JP6734947B2 - 無線モジュール及び無線モジュールの製造方法 - Google Patents

無線モジュール及び無線モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線モジュール及び無線モジュールの製造方法に関する。
近年、電波を送信又は受信可能な電子部品とアンテナを同一基板上に実装してなる超小型の無線モジュールが開発されており、ウェアラブル機器をはじめとする様々な電子機器に搭載されている(例えば特許文献1参照)。
国際公開第2015/015863号明細書
このような無線モジュールが搭載される電子機器は、メガネのフレームや電子ペン、電動歯ブラシなど、細長い形状をしているものが多い。
そのため、無線モジュールの小型化、特にスリム化が強く求められており、しかも軽量化も図る必要があるため、徹底した無駄のないスリム化を実現することが求められている。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、基板にアンテナと電子部品を実装してなる無線モジュールのより一層のスリム化を図ることを一つの目的とする。
本発明の1つの側面に係る無線モジュールは、矩形状の基板と、前記基板に設けられるアンテナと、半田により前記基板に装着され、前記アンテナを用いて電波を送信又は受信するための信号を処理する矩形状の集積回路と、半田により前記基板に装着される、複数のディスクリート部品と、を備え、前記集積回路は、前記集積回路の平行な2つの辺が前記基板の長辺に沿うように設けられ、前記複数のディスクリート部品の中で前記基板の長辺に最も近接するディスクリート部品の外形寸法の公差が、前記集積回路の外形寸法の公差よりも大きく、当該ディスクリート部品から漏れる半田が、前記集積回路から漏れる半田よりも前記基板の長辺に近接しないように、当該ディスクリート部品と、前記基板の長辺と、の間の距離が、前記基板の長辺に沿う前記集積回路の辺と、前記基板の長辺と、の間の距離以上になるように、前記複数のディスクリート部品が前記基板に設けられる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
本発明によれば、基板にアンテナと電子部品を実装してなる無線モジュールのより一層のスリム化を図ることが可能となる。
本実施形態に係る無線モジュールの外観斜視図である。 本実施形態に係る無線モジュールの外観斜視図である。 本実施形態に係る無線モジュールの断面図である。 本実施形態に係る無線モジュールの機能ブロック図である。 本実施形態に係る無線モジュールの製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールにおける集積回路及び電子部品の配置を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールを説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールを説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールを説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールを説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールを説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールを説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの受信感度を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの受信感度を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの受信感度を説明するための図である。 本実施形態に係る無線モジュールの外観斜視図である。 本実施形態に係る無線モジュールの外観斜視図である。 本実施形態に係る無線モジュールの断面図である。 本実施形態に係る無線モジュールの外観斜視図である。 本実施形態に係る無線モジュールの外観斜視図である。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る無線モジュール及び無線モジュールの製造方法について説明する。なお、図面において共通の構成要素には同一の参照符号が付されている。
<第1実施形態>
==無線モジュール==
