JP6722996B2 - 車載記録装置および管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、業務用車両等を運行する乗務員の管理に利用可能な車載記録装置および管理システムに関する。
例えば、特許文献1に示された連続運転警告装置は、乗務員の長時間運転による過労運転や居眠り運転に起因する事故を未然に防ぐための技術を示している。具体的には、車速信号から車両が走行中か停車中かを判定して走行中の時間をカウントし、その走行時間が休憩に相当する停車時間を除いた一定時間を越えたときには長時間連続運転中であるとして警告を発するように構成している。
また、特許文献2に示された休憩終了報知システムは、運転者による煩雑な設定操作を要することなく、運転者に対して休憩の終了を確実に報知するための技術を示している。具体的には、車載端末の休憩検知部が運転者の休憩開始を検知すると、車載端末が車両位置情報を含む休憩開始情報をセンタ装置へ送信する。休憩開始情報を受信したセンタ装置は、休憩予定位置情報と受信した休憩開始情報に含まれる車両位置情報とを比較して車両が休憩予定位置に存在するか否かを判定するとともに、現在時刻が休憩終了予定時に達したか否かを判定する。センタ装置は、車両が休憩予定位置に存在し、且つ現在時刻が前記休憩終了予定時に達したと判定したとき、休憩終了報知指示情報を車載端末装置へ送信する。車載端末は、休憩終了報知指示情報を受信すると運転者に対して休憩の終了を報知する。
また、特許文献3に示されたデジタルタコグラフは、休憩が促された場合に、休憩できる場所を運転手に知らせるための機能を備えている。具体的には、デジタルタコグラフは、実際の連続運行時間が許容される上限値(4時間)からX分前に達した場合に、この時間から連続運行時間を差し引いた残り時間と車両の平均速度とから残り時間で走行可能な距離を算出する。そして、走行可能な距離の範囲内にある駐車場を探索し、見つかった駐車場を表示部の画面に表示する。さらに、デジタルタコグラフはスピーカから休憩を促すメッセージを発音し、駐車場が選択された駐車場までのルートを画面に表示して案内する。
特開平5−67263号公報 特開2008−299529号公報 特開2013−160563号公報
業務用車両等を運行する企業においては、各乗務員について労務管理や安全運転の管理を行う必要がある。例えば、厚生労働省による「トラック運転者改善基準告示」によれば、乗務員の「拘束時間」と「休憩時間」について明確な基準が示されている。
また、このような基準とは別に、各企業は「休憩時間」、「仮眠時間」、「フェリー乗船時間」等の区分を設けて、各乗務員の労働時間を管理する場合もある。つまり、乗務員の拘束時間を「労働時間」と「休憩時間」とに区分し、この「休憩時間」を更に「休憩時間」、「仮眠時間」、「フェリー乗船時間」に分類して詳細な労働状況を把握する。
したがって、例えば特許文献1のように長時間連続運転を検知した場合に警告を発することが行われる。また、特許文献2のように、運転者の休憩開始を検知した後で休憩終了予定時に達した場合に運転者に対して休憩の終了を報知することが行われる。また、特許文献3のように、乗務員の休憩に利用可能な駐車場を案内することも必要になる。
ところで、企業等においては、法令や各企業の規則により規定された「休憩時間」の他に、例えば、20分、30分のような比較的短い「休息時間」を様々な状況に応じて使い分けたいとの要望がある。
しかしながら、従来技術の車載装置においてはこのような「休息時間」は考慮していないので、「休息時間」を管理することができない。すなわち、事前に決められた長さの「休憩時間」に基づいて乗務員に休憩を促したり休憩の終了を報知するので、それ以外の細かい「休息時間」については、各々の乗務員が自分で長さを管理しなければならない。したがって、企業の管理者が様々な状況における乗務員の「休息時間」を規定したとしても、規定したとおりに全ての乗務員が休息を取るように行動することは難しかった。
しかし、各企業においては、例えば安全運転のために規定した通りに全ての乗務員が休息を取ることを望んでいるので、車載装置においては、「休憩時間」の他に、乗務員の「休息時間」を正しく管理する必要がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、状況に応じて変化する可能性のある「休息時間」について、乗務員を正しく管理することが容易な車載記録装置および管理システムを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車載記録装置および管理システムは、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) 車両に搭載され、前記車両の運行データを記録する車載記録装置であって、
