JP2023003921A - 毛髪変形用処理剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な毛髪変形効果を得ることができるとともに、毛髪変形処理を行う際に事前に処理剤を使用することなく、毛髪全体を均一に変形させることができ、さらに仕上がった毛髪において、すべり感としなやかさを向上させることができる毛髪変形用処理剤を提供することを目的とする。【解決手段】還元剤と、ジカルボン酸又はその塩と、ジアシルグルタミン酸リシン塩とを少なくとも含有することを特徴とする毛髪変形用処理剤である。【選択図】なし

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年9月8日に、毛髪変形用処理剤が記載されたパンフレットの発送を依頼することにより配付
本発明は、ウェーブ形成や縮毛矯正などの毛髪変形処理において使用される毛髪変形用処理剤であって、還元剤を有する第1剤に関する。
パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理に代表される毛髪の還元処理を伴う毛髪変形処理では、還元処理の後に毛髪を酸化させて変形を定着させる。
また、毛髪は、洗顔、ブラッシング、ドライヤー、パーマ、ヘアカラー、及びブリーチ等の処理や、乾燥、紫外線等の環境ストレスに起因して、損傷を受けることが知られており、このような損傷を繰り返し受けることにより、毛髪は、しっとり感、しなやかさ、滑らかさ、ハリ、ツヤ等を失い、また、このような損傷は毛先に行くほど大きくなる傾向にある。
ここで、このような損傷している毛髪に毛髪変形処理を施すと、損傷部分において毛髪変形用処理剤の浸透が過剰に促進されるため、毛髪変形が大きくなり、毛髪の毛先に多く見られる損傷部分と毛髪の根元付近の損傷の少ない部分において、均一に毛髪を変形させることができなくなるという不都合が生じていた。
そこで、このような不都合を回避するための毛髪化粧料が提案されている。より具体的には、アニオン性水溶性高分子、両性水溶性高分子及び非イオン性水溶性高分子からなる群から選ばれる少なくとも1種の水溶性高分子とシリル化ペプチドと、有機酸及び酸性アミノ酸の双方又はいずれか一方と、ポリエーテルシリコーンとを含有する毛髪化粧料が提案されている。そして、このような毛髪化粧料をパーマ施術前に傷んだ部分に塗布することにより、ウェーブを均一にかけることができると記載されている(例えば、特許文献1参照)。
また、還元剤、及びアシルメチルタウリン塩、アシルグルタミン酸塩、ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リシン塩から選ばれるアシルアミノ酸塩と、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールとを含有するパーマ剤が提案されている。そして、このようなパーマ剤を使用することにより、毛髪損傷による毛髪のパサついた感触を抑制し、毛髪の変形に優れるパーマ剤を提供することができると記載されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3623376号公報 特開2019-210232号公報
しかし、上記特許文献1においては、毛髪に対して毛髪変形処理を施す前に毛髪化粧料を塗布する必要があるため、時間と手間がかかり、毛髪変形処理が煩雑になるという問題があった。
また、上記特許文献2においては、パサついた感触を抑制する効果はあるものの、一般的なパーマ剤と同様に、損傷部分を過剰に変形させてしまうため、毛髪の損傷部分と損傷の少ない部分において、均一に毛髪を変形させることが困難になるという問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、良好な毛髪変形効果を得ることができるとともに、毛髪変形処理を行う際に事前に処理剤を使用することなく、毛髪全体を均一に変形させることができ、さらに仕上がった毛髪において、すべり感としなやかさを向上させることができる毛髪変形用処理剤を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の毛髪変形用処理剤は、還元剤と、ジカルボン酸又はその塩と、ジアシルグルタミン酸リシン塩とを少なくとも含有することを特徴とする。
本発明によれば、良好な毛髪変形効果を得ることができるとともに、毛髪変形処理を行う際に事前に処理剤を使用することなく、毛髪全体を均一に変形させることができる。また、仕上がった毛髪において、すべり感としなやかさを向上させることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において、適宜、変更して適用することができる。
本発明の毛髪変形用処理剤は、毛髪変形処理において還元剤を含有する第1剤として使用されるものである。ここで、「毛髪変形処理」とは、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理などの毛髪中のシスチン結合の還元を伴う処理をいう。
(還元剤)
本発明の毛髪変形用処理剤は、主剤である還元剤を含有している。この還元剤は、毛髪のケラチンタンパク質のジスルフィド結合を切断し、毛髪を変形させるためのものである。
