JP6764648B2 - 毛髪変形処理用中間処理剤 - Google Patents
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Description
本発明の中間処理剤における酸化剤としては、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩、ジチオジグリコール酸ジアンモニウム、シスタミン、シスチンなどの還元剤の酸化型2量体またはその塩が使用される。なお、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、本発明の中間処理剤において使用される溶媒(分散媒)は、特に限定されず、水が使用されるが、必要に応じて、エタノール、イソプロパノール等の有機溶媒を、人体に接触しても無害な濃度で、水に含有させてもよい。
本発明の中間処理剤は、上記溶媒以外に、pH調整剤を含有しており、このpH調整成分により、pHが6〜10に設定されている。
また、本発明の中間処理剤は、カチオン性界面活性剤を含有してもよい。カチオン性界面活性剤を含有することにより、毛髪の質感を向上(例えば、毛髪の柔らかさを向上)させることが可能になるため、より一層良好な仕上がり感が得ることができる。
また、本発明の中間処理剤は、金属封鎖剤を含有してもよい。金属封鎖剤を含有することにより、中間処理剤の安定性を得ることができる。
また、本発明の中間処理剤は、防腐剤を含有してもよい。防腐剤を含有することにより、中間処理剤の安定性を得ることができる。
本発明の中間処理剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、他のpH調整成分(例えば、クエン酸、乳酸、リン酸等)、油性成分(例えば、スフィンゴ脂質、セラミド類、コレステロール誘導体、フィトステロール誘導体、リン脂質、ラノリン、ラノリン脂肪酸誘導体、パーフルオロポリエーテル等)、植物油(例えば、オリーブ油、シア脂、マカデミアナッツ油等)、ロウ類(例えば、ホホバ種子油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ等)、炭化水素(例えば、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ワセリン、イソドデカン、イソヘキサデカン等)、高級脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、分岐脂肪酸(C(炭素数)14−28)、ヒドロキシステアリン酸等)、アルコール類(例えば、セタノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、水添ナタネ油アルコール、コレステロール、シトステロール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,2−ヘキサンジオール等)、糖及びその誘導体類(例えば、ブドウ糖、ショ糖、D−ソルビトール、マルトース、トレハロース、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、グリセリルグルコシド等)、エステル類(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセリル、コハク酸ジエトキシエチル、乳酸セチル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等)、シリコーン類(例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ジメチコノール、PCAジメチコン等)、アミノ酸及びその誘導体類(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、セリン、メチオニン、トリメチルグリシン、ポリアスパラギン酸ナトリウム、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、N−ラウロイル−L−リジン等)、PPT及びタンパク類(例えば、加水分解シルク、加水分解コムギ、加水分解ダイズ、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、シリル化加水分解シルク、シリル化加水分解コムギ、カチオン化加水分解シルク、カチオン化加水分解コラーゲン、ケラチン等)、天然高分子類(例えば、アルギン酸塩、マンナン、アラビアゴム、タマリンドガム、キトサン、カラギーナン、ムチン、セラック、ヒアルロン酸塩、カチオン化ヒアルロン酸、キサンタンガム、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、グァーガム、カチオン化グァーガム、ハチミツ等)、合成高分子(例えば、アニオン性高分子、カチオン性高分子、非イオン性高分子、両性高分子、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル等)、アニオン性界面活性剤(例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルグルタミン酸、N−アシルメチルタウリン塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、リン酸ジセチル等)、他のカチオン性界面活性剤(例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩等)、両性界面活性剤(例えば、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等)、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグルコシド、新油型モノステアリン酸グリセリル等)、染料(例えば、タール色素、天然色素等)、植物エキス類(例えば、カミツレエキス、コンフリーエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、カキタンニン、チャ乾留液、銅クロロフィリンナトリウム等)、ビタミン類(例えば、L−アスコルビン酸、DL−α−トコフェロール、D−パンテノール、天然ビタミンE等)、紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、フェルラ酸等)、上記した以外の防腐剤(例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、フェノキシエタノール等)、酸化防止剤(例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン等)、上記した以外の金属封鎖剤(例えば、エデト酸塩、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸等)、その他無機化合物(例えば、酸化チタン、銀、白金、塩化鉄、酸化鉄、臭素酸ナトリウム、過酸化水素等)、その他有機化合物(例えば、尿素、ヒドロキシエチル尿素、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルコン酸銅等)、溶剤(例えば、ベンジルアルコール等)、噴射剤(例えば、LPG(液化石油ガス)、DME(ジメチルエーテル)、窒素ガス、炭酸ガス等)、香料等の公知の化粧品各成分を配合することができる。
