JP6729606B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本開示は、車両用空調装置に関する。
従来、車両用空調装置として、車室内へ吹き出す空気の温度を調整する温度調整ユニットをエンジンルームに配置し、温度調整ユニットで温度調整された空気を車室内へ配風する配風ユニットを車室内に配置する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これによると、温度調整ユニットの各種構成機器がエンジンルームに集約されることで、メンテナンス性が向上するといった利点がある。
特開2008−126800号公報
本発明者らは、エンジンルームを構成する室外空間に温度調整ユニットを配置すると、車室内のスペースを充分に確保可能となる点に着眼し、室外空間に温度調整ユニットを配置した車両用空調装置の実用化に向けて、鋭意検討を重ねた。その結果、本発明者らは、以下の新規な課題を見出した。
すなわち、車両用空調装置では、車室内へ空気を吹き出す吹出部が異なる位置に設けられており、各吹出部へ空気を導くことが可能なように、配風ユニットが複数の配風ダクトを含む構成となっている。複数の配風ダクトは、少なくとも異なる温度の空気を流す配風ダクトが、互いに独立した構成となっている。
このため、特許文献1の如く、室外空間に温度調整ユニットを配置すると、室外空間と車室内とを隔てる隔壁部(すなわち、ダッシュパネル)に対して、複数の配風ダクトそれぞれを挿通させるための複数の挿通穴を新設する必要がある。
そして、隔壁部に対して複数の挿通穴を新設すると、室外空間で生じた騒音等が車室内へ漏れ易くなったり、製造時に配風ダクトを隔壁部の挿通穴に挿通させる作業が煩雑になったりするといった弊害がある。
このように、室外空間に温度調整ユニットを配置すると、車室内のスペースを確保することが可能となるものの、車室内の遮音性の悪化や、製造時の作業性の悪化等の各種不具合が生ずるといった背反がある。
本開示は上記点に鑑みて、各種不具合が生ずることを抑制しつつ、車室内におけるスペースを確保することが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車室内に対して隔壁部(DP)で隔てられた室外空間(MR)に走行用の動力源を構成する駆動機器(MT)が収容された車両(1)に適用される車両用空調装置を対象としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
車室内へ吹き出す空気の温度を調整する温度調整ユニット(20)と、
温度調整ユニットに接続され、温度調整ユニットで温度調整された温調空気を車室内の所定の箇所に導く複数の配風ダクト(51〜53)と、を備える。
温度調整ユニットは、駆動機器と共に室外空間に配置されている。そして、複数の配風ダクトは、少なくとも室外空間側と車室内側との間に位置する中間部位(511、521、531)が、互いに束ねられた状態で、隔壁部に形成された単一の挿通穴(DPf)に挿通されている。
このように、温度調整ユニットを、車両における駆動機器が収容された室外空間に配置する構成とすれば、車室内に温度調整ユニットが配置された構成に比べて、車室内のスペースを確保することが可能となる。
また、車両用空調装置は、温度調整ユニットで温度調整された温度空気を車室内に導く配風ダクトを複数備えているので、温度の異なる空気を車室内における異なる箇所に吹き出すことが可能となる。
特に、車両用空調装置は、複数の配風ダクトにおける少なくとも室外空間側と車室内側との間に位置する中間部位が、互いに束ねられた状態で、隔壁部に形成された単一の挿通穴に挿通されている。これによると、室外空間で生じた騒音等が車室内へ漏れ難くなるので、車室内の遮音性を確保することができる。また、製造時には、複数の配風ダクトを束ねた状態で隔壁部の挿通穴に挿通させるだけでよいので、製造時の作業性の向上を図ることができる。
従って、本開示の車両用空調装置は、各種不具合が生ずることを抑制しつつ、車室内におけるスペースを確保することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、複数の配風ダクトが、主に温度調整ユニットで生成された温風を車室内へ導く複数の温風導入ダクト、主に温度調整ユニットで生成された冷風を車室内へ導く冷風導入ダクトを含んで構成されている。そして、冷風導入ダクトは、挿通穴に挿通される中間部位が、複数の温風導入ダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位で挟まれている。
これによると、冷風導入ダクトにおける室外空間に直接的に露出する露出面積が小さくなる。換言すれば、複数の温風導入ダクトの中間部位を、冷風導入ダクトの中間部位を熱的に保護する断熱要素として機能させることができる。このため、室外空間における駆動機器等で生ずる熱によって冷風導入ダクトを流れる冷風の温度が上昇してしまうことを抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の車両用空調装置が搭載された車両の模式的な側面図である。 第1実施形態の車両用空調装置が搭載された車両の模式的な上面図である。 第1実施形態の車両用空調装置の配風ユニットの構造を示す模式的な断面図である。 図3のIV−IV断面図である。 第1実施形態の車両用空調装置の変形例となる配風ユニットの要部構造を示す模式的な断面図である。 第2実施形態の車両用空調装置が搭載された車両の模式的な上面図である。 第2実施形態の車両用空調装置の配風ユニットの要部構造を示す模式的な断面図である。 第3実施形態の車両用空調装置が搭載された車両の模式的な側面図である。 第3実施形態の車両用空調装置の配風ユニットの要部構造を示す模式的な断面図である。 第3実施形態の車両用空調装置の変形例となる配風ユニットの要部構造を示す模式的な断面図である。 第3実施形態の車両用空調装置の変形例となる配風ユニットの要部構造を示す模式的な断面図である。 第4実施形態の車両用空調装置の配風ユニットの構造を示す模式的な断面図である。 図12のXIII−XIII断面図である。 第5実施形態の車両用空調装置が搭載された車両の模式的な側面図である。 第5実施形態の車両用空調装置となる配風ユニットの要部構造を示す模式的な断面図である。 第5実施形態の車両用空調装置の変形例となる配風ユニットの要部構造を示す模式的な断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1、図2に示す矢印DRxは、車両の前後方向を示している。また、図2に示す矢印DRyは、車両1の左右方向(すなわち、車両の幅方向)を示している。さらに、図1に示す矢印DRzは、車両1の上下方向を示している。このことは、図1および図2以外の図面おいても同様である。
本実施形態では、本開示の車両用空調装置10を、走行用の動力源を構成する駆動機器が、車両1の床部FRに収容されたバッテリBTからの給電によって駆動する電動機MTで構成された車両(いわゆる、電気自動車)1に適用した例について説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両1は、車室内CABに対してダッシュパネルDPで隔てられた機器収容室MRに、駆動機器である電動機MTが収容されている。この種の車両1では、エンジンによって駆動する車両に比べて駆動機器が簡素となることから、機器収容室MRのスペースに余裕がある。なお、本実施形態では、機器収容室MRが室外空間を構成し、ダッシュパネルDPが車室内CABと室外空間である機器収容室MRとを隔てる隔壁部を構成している。
車両用空調装置10は、車室内CABへ吹き出す空気の温度を調整する温度調整ユニット20、温度調整ユニット20で温度調整された温度空気を車室内CABの所定箇所に導く配風ユニット50を備える。
前述したように、本実施形態の車両1は、機器収容室MRのスペースに余裕がある。このため、車両用空調装置10は、温度調整ユニット20が機器収容室MRに配置され、配風ユニット50が機器収容室MRおよび車室内CABに跨って配置されている。
温度調整ユニット20は、機器収容室MRにおけるダッシュパネルDPに近接する位置に配置されている。温度調整ユニット20は、外殻を構成する空調ケース22の内部に、送風機25、蒸発器26、加熱機器27等が収容されている。