図1〜図4に、本実施形態に係る無線モジュール1000を示す。図1及び図2は、無線モジュール1000の外観斜視図であり、図3は、無線モジュール1000の断面図である。図4は、無線モジュール1000の機能ブロック図である。
図1及び図2に示すように、無線モジュール1000は略矩形状をしている。そして本実施形態では、無線モジュール1000の長手方向をy軸方向とし、短手方向をx軸方向とし、板厚方向をz軸方向とする。
無線モジュール1000は、基板500、電子部品200、アンテナ100、樹脂層300、及びシールド層400を備えて構成されている。
基板500は、図3に示すように、電子部品200にグランド電位を供給するグランド層510が内部に形成された多層基板である。また基板500は、x軸方向及びy軸方向に沿う4つの辺を有する略矩形状の板であり、板厚(z軸方向の幅)は1mm(ミリメートル)以下、例えば0.3mm程度である。
グランド層510は、基板500の面に沿って平面状に形成される導電パターンである。
また基板500には、図3に示すように、後述するアンテナ領域(第1領域)501と、集積回路領域(第2領域)502と、ディスクリート部品領域(第3領域)503と、が重複することなくy軸方向に並ぶように設けられている。
電子部品200は、IC(Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integrated circuit)のような、樹脂あるいはセラミック製のパッケージによって半導体チップを封止してなる矩形状の集積回路210と、抵抗やコンデンサ等の種々のディスクリート部品220と、を含んで構成されており、基板500の表面(一方の面)に装着されている。本実施形態では、一つの集積回路210と、複数のディスクリート部品220と、が基板500の表面に装着されている。
集積回路210は、図4に示すように、RF信号を処理するRF部211や、ベースバンド信号を処理するベースバンド部212、及び電源部213を内蔵し、これらを一つのパッケージに組み込むように構成されている。そして集積回路210は、集積回路210の長辺が基板500の長辺(y軸方向)に沿い、集積回路210の短辺が基板500の短辺(x軸方向)に沿うように、基板500に装着される。
ディスクリート部品220は、抵抗やコンデンサ、コイルのような、アンテナ100の感度をマッチングさせるための受動素子やフィルタ素子、集積回路210へパルス信号を供給するための振動子など、様々なディスクリートを含む。
電子部品200は、これらの集積回路210やディスクリート部品220によって発振回路を構成し、以下に述べるアンテナ100を用いて電波を送信又は受信する。なおここで、アンテナ100が電波を送信又は受信するとの記載は、アンテナ100が電波の送信または受信のいずれか一方のみしか行わない場合だけでなく、送信と受信の両方を行える場合も含む。
なお図1〜図3に示すように、本実施形態では、アンテナ100は基板500の裏面(他方の面)のアンテナ領域(第1領域)501に設けられ、集積回路210は基板500の表面(一方の面)の集積回路領域(第2領域)502に設けられ、ディスクリート部品220は基板500の表面のディスクリート部品領域(第3領域)503に設けられる。もちろん、アンテナ100は、基板500のの表面や内層に設けられていても良い。
そして上述したように、アンテナ領域501、集積回路領域502及びディスクリート部品領域503は、y軸方向に並ぶように基板500に設けられる。
なお、本実施形態に係るアンテナ100は、基板500に形成された導電パターンによって構成されるパターンアンテナであるが、基板500に装着されるチップアンテナであってもよい。
また図3に示すように、電子部品200とアンテナ100は、アンテナ接続部100Aによって電気的に接続されている。アンテナ接続部100Aは、基板500に形成される導電パターンや、viaまたはスルーホールから成る。導電パターンは、配線、この配線の端部と接続される電極、パッド等から成る。
アンテナ100が基板500の裏面に形成されている場合は、電子部品200内でノイズ源となる集積回路210から放射されたノイズが基板500の裏側のアンテナ100に到達するためには、基板500を構成する樹脂や様々な導電パターンを通過する必要があり、集積回路210から放射されるノイズがアンテナ100に届きにくくするようにできる。
図1に戻って、樹脂層300は、電子部品200を封止するべく、集積回路領域502及びディスクリート部品領域503に形成されている。樹脂層300は、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂により構成される。樹脂層300の形成方法については後述する。