計時部と、
運転者による入力操作を受け付ける操作箇所を複数有する入力部と、
複数の前記操作箇所それぞれに対する入力操作に応じて前記計時部に異なる時間長を計時させる制御部と、
前記計時部による計時が終了したことを運転者に報知する報知部と、
前記車両を管理する企業の事務所内に設置されたパーソナルコンピュータである外部装置及び前記車両の乗務員の携帯端末との間で通信するための無線通信部と、
を備え、
前記制御部は、前記計時部による計時が終了したときは、計時が終了した旨を表す終了情報を、前記無線通信部を介して、前記外部装置及び前記携帯端末に送信し、
前記終了情報は、前記入力操作を受け付けた前記操作箇所に割り当てられた前記時間長を含み、
前記制御部は、前記車両が走行中か停車中かを判定し、前記停車中における前記入力操作に対しては前記計時部に計時させ、前記走行中における前記入力操作に対しては前記計時部に計時させない、
ことを特徴とする車載記録装置。
上記(1)の構成の車載記録装置によれば、複数の操作箇所のそれぞれに例えば互いに異なる「休息時間」を割り当てることができる。したがって、例えば20分の「休息時間」や30分の「休息時間」を簡単な操作で使い分けることができる。「休息時間」が終了した時にそれが報知されるので、各操作箇所に割り当てた長さの時間だけ確実に休息を取ることが可能になる。
更に、上記()の構成の車載記録装置によれば、例えば各車両の乗務員の労務管理を行う管理者は、外部装置を利用して、各乗務員の労働状況を把握でき、特に所定の「休憩時間」や所定の「休息時間」だけ休んだ事実を確認できる。したがって、例えば休憩や休息が必要な状況で終了情報を外部装置が取得できない時には、管理者は該当する乗務員に対して休むように指示し、適切な労務管理を行うことができる。
) 前記制御部は、所定の時間調整モードにおいて、前記複数の操作箇所それぞれに対し、指定された任意の時間長の割り当てを許容する、
ことを特徴とする上記(1)記載の車載記録装置。
上記()の構成の車載記録装置によれば、例えば各企業内で定めた「休息時間」の長さの規則が変更された場合や、乗務員自身が「休息時間」の長さを変更したいような場合に、複数の操作箇所のそれぞれに割り当てる時間の長さを、規則に合わせたり、乗務員の希望に合わせることが可能になる。
) 前記制御部は、前記計時部による計時を開始してからそれが終了するまでの間に、残り時間の長さを表す情報を、少なくとも一時的に運転者に報知する、
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の車載記録装置。
上記()の構成の車載記録装置によれば、割り当てられた時間長の休息時間が終了する前に、乗務員は、例えば残りあと何分の休息ができるのかを容易に確認することができる。したがって、残りの休息時間の長さに応じて乗務員は適切な対応をすることが可能になる。
) 上記()に記載の車載記録装置及び外部装置を備え、
前記外部装置が、前記車載記録装置から取得した前記終了情報を記録する記録部を有する、
ことを特徴とする管理システム。
上記()の構成の管理システムによれば、外部装置が車載記録装置から受信した各終了情報に基づいて、「休憩時間」や「休息時間」の終了を表す情報を含む労務管理情報を、各乗務員の乗務の状況を表す「日報」などとして記録することができる。
本発明の車載記録装置および管理システムによれば、状況に応じて変化する可能性のある「休息時間」について、乗務員を正しく管理することが容易になる。すなわち、乗務員は「休息時間」の長さを状況に応じて選択することができ、「休息時間」が終了した時に休息を終了するように行動することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態の車載記録装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、車載記録装置の外観および状態遷移の例を示す状態遷移図である。 図3は、車載記録装置の動作例を示すフローチャートである。 図4は、車載記録装置に備わった時間カウント機能を実現するための処理手順を示すフローチャートである。 図5は、複数の労務管理項目の関連を示す模式図である。 図6は、労務管理において休憩時間を複数に分類するための手順の概要を示すフローチャートである。 図7は、休憩管理の処理手順を示すフローチャートである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<装置の構成例>
