JP6728730B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明は、インダクタンス素子等として用いられるコイル部品に関し、より詳細には、磁性体に被覆された巻線を有するコイル部品に関する。
各種の電子・電気機器には、インダクタンス素子やトランスとして多くのコイル部品が搭載されている。そのようなコイル部品としては、ロボット等による表面実装を可能とする電極を有しており、当該電極に接続された巻線が、磁性体を有する磁性体部に被覆されたものが提案されている(特許文献1、特許文献2等参照)。
特開2003−217941号公報 特開平5−315176号公報
表面実装可能なコイル部品の電極としては、その実装面にSn層を形成し、表面実装に使用するはんだと電極との接合性を向上させ、コイル部品の表面実装性を向上させる技術が用いられている。しかしながら、Snは融点が低いため、実装面以外の部分に存在するSnが、表面実装におけるリフロー時に溶融し、電極と他部材との接合に悪影響を与える問題がある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、表面実装性が良好であり、かつ、リフロー時におけるSnおよびSn合金の溶融に伴う接合状態の悪化を防止し得るコイル部品を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル部品は、
巻回されている巻回部と、前記巻回部から引き出された引出部とを有し、Cuを含む巻線と、
一方の面に実装底面が設けられる底部と、前記底部に対して前記実装底面とは反対側に突出しており前記引出部が継線される継線面を有する継線部と、を有し、導電材料からなる一対の電極と、
前記実装底面を露出させ、かつ、少なくとも前記巻回部及び前記継線面を被覆しており、磁性体を含む磁性体部と、を有しており、
前記継線面における単位面積当たりのSn量は、前記実装底面における単位面積当たりのSn量より少ないことを特徴とする。
本発明に係るコイル部品は、磁性体部が継線面を被覆しており、継線面が保護されているため、耐久性及び信頼性が良好である。さらに、継線面における単位面積当たりのSn量を、実装底面より少なくすることにより、リフロー時に継線面のSnおよびその合金が溶融して接合状態に悪影響を与える問題を防止できる。したがって、このようなコイル部品は、SnおよびSn合金の溶融に伴い継線面と引出部、及び継線面と磁性体部との接合状態が悪化したり、接合が解除されたりする問題を防止できる。さらに、磁性体部にクラックが生じる問題や、巻線と電極との導通が確保されなくなる問題を回避できる。また、継線面は、底部に対して、実装低面とは反対側に突出しているため、引出部を巻回部から底部に向かって大きく引き出すことを回避するとともに、引出部の長さを短縮させることができる。したがって、このようなコイル部品は、引出部と継線面との接合部分に対して磁性体部から加えられる応力を低減でき、この点からも、継線面と引出部、及び継線面と磁性体部との接合状態が悪化する問題を防止できる。
また、例えば、前記継線部は、屈曲している屈曲部を有してもよく、
前記継線面は、前記屈曲部を介して前記底部と連続していてもよい。
このような継線部を有する電極は、接合箇所が少ないため製造が容易であり、生産性に優れている。
また、例えば、前記電極は、前記屈曲部を伸ばして平面状とした展開状態において、前記実装底面と、前記継線面とが互いに反対方向を向いてもよい。
このような電極は、単位面積当たりのSn量を、表面と裏面とで変更した板材を準備し、これを機械加工等することにより容易に製造することが可能であり、このような電極を有するコイル部品は、生産性に優れている。また、このような電極であれば、実装面のSnが継線面へ移動することも防止される。
また、例えば、前記継線部は、前記継線面が設けられており導電材料からなる導体片を有してもよく、
前記導体片は、前記導体片と前記底部とを接合する接合部を介して、前記底部に対して固定されていてもよい。
このようなコイル部品では、底部の材料とは別体の導体片を用いることで、実装面とはSn量の異なる継線面を容易に形成することが可能である。また、実装面と継線面は連続面でないため、実装面のSnが継線面へ移動することも防止される。
また、例えば、前記継線部は、前記継線面が設けられており導電材料からなる導体片を有しており、
前記底部は、Agを含むAg部と、Niを含むNi層と、Snを含むSn層とを有しており、前記Sn層は、前記Ag部に前記Ni層を介して接合されており、前記実装底面は、前記Sn層で構成されてもよい。