空調ケース22は、その内部に空気が流通可能な通風路が形成されている。空調ケース22は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)で形成されている。空調ケース22における空気流れ上流側には、車室内空気(すなわち、内気)と車室外空気(すなわち、外気)とを切り替え導入する内外気切替箱21が配置されている。
内外気切替箱21は、空調ケース22に対して外気を導入する外気導入口211、空調ケース22に対して内気を導入する内気導入口212が形成されている。外気導入口211には、外気を温度調整ユニット20に導入する外気導入ダクト23が接続されている。また、内気導入口212には、内気を温度調整ユニット20に導入する内気導入ダクト24が接続されている。
ここで、内気導入ダクト24は、機器収容室MRおよび車室内CABに跨って配置されている。内気導入ダクト24は、ダッシュパネルDPに設けられた内気用挿通穴DPiに挿通された状態で、一端側が内気導入口212に接続され、他端側が車室内CABの前方のインストルメントパネルIP内に配置されている。図示しないが、ダッシュパネルDPには、内気用挿通穴DPiと内気導入ダクト24との間にシール部材が設けられている。これにより、内気用挿通穴DPiと内気導入ダクト24との隙間からの機器収容室MRにおける騒音の漏れが抑制されている。
一方、本実施形態の外気導入ダクト23は、その全体が機器収容室MRに配置されている。すなわち、本実施形態の外気導入ダクト23は、機器収容室MRおよび車室内CABに跨って配置されていない。なお、本実施形態では、外気導入ダクト23および内気導入ダクト24のうち、内気導入ダクト24が室内側吸込ダクトを構成する。
内外気切替箱21には、外気導入口211および内気導入口212を開閉する内外気切替ドア213が配置されている。内外気切替ドア213は、外気導入口211と内気導入口212との開口割合を調整可能に構成されている。
内外気切替箱21の空気流れ下流側には、送風機25が配置されている。送風機25は、遠心ファンを電動モータで駆動する電動送風機で構成されている。なお、送風機25は、遠心ファンに限らず、軸流ファンを備える電動送風機で構成されていてもよい。
送風機25の空気流れ下流側には、蒸発器26が配置されている。蒸発器26は、その内部を流れる冷媒と送風機25からの送風空気とを熱交換させて、送風空気を冷却する冷却機器である。
具体的には、蒸発器26は、圧縮機12、凝縮器13、膨張弁14等と共に蒸気圧縮式の冷凍サイクル11を構成している。冷凍サイクル11は、温度調整ユニット20と同様に、機器収容室MRに収容されている。冷凍サイクル11の圧縮機12は、冷媒を圧縮して吐出するものである。凝縮器13は、圧縮機12から吐出された冷媒を外気と熱交換させて放熱させるものである。膨張弁14は、凝縮器13から流出した冷媒を減圧膨張させるものである。
蒸発器26の空気流れ下流側には、加熱機器27が配置されている。加熱機器27は、蒸発器26を通過した空気を加熱するものである。加熱機器27は、電気ヒータや、車両1の廃熱(例えば、冷凍サイクル11の廃熱)を利用した加熱用熱交換器等で構成されている。
蒸発器26の空気流れ下流側には、加熱機器27を迂回して空気を流すバイパス通路28が形成されている。また、蒸発器26と加熱機器27との間には、加熱機器27に流す空気およびバイパス通路28に流す空気の風量割合を調整するエアミックスドア29が配置されている。
空調ケース22の空気流れ最下流側には、蒸発器26および加熱機器27で所望の温度に調整された温調空気の排出口として、デフロスタ開口部31、フェイス開口部32、フット開口部33が形成されている。
デフロスタ開口部31、フェイス開口部32、およびフット開口部33は、空調ケース22においてダッシュパネルDPに対向する対向壁部220に形成されている。本実施形態の空調ケース22には、上下方向DRzにおいて、デフロスタ開口部31、フェイス開口部32、フット開口部33の順に形成されている。デフロスタ開口部31、フェイス開口部32、およびフット開口部33は、配風ユニット50を介して、車室内CABの所定箇所に連通している。
また、空調ケース22の内部における各開口部31〜33における空気流れ上流側には、各開口部31〜33を開閉するデフロスタドア34、フェイスドア35、フットドア36が配置されている。
続いて、配風ユニット50について説明する。配風ユニット50は、温度調整ユニット20で温度調整された温調空気を車室内CABの所定の箇所に導く複数の配風ダクト51〜53を備えている。具体的には、本実施形態の配風ユニット50は、デフロスタダクト51、フェイスダクト52、フットダクト53を含んで構成されている。
デフロスタダクト51は、車室内CABにおける窓(具体的には、フロントガラスFG)側に温調空気を吹き出すデフロスタ吹出部61に導く配風ダクトである。本実施形態のデフロスタダクト51は、主に温度調整ユニット20で生成された温風を車室内CABのフロントガラスFGの内面に導く温風導入ダクトを構成している。
デフロスタ吹出部61は、主にフロントガラスFGに対して温風を吹き付け、フロントガラスFGを暖めることで窓曇り防止を図るための吹出部である。デフロスタ吹出部61は、前部座席FSに対向するインストルメントパネルIPにおけるフロントガラスFGに近接する上面側に配置されている。
フェイスダクト52は、車室内CABの乗員の上半身側に温調空気を吹き出すフェイス吹出部62に導く配風ダクトである。本実施形態のフェイスダクト52は、主に温度調整ユニット20で生成された冷風を車室内CABの乗員の上半身側に導く冷風導入ダクトを構成している。
フェイス吹出部62は、主に乗員の上半身側に対して冷風を吹き付け、乗員の上半身を冷やすことで、車室内CABを頭寒足熱型の温度分布にするための吹出部である。フェイス吹出部62は、インストルメントパネルIPにおける乗員の上半身に対向する部位に配置されている。フェイス吹出部62は、インストルメントパネルIPにおいて、フット吹出部63よりも上方側であって、デフロスタ吹出部61よりも下方側に位置する部位に設けられている。
図2に示すように、本実施形態のフェイス吹出部62は、一対のサイド吹出部621、622、一対のセンタ吹出部623、624を含んで構成されている。一対のサイド吹出部621、622は、車室内CABにおける左右方向DRyの両側から温調空気を吹き出す吹出部である。また、一対のセンタ吹出部623、624は、車室内CABにおける一対のサイド吹出部621、622の間に配置される吹出部である。
また、本実施形態のフェイスダクト52は、一対のサイド吹出部621、622に温調空気を導く一対のサイドダクト52A、52B、一対のセンタ吹出部623、624に温調空気を導くセンタダクト52Cを含んで構成されている。
本実施形態のフェイスダクト52は、機器収容室MRにおいて分割されておらず、車室内CABにおいて、一対のサイドダクト52A、52Bおよびセンタダクト52Cに分岐している。すなわち、フェイスダクト52は、機器収容室MR側の部位が、単一の通風路が形成された配風ダクトとして構成されている。
図1に戻り、フットダクト53は、車室内CABの乗員の下半身側に温調空気を吹き出すフット吹出部63に導く配風ダクトである。本実施形態のフットダクト53は、主に温度調整ユニット20で生成された温風を車室内CABの乗員の下半身側に導く温風導入ダクトを構成している。
フット吹出部63は、主に乗員の下半身側に対して温風を吹き付け、乗員の下半身を暖めることで、車室内CABを頭寒足熱型の温度分布にするための吹出部である。フット吹出部63は、インストルメントパネルIPにおける乗員の下半身に対向する部位に配置されている。フット吹出部63は、インストルメントパネルIPにおいて、デフロスタ吹出部61およびフェイス吹出部62よりも下方側に位置する部位に設けられている。
ここで、配風ユニット50は、車室内の遮音性、および製造時の作業性を考慮して、図3、図4に示すように、ダッシュパネルDPに形成された単一の配風用挿通穴DPfに対して、デフロスタダクト51、フェイスダクト52、フットダクト53が挿通されている。
本実施形態のデフロスタダクト51、フェイスダクト52、フットダクト53それぞれは、機器収容室MR側と車室内CAB側との間に位置する中間部位511、521、531が、互いに束ねられた状態で、単一の配風用挿通穴DPfに挿通されている。なお、説明の便宜上、以下では、フェイスダクト52における配風用挿通穴DPfに挿通された中間部位をフェイス中間部位521と呼ぶことがある。また、デフロスタダクト51における配風用挿通穴DPfに挿通された中間部位をデフロスタ中間部位511と呼び、フットダクト53における配風用挿通穴DPfに挿通される中間部位をフット中間部位531と呼ぶことがある。
