JP6797705B2 - 電気接続箱およびワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、電気接続箱およびワイヤハーネスに関する。
従来、自動車などの車両に搭載され、ワイヤハーネスなどの接続処理用部品や、ヒューズ、リレーなどの電子部品を集約して内部に収容する電気接続箱(ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる)が知られている。このような電気接続箱には、例えば、特許文献1のように、フレームと、フレームに取り付けられるカバーとを備え、カバーは、カバー側の引掛け部がフレーム側の凸部に引掛けられ、引掛け部を中心として回動されることによりフレームに取り付けられる構成が開示されている。
特許文献2では、収容カバーが、外面に上下方向に直線状に延びる溝部と、溝部の溝面が下方に向けて折り返されるように形成された壁からなる折り返し壁部とを有する電気接続箱が開示されている。
特開2015−104207号公報 特開2014−3880号公報
ところで、従来の電気接続箱では、例えば、車両の下側から高圧洗浄した場合、アッパーカバーの庇部が直接被水すると、アッパーカバーが水圧で浮き上がってしまい、防水性を確保できないおそれがあるので、改善の余地がある。
本発明は、高圧洗浄時の水圧によるアッパーカバーの浮き上がりを防止することができる電気接続箱およびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、少なくとも上方側端部に開口部を有し、前記開口部を介して少なくとも電子部品を収容する第1筐体部材と、前記第1筐体部材の上方側に位置し、かつ、前記開口部を閉塞する第2筐体部材と、前記第2筐体部材を前記第1筐体部材の前記開口部に沿って移動させて前記第2筐体部材の第1係止部を前記第1筐体部材の第1係止受け部に係止させ、前記第1係止部と前記第1係止受け部との係止位置を中心として前記第2筐体部材を回動させて、前記第2筐体部材が前記第1筐体部材の前記開口部を閉塞し、前記第2筐体部材の第2係止部を前記第1筐体部材の第2係止受け部に係止させる係止機構と、を備え、前記第1筐体部材は、前記開口部の内側に、前記第1筐体部材の上方側端部の外周に沿って形成される第1規制部を備え、前記第2筐体部材は、前記開口部と対向する位置に、前記第2筐体部材の下方側端部の内周に沿って形成され、かつ、前記第1筐体部材に対する前記第2筐体部材の移動に伴って前記第1規制部に係止する第2規制部を備え、前記第1規制部と前記第2規制部とは、係止状態において、前記第1規制部の第1係止面に対して前記第2規制部の第2係止面が上下方向で対向して、前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とが上下方向に離間するのを規制することを特徴とする。
上記電気接続箱において、前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とは、前記係止機構による係止状態において、前記第1筐体部材の上方側端部の外周が前記第2筐体部材の下方側端部の内周側に位置し、前記第1筐体部材は、前記第1筐体部材の上方側端部の外周において、前記第1筐体部材の周方向に沿って連続して形成される挿入壁部を有し、前記第2筐体部材は、前記第2筐体部材の下方側端部の外周において、前記開口部の閉塞時に、前記挿入壁部が下方側から挿入され、かつ、前記第2筐体部材の周方向に沿って連続して形成される溝部を有することが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、少なくとも1以上の電線と、少なくとも上方側端部に開口部を有し、前記開口部を介して少なくとも電子部品を収容する第1筐体部材と、前記第1筐体部材の上方側に位置し、かつ、前記開口部を閉塞する第2筐体部材と、前記第2筐体部材を前記第1筐体部材の前記開口部に沿って移動させて前記第2筐体部材の第1係止部を前記第1筐体部材の第1係止受け部に係止させ、前記第1係止部と前記第1係止受け部との係止位置を中心として前記第2筐体部材を回動させて、前記第2筐体部材が前記第1筐体部材の前記開口部を閉塞し、前記第2筐体部材の第2係止部を前記第1筐体部材の第2係止受け部に係止させる係止機構と、を有する電気接続箱と、を備え、前記第1筐体部材は、前記開口部の内側に、前記第1筐体部材の上方側端部の外周に沿って形成される第1規制部を備え、前記第2筐体部材は、前記開口部と対向する位置に、前記第2筐体部材の下方側端部の内周に沿って形成され、かつ、前記第1筐体部材に対する前記第2筐体部材の移動に伴って前記第1規制部に係止する第2規制部を備え、前記第1規制部と前記第2規制部とは、係止状態において、前記第1規制部の第1係止面に対して前記第2規制部の第2係止面が上下方向で対向して、前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とが上下方向に離間するのを規制することを特徴とする。