Agを含むAg部は磁性体部との接合性が良好であり、また、Ni層を介してSn層をAg部に接合することで、Sn層が剥離する問題を防止することができる。また、実装底面がSn層で構成されているコイル部品は、表面実装に使用するはんだと電極との接合性が良好である。また、底部の材料とは別体の導体片を用いて継線面を構成することで、継線面の材質を実装面等に対して変更し、巻線と電極の継線状態に関する信頼性を高めることが可能である。
また、例えば、前記継線面は、前記実装底面と略平行であってもよい。
継線面が実装底面と略平行であるコイル部品では、引出部を継線面に継線する工程を容易に行うことができるため、このようなコイル部品は生産性に優れている。
また、例えば、前記磁性体部は、一部が前記巻回部の内部に位置し、他の一部が前記巻回部と前記底部との間に位置する第1磁性体部と、前記巻回部及び前記継線面を被覆する第2磁性体部と、を有してもよく、
前記第1磁性体部は、前記第2磁性体部より単位体積当たりの磁性体の含有量が多くてもよい。
第1磁性体は、他の部分を被覆する必要がないため、第2磁性体部より樹脂等の含有量を減少させることが可能であり、他方で、磁性体の含有量を多くすることが可能である。したがって、このようなコイル部品では、磁性体部の磁気特性を向上させることが可能であり、これによりインダクタンス等を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル部品の斜視図であり、磁性体部の一部を透視したものである。 図2は、図1に示すコイル部品に含まれる電極の斜視図である。 図3は、図1に示すコイル部品の分解斜視図である。 図4は、図1に示すコイル部品の底面図である。 図5は、変形例に係るコイル部品に含まれる電極の継線部を表す部分拡大図である。 図6は、実施形態及び変形例に係るコイル部品に含まれる継線部の断面を表す模式断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル部品10の概略斜視図であり、第2磁性体部38を透視したものである。コイル部品10は、巻線20と、磁性体部30と、一対の電極40、50とを有している。
図1に示すように、コイル部品10は、略直方体の外形状を有している。コイル部品10の外周部分は、図4に示す底面に露出する電極40、50の実装底面42a、52aを除き、磁性体部30で構成されている。したがって、実際のコイル部品10においては、図4に示すようなコイル部品10の内部構造を、外部から観察することはできない。
なお、コイル部品10の説明では、コイル部品10を実装する実装面(図4に示す実装底面42aが対向する面)に垂直な方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直であって、コイル部品10の一対の電極40、50の配列方向をX軸方向とし、対称に配置される一対の電極40、50の対称軸と平行な方向をY軸方向とする。
図1に示すように、巻線20は、第2磁性体部38における突出部32bに巻回されている巻回部22と、巻回部22から引き出された引出部24、26を有している。巻線20は、1本の連続する被覆導線で構成されており、巻線20の両端部が、それぞれ引出部24、26となっている。
巻線20は、Cu(銅)を芯材とする被覆導線である。ただし、巻線20の芯材には、Cuの他に、Cu以外の材料(例えばAg(銀)、Sn(スズ)等)が含まれていてもよく、また芯材は単線であってもよく、撚線であってもよい。また、巻線20の線径等についても、特に限定されない。
また、図1に示すように、巻線20の巻回部22は、第1磁性体部32の突出部32bに巻回されているが、巻回部22としてはこれに限定されない。たとえば、巻回部22の内部には、巻回部22の外部と同様に、第2磁性体部38が配置されていてもよい。
コイル部品10に含まれる一対の電極40、50は、図1に示すように、コイル部品10の底部付近に配置されている。電極40と電極50とは、互いに略対称な形状を有しており、Y軸に平行な対称軸を挟んで略対称に配置されている。
図2は、電極40、50を表す斜視図である。電極40は、平板状の底部42と、底部42からZ軸正方向へ突出する継線部46とを有している。底部42における一方の面、すなわち、底部42においてZ軸負方向を向く面には、実装底面42aが設けられている。
図4に示すように、電極40の実装底面42aは、磁性体部30から露出している。コイル部品10は、基板等に実装される際、実装底面42aが基板に形成されたランドに対向するように設置された後、はんだ等を介して基板のランドに接合される。後述するように、実装底面42aには、実装時におけるはんだとの接合性を高めるために、Sn(スズ)層が形成されている。
図2に示すように、電極40の継線部46は、底部42に対して実装底面42aとは反対側のZ軸正方向側に突出している。図1に示すように、継線部46は、巻線20の引出部24が継線される継線面46aを有している。引出部24は、例えば熱圧着や溶接等により継線面46aに固定されるが、引出部24の継線面46aへの継線方法は特に限定されない。
