、その製造方法、及び該フィルムを用いた加飾成形品を提供するものである。
項1. 水溶性フィルムと、前記水溶性フィルムの表面上において凹凸形状を形成している意匠層と、絵柄層とをこの順に有する水圧転写フィルムであって、
前記意匠層は、アクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成されており、
前記絵柄層は、当該絵柄層における他の部分より相対的に明度の低い暗色部分を有しており、
前記意匠層と前記絵柄層とは、前記意匠層によって形成された凹部と、前記絵柄層の暗色部分とが同調するように形成されている、水圧転写フィルム。
項2. 前記凹凸形状が、前記水溶性フィルムの表面上に前記意匠層を有する部分と、前記意匠層を有しない部分とによって形成されている、項1に記載の水圧転写フィルム。
項3. 前記意匠層を形成する樹脂組成物が、ウレタン樹脂を含む、項1または2に記載の水圧転写フィルム。
項4. 前記艶消し剤は、JIS K 5101−13−1:2004に準拠して測定した吸油量が230mL/100g以上である、項1〜3のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
項5. 前記艶消し剤は、体積平均粒径が1〜5μmである、項1〜4のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
項6. 前記艶消し剤が、シリカである、項1〜5のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
項7. 前記絵柄層が木目模様を形成しており、前記暗色部分が前記木目模様における導管部分を形成している、項1〜6のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
項8. 以下の工程(A)及び(B)を順に有する、水圧転写フィルムの製造方法。
工程(A)水溶性フィルムの表面上に、アクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成されている意匠層が、凹凸形状を形成するようにして、該意匠層を積層する工程
工程(B)前記意匠層の上に絵柄層を、前記意匠層によって形成された凹部と、前記絵柄層における他の部分より相対的に明度の低い暗色部分とが同調するように積層する工程
項9. 前記艶消し剤は、平均体積粒径が1〜5μmである、項8に記載の水圧転写フィルムの製造方法。
項10. 下記の工程(a)〜(d)を順に有する加飾成形品の製造方法。
工程(a)項1〜7のいずれかに記載の水圧転写フィルムを、水溶性フィルム側が下向きで水面側に向くように水面に浮遊させる工程
工程(b)前記水圧転写フィルムの絵柄層側に活性剤組成物を塗布する活性剤塗布工程
工程(c)該工程(a)及び(b)を経た、水面に浮遊している水圧転写フィルム上に被転写体を押圧し、水圧によって前記絵柄層を被転写体の被転写面に密着させる工程
工程(d)該被転写体の被転写面に密着した水溶性フィルムを除去する脱膜工程
本発明によれば、高い立体感を表出した意匠を樹脂成形品に付与し得る水圧転写フィルム、その製造方法、及び該フィルムを用いた加飾成形品を提供することができる。
本発明の水圧転写フィルムの構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の水圧転写フィルムの構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の水圧転写フィルムの構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の加飾成形品の製造方法により得られる加飾成形品の一例を示す概略断面図である。
本発明の水圧転写フィルムは、水溶性フィルムと、当該水溶性フィルムの表面上において凹凸形状を形成している意匠層と、絵柄層とをこの順に有する水圧転写フィルムであって、意匠層が、アクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成されており、絵柄層は、当該絵柄層における他の部分より相対的に明度の低い暗色部分を有しており、意匠層と絵柄層とは、意匠層によって形成された凹部と、絵柄層の暗色部分とが同調するように形成されていることを特徴とする。以下、本発明の水圧転写フィルム、その製造方法、及び該フィルムを用いた加飾成形品について詳述する。
〔水圧転写フィルム〕
以下、本発明の水圧転写フィルムを図1〜図3を参照しながら説明する。図1〜図3は、本発明の水圧転写フィルムの構成の一例を示す概略断面図である。図1〜図3に示されるように、本発明の水圧転写フィルム10は、水溶性フィルム1、意匠層2、及び絵柄層3を順に有している。意匠層2は、前記水溶性フィルムの表面上において凹凸形状を形成している。意匠層2による凹凸形状は、例えば図1に示されるように、水溶性フィルムの表面上において、意匠層2を有する部分(凸部)と、意匠層2を有しない部分(凹部)とによって形成されていてもよい。また、当該凹凸形状は、例えば図2に示されるように、意匠層2の厚みの大きい部分(凸部)と、厚みの小さい部分(凹部)とによって、形成されていてもよい。さらに、意匠層2による凹凸形状は、これら両方によって形成されていてもよい。図3に示されるように、意匠層2と絵柄層3との間には、必要に応じて、プライマー層4が形成されていてもよい。
意匠層2は、アクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成されている。
絵柄層3は、意匠層2によって形成された凹凸形状の上に形成されている。より具体的には、例えば、図1に示されるように、当該凹凸形状が、意匠層2を有する部分(凸部)と、意匠層2を有しない部分(凹部)とによって形成されている場合には、絵柄層3は、意匠層2によって形成された凸部の真上と、意匠層2が形成されていない凹部に形成されている。また、例えば、図2に示されるように、当該凹凸形状が、意匠層2の厚みの大きい部分(凸部)と、厚みの小さい部分(凹部)とによって形成されている場合には、絵柄層3は、当該凹凸形状の凸部と凹部の上に形成されている。絵柄層3は、後述の意匠層2やプライマー層4などを有しない場合、後述の通り、意匠層2の上から樹脂組成物を印刷することにより形成されるため、通常、意匠層2によって形成された凹部は、絵柄層3によって埋められる。