本発明に係る電気接続箱およびワイヤハーネスによれば、高圧洗浄時の水圧によるアッパーカバーの浮き上がりを防止することができる。
図1は、実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す分解斜視図である。 図3は、実施形態に係る電気接続箱を構成するアッパーカバーの概略構成を示す斜視図である。 図4は、実施形態に係る電気接続箱を構成する筐体の要部断面斜視図である。 図5は、実施形態に係る電気接続箱を構成する筐体の要部断面図である。
以下に、本発明に係る電気接続箱およびワイヤハーネスを図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す分解斜視図である。図3は、実施形態に係る電気接続箱を構成するアッパーカバーの概略構成を示す斜視図である。図4は、実施形態に係る電気接続箱を構成する筐体の要部断面斜視図である。図5は、実施形態に係る電気接続箱を構成する筐体の要部断面図である。なお、図4は、図1のA−Aにおける要部の部分断面斜視図である。図5は、図1のB−Bにおける要部の部分断面図である。また、図示のX方向は、本実施形態における電気接続箱の長手方向(幅方向)である。X方向のうち、X1方向は右方向であり、X2方向は左方向である。図示のY方向は、本実施形態における電気接続箱の奥行方向であり、長手方向と直交する方向である。Y方向のうち、Y1方向は手前方向であり、Y2方向は奥行方向である。図示のZ方向は、本実施形態における電気接続箱の上下方向であり、長手方向および奥行方向と直交する方向である。Z方向のうち、Z1方向は上方向であり、Z2方向は下方向である。
本実施形態に係る電気接続箱1は、自動車などの車両に搭載されて、バッテリなどの電源から供給される電力を各種の電子部品などを介して、車両に搭載される各種の電子機器に分配するものである。電気接続箱1は、例えば、車両のエンジンルームなど、外部環境に曝される場所に設置され、電源と各種の電子機器との間に接続される。電気接続箱1は、図1に示すように、ワイヤハーネス100に組み込まれ、電線101などの接続処理用部品を構成するコネクタ、ヒューズ、リレー、分岐部、電子制御ユニットなどの電子部品200を集約して内部に収容する。なお、電気接続箱1は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して電気接続箱と呼ぶ。電気接続箱1は、図1に示すように、複数の筐体部材から構成される筐体2を備える。電気接続箱1は、筐体2の外側に設けられた車両取り付け部10を車両側の取り付けパネル(不図示)などと接触させ、ボルトなどの締結部材によって車両取り付け部10と車両側の取り付けパネルとを締結させることで、車両に設置される。電気接続箱1は、車両のエンジンルームに設置された筐体2の設置状態において、奥行方向(Y2方向)側が車両側の取り付けパネルと対向して取り付けられ、手前方向(Y1方向)側が、エンジンルームの空間部に露出する。また、電気接続箱1は、上下方向(Z)が鉛直方向と一致する、あるいは鉛直方向と任意の角度になるように、車両に設置されている。
ここで、ワイヤハーネス100は、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線101を束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線を一度に各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネス100は、複数の電線101と、当該電線101と電気的に接続される電気接続箱1とを備える。電線101は、例えば、複数の導電性の金属素線を撚り合わせた導体部(芯線)と、当該導体部の外側を覆う絶縁性の被覆部とを含んで構成される。ワイヤハーネス100は、複数の電線101を束ねて集約し束ねられた電線101の端部に接続部としてのコネクタ等を介して電気接続箱1が電気的に接続される。ワイヤハーネス100は、さらに、グロメット、プロテクタ、固定具等を含んで構成されてもよい。
