JP6731499B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関する。
電動機を可変速運転するために、直流電圧から所定の周波数の交流電圧を作成する電力変換装置が用いられているが、例えば減速時の回生エネルギーにより過電圧が発生し、過大な過電圧が発生すると運転を停止してしまう。
過電圧を防止する本技術分野の背景技術として、特開平10−66385号公報(特許文献1)がある。この公報には、「誘導電動機の抵抗などの定数や機械負荷の慣性モーメント値に依存しないで安定に過電圧と過電流を抑制しながら自動的に減速するインバータの制御装置を提供すること。」を課題とし、「インバータの出力電流と出力電圧を検出する手段と、前記インバータの直流側に接続された平滑コンデンサの直流電圧を検出する手段とを設け、前記平滑コンデンサの直流電圧とインバータの出力電流、出力電圧の検出値とからインバータの減速運転時の減速率を演算して制御する。」技術が記載されている(要約参照)。
特開平10−66385号公報
前記特許文献1には、過電圧を抑制するインバータの制御装置が記載されている。しかし、特許文献1の発明は減速運転時に限定されており、加速運転時や一定速運転時には効果が得られない。また、減速運転時において、設定されている減速率を自動的に修正してしまい、所望の減速率で減速することができない。
そこで、本発明は、加速運転時や一定速運転時においても過電圧を抑制でき、減速運転時において、所望の減速率で減速することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、代表的な本発明の一つは、
直流電圧を電圧指令に基づいた電圧に変換する電圧変換部と、
前記直流電圧を検出する電圧検出器と、
前記電圧指令の位相を制御する位相制御器と、を備えた電力変換装置であって、
前記位相制御器では、前記検出した直流電圧が第1の閾値を上回った場合に、前記電圧指令の位相を変化させ、
さらに、前記電圧指令のノルムを制御するノルム制御器を備え、
前記ノルム制御器では、前記検出した直流電圧が第3の閾値を上回った場合に、前記電圧指令のノルムを増加させることを特徴とする。
本発明によれば、加速運転時や一定速運転時においても過電圧を抑制でき、減速運転時において、所望の減速率で減速することができる電力変換装置を提供することができる。
実施例1の電力変換装置の一例を示す図である。 実施例1の位相制御器の動作の一例を説明する図である。 実施例1のノルム制御器の動作の一例を説明する図である。 実施例2の電力変換装置の一例を示す図である。 実施例3の電力変換装置の一例を示す図である。
以下、本発明の実施例を、図を用いながら説明する。なお、以下の説明において、各図で共通する構成要素には同一の符号を付して、それらについての重複した説明は省略する。
図1に、本発明の実施例1における電力変換装置の一例を示す。
三相交流誘導電動機100の駆動制御を行う電力変換装置101は、整流回路102、平滑回路103、電圧検出器104、電圧変換部105、ノルム制御器107、位相制御器106を有する。
三相交流電源108から出力される三相交流電圧は、整流回路102により整流、平滑回路103により平滑されることで、直流電圧が生成される。なお、三相交流電源108に代えて、単相交流電源より単相交流電圧を整流回路102に入力してもよい。また、整流回路102及び平滑回路103を取り外し、直流電源より直接、直流電圧を得てもよい。
電圧検出器104は、平滑された直流電圧を検出する。
直流電圧を電圧指令109に基づいた電圧に変換する電圧変換部105は、スイッチング回路制御器110とスイッチング回路111を有する。
スイッチング回路制御器110は、電圧指令109に基づいた電圧が三相交流誘導電動機100に印加されるように、スイッチング回路制御信号112を生成する。例えば、電圧指令と三角波信号とを比較して、PWM信号から成るスイッチング回路制御信号112を生成する。
