JP2006320131A - 電気接続箱 - Google Patents

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Masatoshi Egawa
雅利 江川
Takuya Nakayama
拓哉 中山
Yumi Sekine
由実 関根
Masanori Sugiura
真紀 杉浦
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Abstract

【課題】電気接続箱の内部への水の侵入を確実に防ぐことができる電気接続箱を提供する。
【解決手段】電気接続箱1の箱本体2は、箱本体2の外壁3の一部が窪んだ凹溝4を備えている。前記凹溝4による外壁3の切り欠き部分3aを塞ぐようにサイドカバー10が装着される。前記サイドカバー10の前記凹溝の内面に相対する内側部分である仕切壁12にのみ、凹溝4内に仕切壁12に沿って収容された電線6を仕切壁12に固定する結束バンド13用の通し孔14の開口を形成した。該通し孔14の開口を挿通した結束バンド13により、電線6をサイドカバー10の仕切壁12に固定した。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体としての自動車などに搭載される電気接続箱に関する。
移動体としての自動車には、一般に、ヘッドランプ及びテールランプなどのランプ類、スタータモータ及びエアコンディショナ用のモータ等のモータ類、などの多種多様な電子機器が搭載されている。
多種多様な電子機器に電力を供給するために、自動車は、ジャンクションブロックを適宜箇所に配置してきた。前記ジャンクションブロックは、多数のヒューズやリレー等の各種の電気回路ユニットを集約して構成されている。
前記ジャンクションブロックは、ヒューズ、リレー、ブスバーなどを有することもあることから、ヒューズブロック、リレーボックス、又は総称して電気接続箱とも呼ばれる。本明細書では、前記ヒューズブロック、リレーボックス、ジャンクションブロックを、総称して以下電気接続箱と呼ぶ。
電気接続箱は、外郭を形成する箱本体と、端子金具と、を備えている。箱本体の例えば上面には、前記したリレー、ヒューズやヒュージブルリンクなどの電気部品が装着される装着部が複数設けられている。また、箱本体の例えば下面には、自動車に配索されるワイヤハーネスのコネクタが嵌合する。
ワイヤハーネスは、複数の電線と、該電線の端部などに取り付けられたコネクタとを備えている。コネクタは、自動車に搭載される各種の電子機器や前記箱本体に嵌合する。さらに、前記箱本体は、前記装着部に装着される各種の電気部品と、ワイヤハーネスのコネクタの端子とを予め定められたパターンにしたがって接続するブスバーなどを収容している。
端子金具は、厚手の導電性の板金からなり、平板状の電気接触部と、電線接続部とを一体に備えている。電気接触部には、ボルトのねじ部を通すことのできる孔又は切り欠きが設けられている。電気接触部は、孔又は切り欠き内にねじ部が通るボルトが箱本体の上面にねじ込まれるなどして、前記箱本体に取り付けられる。
電線接続部は、前記電気接触部から折り曲げられて、該電気接触部から立設している。電線接続部は、電源などと接続した電線を加締める加締め片などを備えている。電線接続部は、加締め片で電線を加締めて、該電線の芯線と接続する。
前記電気接続箱は、電線が取り付けられた端子金具の電気接触部をボルトにより、前記箱本体の上面に取り付ける。このとき、端子金具の電線接続部及び該電線接続部に取り付けられた電線を、前記箱本体内に収容することなく該箱本体の外壁面に沿わしておく。
そして、各装着部に所望の電気部品を装着し、ワイヤハーネスのコネクタを箱本体の下面に嵌合する。こうして、前記電気接続箱が組み立てられる。そして、電気接続箱は、電源などから供給される電力を、ヒュージブルリンク、ワイヤハーネスの電線などを介して自動車の各種電子機器に供給する。
しかしながら、前記した電気接続箱は、端子金具の電線接続部及び該電線接続部に取り付けられた電線を、前記箱本体内に収容することなく該箱本体の外壁面に沿わしておくので、箱本体から端子金具の電線接続部が突出して、大型化するという問題があった。