還元剤としては、特に限定されず、通常、毛髪変形用処理剤に用いられるものであればよい。例えば、チオグリコール酸、チオグリコール酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオグリコール酸とグリセリンとのエステル等のチオグリコール酸類、L-システイン、DL-システイン、システイン塩(塩酸L-システイン、塩酸DL-システイン等)、アセチルシステイン(N-アセチル-L-システイン等)、システインアルキルエステル(L-システインメチルエステル、L-システインエチルエステル等)、アミジノシステイン等のシステイン類、メルカプトプロピオン酸又はその塩、システアミン又はその塩、チオ乳酸又はその塩、チオリンゴ酸又はその塩、ブチロラクトンチオール、アスコルビン酸又はその塩、エリソルビン酸又はその塩、亜硫酸、亜硫酸塩(亜硫酸アンモニウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸モノエタノールアミン、亜硫酸ナトリウム等)、亜硫酸水素塩(亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素アンモニウム等)等の亜硫酸類、及びチオ硫酸又はその塩等が挙げられる。
また、上述の「その塩」としては、例えば、塩酸塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ナトリウム塩等が挙げられる。
また、これらの還元剤のうち、毛髪変形効果に優れるとの観点から、チオグリコール酸類を使用することが好ましい。なお、これらの還元剤は単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明においては、毛髪変形用処理剤の全体に対する還元剤の配合量は特に限定されず、例えば、1~20質量%、好ましくは2~11質量%とすることができる。
(ジカルボン酸又はその塩)
また、本発明の毛髪変形用処理剤は、ジカルボン酸又はその塩を含有している。このジカルボン酸又はその塩は、毛髪内部へ浸透して、毛髪の毛先に多く見られる損傷部分と毛髪の根元付近の損傷の少ない部分において、均一に毛髪を変形させるためのものである。また、このジカルボン酸またはその塩は、毛髪内部へ浸透して、毛髪内部に弾力のある芯を形成し、毛髪変形処理による、しなやかさの低下を抑制するものである。
ジカルボン酸又はその塩としては、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、及びマロン酸またはそれらに塩類(例えば、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩)が使用される。
また、これらのジカルボン酸又はその塩のうち、確実に毛髪を均一に変形させるとの観点から、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸又はその塩を使用することが好ましい。なお、これらのジカルボン酸又はその塩は単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明においては、毛髪変形用処理剤の全体に対するジカルボン酸又はその塩類の配合量は特に限定されず、例えば、0.1~5.0質量%とすることができる。
(ジアシルグルタミン酸リシン塩)
また、本発明の毛髪変形用処理剤は、ジアシルグルタミン酸リシン塩を含有している。このジアシルグルタミン酸リシン塩は、仕上がった毛髪において、すべり感としなやかさを向上させるためのものである。
ジアシルグルタミン酸リシン塩としては、例えば、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム等が挙げられる。なお、これらのジアシルグルタミン酸リシン塩は単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明においては、毛髪変形用処理剤の全体に対するジアシルグルタミン酸リシン塩の配合量は特に限定されず、例えば0.01~2.0質量%とすることができる。
このように、本発明の毛髪変形用処理剤においては、還元剤を含有するとともに、ジカルボン酸又はその塩と、ジアシルグルタミン酸リシン塩とを併用することにより、毛髪変形処理を行う際に事前に処理剤を使用することなく、毛髪の毛先に多く見られる損傷部分と毛髪の根元付近の損傷の少ない部分において、均一に毛髪を変形させることができるとともに、仕上がった毛髪において、すべり感としなやかさを向上させることができる。
(反応調整剤)
また、本発明の毛髪変形用処理剤は、反応調整剤を含有してもよい。この反応調整剤を含有することにより、毛髪変形用処理剤の過剰反応を抑制することができるため、毛髪変形の強さを所望の強さに調整することが可能になる。
この反応調整剤は、特に限定されず、通常、毛髪化粧料に用いられるものであればよい。例えば、ジチオジグリコール酸またはその塩類、シスタミンまたはその塩類が挙げられる。
ジチオジグリコール酸の塩類としては、例えば、ジチオジグリコール酸ジアンモニウム等を挙げることができる。また、シスタミンの塩類としては、例えば、シスタミン二塩酸塩等を挙げることができる。