本発明の実施形態の車載記録装置の構成例を図1に示す。図1の構成においては、車載記録装置が、車載器としてトラック等の車両に搭載されるデジタルタコグラフ本体100である場合を想定している。
デジタルタコグラフ本体100は、車両上で様々な運行情報を自動的に取得して記録する運行記録計であり、本実施形態では、労務管理のために役立つ時間カウント機能も搭載している。この時間カウント機能は、基本的には乗務員が休息または休憩を開始してから事前に定めた時間を経過して休息または休憩が終了するまでの時間をカウントするものである。
図1に示したデジタルタコグラフ本体100はマイクロコンピュータ(CPU)10、GPSインタフェース(I/F)21、速度インタフェース22、エンジンインタフェース23、電源部24、記録媒体コネクタ25、液晶表示器(LCD)26、音声インタフェース27、スピーカ28、操作部29、無線通信部30、外部入力インタフェース31、データ記録部32、データ処理部33、およびプログラム格納部34を備えている。
マイクロコンピュータ10は、事前に組み込まれているプログラムを実行することにより、デジタルタコグラフ本体100に必要とされる様々な機能を実現するための制御を実施する。例えば、データ記録部32、データ処理部33、およびプログラム格納部34に、マイクロコンピュータ10が実行するプログラムがそれぞれ格納されている。
データ記録部32に格納されているプログラムは、車両の速度情報、エンジン回転速度の情報、位置情報(GPSデータ)等の運行情報を自動的に取得して記録するために必要な機能を提供する。また、データ処理部33に格納されているプログラムは、上記の時間カウント機能を使用する際に、事前に割り当てられた複数の時間を経過したか否かの識別等のために必要なプログラムである。プログラム格納部34に格納されているプログラムは、上記の時間カウント機能に割り当てられた複数の時間と複数の操作ボタンとの関連を示すデータを含んでいる。
GPSインタフェース21は、自車両に搭載されるGPS受信機41をデジタルタコグラフ本体100に接続するためのインタフェースである。GPS受信機41は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星からそれぞれ受信した電波の受信時刻に基づいて自車両の現在位置(緯度/経度)を算出することができる。
速度インタフェース22は、車両に搭載されている所定の速度センサから出力される速度パルス信号42を入力してマイクロコンピュータ10の処理に適した信号に変換するための信号処理を行う。自車両が所定量移動する毎に速度パルス信号42にパルスが現れるので、このパルスの周期または一定時間内のパルス数に基づいて自車両の移動速度を算出したり、パルス数に基づいて移動距離を算出することができる。
エンジンインタフェース23は、車両に搭載されている所定の回転センサから出力されるエンジンパルス信号43を入力してマイクロコンピュータ10の処理に適した信号に変換するための信号処理を行う。エンジンが所定量回転する毎にエンジンパルス信号43にパルスが現れるので、このパルスの周期または一定時間内のパルス数に基づいてエンジンの回転速度(rpm)を算出することができる。
電源部24は、車両の主電源である車載バッテリーから供給される直流電圧(BATT)に基づいてデジタルタコグラフ本体100内の各回路の動作に必要な安定した直流電源電圧を生成する。また、車両側から入力されるイグニッション信号(IGN)44をマイクロコンピュータ10の処理に適した信号に変換する。
記録媒体コネクタ25は、所定の記録媒体45を着脱自在な状態でマイクロコンピュータ10に接続するための機能を提供する。記録媒体45の代表例としては、SDカードやCFカードのようにデータの読み書きが自在の不揮発性のメモリカードが想定される。
液晶表示器26は、数値、文字、メッセージなどを乗務員が視認可能な状態で表示する機能を有している。液晶表示器26は、デジタルタコグラフ本体100の動作状態を表示したり、ユーザの入力操作の際に必要な案内用の情報を表示するために利用される。