継線面46aは、継線部46の上面に形成されており、Z軸正方向側を向いている。継線面46aは、底部42に形成された実装底面42aと略平行であるが、向きは反対向きである。
図2に示すように、継線部46は、屈曲している屈曲部46b、46cを有している。継線部46の上面に設けられた継線面46aは、屈曲部46b、46cを介して底部42と連続している。継線部46は、2つの屈曲部46b、46cを有しているが、継線部46が有する屈曲部の数は特に限定されない。
図3は、コイル部品10の分解斜視図である。図3に示す電極40aは、屈曲部46b、46c等を伸ばして平面状とした電極40の展開状態を表している。展開状態である電極40aにおいて、実装底面42aは電極40aの一方の面に形成されているのに対して、継線面46aは、実装底面42aが形成される面とは反対側の面である電極40aの他方の面に形成されている。したがって、展開状態である電極40aにおいて、実装底面42aと継線面46aとは、互いに反対方向を向いている。
電極40は導電材料からなり、Cu(銅)またはCuを含む合金で構成される基材と、基材表面に形成されており、Ni(ニッケル)を含むNi層と、Sn(スズ)を含むSn層とを有している。ここで、電極40におけるSn層は、電極40表面全体に同じように形成されておらず、少なくとも実装底面42aと継線面46aとの間では、Sn層の形成状態が異なる。
すなわち、電極40において、継線面46aにおける単位面積当たりのSn量は、図4に示す実装底面42aにおける単位面積当たりのSn量より少ない。ここで、単位面積当たりのSn量とは、継線面46a及び実装底面42aを構成する最表面層におけるSnの含有率と、最表面層の厚みとの積で表される。
底部42の模式断面図である図6(a)に示すように、実装底面42aでは、基材70表面に下地層としてNi層72が形成されており、Ni層72の上にSn層74が重ねて形成されている。一方、継線部46の模式断面図である図6(b)に示すように、継線面46aでは、基材70表面にNi層72とSn層75とが重ねて形成されているものの、継線面46aのSn層75は、実装底面42aのSn層74より厚みが薄い。図6(a)及び図6(b)に示すように、実装底面42aと継線面46aとが、いずれもSnのみを含むSn層で構成されている場合、継線面46aを構成するSn層75の厚みは、実装底面42aを構成するSn層74の厚みより薄い。
また、実装底面42aにはSnが存在する必要があるが、継線面46aには必ずしもSnが存在する必要はない。例えば、図6(c)に示す継線面346aのように、継線面346aは、Ni層72で構成されていてもよく、また、図6(d)に示す継線面446aのように、継線面446aは、Cu等からなる基材自体の表面で構成されていてもよい。また、継線面は、Ag(銀)を含むAg層などで構成されていてもよい。本実施形態において、電極40は金属端子と、金属端子表面に形成された導電性の導電層とを有するが、電極40としてはこれに限定されず、例えば磁性体等に形成された単層又は多層の導電層(ペースト層等)と、これと接続する金属端子等を組み合わせたものであってもよい。なお、電極40の基材70の材質も、導電材料であればよく、Cu又はCu合金に限定されない。また、各層は、例えば電解メッキ、無電解メッキ、蒸着又はスパッタリング等により形成することができるが、Sn層74、75やNi層72等を形成する方法は特に限定されない。
図1及び図2に示す電極50は、形状が電極40と対称であることを除き、電極40と同様であるため、詳細については説明を省略する。電極50は、実装底面52aを有する底部52と、継線面56a及び屈曲部56b、56cを有する継線部56とを有しており、電極50の底部52及び継線部56は、電極40の底部42及び継線部46に対応している。
図1に示すように、磁性体部30は、第1磁性体部32と、第1磁性体部32、巻回部22及び継線面46a、56aを被覆する第2磁性体部38とを有している。第1磁性体部32は、電極40、50の底部42、52に対して略平行な平板状の平板部32a及び平板部32aからZ軸正方向に突出する柱状の突出部32bを有する。
第1磁性体部32の一部である突出部32bの少なくとも一部は、巻回部22の内部に位置しており、第1磁性体部32の他の一部である平板部32aは、巻回部22と電極40、50の底部42、52の間に位置している。巻線20の引出部24、26は、平板部32aのZ軸正方向側を通過して継線面46a、56aまで延びている。