筐体2は、図2に示すように、絶縁性の合成樹脂によって箱型形状に形成され、内部に形成された内部空間部2aに電子部品200や、電源と各種の電子機器との間に介在させるヒュージブルリンクの回路構成に用いられるバスバーなどを収容するものである。ここで、電子部品200の少なくとも一部は、筐体2に形成された挿入穴から内部空間部2aに挿入された電線101が接続されている。筐体2は、フレーム3と、アッパーカバー5と、ロアカバー7とを備え、下方側からロアカバー7、フレーム3、アッパーカバー5の順番に複数の層(3層)が積層された構造、すなわち複数の筐体部材に分割された構造となっている。
フレーム3は、第1筐体部材であり、筐体2の一部である。フレーム3は、図1および図2に示すように、設置状態において、上下方向から見た場合に、外周形状が略矩形状に形成されている。フレーム3は、内部空間部3aを有する。内部空間部3aは、筐体2の内部空間部2aの一部である。フレーム3は、設置状態において、下方側端部に下方側の開口部(不図示)が、上方側端部に上方側の開口部3bが形成される。フレーム3は、下方側の開口部と上方側の開口部3bとが上下方向において内部空間部3aを介して連通する中空形状に形成される。フレーム3は、内部空間部3aが複数の区画に分割されており、区画された空間部に電子部品200が収容されたボックスや電子部品200が、開口部3bを介して直接、挿入され、保持される。フレーム3は、係止孔31と、係止溝33と、係止受け部35と、挿入壁部37とを備える。
係止孔31は、第1係止受け部であり、係止機構9の一部である。係止孔31は、アッパーカバー5に設けられた係止爪51が挿入され、係止爪51を係止する部分である。係止孔31は、フレーム3の上方側端部の外周にあって、開口部3bの外側に位置する。係止孔31は、長手方向の一方(右方向)の端部に位置し、長手方向に貫通するように形成されている。
係止溝33は、第2係止受け部であり、係止機構9の一部である。係止溝33は、アッパーカバー5に設けられた係止突起53が挿入され、係止突起53を係止する部分である。係止溝33は、フレーム3の上方側端部の外周にあって、開口部3bの外側に位置する。係止溝33は、長手方向の他方(左方向)の端部に位置し、奥行方向に向かって形成されている。
係止受け部35は、第1規制部であり、フレーム3の開口部3bの内側に形成されている。係止受け部35は、フレーム3の上方側端部の内周に沿って形成されている。係止受け部35は、アッパーカバー5に設けられた係止部55を係止する部分である。係止受け部35は、図5に示すように、手前方向から見た断面形状が略逆L字状を成し、端部が係合方向(ここでは左方向)に向かって突出するように形成されている。係止受け部35は、係止面35aと、案内面35bとを有する。係止面35aは、係止受け部35の突出部分において、下方向に向く面に形成された略平坦な面である。係止面35aは、係止状態において、アッパーカバー5に設けられた係止部55の係止面55aと上下方向に対向する位置に形成される。ここで係止状態とは、アッパーカバー5により開口部3bが閉塞され、かつ、フレーム3とアッパーカバー5とが係止機構9により係止された状態をいう。案内面35bは、係止受け部35の突出部分において、係止面35aから先端側に向かって形成された傾斜面である。案内面35bは、係止面35aに対して、左方向に向かって開口部3bから離間するように、傾斜している。
挿入壁部37は、設置状態において、上下方向から見た場合に、上方側端部の外周に形成されている。挿入壁部37は、外周に沿って連続して形成されている。挿入壁部37は、図4に示すように、先端部、すなわち上方側端部近傍に段差部37aが形成されている。段差部37aは、フレーム3の外側、すなわち外部側に、上下方向と直交する面(水平面)と平行に形成されている。段差部37aは、外周に沿って連続して形成されている。
アッパーカバー5は、第2筐体部材であり、筐体2の一部である。アッパーカバー5は、設置状態において、フレーム3の上方側に位置し、かつ、フレーム3の上方側の開口部3bを閉塞するものである。アッパーカバー5は、上下方向から見た場合に、外周形状がフレーム3の外周形状と同一(略同一も含む)の略矩形状に形成されている。アッパーカバー5は、内部空間部5aを有する。内部空間部5aは、筐体2の内部空間部2aの一部である。アッパーカバー5は、下方側端部に開口部5bが形成される。アッパーカバー5は、内部空間部5aと開口部5bとが連通する蓋状に形成される。アッパーカバー5は、フレーム3の開口部3bに対して開口部5bを上下方向に対向させて開口部3bを閉塞した状態で、係止機構9によってフレーム3に係止される。アッパーカバー5は、係止爪51と、係止突起53と、係止部55と、溝部57とを備える。