このうち、還元反応に対する調整効果に優れるとの観点から、ジチオジグリコール酸またはその塩類を使用することが好ましい。
また、毛髪変形用処理剤全体に対するジチオジグリコール酸またはその塩類の配合量は特に限定されず、例えば、4.0質量%以下とすることができる。
(溶媒)
また、本発明の毛髪変形用処理剤において使用される溶媒(分散媒)は特に限定されず、水が使用されるが、必要に応じて、エタノール、イソプロパノール等の有機溶媒を、人体に接触しても無害な濃度で、水に含有させてもよい。
なお、本発明の毛髪変形用処理剤の態様は、溶液に限定されず、必要に応じて添加する成分が懸濁ないし乳化されているものであってもよい。
(金属封鎖剤)
また、本発明の毛髪変形用処理剤は、金属封鎖剤を含有してもよい。金属封鎖剤を含有することにより、還元剤が微量金属成分と反応して、還元剤の力価が低下するという不都合を抑制することができるため、毛髪変形用処理剤の安定性を得ることができる。
この金属封鎖剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸塩(エデト酸塩)、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸などが挙げられる。
なお、毛髪変形用処理剤全体に対する金属封止剤の配合量は、0.01~1.0質量%であることが好ましい。
(pH調整剤)
また、本発明の毛髪変形用処理剤は、pH調整剤を含有してもよい。このpH調整剤は、特に限定されず、通常、毛髪化粧料に用いられるものであればよい。例えば、炭酸グアニジン、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、セスキ炭酸塩、アルギニン、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、モノエタノールアミン、アンモニア、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、水酸化ナトリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウム、及び、リン酸水素二アンモニウムなどが挙げられる。
(pH)
本発明の毛髪変形用処理剤は、上記pH調整剤により、pHが6~10に設定されている。
これは、pHが6未満の場合は、毛髪の柔らかさを得ることができない場合があり、pHが10より大きい場合は、すべり感を得ることができない場合があるためである。
即ち、pHを6~10に設定することにより、良好な仕上がり感が得ることができる。なお、これらの効果を向上させるとの観点から、pHを7~9に設定することが好ましい。
(防腐剤)
また、本発明の毛髪変形用処理剤は、防腐剤を含有してもよい。防腐剤を含有することにより、毛髪変形用処理剤の安定性を得ることができる。
この防腐剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、フェノキシエタノールなどが挙げられる。
なお、毛髪変形用処理剤全体に対する防腐剤の配合量は、0.01~0.3質量%であることが好ましい。
(その他の成分)
本発明の毛髪変形用処理剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、他のpH調整成分(例えば、クエン酸、乳酸、リン酸等)、油性成分(例えば、スフィンゴ脂質、セラミド類、コレステロール誘導体、フィトステロール誘導体、リン脂質、ラノリン、ラノリン脂肪酸誘導体、パーフルオロポリエーテル等)、植物油(例えば、オリーブ油、シア脂、マカデミアナッツ油等)、ロウ類(例えば、ホホバ種子油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ等)、炭化水素(例えば、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ワセリン、イソドデカン、イソヘキサデカン等)、高級脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、分岐脂肪酸(C(炭素数)14-28)、ヒドロキシステアリン酸等)、アルコール類(例えば、セタノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、水添ナタネ油アルコール、コレステロール、シトステロール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,2-ヘキサンジオール等)、糖及びその誘導体類(例えば、ブドウ糖、ショ糖、D-ソルビトール、マルトース、トレハロース、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、グリセリルグルコシド等)、エステル類(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセリル、コハク酸ジエトキシエチル、乳酸セチル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等)、シリコーン類(例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