JP2018016592A - 毛髪変形用処理剤 - Google Patents

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Soichi Kuge
宗一 久下
剛弘 山口
Takehiro Yamaguchi
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Akira Shiraishi
晃 白石
啓輔 牧野
Keisuke Makino
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Abstract

【課題】毛髪変形の効果が十分に得られるとともに、毛髪変形の強さを所望の強さに調整することができる毛髪変形用処理剤を提供することを目的とする。【解決手段】1.0〜6.0質量%のチオ乳酸又はその塩類と、0.3〜5.0質量%のチオグリセリンと、ジチオジグリコール酸またはその塩類とを含有する毛髪変形用処理剤である。【選択図】なし

Description

本発明は、ウェーブ形成や縮毛矯正などの毛髪変形処理において使用される毛髪変形用処理剤であって、還元剤を有する第1剤に関する。
パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理に代表される毛髪の還元処理を伴う毛髪変形処理では、還元処理の後に毛髪を酸化させて変形を定着させる。
ここで、第1剤の主剤として使用される還元剤としては、例えば、チオグリコール酸アンモニウムやチオグリコール酸モノエタノールアミン塩等のチオグリコール酸塩類や、システイン又はその塩類が使用されているが、例えば、チオグリコール酸アンモニウムを使用した処理剤は特有の刺激臭が強く、システインを使用した場合は、毛髪変形効果が十分に得られないという問題があった。
そこで、還元剤として、チオ乳酸アンモニウム塩、チオ乳酸モノエタノールアミン塩、チオ乳酸イソプロパノールアミン塩、及びチオ乳酸の中から選ばれる一種又は二種以上の組み合わせからなる還元剤を含有する毛髪変形用処理剤が提案されている。そして、このような還元剤を使用することにより、チオグリコール酸塩系と同等か又はそれ以上の毛髪変形効果を得ることができるとともに、チオグリコール酸塩系よりも刺激臭の少ない毛髪変形用処理剤を提供することができると記載されている(例えば、特許文献1参照)。
また、還元剤として、チオグリセリンとチオ乳酸とを含有する毛髪変形用処理剤が提案されており、このような処理剤を使用することにより、所定の条件下(相対湿度が80〜100%であって、温度が20〜60℃の水蒸気下)における毛髪処理において、毛髪損傷を抑制するとともに、毛髪変形効果に優れた毛髪変形用処理剤を提供することができると記載されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3261690号公報 特開2015−78143号公報
しかし、上記特許文献に記載の毛髪変形用処理剤では、毛髪変形効果は優れるものの、還元剤による還元処理の速度を調整することが困難であるため、毛髪変形の強さ(カールの強さ)を所望の強さに調整することが困難であった。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、毛髪変形の効果が十分に得られるとともに、毛髪変形の強さを所望の強さに調整することができる毛髪変形用処理剤を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の毛髪変形用処理剤は、1.0〜6.0質量%のチオ乳酸又はその塩類と、0.3〜5.0質量%のチオグリセリンと、ジチオジグリコール酸またはその塩類とを含有することを特徴とする。
本発明によれば、毛髪変形の効果が十分に得られるとともに、毛髪変形の強さを所望の強さに調整することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において、適宜、変更して適用することができる。
本発明の毛髪変形用処理剤は、毛髪変形処理において還元剤を含有する第1剤として使用されるものである。ここで、「毛髪変形処理」とは、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理などの毛髪中のシスチン結合の還元を伴う処理をいう。
本発明の毛髪変形用処理剤は、主剤である還元剤として、チオ乳酸又はその塩類と、チオグリセリンとを含有する。
チオ乳酸の塩類としては、例えば、チオ乳酸アンモニウム、チオ乳酸モノエタノールアミン塩、チオ乳酸イソプロパノールアミン塩等を挙げることができる。
また、本発明においては、毛髪変形処理剤の全体に対するチオ乳酸又はその塩類の配合量が1.0〜6.0質量%であり、さらに、毛髪変形処理剤の全体に対するチオグリセリンの配合量が0.3〜5.0質量%である点に特徴がある。
これは、チオ乳酸またはその塩類が1.0質量%未満では毛髪変形効果が低く、カールの持続性効果が十分に得られない場合があり、6.0質量%より多いと過剰な還元効果による変形効果の低下(ウェーブのだれ)やダメージによる質感(カールの弾力性)の低下が生じる場合があるためである。