係止爪51は、第1係止部であり、係止機構9の一部である。係止爪51は、フレーム3の係止孔31に挿入して、係止孔31により係止される部分である。係止爪51は、アッパーカバー5の下方側端部の外周にあって、開口部5bの外側に位置する。係止爪51は、長手方向の一方(右方向)の端部に位置し、右手方向に延在するように形成されている。
係止突起53は、第2係止部であり、係止機構9の一部である。係止突起53は、フレーム3の係止溝33に挿入して、係止溝33により係止される部分である。係止突起53は、アッパーカバー5の下方側端部の外周にあって、開口部5bの外側に位置する。係止突起53は、長手方向の他方(右方向)の端部に位置し、奥行方向に向かって形成されている。このように係止機構9は、フレーム3側の係止孔31および係止溝33、アッパーカバー5側の係止爪51および係止突起53によって構成されることになる。係止機構9は、アッパーカバー5をフレーム3の開口部3bに沿ってスライド移動させてアッパーカバー5の係止爪51をフレーム3の係止孔31に係止させ、係止爪51と係止孔31との係止位置を中心としてアッパーカバー5を回動させて、アッパーカバー5がフレーム3の開口部3bを閉塞し、アッパーカバー5の係止突起53をフレーム3の係止溝33に係止させる。
係止部55は、第2規制部であり、フレーム3の開口部3bと対向する位置に形成されている。係止部55は、アッパーカバー5の下方側端部の内周に沿って形成され、フレーム3に対するアッパーカバー5の移動に伴って係止受け部35に係止する部分である。係止部55は、図5に示すように、手前方向から見た断面形状が略L字状を成し、端部が係合方向(ここでは右方向)に向かって突出するように形成されている。係止部55は、係止面55aと、案内面55bとを有する。係止面55aは、係止部55の突出部分において、上方向に向く面に形成された略平坦な面である。係止面55aは、係止状態において、フレーム3に設けられた係止受け部35の係止面35aと上下方向に対向する位置に形成される。すなわち、本実施形態における係止受け部35と係止部55とは、係止状態において、係止受け部35の係止面35aと係止部55の係止面55aとが上下方向に対向して、フレーム3とアッパーカバー5とが上下方向に離間するのを規制する。案内面55bは、係止部55の突出部分において、係止面55aから先端側に向かって形成された傾斜面である。案内面55bは、係止面55aに対して、右方向に向かって開口部5bから離間するように、傾斜している。案内面55bと案内面35bとは、アッパーカバー5をフレーム3の開口部3bに沿ってスライド移動させてアッパーカバー5の係止爪51をフレーム3の係止孔31に係止させる係止動作に伴って、係止受け部35と係止部55との係止が開始したときに互いに面接触して、係止面35aに係止面55aを案内するものである。
溝部57は、設置状態において、上下方向から見た場合に、下方側端部の外周に形成されている。溝部57は、図3に示すように、外周に沿って連続して形成されている。溝部57は、アッパーカバー5が、フレーム3の開口部3bを閉塞し、かつ、係止機構9によってフレーム3に係止された係止状態で、挿入壁部37が下方側から挿入される。溝部57は、下方側端部に開口が形成されており、外壁部57aと、内壁部57bと、底部57cとにより構成されている。外壁部57aは、設置時において、上下方向から見た場合に、下方側端部の外周に形成されている。外壁部57aは、外周に沿って連続して形成されている。内壁部57bは、外壁部57aよりも内側、すなわち内部側に形成されている。内壁部57bは、底部57cを介して、外壁部57aと連結されており、外壁部57aと平行に外周に沿って連続して形成されている。
ロアカバー7は、筐体2の一部である。ロアカバー7は、設置状態において、フレーム3の下方側に位置し、かつ、フレーム3の下方側の開口部を閉塞するものである。ロアカバー7は、上下方向から見た場合に、外周形状がフレーム3の外周形状と同一(略同一も含む)の略矩形状に形成されている。ロアカバー7は、内部空間部(不図示)を有する。この内部空間部は、筐体2の内部空間部2aの一部である。したがって、筐体2の内部空間部2aは、フレーム3の内部空間部3a、アッパーカバー5の内部空間部5a、およびロアカバー7の内部空間部によって構成されることとなる。ロアカバー7は、上方側端部に開口部(不図示)が形成される。ロアカバー7は、内部空間部と開口部とが連通する皿状(トレイ状)に形成される。ロアカバー7は、フレーム3の下方側の開口部に対して、ロアカバー7の開口部を上下方向に対向させた状態で、係止機構9とは異なる他の係止機構によりフレーム3に係止される。
次に、本実施形態に係る電気接続箱1の組み立て手順について説明する。なお、電気接続箱1の組み立て手順としては、以下に説明するものに限らず、組み立て後において図1に示す電気接続箱1が構成されていればよいため、以下に示す各手順が適宜に前後してもよい。