スイッチング回路111は、スイッチング回路制御信号112に基づき、複数のスイッチング素子のON/OFFを組み合わせることで、直流電圧を電圧指令109に基づいた電圧に変換する。例えば、スイッチング回路は、それぞれ2個のスイッチング素子を直列接続したU相、V相、W相のアームを並列接続して構成することができる。
上記は、電圧パルスの幅を制御するPWMと呼ばれる方式で直流電圧を電圧指令109に基づいた電圧に変換する方法を説明したが、電圧パルスの振幅を変化させるPAMと呼ばれる方式で直流電圧を電圧指令109に基づいた電圧に変換する方法を用いてもよい。
これまでの構成は、電力変換装置の周知の構成であるので、詳細な説明は省略する。
次に、本実施例の特徴である位相制御器106およびノルム制御器107について説明する。
位相制御器106は、電圧検出器104の検出直流電圧113に基づいて、電圧指令の位相を変化させ、変化させた電圧指令109と位相制御中信号115を出力する。図2に、位相制御器106の動作の一例を示す。図2の例は、第1の閾値と第2の閾値を設けて、ヒステリシス効果を持たせるようにした例である。
電圧指令vは、例えば、
v=V0・cos(2πft+θ0)
と表すことができる。
ここで、fは周波数、tは時間、θ0は位相制御器106により変化させる前の位相、V0はノルム制御器107により変化させる前のノルム(電圧)である。なお、上式は、一相のみを表しているが、残りの二相は±120°の位相差を持たせればよいため、説明は省略する。また、θ0及びθ1、V0及びV1は、分かりやすく説明するために、それぞれ時間で変化しない場合を説明するが、例えば電動機の駆動状況により、θ0及びθ1、V0及びV1は、それぞれ時間で変化してもよい。
図2において、検出直流電圧113がt1で第1の閾値を上回った場合に、位相制御前電圧指令114の位相θ0をθ1に変化させ、位相変化後の電圧指令である電圧指令109と、位相制御中信号115を出力する。なお、検出直流電圧113が第1の閾値以下の場合は、t4のように位相θ0の電圧指令をそのまま出力する。次に、検出直流電圧113が、t3で第1の閾値よりも低い値に設定した第2の閾値を下回った場合には、位相制御前電圧指令114の位相θ1をθ0に戻した電圧指令109を出力する。なお、検出直流電圧113が、t2のように第1の閾値と第2の閾値の間にある場合は位相θ1を変化させることなく、位相θ1の電圧指令を出力する。このように閾値を2つ設定し、閾値を越えないと位相を変化しないようにすることで、ヒステリシス効果によりノイズなどによる誤動作を防ぐことができる。例えば、t4で検出直流電圧は第2の閾値を越えるが、t3〜t5で位相はθ0で変化はない。
他の例として、ヒステリシス効果は無くなるが、第1の閾値と第2の閾値を同じ値、すなわち閾値を1つとして、1つの閾値により位相をθ0とθ1に変化させるようにしてもよい。なお、閾値は、予め内部に設定、もしくは外部から設定するようにしてもよい。また、閾値は、電動機の駆動状況、例えば電圧や電流、周波数などに応じて変化させてもよい。位相の変化量は、検出直流電圧113と第1の閾値との差に応じて変化させてもよい。
電圧指令109の位相を変化させることにより、スイッチング回路111で作成する三相交流電圧の位相が変化する。電圧指令109の位相θ1の変化の方向は、例えば、電動機に流れる電流が大きくなるようにすればよい。
なお、位相制御中信号115は、位相制御中であることの状態表示や制御などに用いる。
ノルム制御器107は、電圧検出器104の検出直流電圧113に基づいて、電圧指令のノルム(電圧)を変化させ、変化させた電圧指令である位相制御前電圧指令114とノルム制御中信号117を出力する。図3に、ノルム制御器の動作の一例を示す。図3の例は、第3の閾値と第4の閾値を設けて、ヒステリシス効果を持たせるようにした例である。検出直流電圧113がt1で第3の閾値を上回った場合に、ノルム制御前電圧指令116のノルムV0をV1に増加させ、ノルム増加後の電圧指令である位相制御前電圧指令114と、ノルム制御中信号117を出力する。なお、検出直流電圧113が第3の閾値以下の場合は、t4のようにノルムV0の電圧指令をそのまま出力する。