そこで、本発明の出願人は、図8に示すような電気接続箱101を提案している(特願2004−335097)。
該電気接続箱101の箱本体102は、箱本体102の外壁103の一部が窪んだ凹溝104を備えている。該凹溝104は、前記箱本体102の上面102aから下面102bまで直線状に伸びており、前記箱本体102の外壁103の一部を所定幅で切り欠いている。
厚手の板金が折り曲げられて形成された端子金具105は、一端部に電気接触部105aを備えるとともに、他端部に電線接続部105bを備えており、該電線接続部105bには、電線106が加締めて接続されている。
前記端子金具105は、電気接触部105aが前記箱本体102の上面の端子取付部107にボルト108でねじ止めされるようになっており、その際、前記電線接続部105bおよび電線106は、前記凹溝104内に収容されるようになっている。
前記箱本体102は、前記凹溝104による外壁103の切り欠き部分103aの両側に、一対のスライド溝109を備えている。該スライド溝109は、前記凹溝104と同様に箱本体102の上面102aから下面102bまで形成されており、該スライド溝109には、前記凹溝104による外壁103の切り欠き部分103aを塞ぐようにサイドカバー110が装着されるようになっている。
該サイドカバー110は、図9に示すように、前記凹溝104を塞ぐ平板状の本体部111と、該本体部111から突出した仕切壁112とを備えている。そして、前記サイドカバー110が前記箱本体102のスライド溝109に装着された状態で、サイドカバー110の本体部111が箱本体102の外壁103と略面一となって前記凹溝104を塞ぐとともに、前記仕切壁112が前記凹溝104内に突出するようになっている。
前記仕切壁112は、箱本体102の上面から下面まで伸びており、該仕切壁112により、前記凹溝104内は2つの部屋104a、104bに区分される。そして、一方の部屋104a内には、前記端子金具105の電線接続部105bおよび電線106が収容され、他方の部屋104b内には、図示しない電線が収容されるようになっている。
この電気接続箱101は、端子金具105の電線接続部105bおよび電線106を凹溝104内に収容するようになっているので、これらが箱本体102の外側に突出することを防ぐことができ、そのために、電気接続箱101の小型化を図ることができる。
前記電気接続箱101は、図9に示すように、凹溝104内に収容した端子金具105の電線106を、前記サイドカバー110に設けた結束バンド113で固定している。該結束バンド113は、サイドカバー110の長手方向に間隔をおいて複数配設されており、結束バンド113の少なくとも一端が、サイドカバー110の本体部111と、サイドカバー110の仕切壁112とのうちの一方に連なるようになっている。
そのために、サイドカバー110の本体部111には、結束バンド113の一端を通すための通し孔114の開口が形成されており、該通し孔114の開口は、前記箱本体102の外壁103と略面一のサイドカバー110の本体部111の表面に開口している。
このような電気接続箱101をエンジンルームの内部に搭載した自動車は、車検などの定期点検において、エンジンルーム内を高圧洗浄する場合がある。
しかし、前記電気接続箱101は、箱本体102の凹溝104内に収容した電線106を固定する結束バンド113のために、前記サイドカバー110の本体部111の表面に結束バンド113用の通し孔114が開口しているので、前記高圧洗浄による水が前記通し孔114の開口から電気接続箱101の内部に侵入するおそれがあり、そのために、端子金具105の電気接触部105aや電線接続部105bが水に濡れて故障の原因となるという問題があった。
したがって、本発明の目的は、電気接続箱の内部への水の侵入を確実に防ぐことができる電気接続箱を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の電気接続箱は、外壁に電線を収容する凹溝が形成された箱本体と、該箱本体に取り付けられると前記凹溝を塞ぐサイドカバーと、を備えた電気接続箱において、前記凹溝内に収容された電線を固定する結束バンド用の通し孔の開口を、前記サイドカバーの前記凹溝の内面に相対する内側部分にのみ形成したことを特徴としている。