本実施形態のデフロスタ中間部位511、フェイス中間部位521、およびフット中間部位531は、別部材として構成され、図示しないクリップ等の結束部材で一体に結束されている。なお、デフロスタ中間部位511、フェイス中間部位521、およびフット中間部位531は、一体に成形された一体成形物として構成されていてもよい。
ダッシュパネルDPには、配風用挿通穴DPfの開口縁部に環状のシール部材70が設けられている。シール部材70は、遮音性を有する発泡ウレタンまたはゴム等で構成されている。このシール部材70によって、機器収容室MRにおける騒音が、配風用挿通穴DPfから漏れ難くなっている。
前述したように、本実施形態の配風ユニット50は、機器収容室MRと車室内CABとに跨っている。このように構成される配風ユニット50では、機器収容室MRにおいて電動機MT等で生じた熱や機器収容室MRに流入する外気の熱等によって、冷風導入ダクトを構成するフェイスダクト52を流れる冷風の温度が上昇してしまうことが懸念される。フェイスダクト52を流れる冷風の温度上昇は、車室内CABの快適性の悪化、および車両用空調装置10のエネルギ損失の増加を招く要因となることから好ましくない。
そこで、本実施形態の配風ユニット50は、図3、図4に示すように、フェイス中間部位521が、デフロスタ中間部位511とフット中間部位531とで挟まれる配置構成となっている。
さらに、本実施形態の配風ユニット50は、上下方向DRzにおける各吹出部61〜63の位置に対応して、各中間部位511、521、531が上下方向DRzに積層されている。すなわち、本実施形態の配風ユニット50は、フェイス中間部位521が、上下方向DRzにおいてデフロスタ中間部位511とフット中間部位531とで挟まれる配置構成となっている。また、デフロスタ中間部位511は、上下方向DRzにおいてフット中間部位531の上方側に配置されている。換言すれば、本実施形態のフェイス中間部位521は、上下方向DRzの上方側にデフロスタ中間部位511が隣接し、上下方向DRzの下方側にフット中間部位531が隣接している。
フェイス中間部位521は、上下方向DRzにおいてデフロスタ中間部位511とフット中間部位531とで挟まれることで、外部に露出する面積が小さくなっている。なお、機器収容室MRにおけるフェイスダクト52を流れる冷風の温度上昇を避ける上では、フェイスダクト52における機器収容室MRに存する部位についても、デフロスタダクト51およびフットダクト53で挟まれる配置構成となっていることが好ましい。
次に、本実施形態の車両用空調装置10の作動について説明する。車両用空調装置10は、車室内CABの冷房時に、フェイスダクト52およびフェイス吹出部62を介して温度調整ユニット20で生成された冷風を車室内CABの乗員の上半身側に向かって吹き出す。このように、車室内CABの冷房時には、乗員の上半身側に冷風が吹き出されることで、車室内CABが頭寒足熱型の快適な温度分布となる。
具体的には、車室内CABの冷房時には、フェイスダクト52の内部に、図3の実線矢印AFcで示すように冷風が流れる。この際、デフロスタ開口部31およびフット開口部33がデフロスタドア34およびフットドア36で閉塞されるので、デフロスタダクト51およびフットダクト53には、空気が流れない。このため、車室内CABの冷房時には、デフロスタダクト51およびフットダクト53の内部空間が、フェイスダクト52内と機器収容室MRとの間の熱移動を抑える空気層(すなわち、断熱層)として機能する。すなわち、デフロスタダクト51およびフットダクト53は、フェイスダクト52を断熱する断熱要素として機能する。これにより、機器収容室MRにおける電動機MT等で生ずる熱によるフェイスダクト52を流れる冷風の温度上昇が抑制される。
また、車室内CABの冷房時には、空調の即効性を得るために、フェイス吹出部62から大風量の冷風が吹き出されることがある。この場合、フェイスダクト52の振動によって異音が生ずることがある。
これに対して、本実施形態の配風ユニット50では、デフロスタダクト51およびフットダクト53が、フェイスダクト52の振動を吸収するダンパ要素として機能することで、フェイスダクト52の振動による異音の発生が抑制される。
一方、車両用空調装置10は、車室内CABの暖房時に、フットダクト53およびフット吹出部63を介して温度調整ユニット20で生成された温風を車室内CABの乗員の下半身側に向かって吹き出す。このように、車室内CABの暖房時には、乗員の下半身側に温風が吹き出されることで、車室内CABが頭寒足熱型の快適な温度分布となる。
具体的には、車室内CABの暖房時には、フットダクト53の内部に、図3の一点鎖線矢印AFh1で示すように温風が流れる。この際、フェイス開口部32がフェイスドア35で閉塞されるので、フェイスダクト52には、空気が流れない。このため、車室内CABの暖房時には、フェイスダクト52の内部空間が、フットダクト53内と機器収容室MRとの間の熱移動を抑える空気層(すなわち、断熱層)として機能する。すなわち、フェイスダクト52が、フットダクト53を断熱する断熱要素として機能する。これにより、機器収容室MRにおける熱によるフットダクト53を流れる温風の温度変化が抑制される。
また、車両用空調装置10は、車室内CABの窓曇りを防止する防曇処理時に、デフロスタダクト51およびデフロスタ吹出部61を介して温度調整ユニット20で生成された温風を車室内CABのフロントガラスFG側に向かって吹き出す。このように、車室内CABの防曇処理時には、フロントガラスFG側に温風が吹き出されることで、フロントガラスFGの窓曇りが抑制される。
具体的には、車室内CABの防曇処理時には、デフロスタダクト51の内部に、図3の二点鎖線矢印AFh2で示すように温風が流れる。この際、フェイス開口部32がフェイスドア35で閉塞されるので、フェイスダクト52には、空気が流れない。このため、車室内CABの防曇処理時には、フェイスダクト52の内部空間が、デフロスタダクト51内と機器収容室MRとの間の熱移動を抑える空気層(すなわち、断熱層)として機能する。すなわち、フェイスダクト52が、デフロスタダクト51を断熱する断熱要素として機能する。これにより、機器収容室MRにおける熱によるデフロスタダクト51を流れる温風の温度変化が抑制される。なお、車室内CABの防曇処理は、車室内CABの暖房と並行して実施されることがある。
以上説明した車両用空調装置10は、温度調整ユニット20が、車両1における機器収容室MRに配置されている。これによると、車室内CABに温度調整ユニット20が配置された構成に比べて、車室内CABのスペースを充分に確保することが可能となる。
また、車両用空調装置10は、温度調整ユニット20で温度調整された温度空気を車室内CABに導く配風ダクト51〜53を複数備えているので、温度の異なる空気を車室内CABにおける異なる箇所に吹き出すことが可能となる。
特に、車両用空調装置10は、複数の配風ダクト51〜53における機器収容室MR側と車室内CAB側との間に位置する中間部位511、521、531が、互いに束ねられた状態で、ダッシュパネルDPに形成された単一の配風用挿通穴DPfに挿通されている。これによると、機器収容室MRで生じた騒音等が車室内CABへ漏れ難くなるので、車室内CABの遮音性を確保することができる。また、製造時には、複数の配風ダクト51〜53を束ねた状態でダッシュパネルDPの配風用挿通穴DPfに挿通させるだけでよいので、製造時の作業性の向上を図ることができる。さらに、ダッシュパネルDPの強度も確保し易くなるといった利点がある。
従って、本実施形態の車両用空調装置10は、各種不具合が生ずることを抑制しつつ、車室内CABにおけるスペースを充分に確保することが可能となる。
また、本実施形態では、冷風導入ダクトを構成するフェイスダクト52の中間部位521が、温風導入ダクトを構成するデフロスタダクト51の中間部位511およびフットダクト53の中間部位531で挟まれている。