次に、検出直流電圧113が、t3で第3の閾値よりも低い値に設定した第4の閾値を下回った場合には、ノルム制御前電圧指令116のノルムV1をV0に戻した位相制御前電圧指令114を出力する。なお、検出直流電圧113が、t2のように第3の閾値と第4の閾値の間にある場合はノルムV1を変化させることなく、ノルムV1の電圧指令を出力する。このように閾値を2つ設定し、閾値を越えないとノルムを変化しないようにすることで、ヒステリシス効果によりノイズなどによる誤動作を防ぐことができる。例えば、t4で検出直流電圧は第2の閾値を越えるが、t3〜t5でノルムはV0で変化はない。
他の例として、ヒステリシス効果は無くなるが、第3の閾値と第4の閾値を同じ値、すなわち閾値を1つとして、1つの閾値によりノルムをV0とV1に変化させるようにしてもよい。なお、閾値は、予め内部に設定、もしくは外部から設定するようにしてもよい。また、閾値は、電動機の駆動状況、例えば電圧や電流、周波数などに応じて変化させてもよい。ノルムの増加量は、検出直流電圧113と第3の閾値との差に応じて変化させてもよい。なお、ノルム制御器107を取り外し、ノルム制御前電圧指令116を直接位相制御器106に入力してもよい。
なお、ノルム制御中信号117は、ノルム制御中であることの状態表示や制御などに用いる。
上記したように、本実施例では、直流電圧の過電圧を検出した場合、電圧指令の位相を変化させ、電動機に印加する電圧の位相を変化させることで、電動機に流れる電流を増加させ、モータでエネルギーを消費させることにより、直流電圧の上昇を抑制する。従って、電動機の加速、一定速、減速といった駆動状況に依存せず、加速率や減速率を自動的に修正することなく直流電圧の抑制が可能である。また、抵抗やインダクタンスなどの電動機の情報を必要としないので、V/f一定制御やベクトル制御といった電動機の駆動制御方法を選ぶことなく適用できる。
電動機が回生状態になると、その程度に依存して直流電圧が上昇する。電力変換装置は直流電圧が所定の閾値を超えると、過電圧の保護を目的として、出力を停止させるが、電力変換装置が出力を停止させる直流電圧よりも低い値に第1の閾値を設定することで、電力変換装置が出力を停止させる前に直流電圧を抑制でき、電動機の駆動を継続することも可能である。さらに、第1の閾値よりも低い値に第3の閾値を設定することにより、位相を変化させる前にノルムを増加させることで、直流電圧の上昇をより抑制することが可能となる。なお、第3の閾値は第1の閾値と同じ値、もしくは大きい値に設定して、ノルムを増加させる前に位相を変化させるようにしても、直流電圧の上昇を抑制できる。
図4に、本発明の実施例2の電力変換装置の一例を示す。
三相交流誘導電動機100の駆動制御を行う電力変換装置201は、整流回路102、平滑回路103、電圧変換部105、ノルム制御器107、位相制御器106、電流検出器218、電力演算器219を有する。
電流検出器218は、電力変換装置201から出力される三相交流電流を検出する。電流検出器218は、二相の電流を検出し、三相交流の総和が零であることから、残りの一相の電流を算出してもよい。また、平滑回路103の正極側または負極側に抵抗を設け、この抵抗の両端の電圧から、三相交流電流を推定してもよい。
電力演算器219は、ノルム制御前電圧指令116と検出電流220から、電力を演算する。電力は、皮相電力、有効電力、無効電力の少なくとも一つ以上演算すればよい。また、三相の内、少なくとも一相以上の電力を演算すればよい。二相以上の電力を演算する場合は、それらの平均値を算出してもよい。なお、ノルム制御前電圧指令116の代わりに、電圧指令109もしくは位相制御前電圧指令114を用いて、電力を演算してもよい。
位相制御器106およびノルム制御器107の動作は、実施例1の動作と同様である。