シールド層400は、金や銀、ニッケル等の金属粉を、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂に高分散させた導電性を有する導電ペーストを、樹脂層300の表面に塗付した後に硬化させることで形成される。本実施形態では一例として銀ペーストを用いている。
このように、電子部品200を樹脂層300で封止した上で、樹脂層300の表面を導電性を有するシールド層400で覆うように構成することで、金属ケースを用いることなく電子部品200から生じるノイズの漏えいを低減させることが可能となる。また金属ケースを不要にできるため、無線モジュール1000を小型化することが可能となる。
なおシールド層400は、樹脂層300の表面のうち、電子部品200から発生するノイズの漏えいを抑制できるような場所に形成されていれば良いが、本実施形態に係る無線モジュール1000は、図1に示すように、シールド層400が樹脂層300の表面の全体を覆うように形成されている。このような態様によって、より確実に、電子部品200からのノイズの漏えいを防止することが可能となり、より一層のアンテナ100の性能向上を図ることができる。
また図3に示すように、本実施形態に係る無線モジュール1000は、L1で示す無線モジュール1000の端面において、シールド層400が基板500の内部のグランド層510と導通するように形成されている。このような態様によって、シールド層400をワイヤ等の他の手段を用いて接地する必要がなくなるため、無線モジュール1000の構造が簡単化でき、部品点数の減少によって無線モジュール1000の故障率を低減させ、信頼性の向上を図ることが可能となる。
なおL1は、無線モジュール1000の一方の端面を示し、L3は無線モジュール1000の他方の端面を示す。そしてL2は、アンテナ領域501とディスクリート部品領域503との境界を示す。
==無線モジュールの製造方法==
つぎに、図5A〜図5Hを参照しながら、本実施形態に係る無線モジュール1000の製造方法を説明する。
なお、本実施形態に係る無線モジュール1000は、複数の無線モジュール1000を一体的に形成した後に個片化することにより製造される。各図の中でC1、C2で示される破線は、無線モジュール1000を個片化する際の切断位置を示している。
まず、図5A及び図5Bに示すように、基板500にアンテナ100として機能する導電パターンを形成する(アンテナ形成工程)。このアンテナ形成工程では、一般的な基板の製造工程と同様に、レジスト印刷やエッチング、露光、めっき、スルーホールやビアの形成等によって配線パターンの形成を行うことにより、アンテナ100として機能する導電パターンを形成する。本実施形態では基板500の裏面のアンテナ領域501にアンテナ100を形成する。
またアンテナ形成工程と同時に、アンテナ100以外にも、基板500内部のグランド層510や第1アンテナ接続部100Aも形成される。この際に、グランド層510は、図5Aに示すように、基板500を切断位置C1で切断した際に、切断面にグランド層510が露出するように形成される。
つぎに、図5A及び図5Bに示すように、基板500の表面の集積回路領域(第2領域)502に一つの集積回路210を装着する(集積回路装着工程)。集積回路210は、集積回路210の2つの平行な長辺が基板500の長辺に沿うように基板500に装着される。
またこのとき、基板500の表面のディスクリート部品領域(第3領域)503に、複数のディスクリート部品220を装着する(ディスクリート部品装着工程)。ディスクリート部品220は、基板500のアンテナ領域501と集積回路領域502とに挟まれるディスクリート部品領域503に装着され、集積回路210の2つの長辺と、基板500の2つの長辺と、の間には装着されない。
なお図5Aに示すように、集積回路領域502及びディスクリート部品領域503は、基板500の長手方向(y軸方向)にアンテナ領域501と共に並ぶように設けられ、さらにディスクリート部品領域503は、アンテナ領域501と集積回路領域502とに挟まれるように設けられる。
次に、図5Cに示すように、基板500の表面の全体を樹脂で覆い、樹脂層300を形成する(樹脂層形成工程)。樹脂層300は、基板500の表面に、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂を塗布した後に硬化させることにより形成される。これにより、樹脂層300内に電子部品200が封止される。