<中間処理剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表1〜表3に示す組成(質量%)を有する実施例1〜24及び比較例1〜6の中間処理剤を製造した。
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表4に示す組成(質量%)を有する第1剤及び第2剤を製造した。
長さ30cmの直毛の毛髪からなる毛束(5g)を用い、化学的処理として市販のヘアカラーを用いて、2回の染色処理を行い、さらに市販のパーマ液で、パーマネントウェーブ処理を行った。その後、処理を行った毛髪を、50℃に保ったポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム水溶液(5質量%)に一晩浸漬させ、十分に水洗したものをサンプル毛髪とした。
<パーマネントウェーブ処理>
次に、準備した毛髪に対して、下記(A)〜(J)の処理を行った。
(A)まず、準備した毛髪の毛束を水で濡らした。
(B)次に、毛髪をロッドに巻いた。
(C)次に、毛髪にパーマネントウェーブ処理用の第1剤を塗布し、還元処理を行った。
(D)次に、還元処理を行った毛髪を容器に入れて密閉し、20分間、室温で放置した。
(E)次に、室温放置後の毛髪に対して、実施例1〜24及び比較例1〜6の中間処理剤を塗布し、3分間、室温で放置することにより、中間処理を行った。
(F)次に、中間処理を行った毛髪に対して、パーマネントウェーブ処理用の第2剤を塗布し、酸化処理を行った。
(G)次に、第2剤による酸化処理を行った毛髪を、5分間、室温で放置した。
(H)次に、室温放置後の毛髪に対して、再度、上記(F)〜(G)の処理を行った。
(I)次に、毛髪に巻いたロッドを除去した。
(J)次に、ロッドを除去した毛髪を水洗いした。
次に、上記(A)〜(J)の処理を行った毛髪に対して、上記(E)の処理で使用した中間処理剤が、パーマネントウェーブ処理の仕上がり感に及ぼす効果について、官能評価を行った。具体的には、(1)カールの強さ、(2)カールのウェット・ドライ差のなさ、(3)カールの弾力、(4)カールの持続性、(5)やわらかさ、(6)すべり感、(7)ツヤ、及び(8)残臭の8項目について、専門パネラー10名による評価を行った。各評価項目における評価基準を以下に示す。
パーマネントウェーブ処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態で、カール形状の強さを比較し、下記評価基準に従って評価した。
ウェーブ効率が非常に高く、非常にしっかりとカール形成されている:◎
ウェーブ効率が高く、しっかりとカール形成されている:○
ウェーブ効率が低く、ゆるやかにカール形成されている:△
ウェーブ効率が非常に低く、非常にゆるやかにカール形成されている。:×
パーマネントウェーブ処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態におけるカール形状(処理直後のウェット時)と、パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に毛髪を乾燥させた後のカール形状(処理直後のドライ時)を比較し、下記評価基準に従って評価した。
ウェットとドライの差がほとんどない:◎
ウェットとドライの差がややある:○
ウェットとドライの差がある:△
ウェットとドライの差がかなりある:×
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の跳ね返り感を、下記評価基準に従って評価した。
跳ね返りが非常に強く、非常に弾力がある:◎
跳ね返りが強く、弾力がある:○
跳ね返りがやや弱く、弾力がやや少ない:△
跳ね返りがほとんどなく、ほとんど弾力がない:×
パーマネントウェーブ処理から2週間程度経過した場合と同程度の状態にするために、パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛髪を、60℃の温水に20分間浸漬し、時間経過処理を行った。
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がほとんどなく、持続性が非常に高い:◎
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がややあるが、持続性が高い:○
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差があり、持続性が低い:△
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がかなりあり、持続性が非常に低い:×
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の手触りのやわらかさを、下記評価基準に従って評価した。
非常にやわらかい:◎
やわらかい:○
硬さがややある:△
硬さがある:×
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の指通り(すべり感)を、下記評価基準に従って評価した。
すべりが非常によい:◎
すべりがよい:○
すべりがやや悪い:△
すべりが悪い:×
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした後、ツヤの有無を下記評価基準に従って評価した。
ツヤが非常にある:◎
ツヤがある:○
ツヤがややない:△
ツヤがない:×
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした後、残臭の有無を下記評価基準に従って評価した。
残臭がない:◎
残臭がほぼない:○
残臭を少し感じる:△
残臭を強く感じる:×
Claims (3)
- 還元剤を含有する第1剤により毛髪を処理した後、酸化剤を含有する第2剤により前記毛髪を処理する前に使用される毛髪変形処理用中間処理剤であって、
0.1〜3.5質量%の臭素酸ナトリウム、またはジチオジグリコール酸ジアンモニウムと、0.1〜5.0質量%のアルキル4級アンモニウム塩とを含有し、かつpHが6.0〜10.0であることを特徴とする毛髪変形処理用中間処理剤。 - 前記アルキル4級アンモニウム塩が、セトリモニウムクロリドであり、
0.1〜3.5質量%の前記臭素酸ナトリウムと、0.1〜1.0質量%の前記セトリモニウムクロリドとを含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪変形処理用中間処理剤。 - 金属封鎖剤、及び防腐剤を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の毛髪変形処理用中間処理剤。
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