位相制御器106は、電力演算器219の演算電力221に基づいて、電圧指令の位相を変化させ、変化させた電圧指令109と位相制御中信号115を出力する。例えば、第1の閾値と第2の閾値を設けて、ヒステリシス効果を持たせるようにした例では、演算電力221が第1の閾値を上回った場合に、位相制御前電圧指令114の位相をθ0からθ1に変化させ、位相変化後の電圧指令である電圧指令109と、位相制御中信号115を出力する。なお、演算電力221が第1の閾値以下の場合は、位相θ0の電圧指令をそのまま出力する。次に、演算電力221が、第1の閾値よりも低い値に設定した第2の閾値を下回った場合には、位相制御前電圧指令114の位相θ1をθ0に戻した電圧指令109を出力する。なお、演算電力221が、第1の閾値と第2の閾値の間にある場合は位相θ1を変化させることなく、位相θ1の電圧指令を出力する。このように閾値を2つ設定し、閾値を越えないと位相を変化しないようにすることで、ヒステリシス効果によりノイズなどによる誤動作を防ぐことができる。
他の例として、ヒステリシス効果は無くなるが、第1の閾値と第2の閾値が同じ値、すなわち閾値を1つとして、1つの閾値により位相をθ0とθ1に変化させるようにしてもよい。なお、閾値は、予め内部に設定、もしくは外部から設定するようにしてもよい。また、閾値は、電動機の駆動状況、例えば電圧や電流、周波数などに応じて変化させてもよい。位相の変化量は、検出直流電圧113と第1の閾値との差に応じて変化させてもよい。演算電力221が複数ある場合には、それぞれに閾値を設けてもよい。また、演算電力221の絶対値、もしくは演算電力221の正の値のみ、もしくは演算電力221の負の値の絶対値のみのいずれかと閾値を比較してもよい。
ノルム制御器107は、電力演算器219の演算電力221に基づいて、電圧指令のノルム(電圧)を変化させ、変化させた電圧指令である位相制御前電圧指令114とノルム制御中信号117を出力する。例えば、第3の閾値と第4の閾値を設けて、ヒステリシス効果を持たせるようにした例では、演算電力221が第3の閾値を上回った場合に、ノルム制御前電圧指令116のノルムV0をV1に増加させ、ノルム増加後の電圧指令である位相制御前電圧指令114と、ノルム制御中信号117を出力する。なお、演算電力221が第3の閾値以下の場合は、ノルムV0の電圧指令をそのまま出力する。次に、演算電力221が、第3の閾値よりも低い値に設定した第4の閾値を下回った場合には、ノルム制御前電圧指令116のノルムV1をV0に戻した位相制御前電圧指令114を出力する。なお、演算電力221が、第3の閾値と第4の閾値の間にある場合はノルムV1を変化させることなく、ノルムV1の電圧指令を出力する。このように閾値を2つ設定し、閾値を越えないとノルムを変化しないようにすることで、ヒステリシス効果によりノイズなどによる誤動作を防ぐことができる。
他の例として、ヒステリシス効果は無くなるが、第3の閾値と第4の閾値が同じ値、すなわち閾値を1つとして、1つの閾値によりノルムをV0とV1に変化させるようにしてもよい。また、閾値は、予め内部に設定、もしくは外部から設定するようにしてもよい。また、閾値は、電動機の駆動状況、例えば電圧や電流、周波数などに応じて変化させてもよい。ノルムの増加量は、演算電力221と第3の閾値との差に応じて変化させてもよい。演算電力221が複数ある場合には、それぞれに閾値を設けてもよい。また、演算電力221の絶対値、もしくは演算電力221の正の値のみ、もしくは演算電力221の負の値の絶対値のみのいずれかと閾値を比較してもよい。なお、ノルム制御器107を取り外し、ノルム制御前電圧指令116を直接位相制御器106に入力してもよい。
上記したように、本実施例においても、演算電力が閾値を越えた場合、電圧指令の位相を変化させ、電動機に印加する電圧の位相を変化させることで、直流電圧の上昇を抑制する。従って、電動機の加速、一定速、減速といった駆動状況に依存せず、加速率や減速率を自動的に修正することなく直流電圧の抑制が可能である。また、抵抗やインダクタンスなどの電動機の情報を必要としないので、V/f一定制御やベクトル制御といった電動機の駆動制御方法を選ぶことなく適用できる。