また、チオグリセリンが0.3質量%未満の場合は毛髪変形効果が低く、5.0質量%より多いと過剰な還元効果による変形効果の低下(ウェーブのだれ)やダメージによる質感(柔らかさ、すべり感)の低下、チオグリセリン特有の重さによるカールのだれ等が生じる場合があるためである。
即ち、チオ乳酸又はその塩類の配合量を1.0〜6.0質量%、さらにチオグリセリンの配合量を0.3〜5.0質量%とすることで、高い毛髪変形効果を得ることができるとともに、カールの弾力性を向上させ、やわらかさやすべり感に優れる効果が得られる。
また、本発明においては、チオ乳酸又はその塩類を使用することにより、仕上がった毛髪において、弾力感を向上させることができ、チオグリセリンを使用することにより、仕上がった毛髪において、しっとり感や柔らかさを向上させることができる。
(反応調整剤)
ここで、本発明の毛髪変形用処理剤は、反応調整剤を含有している点に特徴がある。そして、この反応調整剤を含有することにより、毛髪変形処理剤の過剰反応を抑制することができるため、毛髪変形の強さを所望の強さに調整することが可能になる。
この反応調整剤は、特に限定されず、通常、毛髪化粧料に用いられるものであればよい。例えば、ジチオジグリコール酸またはその塩類、シスタミンまたはその塩類が挙げられる。
ジチオジグリコール酸の塩類としては、例えば、ジチオジグリコール酸ジアンモニウム等を挙げることができる。
また、シスタミンの塩類としては、例えば、シスタミン二塩酸塩等を挙げることができる。
このうち、還元反応に対する調整効果に優れるとの観点から、ジチオジグリコール酸またはその塩類を使用することが好ましい。
また、毛髪変形用処理剤全体に対するジチオジグリコール酸またはその塩類の配合量は0.01〜1.0質量%であることが好ましい。
これは、0.01質量%未満では、反応調整(抑制)効果が十分に得られない場合があり、1.0質量%より大きい場合は、還元反応が十分に得られない場合や、還元反応に時間がかかる(還元反応のスピードが低下する)場合があるためである。
(溶媒)
また、本発明の毛髪変形用処理剤において使用される溶媒(分散媒)は特に限定されず、水が使用されるが、必要に応じて、エタノール、イソプロパノール等の有機溶媒を、人体に接触しても無害な濃度で、水に含有させてもよい。
なお、本発明の毛髪変形用処理剤の態様は、溶液に限定されず、必要に応じて添加する成分が懸濁ないし乳化されているものであってもよい。
(金属封鎖剤)
また、本発明の毛髪変形用処理剤は、金属封鎖剤を含有してもよい。金属封鎖剤を含有することにより、還元剤が微量金属成分と反応して、還元剤の力価が低下するという不都合を抑制することができるため、毛髪変形用処理剤の安定性を得ることができる。
この金属封鎖剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸塩(エデト酸塩)、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸などが挙げられる。
なお、毛髪変形用処理剤全体に対する金属封止剤の配合量は、0.01〜0.2質量%であることが好ましい。
(pH調整剤)
また、本発明の毛髪変形用処理剤は、pH調整剤を含有してもよい。このpH調整剤は、特に限定されず、通常、毛髪化粧料に用いられるものであればよい。例えば、炭酸グアニジン、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、セスキ炭酸塩、アルギニン、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、モノエタノールアミン、アンモニア、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、水酸化ナトリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウム、及び、リン酸水素二アンモニウムなどが挙げられる。
このうち、毛髪への親和性が高く、高い毛髪変形効果が得られるとの観点から、炭酸グアニジンを使用することが好ましい。
また、毛髪変形用処理剤全体に対する炭酸グアニジンの配合量は、0.01〜1.0質量%であることが好ましい。
これは、0.01質量%未満では、pH調整機能が十分に得られない場合があり、1.0質量%より大きい場合は、毛髪に損傷を与えてしまう場合があるためである。
(pH)
本発明の毛髪変形用処理剤は、上記pH調整剤により、pHが6〜10に設定されている。
これは、pHが6未満の場合は、毛髪の柔らかさを得ることができない場合があり、pHが10より大きい場合は、すべり感を得ることができない場合があるためである。
即ち、pHを6〜10に設定することにより、良好な仕上がり感が得ることができる。なお、これらの効果を向上させるとの観点から、pHを7〜9に設定することが好ましい。
(防腐剤)
また、本発明の毛髪変形用処理剤は、防腐剤を含有してもよい。防腐剤を含有することにより、毛髪変形用処理剤の安定性を得ることができる。