音声インタフェース27は、マイクロコンピュータ10の指示に従って、人間の音声に似た様々な疑似音声の信号を生成することができる。生成した疑似音声の信号はスピーカ28から音響として出力される。デジタルタコグラフ本体100は、音声インタフェース27が生成する疑似音声の信号を利用して、例えば休憩時間の終了を報知するための音声を出力する。なお、音声インタフェース27の代わりにブザーやその他の音響出力デバイスを用いてもよい。
操作部29は、乗務員等のユーザの入力操作のために設けられた複数のボタンを有している。マイクロコンピュータ10は、操作部29の各ボタンの操作と連動するスイッチの状態を読み取ることにより、各ボタンの操作状態を検出できる。例えば、図2に示したボタン29a、29b、29c、および29dが操作部29に含まれている。これらのボタンは、デジタルタコグラフ本体100の時間カウント機能において、休憩または休息の開始、および休憩する時間の長さの指定に利用される。
無線通信部30は、デジタルタコグラフ本体100が自車両の外部に存在する所定の外部装置との間でデータ通信するための無線通信機能を提供する。具体的には、移動体通信網300およびインターネット400を経由して、自車両を管理している企業の事務所内に設置された事務所PC200と、デジタルタコグラフ本体100との間でデータ通信を行うことができる。なお、デジタルタコグラフ本体100と事務所PC200との間のデータ通信を中継するためのサーバをインターネット400上に配置してもよい。
事務所PC200は、各車両の運行管理や各乗務員の労務管理を行うために役立つ機能を提供する装置であり、一般的なパーソナルコンピュータと、管理用の専用のソフトウェアとで構成される。事務所PC200は、事務所内の管理者によって操作される。
外部入力インタフェース31は、テンキー46などの端末をデジタルタコグラフ本体100に接続するために利用される。テンキー46は、特別な操作を行う時にデジタルタコグラフ本体100に接続される。例えば、デジタルタコグラフ本体100の時間カウント機能において操作部29の各ボタンに割り当てられる時間の長さを変更する動作を行う際に、テンキー46を利用できる。なお、テンキー46を使わずに、例えば操作部29に存在するボタンの操作だけで時間長の割り当てを変更することも想定できる。
<車載記録装置の外観および状態遷移>
車載記録装置、すなわちデジタルタコグラフ本体100の外観および状態遷移の例を図2に示す。
図2に示すように、デジタルタコグラフ本体100の前面パネル上には、液晶表示器26の表示画面と、操作部29の複数のボタン29a、29b、29c、および29dが配置されている。デジタルタコグラフ本体100の時間カウント機能において、複数のボタン29a、29b、・・・の各々には、それぞれ異なる休憩時間または休息時間の長さが割り当てられている。
具体例として、図2に示すデジタルタコグラフ本体100(A)の状態のように、ボタンA(29a)に30分の時間長が割り当てられ、ボタンB(29b)に20分の時間長が割り当てられる。これらの時間長を表すデータは、図1に示したプログラム格納部34に格納されている。また、これらの時間長は後述するように変更することが可能である。
例えば乗務員がボタンA(29a)を押下すると、図2に示すデジタルタコグラフ本体が状態100(A)から状態100(B)に遷移する。すなわち、ボタンAの時間を表す「SWA時間 30:00」が液晶表示器26の画面に表示され、この時間長の計時、すなわちカウントダウンが開始される。また、カウントダウンの進行に伴って液晶表示器26の画面表示が更新され、休憩または休息の残り時間が表示される。
操作されたボタンに割り当てられた時間長の計時が終了すると、図2に示すデジタルタコグラフ本体は状態100(B)から状態100(C)に遷移する。すなわち、カウントダウンの残り時間が0になり、「休憩時間が終了しました」の音声メッセージが出力される。
<車載記録装置の動作例>
車載記録装置、すなわちデジタルタコグラフ本体100の動作例を図3に示す。車両の運行状態が「出庫状態」である時に、デジタルタコグラフ本体100のマイクロコンピュータ10は、操作部29の各ボタンの押下の有無を監視する(S11〜S13)。
そして、ボタンAの押下が検出されるとS11からS14に進み、ボタンBの押下が検出されるとS12からS16に進み、ボタンXの押下が検出されるとS13からS18に進む。