その後、図5Dに示すように、樹脂層300に、アンテナ領域501とディスクリート部品領域503との境界L2に沿って、所定深さの溝310を形成する(溝形成工程)。また同様に、切断位置C1に沿って基板500のグランド層510に到達する深さの溝320を形成する。さらに図5Eに示すように、切断位置C2に沿って溝330を形成する。
そして図5Fに示すように、樹脂層300の表面に、溝310、320、330の内側も含めて、銀ペーストを塗布して固めることにより、シールド層400を形成する(シールド層形成工程)。
このとき、溝320の内側に形成されたシールド層400は、基板500の内部のグランド層510と導通する。
その後、図5Gに示すように、基板500の表面全体に形成した樹脂層300及びシールド層400のうち、アンテナ領域501に形成した樹脂層300及びシールド層400を、ドリル等を用いた切削加工を行うことによって除去する(除去工程)。
このような態様によって、集積回路領域502及びディスクリート部品領域503に樹脂層300及びシールド層400を形成することができる。また無線モジュール1000のアンテナ領域501の部分からシールド層400がなくなるため、アンテナ領域501に形成されたアンテナ100によって送信又は受信される電波がシールド層400によって干渉されなくなり、アンテナ100の送信感度及び受信感度を向上させることが可能となる。
また溝310の内面うち、アンテナ領域501側の内面に形成されたシールド層400は切削工程の際に除去されてしまうが、ディスクリート部品領域503側の内面に形成されたシールド層400は切削されずに残ることになる。このため、集積回路領域502及びディスクリート部品領域503に残存した樹脂層300の表面(上面及び4つの側面)をシールド層400で覆うことができる。
その後、切断位置C1、C2にて基板500を切断して、無線モジュール1000を個片化することにより、図1〜図4に示した本実施形態に係る無線モジュール1000が完成する(基板切断工程)。
基板500を切断位置C2で切断する様子を図5Hに示す。このとき、図5Hに示されるように、基板500の短辺(x軸方向の辺)が、集積回路210の短辺と略等しい長さ(すなわち、集積回路210の2つの長辺の間隔に略等しい長さ)になるように、集積回路210の長辺(y軸方向の辺)に沿って(すなわち、切断位置C2で)基板500が切断される。つまり、集積回路210の短辺の長さに樹脂層300の厚さ(x軸方向の厚さ)及びシールド層400の厚さ(x軸方向の厚さ)を加えた長さが、基板500の短辺と略等しい長さになる。
このとき、図6に示すように、基板500の長辺(y軸方向の辺)と、集積回路210の長辺(y軸方向の辺)との間の距離(D1)が、0.1mm以上0.5mm以下になるようにする。このような態様によって、基板500の短手方向(x軸方向)の長さを、集積回路210の短辺の長さによる限界まで、より近づけることができるため、無線モジュール1000のスリム化を図ることが可能となる。
あるいは、製造時の工作精度の向上や、完成品のばらつき許容量を厳格化することによって、距離D1が0.10mm以上0.20mm以下になるようにすると、無線モジュール1000をよりスリム化することができ、なお好ましい。
さらには、図6に示すように、基板500に装着される複数のディスクリート部品220の中で基板500の長辺に最も近接するディスクリート部品220(図5において(A)で示す)と、基板500の長辺と、の間の距離(図5においてD2で示す)が、集積回路210の長辺と、基板500の長辺と、の間の距離(図5においてD1で示す)以上になるように(D2≧D1)、ディスクリート部品220を基板500に装着するようにすると、さらに好ましい。
一般に、ディスクリート部品220外形寸法は、集積回路210の外形寸法よりもばらつきが大きい。例えば、集積回路210の一例であるWLCSPパッケージICの外形寸法の公差は±0.05mm(ミリメートル)であるが、ディスクリート部品220の一例であるチップコンデンサの外形寸法の公差は、±0.1mmである。
このため、無線モジュール1000の製造工程において、仮にD2をD1よりも小さな値で管理すると、チップコンデンサのようなディスクリート部品220は、WLCSPのような集積回路210よりも基板500の長辺に近接する可能性があることになる。
その場合、基板切断工程において基板500を切断位置C2に沿って切断する際に、ディスクリート部品220を切断してしまわないように、基板500の切断位置C2をディスクリート部品220から遠ざける必要がある。この結果、無線モジュール1000の短辺の長さが長くならざるを得ない。