請求項2に記載の電気接続箱は、前記サイドカバーが、前記箱本体の外壁と面一となって前記凹溝を塞ぐ本体部と、該本体部から前記凹溝内に突出して形成された仕切壁とを備え、前記サイドカバーの前記凹溝の内面に相対する内側部分としての前記仕切壁に、前記結束バンド用の通し孔の開口を形成したことを特徴としている。
請求項3に記載の電気接続箱は、前記サイドカバーが、前記箱本体の外壁と面一となって前記凹溝を塞ぐ本体部と、該本体部から前記凹溝内に突出して形成された仕切壁とを備え、前記サイドカバーの本体部を二重壁構造に形成し、前記サイドカバーの前記凹溝の内面に相対する内側部分としての前記二重壁の内壁部に、前記結束バンド用の通し孔の開口を形成したことを特徴としている。
請求項1に記載の電気接続箱は、外壁に電線を収容する凹溝が形成された箱本体と、該箱本体に取り付けられると前記凹溝を塞ぐサイドカバーと、を備えた電気接続箱において、前記凹溝内に収容された電線を固定する結束バンド用の通し孔の開口を、前記サイドカバーの前記凹溝の内面に相対する内側部分にのみ形成したので、前記箱本体の外壁の凹溝を塞ぐサイドカバーの表面に結束バンド用の通し孔の開口を設ける必要がなくなり、箱本体の外壁に吹き付けられる高圧洗浄水が該通し孔の開口から電気接続箱の内部に侵入する事態を防ぐことができ、電気接続箱の内部への水の侵入を確実に防ぐことができる。
請求項2に記載の電気接続箱は、前記サイドカバーが、前記箱本体の外壁と面一となって前記凹溝を塞ぐ本体部と、該本体部から前記凹溝内に突出して形成された仕切壁とを備え、前記サイドカバーの前記凹溝の内面に相対する内側部分としての前記仕切壁に、前記結束バンド用の通し孔の開口を形成したので、前記箱本体の外壁と面一のサイドカバーの表面に結束バンド用の通し孔の開口を設ける必要がなくなり、箱本体の外壁に吹き付けられる高圧洗浄水が該通し孔の開口から電気接続箱の内部に侵入する事態を防ぐことができ、電気接続箱の内部への水の侵入を確実に防ぐことができる。
また、前記サイドカバーの仕切壁の通し孔の開口を挿通した結束バンドにより、電線を仕切壁に固定することができるので、箱本体の凹溝内に収容された電線が自由に動いて他のワイヤハーネスなどに絡みつくことを防ぐことができ、電線などの配索を整えることができる。
請求項3に記載の電気接続箱は、前記サイドカバーが、前記箱本体の外壁と面一となって前記凹溝を塞ぐ本体部と、該本体部から前記凹溝内に突出して形成された仕切壁とを備え、前記サイドカバーの本体部を二重壁構造に形成し、前記サイドカバーの前記凹溝の内面に相対する内側部分としての前記二重壁の内壁部に、前記結束バンド用の通し孔の開口を形成したので、前記箱本体の外壁と面一のサイドカバーの表面に結束バンド用の通し孔の開口を設ける必要がなくなり、箱本体の外壁に吹き付けられる高圧洗浄水が該通し孔の開口から電気接続箱の内部に侵入する事態を防ぐことができ、電気接続箱の内部への水の侵入を確実に防ぐことができる。
また、サイドカバーの内壁部の通し孔の開口を挿通した結束バンドにより、電線を内壁部に固定することができるので、箱本体の凹溝内に収容された電線が自由に動いて他のワイヤハーネスなどに絡みつくことを防ぐことができ、電線などの配索を整えることができ、さらに、サイドカバーの本体部を二重壁構造に形成したので、サイドカバーの剛性をより高めることができる。
本発明の一実施形態に係る電気接続箱1を、図1乃至図5に基いて説明する。本実施形態に係る図1に示す電気接続箱1は、移動体としての自動車に搭載される。
電気接続箱1は、図1に示すように、箱本体2と、端子金具5と、サイドカバー10などを備えている。箱本体2は、絶縁性の合成樹脂からなり、周知の射出成形により成形される。箱本体2は、複数の外壁3により、筒状(箱状)に形成されている。
前記箱本体2の例えば上面には、リレー15などの電気部品が装着される装着部16が複数設けられている。また、箱本体2の例えば下面には、自動車に配索されるワイヤハーネス(図示せず)のコネクタが嵌合するようになっている。