本発明においては、絵柄層3が、絵柄層3における他の部分より相対的に明度の低い暗色部分3aを有しており、意匠層2によって形成された凹部2aと、絵柄層3の暗色部分3aとが同調するように形成されていることを特徴とする。本発明の水溶性フィルムにおいては、このような構成を有していることにより、意外にも、高い立体感を表出した意匠を樹脂成形品に付与することができ、さらには、例えば観察する角度によって意匠性が変化するような独特の意匠を樹脂成形品に付与し得る。
以下、本発明の水圧転写フィルムを構成する各層について、詳述する。
(水溶性フィルム)
水溶性フィルムは、本発明の水圧転写フィルムにおいて基材の役割を有し、水圧転写後に加飾成形品を得る際に除去されるものである。水溶性フィルムとしては、水溶性又は水膨潤性を有するものであればよく、従来水圧転写フィルムとして一般に使用されている水溶性フィルムの中から、適宜選択して用いることができる。
水溶性フィルムを構成する樹脂としては、例えばポリビニルアルコール樹脂、デキストリン、ゼラチン、にかわ、カゼイン、セラック、アラビアゴム、澱粉、蛋白質、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルメチルエーテル、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重合体、酢酸ビニルとイタコン酸との共重合体、ポリビニルピロリドン、アセチルセルロース、アセチルブチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウムなどの各種水溶性ポリマーが挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いられてもよいし、2種以上が混合されて用いられてもよい。なお、水溶性フィルムには、マンナン、キサンタンガム、グアーガムなどのゴム成分が添加されていてもよい。
上記の水溶性フィルムのうち、特に生産安定性と水に対する溶解性及び経済性の点から、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂フィルムが好ましい。なお、ポリビニルアルコール樹脂フィルムは、PVA以外に、澱粉やゴムなどの添加剤を含有していてもよい。
ポリビニルアルコール樹脂フィルムは、ポリビニルアルコールの重合度、ケン化度、及び澱粉やゴムなどの添加剤の配合量などを変えることにより、水溶性フィルムに対して転写用の印刷層を形成する際に必要な機械的強度、取り扱い中の耐湿性、水面に浮かべてからの吸水による柔軟化の速度、水中での延展又は拡散に要する時間、転写工程での変形のし易さなどを適宜調節することができる。
ポリビニルアルコール樹脂フィルムからなる水溶性フィルムとして好適なものは、特開昭54−92406号公報に説明されているようなものであり、例えば、PVA樹脂80質量%、高分子水溶性樹脂15質量%、澱粉5質量%の混合組成からなり、平衡水分3%程度のものが好適である。
また、ポリビニルアルコール樹脂フィルムは水溶性ではあるが、水に溶解する前段階では水に膨潤して軟化しつつもフィルムとして存続することが好ましい。フィルムとして存続している状態にあるときに水圧転写を行なうことにより、水圧転写時の転写用の印刷層の過度の流動、変形を防止することができるからである。
水溶性フィルムの厚さとしては、10〜100μmが好ましい。10μm以上であると、フィルムの均一性が良好で、かつ生産安定性が高い。一方、100μm以下であると、水に対する溶解性が適度であり、かつ印刷適性に優れる。以上の観点から、水溶性フィルムの厚さは、20〜60μmの範囲がより好ましい。
なお、上記の水溶性フィルムは、例えば紙、不織布、布などの水浸透性を有する基材と積層して使用することもできるが、このような水浸透性を有する基材と水溶性又は水膨潤性を有する水溶性フィルムとを積層したときには、水圧転写フィルムを水面に浮かべる前に、水浸透性を有する基材を水溶性又は水膨潤性を有する水溶性フィルムから分離させるか、又は水面に浮かべた後の水の作用によって水溶性又は水膨潤性を有する水溶性フィルムから水浸透性を有する基材が分離するように構成しておくことが好ましい。
<意匠層>
意匠層は、アクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成されており、かつ、当該意匠層によって形成された凹部と、後述の絵柄層の暗色部分とが同調するように形成される層である。本発明においては、このような特定の樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により構成されており、かつ、意匠層によって形成された凹部と、後述の絵柄層の暗色部分とが同調するように形成されていることにより、意外にも、高い立体感を表出した意匠を樹脂成形品に付与することができ、さらには、例えば観察する角度によって意匠性が変化するような独特の意匠を樹脂成形品に付与し得る。
前述の通り、意匠層による凹凸形状は、例えば図1に示されるように、水溶性フィルムの表面上において、意匠層2を有する部分(凸部)と、意匠層2を有しない部分(凹部)とによって形成されていてもよいし、例えば図2に示されるように、意匠層の厚みの大きい部分(凸部)と、厚みの小さい部分(凹部)とによって形成されていてもよい。さらに、当該凹凸形状は、これら両方によって形成されていてもよい。また、当該凹凸形状は、水溶性フィルムの表面の少なくとも一部(加飾成形品に高い立体感を表出する意匠を付与したい部分)において形成されていればよい。当該凹凸形状による凹部と凸部の艶差をより大きくし、立体感を高められるという意匠上の観点、さらに、意匠層で表現された凹部と凸部を視認しやすくなるので、印刷により絵柄層を形成する際に検討が合わせやすくなり、意匠層の凹凸形状と絵柄層の模様とを同調させやすいという製造上の観点からは、意匠層による凹凸形状は、水溶性フィルムの表面上において、意匠層を有する部分(凸部)と、意匠層を有しない部分(凹部)とによって形成されていることが好ましい。