また集積回路210及びディスクリート部品220を基板500にはんだ付けする際には、一般的に、ディスクリート部品220の方が集積回路210よりも半田が外方に漏れやすい。
そのため、無線モジュール1000の製造工程において、仮にD2をD1よりも小さな値で管理すると、ディスクリート部品220から外方に漏れた半田が、集積回路210から外方に漏れた半田よりも、切断位置C2に近接してしまうことになる。
そこで本実施形態のように、D2≧D1となるようにディスクリート部品220を基板500に装着するようにすれば、基板500の切断位置C2を、集積回路210に近づけることができ、無線モジュール1000の短辺の長さを短くすることが可能となる。これにより、無線モジュールのスリム化を図ることが可能となる。
<その他の実施形態>
本実施形態に係る無線モジュール1000は、上述した以外にも様々な形態とすることができる。無線モジュール1000の様々な実施形態を、一例として図7A〜図7Fに示す。
図7Aに示す無線モジュール1000は、全てのディスクリート部品220が、アンテナ100が設けられるアンテナ領域501と、集積回路210が設けられる集積回路領域502と、の間に挟まれる位置に設けられるディスクリート部品領域503に装着される場合の例である。この図7Aに示す無線モジュール1000は、第1実施形態に示した無線モジュール1000と同じである。
このような態様によって、基板500のサイズを小型化しなければならない制約の中で、アンテナ100と集積回路210とを、相互に遠ざけるように配置することができるため、アンテナ100が受ける集積回路210からのノイズの影響を小さくすることが可能となる。
またディスクリート部品220が分散せずに1か所にまとまって配置されているため、無線モジュール1000の組み立て後にディスクリート部品220の検査を行う際に、カメラなどの検査装置(不図示)の移動を最小限にすることが可能となり、検査時間を短縮することも可能となる。
図7B及び図7Cに示す無線モジュール1000は、全てのディスクリート部品220を、無線モジュール1000のいずれか一方の端部に集約する場合の例である。
このような態様によっても、ディスクリート部品220が分散せずに1か所にまとまって配置されているため、無線モジュール1000の組み立て後にディスクリート部品220の検査を行う際に、カメラなどの検査装置(不図示)の移動を最小限にすることが可能となり、検査時間を短縮することが可能となる。
図7D及び図7Eに示す無線モジュール1000は、ディスクリート部品領域503の一部が、アンテナ領域501と集積回路領域502と、の間に挟まれる位置に設けられ場合の例である。
このような態様によっても、アンテナ100と集積回路210とを、相互に遠ざけるように配置することができるため、アンテナ100が受ける集積回路210からのノイズの影響を小さくすることが可能となる。
特にこの場合は、アンテナ領域501と集積回路領域502との間に挟まれる位置に設けられるディスクリート部品領域503内に、集積回路210へパルス信号を供給するための振動子、及びアンテナ100の感度をマッチングさせるための受動素子の少なくともいずれか一方を設けるようにすると良い。これらの振動子や受動素子は、チップコンデンサ等の他のディスクリート部品220に比べて相対的にサイズが大きいため、アンテナ100と集積回路210との間の距離を遠ざけることができるためである。
図7Fに示す無線モジュール1000は、ディスクリート部品領域503が、無線モジュール1000の両端部に設けられているが、このような態様であっても、アンテナ100及びディスクリート部品220が、集積回路210と共に無線モジュール1000の長手方向に並ぶように設けられるため、無線モジュール1000のスリム化を図ることができる。
以上、本実施形態に係る無線モジュール1000及び無線モジュール1000の製造方法について説明したが、本実施形態に係る無線モジュール1000及びその製造方法によれば、基板500にアンテナ100と電子部品200を実装してなる無線モジュール1000のより一層のスリム化を図ることが可能となる。
特に、図7Aや図7D、図7Eに示したように、ディスクリート部品220が、アンテナ100が設けられるアンテナ領域501と、集積回路210が設けられる集積回路領域502と、の間に挟まれる位置に設けられるディスクリート部品領域503に装着されるようにすることによって、アンテナ100と集積回路210とを相互に遠ざけるように配置することができるため、アンテナ100が受ける集積回路210からのノイズの影響を小さくすることが可能となる。