ボタンAの押下が検出された場合には、このボタンに割り当てられている「時間A」の計時動作を開始する。そして、計時動作を開始してから「時間A」が経過すると、S14からS15に進み、「休憩時間Aが終了しました」の音声メッセージを出力する。
また、ボタンBの押下が検出された場合には、このボタンに割り当てられている「時間B」の計時動作を開始する。そして、計時動作を開始してから「時間B」が経過すると、S16からS17に進み、「休憩時間Bが終了しました」の音声メッセージを出力する。
また、ボタンXの押下が検出された場合には、このボタンに割り当てられている「時間X」の計時動作を開始する。そして、計時動作を開始してから「時間X」が経過すると、S18からS19に進み、「休憩時間Xが終了しました」の音声メッセージを出力する。
<車載記録装置の処理手順の詳細>
車載記録装置、すなわちデジタルタコグラフ本体100に備わった時間カウント機能を実現するためのより現実的な処理手順を図4に示す。図1に示したマイクロコンピュータ10が図4の処理手順を実行する。
例えばテンキー46をデジタルタコグラフ本体100に接続することにより、通常モードから時間調整モードに切り替えることができる。時間調整モードにおいては、マイクロコンピュータ10はテンキー46に対するユーザの入力操作を検出し、操作部29の各ボタンに対する時間割り当て入力操作を受け付ける(S22)。
例えば、管理者等のユーザはテンキー46の入力操作により、ボタン29a、29b、29c、および29dのいずれかを選択し、更に選択したボタンに割り当てる時間長(例えば30分)を入力し、割り当てる時間長の更新を指示する。これにより、マイクロコンピュータ10は選択された特定のボタンに割り当てる時間長をテンキー46から入力された最新の時間長に更新する。つまり、プログラム格納部34上のデータを書き換える。
マイクロコンピュータ10は、時間調整モードでない時、つまり通常モードではステップS21からS23に進み、自車両の走行速度を参照して走行中か否かを識別する。走行中でなければ、ステップS23からS24に進む。
ステップS24では、マイクロコンピュータ10は、時間カウント機能の操作に利用される操作部29の各ボタンの状態を監視して、計時開始指示の有無を識別する。そして計時開始指示ありを検知すると次のステップS25に進む。
例えば、30分の時間長が割り当てられたボタン29aを乗務員が押下した場合には、この操作をマイクロコンピュータ10が検知して、ボタン29aに割り当てられた時間(30分)のダウンカウント動作をマイクロコンピュータ10が開始する(S25)。そして、時間の経過に伴って、1秒毎に計時する時間を30分から減少する方向に変化させてその結果が0分0秒になるまでダウンカウント動作を継続する。
計時している時間のカウント値(残り時間の長さ)が、0分0秒よりも大きい場合には、計時途中であるのでステップS26からS30に進む。この場合は、カウント中の現在の残り時間の長さを、液晶表示器26の画面に表示するようにマイクロコンピュータ10が表示内容を更新する。
計時している時間のカウント値が、0分0秒に到達すると、指定された時間長の計時動作が終了しているので、ステップS26からS27に進む。この場合は、マイクロコンピュータ10は休憩または休息の終了を、液晶表示器26の画面表示と、音声インタフェース27を用いた音声出力メッセージ(ブザー音でもよい)とのいずれか一方を用いて乗務員に報知する(S27)。液晶表示器26の画面表示と、音声出力メッセージの両方、あるいはいずれか一方を用いて報知してもよい。
また、マイクロコンピュータ10は、休憩または休息の終了を示すメッセージの情報を、無線通信部30を利用して、事前に登録した乗務員個人の携帯端末(スマートホンなど)に例えば電子メールなどのメッセージとして送信する(S28)。これにより、例えば乗務員が車両から離れた場所で休憩している場合であっても、休憩や休息の終了を知らせることができる。
また、マイクロコンピュータ10は、休憩または休息の終了を示すメッセージの情報を、無線通信部30を利用して、事前に登録した管理者側の外部装置、すなわち図1に示した事務所PC200に対して送信する(S29)。なお、ここで送信する情報については、デジタルタコグラフ本体100側の押下されたボタンに割り当てられた時間の長さや、乗務員を特定するID、車載器を特定するID、車両を特定するID、車両の現在位置の情報などを含めることも想定される。