前記箱本体2は、箱本体2の外壁3の一部が窪んだ凹溝4を備えている。該凹溝4は、前記箱本体2の上面2aから下面2bまで直線状に伸びており、箱本体2の外壁3の一部を所定幅で切り欠いている。
前記端子金具5は、厚手の板金が折り曲げられて形成されており、該端子金具5は、一端部に電気接触部5aを備えるとともに、他端部に電線接続部5bを備えている。前記端子金具5の電気接触部5aは、前記箱本体2の上面の端子取付部7にボルト8でねじ止めされるようになっている。また、前記端子金具5の電線接続部5bには、電線6が加締めて接続されており、端子金具5が電線6と電気的に接続されている。
前記端子金具5は、電線接続部5bに電線6が取り付けられた状態で、電線接続部5b及び電線6が前記凹溝4内に収容されて、電気接触部5aが前記端子取付部7に取り付けられる。このとき、前記電気接触部5aの長手方向は、前記凹溝4が設けられた箱本体2の外壁3の外壁面3bと平行となる。また、端子金具5に取り付けられた電線6は、バッテリなどの電源に接続する。
前記箱本体2は、前記凹溝4による外壁3の切り欠き部分3aの両側に、一対のスライド溝9を備えている。該スライド溝9は、前記凹溝4と同様に箱本体2の上面2aから下面2bまで形成されており、該スライド溝9には、前記凹溝4による外壁3の切り欠き部分3aを塞ぐようにサイドカバー10が装着されるようになっている。
前記サイドカバー10は、絶縁性の合成樹脂からなり、周知の射出成形により成形される。前記サイドカバー10は、前記凹溝4を塞ぐ平板状の本体部11と、該本体部11から突出した仕切壁12とを備えている。前記サイドカバー10は、サイドカバー10が前記箱本体2のスライド溝9に装着された状態で、サイドカバー10の本体部11の表面が箱本体2の外壁3の表面と略面一となって前記凹溝4を塞ぐとともに、前記仕切壁12が前記凹溝4内に突出するようになっている。そして、前記仕切壁12は、前記サイドカバー10の前記凹溝4の内面に相対する内側部分に形成されることになる。
前記仕切壁12は、図2に示すように、箱本体2の上面から下面まで伸びており、該仕切壁12により、前記凹溝4内は2つの部屋4a、4bに区分される。そして、一方の部屋4a内には、前記端子金具5の電線接続部5bおよび電線6が収容され、他方の部屋4b内には、図示しない電線が収容されるようになっている。
前記凹溝4の一方の部屋4a内に収容された電線6は、前記仕切壁12に沿って配置されており、結束バンド13により仕切壁12に固定されている。すなわち、前記サイドカバー10の前記凹溝4側に面する内側部分である前記仕切壁12には、図3に示すように、長手方向の上下位置にそれぞれ、結束バンド13用の通し孔14a、14bが2箇所並んで形成されており、これらの通し孔14a、14bの開口は前記仕切壁12にのみ形成されている。そして、この通し孔14の開口を挿通した結束バンド13により前記電線6は仕切壁12に固定されている。
前記結束バンド13は、図4に示すように、頭部13aからバンド部13bが延出しており、該バンド部13bの先端13cを、頭部13aに設けた貫通孔13dに通して、該貫通孔13d内に突出させた係止片(図示せず)をバンド部13bに設けた係止溝13eに係止させることにより、バンド部13bで巻回した電線などを結束するようになっている。
したがって、前記結束バンド13で前記電線6をサイドカバー10の仕切壁12に固定するには、図5に示すように、仕切壁12の電線6が配置されていない側から電線6側に向けて、仕切壁12の長手方向上部位置に並んで形成された一方の通し孔14aに結束バンド13のバンド部13bの先端13cを挿通させる。次に、バンド部13bの先端が電線6の周囲を回るようにして、電線6側から電線6が配置されていない側に向けて、前記他方の通し孔14a’にバンド部13bの先端13cを挿通させる。そして、仕切壁12の電線6が配置されていない側に引き出されたバンド部13bの先端13cを、結束バンド13の頭部13aの貫通孔13dに挿通させる。そして、該貫通孔13dを挿通したバンド部13bの先端13cを引っ張ることにより、電線6が仕切壁12に固定される。