この防腐剤としては、例えば、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、フェノキシエタノールなどが挙げられる。
なお、毛髪変形用処理剤全体に対する防腐剤の配合量は、0.01〜0.3質量%であることが好ましい。
(その他の成分)
本発明の毛髪変形用処理剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、他のpH調整成分(例えば、クエン酸、乳酸、リン酸等)、油性成分(例えば、スフィンゴ脂質、セラミド類、コレステロール誘導体、フィトステロール誘導体、リン脂質、ラノリン、ラノリン脂肪酸誘導体、パーフルオロポリエーテル等)、植物油(例えば、オリーブ油、シア脂、マカデミアナッツ油等)、ロウ類(例えば、ホホバ種子油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ等)、炭化水素(例えば、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ワセリン、イソドデカン、イソヘキサデカン等)、高級脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、分岐脂肪酸(C(炭素数)14−28)、ヒドロキシステアリン酸等)、アルコール類(例えば、セタノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、水添ナタネ油アルコール、コレステロール、シトステロール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,2−ヘキサンジオール等)、糖及びその誘導体類(例えば、ブドウ糖、ショ糖、D−ソルビトール、マルトース、トレハロース、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、グリセリルグルコシド等)、エステル類(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセリル、コハク酸ジエトキシエチル、乳酸セチル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等)、シリコーン類(例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ジメチコノール、PCAジメチコン等)、アミノ酸及びその誘導体類(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、セリン、メチオニン、トリメチルグリシン、ポリアスパラギン酸ナトリウム、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、N−ラウロイル−L−リジン等)、PPT及びタンパク類(例えば、加水分解シルク、加水分解コムギ、加水分解ダイズ、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、シリル化加水分解シルク、シリル化加水分解コムギ、カチオン化加水分解シルク、カチオン化加水分解コラーゲン、ケラチン等)、天然高分子類(例えば、アルギン酸塩、マンナン、アラビアゴム、タマリンドガム、キトサン、カラギーナン、ムチン、セラック、ヒアルロン酸塩、カチオン化ヒアルロン酸、キサンタンガム、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、グァーガム、カチオン化グァーガム、ハチミツ等)、合成高分子(例えば、アニオン性高分子、カチオン性高分子、非イオン性高分子、両性高分子、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル等)、アニオン性界面活性剤(例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルグルタミン酸、N−アシルメチルタウリン塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、リン酸ジセチル等)、他のカチオン性界面活性剤(例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩等)、両性界面活性剤(例えば、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等)、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグルコシド、新油型モノステアリン酸グリセリル等)、染料(例えば、タール色素、天然色素等)、植物エキス類(例えば、カミツレエキス、コンフリーエキス、セージエキス、ローズマリーエキス、カキタンニン、チャ乾留液、銅クロロフィリンナトリウム等)、ビタミン類(例えば、L−アスコルビン酸、DL−α−トコフェロール、D−パンテノール、天然ビタミンE等)、紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、フェルラ酸等)、上記した以外の防腐剤(例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