まず、作業員は、電線101をフレーム3の下方側から内部空間部3aに挿入し、フレーム3に固定させる。次に、作業員は、フレーム3の上方側から開口部3bを介して内部空間部3aに電子部品200を組み付けて、電子部品200と電線101とを電気的に接続する。次に、作業員は、ロアカバー7をフレーム3の下方側に位置させ、ロアカバー7をフレーム3の下方側から装着し、フレーム3に対してロアカバー7を係止機構9とは異なる他の係止機構により係止する。次に、作業員は、第1係止動作として、アッパーカバー5をフレーム3の上方側に位置させ、アッパーカバー5をフレーム3の開口部3bに沿ってスライド移動させてアッパーカバー5の係止爪51をフレーム3の係止孔31に係止させる(図2のS1)。このとき、同時に、係止部55が係止受け部35に対して係止される。すなわち、係止爪51を係止孔31に係止させるために、フレーム3の開口部3bに沿ってアッパーカバー5をスライド移動させるときに、係止部55の案内面55bが係止受け部35の案内面35bに接触する。そして、アッパーカバー5の右方向(係合方向)への移動に伴って係止部55が係合方向へ移動し、係止面55aが係止面35aと上下方向で対向する位置にまで移動する。つづいて、作業員は、第2係止動作として、係止爪51と係止孔31との係止位置を中心としてアッパーカバー5を回動させて、アッパーカバー5がフレーム3の開口部3bを閉塞し、アッパーカバー5の係止突起53をフレーム3の係止溝33に係止させる(図2のS2)。このとき、係止面55aと係止面35aとが上下方向で面接触する状態となる。以上により、電気接続箱1の組み立てが完了する。
次に、本実施形態に係る電気接続箱1に対して、外部から液体(例えば、車両の洗浄時に使用される水)が衝突した場合について説明する。電気接続箱1に対して、高圧の水が下方向だけでなく、横方向や上方向から衝突した場合、その一部が、フレーム3とアッパーカバー5との境界部に衝突することとなる。この境界部に衝突した水は、アッパーカバー5の外壁部57aを下方向側から押し上げようとする。しかしながら、係止受け部35と係止部55とが係止状態において、係止受け部35の係止面35aと係止部55の係止面55aとが上下方向に対向して、フレーム3とアッパーカバー5とが上下方向に離間するのを規制するので、フレーム3とアッパーカバー5との間に生じる隙間を抑制することができる。フレーム3とアッパーカバー5との間に生じる隙間が抑制されるので、内部空間部2aへの水の浸入を防止することができる。
以上のように、本実施形態に係る電気接続箱1は、フレーム3が、開口部3bの内側に、フレーム3の上方側端部の外周に沿って形成される係止受け部35を備え、アッパーカバー5が、開口部3bと対向する位置に、アッパーカバー5の下方側端部の内周に沿って形成され、かつ、フレーム3に対するアッパーカバー5の移動に伴って係止受け部35に係止する係止部55を備える。この係止受け部35と係止部55とが、係止状態において、係止受け部35の係止面35aと係止部55の係止面55aとが上下方向に対向して、フレーム3とアッパーカバー5とが上下方向に離間するのを規制する。これにより、例えば、電気接続箱1に対して高圧の水がフレーム3とアッパーカバー5との境界部に衝突し、アッパーカバー5を下方向側から押し上げようとした場合でも、アッパーカバー5の浮き上がりを防止することができ、電気接続箱1の防水性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る電気接続箱1は、フレーム3に対するアッパーカバー5の組み付け時に、係止爪51を係止孔31に係止させる係止動作に伴って、係止部55が係止受け部35に係止するので、アッパーカバー5の組み付け時や開閉時に手間をかけることなく、電気接続箱1の防水性を向上させることができる。
以上で説明したワイヤハーネス100は、電気接続箱1を備えているので、高圧洗浄時の水圧によるアッパーカバー5の浮き上がりを防止することができ、水などの液体が筐体2a内部に浸入することを抑制できるので、防水性を向上することができる。
なお、上記実施形態に係る電気接続箱1は、一組の係止受け部35および係止部55を備えているが、これに限定されるものではなく、複数組の係止受け部35と係止部55が形成されていてもよい。この場合、係止受け部35は、フレーム3の上方側端部の外周に沿って複数形成されることが好ましい。係止部55は、複数の係止受け部35に合わせて、開口部3bと対向する位置に、アッパーカバー5の下方側端部の内周に沿って複数形成されることが好ましい。複数組の係止受け部35と係止部55が形成されることで、より効果的にアッパーカバー5の浮き上がりを防止することができる。