電動機が回生状態になると、その程度に依存して直流電圧が上昇するが、直流電圧の上昇に依存して電力も変化する。電力変換装置は直流電圧が所定の閾値を超えると、過電圧の保護を目的として、出力を停止させるが、電力変換装置が出力を停止させる直流電圧に対応した電力よりも低い値に第1の閾値を設定することで、電力変換装置が出力を停止させる前に直流電圧を抑制でき、電動機の駆動を継続することも可能である。さらに、第1の閾値よりも低い値に第3の閾値を設定することにより、位相を変化させる前にノルムを増加させることで、直流電圧の上昇をより抑制することが可能となる。なお、第3の閾値は第1の閾値と同じ値、もしくは大きい値に設定して、ノルムを増加させる前に位相を変化させるようにしても、直流電圧の上昇を抑制できる。
図5に、本発明の実施例3の電力変換装置の一例を示す。実施例3は、実施例2の電力変換装置において、電力演算器219に代えて力率演算器319を設け、演算した力率に基づいて電圧指令の位相を変えるようにしたものである。
力率演算器319は、ノルム制御前電圧指令116と検出電流220から、力率を演算する。なお、ノルム制御前電圧指令116の代わりに、電圧指令109もしくは位相制御前電圧指令114を用いて、力率を演算してもよい。
力率が閾値を越えた場合の位相制御器106およびノルム制御器107の動作は、実施例2の動作と同様である。
本実施例においても、力率演算器で演算した力率が閾値を越えた場合、電圧指令の位相を変化させ、電動機に印加する電圧の位相を変化させることで、直流電圧の上昇を抑制する。従って、電動機の加速、一定速、減速といった駆動状況に依存せず、加速率や減速率を自動的に修正することなく直流電圧の抑制が可能である。また、抵抗やインダクタンスなどの電動機の情報を必要としないので、V/f一定制御やベクトル制御といった電動機の駆動制御方法を選ぶことなく適用できる。
電動機が回生状態になると、その程度に依存して直流電圧が上昇するが、直流電圧の上昇に依存して力率も変化する。電力変換装置は直流電圧が所定の閾値を超えると、過電圧の保護を目的として、出力を停止させるが、電力変換装置が出力を停止させる直流電圧に対応した力率よりも低い値に第1の閾値を設定することで、電力変換装置が出力を停止させる前に直流電圧を抑制でき、電動機の駆動を継続することも可能である。さらに、第1の閾値よりも低い値に第3の閾値を設定することにより、位相を変化させる前にノルムを増加させることで、直流電圧の上昇をより抑制することが可能となる。なお、第3の閾値は第1の閾値と同じ値、もしくは大きい値に設定して、ノルムを増加させる前に位相を変化させるようにしても、直流電圧の上昇を抑制できる。
上記各実施例では三相交流誘導電動機の場合を説明したが、三相交流同期電動機や三相交流発電機、また、単相や三相以外の多相、さらには直流電動機や直流発電機においても、同様に直流電圧の上昇を抑制することが可能である。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100 三相交流誘導電動機
101 電力変換装置
102 整流回路
103 平滑回路
104 電圧検出器
105 電圧変換部
106 位相制御器
107 ノルム制御器
108 三相交流電源
109 電圧指令
110 スイッチング回路制御器
111 スイッチング回路
112 スイッチング回路制御信号
113 検出直流電圧
114 位相制御前電圧指令
115 位相制御中信号
116 ノルム制御前電圧指令
117 ノルム制御中信号
201 電力変換装置
218 電流検出器
219 電力演算器
220 検出電流
221 演算電力
301 電力変換装置
319 力率演算器
321 力率

Claims (11)

  1. 直流電圧を電圧指令に基づいた電圧に変換する電圧変換部と、
    前記直流電圧を検出する電圧検出器と、
    前記電圧指令の位相を制御する位相制御器と、を備えた電力変換装置であって、
    前記位相制御器では、前記検出した直流電圧が第1の閾値を上回った場合に、前記電圧指令の位相を変化させ、
    さらに、前記電圧指令のノルムを制御するノルム制御器を備え、