本発明における意匠層の凹凸形状の凹部は、凸部に比して相対的に艶の低い低艶部分となる。本発明においては、この凹部2aと、絵柄層に形成された模様の暗色部分(図1〜4では3aの部分。例えば、木目模様であれば、導管部分)とを同調させることにより、高い立体感を表出することができる。従来の技術では、艶消し剤を含む意匠層が形成された部分(本発明における凸部)と形成されていない部分(本発明における凹部)では、凸部の方が艶が低くなるため、当該凸部と絵柄層の模様とを同調させることによって意匠を付与していた。それに対し本発明では、意匠層を上記のような特定の樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成することで、意外にも凹部の方が相対的に艶が低くなっている。そして、当該凹部と絵柄層の暗色部分とを同調させることによって、高い立体感を表出することが可能となっている。さらに、当該構成を採用することにより、観察する角度によって意匠性が変化するような独特の意匠を樹脂成形品に付与し得る。このような独特な意匠は、従来の技術では奏されなかった意匠であり、本発明においては、意匠層を上記のような特定の樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成し、かつ、意匠層によって形成された凹部と、絵柄層の暗色部分とが同調するように形成することにより、このような意匠を樹脂成形品に付与することが可能となる。
意匠層はアクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成されている。良好な転写加工性を得る観点からは、意匠層は当該樹脂組成物の未硬化物により形成することが好ましい。意匠層を当該樹脂組成物の硬化物により形成する場合、当該硬化物は完全硬化されたものであってもよいが、転写加工性等を考慮すると半硬化状態であることが好ましい。また、アクリルポリマーポリオールを含む樹脂組成物と該樹脂組成物の硬化物が混合された状態のものも好ましい態様である。
また、意匠層を形成する樹脂組成物には、アクリルポリマーポリオールに加えて、さらにウレタン樹脂や、イソシアネートを含有させることもできる。イソシアネートはアクリルポリマーポリオールの硬化剤であって、イソシアネートを含有させることで、当該樹脂組成物の少なくとも一部を硬化状態又は半硬化状態とする。このことにより、加飾成形品の製造時における水圧転写フィルムを水面に浮遊させる工程で、水圧転写フィルムが溶解乃至膨潤することで発生しやすくなる過度の展伸を抑制することができる。
(アクリルポリマーポリオール)
上記アクリルポリマーポリオールは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により求められる、標準ポリスチレンで換算された重量平均分子量が1,000〜100,000であることが好ましく、5,000〜80,000であることがより好ましく、20,000〜50,000であることが特に好ましい。アクリルポリマーポリオールの分子量が1,000以上であると、耐溶剤性が改善し、絵柄層を形成した際に意匠層が溶解する等の不具合が起こりにくくなり、100,000以下であるとインキ化した際に粘度が低下したり、ゲル化しにくくなるため作業性が向上する。
また、アクリルポリマーポリオールとしては、水酸基価が30〜130mgKOH/gのものが好ましく、50〜130mgKOH/gのものがより好ましく、60〜120mgKOH/gのものがさらに好ましい。アクリルポリマーポリオールの水酸基価が30mgKOH/g以上であると、水圧転写フィルム全体の過度の展伸を抑制することができる点で好ましく、130mgKOH/g以下であると、意匠層の柔軟性が良好となり、ひび割れ等の不具合が生じない。なお、上記水酸基価は、無水酢酸を用いたアセチル化法によって測定することができる。
(イソシアネート)
イソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートであればよく、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート、或いは、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、メチレンジイソシアネート(MDI)、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートなどの脂肪族(乃至は脂環式)イソシアネートなどのポリイソシアネートが用いられる。
また、必要に応じて、イソシアネート基を適当なブロック剤により保護して不活性化し、加熱によりイソシアネート基が再生するブロックイソシアネートを使用してもよい。ブロック剤としては、例えばフェノール、アルコール、マロン酸ジメチル、アセト酢酸エチル等の活性メチレン、オキシム等、公知のブロック剤を用いてもよい。
ブロックイソシアネートを使用することにより、意匠層により高い成形性を付与することができ、所望形状に成形した後に成形品を加熱処理し、イソシアネート基を再生、ポリオールと反応、硬化することにより、絵柄層または必要に応じて設けられるプライマー層と良好な密着性を発現できる。
意匠層におけるアクリルポリマーポリオールの含有量は特に限定されないが、加飾成形品に高い立体感を表出する観点から、意匠層を構成する樹脂成分の50〜100質量%であることが好ましく、さらに転写加工性を良好とする観点からは50〜90質量%であることがより好ましい。
上記意匠層を構成する樹脂組成物には、アクリルポリマーポリオールの他に、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、(メタ)アクリル・ウレタン共重合体樹脂、硝化綿などのニトロセルロース系樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレンなどの樹脂を含有させることが好ましい。意匠層を柔軟にし、加飾成形品の製造時における転写加工性を向上させることができるためである。なお、ここで「(メタ)アクリル」とはアクリル又はメタクリルを意味する。これらのうち、特にウレタン樹脂はアクリルポリマーポリオールとの相溶性が高く、好ましい。また、上記意匠層には、本発明の効果を阻害しない範囲内で着色剤を添加してもよい。着色剤としては、後述する絵柄層で用いられるものと同様のものを用いることができる。