、フェノキシエタノール等)、酸化防止剤(例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン等)、上記した以外の金属封鎖剤(例えば、エデト酸塩、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸等)、その他無機化合物(例えば、酸化チタン、銀、白金、塩化鉄、酸化鉄、臭素酸ナトリウム、過酸化水素等)、その他有機化合物(例えば、尿素、ヒドロキシエチル尿素、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルコン酸銅等)、溶剤(例えば、ベンジルアルコール等)、噴射剤(例えば、LPG(液化石油ガス)、DME(ジメチルエーテル)、窒素ガス、炭酸ガス等)、香料等の公知の化粧品各成分を配合することができる。
本発明の毛髪変形用処理剤は、公知の方法により、液状、ミルク状、クリーム状、泡状(使用時形状)、霧状(使用時形状)等の剤形とすることができ、エアゾール形態とすることもできる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、これらの実施例を本発明の趣旨に基づいて変形、変更することが可能であり、それらを発明の範囲から除外するものではない。
(実施例1〜30及び比較例1〜6)
<毛髪変形用処理剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表1〜表4に示す組成(質量%)を有する実施例1〜30及び比較例1〜6の毛髪変形用処理剤を製造した。
Figure 2018016592
Figure 2018016592
Figure 2018016592
Figure 2018016592
<酸化剤を含有する第2剤の製造>
水(イオン交換水)と各原料を配合して、表5に示す組成(質量%)を有する第2剤を製造した。
Figure 2018016592
<サンプル用の毛髪の準備>
長さ30cmの直毛の毛髪からなる毛束(5g)を用い、化学的処理として市販のヘアカラーを用いて、2回の染色処理を行い、さらに市販のパーマ液で、パーマネントウェーブ処理を行った。その後、処理を行った毛髪を、50℃に保ったポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム水溶液(5質量%)に一晩浸漬させ、十分に水洗したものをサンプル毛髪とした。
<パーマネントウェーブ処理>
次に、準備した毛髪に対して、下記(A)〜(J)の処理を行った。
(A)まず、準備した毛髪の毛束を水で濡らした。
(B)次に、毛髪をロッドに巻いた。
(C)次に、実施例1〜14及び比較例1〜6の毛髪変形用処理剤を塗布し、還元処理を行った。
(D)次に、還元処理を行った毛髪を容器に入れて密閉し、20分間、室温で放置した。
(E)次に、室温放置後の毛髪を水洗いした。
(F)次に、水洗いした毛髪に対して、パーマネントウェーブ処理用の第2剤を塗布し、酸化処理を行った。
(G)次に、第2剤による酸化処理を行った毛髪を、5分間、室温で放置した。
(H)次に、室温放置後の毛髪に対して、再度、上記(F)〜(G)の処理を行った。
(I)次に、毛髪に巻いたロッドを除去した。
(J)次に、ロッドを除去した毛髪を水洗いした。
<評価基準>
次に、上記(A)〜(J)の処理を行った毛髪に対して、上記(C)の処理で使用した毛髪変形用処理剤が、パーマネントウェーブ処理の仕上がり感に及ぼす効果について、官能評価を行った。具体的には、(1)カールの強さ、(2)カールのウェット・ドライ差のなさ、(3)カールの弾力、(4)カールの持続性、(5)やわらかさ、(6)すべり感、及び(7)ツヤの7項目について、専門パネラー10名による評価を行った。各評価項目における評価基準を以下に示す。
(1)カールの強さ
パーマネントウェーブ処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態で、カール形状の強さを比較し、下記評価基準に従って評価した。
ウェーブ効率が非常に高く、非常にしっかりとカール形成されている:◎
ウェーブ効率が高く、しっかりとカール形成されている:○
ウェーブ効率が低く、ゆるやかにカール形成されている:△
ウェーブ効率が非常に低く、非常にゆるやかにカール形成されている。:×
(2)カールのウェット・ドライ差のなさ
パーマネントウェーブ処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態におけるカール形状(処理直後のウェット時)と、パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に毛髪を乾燥させた後のカール形状(処理直後のドライ時)を比較し、下記評価基準に従って評価した。
ウェットとドライの差がほとんどない:◎
ウェットとドライの差がややある:○
ウェットとドライの差がある:△
ウェットとドライの差がかなりある:×
(3)カールの弾力
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の跳ね返り感を、下記評価基準に従って評価した。