    前記ノルム制御器では、前記検出した直流電圧が第3の閾値を上回った場合に、前記電圧指令のノルムを増加させることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記位相制御器では、前記検出した直流電圧が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値を下回った場合に、前記電圧指令の位相を変化させる前の位相に戻すことを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記ノルム制御器では、前記検出した直流電圧が前記第3の閾値よりも低い第4の閾値を下回った場合に、前記電圧指令のノルムを変化させる前のノルムに戻すことを特徴とする電力変換装置。
  4. 直流電圧を電圧指令に基づいた電圧に変換する電圧変換部と、
    前記電圧変換部の出力電流を検出又は推定する電流検出器と、
    前記電圧指令と前記出力電流から電力を演算する電力演算部と、
    前記電圧指令の位相を制御する位相制御器と、を備えた電力変換装置であって、
    前記位相制御器では、演算した前記電力が第1の閾値を上回った場合に前記電圧指令の位相を変化させ
    さらに、前記電圧指令のノルムを制御するノルム制御器を備え、
    前記ノルム制御器では、前記演算した電力が第3の閾値を上回った場合に、前記電圧指令のノルムを増加させることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項に記載の電力変換装置であって、
    前記位相制御器では、前記演算した電力が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値を下回った場合に、前記電圧指令の位相を変化させる前の位相に戻すことを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項4に記載の電力変換装置であって、
    前記ノルム制御器では、前記演算した電力が前記第3の閾値よりも低い第4の閾値を下回った場合に、前記電圧指令のノルムを変化させる前のノルムに戻すことを特徴とする電力変換装置。
  7. 直流電圧を電圧指令に基づいた電圧に変換する電圧変換部と、
    前記電圧変換部の出力電流を検出又は推定する電流検出器と、
    前記電圧指令と前記出力電流から力率を演算する力率演算器と、
    前記電圧指令の位相を制御する位相制御器と、を備えた電力変換装置であって、
    前記位相制御器では、前記演算した力率が第1の閾値を上回った場合に、前記電圧指令の位相を変化させ
    さらに、前記電圧指令のノルムを制御するノルム制御器を備え、
    前記ノルム制御器では、前記演算した力率が第3の閾値を上回った場合に、前記電圧指令のノルムを増加させることを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項に記載の電力変換装置であって、
    前記位相制御器では、前記演算した力率が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値を下回った場合に、前記電圧指令の位相を変化させる前の位相に戻すことを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項に記載の電力変換装置であって、
    前記ノルム制御器では、前記演算した力率が前記第3の閾値よりも低い第4の閾値を下回った場合に、前記電圧指令のノルムを変化させる前のノルムに戻すことを特徴とする電力変換装置。
  10. 請求項1乃至の何れか1項に記載の電力変換装置であって、
    前記位相制御器では、前記電圧指令の位相を変化させた際に位相制御中信号を出力することを特徴とする電力変換装置。
  11. 請求項乃至の何れか1項に記載の電力変換装置であって、
    前記ノルム制御器では、前記電圧指令のノルムを増加させた際にノルム制御中信号を出力することを特徴とする電力変換装置。
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