(ウレタン樹脂)
ウレタン樹脂としては、非架橋型のもの、すなわち、3次元架橋して網目状の立体的分子構造を持ったものではなく、線状の分子構造を持った熱可塑性樹脂となったものを選択することが好ましい。このような非架橋型のウレタン樹脂としては、ポリオール成分として、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリオールを主剤とし、イソシアネートと反応させてなる非架橋型ウレタン樹脂を使用でき、成形性、耐熱性、耐候性、絵柄層との密着性等の観点から、ポリエステルポリオールと、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネートとの組合せにより合成されるものが特に好ましい。通常ポリオール1分子中の水酸基数及びイソシアネート1分子中のイソシアネート基はそれぞれ平均2である。
また、ウレタン樹脂としては、ポリオール成分、ポリアミン成分及びイソシアネートの組合せより合成されるウレタンウレア樹脂が好ましく用いられ、ポリオール成分やイソシアネートとしては、上述したものを用いることができる。
ウレタン樹脂としては、ガラス転移点が100℃以下のものが好ましく、20〜100℃のものがより好ましい。ウレタン樹脂のガラス転移点が100℃以下であると、意匠層の常温における柔軟性に優れ、20℃以上であると、加熱により凝集力が著しく低下したり、意匠層が水圧転写時に水に溶解することがなく、好ましい。
意匠層を構成する樹脂組成物におけるアクリルポリマーポリオール又はアクリルポリマーポリオールに必要に応じて添加されるイソシアネートの合計量とウレタン樹脂との比率は、通常質量比で99:1〜50:50であり、95:5〜50:50であることが好ましく、90:10〜60:40であるとより好ましく、80:20〜68:32であることが特に好ましい。ウレタン樹脂の比率が高いと転写加工性が向上するが、該比率が高すぎると意匠性に劣る場合がある。特に、イソシアネートの含有量が高い場合には、ウレタン樹脂の比率を高くすることが転写加工性の点から好ましい。
(艶消し剤)
意匠層において、艶消し剤の具体例としては、シリカ、クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、合成ケイ酸塩、及びケイ酸微粉末から選択される無機フィラーや、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、又は尿素系樹脂から選択される有機フィラーまたは樹脂ビーズが挙げられ、いずれか1種を用いてもよいし、2種以上を組合わせて用いることもできる。これらの中でも、好ましくはシリカが挙げられる。
艶消し剤の体積平均粒径は、好ましくは0.5〜25μmであり、より好ましくは1〜15μm、さらに好ましくは1〜10μm、さらにより好ましくは1〜5μm、特に好ましくは1〜3μmである。艶消し剤の体積平均粒径が25μm以下であれば、界面積が増大することによって加工時の応力が拡散し、界面に発生したボイド等がエネルギーを吸収したり、粒子間距離が小さくなることによって粒子、又はボイド間で塑性変形が生じ、伸張時の白化を抑制することができる。また、艶消し剤の体積平均粒径が0.5μm以上であると、艶消し効果の観点から好ましい。なお、ここで言う体積平均粒径は、レーザー回折−散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径である。
なお、発明者らの検討によれば、アクリルポリマーポリオールと、粒径の大きい艶消し剤を混合した場合、艶消し剤が凝集して沈降が生じやすくなり、塗工液の貯蔵安定性が低下する傾向にあるが明らかとなった。これは水圧転写フィルムの技術分野で一般的に用いられているニトロセルロース等の樹脂ではあまり問題とならない、アクリルポリマーポリオール特有の現象であった。本発明において、塗工液の貯蔵安定性を向上させる観点からは、艶消し剤の体積平均粒径を1〜5μmとすることが好ましく、1〜3μmとすることがより好ましい。艶消し剤の体積平均粒径をこのような範囲に設定することにより、充分な艶消し効果を発揮しつつ、塗工液の貯蔵安定性を良好とし、水圧転写フィルムの生産性を向上させることができる。
意匠層中の艶消し剤の含有量は、加飾成形品に表出される立体感と成形加工性とのバランスの観点から、0.5〜50質量%であると好ましく、10〜50質量%であるとより好ましく、25〜50質量%であるとさらに好ましい。
艶消し剤のJIS K 5101−13−1:2004に準拠して測定した吸油量としては、230mL/100g以上、好ましくは230〜400mL/100gであり、230〜350mL/100gであることがより好ましく、230〜300mL/100gであることがさらに好ましい。吸油量が230mL/100g以上の艶消し剤を用いることが艶消し効果の観点から好ましく、また吸油量が400mL/100g以下の艶消し剤を用いることが適度なチキソ性を維持して意匠層を形成する際の塗工適性を損なわないとの観点から好ましい。
なお、上記艶消し剤を表面処理することによって、電離放射線硬化性樹脂と艶消し剤との密着性を向上させ、硬化した際に強靭な塗膜を形成させることができる。このような表面処理は成形加工時のクラックや白化を抑制できるため好ましい。処理の手法としては、上記効果を奏するものであれば特に制限はなく、有機材料による表面処理であっても、無機材料による表面処理であってもよい。特に、シランカップリング処理などが好適に挙げられる。
意匠層は、上述のアクリルポリマーポリオール、及び艶消し剤、並びに必要により用いられるイソシアネート、ウレタン樹脂、及びその他の樹脂を溶媒に溶解した塗工液を、公知の方法で塗布し、必要に応じて乾燥し、硬化して形成することができる。意匠層の厚みについては、通常、0.5〜20μm程度であり、好ましくは、1〜5μmの範囲である。なお、本発明において、意匠層の厚みとは、意匠層によって形成されている凹凸形状の凸部の厚みをいう。