また、電気接続箱1は、フレーム3とアッパーカバー5とが、係止機構9による係止状態において、フレーム3の上方側端部の外周側がアッパーカバー5の下方側端部の内周側に位置する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、フレーム3の上方側端部の外周側とアッパーカバー5の下方側端部の外周側とが上下方向に同一平面上に位置していてもよい。
1 電気接続箱
2 筐体
2a,3a,5a 内部空間部
3 フレーム
5 アッパーカバー
7 ロアカバー
9 係止機構
31 係止孔
33 係止溝
35 係止受け部
35a,55a 係止面
35b,55b 案内面
37 挿入壁部
51 係止爪
53 係止突起
55 係止部
57 溝部
100 ワイヤハーネス
200 電子部品

Claims (3)

  1. 少なくとも上方側端部に開口部を有し、前記開口部を介して少なくとも電子部品を収容する第1筐体部材と、
    前記第1筐体部材の上方側に位置し、かつ、前記開口部を閉塞する第2筐体部材と、
    前記第2筐体部材を前記第1筐体部材の前記開口部に沿って移動させて前記第2筐体部材の第1係止部を前記第1筐体部材の第1係止受け部に係止させ、前記第1係止部と前記第1係止受け部との係止位置を中心として前記第2筐体部材を回動させて、前記第2筐体部材が前記第1筐体部材の前記開口部を閉塞し、前記第2筐体部材の第2係止部を前記第1筐体部材の第2係止受け部に係止させる係止機構と、
    を備え、
    前記第1筐体部材は、
    前記開口部の内側に、前記第1筐体部材の上方側端部の外周に沿って形成される第1規制部を備え、
    前記第2筐体部材は、
    前記開口部と対向する位置に、前記第2筐体部材の下方側端部の内周に沿って形成され、かつ、前記第1筐体部材に対する前記第2筐体部材の移動に伴って前記第1規制部に係止する第2規制部を備え、
    前記第1規制部と前記第2規制部とは、係止状態において、前記第1規制部の第1係止面と前記第2規制部の第2係止面とが上下方向に対向して、前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とが上下方向に離間するのを規制する
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とは、前記係止機構による係止状態において、前記第1筐体部材の上方側端部の外周が前記第2筐体部材の下方側端部の内周側に位置し、
    前記第1筐体部材は、前記第1筐体部材の上方側端部の外周において、前記第1筐体部材の周方向に沿って連続して形成される挿入壁部を有し、
    前記第2筐体部材は、前記第2筐体部材の下方側端部の外周において、前記開口部の閉塞時に、前記挿入壁部が下方側から挿入され、かつ、前記第2筐体部材の周方向に沿って連続して形成される溝部を有する
    請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 少なくとも1以上の電線と、
    少なくとも上方側端部に開口部を有し、前記開口部を介して少なくとも電子部品を収容する第1筐体部材と、前記第1筐体部材の上方側に位置し、かつ、前記開口部を閉塞する第2筐体部材と、前記第2筐体部材を前記第1筐体部材の前記開口部に沿って移動させて前記第2筐体部材の第1係止部を前記第1筐体部材の第1係止受け部に係止させ、前記第1係止部と前記第1係止受け部との係止位置を中心として前記第2筐体部材を回動させて、前記第2筐体部材が前記第1筐体部材の前記開口部を閉塞し、前記第2筐体部材の第2係止部を前記第1筐体部材の第2係止受け部に係止させる係止機構と、を有する電気接続箱と、
    を備え、
    前記第1筐体部材は、
    前記開口部の内側に、前記第1筐体部材の上方側端部の外周に沿って形成される第1規制部を備え、
    前記第2筐体部材は、
    前記開口部と対向する位置に、前記第2筐体部材の下方側端部の内周に沿って形成され、かつ、前記第1筐体部材に対する前記第2筐体部材の移動に伴って前記第1規制部に係止する第2規制部を備え、
    前記第1規制部と前記第2規制部とは、係止状態において、前記第1規制部の第1係止面に対して前記第2規制部の第2係止面が上下方向で対向して、前記第1筐体部材と前記第2筐体部材とが上下方向に離間するのを規制する
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
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