これによると、フェイスダクト52における機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなる。また、車室内CABの冷房時には、デフロスタダクト51およびフットダクト53の内部空間が、フェイスダクト52内と機器収容室MRとの間の熱移動を抑える空気層(すなわち、断熱層)として機能する。換言すれば、デフロスタダクト51の中間部位511およびフットダクト53の中間部位531を、フェイスダクト52の中間部位521を熱的に保護する断熱要素として機能させることができる。このため、機器収容室MRにおける電動機MT等で生ずる熱によってフェイスダクト52を流れる冷風の温度が上昇してしまうことを抑制することができる。
具体的には、本実施形態の車両用空調装置10は、上下方向DRzにおける各吹出部61〜63の位置に対応して、各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531が束ねられている。これによると、車室内CAB側における各配風ダクト51〜53の配策を単純化することができる。各配風ダクト51〜53の配策を単純化できることは、車室内CABのスペースをより一層確保し易くなるといった利点がある。
ここで、走行用の駆動機器が電動機MTで構成される車両1では、駆動機器がエンジンで構成される車両に比べて、機器収容室MRに余裕がある。このため、温度調整ユニット20を機器収容室MRに配置する車両用空調装置10は、駆動機器が電動機MTで構成された車両1に好適である。
(第1実施形態の変形例)
上述の第1実施形態では、上下方向DRzにおける各吹出部61〜63の位置に対応して、各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531が束ねられている例について説明したが、これに限定されない。
各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531は、例えば、図5に示すように、左右方向DRyに積層された構成となっていてもよい。すなわち、配風ユニット50は、フェイス中間部位521が、左右方向DRyにおいてデフロスタ中間部位511とフット中間部位531とで挟まれる配置構成となっていてもよい。これによっても、フェイスダクト52における機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなるので、機器収容室MRにおける電動機MT等で生ずる熱によってフェイスダクト52を流れる冷風の温度が上昇してしまうことを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図6、図7を参照して説明する。本実施形態では、フェイスダクト52のダクト構造が第1実施形態と相違している。
図6に示す本実施形態のフェイスダクト52は、車室内CABではなく、機器収容室MRにおいて一対のサイドダクト52A、52Bおよびセンタダクト52Cに分割されている。すなわち、フェイスダクト52は、機器収容室MR側の部位が、複数の通風路が形成された配風ダクトとして構成されている。
このような構成では、機器収容室MRにおいて電動機MT等で生ずる熱によってセンタダクト52Cを流れる冷風の温度が上昇すると、一対のサイドダクト52A、52Bを流れる冷風の温度が上昇する場合に比べて、車室内CABの快適性が悪化し易い傾向がある。
そこで、図7に示すように、本実施形態のフェイスダクト52は、センタダクト52Cの中間部位521Cが、左右方向DRyにおいて、一対のサイドダクト52A、Bの中間部位521A、521Bで挟まれる配置構成となっている。すなわち、左右方向DRyにおけるフェイス吹出部62の位置に対応して、一対のサイドダクト52A、52B、およびセンタダクト52Cの中間部位521A、521B、521Cが束ねられている。
さらに、センタダクト52Cの中間部位521Cは、外部に露出しないように、その外周側が、一対のサイドダクト52A、52Bの中間部位521A、521B、デフロスタ中間部位511、フット中間部位531によって覆われている。
具体的には、センタダクト52Cの中間部位521Cは、上下方向DRzにおいてデフロスタ中間部位511、フット中間部位531で覆われ、左右方向DRyにおいて一対のサイドダクト52A、Bの中間部位521A、521Bで覆われている。
本実施形態の車両用空調装置10の他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の車両用空調装置10は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態の車両用空調装置10は、センタダクト52Cの中間部位521Cが、左右方向DRyにおいて、一対のサイドダクト52A、52Bの中間部位521A、521Bで挟まれる配置構成となっている。
これによれば、センタダクト52Cにおける機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなるので、機器収容室MRにおける電動機MT等で生ずる熱によってセンタダクト52Cを流れる冷風の温度が上昇してしまうことを抑制することができる。この結果、乗員の上半身側に向けて快適な温度に調整された冷風を吹き出すことができる。
さらに、センタダクト52Cの中間部位521Cは、外部に露出しないように、その外周側が、一対のサイドダクト52A、52Bの中間部位521A、521B、デフロスタ中間部位511、フット中間部位531によって覆われている。
これによれば、センタダクト52Cの中間部位521Cが機器収容室MRに直接的に露出しない構成となるので、機器収容室MRにおいて電動機MT等で生ずる熱によるセンタダクト52Cを流れる冷風の温度上昇を充分に抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図8、図9を参照して説明する。本実施形態では、内気導入ダクト24のダクト構造が第1実施形態と相違している。
図8、図9に示すように、本実施形態の内気導入ダクト24は、配風ユニット50の各配風ダクト51〜53と共に、ダッシュパネルDPに設けられた単一の配風用挿通穴DPfに挿通されている。すなわち、内気導入ダクト24における機器収容室MRと車室内CABとの間の中間部位241は、デフロスタ中間部位511、フェイス中間部位521、フット中間部位531と一緒に束ねられた状態で配風用挿通穴DPfに挿通されている。なお、説明の便宜上、以下では、内気導入ダクト24における配風用挿通穴DPfに挿通された中間部位を内気中間部位241と呼ぶことがある。
本実施形態のデフロスタ中間部位511、フェイス中間部位521、フット中間部位531、内気中間部位241は、別部材として構成され、図示しないクリップ等の結束部材で一体に結束されている。なお、デフロスタ中間部位511、フェイス中間部位521、フット中間部位531、内気中間部位241は、一体に成形された一体成形物として構成されていてもよい。
本実施形態の配風ユニット50は、図9に示すように、内気中間部位241は、上下方向DRzにおけるフット中間部位531の下方側に配置されている。すなわち、本実施形態の配風ユニット50は、フット中間部位531がフェイス中間部位521と内気中間部位241とで挟まれる配置構成となっている。
本実施形態の車両用空調装置10の他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の車両用空調装置10は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態の車両用空調装置10は、内気導入ダクト24の中間部位241が、デフロスタ中間部位511、フェイス中間部位521、およびフット中間部位531と一緒に束ねられた状態で配風用挿通穴DPfに挿通されている。
これによれば、ダッシュパネルDPにおけるダクトを挿通させるための挿通穴の数を減らすことができる。これにより、機器収容室MRで生じた騒音等が車室内CABへ漏れ難くなるので、車室内CABの遮音性を確保することができる。また、製造時には、複数の配風ダクト51〜53および内気導入ダクト24を束ねた状態でダッシュパネルDPの配風用挿通穴DPfに挿通させるだけでよいので、製造時の作業性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、内気導入ダクト24における機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなる。このため、例えば、車室内CABの冷房時に、内気導入ダクト24から車室内CABの冷気を温度調整ユニット20に吸い込む場合、機器収容室MRにおける電動機MT等で生ずる熱によって内気導入ダクト24を流れる冷気の温度上昇を抑制することができる。この結果、温度調整ユニット20における冷房負荷を抑えることができ、空調効率の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態の配風ユニット50は、隣接するフェイス中間部位521およびフット中間部位531が、デフロスタ中間部位511と内気中間部位241とで挟まれる構成となっている。これによると、フェイスダクト52およびフットダクト53における機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなるので、機器収容室MRにおける電動機MT等で生ずる熱によって乗員に向かって吹き出す空気の温度変化を抑制することができる。この結果、乗員に向けて快適な温度に調整された温調空気を吹き出すことができる。