アンテナ100と集積回路210との距離を遠ざけることにより、アンテナ100の受信感度が向上する様子を図8A〜図8Cに示す。図8Bに示す無線モジュール1000Bは、図8Aに示す無線モジュール1000Aよりも、アンテナ100が集積回路210からより離れるように配置されている。
図8Cに、各無線モジュール1000A、1000Bの電波の受信感度を計測した結果を示す。図8Cは、無線モジュール1000の信号入力レベルを様々に変化させた場合のエラーレートを計測した結果である。そのため、エラーレートが低い程、受信感度が高いことを示す。図8Cに示されるように、無線モジュール1000Bの方が無線モジュール1000Aよりもエラーレートが低く、受信感度が高いことが確かめられる。
なお本発明は、本実施形態に係る無線モジュール1000及び無線モジュール1000の製造方法に限定されない。上述した各部材の素材、形状、配置や、製造手順は、本発明を実施するための実施形態に過ぎず、発明の趣旨を逸脱しない限り、様々な変更を行うことができる。
例えば、図9〜図11に示すように、アンテナ100が基板500の表面に形成されるようにしても良い。そしてこの場合、基板500は、基板500の表面と裏面とを貫通する第1アンテナ接続部(第2導電路)100A及び第2アンテナ接続部(第1導電路)100Bを有して構成されるようにするとさらに良い。第1アンテナ接続部100Aは、基板500の表面において集積回路210に接続され、第2アンテナ接続部100Bは、基板500の表面においてアンテナ100に接続されている。
第1アンテナ接続部100A及び第2アンテナ接続部100Bは、図10に示すように、基板500を裏面において、それぞれの端部が露出している。そして基板500の裏面において、第1アンテナ接続部100Aと第2アンテナ接続部100Bとが接続されると、集積回路210とアンテナ100とが接続される。
例えば、無線モジュール1000が装着されるウェアラブル装置のような電子機器のマザーボード(不図示)に、第1アンテナ接続部100Aと第2アンテナ接続部100Bとを接続するための回路を形成しておくと、無線モジュール1000をこのマザーボードに装着した際に集積回路210とアンテナ100とが接続されるようにすることができる。
このような態様によって、無線モジュール1000をマザーボードに装着する前に、例えば第1アンテナ接続部100Aに無線信号を擬似的に入力することによって、無線モジュール1000の機能検査を行うようなことが可能になる。
もちろん、集積回路210とアンテナ100との間を、第1アンテナ接続部100A及び第2アンテナ接続部100Bを介して基板500の裏側、あるいは不図示のマザーボードを介して接続するのではなく、基板500の表面で直接接続するようにしても良い。
また無線モジュール1000の製造方法は上述した方法に限られず、各工程の順序が異なる場合や、異なる工程や追加の工程を含む方法であっても良い。例えば、除去工程において、アンテナ領域501に形成した樹脂層300及びシールド層400を切削加工によって除去する際に、基板500の表面から樹脂層300を完全に取り除く場合の他、所定の厚さで薄く残存させても良い。
あるいは、矩形状の集積回路210は、長方形のものだけでなく正方形のものであっても良い。
また無線モジュール1000は、図12に示すように、シールド層400を備えない形態であっても良い。さらには図13に示すように、樹脂層300及びシールド層400のいずれも備えない形態であっても良い。
100 アンテナ
100A 第1アンテナ接続部
100B 第2アンテナ接続部
200 電子部品
210 集積回路
211 RF部
212 ベースバンド部
213 電源部
220 ディスクリート部品
300 樹脂層
310 溝
320 溝
330 溝
400 シールド層
500 基板
501 アンテナ領域(第1領域)
502 集積回路領域(第2領域)
503 ディスクリート部品領域(第3領域)
510 グランド層
1000 無線モジュール
C1 切断位置
C2 切断位置
L1 無線モジュールの第1基準位置
L2 無線モジュールの第2基準位置
L3 無線モジュールの第3基準位置
D1 第1マージン
D2 第2マージン

Claims (11)

  1. 矩形状の基板と、
    前記基板に設けられるアンテナと、
    半田により前記基板に装着され、前記アンテナを用いて電波を送信又は受信するための信号を処理する矩形状の集積回路と、
    半田により前記基板に装着される、複数のディスクリート部品と、
    を備え、
    前記集積回路は、前記集積回路の平行な2つの辺が前記基板の長辺に沿うように設けられ、