第2磁性体部38は、実装底面42a、52aを除く電極40、50、第1磁性体部32及び巻線20を被覆している。ただし、実装底面42a、52a以外の電極40、50の一部や、第1磁性体部32、巻線20の一部が第2磁性体部38から露出していても構わない。
第1磁性体部32は、Ni−Zn系フェライトや、Mn−Zn系フェライト、あるいは金属のような磁性体を含む磁性材料の焼結体または成形体で構成される。第2磁性体部38は、フェライト等の磁性体と樹脂とを混合した材料で構成される。第1磁性体部32は、第2磁性体部38より単位体積当たりの磁性体の含有量が多いことが好ましい。
以下に、図1に示すコイル部品10の製造方法の一例を示すが、コイル部品10の製造方法はこれに限定されない。
コイル部品10の製造では、まず、図3に示す電極40a、50aと、第1磁性体部32とを準備し、第1磁性体部32を電極40a、50aの上面に設置する。第1磁性体部32は、電極40a、50aの上面に、接着等により固定されることが好ましい。第1磁性体部32は、フェライト等の磁性体を焼結することにより形成され、電極40a、50aは、Sn層やNi層を形成した銅板等を機械加工して形成される。なお、第1磁性体部32を電極40a、50aに設置する工程において、電極40a、50aは、多数の電極40a、50aが連結しているリードフレームの状態であっても良い。
また、第1磁性体部32を電極40a、50aに設置する工程の前後において、電極40a、50aのストレート部(図3における矢印A参照)を折り曲げることにより屈曲部46b、46c、56b、56cを形成し、図2に示すような継線部46、56を有する電極40、50を得る。なお、図2に示す継線部46、56は、X軸正方向及びX軸負方向にそれぞれ1回ずつ折り返して形成されるが、継線部46、56としてはこれに限定されず、Y軸方向に折り返して形成されてもよく、4回以上の偶数回折り返して形成されてもよい。
さらに、第1磁性体部32における突出部32bの周りに被覆導線を巻き付けて巻回部22を形成したのち、被覆導線の両端部である引出部24、26を、継線部46、56にそれぞれ継線し、巻線20を形成する。引出部24、26を継線面46a、56aに継線する方法は特に限定されないが、例えば熱圧着や溶接等により行われる。
さらに、磁性体と樹脂を含むペースト等で巻線20及び継線面46a、56aを被覆したのち、乾燥及び加熱処理を行うことにより、第2磁性体部38を形成する。巻線20及び継線面46a、56aを被覆して第2磁性体部38を形成する工程は、複数のコイル部品10についてまとめて行われてもよく、その場合、被覆工程の後に個片に切断することにより、コイル部品10を得る。また、第2磁性体部38の形成工程は、図1に示すような1個のコイル部品10ごとに行われてもよい。
以上のようなコイル部品10は、第2磁性体部38が継線面46a、56a及び巻線20を被覆しており、引出部24、26と継線部46、56との継線部分が保護されているため、耐久性及び信頼性が良好である。しかしながら、図1に示すように磁性体部30で継線面46a、56aを被覆すると、仮に継線面46a、56aにおける単位面積当たりのSn量が多い場合は、以下のような問題が生じるおそれがある。
すなわち、Snは融点が低いため、継線面46a、56aのSn層が、コイル部品10の基板等への実装に伴うリフロー時の加熱により溶融し、継線面46a、56aと第2磁性体部38又は引出部24、26との結合状態が悪化するおそれがある。また、継線面46a、56aと第2磁性体部38又は引出部24、26の結合部分には、熱収縮による応力が加えられる可能性があるため、先述したSn層の溶融をきっかけとして、磁性体部30にクラックを生じたり、引出部24、26と電極40、50との継線不良を生じたりするおそれがある。さらに、継線面46a、56aのSn量が多いと、引出部24、26を継線面46a、56aに熱圧着等により固定する際、融点の低いSn−Cu合金層が比較的広範囲に形成されるおそれがある。このような合金層の存在は、継線面46a、56aと第2磁性体部38又は引出部24、26との結合状態が、リフロー時の熱により悪化する問題を大きくするおそれがある。
しかしながら、図1に示すコイル部品10では、継線面46a、56aにおける単位面積当たりのSn量が、実装底面42a、52aより少ない。これにより、コイル部品10は、継線面46a、56aにおけるSnおよびSn合金の溶融に伴い、継線面46a、56aと引出部24、26及び継線面46a、56aと磁性体部30の接合状態が悪化したり、接合が解除されたりする問題を防止できる。さらに、磁性体部30にクラックが生じる問題や、巻線20と電極40、50との導通が確保されなくなる問題を回避できる。したがって、コイル部品10は、信頼性が高く、安定した性能を有する。