<絵柄層>
絵柄層は、加飾成形品に装飾性を与える層であり、種々の模様をインキと印刷機を使用して印刷することにより形成される。絵柄層によって形成される模様は、相対的に明度の低い暗色部分を有している限り特に制限されず、例えば、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)等の岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様など挙げられ、これらを複合した寄木、パッチワーク等の模様も挙げられる。これらの模様は、通常の黄色、赤色、青色、及び黒色のプロセスカラーによる多色印刷によって形成される他、模様を構成する個々の色の版を用意して行う特色による多色印刷等によっても形成される。また、絵柄層における暗色部分は、他の部分より相対的に明度の低い色であれば特に限定されないが、黒色とすることが特に好ましい。
絵柄層は、通常、バインダー樹脂と着色剤とを含有する。絵柄層のバインダー樹脂としては、熱可塑性樹脂が挙げられ、具体例としては、アクリル樹脂、アルキッドなどのポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂(例えばポリエステルウレタン系樹脂)、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラールなどのポリビニルアセタール(ブチラール系樹脂)、硝化綿などのニトロセルロース系樹脂が挙げられる。バインダー樹脂は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
着色剤としては、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルーなどの無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルーなどの有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮などの鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛などの鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料などが用いられる。
本発明においては、意匠層の凹凸形状によって形成された模様と、絵柄層の模様とを同調させることにより、より高い立体感を有する意匠を表出することができる。すなわち、意匠層の凹凸形状の凸部を相対的に高艶部分とし、凹部を相対的に低艶部分として、この低艶部分(凹部)と、絵柄層の模様のうち、暗色部分(図1〜4では3aの部分。例えば、木目模様であれば、導管部分)とを同調させることにより、高い立体感と共に、例えば観察する角度によって意匠が変化するような独特な意匠を加飾成形品に付与することができる。例えば、図1に示される水圧転写フィルムにおいて、艶消し剤を含む意匠層の凹凸形状により形成された凹部2a(低艶部分)と、絵柄層の暗色部分3aとを同調させると、高い立体感などを表出させることができる。
[プライマー層]
本発明においては、所望により、意匠層と絵柄層との間に、プライマー層を設けてもよい。プライマー層を形成する樹脂としては、意匠層で用いるアクリルポリマーポリオールや、絵柄層で例示したバインダー樹脂と同様のものが挙げられ、溶媒に溶解した塗工液を公知の方法で塗布するなどして形成することができる。また、艶を調整して意匠感を高めるため、意匠層と絵柄層の同調による高い立体感を表出するため、プライマー層は艶消し剤を含んでいることが好ましい。プライマー層に用いる艶消し剤としては、意匠層の項で例示したものが使用できる。プライマー層を形成する樹脂としてアクリルポリマーポリオールを用いる場合、意匠層と同様の理由により、艶消し剤の体積平均粒径は1〜5μmとすることが好ましい。プライマー層が艶消し剤を含む場合、プライマー層が意匠層よりも低い艶を示すように、プライマー層における艶消し剤の含有率は意匠層における艶消し剤の含有率より多いことが好ましく、例えば1.5〜5.0倍とすることが好ましい。プライマー層の厚みとしては、通常0.5〜20μm程度である。
[水圧転写フィルムの製造方法]
図1及び図2に示されるような、水溶性フィルム1と、意匠層2と、絵柄層3とを有する本発明の水圧転写フィルム10は、例えば、水溶性フィルムの表面上に凹凸形状を形成するようにして、アクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成された意匠層2を積層する工程(A)と、意匠層2の上に、意匠層2によって形成された凹部2aと、絵柄層3における他の部分より相対的に明度の低い暗色部分暗色部分3aとが同調するように、絵柄層3を積層する工程(B)を含む製造方法によって製造することができる。
工程(A)において、意匠層は、公知の印刷方法により凹凸形状(パターン状)に形成することができ、例えば、アクリルポリマーポリオール及び艶消し剤を含む樹脂組成物及び柱状凹部のセル形状を有するグラビア版材を用いて、グラビア印刷、好ましくはグラビアオフセット印刷を施して形成することができる。意匠層によって形成される凹凸形状は、意匠層を形成する厚みを印刷によって制御することにより、繊細な凹凸形状とすることができる。
工程(B)における絵柄層3の形成は、公知の塗布方法又は印刷方法によって形成したり、あるいは樹脂フィルムを意匠層上にラミネートすることにより行うことができる。当該塗布方法としては、グラビアコート、リバースコート等が挙げられ、印刷方法としては、グラビア印刷等が挙げられる。絵柄層3は、全面ベタ印刷であってもよい。
なお、図3に示されるような、さらにプライマー層4を備える水圧転写フィルムを製造する場合は、上記の工程(A)と工程(B)の間にプライマー層を積層する工程を行う。プライマー層は樹脂、及び必要により艶消し剤を含む樹脂組成物を用いて、公知の塗布方法によって形成することができる。
[加飾成形品の製造方法]