跳ね返りが非常に強く、非常に弾力がある:◎
跳ね返りが強く、弾力がある:○
跳ね返りがやや弱く、弾力がやや少ない:△
跳ね返りがほとんどなく、ほとんど弾力がない:×
(4)カールの持続性
パーマネントウェーブ処理から2週間程度経過した場合と同程度の状態にするために、パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛髪を、60℃の温水に20分間浸漬し、時間経過処理を行った。
また、パーマネントウェーブ処理の最終水洗直後の毛髪が濡れている状態におけるカール形状(処理直後のウェット時)と、上記時間経過処理後の濡れている状態におけるカール形状(時間経過処理後のウェット時)を比較し、下記評価基準に従って評価した。
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がほとんどなく、持続性が非常に高い:◎
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がややあるが、持続性が高い:○
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差があり、持続性が低い:△
パーマネントウェーブ処理直後と時間経過後の差がかなりあり、持続性が非常に低い:×
(5)やわらかさ
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の手触りのやわらかさを、下記評価基準に従って評価した。
非常にやわらかい:◎
やわらかい:○
硬さがややある:△
硬さがある:×
(6)すべり感
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした時の指通り(すべり感)を、下記評価基準に従って評価した。
すべりが非常によい:◎
すべりがよい:○
すべりがやや悪い:△
すべりが悪い:×
(7)ツヤ
パーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させた毛束をほぐした後、ツヤの有無を下記評価基準に従って評価した。
ツヤが非常にある:◎
ツヤがある:○
ツヤがややない:△
ツヤがない:×
(8)カール強さの調整のしやすさ
また、上記(1)〜(7)の評価に加えて、カール強さの調整のしやすさについて、専門パネラー10名による評価を行った。より具体的には、上記(D)処理中に、還元反応の進み度合いの見やすさを下記評価基準に従って評価した。
還元反応の進み度合いが非常に見やすく、カールの強さ調整が非常にしやすい:◎
還元反応の進み度合いが見やすく、カールの強さ調整がしやすい:○
還元反応の進み度合いがやや見にくく、カールの強さ調整がややしにくい:△
還元反応の進み度合いが見にくく、カールの強さ調整がしにくい:×
なお、上記(1)〜(8)の各評価において、「◎」は特に優れていると評価し、「○」は優れていると評価した。また、「△」と「×」は不十分であると評価した。以上の結果を表1〜表4に示す。
表1〜表4に示すように、1.0〜6.0質量%のチオ乳酸塩(チオ乳酸アンモニウム)と0.3〜5.0質量%のチオグリセリンとを含有し、かつジチオジグリコール酸塩(ジチオジグリコール酸ジアンモニウム)を含有する毛髪変形用処理剤を使用した実施例1〜30においては、短時間で、毛髪変形処理の効果(即ち、上記(1)〜(4)の各評価における効果)が十分に得られるとともに、毛髪変形の強さを所望の強さに調整することができる(即ち、上記(8)の評価における効果)ことが判る。また、実施例1〜30においては、良好な仕上がり感(即ち、上記(5)〜(7)の各評価における効果)を得ることができることが判る。
以上説明したように、本発明は、パーマネントウェーブ処理、ストレートパーマ処理に代表される毛髪変形用処理における第1剤として用いられる場合、特に有用である。

Claims (5)

  1. 1.0〜6.0質量%のチオ乳酸又はその塩類と、0.3〜5.0質量%のチオグリセリンと、ジチオジグリコール酸またはその塩類とを含有することを特徴とする毛髪変形用処理剤。
  2. 前記ジチオジグリコール酸またはその塩類の含有量が0.01〜1.0質量%であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪変形用処理剤。
  3. 金属封鎖剤を更に含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の毛髪変形用処理剤。
  4. 前記金属封鎖剤が、エチレンジアミン四酢酸塩、ポリリン酸ナトリウム、及びフィチン酸からなる郡より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項4に記載の毛髪変形用処理剤。
  5. 0.01〜1.0質量%の炭酸グアニジンを含有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の毛髪変形用処理剤。
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