また、継線面46a、56aは、底部42、52に対して、実装底面42a、52aとは反対側に突出しているため、コイル部品10は、引出部24、26を巻回部22から底部42、52に向かってに大きく引き出すことを回避するとともに、引出部24、26の長さを短縮している。したがって、このようなコイル部品10は、引出部24と継線面46a、56aとの接合部分に対して、磁性体部30から加えられる応力を低減でき、この点からも、継線面46a、56aと引出部24及び磁性体部30との接合状態が悪化する問題を防止できる。
また、図2に示す電極40、50は、平板状の板材を機械加工し、屈曲部46b、46c、56b、56cを形成することにより、一枚の板材から一体に形成されている。したがって、このように形成された電極40、50は、電極40、50内に接合箇所がないため製造が容易であり、生産性に優れている。
さらに、電極40、50は、図3に示すような展開状態において、実装底面42a、52aと継線面46a、56aとが互いに反対方向を向いているため、それぞれの面に、Sn量の異なる表面層を容易に形成することが可能である。例えば、銅板の一方の面にNi層とSn層の2層のメッキ層を形成し、銅板の他方の面にはメッキ層を形成せず、基材である銅板の表面が露出した状態とすることにより、容易にSn量の異なる実装底面42a、52aと継線面46a、56aを形成できる。
また、継線面46a、56aが実装底面42a、52aと略平行であるコイル部品10では、引出部24、26を継線面46a、56aに継線する工程を容易に行うことができる。すなわち、継線面46a、56aが上方(Z軸正方向)を向いているため、熱圧着のための加熱部材を、引出部24、26の上方からアプローチして継線面46a、46aに押し当てることで、巻線20の電極40、50への継線を行うことができるため、このようなコイル部品10は生産性に優れている。
また、磁性体部30は、他の部分を被覆する必要のない第1磁性体部32を有しているため、第1磁性体部32に含まれる樹脂量を第2磁性体部38に対して減少させ、かつ磁性体の含有量を多くすることにより、コイル部品10の特性を向上させることができる。
以上、実施形態を示して本発明に係るコイル部品10を説明したが、コイル部品10は本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲には、コイル部品10とは異なる様々な変形例が含まれることは言うまでもない。
図5(a)は、第1変形例に係る電極140における継線部146を表す部分拡大図であり、図5(b)は、第2変形例に係る電極240における継線部246を表す部分拡大図である。第1及び第2変形例に係る電極140、240は、継線部146、246の構造が異なることを除き、実施形態にかかる電極40と同様である。
図5(a)に示す電極140の継線部146は、継線面146aが設けられており導電材料から成る導体片146bを有している。導体片146bは、例えばCu又はCu合金を平板状又は直方体状等の小片に形成したものを用いることができる。継線部146は、Z軸方向に積み重ねられた2つの導体片146bを有しており、2つの導体片146bは、接着又は溶接等により接合されている。ただし、継線部146に含まれる導体片146bの数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
導体片146bは、導体片146bと底部52とを接合する接合部147を介して、底部52に対して固定されている。接合部147は、例えば、導体片146bと底部52が溶接されている場合は溶接部分で構成され、導体片146bと底部52が接着されている場合は接着部分で構成される。
電極140においても、図2に示す電極40と同様に、継線面146aにおける単位面積当たりのSn量は、実装底面52aにおけるそれよりも少ない。このような電極140は、継線面146aが設けられる導体片146bと、実装底面52aが設けられる底部52とが接合前は別体であるため、例えば実装底面52aにSn層を形成した後に導体片146bを接合することにより、Sn量の互いに異なる継線面146aと実装底面52aとを、容易に形成することができる。なお、継線面146aが、底部52に対してZ軸正方向に突出した面に設けられている点は、図2に示す電極40と同様である。
図5(b)に示す電極240は、基材の厚みが他の部分より厚い部分を有しており、その厚い部分が継線部246を構成している。電極240においても、図2に示す電極40と同様に、継線面246aにおける単位面積当たりのSn量は、実装底面52aにおけるそれよりも少ない。このような電極240は、継線面246aが設けられる面と、実装底面52aが設けられる面とが、もともと反対向きであるため、Sn量の互いに異なる継線面246aと実装底面52aとを、容易に形成することができる。なお、継線面246aが、底部52に対してZ軸正方向に突出した面に設けられている点は、図2に示す電極40と同様である。