本発明の水圧転写フィルムを用いて、下記の工程(a)〜(d)により加飾成形品を製造することができる。なお、図1に示される水圧転写フィルム10を用いて製造される加飾成形品20は、図4に対応している。
工程(a)水圧転写フィルムを、水溶性フィルム側が下向きで水面側に向くように水面に浮遊させる工程
工程(b)前記水圧転写フィルムの絵柄層側に活性剤組成物を塗布する活性剤塗布工程
工程(c)該工程(a)及び(b)を経た、水面に浮遊している水圧転写フィルム上に被転写体5を押圧し、水圧によって前記絵柄層を被転写体5の被転写面に密着させる工程
工程(d)該被転写体5の被転写面に密着した水溶性フィルムを除去する脱膜工程
また、上記工程(d)に次いで、下記の工程(e)を備えていてもよい。
工程(e):被転写体5の被転写面上にトップコート層を形成する工程。
<工程(a)>
工程(a)は、工程(b)の前又は後に行うことができる。水圧転写フィルム10は、水溶性フィルム1側が下向きで水面側に向くように水面上に浮遊させる。水圧転写フィルム10を水面に浮遊させるには、枚葉の印刷物を1枚ずつ浮遊させてもよく、また水を一方向に流し、その水面上に連続帯状の水圧転写フィルム10を、連続的に供給して浮遊させてもよい。
<工程(b)>
工程(b)は、工程(a)の前又は後に行うことができ、水圧転写フィルムの絵柄層側に活性剤組成物を塗布する工程である。この工程で活性剤組成物を塗布することにより、絵柄層の少なくとも一部が溶解乃至膨潤して軟化し(活性化し)、被転写体と密着しやすくなる。
(活性剤組成物)
絵柄層に塗布する活性剤組成物は、絵柄層を活性化して、被転写体の被転写面に転写させる機能を有する組成物であれば特に制限はなく、また、被転写体の被転写面に各層を転写させるまで蒸発しないような性状を有することが好ましい。このような活性剤組成物としては、例えばエステル類、アセチレングリコール類、エーテル類、及び樹脂を含む組成物が好ましく挙げられる。
エステル類としては、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸tert−ブチル、シュウ酸ジブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジイソオクチルなどが好ましく挙げられる。アセチレングリコール類としては、メトキシブチルアセテート、エトキシブチルアセテート、エチルカルビトールアセテート、プロピルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテートなどが好ましく挙げられる。エーテル類としては、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、イソアミルセロソルブなどが好ましく挙げられる。
また、樹脂としては、アクリレート系単量体の単独又は共重合体などの熱可塑性樹脂や、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、フタル酸アルキッド樹脂、フタル酸ジアリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂などが好ましく挙げられ、なかでも熱硬化性樹脂が好ましい。
本発明で用いられる活性剤組成物の好ましい各組成の含有量は、エステル類では5〜40質量%、アセチレングリコール類では40〜80質量%、エーテル類では5〜30質量%、及び樹脂では1〜20質量%程度である。
活性剤組成物の塗布は、グラビア印刷やスプレーコート法などにより行えばよく、その塗布量は通常1〜50g/m2であり、好ましくは3〜30g/m2であり、さらに好ましくは10〜20g/m2である。
<工程(c)>
工程(c)は、工程(a)及び工程(b)を経た、水面に浮遊している水圧転写フィルム上に被転写体を押圧し、水圧によって絵柄層を被転写体の被転写面に密着させる工程である。水圧転写フィルムを浮かべ水圧を印加するための水は、該水圧転写フィルムの水溶性フィルムの種類などに応じ、適宣水温を調整するのがよく、好ましくは25〜50℃程度、より好ましくは25〜35℃である。
また、本発明の水圧転写フィルムと被転写体との転写時間は、20〜120秒程度が好ましく、より好ましくは30〜60秒程度である。
(被転写体)
被転写体としては、例えば、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリカーボネート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、繊維系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂、あるいはこれらを混合した樹脂のほか、鉄、アルミニウム、銅などの金属、陶磁器、ガラス、琺瑯などのセラミックス、木材などの材料からなる構造体を使用することができる。
また、被転写面の形状は、平面形状である二次元形状であってもよいし、凹凸形状や曲面形状などの三次元形状であってもよい。これらの中で、通常、樹脂製構造体が多用される。この樹脂製構造体は、成型時において離型剤が付着するとともに、ゴミや脂分なども付着することがあり、水圧転写フィルムの各層を密着性よく転写させるために、予め脱脂液により被転写面を清浄化しておくことが好ましい。
工程(c)において、絵柄層に塗布した活性剤組成物は被転写体と接し、該被転写体の表面を溶解させることで、本発明の水圧転写フィルムと被転写体との密着性をさらに良好なものとすることができる。
<脱膜工程(d)>
脱膜工程(d)は、工程(c)の後に行われ、該被転写体の被転写面に密着した水溶性フィルムを除去する工程である。被転写体の被転写面上に付着している水溶性フィルム1の除去は、例えば、水を用いてシャワー洗浄することで行うことができる。なお、シャワー洗浄の条件は、水溶性フィルム1を形成する材料などにより異なるが、通常は水温15〜60℃程度、洗浄時間10秒〜5分程度が好ましい。そして、工程(d)の後、被転写体を十分乾燥し水分を蒸発させる。
以上の工程(a)〜(d)により、樹脂成形品に対して高い立体感が表出され、さらには、観察する角度によって意匠が変化し得る本発明の加飾成形品が得られる。
<工程(e)>