    前記複数のディスクリート部品の中で前記基板の長辺に最も近接するディスクリート部品の外形寸法の公差が、前記集積回路の外形寸法の公差よりも大きく、
    当該ディスクリート部品から漏れる半田が、前記集積回路から漏れる半田よりも前記基板の長辺に近接しないように、当該ディスクリート部品と、前記基板の長辺と、の間の距離が、前記基板の長辺に沿う前記集積回路の辺と、前記基板の長辺と、の間の距離以上になるように、前記複数のディスクリート部品が前記基板に設けられる
    ことを特徴とする無線モジュール。
  2. 請求項1に記載の無線モジュールであって、
    前記アンテナは、前記基板の第1領域に設けられ、
    前記集積回路は、前記基板の第2領域に設けられ、
    前記複数のディスクリート部品は、前記基板の第3領域に設けられ、
    前記基板の長辺と、前記基板の長辺に沿う前記集積回路の辺と、の間には、前記第1領域及び前記第3領域が設けられず、
    前記第1領域及び前記第3領域は、前記第2領域に対して前記基板の長手方向に設けられる
    ことを特徴とする無線モジュール。
  3. 請求項2に記載の無線モジュールであって、
    前記第3領域の少なくとも一部が、前記第1領域と前記第2領域とに挟まれるように設けられる
    ことを特徴とする無線モジュール。
  4. 請求項3に記載の無線モジュールであって、
    前記ディスクリート部品には、前記集積回路へパルス信号を供給するための振動子、及び前記アンテナの感度をマッチングさせるための受動素子が含まれ、
    前記振動子及び前記受動素子の少なくともいずれか一方が、前記第3領域の中の、前記第1領域と前記第2領域とに挟まれる領域に設けられる
    ことを特徴とする無線モジュール。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の無線モジュールであって、
    前記集積回路及び前記ディスクリート部品を封止するべく、前記基板に形成される樹脂層と、
    前記樹脂層の表面に形成される、導電性を有するシールド層と、
    をさらに備えることを特徴とする無線モジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の無線モジュールであって、
    前記基板は、前記基板の一方の面と他方の面とを貫通する第1導電路及び第2導電路を有して構成され、
    前記アンテナは、前記基板の前記一方の面に設けられると共に前記一方の面において前記第1導電路に接続され、
    前記集積回路は、前記基板の前記一方の面に設けられると共に前記一方の面において前記第2導電路に接続され、
    前記基板の前記他方の面において、前記第1導電路と前記第2導電路とが接続されることにより、前記集積回路と前記アンテナとが接続される
    ことを特徴とする無線モジュール。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の無線モジュールであって、
    前記集積回路は、RF信号を処理するRF部、ベースバンド信号を処理するベースバンド部、及び電源部を一つのパッケージ内に備えて構成される
    ことを特徴とする無線モジュール。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の無線モジュールであって、
    前記基板の長辺と、前記基板の長辺に沿う前記集積回路の長辺と、の間の距離が、0.1mm以上0.5mm以下である
    ことを特徴とする無線モジュール。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載の無線モジュールであって、
    前記基板の長辺と、前記基板の長辺に沿う前記集積回路の長辺と、の間の距離が、0.10mm以上0.20mm以下である
    ことを特徴とする無線モジュール。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の無線モジュールであって、
    前記基板の長辺に最も近接するディスクリート部品の外形寸法の公差は、±0.1mmであり、
    前記集積回路の外形寸法の公差は、±0.05mmである
    ことを特徴とする無線モジュール。
  11. 無線モジュールの製造方法であって、
    請求項1に記載の基板を用意し、前記基板を長手方向に沿って切断する工程を含む、無線モジュールの製造方法。
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