図6(c)に示す電極340の継線部346は、継線面346aが設けられており導電材料からなる導体片346bを有している。また、電極340の底部352は、第1磁性体部の平板部332aに形成されたペースト電極であってAgを含むAg部377と、Niを含むNi層372と、Snを含むSn層374とを有している。Sn層374は、Ag部377に対してNi層372を介して接合されている。実装底面352aは、最表面に形成されているSn層374で構成されている。
このような電極340は、ペースト電極等を含む底部352と、継線面346aが設けられる導体片346bとが接合前は別体であるため、Sn量の互いに異なる継線面346aと実装底面352aとを、容易に形成することができる。なお、継線面146aが、底部52に対してZ軸正方向に突出した面に設けられている点は、図2に示す電極40と同様である。
10…コイル部品
20…巻線
22…巻回部
24、28…引出部
30…磁性体部
32…第1磁性体部
32a…平板部
32b…突出部
38…第2磁性体部
40、50、140、240…電極
42、52…底部
42a、52a…実装底面
46、56、146、246、546…継線部
46a、56a、346a、446a、546a…継線面
46b、46c、56b、56c…屈曲部
147…接合部
70…基材
72…Ni層
74、75…Sn層
76…Cu層

Claims (6)

  1. 巻回されている巻回部と、前記巻回部から引き出された引出部とを有し、Cuを含む巻線と、
    一方の面に実装底面が設けられる底部と、前記引出部が継線される継線面を有する継線部と、を有し、導電材料からなる一対の電極と、
    前記実装底面を露出させ、かつ、少なくとも前記巻回部及び前記継線面を被覆しており、磁性体を含む磁性体部と、を有しており、
    前記継線部は、前記電極の一部を折り返して形成した屈曲部をさらに有しており、
    前記継線面は、前記引出部の長さが短縮されるように、前記屈曲部により、前記底部に対して前記実装底面とは反対側に突出しており、
    前記継線面は、前記実装底面と略平行で、前記実装底面に対して向きが反対向きであり、
    前記電極の前記屈曲部を伸ばして平面状とした展開状態において、前記実装底面と、前記継線面とが互いに反対方向を向くように、前記屈曲部は、前記電極の一部を偶数回折り返して形成されており、
    前記継線面における単位面積当たりのSn量は、前記実装底面における単位面積当たりのSn量より少ないことを特徴とするコイル部品。
  2. 前記継線面は、前記屈曲部を介して前記底部と連続していることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 巻回されている巻回部と、前記巻回部から引き出された引出部とを有し、Cuを含む巻線と、
    一方の面に実装底面が設けられる底部と、前記底部に対して前記実装底面とは反対側に突出しており前記引出部が継線される継線面を有する継線部と、を有し、導電材料からなる一対の電極と、
    前記実装底面を露出させ、かつ、少なくとも前記巻回部及び前記継線面を被覆しており、磁性体を含む磁性体部と、を有しており、
    前記継線面における単位面積当たりのSn量は、前記実装底面における単位面積当たりのSn量より少なく、
    前記継線部は、前記継線面が設けられており導電材料からなる導体片を有しており、
    前記導体片は、前記導体片と前記底部とを接合する接合部を介して、前記底部に対して固定されていることを特徴とするコイル部品。
  4. 前記底部は、Agを含むAg部と、Niを含むNi層と、Snを含むSn層とを有しており、前記Sn層は、前記Ag部に前記Ni層を介して接合されており、前記実装底面は、前記Sn層で構成されることを特徴とする請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記継線面は、前記実装底面と略平行であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のコイル部品。
  6. 前記磁性体部は、一部が前記巻回部の内部に位置し、他の一部が前記巻回部と前記底部との間に位置する第1磁性体部と、前記巻回部及び前記継線面を被覆する第2磁性体部と、を有しており、
    前記第1磁性体部は、前記第2磁性体部より単位体積当たりの磁性体の含有量が多いことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のコイル部品。
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