本実施形態によれば、前記サイドカバー10の前記凹溝4の内面に相対する内側部分である仕切壁12にのみ、凹溝4内に仕切壁12に沿って収容された電線6を仕切壁12に固定する結束バンド13用の通し孔14a、14bの開口を形成したので、従来のように、箱本体2の外壁3と面一のサイドカバー10の表面に、結束バンド用の通し孔の開口を設ける必要がなくなり、箱本体2の外壁3に吹き付けられる高圧洗浄水が該通し孔の開口から電気接続箱1の内部に侵入する事態を防ぐことができ、電気接続箱1の内部への水の侵入を確実に防ぐことができる。
また、前記サイドカバー10の仕切壁12の通し孔14の開口を挿通した結束バンド13により、電線6を仕切壁12に固定することができるので、箱本体2の凹溝4内に収容された電線6が自由に動いて他のワイヤハーネスなどに絡みつくことを防ぐことができ、電線6などの配索を整えることができる。
図6及び図7は、本発明の他の実施形態を示したもので、前記実施形態と同一箇所には同一符号を付す。
本実施形態の場合、電気接続箱1の箱本体の外壁に形成された凹溝を塞ぐサイドカバー10の本体部11が二重壁構造に形成されている。すなわち、前記本体部11が、本体部11の上端部及び両側部において接続された外壁部11aと内壁部11bとで構成されており、外壁部11aと内壁部11bとの間には空隙11cが形成されている。該空隙11cは、図4に示す結束バンド13のバンド部13bの厚さx以上に形成されている。
サイドカバー10の本体部11の外壁部11aの表面は、サイドカバー10が箱本体に取り付けられた状態で、箱本体の外壁の表面と略面一になるように形成されている。また、サイドカバー10の前記本体部11の内壁部11bには、箱本体2の上面から下面まで伸びる仕切壁12が前記凹溝内に突出するように形成されている。そして、前記内壁部11b及び前記仕切壁12は、前記サイドカバー10の前記凹溝の内面に相対する内側部分に形成されることになる。
また、前記仕切壁12により前記凹溝内が2つの部屋に区切られ、該部屋の一方には、箱本体の上面の端子取付部にねじ止めされた端子金具の電線接続部及び電線6が収容されるようになっている。
前記電線6が収容される側であって、前記サイドカバー10の前記凹溝の内面に相対する内側部分である本体部11の内壁部11bには、本体部11の長手方向の上下位置にそれぞれ、結束バンド13用の通し孔14a、14bが2箇所並んで形成されている。これらの通し孔14a、14bの開口は前記内壁部11bにのみ形成されており、前記通し孔14a、14bは、内壁部11bと外壁部11aとの間の前記空隙11cと連通している。前記内壁部11bに並んで形成された一方の通し孔14aの開口に結束バンドのバンド部の先端を挿通させ、該先端を前記空隙11c内を通して他方の通し孔14a’の開口から引き出すことにより、内壁部11bの内側に電線6を結束バンドで固定することができる。
前記サイドカバー10の本体部11を二重壁構造に形成するには、本体部11を成形する金型内に抜きピンを配置しておき、金型内に絶縁性の合成樹脂を射出成形後、前記抜きピンを取り外すことにより、外壁部11aと内壁部11bとの間に空隙11cを有する二重壁構造の本体部11を成形することができる。また、前記空隙11cに連通する内壁部11bの通し孔14は、スライド型により成形することができる。
本実施形態によれば、前記サイドカバー10を二重壁構造に形成し、サイドカバー10の前記凹溝の内面に相対する内側部分である前記二重壁の内壁部11bにのみ、結束バンド13用の通し孔14の開口を形成したので、従来のように、箱本体の外壁と面一のサイドカバー10の表面に、結束バンド用の通し孔の開口を設ける必要がなくなり、箱本体の外壁に吹き付けられる高圧洗浄水が該通し孔の開口から電気接続箱1の内部に侵入する事態を防ぐことができ、電気接続箱1の内部への水の侵入を確実に防ぐことができる。
また、サイドカバー10の内壁部11bの通し孔14の開口を挿通した結束バンド13により、電線6を内壁部11bに固定することができるので、箱本体の凹溝内に収容された電線6が自由に動いて他のワイヤハーネスなどに絡みつくことを防ぐことができ、電線6などの配索を整えることができ、さらに、サイドカバー10の本体部11を二重壁構造に形成したので、サイドカバー10の剛性をより高めることができる。