(第3実施形態の変形例)
上述の第3実施形態では、内気中間部位241が、上下方向DRzにおけるフット中間部位531の下方側に配置される例について説明したが、これに限定されない。
内気中間部位241は、例えば、図10に示すように、フェイス中間部位521とフット中間部位531とで挟まれる配置構成となっていてもよい。これによると、内気導入ダクト24における機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなるので、機器収容室MRにおける電動機MT等で生ずる熱によって内気導入ダクト24を流れる空気の温度上昇を抑制することができる。
また、例えば、図11に示すように、フェイス中間部位521が、左右方向DRyに二股に分岐している場合、内気中間部位241は、フェイス中間部位521、フット中間部位531、デフロスタ中間部位511とで囲まれる配置構成となっていてもよい。すなわち、内気中間部位241は、外部に露出する部位が少なくなるように、フェイス中間部位521、フット中間部位531、デフロスタ中間部位511によって覆われる配置構成となっていてもよい。なお、内気中間部位241は、フェイス中間部位521、フット中間部位531、デフロスタ中間部位511のうち少なくとも1つの中間部位によって覆われる配置構成となっていてもよい。
これによると、内気導入ダクト24における機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなるので、機器収容室MRにおける電動機MT等で生ずる熱によって内気導入ダクト24を流れる空気の温度上昇を充分に抑制することができる。この結果、温度調整ユニット20における冷房負荷を抑えることができ、空調効率の向上を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図12、図13を参照して説明する。本実施形態では、各配風ダクト51〜53における中間部位511、521、531の配置が第1実施形態と相違している。
本実施形態の配風ユニット50は、第1実施形態と同様に、機器収容室MRと車室内CABとに跨っている。このように構成される配風ユニット50では、外気温が低い場合、機器収容室MRに流入する外気によって、温風導入ダクトを構成するフットダクト53を流れる温風の温度が低下してしまうことが懸念される。フットダクト53を流れる温風の温度低下は、車室内CABの快適性の悪化、および車両用空調装置10のエネルギ損失の増加を招く要因となることから好ましくない。
そこで、本実施形態の配風ユニット50は、図12、図13に示すように、フット中間部位531が、デフロスタ中間部位511とフェイス中間部位521とで挟まれる配置構成となっている。
具体的には、本実施形態の配風ユニット50は、フット中間部位531が、上下方向DRzにおいてデフロスタ中間部位511とフェイス中間部位521とで挟まれる配置構成となっている。なお、デフロスタ中間部位511は、上下方向DRzにおいてフェイス中間部位521の上方側に配置されている。
フット中間部位531は、上下方向DRzにおいてデフロスタ中間部位511とフェイス中間部位521とで挟まれることで、外部に露出する面積が小さくなっている。なお、機器収容室MRにおけるフットダクト53を流れる温風の温度低下を避ける上では、フットダクト53における機器収容室MRに存する部位についても、デフロスタダクト51およびフェイスダクト52で挟まれる配置構成となっていることが好ましい。
次に、本実施形態の車両用空調装置10における車室内CABの暖房時の作動について説明する。車両用空調装置10は、車室内CABの暖房時に、フットダクト53およびフット吹出部63を介して温度調整ユニット20で生成された温風を車室内CABの乗員の下半身側に向かって吹き出す。
具体的には、車室内CABの暖房時には、フットダクト53の内部に、図12の一点鎖線矢印AFh1で示すように温風が流れる。この際、デフロスタ開口部31およびフェイス開口部32がデフロスタドア34およびフェイスドア35で閉塞されるので、デフロスタダクト51およびフェイスダクト52には空気が流れない。このため、車室内CABの暖房時には、デフロスタダクト51およびフェイスダクト52の内部空間が、フットダクト53内と機器収容室MRとの間の熱移動を抑える空気層(すなわち、断熱層)として機能する。すなわち、デフロスタダクト51およびフェイスダクト52は、フットダクト53を断熱する断熱要素として機能する。これにより、機器収容室MRに流入する外気によるフットダクト53を流れる温風の温度低下が抑制される。
本実施形態の車両用空調装置10の他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の車両用空調装置10は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態では、温風導入ダクトを構成するフットダクト53の中間部位531が、フットダクト53以外の他の配風ダクトであるデフロスタダクト51の中間部位511およびフェイスダクト52の中間部位521で挟まれている。
これによると、フットダクト53における機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなる。また、車室内CABの暖房時には、デフロスタダクト51およびフェイスダクト52の内部空間が、フットダクト53内と機器収容室MRとの間の熱移動を抑える空気層(すなわち、断熱層)として機能する。換言すれば、デフロスタダクト51の中間部位511およびフェイスダクト52の中間部位521を、フットダクト53の中間部位531を熱的に保護する断熱要素として機能させることができる。このため、機器収容室MRに侵入する外気によってフットダクト53を流れる温風の温度が低下してしまうことを抑制することができる。
(第4実施形態の変形例)
上述の第4実施形態では、フットダクト53の中間部位531が、デフロスタダクト51の中間部位511およびフェイスダクト52の中間部位521の間に挟まる配置形態について説明したが、これに限定されない。例えば、フェイスダクト52が複数のダクトで構成されている場合、当該複数のフェイスダクト52の中間部位521の間にフットダクト53が挟まる配置形態となっていてもよい。
また、上述の第4実施形態では、上下方向DRzに各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531が束ねられている例について説明したが、これに限定されない。各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531は、例えば、左右方向DRyに積層された構成となっていてもよい。すなわち、配風ユニット50は、フット中間部位531が、左右方向DRyにおいてデフロスタ中間部位511とフェイス中間部位521とで挟まれる配置構成となっていてもよい。これによっても、フェイスダクト52における機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなるので、機器収容室MRに流入する外気によってフットダクト53を流れる温風の温度低下を抑制することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図14、図15を参照して説明する。本実施形態では、外気導入ダクト23Aおよび内気導入ダクト24のダクト構造が第1実施形態と相違している。