工程(e)は、被転写体の被転写面上に、必要に応じトップコート層を形成する工程である。工程(e)を行う場合、当該工程(e)においては、意匠層に対し、表面強度の向上、表面保護、表面の艶調整などのために必要に応じ塗装を施し、透明ないし半透明のトップコート層を形成する。
このトップコート層を形成する材料としては、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などが選択され、具体的にはウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、ケイ素系樹脂などが用いられる。トップコート層の形成は、上記の樹脂を公知の有機溶剤に溶解して得た塗料を用いて、スプレー塗装、静電塗装、刷毛塗り、浸漬塗装、など公知の塗装方法により行うことができる。また、トップコート層の厚みは、好ましくは1〜25μmであり、より好ましくは1〜10μmである。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。なお、以下の実施例及び比較例において、意匠層の厚みとは、意匠層によって形成されている凹凸形状の凸部の厚みをいう。
<実施例1>
水溶性フィルムとして、ポリビニルアルコール(PVA)フィルム(厚さ40μm)を用い、その片面に、下記のインキを用いて、グラビア印刷により意匠層(厚み3μm)を形成した。このとき、意匠層と絵柄層の同調が、下記の形態となるよう、意匠層を形成するインキの量を調整して、水溶性フィルムの表面上に意匠層が凹凸形状となるように形成した。次に、硝化綿とアルキッド樹脂とを80:20の質量比で含む下記のインキを用いて、意匠層の上に、グラビア印刷により、木目模様を有する絵柄層(3μm)を形成し、水溶性フィルム/意匠層/絵柄層が積層された水圧転写フィルムを得た。絵柄層の木目模様は、黒色インキ、焦茶色インキ、薄茶色インキの3種類のインキをこの順に用い、且つ黒色インキと焦茶色インキを柄状に、薄茶色インキを全面に印刷することにより形成し、黒色インキによって導管部分を表現した。
(意匠層を形成するインキ)
実施例1において、意匠層は、アクリルポリマーポリオール(重量平均分子量30,000、水酸基価80mgKOH/g)及びウレタンウレア樹脂(ガラス転移点40℃)を80:20の質量比で含み、さらに艶消し剤としてのシリカ(体積平均粒径5μm、吸油量250mL/100g)を含むインキを用いて形成した。アクリルポリマーポリオール及びウレタン樹脂の合計質量と、シリカとの質量比は、3:1とした。
(絵柄層を形成するインキ)
硝化綿とアルキッド樹脂とを80:20の質量比で含み、着色剤として弁柄及びカーボンブラックを所定の配合比率で使用した着色インキ
(意匠層と絵柄層の同調)
実施例1において、意匠層と絵柄層は、意匠層によって形成される凹凸形状の凹部(低艶部分)と、絵柄層の木目模様の導管部分(暗色部分)とを同調させた。
<実施例2>
意匠層を形成した後、絵柄層を形成する前に、下記のインキを用いて、グラビア印刷によりプライマー層(厚み1μm)を全面ベタで形成した以外は実施例1と同様にして、水溶性フィルム/意匠層/プライマー層/絵柄層が積層された水圧転写フィルムを得た。
(プライマー層を形成するインキ)
実施例2において、プライマー層は、アクリルポリマーポリオール(重量平均分子量30,000、水酸基価80mgKOH/g)及びウレタンウレア樹脂(ガラス転移点40℃)を80:20の質量比で含み、さらに艶消し剤としてのシリカ(体積平均粒径5μm、吸油量250mL/100g)を含むインキを用いて形成した。アクリルポリマーポリオール及びウレタン樹脂の合計質量と、シリカとの質量比は、1:1とした。
<実施例3>
実施例2において、意匠層を形成するインキに含まれる艶消し剤としてシリカ(体積平均粒径2μm、吸油量360mL/100g)を用いた以外は、実施例2と同様にして、水圧転写フィルムを得た。
<実施例4>
実施例1において、意匠層を形成するインキに含まれる艶消し剤としてシリカ(体積平均粒径10μm、吸油量200mL/100g)を用いた以外は、実施例1と同様にして、水圧転写フィルムを得た。
<実施例5>
実施例2において、意匠層を形成するインキに含まれる艶消し剤としてシリカ(体積平均粒径10μm、吸油量200mL/100g)を用いた以外は、実施例2と同様にして、水圧転写フィルムを得た。
<比較例1>
意匠層を形成するインキとして、下記のものを用い、さらに、意匠層と絵柄層の同調の形態を下記のようにしたこと以外は、実施例1と同様にして、水圧転写フィルムを得た。
(意匠層を形成するインキ)
比較例1において、意匠層は、硝化綿と、艶消し剤としてのシリカ(体積平均粒径5μm)を含むインキを用いて形成した。硝化綿とシリカ粒子の質量比は、1:1とした。
(意匠層と絵柄層の同調)
比較例1において、意匠層と絵柄層は、意匠層によって形成される凹凸形状の凸部(暗色部分)と、絵柄層の木目模様の導管部分(暗色部分)とを同調させた。
<比較例2>
意匠層を形成するインキにシリカを配合しなかったこと以外は、比較例1と同様にして、水圧転写フィルムを得た。
<比較例3>
意匠層を形成するインキとして、下記のものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、水圧転写フィルムを得た。
(意匠層を形成するインキ)
比較例3において、意匠層は、硝化綿と、艶消し剤としてのシリカ(体積平均粒径5μm)を含むインキを用いて形成した。硝化綿とシリカ粒子の質量比は、1:1とした。
<比較例4>
意匠層を形成するインキにシリカを配合しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、水圧転写フィルムを得た。
<加飾成形品の製造>
上記で得られた各水圧転写フィルムの絵柄層に、下記組成の活性剤組成物を3g/m2塗布し、スムージングロールで該活性剤組成物を均一にし、絵柄層の活性剤塗布工程(b)を経た後、水溶性フィルム側が下向きで水面側を向くように水面上に浮遊させた水圧転写フィルムに被転写体を押圧し、水圧によって絵柄層を被転写体の被転写面に密着させる工程(c)、及び水洗による脱膜工程(d)を経て、加飾成形品を得た。実施例1−5及び比較例1−4のいずれの水圧転写フィルムを用いた場合にも、被転写体に良好に追従し、転写加工性(追従性)は優れていた。