なお、前記した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
すなわち、前記実施形態では、電線6を上下2箇所で固定するために、サイドカバー10の前記凹溝の内面に相対する内側部分であるサイドカバー10の仕切壁12または内壁部11bの長手方向の上下位置に、結束バンド13用の通し孔14を形成したが、サイドカバー10の内側部分に形成する通し孔14は、少なくとも、仕切壁12または内壁部11bの長手方向の上部位置に形成されていればよい。サイドカバー10の長手方向の下部位置に形成された通し孔は、従来のようなサイドカバー10の表面に開口する構成でもかまわない。
これは、前記高圧洗浄による水は、エンジンルームの上方から、すなわち電気接続箱1の上方から噴射されるのが通常であり、この上方からの高圧洗浄水が電気接続箱の内部に侵入するのを防ぐことができれば、電気接続箱1の防水性能としては十分だからである。
また、サイドカバー10の前記凹溝の内面に相対する内側部分に形成する通し孔14の開口を、前記仕切壁12と前記内壁部11bとの両方に形成してもよい。要するに、本発明では、サイドカバー10の前記凹溝の内面に相対する内側部分にのみ、結束バンド用の通し孔の開口を形成すればよい。
本発明の一実施形態の電気接続箱を上方より見た斜視図である。 図1に示された電気接続箱の凹溝を塞ぐサイドカバーに固定された電線の状態を説明する図で、凹溝の内側からサイドカバー側に向けて見た斜視図である。 図2に示したサイドカバーの側面図である。 結束バンドを説明する斜視図である。 図2に示したサイドカバーの仕切壁への電線の固定状態を説明する図で、図2のA−A線断面図である。 本発明の他の実施形態の電気接続箱のサイドカバーの説明図で、サイドカバーを凹溝の内側から見た状態の平面図である。 図6に示されたサイドカバーのB−B線断面図である。 従来の電気接続箱を上方より見た斜視図である。 従来の電気接続箱の凹溝を塞ぐサイドカバーに固定された電線の状態を説明する図で、凹溝の内側からサイドカバー側に向けて見た斜視図である。
符号の説明
1、101 電気接続箱
2、102 箱本体
3、103 外壁
3a、103a 切り欠き部
4、104 凹溝
5、105 端子金具
5a、105a 電気接触部
5b、105b 電線接続部
6、106 電線
7、107 端子取付部
8、108 ボルト
9、109 スライド溝
10、110 サイドカバー
11、111 本体部
11a 外壁部
11b 内壁部
11c 空隙
12、112 仕切壁
13、113 結束バンド
14、114 通し孔

Claims (3)

  1. 外壁に電線を収容する凹溝が形成された箱本体と、該箱本体に取り付けられると前記凹溝を塞ぐサイドカバーと、を備えた電気接続箱において、
    前記凹溝内に収容された電線を固定する結束バンド用の通し孔の開口を、前記サイドカバーの前記凹溝の内面に相対する内側部分にのみ形成したことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記サイドカバーが、前記箱本体の外壁と面一となって前記凹溝を塞ぐ本体部と、該本体部から前記凹溝内に突出して形成された仕切壁とを備え、
    前記サイドカバーの前記凹溝の内面に相対する内側部分としての前記仕切壁に、前記結束バンド用の通し孔の開口を形成したことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. 前記サイドカバーが、前記箱本体の外壁と面一となって前記凹溝を塞ぐ本体部と、該本体部から前記凹溝内に突出して形成された仕切壁とを備え、
    前記サイドカバーの本体部を二重壁構造に形成し、前記サイドカバーの前記凹溝の内面に相対する内側部分としての前記二重壁の内壁部に、前記結束バンド用の通し孔の開口を形成したことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
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