図14に示すように、本実施形態の外気導入ダクト23Aは、フロントガラスFGとダッシュパネルDPとの間に設けられたカウルトップCTに開口する外部開口部EXOに接続されている。このため、本実施形態の外気導入ダクト23Aは、空気流れ上流側の部位が車室内CABに配置されている。すなわち、本実施形態の外気導入ダクト23Aは、機器収容室MRおよび車室内CABに跨って配置されている。
また、本実施形態の外気導入ダクト23Aは、配風ユニット50の各配風ダクト51〜53および内気導入ダクト24と共に、ダッシュパネルDPに設けられた単一の配風用挿通穴DPfに挿通されている。本実施形態では、外気導入ダクト23Aおよび内気導入ダクト24の双方が室内側吸込ダクトを構成する。なお、説明の便宜上、以下では、外気導入ダクト23Aにおける配風用挿通穴DPfに挿通された中間部位を外気中間部位231と呼ぶことがある。
本実施形態のデフロスタ中間部位511、フェイス中間部位521、フット中間部位531、外気中間部位231、内気中間部位241は、別部材として構成され、図示しないクリップ等の結束部材で一体に結束されている。なお、デフロスタ中間部位511、フェイス中間部位521、フット中間部位531、外気中間部位231、内気中間部位241は、一体に成形された一体成形物として構成されていてもよい。
本実施形態の配風ユニット50は、図15に示すように、フェイス中間部位521がデフロスタ中間部位511およびフット中間部位531で挟まれている。また、本実施形態の配風ユニット50は、各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531が、外気中間部位231および内気中間部位241で囲まれる配置構成になっている。すなわち、各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531は、外部に露出する部位が少なくなるように室内側吸込ダクトを構成する外気導入ダクト23Aの中間部位231および内気導入ダクト24の中間部位241によって覆われている。具体的には、本実施形態の配風ユニット50は、各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531の外周側の全域が、外気中間部位231および内気中間部位241によって覆われている。
本実施形態の配風ユニット50では、外気中間部位231が、内気中間部位241よりも上下方向DRzの上方側に位置するように配置されている。なお、外気中間部位231は、内気中間部位241よりも上下方向DRzの下方側に位置するように配置されていてもよい。
本実施形態の車両用空調装置10の他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の車両用空調装置10は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態の車両用空調装置10は、外気中間部位231および内気中間部位241が、デフロスタ中間部位511、フェイス中間部位521、およびフット中間部位531と一緒に束ねられた状態で配風用挿通穴DPfに挿通されている。
これによれば、ダッシュパネルDPにおけるダクトを挿通させるための挿通穴の数を減らすことができる。これにより、機器収容室MRで生じた騒音等が車室内CABへ漏れ難くなるので、車室内CABの遮音性を確保することができる。また、製造時には、複数の配風ダクト51〜53、外気導入ダクト23A、内気導入ダクト24を束ねた状態でダッシュパネルDPの配風用挿通穴DPfに挿通させるだけでよいので、製造時の作業性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、複数の配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531が外気導入ダクト23Aおよび内気導入ダクト24の中間部位231、241で覆われている。これにより、複数の配風ダクト51〜53における機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなる。この結果、複数の配風ダクト51〜53を流れる空気が、機器収容室MRにおける温度の影響を受け難くなるので、乗員に向けて快適な温度に調整された温調空気を吹き出すことが可能となる。
(第5実施形態の変形例)
上述の第5実施形態では、複数の配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531が外部に露出しないように、室内吸込ダクトを構成する外気導入ダクト23Aおよび内気導入ダクト24を配置する例について説明したが、これに限定されない。
配風ユニット50は、例えば、室内吸込ダクトを構成する外気導入ダクト23Aおよび内気導入ダクト24の中間部位231、241が外部に露出しないように、複数の配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531を配置する構成になっていてもよい。
具体的には、配風ユニット50は、図16に示すように、外気中間部位231と内気中間部位241とが隣接して配置されている。そして、本変形例の配風ユニット50は、外気導入ダクト23および内気導入ダクト24の中間部位231、241が、各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531で囲まれる配置構成になっている。すなわち、外気導入ダクト23および内気導入ダクト24の中間部位231、241は、各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531によって覆われている。具体的には、本変形例の配風ユニット50は、外気導入ダクト23および内気導入ダクト24の中間部位231、241の外周側の全域が、各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531によって覆われている。
本変形例の車両用空調装置10の他の構成は、第5実施形態と同様である。本変形例の車両用空調装置10は、第5実施形態と共通の構成から奏される作用効果を第5実施形態と同様に得ることができる。
特に、本変形例では、外気導入ダクト23Aおよび内気導入ダクト24の中間部位231、241が複数の配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531で覆われている。これによると、外気導入ダクト23Aおよび内気導入ダクト24における複数の機器収容室MRに直接的に露出する露出面積が小さくなる。この結果、外気導入ダクト23Aおよび内気導入ダクト24を流れる空気が、機器収容室MRにおける温度の影響を受け難くなる。
例えば、車室内CABの冷房時に温度調整ユニット20に内気を導入する場合、車室内CABの冷気を温度調整ユニット20に導入することができるので、温度調整ユニット20における冷房負荷を抑えることができる。また、車室内CABの暖房時に温度調整ユニット20に内気を導入する場合、車室内CABの暖気を温度調整ユニット20に導入することができるので、温度調整ユニット20における暖房負荷を抑えることができる。
ここで、車室内CABの暖房時に温度調整ユニット20に内気を導入することは、換気ロス等によるエネルギ損失を低減可能になるといった利点がある。特に、走行用の駆動機器が電動機MTで構成される車両1では、駆動機器がエンジンで構成される車両に比べて、駆動機器の排熱が少なく、車室内CABの暖房のエネルギ源が不足する傾向がある。このため、少なくとも内気導入ダクト24の中間部位241を複数の配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531で覆う構成は、駆動機器が電動機MTで構成された車両1に好適である。
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態では、フェイス中間部位521が、デフロスタ中間部位511とフット中間部位531とで挟まれる配置構成について説明したが、これに限定されない。配風ユニット50は、各配風ダクト51〜53の中間部位511、521、531が束ねられた状態となっていれば、各配風ダクト51〜53の配置構成は任意に設定することができる。
上述の各実施形態では、車両用空調装置10を電動機MTで駆動される車両1に適用する例について説明したが、これに限定されない。車両用空調装置10は、機器収容室MRに充分なスペースがあれば、例えば、エンジンで駆動される車両にも適用可能である。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用空調装置は、複数の配風ダクトにおける室外空間側と車室内側との間に位置する中間部位が、互いに束ねられた状態で、隔壁部に形成された単一の挿通穴に挿通されている。