(活性剤組成物の組成)
フタル酸系アルキッド樹脂 6質量部
マイクロシリカ(顔料) 2質量部
フタル酸ジブチル 17質量部
溶剤(ブチルカルビトールアセテート) 60質量部
溶剤(ブチルセロソルブ) 15質量部
意匠性評価1
上記で得られた加飾成形品を目視により観察し、その意匠性について以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
○:意匠層の凹凸形状に対応する凹凸感が良好に表出されており、導管部分が凹部として認識され、繊細な立体感が得られた。
△:意匠層の凹凸形状に対応する凹凸感がやや低下したものの十分視認でき、実用にあたり問題が生じない程度の繊細な立体感が得られた。
×:意匠層の凹凸形状に対応する凹凸感が消失したため、繊細な立体感が得られなかった。
意匠性評価2
上記で得られた加飾成形品を、意匠層の面の水平方向から垂直方向まで観察する角度を変えながら観察した場合の意匠性の変化について、以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
〇:水平方向から垂直方向に観察角度が変化するにつれて、凹凸感をより大きく感じるようになり、観察角度によって意匠性が変化した
△:水平方向から45度方向にかけては、意匠性が変化したが、45度方向から垂直方向にかけては意匠性の変化がほとんどなかった
×:観察角度によっても、意匠性はあまり変化しなかった
貯蔵安定性評価
実施例1−5及び比較例1,3で用いた意匠層を形成するインキについて、以下の方法でインキの貯蔵安定性を評価した。結果を表1に示す。
評価方法:インキを常温で2週間保管後、手動で攪拌することで沈降した顔料がなくなるかを確認した。
◎:攪拌により容易に沈殿物が再分散し、調製直後とほとんど変わらない状態のインキを得られた
○:再分散に要する攪拌の時間がやや大きいものの、調製直後とほとんど変わらない状態のインキを得られた
△:攪拌後も沈殿物が容器の底部に多く付着しており、貯蔵安定性に問題があった
表1に示される実施例1〜5の結果から明らかな通り、意匠層をアクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物により形成し、かつ、意匠層によって形成された凹部と、前記絵柄層の導管部分(暗色部分)とを同調させることにより、意匠性評価1に示されるように、繊細で立体感を有する意匠が得られ、さらに、観察方向によって意匠性が変化する独特の意匠が表出されることが分かる。
1 水溶性フィルム
2 意匠層
2a 凹部
3 絵柄層
3a 暗色部分
4 プライマー層
5 被転写体
10 水圧転写フィルム
20 加飾成形品

Claims (11)

  1. 水溶性フィルムと、前記水溶性フィルムの表面上において凹凸形状を形成している意匠層と、絵柄層とをこの順に有する水圧転写フィルムであって、
    前記意匠層は、アクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成されており、
    前記絵柄層は、当該絵柄層における他の部分より相対的に明度の低い暗色部分を有しており、
    前記意匠層と前記絵柄層とは、前記意匠層によって形成された凹部と、前記絵柄層の暗色部分とが同調するように形成されている、水圧転写フィルム。
  2. 前記凹凸形状が、前記水溶性フィルムの表面上に前記意匠層を有する部分と、前記意匠層を有しない部分とによって形成されている、請求項1に記載の水圧転写フィルム。
  3. 前記意匠層を形成する樹脂組成物が、ウレタン樹脂を含む、請求項1または2に記載の水圧転写フィルム。
  4. 前記艶消し剤は、JIS K 5101−13−1:2004に準拠して測定した吸油量が230mL/100g以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
  5. 前記艶消し剤は、体積平均粒径が1〜5μmである、請求項1〜4のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
  6. 前記艶消し剤が、シリカである、請求項1〜5のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
  7. 前記絵柄層が木目模様を形成しており、前記暗色部分が前記木目模様における導管部分を形成している、請求項1〜6のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
  8. 前記意匠層の凹凸形状の凹部が、凸部に比して相対的に艶の低い低艶部分である、請求項1〜7のいずれかに記載の水圧転写フィルム。
  9. 以下の工程(A)及び(B)を順に有する、水圧転写フィルムの製造方法。
    工程(A)水溶性フィルムの表面上に、アクリルポリマーポリオールと艶消し剤を含む樹脂組成物及びその硬化物の少なくとも一方により形成されている意匠層が、凹凸形状を形成するようにして、該意匠層を積層する工程
    工程(B)前記意匠層の上に絵柄層を、前記意匠層によって形成された凹部と、前記絵柄層における他の部分より相対的に明度の低い暗色部分とが同調するように積層する工程
  10. 前記艶消し剤は、平均体積粒径が1〜5μmである、請求項に記載の水圧転写フィルムの製造方法。
  11. 下記の工程(a)〜(d)を順に有する加飾成形品の製造方法。
    工程(a)請求項1〜のいずれかに記載の水圧転写フィルムを、水溶性フィルム側が下向きで水面側に向くように水面に浮遊させる工程
    工程(b)前記水圧転写フィルムの絵柄層側に活性剤組成物を塗布する活性剤塗布工程
    工程(c)該工程(a)及び(b)を経た、水面に浮遊している水圧転写フィルム上に被転写体を押圧し、水圧によって前記絵柄層を被転写体の被転写面に密着させる工程
    工程(d)該被転写体の被転写面に密着した水溶性フィルムを除去する脱膜工程
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