ジメチコノール、PCAジメチコン等)、アミノ酸及びその誘導体類(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、セリン、メチオニン、トリメチルグリシン、ポリアスパラギン酸ナトリウム、N-ラウロイル-L-リジン等)、PPT及びタンパク類(例えば、加水分解シルク、加水分解コムギ、加水分解ダイズ、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、シリル化加水分解シルク、シリル化加水分解コムギ、カチオン化加水分解シルク、カチオン化加水分解コラーゲン、ケラチン等)、天然高分子類(例えば、アルギン酸塩、マンナン、アラビアゴム、タマリンドガム、キトサン、カラギーナン、ムチン、セラック、ヒアルロン酸塩、カチオン化ヒアルロン酸、キサンタンガム、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、グァーガム、カチオン化グァーガム、ハチミツ等)、合成高分子(例えば、アニオン性高分子、カチオン性高分子、非イオン性高分子、両性高分子、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリクオタニウム-22、ポリクオタニウム-39等)、アニオン性界面活性剤(例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、N-アシルグルタミン酸、N-アシルメチルタウリン塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、リン酸ジセチル等)、他のカチオン性界面活性剤(例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩等)、両性界面活性剤(例えば、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等)、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグルコシド、新油型モノステアリン酸グリセリル等)、染料(例えば、タール色素、天然色素等)、植物エキス類(例えば、カミツレエキス、コンフリーエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、カキタンニン、チャ乾留液、銅クロロフィリンナトリウム等)、ビタミン類(例えば、L-アスコルビン酸、DL-α-トコフェロール、D-パンテノール、天然ビタミンE等)、紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、フェルラ酸等)、上記した以外の防腐剤(例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、フェノキシエタノール等)、酸化防止剤(例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン等)、上記した以外の金属封鎖剤、その他無機化合物(例えば、酸化チタン、銀、白金、塩化鉄、酸化鉄、臭素酸ナトリウム、過酸化水素等)、その他有機化合物(例えば、尿素、ヒドロキシエチル尿素、dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルコン酸銅等)、溶剤(例えば、ベンジルアルコール等)、噴射剤(例えば、LPG(液化石油ガス)、DME(ジメチルエーテル)、窒素ガス、炭酸ガス等)、香料等の公知の化粧品各成分を配合することができる。
本発明の毛髪変形用処理剤は、公知の方法により、液状、ミルク状、クリーム状、泡状(使用時形状)、霧状(使用時形状)等の剤形とすることができ、エアゾール形態とすることもできる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、これらの実施例を本発明の趣旨に基づいて変形、変更することが可能であり、それらを発明の範囲から除外するものではない。
(実施例1~7及び比較例1~3)
<毛髪変形用処理剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表1~表2に示す組成(質量%)を有する実施例1~7及び比較例1~3の毛髪変形用処理剤を製造した。
Figure 2023003921000001
Figure 2023003921000002
<酸化剤を含有する第2剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表3に示す組成(質量%)を有する第2剤を製造した。
Figure 2023003921000003
<サンプル用の毛髪の準備>
長さ30cmの直毛の毛髪からなる毛束(5g)を用い、化学的処理として市販のヘアカラーを用いて、2回の染色処理を行い、さらに市販のパーマ液で、パーマネントウェーブ処理を行った。その後、処理を行った毛髪を、50℃に保ったポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム水溶液(5質量%)に一晩浸漬させ、十分に水洗したものをサンプル毛髪とした。
<パーマネントウェーブ処理>