第2の観点によれば、車両用空調装置は、冷風導入ダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位が、複数の温風導入ダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位で挟まれる配置構成となっている。
第3の観点によれば、車両用空調装置の冷風導入ダクトは、乗員の上半身側に温調空気を吹き出すフェイス吹出部に温調空気を導くフェイスダクトを含んで構成されている。また、温風導入ダクトは、乗員の下半身側に温調空気を吹き出すフット吹出部に温調空気を導くフットダクト、車室内における窓側に温調空気を吹き出すデフロスタ吹出部に温調空気を導くデフロスタダクトを含んで構成されている。そして、フェイスダクトは、挿通穴に挿通される中間部位が、フットダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位とデフロスタダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位とで挟まれている。
これによると、フェイスダクトにおける室外空間に直接的に露出する露出面積が小さくなるので、室外空間における駆動機器等で生ずる熱によってフェイスダクトを流れる冷風の温度が上昇してしまうことを抑制することができる。この結果、乗員の上半身側に向けて快適な温度に調整された冷風を吹き出すことができる。
第4の観点によれば、車両用空調装置は、フェイス吹出部が、フット吹出部よりも上方側であって、デフロスタ吹出部よりも下方側に位置している。フェイスダクトは、挿通穴に挿通される中間部位が、車両の上下方向においてフットダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位とデフロスタダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位とで挟まれている。そして、デフロスタダクトは、挿通穴に挿通される中間部位が、車両の上下方向においてフットダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位よりも上方側に配置されている。
このように、上下方向における各吹出部の位置に対応して、各配風ダクトの中間部位を束ねる構成とすれば、車室内側における各配風ダクトの配策を単純化することができる。各配風ダクトの配策を単純化できることは、車室内のスペースをより一層確保し易くなるといった利点がある。
第5の観点によれば、車両用空調装置は、フェイス吹出部が、車両の幅方向の両側から温調空気を吹き出すサイド吹出部、車両の幅方向におけるサイド吹出部よりも中央側から温調空気を吹き出すセンタ吹出部を含んで構成されている。フェイスダクトは、サイド吹出部に温調空気を導く複数のサイドダクト、センタ吹出部に温調空気を導くセンタダクトを含んで構成されている。そして、センタダクトは、挿通穴に挿通される中間部位が、複数のサイドダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位で挟まれている。
これによれば、フェイスダクトのうち、センタダクトにおける室外空間に直接的に露出する露出面積が小さくなるので、室外空間における駆動機器等で生ずる熱によってセンタダクトを流れる冷風の温度が上昇してしまうことを抑制することができる。この結果、乗員の上半身側に向けて快適な温度に調整された冷風を吹き出すことができる。
第6の観点によれば、車両用空調装置は、センタダクトの中間部位の外周側が、複数のサイドダクトの中間部位、フットダクトの中間部位、デフロスタダクトの中間部位によって覆われている。
これによれば、センタダクトの中間部位が室外空間に直接的に露出しない構成となる。換言すれば、複数のサイドダクトの中間部位、フットダクトの中間部位、デフロスタダクトの中間部位を、センタダクトの中間部位を熱的に保護する断熱要素として機能させることができる。このため、室外空間において駆動機器等で生ずる熱によるセンタダクトを流れる冷風の温度上昇を充分に抑制することができる。
第7の観点によれば、車両用空調装置における複数の配風ダクトは、主に温度調整ユニットで生成された温風を車室内へ導く複数の温風導入ダクト、主に温度調整ユニットで生成された冷風を車室内へ導く冷風導入ダクトを含んで構成されている。温風導入ダクトは、乗員の下半身側に温調空気を吹き出すフット吹出部に温調空気を導くフットダクトを含んで構成されている。そして、フットダクトは、挿通穴に挿通される中間部位が、複数の配風ダクトのうちフットダクト以外の他の配風ダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位で挟まれている。
これによると、フットダクトにおける室外空間に直接的に露出する露出面積が小さくなるので、室外空間における冷えた空気等によってフットダクトを流れる温風の温度が低下してしまうことを抑制することができる。この結果、乗員の下半身側に向けて快適な温度に調整された温風を吹き出すことができる。
第8の観点によれば、車両用空調装置の冷風導入ダクトは、乗員の上半身側に温調空気を吹き出すフェイス吹出部に温調空気を導くフェイスダクトを含んで構成されている。温風導入ダクトは、フットダクトに加えて、車室内における窓側に前記温調空気を吹き出すデフロスタ吹出部に前記温調空気を導くデフロスタダクトを含んでいる。そして、フットダクトは、挿通穴に挿通される中間部位が、フェイスダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位とデフロスタダクトにおける挿通穴に挿通される中間部位とで挟まれている。これによれば、乗員の下半身側に向けて快適な温度に調整された温風を吹き出すことができる。
第9の観点によれば、車両用空調装置は、少なくとも一部が車室内に配置されると共に温度調整ユニットに空気を導く室内側吸込ダクトを備える。室内側吸込ダクトは、少なくとも室外空間側と車室内側との間に位置する中間部位が、複数の配風ダクトにおける中間部位と一緒に束ねられた状態で、挿通穴に挿通されている。
このように、室内側吸込ダクトの中間部位についても、複数の配風ダクトの中間部位と一緒に束ねて隔壁部の挿通穴に挿通する構成とすれば、隔壁部におけるダクトを挿通させる挿通穴の数を減らすことができる。これにより、室外空間で生じた騒音等が車室内へ漏れ難くなるので、車室内の遮音性を確保することができる。また、製造時には、複数の配風ダクトおよび室内側吸込ダクトを束ねた状態で隔壁部の挿通穴に挿通させるだけでよいので、製造時の作業性の向上を図ることができる。
第10の観点によれば、車両用空調装置は、複数の配風ダクトにおける中間部位が、外部に露出する部位が少なくなるように室内側吸込ダクトにおける中間部位で覆われている。これによれば、複数の配風ダクトにおける室外空間に直接的に露出する露出面積が小さくなる。このため、室外空間における駆動機器等で生ずる熱によって複数の配風ダクトを流れる空気の温度変化を抑制することができる。この結果、温度調整ユニットにて適温に調整された温調空気を車室内に吹き出すことが可能となる。
第11の観点によれば、車両用空調装置の室内側吸込ダクトは、少なくとも車室内空気を温度調整ユニットに導く内気導入ダクトを含んでいる。そして、内気導入ダクトは、少なくとも室外空間側と車室内側との間に位置する中間部位が、複数の配風ダクトにおける中間部位と一緒に束ねられた状態で、挿通穴に挿通されている。
これによれば、内気導入ダクトにおける室外空間に直接的に露出する露出面積が小さくなる。このため、例えば、車室内の冷房時に、内気導入ダクトから車室内の冷気を温度調整ユニットに吸い込む場合、室外空間における駆動機器等で生ずる熱によって内気導入ダクトを流れる冷気の温度上昇を抑制することができる。この結果、温度調整ユニットにおける冷房負荷を抑えることができ、空調効率の向上を図ることができる。
第12の観点によれば、車両用空調装置は、内気導入ダクトにおける中間部位は、外部に露出する部位が少なくなるように複数の配風ダクトの少なくとも1つの中間部位によって覆われている。これによると、室外空間における駆動機器等で生ずる熱によって内気導入ダクトを流れる空気の温度変化を抑制することができる。この結果、温度調整ユニットに対して適温の内気を導入することが可能となる。