したがって、事務所側の管理者は、事務所PC200が受信した情報に基づいて、各車両の乗務員が法令または社内の規則で規定された休憩や休息を実際にとったか否かを確実に把握できる。
<事務所側における労務管理>
<労務管理項目の説明>
トラック等の車両の運行業務を行う企業が乗務員の労務管理を行う場合の、複数の労務管理項目の関連を図5に示す。
厚生労働省による「トラック運転者の改善基準告示」においては、運転者(乗務員)の「拘束時間」と「休息期間」について明確な規定がある。また、特例として、「2人乗務」や「フェリー乗船」等との関係が規定されている。
したがって、企業が乗務員の労務管理を行う場合には、図5に示すように、乗務員の「拘束時間」を「労働時間」と「休憩時間」とに区分して管理する必要がある。また、企業によってはこの「休憩時間」を更に細かく分類して、「仮眠時間」、「フェリー乗船時間」、「それ以外の休憩時間」に区分することも必要になる。
<労務管理項目の分類の手順>
労務管理において休憩時間を複数に分類するための手順の概要を図6に示す。すなわち、事務所PC200においては、事前に定めた各車両の運行スケジュールや、各車両に搭載されたデジタルタコグラフ本体100から送信される情報に基づいて、図6に示す手順を実行することにより、「休憩」、「仮眠」、「残時間休息」の状態を確定できる。
図6に示した手順においては、車両が走行状態でない時に(S31)、フェリー乗船フラグがオン(乗船中)である(S32)状態が2時間経過すると(S36)、「残時間休息」の状態として確定する(S39)。
また、車両が走行状態でない時に(S31)、フェリー乗船フラグがオフであり(乗船中ではない)、仮眠フラグがオンである(S33)状態が4時間経過すると(S35)、「仮眠」の状態として確定する(S38)。
また、車両が走行状態でない時に(S31)、フェリー乗船フラグがオフであり(乗船中ではない)、仮眠フラグもオフである状態が10分を経過した時には(S34)、「休憩」の状態として確定する(S37)。
<事務所PC200の特徴的な動作>
事務所PC200における特徴的な休憩管理の処理手順を図7に示す。すなわち、図1に示したデジタルタコグラフ本体100と事務所PC200とを組み合わせた管理システムを構成する場合には、事務所PC200はデジタルタコグラフ本体100から送信される情報に基づいて図7の処理を実行することにより、図6の内容よりも細かく「休憩時間」を管理できる。
事務所PC200においては、各車両のデジタルタコグラフ本体100が図4のS29で送信した「休憩時間終了」の通知を受信すると、図7のステップS41からS42に進む。そして、事務所PC200は該当する乗務員の労務管理データに、休憩終了時刻(現在時刻)と、休憩時間または休息時間の長さとを記録する。ここで記録したデータを利用することにより、運転者の休憩や休息に関する適切な労務管理を実現できる。また、乗務員が休憩や休息を取った事実の証拠を残すこともできる。
また、事務所PC200は、各乗務員の状況を管理するための「動態管理画面」に、休息の情報を反映する(S43)。
したがって、外部装置である事務所PC200を使用する管理者は、運転者が適切な長さの休憩や休息を取得したか否かを「動態管理画面」で確認することができる。そして、例えば運転者が適切な長さの休憩や休息を取得していないことを管理者が確認した場合には、管理者が例えば電話、電子メール、その他の無線通信手段を用いて運転者に指示を与え、運転者に休憩や休息の取得を促すことができる。
<車載記録装置の利点>
図1に示したデジタルタコグラフ本体100は、時間カウント機能において、操作部29の操作箇所に応じて異なる時間長を計時できる。したがって、運転者は必要に応じた時間長を計時し、その時間長が経過したことを把握することができる。つまり、運転者は、休憩や休息を取得する際に、取得すべき時間長が割り当てられた操作箇所に対し入力操作を実行することにより、自らが必要とする長さの休憩や休息を取得したか否かを判断することができる。
また、デジタルタコグラフ本体100は、「時間調整モード」(S22)において、操作部29の各操作箇所に割り当てる時間長の変更指示を受け付けて時間長を更新することができる。したがって、法規や社内規則の変化に合わせて休憩時間長を適宜調整することができる。
ここで、上述した本発明に係る車載記録装置および管理システムの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両に搭載され、前記車両の運行データを記録する車載記録装置(デジタルタコグラフ本体100)であって、