次に、準備した毛髪に対して、下記(A)~(J)の処理を行った。
(A)まず、準備した毛髪の毛束を水で濡らした。
(B)次に、毛髪をロッドに巻いた。
(C)次に、実施例1~7及び比較例1~3の毛髪変形用処理剤を塗布し、還元処理を行った。
(D)次に、還元処理を行った毛髪を容器に入れて密閉し、20分間、室温で放置した。
(E)次に、室温放置後の毛髪を水洗いした。
(F)次に、水洗いした毛髪に対して、パーマネントウェーブ処理用の第2剤を塗布し、酸化処理を行った。
(G)次に、第2剤による酸化処理を行った毛髪を、5分間、室温で放置した。
(H)次に、室温放置後の毛髪に対して、再度、上記(F)~(G)の処理を行った。
(I)次に、毛髪に巻いたロッドを除去した。
(J)次に、ロッドを除去した毛髪を水洗いした。
<評価基準>
次に、上記(A)~(J)の処理を行った毛髪に対して、上記(C)の処理で使用した毛髪変形用処理剤が、パーマネントウェーブ処理の仕上がり感に及ぼす効果について、官能評価を行った。具体的には、(1)カールの強さ、(2)カールの均一性、(3)しなやかさ、及び(4)すべり感の4項目について、専門パネラー10名による評価を行った。各評価項目における評価基準を以下に示す。
(1)カールの強さ
パーマネントウェーブ処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態で、カール形状の強さを比較し、下記評価基準に従って評価した。
ウェーブ効率が高く、しっかりとカール形成されている:○
ウェーブ効率が低く、ゆるやかにカール形成されている:△
ウェーブ効率が非常に低く、非常にゆるやかにカール形成されている。:×
(2)カールの均一性
毛束の中間部分から毛先部分をダメージ処理し、根元から中間部分は損傷が少なく、中間部分~毛先部分は損傷している毛束を用意し、下記の評価基準に従って評価した。
毛髪の毛先部分から毛髪の根元付近まで、均一にカールが形成されている:〇
毛髪の毛先部分から毛髪の根元付近まで、やや均一にカールが形成されている:△
毛髪の毛先部分から毛髪の根元付近まで、不均一にカールが形成されている:×
(3)しなやかさ
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の柔らかさの中に芯を感じる触感(しなやかさ)を、下記評価基準に従って評価した。
柔らかく、しなやかである:○
硬く、ややしなやかである:△
かなり硬く、しなやかでない:×
(4)すべり感
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の指通り(すべり感)を、下記評価基準に従って評価した。
すべりがよい:○
すべりがやや悪い:△
すべりが悪い:×
なお、上記(1)~(4)の各評価において、「○」は優れていると評価し、「△」と「×」は不十分であると評価した。以上の結果を表1~表2に示す。
表1~表2に示すように、還元剤(チオジグリコール酸アンモニウム)と、ジカルボン酸(酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸)と、ジアシルグルタミン酸リシン塩(ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム)とを含有する毛髪変形用処理剤を使用した実施例1~7においては、良好な毛髪変形効果を得ることができるとともに、毛髪変形処理を行う際に事前に処理剤を使用することなく、毛髪全体を均一に変形させることができ、さらに仕上がった毛髪において、すべり感としなやかさを向上させることができることが分かる。
一方、比較例1においては、ジカルボン酸を含有していないため、毛髪全体を均一に変形させることができないとともに、しなやかさが不十分であることが分かる。
また、比較例2においては、ジアシルグルタミン酸リシン塩を含有していないため、滑り感を得ることができないとともに、しなやかさが不十分であることが分かる。
また、比較例3においては、還元剤を含有していないため、良好な毛髪変形効果を得ることができないことが分かる。
以上説明したように、本発明は、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理に代表される毛髪変形用処理における第1剤として用いられる場合、特に有用である。

Claims (3)

  1. 還元剤と、ジカルボン酸又はその塩と、ジアシルグルタミン酸リシン塩とを少なくとも含有することを特徴とする毛髪変形用処理剤。
  2. 前記ジカルボン酸又はその塩が、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸およびそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪変形用処理剤。
  3. ジアシルグルタミン酸リシン塩が、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウムであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の毛髪変形用処理剤。
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