第13の観点によれば、車両用空調装置は、駆動機器としてバッテリからの給電によって駆動する電動機が採用された車両に適用されている。駆動機器が電動機で構成される車両(例えば、電気自動車)では、駆動機器がエンジンで構成される車両に比べて、室外空間に余裕がある。このため、温度調整ユニットを室外空間に配置する車両用空調装置は、駆動機器が電動機で構成された車両に好適である。
1 車両
20 温度調整ユニット
51 デフロスタダクト(温風導入ダクト)
511 デフロスタ中間部位
52 フェイスダクト(冷風導入ダクト)
521 フェイス中間部位
53 フットダクト(温風導入ダクト)
531 フット中間部位
DP ダッシュパネル(隔壁部)
DPf 配風用挿通穴(挿通穴)

Claims (13)

  1. 車室内(CAB)に対して隔壁部(DP)で隔てられた室外空間(MR)に走行用の動力源を構成する駆動機器(MT)が収容された車両(1)に適用される車両用空調装置であって、
    前記車室内へ吹き出す空気の温度を調整する温度調整ユニット(20)と、
    前記温度調整ユニットに接続され、前記温度調整ユニットで温度調整された温調空気を前記車室内の所定の箇所に導く複数の配風ダクト(51〜53)と、を備え、
    前記温度調整ユニットは、前記駆動機器と共に前記室外空間に配置されており、
    前記複数の配風ダクトは、少なくとも前記室外空間側と前記車室内側との間に位置する中間部位(511、521、531)が、互いに束ねられた状態で、前記隔壁部に形成された単一の挿通穴(DPf)に挿通されている車両用空調装置。
  2. 前記複数の配風ダクトは、前記温度調整ユニットで生成された温風および冷風のうち主に温風を前記車室内へ導く複数の温風導入ダクト(51、53)、前記温度調整ユニットで生成された温風および冷風のうち主に冷風を前記車室内へ導く冷風導入ダクト(52)を含んで構成されており、
    前記冷風導入ダクトは、前記挿通穴に挿通される前記中間部位(521)が、前記複数の温風導入ダクトにおける前記挿通穴に挿通される前記中間部位(511、531)で挟まれている請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記冷風導入ダクトは、乗員の上半身側に前記温調空気を吹き出すフェイス吹出部(62)に前記温調空気を導くフェイスダクト(52)を含んで構成されており、
    前記温風導入ダクトは、乗員の下半身側に前記温調空気を吹き出すフット吹出部(63)に前記温調空気を導くフットダクト(53)、前記車室内における窓(FG)側に前記温調空気を吹き出すデフロスタ吹出部(61)に前記温調空気を導くデフロスタダクト(51)を含んで構成されており、
    前記フェイスダクトは、前記挿通穴に挿通される前記中間部位(521)が、前記フットダクトにおける前記挿通穴に挿通される前記中間部位(531)と前記デフロスタダクトにおける前記挿通穴に挿通される前記中間部位(511)とで挟まれている請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記フェイス吹出部は、前記フット吹出部よりも上方側であって、前記デフロスタ吹出部よりも下方側に位置しており、
    前記フェイスダクトは、前記挿通穴に挿通される前記中間部位(521)が、前記車両の上下方向において前記フットダクトにおける前記挿通穴に挿通される前記中間部位(531)と前記デフロスタダクトにおける前記挿通穴に挿通される前記中間部位(511)とで挟まれており、
    前記デフロスタダクトは、前記挿通穴に挿通される前記中間部位(511)が、前記車両の上下方向において前記フットダクトにおける前記挿通穴に挿通される前記中間部位(531)よりも上方側に配置されている請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記フェイス吹出部は、前記車両の幅方向の両側から前記温調空気を吹き出すサイド吹出部(621、622)、前記車両の幅方向における前記サイド吹出部よりも中央側から前記温調空気を吹き出すセンタ吹出部(623、624)を含んで構成されており、
    前記フェイスダクトは、前記サイド吹出部に前記温調空気を導く複数のサイドダクト(52A、52B)、前記センタ吹出部に前記温調空気を導くセンタダクト(52C)を含んで構成されており、
    前記センタダクトは、前記挿通穴に挿通される前記中間部位(521C)が、前記複数のサイドダクトにおける前記挿通穴に挿通される前記中間部位(521A、521B)で挟まれている請求項3または4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記センタダクトの前記中間部位は、その外周側が、前記複数のサイドダクトの前記中間部位、前記フットダクトの前記中間部位、前記デフロスタダクトの前記中間部位によって覆われている請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記複数の配風ダクトは、前記温度調整ユニットで生成された温風および冷風のうち主に温風を前記車室内へ導く複数の温風導入ダクト(51、53)、前記温度調整ユニットで生成された温風および冷風のうち主に冷風を前記車室内へ導く冷風導入ダクト(52)を含んで構成されており、
    前記温風導入ダクトは、乗員の下半身側に前記温調空気を吹き出すフット吹出部(63)に前記温調空気を導くフットダクト(53)を含んで構成されており、
    前記フットダクトは、前記挿通穴に挿通される前記中間部位(531)が、前記複数の配風ダクトのうち前記フットダクト以外の他の配風ダクトにおける前記挿通穴に挿通される前記中間部位(511、521)で挟まれている請求項1に記載の車両用空調装置。
  8. 前記冷風導入ダクトは、乗員の上半身側に前記温調空気を吹き出すフェイス吹出部(62)に前記温調空気を導くフェイスダクト(52)を含んで構成されており、
    前記温風導入ダクトは、前記フットダクトに加えて、前記車室内における窓(FG)側に前記温調空気を吹き出すデフロスタ吹出部(61)に前記温調空気を導くデフロスタダクト(51)を含んでおり、
    前記フットダクトは、前記挿通穴に挿通される前記中間部位(531)が、前記フェイスダクトにおける前記挿通穴に挿通される前記中間部位(521)と前記デフロスタダクトにおける前記挿通穴に挿通される前記中間部位(511)とで挟まれている請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 少なくとも一部が前記車室内に配置されると共に前記温度調整ユニットに空気を導く室内側吸込ダクト(23A、24)を備え、
    前記室内側吸込ダクトは、少なくとも前記室外空間側と前記車室内側との間に位置する中間部位(231、241)が、前記複数の配風ダクトにおける前記中間部位と一緒に束ねられた状態で、前記挿通穴(DPf)に挿通されている請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  10. 前記複数の配風ダクトにおける前記中間部位(511、521、531)は、外部に露出する部位が少なくなるように前記室内側吸込ダクトにおける前記中間部位(231、241)で覆われている請求項9に記載の車両用空調装置。
  11. 前記室内側吸込ダクトは、少なくとも車室内空気を前記温度調整ユニットに導く内気導入ダクト(24)を含んでおり、
    前記内気導入ダクトは、少なくとも前記室外空間側と前記車室内側との間に位置する中間部位(241)が、前記複数の配風ダクトにおける前記中間部位と一緒に束ねられた状態で、前記挿通穴(DPf)に挿通されている請求項9に記載の車両用空調装置。
  12. 前記内気導入ダクトにおける前記中間部位(241)は、外部に露出する部位が少なくなるように前記複数の配風ダクトの少なくとも1つの前記中間部位によって覆われている請求項11に記載の車両用空調装置。
  13. 前記駆動機器は、前記車両に搭載されたバッテリ(BT)からの給電によって駆動する電動機(MT)で構成されている請求項1ないし12のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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