計時部(マイクロコンピュータ10)と、
運転者による入力操作を受け付ける操作箇所を複数有する入力部(操作部29)と、
複数の前記操作箇所それぞれに対する入力操作に応じて前記計時部に異なる時間長を計時させる制御部(S24〜S26)と、
前記計時部による計時が終了したことを運転者に報知する報知部(S27)と、
を備える、
ことを特徴とする車載記録装置。
[2] 車両外部に設置された外部装置(事務所PC200)との間で通信するための無線通信部(30)を備え、
前記制御部は、前記計時部による計時が終了したときは、計時が終了した旨を表す終了情報を前記無線通信部を介して前記外部装置に送信する(S29)、
ことを特徴とする上記[1]に記載の車載記録装置。
[3] 前記制御部は、所定の時間調整モードにおいて、前記複数の操作箇所それぞれに対し、指定された任意の時間長の割り当てを許容する(S21、S22)、
ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の車載記録装置。
[4] 前記制御部は、前記計時部による計時を開始してからそれが終了するまでの間に、残り時間の長さを表す情報を、少なくとも一時的に運転者に報知する(S30)、
ことを特徴とする上記[1]乃至[3]のいずれかに記載の車載記録装置。
[5] 上記[2]に記載の車載記録装置及び外部装置を備え、
前記外部装置が、前記車載記録装置から取得した前記終了情報を記録する記録部(S42)を有する、
ことを特徴とする管理システム。
10 マイクロコンピュータ
21 GPSインタフェース
22 速度インタフェース
23 エンジンインタフェース
24 電源部
25 記録媒体コネクタ
26 液晶表示器
27 音声インタフェース
28 スピーカ
29 操作部
29a,29b,29c,29d ボタン
30 無線通信部
31 外部入力インタフェース
32 データ記録部
33 データ処理部
34 プログラム格納部
41 GPS受信機
42 速度パルス信号
43 エンジンパルス信号
44 イグニッション信号
45 記録媒体
46 テンキー
100 デジタルタコグラフ本体
200 事務所PC
300 移動体通信網
400 インターネット

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、前記車両の運行データを記録する車載記録装置であって、
    計時部と、
    運転者による入力操作を受け付ける操作箇所を複数有する入力部と、
    複数の前記操作箇所それぞれに対する入力操作に応じて前記計時部に異なる時間長を計時させる制御部と、
    前記計時部による計時が終了したことを運転者に報知する報知部と、
    前記車両を管理する企業の事務所内に設置されたパーソナルコンピュータである外部装置及び前記車両の乗務員の携帯端末との間で通信するための無線通信部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記計時部による計時が終了したときは、計時が終了した旨を表す終了情報を、前記無線通信部を介して、前記外部装置及び前記携帯端末に送信し、
    前記終了情報は、前記入力操作を受け付けた前記操作箇所に割り当てられた前記時間長を含み、
    前記制御部は、前記車両が走行中か停車中かを判定し、前記停車中における前記入力操作に対しては前記計時部に計時させ、前記走行中における前記入力操作に対しては前記計時部に計時させない、
    ことを特徴とする車載記録装置。
  2. 前記制御部は、所定の時間調整モードにおいて、前記複数の操作箇所それぞれに対し、指定された任意の時間長の割り当てを許容する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載記録装置。
  3. 前記制御部は、前記計時部による計時を開始してからそれが終了するまでの間に、残り時間の長さを表す情報を、少なくとも一時的に運転者に報知する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載記録装置。
  4. 請求項1に記載の車載記録装置及び外部装置を備え、
    前記外部装置が、前記車載記録装置から取得した前記終了情報を記録する記録部を有する、
    ことを特徴とする管理システム。
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